2023-03-29

[WHO]2022年報告書:食品中の残留農薬:残留農薬に関するFAO/WHO合同会議

Report 2022: pesticide residues in food: Joint FAO/WHO Meeting on Pesticide Residues

23 March 2023

https://www.who.int/publications/i/item/9789240069602

FAO/WHO合同残留農薬専門家会議 (JMPR)の2022年次会議が9月13~22日にイタリアのローマで開催された。FAOパネルの専門家は9月8~12日に予備会議を開いた。この会議は前回の会議で提案され、FAOとWHOの運営組織が承諾し、食品中の残留農薬の存在から生じるヒトへのハザードの可能性を評価するために専門家が合同で検討する必要があるという助言に従って開催された。会議期間中にFAOパネルの専門家は、農薬の使用パターン(農業生産工程管理/GAPの使用)、農薬の化学構造や組成に関するデータ、残留農薬の分析法のレビューや、農業生産工程管理に従って農薬を使用した結果存在する可能性のある最大残留基準値の推定を担当した。一方、WHOのコア評価グループは、毒性学的及び関連データをレビューし、可能で適切な場合には、ヒトに対する農薬の許容一日摂取量(ADIs)及び急性参照用量(ARfDs)を推定する責務を負った。この報告書には、農薬34剤の評価結果としてADIs、ARfDs、最大残留基準値、そして農薬の評価の一般原則に関する情報が含まれている。

 

[Codex]プレスリリース

-栄養・特殊用途食品部会(CCNFSDU:フォローアップフォーミュラ規格が採択されることを確かにする

CCNFSDU / willingness to complete work ensures follow-up formula text adopted

15/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1634189/

栄養・特殊用途食品部会(CCNFSDU)は、2023年3月15日にバーチャルで会合してレポートを採択し、今年11月のコーデックス総会による最終採択のために「後期乳児用及び幼児用フォローアップフォーミュラ規格」を送付した。

*CCNFSDU43

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCNFSDU&session=43

 

-大陸全体のウェビナーでは、栄養目標を達成し栄養失調を終わらせるために食品の安全性の向上がどのように不可欠であるかに焦点を当てた

Continent-wide webinar focuses on how improved food safety is essential to achieve nutrition targets and end malnutrition

14/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1634068/

アフリカ連合委員会(AUC)と世界保健機関(WHO)は、2023年2月23日に国連食糧農業機関(FAO)、世界食糧計画(WFP)、コーデックス・アフリカ地域調整部会(CCAFRICA)と協力してウェビナーを開催し、成功を収めた。このウェビナーでは、最近終了したアフリカ連合栄養年2022に続いて開催され、大陸で最適な健康と福祉を達成するための食品の安全性と栄養の密接なつながりを強調した。ウェビナーの参加者は、国連の持続可能な開発目標に沿った、大陸における食品安全の決定的な重要性と栄養失調との闘い、及び飢餓の撲滅への貢献に関する情報ギャップを埋めるためのAUC、FAO、WHO、WFP、CCAFRICAの協力的な取り組みを評価した。

 

-CCFA53 / 香港の会合はコーデックスを超えた国際的な友情と協力を強化する

CCFA53 / FAN Yongxiang says Hong Kong meeting will strengthen international friendship and collaboration beyond Codex

22/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1634833/

第53回コーデックス食品添加物部会(CCFA53)が、2023年3月27~31日に香港で開催される。CCFA会合では、食品添加物に関する一般規格(GSFA)の改訂と更新が中心作業となる。JECFAが提供する科学的助言に基づき、いくつかの食品添加物条項がGSFAに導入される一方、他の条項が改訂または削除される予定である。今次会合では、液体乳(プレーン)(GSFA食品分類01.1.1)へのクエン酸三ナトリウムの使用や、ワイン製造における特定の食品添加物の使用など、何度も議論されてきたがまだ合意に至っていないいくつかのホットトピックスが待ち受けている。

