2021-05-11

[FAO]FAOは全ての人に健康的食事を確保する新しい栄養戦略を実施する

FAO will implement a new Nutrition Strategy to ensure healthy diets for all

7 May 2021

http://www.fao.org/news/story/en/item/1397879/icode/

過去2年の広範囲の相談を経て、先週の第166回FAO評議会でFAOの栄養戦略が承認された。新しい栄養戦略はFAOの今後の行動枠組みを規定する

システムアプローチを採用

 

[RIVM]オランダの海藻摂取

Seaweed consumption in the Netherlands

10-05-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/zeewierconsumptie-in-nederland

オランダ人が海藻製品を食べることが増えたように見える。最も良く知られているのは寿司だが、海藻は各種製品に含まれる。どのくらいの人が食べているのかはよくわかっていない。RIVMは初めてこのことを調べた。オランダ人の約1/4が定期的に海藻製品を食べている。

最も多く食べられているのはチップス/エビせんべいや海藻入りラップ、海藻ヌードル、シースパゲティ(褐藻の一種)、海藻サラダで、全人口集団が食べている。しかし教育レベルの高い、収入が平均より高い、都市に住む、若年成人が多く食べる。

摂取量は0.05g海藻/kg体重/日で、乾燥海藻に換算して1日0.5g。食べる量と頻度の個人差は大きい

 

 

論文

-酩酊は見知らぬ人との物理的距離を短くする、研究が発見

Intoxication brings strangers physically closer, study finds

10-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/uoia-ibs050521.php

PNAS。212人の若者を使った社会実験。友人と飲酒、知らない人と飲酒、の群に分け、血中アルコール濃度と距離を測定。友人同士はアルコールに関係なく近い、知らない人とは酔うと近くなる。

 

-生まれる前の飢餓への暴露はその後の過体重リスクを上げる

Prenatal exposure to famine heightens risk for later being overweight

10-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/cums-pet051021.php

International Journal of Obesityに発表された歴史的医療記録の解析。妊娠初期に1944-45年のオランダ飢餓に暴露された人は19才の時にBMI 25以上になる可能性が30%高い。1943年から1947年に生まれたオランダ人男性371100人の身長と体重を調べた。過体重リスクが高いのは大都市の肉体労働者の息子に限られる

(たった数ヶ月のオランダの飢餓よりひどい状況が第二次世界大戦下の日本にあったはず。だけど肥満問題にはなっていない。)

 

-CIAの誤解を招く予防接種推進がパキスタンのワクチン低下につながった

CIA's misleading inoculation drive led to vaccine decline in Pakistan

11-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/oupu-cmi050421.php

Journal of the European Economic Associationに発表された新しい論文が、2011年に米CIAがOsama Bin Ladenを捕まえようとして行った予防接種を使った計画がワクチンへの不信を悪化させたことを示す。

アメリカがOsama Bin Ladenが潜伏していると疑った地域でCIAが子どもたちのDNA検体を得ようと医師がB型肝炎ワクチンの投与をパキスタン保健当局の合意なしに開始した。この計画はOsama Bin Ladenが殺された後Guardianにより暴露された。TalibanがGuardianの記事を使って予防接種反対運動を推進した

 

-米国の食品由来空気の質に関連する健康影響の大部分は畜産による

Animal production responsible for vast majority of air quality-related health impacts from U.S. food

10-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/uom-apr050521.php

PNAS。食品生産が原因の大気汚染(PM2.5、アンモニア等)は、毎年16000人の死亡につながりその80%は畜産による

 

-消火剤化合物がアシカとオットセイの子どもから発見された

Firefighting chemical found in sea lion and fur seal pups

10-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/uos-fcf051021.php

オーストラリアのアシカとオットセイの肝臓のPFAS濃度がScience of the Total Environmentに報告された

 

-かわいい植物が保全と研究の脚光を浴びていることを発見

Study finds pretty plants hog research and conservation limelight

10-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/cu-sfp051021.php

科学者はカラフルで美しい植物をより研究対象に選びやすい。花の色としては比較的珍しい青いものの研究が多い。Nature Plants

 

-Natureニュース

無数の下水サーベイランス法が世界中でCOVID対策を助けている

The myriad ways sewage surveillance is helping fight COVID around the world

10 MAY 2021  Freda Kreier

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01234-1

これまで排水追跡はポリオや違法薬物の使用を監視するために使われてきたが、この分野への関心と応用が膨らんでいる

「下水疫学」。しかし下水道が整備されていない途上国では課題が多い

 

-Scienceニュース

ネアンデルタールは炭水化物を食べて脳を大きくした

Neanderthals carb loaded, helping grow their big brains

By Ann GibbonsMay. 10, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/05/neanderthals-carb-loaded-helping-grow-their-big-brains

