2023-02-24

[EFSA]意見等

-有効成分ピリミカルブの認可レビューに関する声明

Statement concerning the review of the approval of the active substance pirimicarb

EFSA Journal 2023;21(2):7807 16 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7807

(声明)

2022年8月26日、欧州委員会はEFSAに、申請者が提出した情報や報告担当加盟国、スウェーデンの評価や、適用できれば、加盟国の専門家の議論の結果を考慮して、有効成分ピリミカルブの承認のレビューに関する規則(EC) No 1107/2009第21(2)条に従って科学的・技術的支援を提出し、適用可能な承認基準が今でも満たされていると考えられるかどうかについての声明を出すよう求めた。この声明には、最初の承認で評価されたピリミカルブの代表的な用途や、認可更新の一環で提出された代表的な用途による、食事摂取を通したピリミカルブの代謝物質への暴露による消費者へのリスク、食事以外の暴露によるヒトの健康へのリスク、鳥類への急性リスクの評価の主な知見の概要が含まれる。懸念が特定された場合は報告される。

 

-テブフェンピラドのMRLレビュー第12条に従う確証データの評価

Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review for tebufenpyrad

EFSA Journal 2023;21(2):7774  16 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7774

(理由付き意見)

申請者Belchim Crop Protectionは、規則(EC) No 396/2005第12条に従って、最大残留基準値(MRL)のレビューの枠組みで入手できないテブフェンピラドについて、特定された確証データを評価するためにドイツの国立管轄機関に要請を提出した。データのギャップに対処するために、モモ、アプリコット、ラズベリー(ブラックベリーとデューベリーに外挿した)の新しい残留試験や、動物商品に施行する新たな分析手段とその個別の研究所の検証が提出された。データのギャップは十分に対処されたと考えられた。提出された新しい情報にはモモとアプリコットの既存のMRLsの改訂が必要だったが、ブラックベリーとデューベリーの既存のMRLsは確証できた。提出された新たなデータに照らしてテブフェンピラドの消費者リスク評価の更新が行われ、この評価で検討されている作物の慢性暴露と急性暴露に関連した消費者摂取の懸念は示されなかった。

 

-有害結果の子宮腺がんとして内分泌かく乱の特性を持つ物質の特定に関連する有害性発現経路の開発

Development of adverse outcome pathways relevant for the identification of substances having endocrine disruption properties Uterine adenocarcinoma as adverse outcome

EFSA Journal 2023;21(2):7744 14 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7744

(科学的意見)

子宮腺癌の有害性発現経路(AOPs)の開発により、規則(EU) No 528/2012及び(EC) No 1107/2009の文脈で内分泌かく乱の同定のためのEFSA‐ECHAガイドライン(2018)を実施する実践的なツールを提供することができる。AOPsは、有害結果(ヒトの健康への結果を意図した)と経路に影響する化学物質(農薬だけとは限らない)との関係の強さについての指標を提供できる。この科学的意見では、PPPパネルは子宮腺癌のAOPsの開発を調査した。根拠に基づいたアプローチ方法論を適用し、透明性、客観性、包括性を保証する構造化された枠組みを用いて文献レビューを作成した。いくつかのAOPsが開発された;これらは、子宮内のエストラジオールの可用性の増加、それに続く子宮内膜のエストロゲン受容体の活性化、という共通の重要な交点に収束した;想定されるAOPネットワークが検討された。個別のAOPsに含まれるMIEs/KEs/KERsの各セットには、専門家の知見の引き出しを通して、不確実性分析と証拠の重み付けの確率的定量化が実施された。収集したAOPネットワークのデータは定性的に評価されたが、一方でAOPネットワークの確実性の重み付けに定量的不確実性分析は実施されなかった。AOPsと想定されるAOPネットワークで特定された不確実性の更なる調査;KERs、AOPs全体、AOPネットワークの確実性を定量化する方法論の更なる開発;現在開発されている想定されるAOPネットワークの一部であるMIEs/KEsのいくつかを背景としたNAMsアプリケーションの調査、などの助言が提供された。

 

-非遺伝子組換えAnoxybacillus caldiproteolyticus TCM3‐539株由来食品用酵素シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme cyclomaltodextrin glucanotransferase from the non‐genetically modified Anoxybacillus caldiproteolyticus strain TCM3‐539

EFSA Journal 2023;21(2):7842  22 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7842

(科学的意見)

この食品用酵素シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ((1‐4)‐α‐d‐グルカン:(1‐4)‐α‐d‐グルカン 4‐α‐d‐[(1‐4)‐α‐d‐グルカノ]‐トランスフェラーゼ; EC 2.4.1.19)は、Hayashibara Co., Ltd.社が非遺伝子組換え細菌Anoxybacillus caldiproteolyticus TCM3‐539株で生産した。この生産株の生きた細胞はない。この食品用酵素はグルコシルヘスペリジンとアスコルビン酸2-グルコシドの製造に使用することを意図している。総有機固形物の残留量は、濾過、吸着、クロマトグラフィー、結晶化で除去されるため、食事暴露推定は必要ないと判断した。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、呼吸器系アレルゲンで1件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件下で食事暴露によるアレルギー反応のリスクは除外できないが、この可能性は低いと判断した。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-非遺伝子組換えCellulosimicrobium funkei AE‐TN株由来食品用酵素エンド‐1,3(4)‐β‐グルカナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme endo‐1,3(4)‐β‐glucanase from the non‐genetically modified Cellulosimicrobium funkei strain AE‐TN

EFSA Journal 2023;21(2):7828  22 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7828

(科学的意見)