ホスト国(中国)の事務局はCCFA53の物理的会合への参加をメンバー国に呼び掛けるとともに、透明性のある会合となるよう最善を尽くしてきた。ハイブリッド開催への多くの要望があったが、さまざまな要因を考慮して、より多くの参加を促すためにブロードキャスト式にすることを選択した。

*CCFA53

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCFA&session=53&new14

 

-CCFA53 / プレセッションワーキンググループがスムーズな会議への道を開く

CCFA53 / pre-session working groups pave the way for a smooth meeting

23/03/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1635056/

コーデックス食品添加物部会は、2023年3月27日に開催される全体会議に先立ち、物理的作業部会(PWG)を開催することで知られている。これらの作業部会は、部会全体が焦点を当てるべきトピックの下準備を行う役割を持っており、全体会議での議論を効率的に進め、未解決の重要な問題のみに焦点を当てることができるよう、あらゆる問題を特定し、解決策を模索する。

 

[EU]EU協調対応「ミツバチの巣箱から」(Honey 2021-2022)

EU coordinated action “From the Hives” (Honey 2021-2022)

https://food.ec.europa.eu/safety/eu-agri-food-fraud-network/eu-coordinated-actions/honey-2021-2022_en

2021年、欧州委員会は、砂糖を混入させた蜂蜜の市場での蔓延を評価するため、「ミツバチの巣箱から(From the Hives)」と呼ばれるEUの協調対応を組織した。

協調対応は3つの段階からなり、1)EU国境での蜂蜜サンプルの採取と欧州委員会共同研究センター(JRC)による分析、2)加盟国とDG SANTEの食品詐欺チームによる、管理された貨物の仕向地と疑わしい業者に関する情報の再収集、3)欧州不正防止局(OLAF)の調査支援を受けた加盟国及びEFTA加盟国当局が、EUへの輸入、加工、ブレンド及び梱包の場所で調査を行う。

協調対応の結果、EUに輸入される蜂蜜の多くが規定を遵守していないのではないかという当初の疑いが確認された。偽装の割合は320サンプル中46%で、2015-17年に得られた率(14%)よりもかなり高かった。

-私の蜂蜜に砂糖はいらない:OLAFが蜂蜜偽装を調査

(No) sugar for my honey: OLAF investigates honey fraud

23 March 2023

https://anti-fraud.ec.europa.eu/media-corner/news/no-sugar-my-honey-olaf-investigates-honey-fraud-2023-03-23_en

欧州不正防止局(OLAF)は、欧州委員会が主導する蜂蜜の偽装に対するEUの対応において調査支援とチェックを行った。EUの協調対応において、133の業者(70の輸入業者と63の輸出業者)が偽装の疑いのある蜂蜜に関与していた。さらに44の業者が調査中である。今回の参加国は、ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、スイスの18か国である。

-食品偽装:あなたの蜂蜜は本物?

Food fraud: How genuine is your honey?

https://joint-research-centre.ec.europa.eu/jrc-news/food-fraud-how-genuine-your-honey-2023-03-23_en

合計320の蜂蜜のうち147検体(46%)で異物混入が疑われた。蜂蜜は、食品添加物を含む食品成分を添加してはならず、蜂蜜以外を追加してはならない。

 

[EU]RASFF 2023(0319-0325)

警報通知(Alert Notifications)

フランス産ブレンド茶のアントラキノン、エジプト産マンダリンのクロルピリホス、レバノン産ウコンの2-クロロエタノール、トルコ産ポップコーン製造用バイオトウモロコシ粒のアフラトキシン、ギリシャ産ポーランド経由オレガノのピロリジジンアルカロイド、トルコ産オーブンラックからのニッケルの溶出、米のクロルピリホス(複数あり)、台湾産ゼリーキャンディの未承認食品添加物 (E407及び E410)、エジプト産乾燥ゼニアオイのクロルピリホス・ラムダ-シハロトリン及びプロフェノホス、フィリピン産冷凍ムロアジ(Galunggong)のカドミウム、スペイン産アーモンドのアフラトキシン、エジプト産オランダ経由オレンジのクロルピリホス、スペイン産ポップコーン製造用トウモロコシのクロルピリホス、ポーランド産竹製カップのメラミンの溶出及び過剰な総溶出量、ポーランド産イヌ用補完飼料の鉛高含有、ベルギー産リンゴとイチゴのピュレのパツリン高含有、