ネアンデルタール人は野蛮な肉食者であるという一般的イメージをさらに打ち砕く:ネアンデルタール人の歯から集めた細菌についての新しい研究は彼らが根、ナッツその他の澱粉質の食品をたくさん食べていたことを示す。少なくとも60万年前-脳の拡大のために糖を多く必要とするのとほぼ同時に-我らの祖先はたくさんのデンプンを食べることに適応していたことを示唆する。PNAS

 

米国のベビーフードのヒ素問題続報

-ほとんどのベビーフードに有害金属。保護者が知る必要のあること

Toxic metals in most baby food. What parents need to know

May 10, 2021

https://www.news4jax.com/features/2021/05/10/toxic-metals-in-most-baby-food-what-parents-need-to-know/

子ども擁護団体が重金属規制値がないことを懸念

あなたは食品販売店で売られている食品の中でベビーフードが最も安全だと思っているかもしれないが、連邦政府の研究によるとヒ素、鉛、カドミウムなどが含まれる。Healthy Babies Bright Futuresの主任研究者Jane Houlihanは「現在毎日赤ちゃんは金属に暴露されていてその影響はIQ低下やADHDなどで一生続く」という。

新米ママのCatie Messengerはこのことを知ってショックを受けた

Houlihanは問題は規制がないことだという。FDAは2022年に鉛の規制値を提案するという。ヒ素やカドミウムをそれより後だ。それまでHoulihanは保護者にこれら有害金属を減らす簡単な方法を勧める。「コメは避ける。ニンジンとサツマイモは減らす。フルーツジュースとコメを避けるだけで70-80%減らせる」

 

-ニューヨークはベビーフードの有害金属の調査を開始

New York opens probe into toxic metals in baby food

April 30, 2021

https://www.reuters.com/world/us/new-york-opens-probe-into-toxic-metals-baby-food-2021-04-29/

ニューヨークの司法長官は木曜日にベビーフードのヒ素などの有害金属の調査を開始し、製造業者に彼らの乳児用コメシリアルが安全かどうかについての情報提供を求めた

5月28日までにコメシリアル製品のヒ素汚染リスクと検査についての情報を要求。

 

-ワシントン司法長官が製品の安全性について保護者を誤解させたとしてベビーフード会社を訴える

D.C. sues baby food company for misleading parents about its products’ safety

By Ketura Persellin (EWG) APRIL 26, 2021

https://www.ewg.org/news-insights/news/dc-sues-baby-food-company-misleading-parents-about-its-products-safety

Beech-Nut社を、製品の重金属について知っていながら虚偽の宣伝をしたとして消費者保護法違反で訴える

Beech-Nutはベビーフード製品をオーガニックで安全でナチュラルと宣伝していたが、重金属が存在することを知っていた。由来が天然だろうと、重金属暴露は有害である。

 

AG Racine Sues Baby Food Company Beech-Nut for Misleading Parents About the Health & Safety of Its Products

April 21, 2021

https://oag.dc.gov/release/ag-racine-sues-baby-food-company-beech-nut

 

(これではベビーフードにコメは使えないだろう。ヒ素が多いのは事実だし)

 

その他

-Center for Inquiry (CFI)

カリフォルニア司法長官に宛てた手紙

letter to the Attorneys General of California

May 5, 2021

https://cdn.centerforinquiry.org/wp-content/uploads/2021/05/05160859/CFI-to-AGs-California.pdf

親がワクチンに反対でも十分成熟したティーンエージャーには自分の判断でCOVID-19ワクチンを確実に接種できるようにしてほしい旨

 

-Global Advances in Health and Medicine

「エネルギー医学:現状と将来展望」の取り下げ

Retraction of Energy Medicine: Current Status and Future Perspectives

First Published April 13, 2021

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/21649561211012196

雑誌はWake Forest School of Medicineが発行する統合医学“integrative medicine”を標榜する雑誌。

問題の「論文」は引用文献のない無数の主張を含み、著者Christina L Rossは認証されていないハワイAkamai大学の学位所有者。内容は量子物理学に基づく鍼治療

 

-「代替医療」の研究における「思想的」バイアスの縦断研究

A Longitudinal Study of ‘Ideological’ Bias in Research of ‘Alternative Medicine’

Edzard Ernst

From: Volume 45, No. 3 May/June 2021

https://skepticalinquirer.org/2021/04/a-longitudinal-study-of-ideological-bias-in-research-of-alternative-medicine/

Edzard Ernst教授によるAdrian White博士の論文の調査

https://uneyama.hatenablog.com/entry/2021/01/06/181824

 

