2023-01-31

[FTC]FTCは2021年タバコと無煙タバコの販売とマーケティングについての報告書を発表

FTC Releases Reports on Cigarette and Smokeless Tobacco Sales and Marketing Expenditures for 2021

January 30, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/01/ftc-releases-reports-cigarette-smokeless-tobacco-sales-marketing-expenditures-2021

米国の最大タバコ企業が全国の卸売りや小売りに販売したタバコの本数が2020年の2037億本から2021年は1902億本に減少した。またメントールフレーバータバコが市場の37%を占め、1963年の16%から2倍以上になった。

宣伝広告費は2020年の78億4000万ドルから2021年は80億6000万ドルに増加した

(以下略)

 

[RIVM]ICER 2023:循環目標は手が届かないまま

ICER 2023: Circular targets remain out of reach

01/30/2023

https://www.rivm.nl/en/news/icer-2023-circular-targets-remain-out-of-reach

オランダは2050年までに完全循環経済、2030年までに原材料の使用半減を目指している。しかしながら近年どちらについてもあまり進歩していない。期限内の目標達成にはこの政策をより義務化すべきである。そして製品は質の高いリサイクルができるように、既存の原材料をより長く使い新しいものは使用量を減らすようにデザインすることが重要である。統合循環経済報告書(ICER)による。

 

論文

-50才以上のアメリカ人の8人中1人は食品依存の兆候がある、ミシガン大学のアンケート調査が発見

1 in 8 Americans over 50 show signs of food addiction, U-M poll finds

30-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977872

 

-肥満医学協会は米国小児科学会の肥満ガイドラインを支持する

The Obesity Medicine Association supports obesity guidelines from the American Academy of Pediatrics

30-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977911

子どもの肥満対策には早期臨床治療が重要

 

-キャンディと甘いお菓子研究の最近の進歩

Recent advances in candy and sweet snack research

30-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/978109

バレンタインデーがもうすぐ、チョコレートとキャンディを買う時期。ACSの雑誌がチョコレートの口溶けの複雑さやターキッシュディライトの素晴らしい食感の作り方、スイートチェリーの最善の乾燥方法を研究した

 

-米国のミツバチコロニー喪失はダニ、極端な天候、殺虫剤に関連

Honey bee colony loss in the U.S. linked to mites, extreme weather, pesticides

30-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/978078

Scientific Reports

既存データの解析から、過去5年のミツバチコロニー喪失は主に寄生ダニの存在、極端な天候イベント、近くの殺虫剤、冬越しの課題に関連することを示す。

 

-研究が4つの食習慣にわたる「とても美味しい」食品の影響を示す

Research shows impact of 'hyper-palatable' foods across four diets

30-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/978032

Nature Food

食事のどのような特徴がどれだけ多くのカロリーをとるのに重要かを探った。4つの異なる食事パターンで一貫してカロリー摂取量を増やしたのは、エネルギー密度(食品1gあたりのカロリー)、「超美味しいhyper-palatable」食品の量、そして食べる速さだった。

hyper-palatable食品とは2019年にカンザス大学のTera Fazzinoが記述した、脂肪・砂糖・塩・炭水化物特定の組み合わせで食べる喜びがありやめられないもの-ポテトチップのような。

(ポテトチップやかっぱえびせんって食事meal?)

 

その他

-EFTAサーベイランス局の、第三国からノルウェーに入る非動物由来食品の公的管理に関するノルウェー査察報告書

Final report

EFTA Surveillance Authority’s audit to Norway

from 12 to 21 September 2022 on official controls of food and feed of non-animal origin entering Norway from third countries

https://www.eftasurv.int/cms/sites/default/files/documents/gopro/Final_Report_-_Audit_to_Norway_on_import_control_of_products_of_non-animal_origin_from_12_to_21_September_2022.pdf

 

