[TGA]偽のセマグルチドバイアル
Counterfeit semaglutide vials
25 May 2023
https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/counterfeit-semaglutide-vials
TGAは偽物のセマグルチドがオーストラリアに違法に輸入されていることを検出した。検査の結果以下の二つの製品には表示されているようなセマグルチドは含まれない
・Global Health Pharmaceuticals and Therapeutics ブランド Semaglutide 5mg vial
・Peptides Lab ブランドSemaglutide 10mg vial.
これらの結果は消費者に、不明なオンライン販売者からセマグルチド製品を買わないようにとの警告となる
最近の世界的セマグルチド不足には対応している
セマグルチドにはジェネリックや代替品は存在しない
[WHO]出版物
-世界禁煙デー2023：タバコではなく食べ物を育てよう
World No Tobacco Day 2023: grow food, not tobacco
25 May 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240073937
-子どもの栄養不良のレベルと傾向：UNICEF/WHO/世界銀行合同子ども栄養不良推定：2023年版の重要な知見
Levels and trends in child malnutrition: UNICEF/WHO/World Bank Group joint child malnutrition estimates: key findings of the 2023 edition
23 May 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240073791
-気候変動に対応する：WHO水と衛生戦略2018-2025補遺
Addressing climate change: supplement to the WHO water, sanitation and hygiene strategy 2018-2025
22 May 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789240071995
[NASEM]代替蛋白源 食品の革新、持続可能性、栄養、健康のバランスをとる：ワークショップの概要
Alternative Protein Sources
Balancing Food Innovation, Sustainability, Nutrition, and Health: Proceedings of a Workshop
(2023)
植物や動物細胞由来、あるいは精密発酵で作られる代替用蛋白源は健康・環境・社会経済・倫理的影響があり得る。多様なタイプの代替蛋白源が開発され市販されている中、消費者、規制機関、製造業者、研究者は多くの異なる考えに直面している。NASEMは代替蛋白源の最新科学探るために多部門アプローチを採用した。これは2022年8月17-18日にバーチャル開催されたワークショップの概要である。
目次
１．序
２．現在のタンパク質の課題
・食事中タンパク質の役割
・食事から代替タンパク質摂取を増やすことの健康と栄養への影響
・食事から代替タンパク質摂取を増やすことの環境への影響
・食事から代替タンパク質摂取を増やすことの社会経済的影響
・代替タンパク質の倫理：技術、動物、持続可能性
３．企業、消費者、規制機関にとっての意味
・代替タンパク質製品の産業にとっての意味
・食品の変遷と維持としての植物ベースの代用品
・代替タンパク質製品への消費者の展望
・代替タンパク質製品の安全性
・新規食品技術への規制の意思決定ツール
・代替タンパク質食品の表示に求められてること
[NASEM]NAE技術的老朽化
Technological Obsolescence
May 23, 2023 Jonathan Coopersmith
https://www.nationalacademies.org/news/2023/05/technological-obsolescence
Covid-19は100万人以上のアメリカ人を殺しただけではなく、地方、州、国の公衆衛生システムが情報を効率よく正確に集め、伝え、加工できないという恥ずべきことを明らかにした。一部の人にとってそのわかりやすい象徴がいまだにFAXを使っていることである。
じつはFAXを批判することは原因ではなく症状を攻撃することである。「何故いまだにFAXを使っている？」ではなくて「どの要因が他の有用技術ではなくFAXを使わせているのか」のほうが良い質問である。
（アメリカもFAX使ってて時代遅れだと批判されたんだ）
論文
-マイクロ及びナノプラスチック汚染に関連した食品安全と安全保障リスクの測定
The measurement of food safety and security risks associated with micro- and nanoplastic pollution
Joost L.D. Neliset al.,
TrAC Trends in Analytical Chemistry Volume 161, April 2023, 116993
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0165993623000808?via%3Dihub
CSIROの研究者らによるレビュー
・マイクロ及びナノプラスチック(MNPs)は無数の経路でヒトフードチェーンに入る
・その食品安全と安全保障への影響は概ねわからないまま
・MNPsの食品安全と安全保障への影響を調べるには多数の分析方法を組み合わせなければならない
・食品や飲料水、農業生態系中のMNPs安全量を確立するにはそれが必要。
At every stage from farm to table, more microplastics enter your food
By Paul McClure May 22, 2023
https://newatlas.com/health-wellbeing/every-stage-microplastics-enter-food/
マイクロプラスチックが心配なら消費者にできることは排出を減らすことでそれには洗濯を減らすことが含まれる。
-大麻使用疾患とその後の精神病的及び非精神病的単極性うつ病と双極性障害リスク
Cannabis Use Disorder and Subsequent Risk of Psychotic and Nonpsychotic Unipolar Depression and Bipolar Disorder
JAMA Psychiatry. Published online May 24, 2023
デンマークの6651765人からなるコホートで、大麻使用疾患は精神病的及び非精神病的単極性うつ病と双極性障害両方のリスク増加と関連する。
-それほど生分解されない：新しい研究はバイオベースのプラスチックやプラスチック混合布は海では生分解しないことを発見
Not so biodegradable: new study finds bio-based plastic and plastic-blend textiles do not biodegrade in the ocean
24-MAY-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/990082
PLOS One
この研究は「コンポスト可能」や「生分解性」と宣伝されている素材の標準的検査の必要性を示す。
-「持続可能な」コンデンサータンブルドライヤーは数百トンの水の微小線維汚染を作り出す
“Sustainable” condenser tumble dryers create hundreds of tonnes of waterborne microfiber pollution
24-MAY-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/989977
PLOS ONE.
洗濯物の乾燥機
-自社ブランドアボカドオイルの70%近くが酸敗あるいは他の油脂を混ぜられている
Nearly 70% of private label avocado oil rancid or mixed with other oils
24-MAY-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/990391
研究者らは、バイヤーが本物を選ぶのに役立つ重要な指標を同定
Food Controlに発表された36製品の分析結果。
研究の知見をもとにアボカドオイルの基準を検討している
その他
-Nature書評
科学的思考の最大の課題は科学自身？
Is the biggest challenge to scientific thinking science itself?
22 May 2023 Eric-Jan Wagenmakers
https://www.nature.com/articles/d41586-023-01709-3
データ歪曲、チェリーピッキング、P-ハッキング、そしてChatGPTのようなツールの発明－デマの拡散援助については科学自身が最大の敵であると新しい本は主張する
Gary Smith著「不信：ビッグデータ、データ歪曲、そして科学への暴行Distrust: Big Data, Data-Torturing, and the Assault on Science 」(2023)の書評
例としてあげられている研究に、ダイエットのためには食器を小さくするあるいはキッチンの塗装色を地味にすると食べる量が減るという食品マーケティング研究者Brian Wansinkの主張をとりあげる。彼の研究はたくさんの査読された論文で取り上げられベストセラー本も出版されたが、典型的なデータ歪曲とずさんな科学で、ピザゲートとして知られ、18論文の取り下げと無数の懸念の表明につながった。
ひどい科学の事例集としては面白いが解決法はものたりない
-BBC2 Trust me I’m a Doctor
ハーブサプリメントには表示されているものが含まれるか？
Do herbal supplements contain what they say on the label?
MHRAの伝統ハーブ登録(THR)で販売されているものは表示と中身が一致、サプリメントとして販売されているものはばらばら