-最大の医療詐欺の一つがまだ行われている

One of the Biggest Healthcare Frauds Ever Is Still Ongoing

Nick Mulcahy May 04, 2021

https://www.medscape.com/viewarticle/950461

がんの遺伝子検査詐欺

連邦司法省が「これまでに起訴された中で最大の医療詐欺の一つ」と呼んだ詐欺的がん遺伝子検査犯罪に関与した35人のうち医師が9人看護師が1人だった。彼らはいろいろな事業で必要のないがん遺伝子検査のためにMedicareやその他の連邦医療費21億ドルをだまし取った。(2019年のこと)しかしいまだに詐欺は続いている。

最近はCOVID-19の合併症が注目されているために心疾患を宣伝するようになっている。

 

イベルメクチンの政治学

The Politics Of Ivermectin

By Chuck Dinerstein, MD, MBA — May 10, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/05/10/politics-ivermectin-15537

先週我々はイベルメクチンについての記事を、電話とメールで脅迫されたため取り下げた。これらの反応は科学論文の破壊的対立的政治化の兆候の一つである。それは我々の信頼という織物、少なくとも善意の想定を破ろうとする小競り合いの一つである。医師および市民として言うべきことがある。

わずか一週間ほどの間にイベルメクチンについての記事が我々のウェブサイトに載るのは4回目である、そして我々だけではない。もう30年以上臨床経験があるが、ヒドロキシクロロキンを除いて、適用外使用の医薬品がこれほど注目を集めたことはない。一つの薬剤のために医師が宣伝活動をするのを見たことがない-FLCCC – the Front Line COVID-19 Critical Care Allianceである。

何がそんなにイベルメクチンを推させるのか?

単刀直入に言えばヒドロキシクロロキンと同じである。でもちょっと待って欲しい、私が問題にしているのは医師のことである。自分が救命救急医だと想像して欲しい-ICUは患者で一杯で上手い対処法がない。患者は次々に死体安置所に行く。あなたは無力だ。こんなことはかつてなかった。適用外のものや薬以外のものを探すだろう。

私にとって、現在のイベルメクチンを巡る医師の間の争いは、医学を巡るより重要な葛藤の争いである。我々は科学者なのか、職人なのか。それは二択ではなく連続体である。私は医師として、私の技術に科学を注入する。Joffe博士は言う:臨床家は、「パンデミックだからという理由で根拠のレベルを下げるべきではない。もしあなたがイベルメクチンは有効だと信じるなら、それを広く使わせる唯一の方法は臨床試験で有効性を示すことである」

適用外使用は、医師にが個人に調整したケアを提供するために技術を使えるようにする。それは他に手段がない場合には、どれだけの根拠があればいいのかを巡る戦いである。インターネットやプレプリントの時代に、医師はピアレビューのある雑誌以外の情報を得ることが多くなった。しかし多くの臨床医はブログや逸話から医学情報を得ることになれてはいない。結果的にFLCCCのリーダーの一人、Pierre Kroryの議会証言「これらのデータはイベルメクチンがCOVID-19に対する「魔法の薬miracle drug」であることを示している」という見当違いの言葉につながる。私がデータを読んでもデータは不十分としか結論できない。でも私は今最前線にいるわけではなく責任も変わった。Marik博士の言葉を記そう

「これは政治問題ではなく、政治問題にすべきではない。我々を導くのは科学とデータである。ウイルスが存在しないなどという陰謀論を聞くと怒りを覚える。人々は現実に死んでいる」

(善意とか一生懸命さが正しさを保証するものではないのが科学。)

 

2021-05-10

[EFSA]意見等

-認可更新のためのすべての動物種用all‐rac‐α 酢酸トコフェロール (ビタミンE)からなる飼料添加物の評価

Assessment of a feed additive consisting of all‐rac‐alpha tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (BASF SE)

EFSA Journal 2021;19(4):6531  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6531

 

-ネコとイヌ用朝鮮ニンジンの根の乾燥抽出物(P. ginseng dry extract)からなる飼料添加物の安全性と有効性(C.I.A.M.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a dried extract from the roots of Panax ginseng C.A. Meyer (P. ginseng dry extract) for use in cats and dogs (C.I.A.M.)

EFSA Journal 2021;19(4):6526 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6526

安全性についての結論は出せない

 

-遺伝子組換えBacillus subtilis DP‐Ezd31株由来食品酵素エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme endo‐1,4‐β‐xylanase from the genetically modified Bacillus subtilis strain DP‐Ezd31

EFSA Journal 2021;19(4):6562 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6562

この食品酵素エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ(4‐β‐d‐キシラン キシラノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.8)はDanisco US Inc社が遺伝子組換えBacillus subtilis DP‐Ezd31株で生産した。この食品酵素の生産株には既知の抗生物質耐性遺伝子の複数のコピーが含まれている。だが、この食品酵素の生産生物に由来する生きた細胞やDNAがないことに基づき、これは安全上の懸念ではないと考えられている。この生産株は安全性評価に対する安全性適格推定(QPS)アプローチの基準を満たすとは示されていない。提出された代替研究はこの食品酵素の毒性学的評価に適しているとは見なされなかった。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性の調査が行われ、一致はなかった。パネルは、意図した使用状況で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが生じる可能性は低いと考えた。適切な毒性学的試験がないため、パネルはこの食品酵素の安全性を結論できない。