注意喚起情報(information for attention)

オンライン販売されているドイツ産フードサプリメントの安全でない成分アシュワガンダ、クウェート産アシュワガンダ含有フードサプリメント、チュニジア産チルドヨーロッパマダイの水銀、タンザニア産生鮮レッドチリペッパーの未承認物質メタミドホス、トルコ産ピザの箱のサンプルの鉛、フタル酸エステル類及び1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、、ウクライナ産飼料用トウモロコシのT2+HT2 トキシン(複数あり)、、フランス及びスペイン産乳羊用配合飼料のアフラトキシンB1、、中国産トリポリリン酸ナトリウム E 451のヒ素高含有、スロバキア産飼料用フードサプリメントの未承認物質金属形態のマグネシウム、米国産フードサプリメントの未承認物質金属形態のマグネシウム、スリランカ産メカジキの水銀、、ナイジェリア産ハイビスカスの花の未承認物質クロルピリホスエチル、中国産紙皿からの石膏の溶出、英国産BEに送るフードサプリメントの未承認新規食品トンカットアリ及びインヨウカク、ペルー産白キヌアのクロルピリホス及び塩素酸塩、米国産アーモンドのアフラトキシン、エジプト産飼料用ヒマワリ種子のアフラトキシンB1

米国産フードサプリメントのシトリン、ベトナム産冷凍生バナメイエビのニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン (AOZ)、

通関拒否通知(Border Rejections)

ジョージア産ヘーゼルナッツ粉末のアフラトキシン、インド産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、インド産フードサプリメントのエチレンオキシド、香港産ポリアミド製キッチンツールからの一級芳香族アミンの溶出、オーストラリア産アーモンドのアフラトキシンB1、ケニア産緑豆のアセフェート及びメタミドホス(複数あり)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、米国産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産生鮮トマトのクロロタロニル、インド産鳥餌用ピーナッツのアフラトキシンB1、ベトナム産ドラゴンフルーツのホルクロルフェニュロン、スリランカ産ツルノゲイトウのクロチアニジン及びチアメトキサム、ルワンダ産トウガラシのブプロフェジン、ベトナム産冷凍カエルの脚の未承認照射、ヨルダン産パンゴマスティックの未承認植物種チョンタドゥーロ(Bactris gasipaes)、、モロッコ産未承認新規食品ムスカリ(Muscari comosum)、エジプト産オレンジのジメトエート、インド産トウガラシのメタミドホス・エチオン・オメトエート・ジメトエート及びトルフェンピラド、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホス、ウズベキスタン産乾燥レーズンのオクラトキシンA、インド産砕いたトウガラシのブプロフェジン・クロルピリホス・エチオン・プロフェノホス・トリシクラゾール・フィプロニル及びフェンプロパトリン、ウガンダ産トウガラシのシペルメトリン、

 

[EFSA]意見等

-使用済PETを食品と接触する物質へとリサイクルするために使用するStarlinger iV+テクノロジーに基づくCommercial Plasticsプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process Commercial Plastics, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2023;21(3):7925  27 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7925

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水を含む全ての種類の食品接触物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような利用はこの評価の対象外である。

 

-非遺伝子組換えStreptomyces murinus AE‐DNTS株由来食品用酵素AMP デアミナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme AMP deaminase from the non‐genetically modified Streptomyces murinus strain AE‐DNTS

EFSA Journal 2023;21(3):7915  27 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7915

(科学的意見)