この食品用酵素エンド‐1,3(4)‐β‐グルカナーゼ (3‐(1–3;1–4)‐β‐d‐グルカン 3(4)‐グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.6)は、Amano Enzyme Inc.社が非遺伝子組換えCellulosimicrobium funkei AE‐TN株で生産した。この食品用酵素には、ヒトの日和見感染症に関与している種に属する、この生産株の生きた細胞が含まれることが示された。この食品用酵素は焼成工程や酵母加工に使用することを意図している。この食品用酵素への食事暴露、総有機固形物(TOS)は、欧州人で最大1.75 mg TOS/kg体重/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは、無毒性量を調べた最大量1,788 mg TOS/kg体重/日とし、推定した食事暴露と比較すると、暴露マージンは少なくとも1,022となった。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件下で食事暴露によるアレルギー反応のリスクは除外できないが、これが起きる可能性は低いと判断した。だが、この食品用酵素中にこの生産株の生きた細胞が存在するため、パネルは、この食品用酵素は安全とは判断できないと結論した。

 

-非遺伝子組換えGeobacillus thermodenitrificans TRBE14株由来食品用酵素1,4‐α‐グルカン分枝酵素の安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme 1,4‐α‐glucan branching enzyme from the non‐genetically modified Geobacillus thermodenitrificans strain TRBE14

EFSA Journal 2023;21(2):7834 22 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7834

(科学的意見)

この食品用酵素1,4‐α‐グルカン分枝酵素((1–4)‐α‐d‐グルカン:(1–4)‐α‐d‐グルカン 6‐α‐d‐[(1–4)‐α‐d‐グルカノ]‐トランスフェラーゼ; EC 2.4.1.18)は、Nagase (Europa) GmbH社が非遺伝子組換えGeobacillus thermodenitrificans TRBE14株で生産した。この生産株は安全性適格推定(QPS)アプローチに適していることが示されている。この食品用酵素は、シリアルベースの工程、焼成工程、肉と魚の加工に使用されることを意図している。この食品用酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は、欧州人で最大0.29 mg TOS/kg 体重 (bw) /日と推定された。この生産株のQPSステータスと製造工程の性質を考慮して、毒性学的試験は必要ないと考えた。既知のアレルゲンに対するこのアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、この食品用酵素には既知のアレルゲンリゾチームが含まれることに留意した。そのため、アレルギー誘発性は除外できない。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-非遺伝子組換えSaccharomyces cerevisiae INV株由来食品用酵素β‐フルクトフラノシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme β‐fructofuranosidase from the non‐genetically modified Saccharomyces cerevisiae strain INV

EFSA Journal 2023;21(2):7833 21 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7833

(科学的意見)

この食品用酵素β‐フルクトフラノシダーゼ(β‐d‐フルクトフラノシド フルクトヒドロラーゼ; EC 3.2.1.26)は、DSM Food Specialties B.V.社が非遺伝子組換えSaccharomyces cerevisiae INV株で生産した。4つの製造工程で使用することを意図している:特殊炭水化物(転化糖)の製造、焼成工程、ショ糖をベースにした発酵飲料の生産及び製果工程。この食品用酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は、欧州人で最大2.51 mg TOS/kg 体重 (bw) /日と推定された。この生産株の安全性適格推定ステータスや製造工程の性質を考慮して、毒性学的試験は必要ないと判断された。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、1件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件下でこの食品用酵素への食事暴露上のアレルギーの反応のリスクは、特にトマトへの感受性の高い人には、除外できないと判断した。だが、S. cerevisiae INV株由来β-フルクトフラノシドのアレルギーの反応の可能性は、トマトに対するアレルギーの反応の可能性を超えるとは予想されない。トマトに対するアレルギーの反応の有病率は低いが、この食品用酵素に対して起こるそのような反応も低い。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念は生じないと結論した。

 

-遺伝子組換えBacillus subtilis strain AR‐651株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme α‐amylase from the genetically modified Bacillus subtilis strain AR‐651

EFSA Journal 2023;21(2):7468 17 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7468

(科学的意見)

この食品用酵素α-アミラーゼ(4‐α‐d‐グルカン グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)は、AB Enzymes社が遺伝子組換えBacillus subtilis strain AR‐651株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品用酵素にはこの生産菌の生きた細胞やそのDNAはないと考えられる。焼成工程に使用することを意図している。この食品用酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は、欧州人で最大1.19 mg TOS/kg 体重 (bw) /日と推定された。この生産株は既知の抗菌剤耐性遺伝子を持ち、その結果、安全性評価のための安全性適格推定(QPS)アプローチの要件を完全に満たしていない。だが、この食品用酵素の生産株に由来する生きた細胞やDNAがないことを考慮して、これはリスクとは見なされない。この微生物源とその後の遺伝子組換え、あるいは製造工程から生じる他の懸念が確認されていないため、パネルは、毒性学的試験はこの食品用酵素の評価には必要ないと判断した。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、呼吸器アレルゲンで3件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件下で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが起きる可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-反芻動物の尿素からなる飼料添加物の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of the authorization of a feed additive consisting of urea for ruminants (Borealis L.A.T. GmbH, SKW Stickstoffwerke Piesteritz GmbH and Yara France)

EFSA Journal 2023;21(2):7821 22 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7821

(科学的意見)

 

-全ての動物種用Bacillus subtilis CGMCC 13326株で生産したビタミンB2 (リボフラビン)からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of vitamin B2 (riboflavin) produced by Bacillus subtilis CGMCC 13326 for all animal species (Kempex Holland B.V.)