-部族が食品安全の板挟みに陥っている

Tribes caught in food safety dilemma

By Cookson Beecher on January 30, 2023

https://www.foodsafetynews.com/2023/01/tribes-caught-in-food-safety-dilemma/

魚は健康的なので食べよう。健康的でない場合を除き。

太平洋北西部とコロンビア川流域の多くの部族民が歴史的文化的なサケとの強い結びつきと水銀をはじめとする汚染物質を含むこととのバランスをとろうとして板挟みになっている。原因は彼らが保健当局の勧める量(月8回8オンス(224g x 8))より多くのサケを食べるからである。部族民でないほとんどの人は平均して食べる量が少ないので魚を食べることに関連するリスクは僅かである。

多くの部族民は平均して生涯にわたって月に16食程度食べる。あるいは一般人の20倍以上食べる。部族民にとってサケは医薬品でありアイデンティティや価値の重要な一部である。保健当局からの助言はサケを食べる量を減らすように、だがそれは文化にそぐわない。解決法は魚が汚染されないようにすることだ。部族民には魚への権利がある。しかしそれは簡単ではない。

(天然由来のものは削減が難しいのでどこかで折り合いをつける必要があるのだが、妙な活動家に煽られて利用されないようにするのは難しいのかもしれない。)

 

-ドイツの有機農家は絶望している

Germany's organic farmers are in despair

Oliver Pieper 01/20/2023January 20, 2023

https://www.dw.com/en/germanys-organic-farmers-are-in-despair/a-64465433

ドイツは2030年までに全ての農場の1/3を有機にするために農業改革中である。しかしインフレにより農家は政府にさらなる支援を要求している。ベルリンに集まって抗議をする予定である

ドイツでは平均して毎日6農場が閉鎖している。生産コスト上昇のためである。

Schmitzは少なくとも1850年からある家族経営の酪農家で5世代にわたって仕事をしてきた。この地域では最小の規模で他の小規模農家は諦めて撤退した。このままではあと1年しかもたないという。燃料と電気代が50%高くなった。

昨年は干ばつで牧場の草を与えられなかったため牛の数を45から35に減らした。乳の生産量も減った。ドイツでは35000農場が有機だがインフレとロシアのウクライナ侵攻で特に厳しい打撃を受けた。歴史上で初めて、ドイツのオーガニック市場が縮小し、売り上げが10月末時点で4.1%減だった。消費者は有機農産物の高い価格を避け、ディスカウントスーパーに行っている。有機農産物を増やすには政府が補助を増やす必要がある。

もし社会が本当に有機に転換したいと思うなら、お金が投入されなければならない。政治家はそれを確約しないので有機農家は絶望している。議会の食堂のメニューにもほとんどオーガニックはない。

(反原子力と有機推進のせいで生活費があがって普通の消費者は既に絶望してるんじゃ?)

 

-「ネオニコチノイド:ビート農家は心臓を撃たれた」Gil Rivière Wekstein(インタビュー)

“Neonicotinoids: the beet industry hit in the heart ” Gil Rivière Wekstein (Interview)

By European Scientist - 25.01.2023

https://www.europeanscientist.com/en/features/neonicotinoids-the-beet-industry-hit-in-the-heart-gil-riviere-wekstein-interview/

先週欧州連合司法裁判所(CJEU)がビート業界を脅かす裁定をした。欧州で禁止されている農薬の使用を認める逸脱(derogation)は違法であると判断することで、現在アブラムシが媒介する疫病からビートを効果的に守る唯一の殺虫剤であるネオニコチノイドを決定的に使えなくしたのである。これらの物質の毒性、議論の性質、それを巡る裁判、この大混乱の原因、そして欧州農業への影響-農業ジャーナリストGil Rivière Weksteinが疑問に答える。

以下European ScientistとGil Rivière Weksteinの一問一答

ネオニコチノイドの種子処理は環境保護のためにも有効性でも圧倒的だった、しかしフランスの養蜂家らが始めた反ネオニコチノイド運動は政治問題となりネオニコチノイドは禁止された。その影響を受けたのはトウモロコシ、菜種、ひまわり、そしてビート農家で、ネオニコチノイド禁止により環境にはより悪影響の大きいものが使われ不必要な収量減になっている。欧州の農業生産力は低下しているがそれが欧州グリーンディールの目的なのである。今は農家が痛手を被っているが次は消費者に影響が出る。最後は環境活動家にも。