2023-03-20

[FSA]研究プロジェクト 精密育種に関する消費者認知:結論

Consumer perceptions of precision breeding: Conclusions

9 March 2023

https://www.food.gov.uk/research/consumer-perceptions-of-precision-breeding-conclusions

英国での遺伝子技術(精密育種)法案は現在、進行中である。消費者の認識をより理解するため、英国食品基準庁(FSA)はConsumer perceptions of genome edited food(ゲノム編集食品に関する消費者の認知)(2021)を基にした調査を委託している。以下、研究質問。

・研究質問1:消費者は現在、「precision breeding(精密育種)」という用語について何を理解しているか。

ワークショップの参加者と調査の回答者の両方が、「precision breeding(精密育種)」という用語についてほとんど認識していなかった。認知度の低さと同様に、定性研究で「精密育種」という用語についての自然発生的な期待が混在した。参加者は、この用語を遺伝子組換え、選択的育種、または植物の育種ではなく動物の育種と関連付けることがあった。

・研究質問2:精密育種に対する参加者の見解はどうか、どのような懸念を持ち、その理由は何か

精密育種に対する全体的な考え方は様々で、多くは、精密育種作物の特定のベネフィットの可能性に強く賛成していたが、未知のリスクの可能性も非常に懸念した。精密育種の「naturalness(自然さ)」に対しては、一部の参加者は、選択的育種の延長であり、農業技術の論理的で自然な進歩と見なし、他の参加者は、精密育種は本質的に不自然であり、自然に干渉し、道徳的に問題があると考えた。

・研究質問3:参加者はどのようなリスクやベネフィットを認識しているか?

参加者にとって最も重要なベネフィットは以下の通りであった:

生産量の増加でコスト削減が生産者に還元されれば、消費者に手頃な食料となる。

消費者にとっての健康上のベネフィット:アレルゲン又はセリアック病に対し安全な食品、またはビタミンDなどのビタミン及び栄養素の増加の食品。

より多くの食品が季節に左右されず国内栽培され、消費者が入手できる種類が増える。

世界的な食品輸送による炭素排出量の削減が可能になるかもしれない。

農家の収穫量と利益が向上し、英国の食料安全保障が高まり、輸入依存が減少する。

回復力のある作物を作り、気候変動の影響と戦うことは、干ばつや洪水のためにすでに食糧不足に脆弱な国にとって特にベネフィットがある。

最も懸念されたリスクは以下のとおりである:

予測不可能な健康への影響、特に初期テストやリスク評価で検出されない長期的な影響。

病気に強い作物を含む予測不可能な環境への影響は、最終的には病気の突然変異につながる。また、従来の作物品種が交差汚染によって追い越されることも懸念された。

研究開発費が生産者に転嫁され、コスト削減されないと消費者の食費は増加する。

大企業の精密育種作物の独占により、利益が消費者や農家に分配されない。

精密育種が、特に気候変動の影響を受ける国に行き渡らない場合、世界的な不平等が拡大する。また、英国が輸入を減らす国の農家や経済に影響を与える懸念がある。

精密育種は道徳的でも倫理的でもない可能性がある。

政治家や企業の金銭的または政治的利益に関する透明性の欠如。参加者は、精密育種に関する決定は公共のベネフィットよりも利益が優先されることを懸念した。

・研究質問4:精密育種の生物が食品や飼料市場への参入に関する受容に対する考え方の違いに影響する要因は何か。

精密育種生物が食品や飼料市場に参入に関する見解に影響を与えた要因:

関与する組織と資金の透明性

徹底的なリスク評価

教育とラベル表示による消費者の選択

精密育種は動物ではなく作物のみに使用されるか

・研究質問5:FSAが提案している精密育種生物の規制枠組みに対する消費者の見解はどのようなものであり、それが消費者の確信にどのような影響を与えるか。

参加者は、2段階のリスク評価の枠組みの概念をおおむね支持した。この手法を支持する者は、この枠組みは論理的であり、FSAがリスクの可能性が高い製品の徹底的な評価にリソースを優先し、安全な製品がより容易に市場に参入し、ベネフィットがより早く実現できると考えた。支持しない者は、精密育種自体が新規のものであるため、消費者の長期的なリスクが明らかになるまで、すべての製品を平等に評価しなければならないと考えた。

また、市場に許可された精密育種の動物製品は、消費者と動物にとってより有害である可能性があると認識されており、市場に別のプロセスの必要性が提案された。

・研究質問6:精密育種の情報として、消費者はどのような情報を必要とするか?