EFSA Journal 2023;21(2):7874 22 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7874

(科学的意見)

 

-全ての動物種用銅(II)‐ベタイン複合体からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of copper(II)‐betaine complex for all animal species (Biochem Zusatzstoffe Handels‐ und Produktionsges. mbH)

EFSA Journal 2023;21(2):7817  22 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7817

(科学的意見)

 

-全ての動物種用サイレージ添加物としてのLentilactobacillus diolivorans (以前は Lactobacillus diolivorans) DSM 33625株からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lentilactobacillus diolivorans (formerly Lactobacillus diolivorans) DSM 33625 as a silage additive for all animal species (Lactosan GmbH & Co.KG)

EFSA Journal 2023;21(2):7820 21 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7820

(科学的意見)

 

-全ての動物種用亜鉛(II)–ベタイン複合体からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a zinc(II)–betaine complex for all animal species (Biochem Zusatzstoffe Handels‐ und Produktionsges. mbH)

EFSA Journal 2023;21(2):7819  21 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7819

(科学的意見)

 

-鶏肥育用、産卵鶏用およびマイナー家禽種用Trichoderma reesei ATCC PTA‐5588株で生産したエンド-1,4-β-キシラナーゼ、Bacillus subtilis CBS 148232株で生産したプロテアーゼ、Bacillus licheniformis ATCC SD‐6525 株で生産したα-アミラーゼ(Axtra® XAP 104 TPT)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Genencor international B.V.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of endo‐1,4‐beta‐xylanase produced by Trichoderma reesei ATCC PTA‐5588, protease produced by Bacillus subtilis CBS 148232, and alpha‐amylase produced by Bacillus licheniformis ATCC SD‐6525 (Axtra® XAP 104 TPT) for chickens for fattening, laying hens and minor poultry species (Genencor international B.V.)

EFSA Journal 2023;21(2):7816  16 February 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7816

(科学的意見)

 

[FDA]プレスリリース

-FDAとEPAは、ノミやダニ製品を含む動物向けの特定の製品の監視へのアプローチを近代化するためのバーチャル公開会議開催を発表し、意見を募集する

FDA and EPA Announce Virtual Public Meeting and Comment Period on Modernizing their Approach to Oversight of Certain Products for Animals, including Flea and Tick Products

February 22, 2023

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-and-epa-announce-virtual-public-meeting-and-comment-period-modernizing-their-approach-oversight

 環境保護庁(EPA)の化学物質安全性・汚染防止局(OCSPP)は、2023年3月22日にFDAの動物用医薬品センター(CVM)とのバーチャル公開会議を共催する。殺虫剤又はFDAによる新しい動物用医薬品として規制されている製品の監視のアプローチについて意見を募集する。

 

-消費者とフードサプライを保護するためにFDAの食品プログラムが2022年に達成したこと

What FDA’s Foods Program Achieved in 2022 to Protect Consumers and the Food Supply

02/23/2023

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/what-fdas-foods-program-achieved-2022-protect-consumers-and-food-supply

 FDAの食品プログラムが2022年に達成したこと(乳児用調製乳、食品安全、栄養、革新等について)に関しての発言。

 

[FDA]リコール

Bindle Bottleは32、24、20及び13オンスの断熱食品用及び飲用ボトルを自主的リコール

Bindle Bottle Issues Voluntary Recall on 32 Oz, 24 Oz, 20 Oz, and 13 Oz Insulated Food and Drink Bottles

February 23, 2023

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/bindle-bottle-issues-voluntary-recall-32-oz-24-oz-20-oz-and-13-oz-insulated-food-and-drink-bottles

Bindle Bottleは、ボトル容器の底部から鉛に暴露される可能性があり、断熱食品用及び飲用ボトルを自主的リコールする。

 

[MPI]警告 Thames湾の貝類に関する公衆衛生警告

Public health warning: shellfish biotoxin alert – Firth of Thames

22 February 2023

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/public-health-warning-shellfish-biotoxin-alert-firth-of-thames/

MPI(ニュージーランド一次産業省)はRaukuraからDeadmansまでのThames湾の貝類の採取を控えるよう公衆衛生警告を発した。麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

 

[HK]CFSはガラス破損の危険性があるフランスのアルコール飲料ボトルを消費しないように消費者に呼びかける

CFS urges public not to consume batch of French bottled alcoholic drink with glass breakage risk

Thursday, February 23, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20230223_10179.html

 食品安全センター(CFS)は、フランス産Louis Latourのワイン375 mlはガラス破損の危険性があり、リコールの対象であるため、消費しないよう消費者に呼び掛ける。

 

[HK]リコール情報

Rappel Conso of France-フランスでのTI PO PEYIブランドのPurée fine de Courgetteのリコール通知。硝酸塩汚染と農薬レベルが基準値を超える可能性がある。

Rappel Conso of France – A notice regarding recall of TI PO PEYI brand of Purée fine de Courgette in France due to nitrate contamination and the possibility of pesticide levels exceeding the authorised limits.

23 February 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20230223_1.pdf

硝酸塩汚染と農薬レベルが基準値を超える可能性があるため、フランスでのTI PO PEYIブランドのPurée fine de Courgette(ズッキーニのピューレ)のリコール通知。

 

[SFA]カドミウムのためマレーシア産REX Grilled Clamのリコール

Recall of REX Grilled Clam from Malaysia due to presence of cadmium

23 February 2023

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/20230223-sfa-media-release---recall-of-rex-grilled-clam-from-malaysia-due-to-presence-of-cadmium84ee8b8be4f742799b4d3cf1be4d8a18.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、Yee Lee Oils & Foodstuffs (Singapore) Pte Ltdが輸入したREX Grilled Clam(グリルした貝)に、シンガポール食品規則の基準を超える濃度のカドミウムを検出した。

 

[SFA]卵の確保に向けた孵化計画

Hatching Plans for a Secure Supply of Eggs

23 Feb 2023

https://www.sfa.gov.sg/food-for-thought/article/detail/hatching-plans-for-a-secure-supply-of-eggs

 国の卵供給を多様化し、地元の生産能力を高めるなど、シンガポールでの卵の安定供給について紹介する。

なぜ「卵を一つの籠に入れない」が我々の食品のリジリエンスを強化するためのいつもの反復句なのか

・シンガポールの卵の安定供給のためには供給源の多様化と国内生産能力強化が役立つ

・SFAはシンガポールの食品の安全な供給を確保するために働き、企業は食品供給攪乱リスクを緩和するために事業継続計画を適応させることで役割を果たす

・消費者も代用品に対してオープンで柔軟であることで役割を果たす

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2023.2.10〜2023.2.16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43302