この食品用酵素AMP デアミナーゼ(AMP アミノヒドロラーゼ; EC 3.5.4.6)は、Amano Enzyme Inc.社が非遺伝子組換えStreptomyces murinus AE‐DNTS株で生産した。この食品用酵素には生きた細胞はない。酵母加工とキノコ抽出物の生産に使用することを意図している。この食品酵素に対する食事暴露―総有機固形物(TOS)は欧州人で最大0.0004 mg TOS/kg体重/日と推定された。毒性学的試験に使用されたバッチを含むこの食品用酵素のバッチは、十分特徴を記されていない。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件下で食事暴露によるアレルギー反応リスクは除外できないが、その可能性は低いと判断した。十分な毒性学的データがないため、パネルは、非遺伝子組換えStreptomyces murinus AE‐DNTS株由来食品用酵素AMP デアミナーゼの安全性に関して結論できなかった。

 

-非遺伝子組換えBurkholderia stagnalis PL266-QLM株由来食品用酵素トリアシルグリセロールリパーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme triacylglycerol lipase from the non-genetically modified Burkholderia stagnalis strain PL266-QLM

EFSA Journal 2023;21(3):7907  24 March 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7907

この食品用酵素トリアシルグリセロールリパーゼ(トリアシルグリセロール アシルヒドロラーゼ EC 3.1.1.3)は、Meito Sangyo CO., LTD.社が非遺伝子組換えBurkholderia stagnalis PL266-QLM株で生産した。この生産株は、ヒトと動物用医薬品の非常に重要な抗菌剤に対して耐性を与える遺伝子を持つ。この食品用酵素にはこの生産菌の生きた細胞はないが、そのDNAはある。従って、この食品用酵素は薬剤耐性(AMR)遺伝子の核酸を促進するリスクをもたらす。チーズ生産用のミルク加工やエステル交換による油脂の改良に使用することを意図している。総有機固形物(TOS)の残留量はこの油類の下流処理で除去されるため、食事暴露はチーズ生産用のミルク加工にのみ算出された。この食品用酵素への食事暴露―TOSは欧州人で最大0.663 mg TOS/kg体重/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を調べた最大用量、雄で2,756 mg TOS/kg体重/日とし、推定した食事暴露と比較して、暴露マージンは少なくとも4,157となった。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件下で食事暴露によるアレルギー反応リスクは除外できないが、その可能性は低いと判断した。AMR遺伝子を拡散させるリスクがあるため、この食品用酵素の使用は安全だと判断できなかった。

 

[FDA]FDAは二つ目の動物細胞培養技術を使って製造されたヒト用食品に関する市販前協議を完了する

FDA Completes Second Pre-Market Consultation for Human Food Made Using Animal Cell Culture Technology

March 21, 2023

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-completes-second-pre-market-consultation-human-food-made-using-animal-cell-culture-technology

米国食品医薬品局(FDA)は、二つ目となる培養動物細胞から作られたヒト用食品の市販前協議を完了した。GOOD Meat, IncがFDAに提出した情報を評価し、現時点ではこの企業の安全性に関する結論について、さらなる疑問はない。GOOD Meat, Incは、動物細胞培養技術を用いてニワトリから生きた細胞を取り出し、管理された環境で細胞を増殖させ、培養動物細胞食品を製造することになる。

自主的な市販前協議は承認プロセスではない。その代わり、企業から共有されたデータと情報をFDAが慎重に評価した上で、現時点では企業の安全性に関する結論について疑問はないことを意味する。FDAの企業との市場前協議には、細胞株と細胞バンクの確立、製造管理、すべてのコンポーネントとインプットが含む企業の製造プロセスの評価と製造プロセスによって製造された培養細胞材料の評価が含まれる。

FDAは、培養動物細胞から製造されたヒト用食品を規制するFDAのアプローチに関する情報を共有することを約束している。この市販前協議に関する情報は、FDA’s Human Food Made with Cultured Animal Cells Inventory(fda.gov)(FDAの培養動物細胞から製造されたヒト用食品一覧)のサイトから入手可能。(下記参照)

この企業が培養動物細胞から製造するヒト用食品は、施設登録や適用される安全要件など、他の食品と同じ厳しいFDAの要件を満たさなければならない。さらに、この企業は、製造施設のために米国農務省の食品安全検査局(USDA-FSIS)から検査許可証を得る必要があり、食品自体も、USDA-FSISの検査マークを必要とする。FDAはUSDA-FSISと緊密に連携し、適切な規制と表示を確保している。

