2013-03-07

[USDA]USDAは「米国産」表示のための新たな要件を提案

USDA Proposes New Requirements for the “Product of USA” Label

March 6, 2023

https://www.fsis.usda.gov/news-events/news-press-releases/usda-proposes-new-requirements-product-usa-label

USDAは提案された規則に意見を募集する

肉、家禽、卵製品の自主的“Product of USA” あるいは “Made in the USA” 表示は米国で生まれ、育ち、屠殺、加工された動物由来の場合のみ使えるという規則を提案

規則案と意見募集については以下から

Advance Copy: Voluntary Labeling of FSIS-Regulated Products with U.S.-Origin Claims

https://www.fsis.usda.gov/policy/federal-register-rulemaking/federal-register-rules/voluntary-labeling-fsis-regulated

 

[WHO]魚摂取のリスクとベネフィットについてのFAO/WHO合同専門家会議参加者要請

Call for experts for Joint FAO/WHO Expert Consultation on the Risks and Benefits of Fish Consumption

6 March 2023

https://www.who.int/news-room/articles-detail/call-for-experts-for-joint-fao-who-expert-consultation-on-the-risks-and-benefits-of-fish-consumption

締め切り2023年4月7日

・魚からのメチル水銀、ダイオキシン、ダイオキシン様PCB暴露によるリスクの定量評価

・メチル水銀の健康影響に関してセレンの果たす役割

・魚を食べることの健康上の利益

等の専門知識を有する人

 

[CPSC]Primarkは子ども用竹プレートを鉛と化学物質暴露リスクのためリコール

Primark Recalls Children’s Bamboo Plates Due to Risk of Lead and Chemical Exposure Hazards

March 02, 2023

https://www.cpsc.gov/Recalls/2023/Primark-Recalls-Childrens-Bamboo-Plates-Due-to-Risk-of-Lead-and-Chemical-Exposure-Hazards

鉛とホルムアルデヒドの濃度が高い

(鉛って何由来?)

 

論文

-モーツァルト効果の神話:音楽を聴くことはてんかんの助けにならない

The Mozart effect myth: Listening to music does not help against epilepsy

6-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/981687

Nature Scientific Reportsに発表された多元的メタ解析

過去50年、モーツァルトの音楽について驚くべき主張がなされてきた。しかしその根拠の妥当性は明確ではなかった。入手可能な全ての文献を調べ、信頼できる根拠はなかった。いわゆるモーツァルト効果は、主に選択的報告、サンプルサイズの小ささ、不適切な研究、による。

 

-毛髪の解析は子供の薬物使用が我々の想定の二倍も高い可能性を示す

Hair analysis shows child drug use could be twice as high as we think

6-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/981785

American Journal of Drug and Alcohol Abuseに発表された1300人以上の9-13才の子どもを調べた研究。通常の自主申告調査に毛髪検査を加えると薬物使用率が9%増える。

自主申告で使用したと回答する子どもと毛髪から検出される子どもは同一ではなく、使用頻度が少ない子どもが自主申告しやすく頻繁に使っている場合は言わないので併用が有用。

 

その他

-加工食品は我々を病気にしている。FDAとUSDAは介入すべき時だ

Processed foods are making us sick. It’s time for the FDA and USDA to step in.

Jerold Mande(ハーバード公衆衛生大学院 Nourish Science(NGO) CEOで栄養学非常勤教授 、もとFDA長官のシニアアドバイザーでUSDA次官代理)March 1, 2023

https://harvardpublichealth.org/nutrition/processed-foods-make-us-sick-its-time-for-government-action/

連邦食品法は「健康に危害を及ぼす可能性のある有毒あるいは有害物質は」禁止と明示している。何十年にもわたってこの条項で有害化合物やリステリアやサルモネラのような食中毒菌汚染食品を取り締まってきた。これらは毎年1400人のアメリカ人を殺していると推定されている。一方肥満や糖尿病、心疾患、がんなどの慢性食品疾患では毎日1600人のアメリカ人が死亡している。近年これらの慢性疾患は超加工食品注の有害物質が原因であるという根拠が積み重なってきた。冷凍ピザのような加熱して食べる食事から甘い朝食シリアルまで、超加工食品は食品から抽出された物質あるいは実験室で合成された成分の工業的製造物である。それらは我々の食生活の必需品でもある。