参加者は、精密育種に対する一般消費者の懸念に対処し、誤った情報から保護し、情報に基づいた選択ができるように、以下を含む基本的な公的教育が必要であると感じた。

精密育種とは何か、そしてそれが遺伝子組換えや従来の育種法とどのように異なるか。

従来の方法には限界があるため、なぜ精密育種が役に立つのか、あるいは必要なのか。

精密育種の規制方法、安全テスト方法、FSAによる規制方法について。

参加者と調査回答者は、製品は「精密育種」と表示されるべきと感じ、透明性のある表示がなければ、一般市民は食料についてより不安になり、誤情報により脆弱になると考えた。

研究質問7:FSAは精密育種について消費者とどのようにコミュニケーションすべきか。

参加者は、精密育種のコミュニケーションは、適切な詳細レベルで慎重にバランスをとるべきだと考えた。又、透明性を確保し、誤った情報を与えないよう、積極的に情報を広めることを望んだ。提案された認定精密育種生物の登録簿は、有用なコミュニケーションツールとされたが、精密育種食品の義務表示を伴わなければ、有用性が制限されるとした。

 

[ヘルスカナダ]アルミニウム含有食品添加物の特定の使用許可の改定案

Proposal to revise permitted certain uses of aluminum-containing food additives

March 9, 2023

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-proposal-revise-certain-permitted-uses-aluminum-containing-food-additives.html

ヘルスカナダは、カナダにおける食品中のアルミニウムのレビューを完了し、アルミニウム含有食品添加物の特定の許可された用途を改訂することを提案している。許可された食品添加物のリストの変更案は、以下に参照されている情報文書に記載されている。

*Health Canada's Proposal to Revise Certain Permitted Uses of Aluminum-containing Food Additives - Reference Number: NOP/ADP-0040

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-proposal-revise-certain-permitted-uses-aluminum-containing-food-additives/document.html

根拠

ヘルスカナダは、カナダ人のアルミニウムへの食事からの暴露に関するレビューを完了した。このレビューの結果は、食品化学物質の安全性の観点からの懸念を提示しなかったが、食品局は、カナダ人のアルミニウムへの暴露を「合理的に達成可能な限り低い」までさらに低減するために、アルミニウム含有食品添加物の許可された用途をレビューすることを約束した。

このレビューの結果に基づいて、ヘルスカナダは、もはや必要とされていない許可された用途を削除し、いくつかの最大基準値を「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」(GMP)から現在の業界慣行を反映した数値の最大基準に更新することを含め、他の多くのものを改訂することを提案している。この提案に対して、ヘルスカナダは、用途に関する業界からの情報がなかった場合(null response)、または業界が必要ではないと示した場合には、許可された用途はもはや必要ないと考える。

アルミニウム含有食品添加物の許可された用途を更新するヘルスカナダの提案は、食品添加物の規定を実際の食品用途とより適切に整合させ、それらの使用からのアルミニウムの摂取量を許容可能な基準内に維持するのに役立つ。この提案は、2008年にヘルスカナダが伝えたコミットメントを満たす。

ヘルスカナダは、カナダで販売されている食品中のアルミニウム含有食品添加物の現在の用途が、ヘルスカナダが最後にデータの要求を出したのちに変更し、それによって、上記のリストの修正案に盛り込まれないような場合、ステークホルダーから話を聞きたいと考えている。

 

[EPA]EPAは更新暴露評価に基づき4つの有機リン殺虫剤についての迅速対応を発表

EPA Announces Accelerated Action on Four Organophosphate Pesticides Based on Updated Exposure Assessments

March 15, 2023

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-announces-accelerated-action-four-organophosphate-pesticides-based-updated

本日、米国環境保護庁(EPA)は、4種類の有機リン系殺虫剤の一部の高リスク用途に関する保護を迅速化する取り組みを発表した。EPAは、標準的な登録審査プロセスを完了する前に早期のリスク緩和策を求めるため、これら4種類の農薬(ダイアジノン、エトプロップ、トリブホス、ホスメット)に対する職業及び非職業の散布ドリフト(飛散)暴露リスク評価の更新版を、EPAの作業完了予定より数年早く公開する。

ダイアジノン、エトプロップ、トリブホス、ホスメットは、有機リン系化合物として知られる農薬である。これらは、農業(果樹やナッツの樹、野菜やハーブ、綿花)と非農業の両方の場面で使用され、ダイアジノンとホスメットは昆虫を駆除し、エトプロップは蠕虫やその他の土壌害虫を駆除し、トリブホスは収穫前の綿花を落葉させる。これらの農薬は現在、登録審査中である。リスク評価能力の進化や政策・慣行の変化に伴い、農薬がヒトの健康や環境に不当な有害影響を与えない法定基準を引き続き満たすように、EPAが15年ごとに再評価する。EPAは、各4種類の農薬について以下のリスクの可能性を同定した:

ダイアジノンの評価では、農薬を混合、装填、散布する作業者及び散布ドリフトに暴露される可能性のある近傍者(農作業者を含む)に対するリスクの可能性を同定した。

エトプロップの評価では、農薬を混合、装填、散布する作業者及び散布ドリフトに暴露される可能性のある近傍者(農作業者を含む)に対するリスクの可能性を同定した。

ホスメット評価では、農薬を混合、装填、散布する作業者、散布後の特定の作業(除草、手作業の収穫、処理区域への再入場など)をする作業者及び散布ドリフトに暴露される可能性のある近傍者(農作業者を含む)に対するリスクの可能性を同定した。