2023.2.3〜2023.2.9

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43301

 

[MFDS]食薬処、多様な機能性原料認定で消費者の選択権拡大

栄養機能研究課 2023-02-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47025

√’22年健康機能食品機能性原料認定合計45件、2021年対比2倍増加

√新たに認められた機能性原料は35件、認定された原料のうち国内開発原料は’22年28件で歴代最多

√機能性別では関節健康>体脂肪減少・皮膚健康>認知機能改善・血中コレステロール減少順に認定

 

□ 食品医薬品安全処は2022年健康機能食品機能性原料認定現況を分析した結果、認定原料は合計45件で前年比約2倍増加し、このうち新たに認定された機能性原料は35件で最近10年間で最も多く認定したと発表した。

○ これはCOVID-19発生後の健康に対する消費者の関心と需要の高まり*により、機能性原料認定申請件数**が増加したうえ、食薬処から提供された「健康機能食品機能性原料認定のための提出資料作成ガイド」により、補足資料の提出に要する時間が短縮されたためと分析される。

* ‘21年健康機能食品市場規模は5兆454億ウォンで最近5年間で20%上昇

** 申請件数:(’18)56件➝(’19)61件➝(’20)52件➝(’21)76件➝(’22)72件

 

□ 昨年認定された健康機能食品機能性原料のうち国内で開発された原料は28件で、「健康機能食品に関する法律」施行以後、最も多く認定された。

○ 2014年までに認められた機能性原材料のうち輸入原料の割合が約70%と高い割合を占めていたが、2015年以降からは国内で製造された原料の割合が高まり50%以上を占めている。

- これは健康機能食品機能性原料開発のための国家支援事業が拡大*され、優秀健康機能食品製造基準(GMP)の段階的義務化定着により原料の標準化技術**が向上し、国内で開発・製造する機能性原料の認定比率が増加したと分析された。

* ’22年国内開発新規原料(23件)のうち農食品部、中小ベンチャー部、農振庁など政府から研究開発予算の支援を受けた原料は57%(15件)である

** 製品生産ラインに関わらず指標成分含有または組成などが一定に保たれるよう原材料から製造工程全般にわたって品質管理を行うこと

 

□ ‘22年機能性内容別原料認定件数は関節健康(8件)、体脂肪減少・皮膚健康(各4件)、認知機能改善・血中コレステロール減少(各3件)の順となった。

○ 最近5年間の原料認定申請現況は体脂肪減少(44件)、皮膚健康(37件)、免疫機能(26件)、肝臓健康(17件)、更年期女性健康(15件)の順だったが、’22年申請現況*は筋力改善(5件)、記憶力・認知機能・更年期男性健康(3件)など、特定の階層に役立つ機能性に対する研究開発への関心が高まっていることが明らかになった。

* 体脂肪減少(14件)>皮膚健康(11件)>筋力改善・更年期女性健康(各5件)>免疫機能・肝臓健康(各4件)>記憶力・認知機能・更年期男性健康(各3件)

<添付> 2022年健康機能食品機能性原料の認定現況

 

[MFDS]食薬処、「オンライン自律管理」、消費者保護の基盤用意

サイバー調査チーム 2023-02-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47024

□ 食品医薬品安全処はオンライン市場が急成長*することにより、オンライン不当広告など違法行為から消費者を保護するために「販売業者」と「オンライン仲介プラットフォーム事業者」の責任と役割を強化するために自律遵守事項と役割などを案内する「食品・医薬品等**のオンライン自律管理ガイドライン(不当広告・違法流通)」を用意・配布する。

* ‘21年オンラインショッピング協会:(’18)113兆→(’20)159兆→(’22推定)224兆

** 食品・医薬品など:食品(農水産物およびその加工品、畜産物および酒類を含む)、健康機能食品、食品添加物、器具または容器・包装、医薬品、麻薬類、化粧品、医薬部外品、医療機器、衛生用品など

○ 主な内容は、▲オンラインで販売できない食品・医薬品など、▲オンライン販売時に登録すべき情報、▲食品・医薬品などで禁止する広告行為・内容、▲オンライン販売者、オンライン仲介プラットフォーム事業者の自律管理事項などである。

<添付> ガイドラインの表紙、目次

 

[MFDS]海外直輸入食品、購入前に有害食品リストを確認してください!

輸入流通安 2023-02-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47023

√海外直輸入食品、過去5年間(’17年→’21年)約242%増加

√2022年海外直輸入品購入・検査の結果、有害成分が確認された製品は性機能>筋肉強化>ダイエット>免疫力向上>その他医学的(更年期症状改善など)効能・効果標榜製品順

√食薬処は海外直輸入食品の安全性検査を2008年から毎年実施しており、有害成分が確認された製品は関係省庁合同で国内搬入されないよう措置

√消費者は被害を受けないためには海外から直接食品を購入する前に、必ず「海外直輸入食品オール(ALL)ホームページ」で国内搬入が停止された製品かを確認してから購入

 

□ 食品医薬品安全処は直接購入した海外食品など(以下、海外直輸入食品)に対する安全管理を強化するため、2022年の一年間、国内外のオンラインショッピングモールなどで販売中の海外直輸入食品3000個を購入して検査した結果、273製品から国内搬入停止対象原料・成分*(以下、有害成分)が確認され、国内搬入を停止する措置をとった。

* 不正物質である勃起不全治療剤・肥満治療剤・糖尿病治療剤およびその類似物質など国民の健康に有害な影響を及ぼす恐れがあり、国内搬入を停止する必要がある原料・成分

○ 今回の検査は海外直輸入食品の購買が持続的に増加*し有害食品の国内搬入の懸念が高まる中で、有害な海外直輸入食品の搬入を事前に阻止し消費者被害を予防するために実施された。

