2023-02-13

[RIVM]オランダ人はより健康的な食品を食べている:植物製品は多く、赤身肉と加工肉は少なく

Dutch people eat more healthy foods: more plant products, less red and processed meat

02/09/2023

https://www.rivm.nl/en/news/dutch-people-eat-more-healthy-foods-more-plant-products-less-red-and-processed-meat-0

 オランダ人はより健康的な飲食をしている。これはRIVMの新オランダ全国食品摂取調査(Voedselconsumptiepeiling, VCP)からわかったことである。オランダ人は果物や野菜、無塩のナッツや豆類など、植物製品を多く食べている。赤身肉や加工肉を食べる量は少ない。甘い飲料を飲む量も少ない。

 子供も大人もより健康的な飲食をしている。だが、多くのオランダ人はまだオランダの食事ガイドラインに従っていない。これはあまりいいニュースではない。オランダの食事ガイドラインでは、オランダ健康審議会がどの食品や食習慣がより健康的な生活につながるかを説明している。十分な量の果物、野菜、パンなどの全粒穀物製品を食べるよう助言している。

果物と野菜をより多く

 この新VCP (2019–2021)から、オランダ人(7~69歳)は1日により多くの野菜を食べていることが示されている。2007–2010年のVCPから、オランダ人は1日に128g食べていることが示された。これは2012–2016年では135gだった。現在は163gである。野菜類のガイドラインに従う成人の割合は、現在29%と倍になっている。その前の調査では16%だった。オランダ人は果物を食べる量も増えている:初めは1日に103g、その後117g、現在は129gである。

肉は少なく、甘い飲料も少なく

 一方、オランダ人の赤身肉と加工肉を食べる量はより少ない:2007–2010年のVCPよりも20%以上少なかった。甘い飲料(ソフトドリンクやフルーツジュース)を飲む量も少ない。1日当たりのグラム数は2012–2016年の382gから240gに減っている。その一方でお茶や水を多く飲んでいる。

オランダ全国食品摂取調査について

 RIVMは約3,500人の子供と成人でオランダ全国食品摂取調査(DNSFCS)を実施した。DNFCSはオランダ人が何をどこでいつ飲食するかを示し、これを健康審議会のガイドラインと比較している。このデータで、政策決定者や専門家は健康的な栄養、持続可能で安全な食の教育、食品調査に取り組むことができる。

詳細はウェブサイトhttps://www.wateetnederland.nl/へ。

 

[EU]RASFF 2023(0205-0211)

警報通知(Alert Notifications)

ベトナム産チェコ共和国経由糖果の亜硫酸塩非表示、米国産ベルギー経由チップスのアクリルアミド高含有、イタリア産ルリジサのピロリジジンアルカロイド、ブラジル産ライムの未承認物質ジメトエート、ベルギー産有機ベビーチョコレートビスケットの多環芳香族炭化水素、エジプト産オレンジのクロルピリホス、原産国不明ドイツ経由未承認新規食品ビンロウジュ(Areca catechu)、スペイン産蓋付きセラミックキャセロール皿のコバルト・アルミニウム及びヒ素、中国産香港経由ドイツ経由乾燥黒キノコのカルベンダジム、オランダ産ゼリーストロー菓子の未承認食品添加物(E407及びE410)、

注意喚起情報(information for attention)

中国産ザボンの未承認物質ブタクロール、アルゼンチン産生ピーナッツのアフラトキシン(B1, B2,G1,G2) 、カンボジア産ココアのカドミウム、スリランカ産ササゲのメソミル・アセフェート・ビフェントリン・クロロタロニル・メタミドホス・オメトエート及びプロピコナゾール、タイ産砕いたジャスミン米のクロルピリホス、イタリア産ミックスサラダの未承認物質塩化ベンザルコニウム、スリランカ産冷凍マグロのヒスタミン、スペイン産フードサプリメントの未承認新規食品バンディラマメレクチン(griffonia simplicifolia)抽出物の5 HTP、

通関拒否通知(Border Rejections)