FDAとUSDAは我々を加工食品から守るときである。急性食中毒から守るのと同じように、慢性疾患からも守る努力をしなければならない。毎年678000人が慢性疾患で死亡している。死亡だけではなく肥満、糖尿病、高血圧、心不全はCOVIDの重症患者の2/3の原因である。栄養関連経済的コストは2011年から2020年までに16兆ドルと推定されている。

この害の多くが超加工食品が原因であると示唆する研究が増えている。

最近のNIHの研究でボランティアを加工が最小限の食品か超加工食品に割り付け、超加工食品群は1日あたりのカロリー摂取量が500カロリー多く体重が増えた。同じ人が加工の少ない食事になると(食べる量が減って)体重が減った。これは重要な知見で、病気の原因は添加物と加工である可能性を指摘する。

2015年にFDAがトランス脂肪を心疾患の原因として禁止したのと同じように、超加工食品を規制すべきである。法律は明確である。足りないのはリーダーシップと資金である。

(以下略。アメリカ人が太るわけ。美味しくて食べやすいものを多く食べてしまうのは食品のせい。)

 

-Walgreenの中絶錠剤についての決定の意味

The implications of Walgreens’ decision on abortion pills

By TOM MURPHY March 4, 2023

https://apnews.com/article/abortion-pill-walgreens-mifepristone-fd2663ace286c3c48b9c66a74c652ef4

Walgreenは法的帰結を警告された20州で中絶錠剤を販売しないという。これはミフェプリストンへのアクセスがFDAの意図するほど広がらないだろうことの兆候である。この問題についてよく見てみよう。

ミフェプリストンは2000年にFDAに認可され、今は米国の中絶のうちの半分以上が手術ではなく錠剤になっている。これまで安全上の懸念から病院などに限定されていたがアクセスを拡大し、今年初めには薬局で販売できるようにした。しかし昨年最高裁が中絶の権利を破棄し、今は1ダース以上の州が中絶を禁止する法をもっている。先月、保守派の州の司法長官がCVSとWalgreenに中絶錠剤を州内で郵送で販売したら法的帰結に直面するだろうという文書で警告した。

11月には反中絶グループがミフェプリストンの認可取り消しを求めてテキサスでFDAを訴えた。間もなく判決が出るだろう。もし判事が中絶反対派側にたつと米国からミフェプリストンが排除される可能性がある。一方1月には中絶の権利支持者がノースカロライナとウエストバージニアで中絶錠剤制限を問題だと訴えた。

法の専門家は錠剤のアクセスを巡って法廷闘争が数年続くだろうと予想している。

 

-KFFのKaiser ヘルスニュースとCBS ニュースはチームを組んで口をズタズタにして患者をひどく傷つけたとされる歯科機器を調査する

KFF’s Kaiser Health News and CBS News Team Up to Investigate a Dental Device That Allegedly Has Left a Trail of Mangled Mouths and Devastated Patients

https://connect.kff.org/kffs-kaiser-health-news-and-cbs-news-team-up-to-investigate-an-unregulated-dental-device

少なくとも1万人の患者が約7000ドルのAGGAという機器を数ヶ月装着して歯の位置がずれ少なくとも20人が訴訟。

この調査は“CBS Mornings”で3月1日と2日に放送された。

 

訴訟の中心の歯科機器はFDAのレビューなしに患者に使われていた

Watch: Dental Device at Center of Lawsuits Was Used on Patients Without FDA Review

MARCH 2, 2023

https://khn.org/news/article/watch-dental-device-at-center-of-lawsuits-was-used-on-patients-without-fda-review/

KHNと CBS ニュースの1ヶ月に渡る合同調査によると、立証も規制もされていない歯科用機器が患者訴訟の中心にある。

訴訟によると1万人以上の歯科患者がAnterior Growth Guidance Appliance(前方増殖誘導装置AGGA)を装着された。患者らはこの装置で顎が広がるあるいは呼吸が改善すると信じ、安全性と有効性が証明されていると誤解していた。AGGAはFDAのあずかり知らぬものだった。医療機器製造業者は新製品をFDAに登録する必要があるがAGGAはFDAに相談なしに患者に販売されていた。

(AGGAを宣伝している歯科医がホリスティック歯科とかナチュラル歯列矯正とか宣伝している。正当な歯科医の使う歯列矯正器具や手術と違って自然に治す、みたいな宣伝。代替療法が好きな人達をメインの標的にしていたようだ。)