2023-05-11

[RIVM]報告書

-RIVMはタバコ製品の製造業社からの新しいデータを発表

RIVM publishes new data from manufacturers on tobacco products

05/09/2023

https://www.rivm.nl/en/news/rivm-publishes-new-data-from-manufacturers-on-tobacco-products

オランダ保健福祉スポーツ省の代理で、RIVMはタバコ製品についての新しいデータを発表した。初めて電子タバコ、加熱式たばこ、ハーブ喫煙製品の成分データを含む。

Wat zit er in producten?

https://www.rivm.nl/tabak/wat-zit-er-in-producten

(オランダ語)

 

-全ゲノム配列決定を用いて微生物農薬の抗生物質耐性を評価する

Assessing antibiotic resistance of microbial plant protection products using whole genome sequencing

08-05-2023

https://www.rivm.nl/publicaties/assessing-antibiotic-resistance-of-microbial-plant-protection-products-using-whole

農薬はヒト・動物・環境にとって安全であることを確認するため膨大な試験を行う。RIVMは今回、微生物農薬の安全性を評価するための助言を起草した。細菌を含む製品を評価する場合には、その細菌が抗生物質耐性かどうかが検討事項のひとつである。抗菌剤耐性を他の種類の細菌に伝達するような微生物農薬は使用を禁止される。抗菌剤耐性かどうかを判断するのに全ゲノムシークエンシングをどう使うかを助言する。

 

[WHO]出版物

2021年10月24-30日の第9回国際鉛中毒予防週間の活動報告

Report on activities during the ninth International Lead Poisoning Prevention Week, 24-30 October 2021

9 May 2023

https://www.who.int/publications/i/item/9789240070561

 

[IARC]世界がん報告更新 「汚染とがんの研究導入」について自分のペースでできるe-学習モジュール

Launch of the World Cancer Report Updates self-paced e-learning module on “Introduction to Research on Pollution and Cancer”

10 May 2023

https://www.iarc.who.int/news-events/launch-of-the-world-cancer-report-updates-self-paced-e-learning-module-on-introduction-to-research-on-pollution-and-cancer/

Introduction to Research on Pollution and Cancer

https://learning.iarc.fr/wcr/courses/module-1-pollution/

 

[COT]2023年5月16日の会議

COT Meeting: 16th May 2023

Last updated: 10 May 2023

https://cot.food.gov.uk/COT%20Meeting%3A%2016th%20May%202023

追加分

英国の新しいアプローチ方法論ロードマップ(2023)案バージョン3

UK New Approach Methodologies Roadmap (2023) Draft Version 3

https://cot.food.gov.uk/UK%20New%20Approach%20Methodologies%20Roadmap%20(2023)%20Draft%20Version%203.

新たな技術でリスクをより迅速に、正確に、効率よく予想できるようになる見通し。

規制上の意思決定のための安全性やリスク評価に、コンピュータモデルを使った予測毒性学を含む新しい方法論アプローチを受容し統合することに向けたロードマップを開発した。

これは歴史的な3Rアプローチ(動物実験の代替、削減、洗練)だけではなく6Rへの拡大:再現性、妥当性、規制への受容性(reproducibility, relevance, and regulatory acceptance)を必要とする。

統合と受容にむけた7つのステップ(1) 聞く学ぶ (2) 同定しレビューする (3) 訓練 (4) 研究開発 (5) 協力と普及 (6) 見直しと助言 (7) 規制への受け入れと統合

時間は10-20年と想定

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on Pure Clear Minds Ltd t/a Clear Minds Hypnotherapy

10 May 2023

https://www.asa.org.uk/rulings/pure-clear-minds-ltd-a22-1180166-pure-clear-minds-ltd.html

運動や食事制限なしに痩せたいヒトに、睡眠療法が胃バンドと同じ減量効果があり成功率95%と宣伝。根拠は提出されなかった。広告基準違反

 

-ASA Ruling on HQD Tech UK

10 May 2023

https://www.asa.org.uk/rulings/hqd-tech-uk-a22-1163022-hqd-tech-uk.html

ニコチンを含む電子タバコのTikTokでの宣伝と25才以下への宣伝が基準違反

 