エジプト産オレンジのシフルトリン・ジメトエート及びオメトエート、エジプト産生鮮ペッパーのクロルフェナピル・クロルピリホス及びプロピコナゾール、米国産殻付きアーモンドのアフラトキシン、トルコ産マンドリンのクロルピリホスメチル、中国産プラスチックマグからのホルムアルデヒドの溶出、モロッコ産未承認新規食品トカドヘチマ (Luffa acutangula)、米国産プラスチック食器からの高濃度の総溶出量、エジプト産オレンジのジメトエート、中国産ピーナッツのアフラトキシン、ベトナム産レッドチリの未承認物質クロルフェナピル、中国産飼料用キサンタンガムの未承認物質エチレンオキシド、バングラデシュ産ビスケットの未承認添加物ターシャリーブチルヒドロキノン(E319)、

 

[EU]欧州のフードチェーンに関する主要な数字 – 2022年版

Key figures on the European food chain - 2022 edition

7 December 2022

https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-key-figures/w/ks-fk-22-001

欧州のフードチェーンに関する主要な数字は、農林水産業の統計分野から最新データを抜粋し、より広範な農場から食卓までのチェーンを提供している。この文献は10章に分かれていて、農場、農業従事者、農業生産と価格、農業分野の経済活動、漁業活動、食品や飲料の加工、貿易、流通、卸売り活動、食品や飲料の摂取についての現状と数字を提供している。このフードチェーンのいくつかの段階に関連する、環境問題についての章も含まれている。直感的に見てわかる視覚化や斬新なデータプレゼンテーションで分析し、EUへの主要なメッセージを提示し、主な組織や主要な専門課目を強調している。欧州連合(EU)とその加盟国に情報が提示され、(利用できる場合は)EFTAのメンバーのデータが補完される。

https://ec.europa.eu/eurostat/documents/15216629/15559935/KS-FK-22-001-EN-N.pdf/1cb9d295-6868-70e3-0319-4725040cfdb8?version=3.0&t=1670599965263

(イラストや図表が可愛い)

※関連資料

農業人口調査2020 – 2022年版

Agricultural census 2020 - 2022 edition

https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-catalogues/w/KS-05-22-370

 

[EFSA]意見等

-鶏肥育用、産卵鶏育成用、マイナー家禽種(産卵鳥を除く)用Clostridium butyricum FERM BP‐2789 (Miya‐Gold®)の認可条件の改訂(Miyarisan Pharmaceutical Co. Ltd)

Modification of the conditions of the authorisation of Clostridium butyricum FERM BP‐2789 (Miya‐Gold®) for chickens for fattening, chickens reared for laying and minor avian species (excluding laying birds) (Miyarisan Pharmaceutical Co. Ltd)

EFSA Journal 2023;21(2):7818 9 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7818

(科学的意見)

 

-生後16週未満の乳児用食品の食品添加物としてのローカストビーンガム(E 410)の再評価と、全ての人口集団用食品に使用される食品添加物としての再評価のフォローアップ

Re‐evaluation of locust bean gum (E 410) as a food additive in foods for infants below 16 weeks of age and follow‐up of its re‐evaluation as a food additive for uses in foods for all population groups

EFSA Journal 2023;21(2):7775 9 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7775

(科学的意見)

ローカストビーンガム(E 410)は、2017年に、以前の食品添加物及び食品に添加される栄養源に関するEFSAのパネル(ANS)に再評価された。その評価へのフォローアップとして、食品添加物及び香料に関するパネル(FAF)は、食品分類13.1.5.1(特別医療目的用乳児用食品及び乳児用特別粉ミルク)に属する生後16週未満の乳児用食品に、食品添加物として使用するローカストビーンガム(E 410)の安全性を評価するよう要請された。さらにFAFパネルは、FC 13.1.5.1 及び 13.1.5.2の安全性評価など、一般集団用の食品に使用される際の食品添加物の再評価中にすでに特定された問題に対処するよう要請された。この工程にはデータ要請の発表が含まれていた。受け取ったデータに基づき、パネルは、関心のある事業者が提出した技術データから、委員会規則(EU) No 231/2012に定められたローカストビーンガム(E 410)の規格の改訂を支持すると結論した。パネルは、子豚の研究の血中亜鉛濃度の低下に基づき、基準値1,400 mg/kg体重 /日を同定した。FC 13.1.5.1 及び 13.1.5.2.の食品添加物として使用する際のローカストビーンガム(E 410)の安全性評価には暴露マージン(MoE)が適用された。パネルは、1以上のMoEは安全上の懸念を生じないと結論した。いくつかのシナリオと乳児の暴露量に1以上のMoEが得られた。幼児(特別医療目的用食品のみの消費者)には、全ての暴露量でMoEは1以上だった。

 