トリブホスの評価では、農薬を混合、装填、散布をする作業者及び散布ドリフトに暴露される可能性のある近傍者(農作業者を含む)に対するリスクの可能性を同定した。

これら4つの農薬のいくつかの用途に重大なヒトの健康リスクがあるため、EPAはこれらのリスクに対処するために加速的かつ早期の行動をとる。これにより、EPAは、登録審査を完了する前に、対処する必要がある複雑な科学的問題を処理しつつ、これらの農薬のいくつかの高リスクの使用に対して重要な保護を迅速に実施することができる。

EPAは現在、4つの農薬の専門分野の登録者と早期のリスク軽減について協議している。現在検討している軽減策の種類には、用途や製剤の種類の取り消し、散布方法の禁止、農薬取扱者の個人防護具の増加、散布ドリフトの要件、作業者が処理済みの区域に再び入って、収穫や他の散布後の活動の時期に関する新たな制限などがある。

EPAは、これら4種類の有機リン化合物について、リスク軽減措置を反映したラベル改訂を登録者に求めている。

更新した暴露リスク評価は、以下で入手できる。

EPA-HQ-OPP-2008-0351(ダイアジノン)https://www.regulations.gov/docket/EPA-HQ-OPP-2008-0351

EPA-HQ-OPP-2008-0560(エトプロップ)https://www.regulations.gov/docket/EPA-HQ-OPP-2008-0560

EPA-HQ-OPP-2008-0883(トリブホス)

https://www.regulations.gov/docket/EPA-HQ-OPP-2008-0883

EPA-HQ-OPP-2009-0316(ホスメット)

https://www.regulations.gov/docket/EPA-HQ-OPP-2009-0316

EPAは、2025会計年度(トリブホス)及び2026会計年度(エトプロップ、ダイアジノン、ホスメット)に中間決定案を発表する予定である。

 

[CFIA]特定食品中のアルタナリア―2014年4月1日~2018年3月31日及び2019年4月1日~2022年3月31日

Alternaria in Selected Foods - April 1, 2014 to March 31, 2018 and April 1, 2019 to March 31, 2022

2023-03-16

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/alternaria-in-selected-foods/eng/1677269686827/1677269687197

このターゲット調査から、カナダの小売り市場における特定食品中のアルテルナリア毒素レベルに関するベースライン監視データが生成された。最も重要なマイコトキシン類は、アルタナリオール(AOH)、アルタナリオールモノメチルエーテル(AME)、altuene(ALT)及びL-テヌアゾン酸(TeA)である。TeAは最も急性毒性が高く、AOHとAMEは毒性が低い。だが、AMEとAOHの変異原性と遺伝毒性の影響や、ラットの胎児を死亡させる傾向があるという報告書が数件ある。

生鮮ピーマン/トウガラシ、穀物ベースの食品、乳児用食品、フルーツジュース、ナッツ/種子製品、ザクロ製品、加工した果物と野菜、ひまわり油、ブドウベースのワインなど、全部で2,597件のサンプルをカナダの6都市の小売店から集め、AOHとAMEを検査した。ALTとTeAは入手可能な標準品がないため、分析法に含めなかった。AOH及び/またはAMEは、1,554 (60%)サンプルに検出された。この調査で総マイコトキシン量が報告できるようAOHとAMEのレベルを合計した。検出されたレベルは0.046 ppb~880 ppbだった。

現在カナダでは、世界のその他の国々のように、食品中のアルタナリア毒素に規制値はない。カナダ保健省は、今回の調査で観察されたAOHとAMEの濃度はヒトの健康に懸念をもたらさないと予測したため、この調査によるリコールはなかった。CFIAは、今後数年間同様の製品のさらなる検査など、十分なフォローアップ行動を実施する。

米国食品医薬品局、オーストラリア/ニュージーランド、EUなどの他の規制機関はアルタナリア毒素の食品を監視していない、あるいは現在その結果を発表していない。他国の人とカナダの消費者の暴露の比較はできない。全てのデータはカナダ保健省と共有された。このデータは今後のリスク評価や、カナダ及び/又は国際的な基準を設定するために使用される可能性がある。

 

[EU]RASFF 2023(0312-0318)

警報通知(Alert Notifications)

フランス産ニッコウガイの記憶喪失性貝毒、台湾産キャンディの酸化チタン(E171)、フィリピン産冷凍ムロアジ(Galunggong)のカドミウム、台湾産ゼリーストローの未承認食品添加物 (E407及びE410)、オーストリア産有機フードサプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール (CBD)及びテトラヒドロカンナビノール(THC)、コートジボワール産デモスイムdemosuimの葉の未承認物質クロルピリホス、スペイン産冷凍メカジキの水銀(複数あり)、シリア・アラブ共和国産ミニカップ入りゼリー菓子の窒息リスクと未承認カラギーナン(E407)、スペイン・ポルトガル産冷凍ポービーグル(アオザメ)フィレの水銀、パキスタン産むきゴマ種子のアフラトキシンB1、オランダ産クリアプルランカプセルのエチレンオキシド、ドイツ産原料オランダ産ポップコーンのトロパンアルカロイド類、ドイツ産原料オランダ産有機テフ粉のアトロピン及びスコポラミン、トルコ産ポップコーンのアフラトキシン(複数あり)、フランス産フードサプリメントの多環芳香族炭化水素、中国産おたまの一級芳香族アミンの溶出、