-ASA Ruling on Green Fun Alliance Ltd t/a Elf Bar

10 May 2023

https://www.asa.org.uk/rulings/green-fun-alliance-ltd-a22-1162007-green-fun-alliance-ltd.html

TikTokのインフルエンサーに無料のニコチン含有電子タバコと宣伝素材を提供して宣伝させるやりかたの各種基準違反

 

[USDA ARS]科学者がゲノム編集技術を使って初めての主要ウイルス疾患耐性子牛を生み出した

Scientists Use Gene-Editing Technology to Produce First Calf Resistant to Major Viral Disease

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2023/scientists-use-gene-editing-technology-to-produce-first-calf-resistant-to-major-viral-disease/

米国で毎年数十億ドルの損害になる牛ウイルス性下痢(BVDV)に耐性のゲノム編集子牛についてPNAS Nexusに発表。

ウイルスの結合部位である細胞受容体CD46を改変。牛の名前はジンジャー(Ginger)

 

[VKM]2023年9月18日、PFASについてのウェビナー

Webinar on PFAS 18 September 2023 - Save the Date

  1. May 2023

https://vkm.no/english/news/vkmnews/webinaronpfas18september2023savethedate.5.28f8bac3187eae26bb95fdf7.html

北欧4カ国合同での北欧におけるPFASについてのウェビナー

 

[ODS]ニュースレター2023年5月号

ODS Update May 2023

May 3, 2023

https://content.govdelivery.com/accounts/USNIHODS/bulletins/3584767

・年次報告書

ODS Strategic Plan 2017-2021 & Annual Report

https://ods.od.nih.gov/About/StrategicPlan2017-2021.aspx

・回復力と免疫健康

2023年2月にODSのLaVerne BrownとRebecca Costelloが国防総省のサプリメント安全作戦の科学者とチームを作って新しいポッドキャストシリーズを開始した。虫眼鏡で見よう:免疫健康

Exploring Supplements: Immune Health

https://www.opss.org/exploring-supplements?name=immune-health

エピソード1-免疫サプリメント:知るべきこと

エピソード2-免疫サプリメント:あなたの医療提供者に尋ねること

エピソード3-免疫サプリメント:全人的健康を見る

エピソード4-免疫サプリメント:軍での使用

・ダイエタリーサプリメント研究演習登録開始

2023年5月22-24日、以下から

The Mary Frances Picciano Dietary Supplement Research Practicum

https://odspracticum.od.nih.gov/

2022年以前の分の動画も公開されている

 

[FSSAI]メディアコーナー

-FSSAIはコインバトールの店舗でエチレンを認可されていない方法で使って追熟させたマンゴー575kgを押収

FSSAI seizes 575 kg of mangoes ripened using ethylene in unapproved way from Coimbatore shops

April 30, 2023

https://www.fssai.gov.in/upload/media/theHindu30042023.pdf

食品規制担当者が果物倉庫や卸売り、小売店に予告無しの査察を行い、エチレンの小袋を直接果物に接触する形でトレーに入れていた8店舗を発見した。追熟剤は果物に直接接触してはならない。他に包装済み飲料水を夏の直射日光に晒さないようにと指導した。

 

-FSSAIは食品事業者による新たに32例の誤解を招く広告や宣伝を発見

FSSAI finds 32 new cases of misleading ads, claims by food biz operators

https://www.fssai.gov.in/upload/media/fssaimisleading.pdf

調査対象になった食品は健康サプリメント、オーガニック製品、日用品、必需品等多様で、主張には各種健康強調表示や製品についての主張などを含む。

そのような科学的根拠のないあるいは/または誇大な、誤解を招く主張は過去6ヶ月で170例に上っていて、これらへの対応は今後も続く。

 

論文

-多環芳香族炭化水素は関節リウマチリスク増加に強く関連する

Polycyclic aromatic hydrocarbons strongly linked to raised rheumatoid arthritis risk