 

-リスクコミュニケーション分野の技術的支援

Technical assistance in the field of risk communication

EFSA Journal 2021;19(4):6574  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6574

「リスクコミュニケーションのための基本計画」の実践を支援するよう欧州委員会から要請されたため、この報告書ではリスクコミュニケーションの概念や実践についてピアレビューされた灰色文献を評価した。

 

-新しいゲノム技術により開発された植物のリスク評価に関するEFSAと欧州国立機関の科学的意見の概要

Overview of EFSA and European national authorities’ scientific opinions on the risk assessment of plants developed through New Genomic Techniques

EFSA Journal 2021;19(4):6314 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6314

(科学的報告書)

欧州委員会はEFSAに、以前の科学的意見やこの話題に関する進行中の作業、入手可能であれば2012年以降管轄機関や国立機関が発表した意見を考慮して、新しいゲノム技術(NGTs)で開発された植物のリスク評価に関する概要を提出するよう求めた。この報告書の中でNGTsは、生物の遺伝物質を変え、2001年の遺伝子組換え生物(GMO)法の採択以降出現または開発できた技術と定義されている。EFSAは欧州加盟国が発表した16の科学的意見(‘MS opinions’)や、EFSA GMOパネルのNGTsに関する3つの科学的意見を検討した。MSの意見を評価・要約するための調達が行われた。各NGTの説明の関連情報や、定義されたNGTsの1つまたは組み合わせから開発された植物のリスク評価に関する情報が抜粋され、要約された。この報告書に含まれるはずのNGTsの種類や性質のベースラインは、この委任のために欧州委員会が提出したNGT定義を考慮して、JRCや、新しい植物交配技術に関する2011年の報告書、最近開発されたNGTsの場合、健康と食品安全のための欧州委員会による農業バイオテクノロジーの新しい技術に関する注釈(EC‐SAM, 2017)に基づいて定義された。EFSAは特定のNGTsから開発した植物の新しい意見を開発するよう要請されなかったため、レビューされた科学的意見の批判的な評価は行われなかった。

 

参考資料

新しいゲノム技術で得た遺伝子組換え植物に関する16の科学的意見の概要

Overview of sixteen scientific opinions on genetically modified plants obtained by new genomic techniques

EFSA Journal 2021;18(4):EN-1973 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1973

(外部科学報告書)

新しいゲノム技術(NGTs)で得た遺伝子組換え植物に関する2012年以降の欧州の管轄機関や国立機関が発表した16の科学的意見の概要を作るようEFSAはRIVMに依頼した。

 

[EU]RASFF 02/05/2021~08/05/2021

警報通知(Alert Notifications)

スロバキア産有機トウモロコシウェハースのフモニシン(B1とB2の合計:1016 ± 127 µg/kg)、スイス産食品サプリメントの高濃度のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(デルタ-9-THC)(1,04 ± 0,31 g/kg)、トルコ産ドイツ経由乾燥イチジクのオクラトキシンA(66.5 µg/kg)、エジプト産ブドウの葉のクロルピリホス(0.045 mg/kg)、ガーナ産オランダ経由パーム油のベンゾ(a)ピレン、オランダ産スペルト小麦の未承認物質クロルピリホス-メチル(0.028 mg/kg)、イタリア産梨の高濃度のクロルメコート(7,4 ± 3,7 mg/kg)、オランダ産ミニキュウリのカルベンダジム(0,33 mg/kg)、中国産有機ソバの過剰濃度のアフラトキシン(B1=32,7 µg/kg, total=38,0 µg/kg)、インド産オオバコフレークのエチレンオキシドの検出(102 mg/kg)、ポルトガル産パプリカ粉末のオクラトキシンA(43.7 ± 10.5 µg/kg)、ガーナ産パイナップルのエテホン(3,4 mg/kg)、イタリア産生きたホネガイ(Bolinus brandaris)のカドミウム(1.5 +- 0.3 mg/kg)、トルコ産塩水入りブドウの葉のトリアジメノール(0,038 mg/kg)、インド産有機アマランスのエチレンオキシド(15 mg/kg)、イスラエル産バジルのクロルピリホス(0,027 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ドイツ産イヌ用ペットフードのクロルピリホス(0,057 mg/kg)、スペイン産メカジキの水銀(1.6 ± 0.4 mg/Kg)、チェコ共和国産未承認遺伝子組換えグリーンパパイア、エジプト産デーツのカルベンダジム(1,1 mg/kg)、タイ産スイートバジルの高濃度のクロルピリホス(0,4 g/kg)、イタリア産原料スペイン産スロベニア経由解凍イカのカドミウム(1.5 +- 0.3 mg/kg)、トルコ産クミンのピロリジンアルカロイド(10406,94 µg/kg;10906,77 µg/kg)、スペイン産解凍キハダマグロの水銀(1,6 mg/kg)、トルコ産オランダ経由生鮮グレープフルーツのクロルピリホス(0,23+/-0,11 mg/kg)、ベトナム産冷凍カエルの足の禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ)( 27 (+/- 6.9) µg/kg)、フランス産メカジキのカドミウム(0.38 mg/kg)及び水銀(2.4 mg/kg)高含有、産出国不明エビの未承認物質クリスタルバイオレット(1.21 μg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