注意喚起情報(information for attention)

英国産オンライン販売されているフードサプリメントのマカ、パキスタン産英国経由調味料ミックスの2-クロロエタノール、バングラデシュ産生鮮インドナツメ(zyziphus mauritiana)のアセフェート・カルベンダジム・テブコナゾール・イミダクロプリド・イプロバリカルブ・メタミドホス及びトリフロキシストロビン、デンマーク産飼料用結合材(珪藻土、E551c)のカドミウム高含有、タンザニア産生鮮トウガラシのクロロタロニル、英国産フードサプリメントのアシュワガンダ、トルコ産オーブンラックからのニッケルの溶出、トルコ産粉末ナツメグのアフラトキシン、アイルランド産ビーフバーガーの亜硫酸塩高含有、

通関拒否通知(Border Rejections)

オーストラリア産アーモンドのアフラトキシン、ベトナム産ドラゴンフルーツのジチオカルバメート、エジプト産オレンジのプロフェノホス、中国産ピーナッツのアフラトキシン、ウズベキスタン産乾燥アプリコットの二酸化硫黄高含有、トルコ産生鮮ペッパーのシフルメトフェン及びテブフェンピラド、インドネシア産ナツメグのアフラトキシン、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、インド産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、パキスタン産米のアフラトキシン、エジプト産オレンジのクロルピリホス、エジプト産殻をむいたピーナッツのアフラトキシンB1及び合計、メキシコ産サルサディップのエチレンオキシド、イラン産殻をむいたピスタチオのアフラトキシン高含有、インド産フェンネル種子粉末のエチレンオキシド、、インド産フードサプリメントのエチレンオキシド、

 

[EU]EUは違法犬猫取引を制限するために戦う

EU fights to curb illegal trade of cats and dogs

17/03/2023

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/778585/en

パンデミックにより突然コンパニオンアニマルが欲しくなって国境を越えた違法取引が急増した

 

[FSA]ハザードの同定:培養動物細胞から製造された食肉製品におけるハザードの同定

Hazard identification: Identification of hazards in meat products manufactured from cultured animal cells

15 March 2023

https://www.food.gov.uk/research/novel-and-non-traditional-foods-additives-and-processes/hazard-identification-identification-of-hazards-in-meat-products-manufactured-from-cultured-animal-cells

本報告書の目的は、培養肉の製造工程におけるハザードを同定し、これらの製品を認可するためのリスク評価プロセスに役立てることである。以下、報告書。

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Cultured%20meat%20hazard%20identification%20final_0.pdf

 

[FSAI]発酵により瓶が割れる可能性があるため、The Apple Farm Still Irish Apple Juiceを一部リコール

Recall of a batch of The Apple Farm Still Irish Apple Juice due to possible fermentation that may cause bottle breakage

Wednesday, 15 March 2023

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/still_irish_apple_juice_fermentation_bottle_breakage.html

アイルランド産The Apple Farm Still Irish Apple Juice(アップルジュース)が、発酵により瓶が破損する可能性があるため、一部リコール。製品写真あり。

 

[FDA]事業者向けガイダンス:医療用食品に関するよくある質問-第3版

Guidance for Industry: Frequently Asked Questions About Medical Foods - Third Edition

03/15/2023

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/guidance-industry-frequently-asked-questions-about-medical-foods-third-edition

 事業者向けガイダンスのFrequently Asked Questions About Medical Foods(医療用食品についてよくある質問)と題された2007年5月のガイダンスの第3版である。

 

[FDA]警告文書

-Primal Pet Foods, Inc.

FEBRUARY 21, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/primal-pet-foods-inc-645467-02212023

 動物用食品のCGMP、調理、包装、保管、衛生管理、不純品の問題。

 

-Emmons Livestock

FEBRUARY 10, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/emmons-livestock-643463-02102023

 未承認の動物用医薬品の問題。牛の肝臓に基準値3.7 ppmを超える、6.70 ppmのフロルフェニコール、また基準値1.2 ppmを超える1.52 ppmの濃度のチルミコシン残留が確認された。

 

[ヘルスカナダ]RobikidsとSolmuxは粘液を薄めるための未承認の子供用シロップであり、深刻な健康被害をもたらす可能性がある

Robikids and Solmux are unauthorized children’s syrups for thinning mucus and may pose serious health risks

2023-03-16

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/robikids-and-solmux-are-unauthorized-children-s-syrups-thinning-mucus-and-may-pose

ヘルスカナダはFacebookで製品を宣伝していたKamshoppeから押収された、粘液を薄くするための2種類の未承認の子供用シロップ、RobikidsとSolmuxについて、保護者や介護者に警告する。製品にカルボシステインを含む。

 

[HK]ニュースレター

Food Safety Focus

15 Mar 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf.html

掲載項目

-2022年の食品工場・食品事業に関する食中毒発生状況のレビュー

-学校給食・食品安全

-サンドイッチやベーカリー製品を安全に扱う

-乾燥きのこの水戻しと食品の安全性

 