FDAは、培養動物細胞食品及び製造プロセスを開発しているさらなる企業と協力して、それらの食品が連邦食品・医薬品・化粧品法の下で安全かつ合法であると見なされるよう働く用意がある。企業は、製品及びプロセスの開発段階において、当局に申請する前に、頻繁かつ早期にFDAと関わることを奨励する。FDAは、培養動物細胞から製造されたヒト用食品を製造しようとする企業が市販前協議に備えるのを支援するためのガイダンスを発行し、公表されたガイダンス案は、パブリックコメントと議論のための正式な機会となる。FDAが食品技術の革新を支援し、消費者は選択肢が増えるが、FDAの優先事項は、新しい方法と伝統的な方法の両方によって製造される食品の安全性である。

-Human Food Made with Cultured Animal Cells Inventoryの公開情報

https://www.cfsanappsexternal.fda.gov/scripts/fdcc/?set=AnimalCellCultureFoods

GOOD Meat, Inc.の培養したニワトリの細胞材料(Gallus gallus)

CCC(細胞培養協議)No.:001

食品:繊維芽細胞(結合組織)の特徴を持つ、細胞バイオマスの形態のGallus gallus(ニワトリ)の培養細胞

起源種:Gallus gallus(ニワトリ)

スポンサー:GOOD Meat, Inc.

スポンサーの安全性に関する説明:修正4件を伴う最終版(開示情報)https://www.fda.gov/media/166346/download

-FDA回答書:https://www.fda.gov/media/166347/download

-FDA科学的メモ:https://www.fda.gov/media/166348/download

 

[FDA]食品ラベルに表示される食事ガイダンス文書により、FDAは栄養改善と食事に関連する慢性疾患の減少にさらに取り組む

FDA Works to Further Improve Nutrition, Reduce Diet-Related Chronic Disease with Dietary Guidance Statements on Food Labels

March 24, 2023

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-works-further-improve-nutrition-reduce-diet-related-chronic-disease-dietary-guidance-statements

米国食品医薬品局(FDA)は本日、食品製造業者に対し、食品ラベルに表示される食事ガイダンス文書(Dietary Guidance Statement)の使用方法と使用時期に関する勧告を示すガイダンス案を発表した。このラベルの記載が良好な栄養状態を促進し、表示の一貫性を高め、消費者が情報を与えられた上で選択をするのを支援する。このガイダンス案は、栄養状態の改善を通じて慢性疾患の負担を軽減し、健康の公平性を向上させるというFDAの全体的な目標の一環である。

今日の米国の食事パターンは、食事の全体像と、食品と飲料がどのように健康に影響を与えるかに焦点を当てた現在の連邦政府の食事勧告と一致していない。食事ガイダンス文書は、食品又は食品群がどのようにして栄養価の高い食事パターンの一部になるかを議論する「Dietary Guidelines for Americans, 2020-2025(米国人のための食事ガイドライン)」のようなコンセンサスレポートの主要な勧告に基づいた食品表示の文書である。文書には、食品又は食品群が栄養価の高い食事につながる、又はその維持に役立つ可能性があることを消費者に伝えるシンボルやピクチャーが含まれることもある。

食事ガイダンス文書の例としては、「穀物の半分を全粒穀物にする」「栄養価の高い食事パターンの一環として葉物緑野菜を食べる」などがある。ガイダンス案では、そのような文書の使用に関するFDAの考え方を示しており、その中には、その文書の対象食品、つまり食品のカテゴリーが意味ある分量を含むことや、飽和脂肪、ナトリウム、添加糖類が一定の量を超えないようにする勧告も含む。ガイダンスの勧告により、このような文書の使用と消費者の理解の一貫性を高め、より健康的な食品に向けた業界のイノベーションを促進することができる。他の表示に関する文書や強調表示と同様に、食事ガイダンス文書は、消費者が栄養情報をよりよく理解し、より健康的な食品を選択するのに役立つよう、食品包装上の迅速なシグナルとして機能する。