タイ産オランダ経由センナの葉と果実を含むラノン茶の未承認市販、産出国不明キャンディーのトランス脂肪酸高含有(3,57±0,12 g/100g)、セネガル産未承認新規食品バオバブの種子、ドイツ産食品サプリメントの5 HTP、ベルギー産鳥用飼料のカンタキサンチン、エジプト産オレンジのクロルピリホス-エチル(0.030 (+/- 0.015) mg/kg;0.041 mg/kg)、タイ産センナの葉と果実を含むハーブ抽出液の未承認市販、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル(0.166+/-0.083 mg/kg;0.672+/-0.336 mg/kg;0.192+/-0.096 mg/kg ;0.112 +/- 0.056 mg/kg;0.209+/-0.105 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート(0,824+/-0,412 mg/kg;0.491+/-0.246 mg/kg)、米国産ピスタチオのアフラトキシン(B1=48 µg/kg, total=56 µg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(36,5 +/- 14,6 µg/kg, B1=34,9 +/- 14,0 µg/kg;18,5 +/- 7,4 µg/kg, B1=6,8 +/- 6,7;B1=13,6 +/- 5,4 µg/kg;B1=34,79 µg/kg, total=36,85 µg/kg, B1=34,0 µg/kg, total=35,9 µg/kg)、パキスタン産有機デーツの過剰のアフラトキシンB1 (5,2 µg/kg)、スリランカ産煎ったチリ粉末のアフラトキシン(B1 = 22.1 ±9.7 µg/kg)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン (B1=15,4+/-6,2 µg/kg;B1=7.8 µg/kg, total=9.2 µg/kg)、ウガンダ産辛いペッパーのクロルピリホス(0,012 mg/kg)、米国産アーモンドのアフラトキシン(B1 <0.5 μg/kg, B1=<2.0 μg/kg µg/kg)、インド産ゴマ種子のエチレンオキシド(0,71 mg/kg)、オーストラリア産アーモンドのアフラトキシン(B1=>24 µg/kg;B1=10 µg/kg, total=>24 µg/kg)、ウガンダ産チリペッパーのシペルメトリン(1,2 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート塩素酸塩(0,037+/-0,019 mg/kg)及びホスチアゼート(0,121+/-0,061 mg/kg)、中国産竹及びポリマー樹脂製の食品と接触する物質、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1=26.7 µg/kg, total=30.1 µg/kg)、ガイアナ産エビの着色料コチニール(E120)の未承認使用(22 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド(0.630+/-0.315 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン(0.879+/-0.440 mg/kg)、

 

[FSAI] FSAIは組成変更の監視のためのヨーグルトの栄養表示使用を評価する新たな報告書を発表する

FSAI Publishes New Report Evaluating the Use of Nutrition Labels on Yogurt for Monitoring Reformulation

Wednesday, 28 April 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/monitoring_reformulation_28042021.html

FSAIは本日、アイルランドで販売される食品の組成変更監視において、ヨーグルトの栄養表示の使用を評価する新たな報告書を発表した。「ヨーグルトの組成変更:アイルランド食品の組成変更の監視における食品栄養表示の正確性」報告書は、(https://www.fsai.ie/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=18514

食品組成が正しく反映されておらず、栄養表示が完全には信頼できないことを明らかにした。ヨーグルトを含めた加工食品は、食品の脂肪と糖分を減らすことが健康にプラスに働き、アイルランドで問題の肥満と戦う費用対効果の良いものだが、食品の組成変更は正しいベースラインが不可欠で、目標の進捗は正確に測られなければならない。

「アイルランド人のための健康的な体重:肥満対策と実施計画2016 – 2025」に従い、食品業界の任意のエネルギー、飽和脂肪、糖分及び塩分の組成変更目標は、肥満政策実行監視団体が承認した。団体は申告された栄養表示を使用し、定期的にレビューし、目標の達成に対し進捗を測る監視方法を開発する任務が与えられた。