[HK]法令違反等

-CFSはアクリルアミドを多く含む輸入野菜チップスの摂取を控えるよう呼びかける

CFS urges public not to consume a kind of imported vegetable crisps containing high content of acrylamide

Tuesday, March 14, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20230314_10223.html

食品安全センター(CFS)はオランダから輸入された野菜チップスの一種にアクリルアミドが多く含まれているとして、消費者に摂取を控えるよう呼びかけた。

 

-ナスのサンプルの金属汚染が基準値超過する

Metallic Contamination exceeds legal limit in Eggplant sample

Monday March 13, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20230313_10220.html

ナスのサンプルから基準値0.05 ppmを超過する0.08 ppmのカドミウムが検出される。

 

[SFA]乳児用シリアル製品の輸入前管理に関する新しい自主的スキームの導入

INTRODUCTION OF NEW VOLUNTARY SCHEME FOR PRE-IMPORT CONTROL OF INFANT CEREAL PRODUCTS

Mar 13 2023

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/circulars/2023/20230313-trade-circular---new-pre-import-control-measures-for-infant-cereal-products-(voluntary-scheme)7a684d2b69ea48b0a266dc38e80aad80.pdf

 シンガポール食品庁(SFA)は、SFAは2023年3月27日から、自主的なスキームとして乳児用シリアル製品の新たな輸入前管理措置を導入する。

 

[SFA]高濃度の多環芳香族炭化水素のBAK KWAについての香港の最近の報告に関するSFAのメディア声明

SFA’S MEDIA STATEMENT ON RECENT REPORTS BY HONG KONG ON BAK KWA WITH HIGH LEVELS OF POLYCYCLIC AROMATIC HYDROCARBON

Mar 17 2023

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-statement---pahs.pdf

 高濃度の多環芳香族炭化水素(PAH)を含むBAK KWA (甘いバーベキュー肉)についての香港の報告があった。SFAが評価を行ったところ、BAK KWAは通常、定期的に大量に消費されるのではなく、時折消費されるため、報告された濃度では食品安全上の懸念はないことがわかった。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2023.3.3〜2023.3.9

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43305

2023.2.24〜2023.3.2

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43304

 

[MFDS]高齢層対象、広報館で消費者を惑わし液状茶を高価で販売する違法行為の点検結果

食品安全現場調査TF 2023-03-09

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47066

□ 食品医薬品安全処は高価なオニノヤガラ・鹿茸・紅参など原料の含有量を偽って表示するなどの違法行為を集中的に取り締まった結果、計12業者を「食品衛生法」と「食品等の表示・広告に関する法律」違反で摘発し、管轄官庁に行政処分を要請し告発措置した。

○ 今回の点検はソーシャルディスタンス解除後、広報館などで健康に良い製品だと高齢層など消費者を惑わし違法液状茶などを高価で販売する事例が発生したことから、消費者被害を予防するために2月7日から24日まで実施した。

- 点検対象は高価で高齢層が好むことで知られるオニノヤガラ、鹿茸、山参、紅参を原料に液状茶などを製造する業者24箇所である。

<販売事例>

√高齢層に各種景品、謝恩品などを提供して親近感を高めた後、

事例1.広報館、体験館などでオニノヤガラ・鹿茸・紅参などの効能・効果を説明し、関連原料で作った抽出液や濃縮液製品などを高価で販売

事例2.無料観光や食事などを提供し、バス、食堂で一般食品を健康に良いと説明した後に高価で販売

□ 点検の結果、主な違反内容は、▲原料含有量など未表示、▲原料含有量虚偽表示、▲健康機能食品にのみ表示できる優秀健康機能食品製造基準*(GMP)マークを一般食品に表示などである。

<添付>

1.違反者リスト

2.違反製品の写真

 

[MFDS]デリバリー店計3,998箇所の衛生点検、51箇所摘発・措置

食品管理総括課 2023-03-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47061

□ 食品医薬品安全処は麻辣湯・羊串・チキンを調理して配達・販売する飲食店計3,998箇所について、2月6日から10日まで17地方自治体とともに集中点検した結果、「食品衛生法」に違反した51箇所(1.3%)を摘発し、管轄官庁に行政処分などを要請した。

□ 主な違反内容は、▲賞味期限経過製品保管(5箇所)、▲健康診断未実施(34箇所)、▲衛生的取扱基準違反(6箇所)、▲衛生帽またはマスク未着用(3箇所)、▲その他違反*(3箇所)など。

* 施設基準違反(1)、接客業調理・管理基準違反(1)、営業者遵守事項違反(1)

○ 今回摘発された業者は、管轄官庁で行政処分などの措置を行い、6ヶ月以内に再点検し改善の有無を確認する予定です。

<添付> 違反者詳細状況

 

 

[MFDS]春の貝類・被嚢類(ホヤ類)に生じる毒素に注意してください!