-遺伝子組換えEscherichia coli PS‐Sav‐001株由来食品用酵素d‐タガトース 3‐エピメラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme d‐tagatose 3‐epimerase from the genetically modified Escherichia coli strain PS‐Sav‐001

EFSA Journal 2023;21(2):7752  9 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7752

(科学的意見)

この食品用酵素d‐タガトース 3‐エピメラーゼ(EC 5.1.3.31)は、SAVANNA Ingredients GmbH社が遺伝子組換えEscherichia coli PS‐Sav‐001株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品用酵素にこの生産菌の生きた細胞やそのDNAはない。この食品用酵素は、d‐フルクトースを特殊な炭水化物d-アルロース(d-プシコース)に変換するために皮膜反応器内部に保持している間に用いられる。総有機固形物(TOS)の残留量はd‐アルロースの生産中に適用される精製段階で除去されるため、食事暴露は算出されず、毒性試験は必要ない。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件下で、食事暴露によるアレルギー反応のリスクは除外できないが、その可能性は低いと判断した。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は、意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-鳥類と哺乳類のリスク評価

Risk assessment for Birds and Mammals

EFSA Journal 2023;21(2):7790 6 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7790

(ガイダンス)

欧州委員会はEFSAに鳥類と哺乳類のリスク評価に関するガイダンスを改訂するよう依頼した。このガイダンスでは、規則(EU) 1107/2009に従って、農薬有効成分を含む植物保護製品から鳥類と哺乳類のリスク評価を行う方法を説明した。本ガイダンス文書は、2009年に発表された「鳥類と哺乳類のリスク評価」というタイトルのEFSAの既存のガイダンス文書の更新である。食事暴露、二次中毒による暴露、汚染水の摂取による暴露を含む段階的リスク評価構想の概要を述べている。

 

[EMA]EUにおける動物用医薬品の残留物へのヒトの食事暴露の評価

Assessment of human dietary exposure to residues of veterinary medicines in the EU

19/01/2023

https://www.ema.europa.eu/en/news/assessment-human-dietary-exposure-residues-veterinary-medicines-eu

EMAと欧州食品安全機関(EFSA)は、欧州連合(EU)における動物由来食品中の動物用医薬品、飼料添加物及び農薬の残留物に対する人々の食事暴露の評価への統一したアプローチの開発について、共同報告書を発表した。

動物用医薬品は畜産由来食品に残留物を残す可能性がある。食品には動物が暴露した飼料添加物や農薬の残留物が含まれている可能性もある。EUでは、法的拘束力のある最大残留基準値(MRLs)を設定して消費者の安全性を確保するよう、これらの残留物の存在を規制している。MRLsの設定はEFSAとEMAが実施した評価に頼っており、それには人々が暴露する可能性のある残留物量をモデル化して行ったヒトの食事暴露の評価が含まれている。だが、その残留物が動物用医薬品、飼料添加物、農薬に由来するかどうかによって、評価には様々なアプローチが使用される。方法論は一般的原則に基づいているが、科学的アプローチや実践の違いにより様々な結果になる可能性がある。

欧州委員会(EC)は統一を進めるために、2020年にEFSAとEMAに、この評価に共通のアプローチを開発するよう命じた。これらの機関は関連する専門知識を持つ専門家からなる共同作業グループを設定した。この作業グループは暴露評価の各要素に一連の助言を策定し、2022年6月~9月の間に行われたパブリックコメント募集後に最終化した。その後、この最終報告書はEMAの動物用医薬品委員会(CVMP)に採択され、EFSAの科学委員会に承認され、2022年12月にECに転送された。

この最終報告書は統一に向けた重要な一歩を表している。この助言がECに支持される場合は、様々な部門での実践には、今後数年間いくつかのフォローアップ活動が必要になる。特に動物用医薬品では、この助言の実践は、食事暴露の評価方法が著しく変わることを示している。

※関連文書

ヒトの食事暴露に対する統一したアプローチの開発に関するEMA/EFSAの報告書

EMA/EFSA report on development of a harmonised approach to human dietary exposure

https://www.ema.europa.eu/en/documents/report/ema/efsa-report-development-harmonised-approach-human-dietary-exposure_en.pdf

 

[ECHA]ECHAがPFAS規制案を公表する

ECHA publishes PFAS restriction proposal

7 February 2023

https://echa.europa.eu/-/echa-publishes-pfas-restriction-proposal

約1万種類のパー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の規制案の詳細が、欧州化学品庁(ECHA)のウェブサイトで公開されている。ECHAの科学委員会は今後、ヒトや環境へのリスク、社会への影響の観点からこの提案の評価を開始する。

