2023-04-10

[EU]RASFF 2023(0402-0208)

警報通知(Alert Notifications)

フィンランド産子供用コーンスナックのフモニシン、カザフスタン産有機亜麻仁のシアン化物高含有、フランス産コーラナッツのクロルピリホス、ベルギー産野鳥用飼料のブタクサの種子高含有、イタリア産ポップコーンのアフラトキシン、スペイン産冷凍メカジキの水銀高含有 (複数あり)、オランダ産ソフトドリンクの二酸化チタン(E171)、トルコ産乾燥イチジクのマイコトキシン類(アフラトキシン、テヌアゾン酸)、オーストリア産フードサプリメントのR-α-リポ酸高含有、中国産梨のクロルピリホスエチル、英国産飼料用黒ニンニク粉末の残留農薬、インド産瓶からの銅の溶出、ポーランド産ウシの筋肉のチルミコシン、レーズンのクロルピリホス・チオファネートメチル・フェンプロパトリン及びカルベンダジム、

注意喚起情報(information for attention)

米国産ベルギーに送られたフードサプリメントの未承認新規食品(トンカットアリ)、インド産アムラのモノクロトホス、日本産ゼリーキャンディの未承認食品添加物(E415およびE440)、エジプト産オクラのクロルピリホス、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、中国産ステンレススチールナイフからのクロムの溶出、スペイン産タンジェリンのクロルピリホスメチル、タイ産ライトシロップ漬パイナップルスライスのスズ、モロッコ産メカジキの水銀、スペイン産急速冷凍メカジキの水銀高含有 、バングラデシュ産フジマメ (Lablab purpureus)の未承認物質ビフェントリン・クロルフェナピルおよびフェンプロパトリン、ベトナム産ランブータンのアセタミプリド・ブプロフェジン・クロルピリホスおよびシペルメトリン、中国産クエン酸亜鉛三水和物のカドミウム、タイ産飼料用プレミックスのダイオキシンおよびダイオキシン様PCBs、タンザニア産長豆のジメトエートおよびオメトエート、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産観賞魚用飼料の最大値を超える承認添加物、ケニア産緑豆のアセフェート、スリランカ産ツルノゲイトウのフルベンジアミド、中国産緑茶のジノテフラン、ケニア産青トウガラシのプロフェノホス、インド産ピーナッツのアフラトキシン、イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン、スリランカ産ツルノゲイトウのフィプロニル(複数あり)、トルコ産アプリコットカーネルのシアン化物高含有、イスラエル産バジルのピラクロストロビン、ボスニアヘルツェゴビナ産ビスケットのアクリルアミド高含有、エジプト産生鮮ペッパーのフィプロニル・イプロジオン・クロルピリホスエチル・マラチオン及びプロパルギット、

 

[RIVM]イースターにかけて空気の質が一時的に低下

Brief decline in air quality over Easter

07-04-2023

https://www.rivm.nl/en/news/brief-decline-in-air-quality-over-easter

RIVMはイースター周辺の短期間に空気の質がわるいあるいは非常にわるくなることを予想する、特にイースターのかがり火が着火される場所では。これは木を燃やすと局所的に粒子状物質が高濃度になるからで、それにより健康問題が生じる可能性がある。こうした問題がある人には激しい運動は避けるように助言する

ドイツの伝統であるイースターファイヤーの結果、空気の質は悪化する。オランダでも火をたくことがあるだろう。

 

[RIVM]報告書

-地上の風力発電による化学物質排出についての最初の知見:迅速スキャンの結果

First insight into emissions of chemical substances by windturbines on land. Results quickscan

07-04-2023

https://www.rivm.nl/publicaties/eerste-inzicht-in-emissies-van-chemische-stoffen-bij-wind-op-land-resultaten-quickscan

本文オランダ語

風力発電装置を作るには多様な化学物質が使われ、それらには環境に有害な物質やマイクロプラスチックも含まれ、最終的には土壌や水に行き着く。しかしどのくらいの物質が放出され最終的にどうなるのかはよくわかっていない。RIVMはそれを探索研究した。

風車のコーティングには欧州規制でヒト環境や健康に有害と分類される化合物が含まれる可能性がある。その物質は雨で環境中に放出される可能性があり、実際実験室でコーティングから漏出した液体は生物にとって多様な害を示している。風力発電は1つあたり年3gから14kgのマイクロプラスチックを放出すると推定されている。量はどのような技術が使われているかに依存する

 

-消費者製品の酵素:非食用製品の目録、規制枠組み、ハザードとリスク評価の検討

Enzymes in consumer products. An inventory of non-food products, regulatory frameworks, hazards and considerations for risk assessment

07-04-2023

https://www.rivm.nl/publicaties/enzymes-in-consumer-products-inventory-of-non-food-products-regulatory-frameworks

本文英語

洗剤やパーソナルケア用品に酵素が添加される例が増えている。NVWAは酵素の使用が安全かどうか知りたい。RIVMはそこで酵素を含む製品とそれらに適用される規制枠組みの概要を作成した。また安全性評価が可能かどうか検討した。

その結果特定の酵素の安全な量や製品中の酵素の量について入手できる情報が不十分であることが明らかになった。また消費者がどの酵素に暴露されているのかも明確ではない。従って安全性を評価できない