農・水産物安全政策課 2023-03-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47055

□ 食品医薬品安全処は春季にムール貝、アサリなどの貝類とホヤ、ホヤなど被嚢類*に生成される貝毒**の先制的な安全管理のため、3月2日から6月30日まで収去検査を実施する。

* 身体の外側に袋状の堅い覆いを持つ動物類

** 海に存在する有毒性プランクトン(Alexandrium tamarenseなど)を貝や被嚢類が食べて毒素蓄積、人が摂取した場合、麻痺性、下痢性、記憶喪失性中毒症状が現れることがある

○ 今回の回収対象は卸売市場や大型マートで販売している国内産貝類と被嚢類計490件で、貝類毒素許容基準*の適合有無を検査する。

* 麻痺性貝毒0.8 mg/kg以下、下痢性貝毒0.16 mg/kg以下、記憶喪失性貝毒20 mg/kg以下

□ 検査の結果、不適合と判定された水産物は迅速に販売禁止・回収処理し、不適合情報は食品安全国ホームページに透明に公開する。

○ 参考として、昨年流通中の貝類と被嚢類909件を検査した結果、麻痺性貝類毒の許容基準を超過した水産物2件(ムール貝、ホタテ)について回収などの措置を行った。

<添付>

1.貝類毒素カードニュース

2.貝類毒素のQ&A

 

[MFDS]食薬処、甘味料使用実態を点検

農水産物安全政策課 2023-02-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47043

□ 食品医薬品安全処は干物市場やオンラインなどで販売されている乾燥海苔の甘味料*の使用有無を確認するため、2月27日から3月3日まで収去検査を行う。

* 甘味剤:サッカリンナトリウムなど、食物に甘味を与える食品添加物

○ 今回の点検は天然水産物である乾燥海苔にサッカリンナトリウム、アセスルファムカリウムなどのような甘味料(食品添加物)を使用できないように規定しているが、特有の甘みを加えるために違法に使用する製品が持続的に摘発*されることから、先制的な管理強化のために設けられた。

* 甘味料検査/不適合:('20)26件/2件→('21)239件/74件→('22)339件/16件

□ 収去検査対象はコプチャン海苔または岩海苔として販売された製品計90件で、検査項目はサッカリンナトリウム、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビオール配糖体および酵素処理ステビア甘味料5種である。

○ 検査の結果、不適合判定された製品は速かに販売中止・回収措置し、不適合情報は食品安全局ホームページに透明に公開する。

○ 参考に、昨年オン・オフラインで販売した乾燥海苔339件を収去検査した結果、甘味料が検出された乾燥海苔16件について速やかに廃棄し、営業者告発など措置した。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 235-23

20 March 2023

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20circular%20235-23.aspx

新規申請と提案

・除草剤耐性昆虫耐性トウモロコシ系統DP51291由来食品

認可と食品閣僚通知

・加工助剤としてのGM Bacillus subtilis 由来アルファアミラーゼ 、波形段ボール包装の妊娠警告表示の色、カバ基準レビュー

 

[NTP]SOT年次会合とToxExpo

Society of Toxicology (SOT) 62nd Annual Meeting and ToxExpo

各発表屋イベントの紹介

NIEHS, NTP and EHP

https://www.niehs.nih.gov/homePage/slideshow/march_1923_2023_sot_meeting_508.pdf

FDA/NCTR

https://ntp.niehs.nih.gov/ntp/pressctr/ntp_news/2023/sot_nctr_508.pdf

 

論文

-THE LANCET PUBLIC HEALTH:エリートサッカー選手は認知症になる可能性が高い、スウェーデンの研究が示唆

THE LANCET PUBLIC HEALTH: Elite football players are more likely to develop dementia, suggests Swedish study

16-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/982866

・スウェーデンで1924年から2019年までにトップリーグで活躍した6007人の男性サッカー選手を調べた新しい研究によると、彼らは一般集団より1.5倍、神経変性性疾患になる可能性が高い(9%対6%)

・ゴールキーパーは認知症リスクは高くない-頭への影響仮説を支持する

 

-新しい研究はイタドリ管理の環境コストを計算する

New study counts the environmental cost of managing Japanese knotweed

17-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983148

Swansea大学の研究者らがイタドリのコントロールのために異なる方法の長期環境影響を調べた

イタドリは英国だけで毎年1億6500万ポンド以上のコストになっている。そのコントロール方法がいくつか開発されているが、持続可能性がますます重要になってきている。Scientific Reportsに発表された研究によると、最も環境影響とコストが低く持続可能なのは最も単純なグリホサートベースの葉面散布法であった

 

-ChatGPTは期待できる?

Can ChatGPT be counted on?

17-MAR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/983219

Journal of The National Cancer Institute Cancer Spectrumに発表された研究がチャットボットと人工知能(AI)を調べた。NCIのがんについてのよくある神話や誤解を用いて、これらが正確な情報を返すかどうか調べたところ、97%は正確だった。ただしいくつかの重要な欠点がある

 

-世界の健康専門家は葛西の解任を歓迎

Global health experts welcome Kasai dismissal

John Zarocostas

TheLancet WORLD REPORT| VOLUME 401, ISSUE 10380, P890, MARCH 18, 2023

WHOが葛西健・西太平洋地域事務局長を解任したことは、他の不適切事例に断固とした対応をとるようWHOに圧力をかける。

(こんなこと書かれるんだ)

 