9-MAY-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/988371

これら環境毒物は喫煙のリスクのほとんどを仲介するようにみえる

BMJ Open. 2007-2016年のNHANESの21987人の成人(そのうち1418人が関節リウマチ)の血中及び尿中PAHとプラスチックや消費者製品の製造に使われる化合物(PHTHTEs)および揮発性有機化合物 (VOCs)のデータを用いた解析。体内PAHレベルの高いヒトの関節リウマチのオッズが高かった。各種要因を考慮した後で、たった一つのPAH-1-ヒドロキシナフタレン-が高いオッズと関連した。PHTHTEとVOCは関連しなかった。驚くことに、PAHを考慮すると、喫煙は関節リウマチリスク増加に関連がなかった。

 

-フェイク科学論文は驚くほどよくある

Scienceニュース

Fake scientific papers are alarmingly common

9 MAY 2023  BYJEFFREY BRAINARD

https://www.science.org/content/article/fake-scientific-papers-are-alarmingly-common

しかしアカデミアの「出版か死か」文化の拡大する症状に対して新しいツールは期待できる

神経心理学者のBernhard Sabelが新しいフェイク論文検出器を作動させたところ、その結果にびっくりした。5000論文ほどをスキャンしたら2020年に発表された神経科学の論文の最大34%がねつ造や盗用の可能性があり、医学では24%だった。それはこれまでの推定より相当多い。medRxiv に5月8日投稿された。

この知見はこれまでの疑いを強調する-論文工場で作られた論文が増加している

 

-初のヒト「パンゲノム」は遺伝的多様性の目録を作ることを目指す

Natureニュース

First human ‘pangenome’ aims to catalogue genetic diversity

10 May 2023 Layal Liverpool

https://www.nature.com/articles/d41586-023-01576-y

研究者はヒトの遺伝的多様性の全体を捕らえようとする現在進行中の努力の結果案を発表

A draft human pangenome reference

Wen-Wei Liao, et al., Nature volume 617, pages312–324 (2023)

https://www.nature.com/articles/s41586-023-05896-x

 

その他

-ひどい疫学:精神衛生と「超加工」食品

Bad Epidemiology: Mental Health And 'Ultra Processed' Food

By Hank Campbell | May 5th 2023

https://www.science20.com/content/bad_epidemiology_mental_health_and_ultra_processed_food

Science 2.0ではこれまで長い間Harvard School of Public HealthやNational Institute of Environmental Health Sciencesによる魔法の野菜や恐ろしい現代社会の宣伝をからかってきた。彼らはあまりにも多くの疑わしい関連を発見してきた-地中海食で永遠に生きられてごく僅かの化合物で明日にも卒倒すると。最近の流行は超加工食品と精神衛生の「関連」である。食品頻度質問表を使って統計的有意を得るのは簡単である。それをジャーナリストが粉飾して伝える。しかしそれは科学ではない。

(一部のみ)

 

-あなたは間違っている(神話にとりこまれている):有機農業

You Are Myth Taken: Organic Agriculture

By Marcel Bruins -March 2, 2023

https://european-seed.com/2023/03/organic-agriculture/

神話:有機農業は農薬を使わない

事実:明確に嘘で使われている。EUでは約500物質が農薬として登録されているがそのうち28は有機農業で使える。有機農業も農薬無しには成り立たない。有機で使える農薬は天然由来でなければならないが、ナチュラルだから安全とは限らない

神話:有機農業は規模を拡大して持続可能に食料を供給できる

事実:有機農業では世界を食べさせられない。さらにしばしば聞かれる懸念は、途上国の土地が有機農業で使える農薬を作るために食品用から転用されていることである。例えばルワンダの小規模農家は西洋の有機農家が使う天然のピレスリンを生産するために除虫菊を栽培している

神話:有機農産物に残留農薬はない

必ずしもそうではない。

神話:有機食品は遺伝子組換えより危険ではない

有機農業と遺伝子組換えを比較するのはリンゴとオレンジを比べるようなものである。疫病耐性のGMジャガイモは硫酸銅を使った有機栽培ジャガイモより安全だろう。理想的な世界では遺伝子組換えは有機農業の役に立つ。しかし残念ながら2018年に有機部門はゲノム編集作物に反対の立場をとった