* 海外直輸入食品の購入(万件):(’17)780→(’18)997→(’19)1375→(’20)1770→(’21)2669

 

□ 検査対象は性機能・ダイエット効能・効果標榜製品など有害成分の含有が疑われる製品、特定時期別消費者関心品目、購入頻度の高い多消費食品などを選別し選定した。

○ 選ばれた製品は、▲ダイエット効果標榜製品(512個)、▲筋肉強化効果標榜製品(206個)、▲性機能改善効果標榜製品(163個)、▲免疫力向上効果標榜製品(154個)、▲その他医学的効能・効果標榜製品(365個)、▲多消費食品など(1600個)である。

- 効能・効果標榜製品については、▲肥満治療成分(シブトラミン、デスメチルシブトラミンなど)、▲勃起不全治療成分(シルデナフィル、タダラフィルなど)、▲その他医薬品製品(センノシド、蛋白同化ステロイドなど)などの検査項目を選別して適用し、多消費食品については酸価、許容外タール色素などの基準・規格項目を検査した。

 

□ 検査の結果、有害成分が確認された製品は、▲性機能改善効果標榜製品(75個、46.0%)、▲筋肉強化効果標榜製品(61個、29.6%)、▲ダイエット効果標榜製品(60個、11.7%)、▲免疫力向上効果標榜製品(9個、5.8%)、▲更年期症状改善、前立腺疾患治療など、その他医学的効能・効果標榜製品(68個、18.6%)である。

 

<性機能改善効果標榜製品>

○ 性機能改善効果を標榜して販売中の163製品を検査した結果、75製品から「タダラフィル」、「シルデナフィル」、「ヨヒンビン」などの有害成分が確認された。

- 勃起不全治療剤の成分である「タダラフィル」、「シルデナフィル」は、心筋梗塞、心臓突然死、心室性不整脈、狭心症、高血圧などを起こすことがあり、特に心血管系疾患者が摂取すると深刻な健康上の問題を引き起こすことがある。

- 動物用医薬品として使用される「ヨヒンビン」は血圧降下、心拍数増加、神経過敏感応性、うつ病、不眠などの副作用を引き起こす恐れがあるので細心の注意が必要。

○ 参考に性機能改善標榜製品はこの3年間(’19年~’21年)に続き、昨年(46%)も有害成分が最も多く確認された製品群である。

 

<筋肉強化効果標榜製品>

○ 筋肉強化効果を標榜して販売中の206製品を検査した結果、61製品から「蛋白同化ステロイド」、「選択的アンドロゲン受容体調節物質(SARMs)」などの有害成分が確認された。

-「蛋白同化ステロイド」は骨粗鬆症、成長不全、身体の消耗状態などを治療するために医師の診療・処方により厳格に使用しなければならない専門医薬品である。

- これを誤用・乱用する場合、▲男性は脱毛、睾丸縮小、精子数減少による不妊、女性型乳房、▲女性は男性化、ひげの発達、月経不順、▲青少年は甲状腺機能低下、成長と骨の発育が止まる発育不振など深刻な副作用が発生する可能性がある。

-「選択的アンドロゲン受容体調節物質(SARMs)」は男性ホルモンの体内作用を調節して、蛋白同化ステロイドと類似した効果を出す物質で心臓発作、脳卒中、肝臓障害などの副作用が発生する恐れがあるため細心の注意が必要。

○ 参考に筋肉強化効果標榜製品は昨年の検査結果、有害成分の確認比率が29.6%で、この3年間(’19年~’21年)の有害成分の確認比率(6.7%)の4倍以上高くなったが、これは試験法新設により検査項目を拡大*したためと分析されている。

* 選択的アンドロゲン受容体調節物質(SARMs)成分(18種)の試験法の確立(’21年)で検査項目を追加

 

<ダイエット効果標榜製品>

○ ダイエット効果を標榜して販売中の512製品を検査した結果、60製品から「センノシド」、「5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)」、「ヨヒンビン」などの有害成分が確認された。

-「センノサシド」は便秘治療に使用される医薬品成分で体脂肪分解・減少など効能はなく、多量摂取すると下痢、腹痛、嘔吐などの症状を誘発する。

-「5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)」は精神安定剤などの医薬品に使用される医薬品成分で、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、食欲不振を含む胃腸疾患などの副作用が発生する恐れがある。

○ 参考にダイエット効果標榜製品はオンライン販売サイトで最も多く検索される製品群で、これを反映して昨年も最も多く検査した。

 

<免疫力向上効果とその他の医学的効能・効果標榜製品>

○ 免疫力向上効果を標榜して販売中の154製品を検査した結果、9製品で食品に使用が禁止された「L-シトルリン(L-Citrulline)」、「パバ(PABA;パラアミノ安息香酸)」などが含まれていることが確認された。

○ また、更年期症状の改善、前立腺疾患の治療などその他の医学的効能・効果を標榜して販売中の365製品を検査した結果、68製品で食品に使用が禁止された「ブラックコホシュ(Black Cohosh)」、「ピジウム(Pygeum)」などが含まれていることが確認された。

- 「L-シトルリン」、「PABA」、「ブラックコホシュ」は医薬品の原料であり食品としての安全性が証明されていないため、国内では食品原料として使用できない。

 

□ 正式に輸入する海外食品は食薬処の検査を受けて国内に搬入される一方、海外直輸入食品は消費者が自己消費を目的に購入し、海外販売者から直接製品を受け取るため安全性を保障できず、有害成分を含む製品摂取による消費者被害が発生する恐れがある。

○ 特にシルデナフィル、タダラフィル、センノシドなど医薬品成分を含む食品などを任意に摂取すると深刻な副作用が発生する恐れがあり、これらの医薬品成分の不純物精製、品質管理の有無などが確認されず、有害の懸念が高い。