2023年2月7日、ヘルシンキにて、本提案は、デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー及びスウェーデンの当局が起草し、2023年1月13日にECHAに提出した。本提案は、環境中へのPFASの排出量を削減し、製品や製造工程をヒトにとってより安全なものにすることを目的とする。

提案の範囲に含まれるすべてのPFASは、環境中において非常に強い難分解性である。その排出を最小限に抑えなければ、ヒト、動植物の暴露が増え、規制がなければ、ヒトの健康や環境に有害影響を及ぼすようなレベルに達することになる。当局は、対策を講じない限り、今後30年間で約440万トンのPFASが環境中に放出されると推定する。

次のステップ

ECHAのリスク評価(RAC)と社会経済分析(SEAC)の科学委員会は、2023年3月の会合で、本提案がREACH規則の法的要件に適合してるか確認する。適合している場合、委員会は提案の科学的評価を開始し、2023年3月22日から6ヶ月間の意見公募を行うことを予定している。RACは、規制案がヒトの健康や環境へのリスクを低減する上で適切かどうかについて意見をまとめ、SEACは、提案に関連する社会経済的影響、即ち社会にとっての利益とコストに関してまとめる。両委員会は、規制案の情報と、意見公募中に寄せられた意見に基づいてとりまとめ、実施可能性に関して執行フォーラムからの助言も考慮する。意見が採択されると、欧州委員会が欧州連合(EU)加盟国とともに、規制について決定する。

欧州委員会が本提案を採択した場合、企業はこれらの物質が使用用途において、約1万種類のPFASの代替物質を見つけることになる。多くの場合、代替物質は現在存在せず、中には今後も存在しない可能性のあるものもある。

移行期間については、規制案のもとでは、企業は用途に応じて1年半から最長12年の間に代替物質を導入する必要がある。この期限は、PFAS代替物質の入手可能性と適用性次第である。本提案は、化学物質に関するEUのREACH規則に基づいているが、植物保護製剤、殺生物剤、ヒト及び動物用医薬品の活性物質を規制する規則は、これらの特定の用途でPFASを禁止できる範囲を決定するために、さらに評価する必要がある。

(以下、タイムライン)

2023年1月13日、ECHAに規制案を提出

デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー及びスウェーデンの5カ国を代表してドイツが提案書を提出する。

2023年2月7日、ECHAのウェブサイトで提案書を公開

提案された規制は、すべてのパー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)を対象とする。EUの歴史上、最も広範な規制案の一つ。

2023年3月22日、6ヶ月間の意見公募開始

ECHAの委員会による適合性の確認後、規制案の意見公募を開始する。協議期間中、利害関係者は、例えば、提案の特定のポイントの修正のために、追加情報を提出することができる。追加情報に基づいて提案を修正するかどうかの判断は、ECHAの科学委員会が行う。

2023年4月5日、オンライン説明会

規制のプロセスを説明し、関心のある人が協議に参加できる。

ECHA委員会の評価

ECHAのRACによるリスク評価及びSEACによる社会への影響に関する評価。SEACの意見書案に対する60日間の意見公募を含む。

ECHAの委員会による意見の採択

科学委員会の評価は、委員会が意見を採択した時点で終了する。

ECHA委員会から欧州委員会に意見書を送付

欧州委員会は、REACH委員会での議論のため、EU加盟国への立法案を作成する。最終的に加盟国は規制について投票するが、規制が採択される前に、欧州議会と理事会で精査する。欧州委員会は2025年にPFASの禁止について決定を下すと見込まれる。

 

[FSA]地方当局の復興計画保証評価:主な調査結果

Local Authority Recovery Plan Assurance Assessment: Key Findings

6 February 2023

https://www.food.gov.uk/research/local-authority-recovery-plan-assurance-assessment-key-findings

2022年4月から7月の間に、英国食品基準庁(FSA)地方自治体の監査チームは、COVID-19復興計画(回復計画)の要件に対して、地方当局の成果の評価プログラムを提供した。イングランド、ウェールズ、北アイルランドのCovid-19からの地方当局の復興計画保証評価概要報告書の主要な知見を紹介する。

 