本日の措置は、FDAの全体的な栄養戦略の一部であり、より参考になる表示と教育を提供し、消費者がより健康的な食事につながる食品を確認できるよう、様々な消費者に合わせたメッセージを提供する。これは又、連邦政府が2030年までに飢餓を終わらせ、食事に関連する疾患を減らすための行動のロードマップを提供する、バイデン-ハリス政権の「飢餓、栄養、健康に関する国家戦略」の一部でもある。本日のガイダンス案とこの国家戦略を補完するものとして、FDAは2022年9月に食品表示の「ヘルシー(healthy)」の定義を更新し、消費者が健康的な食品の選択をより容易にできるようにする規則案を発表した。

FDAの栄養に関する取り組みのもう一つの優先事項は、すべての人にとってより健康的なフードサプライを創出することである。2021年10月、FDAは事業者向けの最終ガイダンスを発表し、米国のフードサプライにおけるナトリウム量削減のため、加工食品、包装食品、調理済み食品などの広範な食品について、自主的かつ短期的な削減目標を提示した。

FDAは、「包装前面」のラベル表示戦略や、オンライン食料品購入サイトの栄養表示に関する勧告の検討など、栄養とラベル表示の優先事項についてさらに進めている。又、FDAは、連邦政府の添加糖類の摂取量を削減する将来的な措置に関する公聴会のために、米国保健福祉省と農務省の他の機関と協力し、添加糖類の摂取量削減戦略の評価を開始する。

 

[FDA]FDAはナトリウム摂取量を減らすための代替塩の使用拡大による栄養改善と疾患減少のための追加措置を講じる

FDA Takes Additional Steps to Improve Nutrition, Reduce Disease with Expanded Use of Salt Substitutes to Help Lower Sodium Intake

March 24, 2023

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-takes-additional-steps-improve-nutrition-reduce-disease-expanded-use-salt-substitutes-help-lower

米国食品医薬品局(FDA)は、安全で適切な代替塩の使用を許可するために、塩を含む食品の同一性規格(standard of identity:SOI)の変更を提案した。本規則案は、規格基準のない食品で既に可能であるのと同様に、ナトリウム含有量を減らすための規格化食品の生産における業界のイノベーションの促進に柔軟に対応することで、より健康的なフードサプライを支援する。消費者のナトリウム摂取量が徐々に減り、より良い健康成果につながる可能性がある。

又、この規則案は、加工食品、包装食品、調理済み食品に対するFDAの自主的なナトリウム削減目標を補完する。FDAは、政府全体のアプローチの一環として、消費者に情報を提供し、より健康的なフードサプライを創出する取り組みに役立つ戦略を有しており、例えば、ヘルシー(healthy)な栄養成分強調表示のための最新の定義と任意のシンボルの開発、包装前面への表示、食品ラベル上の食事ガイドライン文書、オンライン食料品購入のための栄養表示の勧告の確立などがある。

SOI(同一性規格)は通常、特定の食品に含まれなければならない成分、任意である成分を記載する。又、成分や成分の量や割合を記述することもある。一部のSOIでは、製造や配合方法も規定されている。250種類以上のSOIがあり、牛乳、ミルクチョコレート、パン、チーズ、ケチャップなどの製品が含まれる。SOI食品はしばしば、規格化食品と呼ばれる。

ほとんどのSOIは現在、代替塩の使用を許可していない。提案された規則案は、SOIを更新するために「水平的」アプローチを使用し、これは、規則案がさまざまな食品や食品のカテゴリーにわたって適用されることを意味する。具体的には、塩を必須又は任意の成分として指定する80のSOIを修正することになる。これら80のSOIは他のSOIで参照されており、現在、確立されている250のSOIのうち140が影響を受けることになる。

規則案では、許可された代替塩を列挙することなく、規格化食品の塩の一部又は全部を置き換えるために使用される安全で適切な成分(又は成分の組み合わせ)、と定義する。塩をどの程度置き換えることができるかは、食品の安全性やその他の食品の本質的な特性を損なうことなく、食品中の塩の機能を代替する代替塩の能力に依存する。代替塩は他の成分と同じ表示要件の対象であり、現在米国では規格基準のない食品に使用されている。