○ 食薬処は2008年から毎年、有害が懸念される海外直輸入食品を直接購入して安全性検査を実施しており、検査の結果有害成分が確認された食品は関税庁に通関保留を要請し、放送通信委員会にオンライン販売サイトへのアクセス停止を要請するなど、関係機関と協力して国内に持ち込まれないよう措置している。

○ また、消費者が海外直輸入食品を賢く購入できるように成分が確認された海外直輸入食品に関する情報*などを食品安全国のホームページの「海外直輸入食品オール(ALL)」で提供している。

* 海外直輸入食品の正しいホームページ提供情報:①海外直輸入有害食品リスト、正式輸入製品などの製品情報、②外国有害食品、海外リコール情報など有害情報、③国際取引相談情報、④安全・毒性順報など

-「海外直輸入有害食品リスト」では現在、今回の検査で有害成分が確認された273製品を含む計3206製品(’23.2.14.基準)の製品名、製造業者、有害成分、製品写真など詳細情報を提供している。

<添付>

1.海外直輸入食品オール(ALL)ホームページ

2.各部門の担当者、連絡先

 

[MFDS] [報道参考] 総溶出量が超過検出された輸入「紙ストロー」回収措置

衛生用品政策課2023-02-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47016

□ 食品医薬品安全処は市販されている中国産「紙ストロー」から基準値(30 mg/L以下)を上回る不揮発性物質(製造日が2021年11月29日の製品は4%酢酸が基準値比約16.4倍の492 mg/L、22年6月15日の製品は4%酢酸が基準値比約8.9倍の266 mg/L)が検出されたため、当該製品を販売中止して回収措置する。

* 総溶出量:衛生用品から溶出される不揮発性物質の総量

 

[MFDS] [報道参考] 新しい食品原料開発時に、オーダーメード型技術相談を申請して下さい

新素材食品課 2023-02-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47012

□ 食品医薬品安全処は新しい原料が迅速に食品原料として認定*されるように食品原料を開発する関連機関・食品業者を対象に、「新しい食品原料オーダーメード型技術相談」を4月から施行する予定で、これに先立ち2月14日から3月13日まで技術相談需要調査を実施する。

* 新しい食品原料認定制度:国内で食品として摂取経験のない原料について安全性などを評価することで、新しい食品原料として認定されれば食品公典登録前まで一時的に使用が可能(「食品衛生法」第7条第2項)

○ 今回の技術相談は最近の科学技術の発展に伴い、新素材食品開発などで食品原料が多様化したことにより、食品原料開発者(または業者)の食品原料認定制度に対する理解度を高め、優れた原料が食品として認定されるように支援するために用意された。

 

□ 主な内容は、▲新しい食品原料認定制度・事例紹介、▲製造方法、原料の特性など提出資料の範囲と細部作成要領案内、▲申請原料別1:1オーダーメード型相談サービスなどである。

○ 参考に、食薬処は新しい原料の迅速な製品化のため、2018年から食品原料開発者(または業者)を対象に「新しい食品原料オーダーメード型技術相談」を毎年実施しており、関連機関・食品業者などから技術上を受け、現在まで海洋深層水濃縮分離ミネラル、カエデ樹木抽出粉末など計11件*の新しい食品原料が認められている。

* バラ幹細胞培養液粉末、海洋深層水濃縮分離ミネラル、ヤマナラ抽出粉末、セルロース、2’-O-フコシルラクトース、ウコン葉茎熱水抽出物、アメリカオオクワガタ幼虫脱脂粉末、ミツバチさなぎ、オオハンゴンソウ(若葉と茎)、ファビフローラ生姜根エキス、トノサマバッタ

□ 食薬処は今回の技術相談が新しい食品原料認定に関連した情報不足で試行錯誤している食品開発者に役立ち、多様な食品原料の迅速な製品化で国内外市場進出活性化*に寄与すると期待している。

*事例)トノサマバッタ(申請:国立農学院)の場合、オーダーメード型技術支援により国内期限付きで食品原料として認定後、EU novel foodとして認定

○ 今後も専門性と規制科学を基盤に安全で品質が確保された食品が開発されるよう積極的に支援していく。

<添付>

1.新しい食品原料オーダーメード型技術相談申請書

2.新しい食品原料オーダーメード型技術相談の要約(例)

 

[MFDS]食薬処、流通農・水産物の有害物質残留実態を調査

農水産物安全政策課 2023-02-03

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46997

□ 食品医薬品安全処は国内流通農・水産物の先制的安全管理のために、残留する可能性が高い農薬、動物用医薬品などの有害物質の残留実態調査を行う。

○ ‘23年度の調査対象はマート、オンラインショッピングモールなどで流通する農水産物のうち、▲サンチュ、リンゴなど摂取量上位農産物1000件、▲干し柿、剥き栗など加熱調理しない、または洗浄せずにすぐに摂取する可能性のある農産物425件、▲エビ、ウナギなど主要養殖魚種250件、▲釣り場に放流される魚類70件である。

- 農産物は現在日常検査項目から除外されており、残留実態調査が必要な農薬2種*を検査し、加熱・調理なしで摂取する農産物は腸出血性大腸菌**、サルモネラ菌など食中毒菌汚染度を調査する。

*ブロフラニリド、アフィドピロペン(‘20年残留基準新設)