[FSS]カロリー超過に取り組むため製品を組成変更する企業を手助けする新たなパートナーシップについて

New partnership to help businesses reformulate products to tackle excessive calories

7 FEBRUARY 2023

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/new-partnership-to-help-businesses-reformulate-products-to-tackle-excessive-calories

スコットランド食品基準庁(FSS)は、食品飲料連合スコットランド(FDF Scotland)の健康的な組成変更(RFH)プログラムのパートナーになることに同意する。

 

[FDA]プレスリリース等

-FDAは乳児用調製乳のタンパク質品質研究に関するガイダンスを提供する

FDA Provides Guidance on Protein Quality Studies for Infant Formula

February 9, 2023

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-provides-guidance-protein-quality-studies-infant-formula

 米国食品医薬品局(FDA)は、タンパク質効率比(PER)ラットバイオアッセイ研究の計画、実施、評価、報告に役立つよう、乳児用調製乳の製造業者及び試験を実施している研究所にガイダンス案を発行した。

*事業者向けガイダンス案:Protein Efficiency Ratio (PER) Rat Bioassay Studies to Demonstrate that a New Infant Formula Supports the Quality Factor of Sufficient Biological Quality of Protein(https://www.fda.gov/media/165173/download

 

-COVID-19への政府の対応に関する証言

The Federal Response to COVID-19

FEBRUARY 8, 2023

https://www.fda.gov/news-events/congressional-testimony/federal-response-covid-19-02082023

 FDAのコロナウイルス(COVID-19)対応と今後の取り組みについてのコミッショナーの証言。食品供給含む。

 

[FDA]リコール

-Nestlé Purina Petcare CompanyはビタミンD濃度の上昇により米国のPurina Pro Plan Veterinary Diets El Elemental Dry Dog Food(ドッグフード)を自主的リコール

Nestlé Purina Petcare Company Voluntarily Recalls Purina Pro Plan Veterinary Diets El Elemental Dry Dog Food in the U.S. Due to Potentially Elevated Vitamin D

February 08, 2023

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/nestle-purina-petcare-company-voluntarily-recalls-purina-pro-plan-veterinary-diets-el-elemental-dry

Nestlé Purina Petcare Company社は、ビタミンDの濃度が高い可能性があり、処方用ドッグフードPurina Pro Plan Veterinary Diets El Elemental Dry Dog Foodをリコール。

 

[FDA]公示

-PrimeZen Black 6000は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification:PrimeZen Black 6000 contains hidden drug ingredients

02/07/2023

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-primezen-black-6000-contains-hidden-drug-ingredients

 FDAの研究所分析により、voltcandy.comやその他の小売店で販売されている精力剤PrimeZen Black 6000にシルデナフィル、タダラフィルが含有されていることが確認された。製品写真あり。

 

- Alfia Weight Lossカプセルは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Alfia Weight Loss Capsules contain hidden drug ingredient

02/08/2023

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-alfia-weight-loss-capsules-contain-hidden-drug-ingredient

 FDAの研究所分析により、alfia.comやその他の小売店で販売されている減量製品Alfia Weight Lossカプセルにシブトラミンが含有されていることが確認された。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

-Quality Supplement Manufacturing, Inc.

DECEMBER 13, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/quality-supplement-manufacturing-inc-637182-12132022

 ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、製造、包装、表示、保管、不正表示、不純品の問題。

 

[ODS]ファクトシート更新

-カルニチン

Carnitine

Fact Sheet for Health Professionals

February 7, 2023

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Carnitine-HealthProfessional/

このファクトシートは包括的にレビューされ改訂された。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Carnitine-HealthProfessional/#change

 

[ヘルスカナダ]リコール

-Peace Naturals Project Inc.はSpinach GMO Cookies dried cannabis pre-rollsの2つのロットをリコール

Peace Naturals Project Inc. recalls two lots of Spinach GMO Cookies dried cannabis pre-rolls

2023-02-08

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/peace-naturals-project-inc-recalls-two-lots-spinach-gmo-cookies-dried-cannabis-pre

Peace Naturals Project Inc.はSpinach GMO Cookiesブランドのプリロール乾燥大麻製品が、製品ラベルに誤ったカンナビノイド値が記載されており、表示されているTHC(テトラヒドロカンナビノール)、CBD(カンナビジオール)及び総CBD値が実際よりも低くまたは高くなっているため、リコール。

 