SMC UK

-赤ちゃんにピーナッツ製品を与える研究への専門家の反応

expert reaction to research on giving peanut products to babies

MARCH 17, 2023

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-research-on-giving-peanut-products-to-babies/

The Journal of Allergy and Clinical Immunologyに発表された研究がピーナッツアレルギーを予防するチャンスのある期間を調べた。SMCの説明会が開催されている。

Bristol大学小児科と周産期疫学名誉教授Jean Golding教授

これはたくさんの質の高いRCTの非常に有用なまとめで、赤ちゃんに4-6ヶ月の時にピーナッツを導入することで相当数のピーナッツアレルギーが予防できることを明確に示した。彼らは既存の情報を用いて二つの戦略: (i)重症アトピーのハイリスク乳児に絞った場合、あるいは (ii)全ての乳児を対象にした場合、を比較した。彼らの計算では、全ての乳児を対象にした方がハイリスク集団のみに集中するより遙かに多くのピーナッツアレルギーを予防するだろうことを示す。これは重要な公衆衛生メッセージである。

UCL 子ども健康GOS研究所小児栄養教授Mary Fewtrell,教授

この論文は英国で行われた2つの大規模で質の高い食物アレルギー予防試験(LEAPおよびEAT)のデータとLEAPスクリーニングコホート(PAS)の観察データを使った。これらの試験に参加した乳児に関連する多数の要因(LEAPではアレルギーリスクが高い、EATでは一般集団)、ピーナッツ導入時期(EATでは3-4ヶ月LEAPでは4-11ヶ月)、EAT試験のピーナッツ導入コンプライアンスが低いことなどで一次解析ではピーナッツ導入時期が6ヶ月より早いほうがいいのかどうかの疑問に答えることができなかった。

LEAP/EAT試験やその他の試験のデータをレビューした後、SACNやEFSAを含む一部の専門家集団がピーナッツは他の離乳食と同様に6ヶ月頃から与える、ただし1年以内に与え、昔のように遅らせないようにと結論した。しかしこのアプローチには合意しない専門家グループもありもっと能動的に、ハイリスクの乳児には約4ヶ月頃からピーナッツを導入すべき、と結論した。実際にはハイリスクの定義には問題があるが。例えば英国アレルギー臨床免疫学会(BSACI)は「リスクのある」乳児は4ヶ月からピーナッツや卵を与えられることを示唆するガイダンスを作っている。もちろんこれらはピーナッツアレルギーが公衆衛生上の懸念になっている集団についてのものである。

この論文では、著者らはEAT, LEAP および PASのデータを組み合わせて4ヶ月から異なる月齢でのピーナッツ導入のピーナッツアレルギー推定リスクへの影響をモデル化した。彼らはピーナッツ導入の予防効果は最初の一年に時間とともに減衰し、もしピーナッツをアトピーのある乳児では4ヶ月から、ない乳児では6ヶ月から導入するとピーナッツアレルギーが77%減ることが期待できると結論した。

現在のNHSの助言はナッツやピーナッツを6ヶ月頃から与えられるとしており、これは2018年のSACNの助言に基づく。今回の論文は有用な情報を付け加え、次回精査する際に検討されるだろう。この結果の主な限界は多数の想定のうえでのモデル化アプローチを使っていることである。詳細は記述されている。

この論文では4-6ヶ月の間にピーナッツを導入するのが良い考えだとしているが、乳児の食事助言は食物アレルギーだけを考えているわけではない。どんな提案であれ一連のリスクとベネフィットを検討して専門家が助言を改訂するかどうか決めるだろう。さらに重要なことは乳児には丸ごとのピーナッツは窒息の危険があるので決して与えてはならない。

UCL総合小児科教授Alastair Sutcliffe教授

私はピーナッツの早期導入が乳幼児のピーナッツアレルギーリスクを減らすだろうという考えを支持する。このことは他のことを考えさせる。保護者には6ヶ月になるまで母乳以外一切与えるなが定説となっている-しっかりした科学的根拠は無いにも関わらず。なので今回4ヶ月から固形物を導入できると言われたら、それは混乱したメッセージになる(私は6ヶ月間固形物を与えないというメッセージを疑っている-WHOは歴史的には4ヶ月以降と言ってきて、それを改訂した)。

私はこのことは6ヶ月のドグマを考え直すきっかけになると思う。ただし加工食品ではなか卯伝統的な食品を。

(普通に4ヶ月以降ベビーフードでも何でもいいと思うけれど。4ヶ月児用アレルゲンミックス(mg単位でアレルゲン量調整できる)とかあったら便利なのでは?)