**汚染された食品・水により人に感染し、腸内で出血性下痢などを誘発し、溶血性尿毒症侯群を伴う病原性大腸菌

- 水産物は動物用医薬品160種とマラカイトグリーンなど使用禁止物質10種を検査し、釣り場に放流される魚類の場合は重金属(鉛、カドミウムなど)の分析も実施する。

○ 検査の結果で不適合と判定された農・水産物は流通しないよう関係省庁および管轄自治体に迅速に通知し、販売禁止、回収、廃棄されるよう措置する。

- また、調査結果をもとに試験法改正、日常検査管理項目選定、リスク評価など農・水産物安全管理政策に反映する計画である。

○ 参考に、食薬処は’22年流通農・水産物1950件に対する有害物質の残留調査を実施した結果、農薬など残留許容基準を超過した不適合農・水産物7件*について、管轄自治体に通知し迅速に廃棄などの措置を行い、再発防止のため生産者教育など安全管理強化を要請した。

*(農産物)1425件調査、2件不適合/(水産物)525件調査、5件不適合

 

[ASA]腐った卵(悪人)にならないように、あなたのイースターの宣伝が素晴らしいものであることを確保

Don’t be a bad egg, make sure your Easter promotions are cracking

23 Feb 2023

https://www.asa.org.uk/news/don-t-be-a-bad-egg-make-sure-your-easter-promotions-are-cracking.html

(主に値引き等の話)

 

[USDA]2022農業センサスは次世代農家に影響

2022 Census of Agriculture Impacts the Next Generations of Farmers

Feb 22, 2023

https://www.usda.gov/media/blog/2023/02/22/2022-census-agriculture-impacts-next-generations-farmers

米国の農家は2012年から2017年の間に平均年齢が56.3から57.5才に高齢化した

以下農業調査について紹介

 

[WHO] 2000-2020年の母親の死亡率の傾向:WHO, UNICEF, UNFPA, 世界銀行グループおよび UNDESA/人口部門による推定

Trends in maternal mortality 2000 to 2020: estimates by WHO, UNICEF, UNFPA, World Bank Group and UNDESA/Population Division

23 February 2023

https://www.who.int/publications/i/item/9789240068759

2020年には毎日約800人の女性が妊娠出産関連の予防可能な原因で死亡している

データビジュアライズ

https://mmr2020.srhr.org/

(日本はこれについてはとても恵まれている。でも当たり前じゃない、死ぬことが多いのが「自然」であることは忘れてはならない)

 

論文

-主導的依存研究者らがオーストラリアNHMRCの電子タバコについての声明を非難する

Leading addiction researchers denounce Australia’s NHMRC statement on e-cigarettes

20-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/979857

11人の国際的トップ依存科学者が、2022年のオーストラリア健康医学頂点団体国立健康医学研究評議会(NHMRC)の電子タバコに関する声明は、国を主導する科学団体として期待される高い科学的水準に達していないと主張する。Addictionに発表。

NHMRCの声明には以下の弱点がある:

・電子タバコのリスクを過大に評価し喫煙と比べていない

・青少年の電子タバコ使用が喫煙につながると正しくない主張をしている

・電子タバコの禁煙補助の利益を無視

・電子タバコの公衆衛生上の利益を無視

・予防原則を間違って適用

(電子タバコへのスタンスは結構分かれている。タバコと比べるか何も吸わない場合と比べるかを選んだ時点で方向性が決まる感じ。)

 

-タイヤからの有害排出に優先的に取り組むことをImperialの専門家は強く求める

Prioritise tackling toxic emissions from tyres, urge Imperial experts

22-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/980329

Imperial College Londonの「ゼロ汚染への移行Transition to Zero Pollution」イニシアチブの研究者らが、電気自動車が燃料からの有害汚染物質排出を抑制してもタイヤからの有害排出問題は続くと警告した。タイヤ摩耗粒子は環境を汚染し人々の健康を脅かしている

 

-心不全患者にとって少なすぎるナトリウムは有害な可能性

Too little sodium can be harmful to heart failure patients

23-FEB-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/980477

世界心臓学会と共催された米国心臓学会年次会合で発表されたメタ解析によると、標準的減塩指導である1日2.3gよりさらに厳しく塩を制限しても追加の利益はもたらさず、死亡リスクが増えるかもしれない

 

-SCIENCE VOLUME 379|ISSUE 6634|24 FEB 2023

ニュースを一目で

News at a glance:

・長期COVIDは人種的に偏りがある

黒人やヒスパニックは白人よりはLong Covidになりやすいが診断されにくい

・活動家グループがNIHの追い出しを厳しく批判

アニマルライツ団体PETAがNIHが今月初めに記者会見からPETAを追い出したと主張し、二度としないよう要求。

・専門家が詩人は毒殺されたと考える

チリの有名な詩人Pablo Nerudaは専制君主Augusto Pinochetに逆らったことで1973年に殺されたと疑われている。先週彼の家族が毒殺の根拠となる、遺体の歯にClostridium botulinumの兆候が見られたと発表した。

 

-Natureニュース

米国の裁判は中絶薬の入手を脅かす:背景にある科学

US lawsuit threatens access to abortion drug: the science behind the case

23 February 2023  Mariana Lenharo

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00529-9

裁判官の決定は国中のミフェプリストン禁止につながり、FDAの権限を弱める可能性がある

テキサスの訴訟は米国の中絶薬アクセスを制限するだけではなくFDAの医薬品認可を覆す危険な前例となる可能性がある

 

あなたの脳はどのくらい具合が悪くなるか-そしてどう回復するかをコントロールしているかも

Your brain could be controlling how sick you get — and how you recover

22 February 2023  Diana Kwon

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00509-z

科学者は一連の疾患の治療法を見つけようとどのように脳が免疫応答を演出するのかを読み解こうとしている

イスラエル工学研究所Technionの博士学生Hedva Haykinは脳の情動に関与する領域が心臓病に与える影響を調べている。この研究のもとは個人の心理状態が心臓の健康に影響することを指摘した何十年もの研究である。極めて酢採れるの高いイベントは心臓発作を起こす可能性があり、逆にポジティブな心持ちは心血管系疾患患者のアウトカムの良さにつながる可能性がある。しかしその関連のメカニズムはわかっていない。

 