[ヘルスカナダ]乳糖低減酵素製剤及び特定の乳製品におけるBacillus subtilis DH617由来のラクターゼの使用を可能にする食品酵素許可リストの修正通知

Notice of Modification to the List of Permitted Food Enzymes to Enable the Use of Lactase from Bacillus subtilis DH617 in Lactose-reducing Enzyme Preparations and Certain Dairy Foods

2023-02-06

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-permitted-food-enzymes-enable-use-lactase-bacillus-subtilis-dh617-lactose-reducing-enzyme-preparations-certain-dairy-foods.html

ヘルスカナダの食品局は乳糖低減酵素製剤及び特定の乳製品食品でBacillus subtilis DH617由来のラクターゼの使用を承認するための食品添加剤の安全性評価を完了した。2023年2月6日より、食品酵素許可リストが変更された。

 

[MPI]警告

-Kapara Harbourの貝類に関する公衆衛生警告

Public health warning: shellfish biotoxin alert – Kapara Harbour

10 February 2023

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/public-health-warning-shellfish-biotoxin-alert-kapara-harbour/

MPI(ニュージーランド一次産業省)はKapara Harbourで貝類の採取を控えるよう公衆衛生警告を発した。麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

 

論文

-南インドの一連のホメオパシーレメディ関連重症薬物誘発性肝障害

A series of homeopathic remedies-related severe drug-induced liver injury from South India

Arif Hussain Theruvath et al., Hepatol Commun. 2023 Feb 9;7(3):e0064.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36757412/

2019年から2022年の記録のレビューで9人の患者を同定。ホメオパシー使用目的で最も多かったのはCOVID-19予防。4人死亡。9人の使用した29のレメディのうち15が分析され、工業用溶媒、糖質コルチコイド、抗生物質、鎮静剤、合成オピオイド、重金属、有害植物化合物などが「超希釈」製品からも検出されている。

(ただの毒をレメディと称して売っている状態)

 

-THE LANCET

乳児用調整乳業界の搾取的戦略を明らかにする

Unveiling the predatory tactics of the formula milk industry

THE LANCET EDITORIAL| VOLUME 401, ISSUE 10375, P409, FEBRUARY 11, 2023

2023母乳育児シリーズの紹介

市販の調整乳マーケティングをくい止める:今、母乳を与えることを復活させるための抜本的な転換を

Stemming commercial milk formula marketing: now is the time for radical transformation to build resilience for breastfeeding

Tanya Doherty et al.,

COMMENT| VOLUME 401, ISSUE 10375, P415-418, FEBRUARY 11, 2023

母乳支持のための活動は1977年のネスレボイコットに始まる長い歴史をもつ。今回のシリーズで提案されている対応の一つがミルクのプレーン包装(タバコに提案されているのと同じ)で、国の規制にする必要がある

(母乳が足りなくてもミルクを足してはいけない、正しい調乳方法を教えるなんてもってのほか、災害時にミルクを寄付されても受け取ってはいけない、とのこと)

 

-英国のアルコール関連肝疾患による死亡:増加する悲劇

Deaths from alcohol-related liver disease in the UK: an escalating tragedy

Michael E D Allison

COMMENT| VOLUME 401, ISSUE 10375, P418-420, FEBRUARY 11, 2023

 

-ピリプロキシフェン-ピレスロイド長期持続性殺虫剤処理蚊帳(LLINs)とクロルフェナピル-ピレスロイドLLINsの、ピレスロイドのみLLINsと比較したベニンでのマラリアコントロールの有効性:クラスター無作為化試験

Efficacy of pyriproxyfen-pyrethroid long-lasting insecticidal nets (LLINs) and chlorfenapyr-pyrethroid LLINs compared with pyrethroid-only LLINs for malaria control in Benin: a cluster-randomised, superiority trial

Manfred Accrombessi et al.,

ARTICLES| VOLUME 401, ISSUE 10375, P435-446, FEBRUARY 11, 2023

Open Access

 

その他

-BBC特集 何故布の偽装は簡単に隠せるのか

Why fabric fraud is so easy to hide

By Kelly Oakes 7th February 2023

https://www.bbc.com/future/article/20230206-fabric-fraud-how-to-spot-fake-fabric-claims

私たちの衣装部屋の衣類が本当に表示通りかどうかどうやってわかる?