FSAIはEC栄養表示トレランスガイドラインに従い、栄養表示の正確性を判断するために、アイルランドで販売されるヨーグルト200サンプルを調べた。表示された栄養価のほとんどは、総脂肪量や飽和脂肪量のガイドラインに従っていた。しかし、17%(33件)のヨーグルトの糖分量はECガイドラインのトレランスに従っていなかった。糖分量と飽和脂肪量は表示されている栄養価よりも低いものが多かったが、脂肪量はそうではなかった。

報告書は以下の助言を含む:

・EC栄養表示トレランスガイドラインに関し、栄養表示は正しい食品組成変更を反映しない可能性があり、この結果は組成変更監視プログラム作成時考慮する必要がある。

・表示される栄養情報に基づく組成変更監視プログラムは、栄養表示確認をし、定期的に「裏付け」する必要がある。

・ヨーグルトのような革新的な食品分野はこれらの食品分野の組成変更を理解するための定期的な監視が必要である。

・ヨーグルトの表示と分析された栄養の違いに影響する多くの要因があり、組成変更監視に影響するかもしれないので、食品業界とさらに調査をする必要がある。

・追加の食品カテゴリーでこの研究結果が当てはまるかどうか判断するために同様の方法で調査しなければならない。

メモ

栄養表示規則は分析や一般に認められるデータに基づき食品の平均的栄養内容の申告を求める。そのため、またほかの技術的理由のため、個々の製品の栄養内容はこの平均値とは違う。EC栄養表示トレランスガイドラインは、分析された栄養内容量と表示された栄養内容の許容できる違いを設定する。結果として、食品の実際の栄養価はトレランスの範囲で表示の栄養価と異なる。

 

[HK] 窒素 – 包装用ガスとその他

Nitrogen – A Packaging Gas and Beyond

21 Apr 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_177_02.html

食品安全センター、リスク評価部、科学官のMs. Sosanna WONG報告

ポテトチップスやエビせんべいの袋が膨らんでいるのを不思議に思ったことはないか?さらに、一旦開封すると消費期限前なのになぜ中のポテトチップスが柔らかくなるのか、時にはすぐに傷むのか?包装用ガスは食品の劣化を遅らせ、効率的に長持ちさせるために、食品加工において特有な働きをする食品添加物と見なされる。この記事は食品中の包装用ガスの使用、科学的背景及びその安全性を述べる。

包装用ガスとは何か?

空気は窒素を約78%、酸素を21%及びいろいろな量の水分量を含む。空気に暴露すると、ポテトチップスのような食品は湿気を吸収し、すぐに劣化し、湿気る。大気中の酸素も食品中の不飽和脂肪酸と反応し、悪臭を放つことになる。結果として、これは望ましい品質を保持し、食品の保存期間を延長する上で、食品製造業者が常に直面する課題である。

包装用ガスの使用は効果的な解決策である。包装用ガスは酸化や腐敗から食品を守るために食品を詰める時あるいは詰めた後に包装に導入されるガスである。例として、窒素、二酸化炭素及び亜酸化窒素が含まれる。窒素はスナック菓子、朝食用シリアル、飴、パン製品、ドライフルーツや乾燥野菜及び加工肉製品を含む様々な食品に包装用ガスとして使用されてきた長い歴史がある。

窒素は包装用ガス以上の効果がある

窒素は、醸造所やコーヒー産業で、最終製品が口当たりがより豊かにクリーミーになるため「ニトロビール」あるいは「ニトロ抽出」として、ビールや水出しコーヒーに注入される。

包装用ガスとして窒素はどのような働きをするのか?

毎秒あなたが吸う空気と違い、食品包装に使用される窒素は酸素や水分をほとんど含まない。窒素は不活性、(すなわち食品成分と反応しない)無臭及び無味である。窒素が包装に導入されると、中にある酸素や水分が追い出される。包装内の空気を置換することで、窒素入り食品包装は品質を保ち、腐敗を遅らせ、食品の保存期間を延ばす。

窒素はまた、包装内の繊細な食品を取扱における破砕を和らげ、保護する。とはいえ、十分な保護を提供する量の窒素を使用すべきだが、移送や保管中の圧力変化による追加の膨張の余裕を残し入れすぎないようにする。

包装は、ガス浸透性の低い素材で、窒素が逃げないようしっかり封をしなければならない。一度開封すると、中にある食品は酸素や水分を含む大気にさらされる。即座に管理された環境から保護されなければ、中身はその後、湿気を吸収し、腐敗し、酸化しがちである。そのため、開封した場合、可能な限り早く食品を食べるのが最もよい。

窒素は食品に使用して安全であるか?

他の食品添加物同様、窒素は厳しい安全性評価を経て、食品使用に安全であると確認されている。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、食品等級の窒素の安全性を評価し、適正製造基準に従い食品に使用される場合、通常の消費において安全であるとみなした。

食品等級の窒素とは何か?