 

[DHSC]電子タバコの違法販売取り締まり

Crackdown on illegal sale of vapes

9 April 2023

https://www.gov.uk/government/news/crackdown-on-illegal-sale-of-vapes

若者の電子タバコ使用増加への大胆な新しい対策発表

・「違法電子タバコ執行分隊」をつくって18才未満に違法に電子タバコを販売することを取り締まる

・同時に子どもが電子タバコを止めるのはどういうときかについての根拠を要請する

 

[USDA]APHISは規制状態レビュー回答を発表:Donald Danforth Center テフとMoolec Science Limited ベニバナ

APHIS Issues Regulatory Status Review Responses: Donald Danforth Center Teff and Moolec Science Limited Safflower

Apr 3, 2023

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2023/aphis-rsr-ddct-msls

・Donald Danforth植物科学センターが開発した丈が短く倒伏を減らすように改変したテフ(イネ科穀物)(CRISPR/Cas9による機能消失変異の導入(ゲノム編集))

・Moolec Science Limited社が開発したγ-リノレン酸を作るベニバナ(遺伝子組換え)

どちらも7 CFR part 340の規制対象ではなく米国内で安全に栽培・交配できる

 

論文

-福島原子力発電所事故の残留放射能による突然変異リスクを評価する研究

Study assesses risk of mutation due to residual radiation from the Fukushima nuclear disaster

6-APR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/985412

日本の木の遺伝リスク評価は、残った低線量放射線下では突然変異率は有意に増加していないことを示唆する

Environment Internationalに発表された、杉と桜の生殖細胞系列中のde novo 突然変異 (DNMs)評価。森林総研。

 

その他

-親が14才の娘を牛肉工場で夜間働かせる手助けをしていた

Parents helped get 14-year-old daughter a night job cleaning at beef plant

By Dan Flynn on April 9, 2023

https://www.foodsafetynews.com/2023/04/parents-helped-get-14-year-old-daughter-a-night-job-cleaning-at-beef-plant/#more-226337

食肉加工場での児童労働が注目されているが、親の役割は?ネブラスカ郡裁判所での事例が答えを提供している。夜間労働していた14才の少女の母親が、娘を22才だと偽っていた。母親が娘の給与を着服し、彼女の中学校の先生や職員は彼女の化学火傷や何故昼間居眠りするのか訝っていた。両親は児童虐待で有罪。

 

-生きたウサギ、ひよこ、子ガモのないイースターバスケットがベスト

Easter baskets without live bunnies, chicks and ducklings are best

By News Desk on April 8, 2023

https://www.foodsafetynews.com/2023/04/easter-baskets-without-live-bunnies-chicks-and-ducklings-are-best/

生きた動物をイースターの贈り物にすることが長く伝統だったが、公衆衛生上および人道上の懸念がある。この贈り物習慣により毎年何百人もの人が病気になっているが習慣が変えられなかった。人道主義者や動物の権利団体も生きた動物をイースターのギフトに買うことに反対している。子どもたちはすぐに飽きて捨ててしまう。

 

-Andrew Hubermanは脳のサプリメントを持っている

Andrew Huberman Has Supplements on the Brain

Jonathan Jarry M.Sc. | 7 Apr 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/critical-thinking-health-and-nutrition/andrew-huberman-has-bad-case-supplement-brain

神経科学の教授であるAndrew Hubermanは最も人気のある科学ポッドキャストの一つの主催者である。それで何故そんなにダイエタリーサプリメントが好きなのか?

昼間はStanfordの神経科学者で夜はThe Huberman Labポッドキャストを主催するAndrew Hubermanは科学に基づいて生物学的にあなたを最適化する方法のコツを提供する。2年前に放送された最初のエピソードの動画はYouTubeで100万回再生された。私が新しいポッドキャストを探すといつでもThe Huberman Labは「人気Trending」リストにある。

彼の放送は黒い背景に黒いシャツを着て黒いマイクロフォンを使い視聴者はHubermanの顔と声だけに集中するようになっていて、常にこのプロジェクトはスタンフォード大学での業務とは別であること、彼は医者ではないことを強調してコルチゾールや神経伝達物質について語る。科学者である彼がこれほど多くのリスナーを獲得していることは素晴らしいことだが、無数の規制されていないダイエタリーサプリメントを認める発言を聞くと疑問が生じる。私は彼の放送を長時間見た。彼の神経伝達物質が脳であるいはホルモンが人体で何をしているかの説明はとても素晴らしい。しかしその内容はシリコンバレーの改造により健康な人間にしたいという情熱からあまり遠くない。

The Huberman Labはその始まりから疑問のある製品を提供している会社がスポンサーだった。一つ目のスポンサーはAthletic Greens社でHubermanは同社の全てが含まれるサプリメントを毎日とることを推奨した。二つ目のスポンサーは医療用ではない血液とDNAの検査を提供しているInsideTrackerである。さらに「スマートドラッグ」サプリメントを提供しているThesis社がスポンサーである

(以下長い解説。まともに医薬品開発するよりサプリメント売った方が儲かるのでこの手の人たちは後をたたない)