2016年に、米国の小売業者Targetがエジプト産コットンと表示されていた75万のシーツと枕カバーが全くエジプト産ではないことを発見してWelspun Indiaと取引をやめた。この事件の後、エジプトコットン協会は2016年に世界に出回っているエジプトコットンの90%が偽装だと推定した。

誤表示が蔓延しているのはエジプトコットンだけではない。2020年には、世界オーガニック繊維基準協会がインド産コットンの2万トン、総生産量の1/6は不正にオーガニックと認証されているという。2017年にはベトナムのシルクブランドが半分は実際には中国産だと認め、2018年には英国の小売店が人工毛皮として販売していた製品が実際には本物の毛皮だったとして回収している。リサイクルプラスチックボトルから作ったとされた繊維が実際にはバージンプラスチックから作られていた場合もある。

(長い記事)

 

-それにさらに塩を加えたい?植物ベースのバーガーの問題

Do you want extra salt with that? The problem with plant-based burgers

Feb 12, 2023

https://thenewdaily.com.au/life/wellbeing/2023/02/12/plant-based-burgers-extra-salt/

ビクトリア州がん評議会が肉なしバーガーに警告する最新団体になった-一部のブランドが血圧と脳卒中に良くない。

オーストラリアのスーパーマーケットで販売されている35の植物ベースのバーガー製品を調査したところ、一部の製品はたった一つで1日分の塩の推奨摂取量を超える

 

-オゼンピック不足から学べること

What we can learn from the Ozempic shortage

13 Feb 2023

https://www.nationaltribune.com.au/what-we-can-learn-from-the-ozempic-shortage/

より強力な広告規制と他の減量薬選択肢が必要、とUNSW シドニーの専門家が言う。

それは多くの名前で呼ばれる:セマグルチド、痩せる注射、ハリウッドの秘密。この一年でOzempic注射薬の人気が爆発し、ニュースの見出しやTikTokのフィードに頻繁に見られるようになった。セマグルチドは2型糖尿病患者の血糖管理のための処方薬であるが、同時に減量もするため医師らが適用外使用をしている。最近ではソーシャルメディアや有名人の体験談で人気がさらに増している。そして今や世界中でこの薬が不足している。セマグルチドの供給元であるNovo NordiskはTGAに、オゼンピックは2023年3月末までオーストラリアには出荷できないだろうと伝えた。セマグルチドを頼りにしていた2型糖尿病患者は代用品を探している

(以下略)

 

-コンシューマーラボ

ツナ、サーモン、イワシ、ニシンレビュー(缶詰及びパック詰)

Tuna, Salmon, Sardines & Herring Review (Canned and Packaged)

Last Updated: 02/09/2023 Expanded: 07/10/2020 Initially Posted: 09/08/2018

https://www.consumerlab.com/reviews/canned-tuna-salmon-sardines-herring-review/canned-tuna-and-salmon/

我々の知見を利用して水銀とヒ素を避けオメガ3を最大化しよう

 

-食用昆虫の進化は甲殻類アレルギーのある人向きではない

The Edible Insect Revolution Is Not for Those With Shellfish Allergies

Ada McVean M.Sc. | 10 Feb 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/edible-insect-revolution-not-those-shellfish-allergies

甲殻類アレルギーは世界中で良くあり、約2%が甲殻類に免疫反応を示すと推定されている。食べるだけではなく、職業暴露(吸入)による反応もある。アレルギーのある人はペット用の餌にも注意が必要である。

 

-動画

卵再び

Cup o'Joe-Eggs...Again!

https://www.youtube.com/watch?v=4lNIA2Ck8tY

卵がまた話題だ。卵は健康に良いのか悪いのか?それはどの研究を見るのかによる。そして研究はたくさんある。

-略―

結局コンセンサスは?問題なのは全体的食事であって週に7個の卵は「健康的」食生活のの中に適応することができる

 

加工食品についてのデータを加工する

Processing Data About Processed Foods

https://www.youtube.com/watch?v=41WUftDAwy0

超加工食品摂取と健康の悪さとの関連がメディアで多く報道されている。

これらの研究は観察研究で因果関係を証明することはできないことを指摘する必要がある。それでも全ての研究が同じ方向で、超加工食品の食事が健康的だというものを示した研究は一つもない。しかしホットドッグ一つで人生が35分短くなるという研究はナンセンスである。例え毎日一個ホットドッグを食べてもそれ以外が加工されていない食品なら影響はないだろう。加工食品を減らそうというのは明確なメッセージだが特定の食品が寿命何分と計算するのは科学の傲慢だろう。