2021年10月、FDAは事業者向けガイダンスを発表し、包装やレストランの調理済み食品160以上のカテゴリーにおける短期の自主的なナトリウム削減目標を最終決定した。最終化されると、本日発表の規則案は、製造業者がこの自主的な目標を達成するのに役立つだろう。FDAは、連邦官報に掲載120日後に、規則案に対するコメントを受け付ける。

 

[FDA]FDAは米国乳児用調製乳市場の回復力をさらに高めるための緊急の国家戦略を示す

FDA Outlines Immediate National Strategy to Further Increase the Resiliency of the U.S. Infant Formula Market

March 28, 2023

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-outlines-immediate-national-strategy-further-increase-resiliency-us-infant-formula-market

本日、米国食品医薬品局(FDA)は、米国で最も脆弱な集団の1つが安全で栄養価の高い乳児用調製乳を引き続き利用できるようにし、米国乳児用調製乳市場と供給の回復力を高めるために、FDAが直ちにとる行動を示す国家戦略を発表した。

2022年のFood and Drug Omnibus Reform Act (FDORA)は、FDAに対し、他の連邦政府パートナーと協議の上、米国乳児用調製乳市場の回復力を高めるための本緊急戦略を策定するよう指示した。本日発表された緊急戦略の主な要素は以下のとおりである:

冗長的なリスク管理計画の策定と実施の要件を業界に認識させる。この計画は、業界が乳児用調製乳や医療用食品のサプライチェーンのリスクを同定し、生産に影響を与える可能性のある混乱に対する緩和計画を策定するのに役立つことを目的とする。

調査官向けの乳児用調製乳トレーニングの拡大と改善を含め、乳児用調製乳製造業者の検査を引き続き強化する。

不足の緩和又は防止のため、新規乳児用調製乳製品の市販前申請の審査を迅速化する。

乳児用調製乳の供給を継続的に監視し、将来の供給の混乱をFDAが対処し、緩和できるように予測モデルを開発する。

乳児用調製乳の安全で継続的な生産を維持するために、関税や市場の集中など、他の要因を緩和するため、米国政府パートナーと協力する。

米国農務省と協力し、女性、乳児及び小児のための特別栄養補給プログラム(WIC)内で回復力を構築する取り組みを支援する。

乳児用調製粉乳の消費に伴うCronobacter sakazakii疾患の予防を支援するためのFDAの戦略を引き続き推進する。

FDA.govの乳児用調製乳に関するFDAの消費者教育資料を改善する。

FDAの消費者教育プログラムをさらに拡大するために、医療従事者や専門家、特に乳児ケア専門家とのFDAのパートナーシップを強化し、活用する。

これらの活動は進行中であり、又、FDORAはFDAに対し、Abbott Nutrition社による2022年2月の乳児用調製乳のリコール、ミシガン州スタージスの施設での一時的な生産停止及びこのサプライチェーンの脆弱性の原因となった要因について追跡するよう求めた。

本戦略では、乳児用調製乳の不足に対処するためのFDAの初期の措置についても説明し、乳児用調製乳の供給の安全性と回復力を向上させるためのFDAの計画の詳細を説明しつつ、FDAの権限範囲を超えた考慮事項についても言及している。FDAは、乳児用調製乳の供給を改善し、米国で入手可能な乳児用調製乳が安全かつ栄養価の高いものであるという消費者の最大の信頼を確保することに引き続き尽力している。

この初期戦略は、全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)の助言を含め、情報共有を改善する方法を概説し、乳児用調製乳のサプライチェーンの完全性を保護し、汚染を防止するための措置を推奨することで、乳児用調製乳不足への備えを改善する長期的な国家戦略の第一歩である。長期戦略は、制定から1年後、又はNASEMが報告書を発行した90日後に議会に提出される。FDAは本戦略を2024年初頭に発行することを期待している。