食品等級の窒素は窒素濃度が高い(すなわち、99%以上)。反対に、食品等級でない窒素は意図する機能ができず、不純物を含む可能性があり、それゆえ食品使用に適さない。公衆衛生および市政条例(Cap. 132)に定められているように、香港で販売されるすべての食品はヒトの消費に適したものでなければならない。高純度の食品等級の窒素のみ、食品安全の保証と食品品質の保持のために食品に使用されなければならない。

 

[HK] 法令違反

-ピーナツバターのサンプルが栄養表示規則に違反

Peanut Butter sample not in compliance with nutrition label rules

May 5, 2021 (Wednesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210505_8661.html

英国産チーズのサンプルに砂糖が1.9g/100gという申告のところ、5.4 g/100g検出された。

 

-チーズのサンプルが栄養表示規則に違反

Cheese sample not in compliance with nutrition label rules

Tuesday May 4, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210504_8660.html

オーストラリア産チーズのサンプルに表示のない保存料のソルビン酸が17ppm検出された。

 

-包装ガムのサンプルが食品医薬品規則に違反

Prepackaged Gum sample not in compliance with Food and Drugs (Composition and Labelling) Regulations

Friday, April 30, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210430_8652.html

包装ガムのサンプルに申告のない抗酸化物質ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)が16ppm検出された。

 

[SFA] 表示及び包装情報―食品および栄養表示の理解 

Labelling & Packaging Information ― Understanding Food & Nutrition Labels

Wednesday, May 5, 2021

https://www.sfa.gov.sg/food-information/labelling-packaging-information/understanding-food-nutrition-labels

食品及び栄養表示に関する情報更新。

何故表示を読むべきなのか

食品と業者の名前

成分表示

産地

栄養情報

栄養と健康強調表示

販売期限

賢い消費者になるためのコツ

 

[TGA]再通知:医療用カンナビスの供給と広告について

Reminder: supply and advertising controls on medicinal cannabis

3 May 2021

https://www.tga.gov.au/behind-news/reminder-supply-and-advertising-controls-medicinal-cannabis

事業者の医療用カンナビスの提供、販売に関する規制要件、一般広告の禁止、TGAの措置について再通知。

 

[TGA] TGAは違法に供給される医療用カンナビスの有害性に関して消費者に警告する

TGA warns consumers about potential harm from unlawfully supplied medicinal cannabis

3 May 2021

https://www.tga.gov.au/behind-news/tga-warns-consumers-about-potential-harm-unlawfully-supplied-medicinal-cannabis

TGAは消費者に医療用カンナビス製品をオンラインで購入するリスクについて警告している。安全でなく、低品質あるいは表示ラベルと異なる用量が含まれる可能性がある。

 

[MPI] 野菜を舞台の中央に立たせる新たな食品技術

New food technology brings vegetables centre stage

05 May 2021

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/new-food-technology-brings-vegetables-centre-stage/

MPIは植物ベースの食品をメイン料理とする成長市場に参入することを可能にしている。肉を避けたい人に向けたきのこや穀物、野菜を使用し疑似肉を開発している。

(Food Nationという会社の肉代用品の話。野菜が主役と言いながらいかに肉に近いかをアピールする)

 

[CFIA] あなたの意見

Your opinion matters

2021-05-04

https://inspection.canada.ca/chronicle-360/food-safety/your-opinion-matters/eng/1619034277773/1619034811617

CFIAが一般の意見で収集した情報が食品安全、動植物の健康にどう役立つかの紹介。

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:特定の乳製品においてAspergillus niger(クロコウジカビ)DSM 32805からのキモシンの使用ができる食品酵素許可リスト

Notice of Modification to the List of Permitted Food Enzymes to Enable the Use of Chymosin from Aspergillus niger DSM 32805 in Certain Dairy-based Foods

2021-04-27

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/modification-permitted-food-enzymes-chymosin-aspergillus-niger-dairy-foods.html

ヘルスカナダの食品局は特定の乳製品においてAspergillus niger DSM 32805由来キモシンの使用認可を求める食品添加物申請の市販全安全性評価を完了した。食品酵素許可リストが修正され、2021年4月27日に発効。

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:三塩基性リン酸ナトリウムの使用を特定の冷凍食品に拡大するための他の認可使用と合わせた食品添加物許可リスト

Notice of Modification to the List of Permitted Food Additives with Other Accepted Uses to Extend the Use of Sodium Phosphate, Tribasic To Certain Frozen Products

2021-04-28

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/modification-permitted-food-additives-sodium-phosphate-tribasic.html