性、食品、水?マウスはどう決める

Sex, food or water? How mice decide

Heidi Ledford  23 February 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00521-3

マウスの飢えと乾きへの反応を調節する神経細胞は別の性との社会的相互作用にも

影響する

レプチンは食欲だけではなく性欲にも影響する

Cell Metabolismに発表された研究によると、正常な状況では、ほどほどに空腹であってもマウスは食べるより別の性との社交を好む。

 

-新しいスコアリングシステムは「悪い炭水化物」についての事実を明確にすることを目指す

New scoring system aims to set the record straight on ‘bad carbs’

https://www.nature.com/articles/d42473-022-00443-0?mvt=i&mvn=1bdbc1fc6a9641c287023b79e0235b9d&mvp=NA-NATUCOM-11239458&mvl=Fn-Issues%20-%20Native%201%20%5BIssues%20Layout%20-%20Native%201%5D

Natureの広告コンテンツ。米国ジャガイモ協会がスポンサー

デンプンの多い野菜は豆や野菜の仲間でキャンディや炭酸飲料の仲間ではない、とワシントン大学の疫学者Adam Drewnowskiはいう。ジャガイモを「悪い炭水化物」に分類するのは間違っている。グリセミック指数は問題がある

(炭水化物が悪者だからとジャガイモが悪者扱いされていることに異議)

 

その他

-健康とウェルネス業界の科学と疑似科学

Science and Pseudoscience in Health and Wellness | Nick Tiller

Featuring: Nick Tiller · From: CSICon 2022

https://centerforinquiry.org/video/science-and-pseudoscience-in-health-and-wellness-nick-tiller/

世界の健康とウェルネス業界は4兆米ドルに相当すると推定されている。マーケティングの規制は驚くほど緩く、多くの製品が根拠のない宣伝、疑似科学、安全性と有効性に関する疑わしい根拠で販売されている。

健康クラブ会員、サプリメント、代替「療法」、その他無数の製品やサービスから収益が得られる。この業界は急速に拡大し連邦規制機関が市場を規制できる能力を遙かに超えている。

Nick Tillerはここに紹介した講演で、健康とウェルネス業界を科学的懐疑主義のレンズを通して再構成する

(YouTubeの動画)

 

-ガアガア:疑似科学の脅威 Joe Schwarcz博士が3月2日にSkeptical Inquirer Presentsイベントに

Quack Quack: The Threat of Pseudoscience | Dr. Joe Schwarcz on Skeptical Inquirer Presents, March 2

February 20, 2023

https://centerforinquiry.org/news/quack-quack-the-threat-of-pseudoscience-dr-joe-schwarcz-on-skeptical-inquirer-presents-march-2/

無料 Zoomで事前登録

 

-食品大企業は再生農業を巡り「グリーンウォッシュ」のリスクがある:報告書が警告

Food giants at risk of ‘greenwashing’ over regenerative agricultural practices: report warns

31-Jan-2023 By Oliver Morrison

HTTPS://WWW.FOODNAVIGATOR.COM/ARTICLE/2023/01/31/FOOD-GIANTS-AT-RISK-OF-GREENWASHING-OVER-REGENERATIVE-AGRICULTURAL-PRACTICES-REPORT-WARNS

何が再生農業なのか定義がないため、その環境への資質について誤解を招くリスクとなる

食品と土地使用同盟(FOLU)の報告書は、再生農業の測定と評価のためのアウトカムに基づいた枠組みを作る必要があるという。

人気が高まっているものの、再生農業には普遍的に合意された定義がない。その結果として混乱と間違った提示がされている。そのため食品生産者にとってはその用語を使うことで誤用とグリーンウォッシュのリスクがある

ペプシコ、ユニリーバ、ネスレなどが再生農業への関与拡大などを謳っている。

 

-研究:有機農業は数十億節約するが収量が見合わない

Study: Organic farming saves billions but yields not up to par

By Julia Dahm | EURACTIV Germany 2023年2月7日

https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/study-organic-farming-saves-billions-but-yields-not-up-to-par/

ドイツの長期研究によると、有機農業は環境と気候コストを数十億節約できる。しかしこの絵は有機の収量が慣行農業より相当少ないことによって悪化する

ドイツとEUにとっては有機農業推進が政治的優先課題で、EUは旗艦政策であるF2Fで2030年までに耕作可能面積の25%を有機にすることを目差し、ドイツはさらにそれより高い目標30%を設定している。

もしその目標が達成されたら、窒素と温室効果ガスによる環境と気候へのコストが40億ユーロも節約できるとドイツ農業省の支援したミュンヘン工科大学の長期研究が言う。10年にわたって研究者らは40の有機農業と40の慣行農業農場を緊密にフォローし、データを集めて比較した。有機農業が環境負荷が低くなる重要因子は窒素の使用量が少ないことで、ドイツでは慣行農業が1ヘクタールあたり80-100kgなのに対して有機は20kgである。また合成肥料の生産にはエネルギーが必要である。そして有機の方が土壌がより多く炭素を貯める。

しかしこのバラ色の絵は重要な欠点がある。有機農業は土地面積あたりの収量が相当少ない。同じ量の作物を作るのに約2倍の面積が必要であることを明確に示した。この事実は、利用できる土地が限られることを考えると重要である。有機農業を拡大することが生物多様性や気候に利益があるかどうか疑問である

それでも有機農業の推進者らは有機の方が危機に強いと主張する。ウクライナの戦争以降ドイツのスーパーマーケットでは食品の値段があがったが、有機の値上がりの方が少し小さかった。理由はロシアからの肥料の輸入遮断の影響が少なかったからである。

 

報告書(ドイツ語)

Umwelt- und Klimawirkungen des ökologischen Landbaus

https://literatur.thuenen.de/digbib_extern/dn065968.pdf

(半分しか収穫できないのでは論外、とはならないところが信仰なのだろう)