 

-エリートサッカー選手と認知症リスクの研究への専門家の反応

expert reaction to study of elite football players and risk of dementia

MARCH 16, 2023

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-of-elite-football-players-and-risk-of-dementia/

The Lancet Public Healthに発表された研究がスウェーデンの男性エリートサッカー選手の神経変性性疾患を調べた

10人の専門家のコメント、略

(賛否両論 関心高い)

 

その他

-安心できる科学

Reassuring Science

3/15/2023

https://www.safefruitsandveggies.com/blog/reassuring-science/

野菜や果物の安全性と栄養上のベネフィットは何十年にもわたる科学で検証されている。農産物を多く食べる食生活は毒性試験と解析で安全性を確認し、栄養研究でたくさんの健康上の利益が示されている。科学研究全体は消費者に、オーガニックだろうと慣行栽培だろうと信頼してより多く食べることが正しい選択であると安心させるものである。

いくつかの研究を示す

・慣行栽培野菜果物の摂取量を増やすことががんを予防する

・慣行栽培を有機農産物で置き換えてもリスクは変わらない、残留農薬の量があまりにも少ないので。

・USDAのPDPでは98%の検体がEPAの基準以下で25%以上は残留農薬が検出されない

・野菜や果物を多く食べると心血管系イベントが減るだろう

・カリフォルニア大学の個人化学物質暴露計画では残留農薬のある野菜果物は数百から数千食を一日で食べてもなお健康影響はないだろうことを発見

 

EWG

DIRTY DOZEN™

2023

https://www.ewg.org/foodnews/dirty-dozen.php

恒例の残留農薬検出農産物リスト。

(安全性に問題はない。なお以下は健康に実害あり)

 

FDA更新-Scenicフルーツカンパニーは冷凍オーガニックストロベリーと冷凍オーガニックトロピカルブレンドを健康リスクの可能性があるためリコール

Updated - Scenic Fruit Company Recalls Frozen Organic Strawberries and Frozen Organic Tropical Blend Because of Possible Health Risk

03/17/2023

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/updated-scenic-fruit-company-recalls-frozen-organic-strawberries-and-frozen-organic-tropical-blend

A型肝炎、製品リストあり

 

-コンシューマーラボ 製品レビュー

ケルセチンとルチンサプリメントレビュー

Quercetin & Rutin Supplements Review

03/15/2023

https://www.consumerlab.com/reviews/quercetin-supplements/quercetin/

一つのルチンサプリメントは表示されている量の17.4%しかルチンを含まず、他の一つは88.7%だった。

 

-動画 Dr Joeのタイガーナッツなんて知ったことか

Cup o'Joe-Nuts to Tiger Nuts

https://www.youtube.com/watch?v=uvk_XwILmEw

スーパーフードと宣伝されているショクヨウガヤツリの塊茎について

宣伝されている無数の病気予防治療効果はない

 

-減量:肥満対策は注射が答えか?

BBCニュース

Weight-loss: Are injections the answer to tackling obesity?

By James Gallagher

https://www.bbc.com/news/health-64677915

あなたは減量注射をとりまく誇大宣伝から逃れられない

ソーシャルメディアには使用前使用後の写真が溢れ、ハリウッドスターのゴシップのネタになり、今やNHSがそれに支払いをしようとしている。魅力的なのはわかる。でもセマグルチドは魔法の痩せ注射なのか?事実は?

注射を止めると体重が戻る

医学の勝利か社会の失敗か?

 

-砂糖代用品「エリスリトール」と心臓発作を関連付ける研究には欠陥がある

Study linking sugar substitute “erythritol” to heart attack and stroke is flawed

MARCH 19, 2023

https://bigthink.com/health/erythritol-heart-attack-stroke-flaw/

重要メッセージ

・新しい研究がエリスリトールの血中濃度の高いことと死亡、心血管系疾患、脳卒中リスクの高いことを関連させた。

・Cleveland Clinicの研究者らはエリスリトールが血液を固まりやすくすることも示した、血管が詰まる可能性がある。

・しかしこの研究には疑わしい理由がたくさんある。因果関係を立証したものではない。さらに患者の食事をコントロールしたわけではない。これまでの研究でグルコースがエリスリトールに変換されることがわかっているため、血中エリスリトール濃度の高いヒトは砂糖を多く食べている可能性が高い

(説明略)

 

-じゃがいもでがんの治療?一人のナチュロパスに疑問を提示したことがどうして百万ドルの訴訟になったか

Potato to treat cancer? How challenging a naturopath prompted a million-dollar lawsuit

Melissa Cunningham March 19, 202

https://www.theage.com.au/national/potato-to-treat-cancer-how-challenging-a-naturopath-prompted-a-million-dollar-lawsuit-20230315-p5csds.html

Dr Adam Smithが生鮮ジャガイモと「妖精の粉」マグネシウムをがんの治療法と宣伝しているナチュロパスを非難しようと決めた時、まさかそれが百万ドルの名誉毀損訴訟になるとは思わなかった。彼は社会奉仕だと思っていた。

ナチュロパスFarrah Agustin-Bunchのオンライン健康クレームの嘘を暴く一連の動画をYouTubeにアップロードして2年以上たって、Smithは訴えられた。

オーストラリアは厳しい名誉毀損法をもち、世界の名誉毀損の中心地defamation capitalと呼ばれていてそれがSmithに重くのしかかる

 

-インドネシアがアルゼンチンのBioceresの干ばつ耐性GMO小麦を承認

Indonesia Oks GMO drought-tolerant wheat from Argentina's Bioceres

March 17, 2023

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/indonesia-oks-gmo-drought-tolerant-wheat-argentinas-bioceres-2023-03-16/