ヘルスカナダの食品局は冷凍エビと冷凍調理エビの加工廃棄や解凍時の水滴を減らすためし、三塩基性リン酸ナトリウムの使用の認可を求める食品添加物申請の市販全安全性評価を完了した。他の認可使用と合わせた食品添加物許可リストが修正され、2021年4月28日に発効。

 

[FSAI] Plain Koko Smooth and Mellowが使用期限を過ぎているため回収措置

Recall of Plain Koko Smooth and Mellow Sold Past Its Use-By Date

Tuesday, 4 May 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Koko_Jan.html

2021年5月2日よりDunnes Stores で販売された英国産Plain Koko Smooth & Mellow が使用期限(2021年1月11日)を過ぎているため回収措置。製品写真有。

 

[FDA] コロナウィルス更新:FDAはパンデミック中の査察評価活動と今後の国家運営のロードマップについて説明する

Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Outlines Inspection and Assessment Activities During Pandemic, Roadmap for Future State of Operations

May 05, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-outlines-inspection-and-assessment-activities-during-pandemic

FDAは「Resiliency Roadmap for FDA Inspectional Oversight」(FDA査察監視のためのレジリエンシーロードマップ)という新たな報告書を発表した。COVID-19中のFDAの検査活動や詳細計画について説明する。

https://www.fda.gov/media/148197/download

 

[FDA]警告文書

-NEM Advisors LLC / Shop & Save Market

APRIL 15, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nem-advisors-llc-shop-save-market-613666-04152021

FSVP違反の問題。

 

- Unived Inc

APRIL 07, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/unived-inc-611569-04072021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント製品を含む。

 

- Immune & Genetics Protocols, LLC

MARCH 30, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/immune-genetics-protocols-llc-611042-03302021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント表示製品を含む。

 

- George DeLallo Company, Inc.

MARCH 30, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/george-delallo-company-inc-612553-03302021

前菜製品、クッキー製品のラベル表示、不正表示の問題。

 

- Hanover Foods Corporation

MARCH 26, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/hanover-foods-corporation-612551-03262021

ライスプディング、ポップコーン製品に関するラベル表示、不正表示の問題。

 

[USDA]食べられなかった食品を堆肥にする:米国堆肥化評議会のFrank Franciosiにインタビュー

Composting Uneaten Food: An Interview with Frank Franciosi from the U.S. Composting Council

May 07, 2021

https://www.usda.gov/media/blog/2021/05/07/composting-uneaten-food-interview-frank-franciosi-us-composting-council

EPAによると、2018年、食品ゴミのうち3500万トンが埋め立てされたのに比べて、堆肥化されたのはたった260万トンである。堆肥化を増やすためにどうやっているのか?国際堆肥化啓発週間(5月2-8日)を迎え、米国堆肥化評議会のFrank Franciosiにインタビューした。

 

[DEFRA]政策文書 ペット泥棒特別委員会:付託条項

Pet theft taskforce: terms of reference

Published 8 May 2021

https://www.gov.uk/government/publications/pet-theft-taskforce-terms-of-reference/pet-theft-taskforce-terms-of-reference

政府はペット泥棒問題を深刻に受け止め、増加傾向にあることに懸念している。根拠を集め、啓発団体やメディア、議員による以下の主張を検討したい

・ペット泥棒が増加している

・犯罪組織が関与

・ペット関連の法の不備

 

[WHO]水銀に関する水俣条約:WHO情報の文献目録

Minamata Convention on Mercury: annotated bibliography of WHO information

6 May 2021

https://www.who.int/publications/i/item/9789240022638

7.9MB ダウンロード可

 

[ProMED]サルモネラ症、Typhimurium系統-デンマーク(第2報):ハーブレメディ、致死、リコール

Salmonellosis, st Typhimurium - Denmark (02): herbal remedy, fatal, recall

2021-05-08

https://promedmail.org/promed-post/?id=8351787

Date: Sat 8 May 2021 Source: Food Safety News [abridged, edited]

デンマークのサルモネラ中毒アウトブレイクが2020年11月以降患者40人そのうち24人入院になった。2-92才の女性23人男性17人で、関係者のうち3人が死亡している。基礎疾患があり死因が感染かどうかは不明だが死因に寄与したと考えられている。

感染源はOrkla Careが販売したHUSK Psyllium(オオバコ外皮)カプセルで製品の原料種子はインド産。オオバコ製品はスウェーデン、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、ベルギー、ルクセンブルク、スペイン、ブルガリアにも提供。ドイツとポーランドで全国リコール

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on Blood and Medical Services Ltd t/a Vivo Clinic Shop

05 May 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/blood-and-medical-services-ltd-g21-1097685-blood-and-medical-services-ltd.html

Vivo Clinicのウェブサイトで「PCRトラベル検査」が時間内に結果が出せなかったら返金すると宣伝していたが返金されなかったという4件の苦情申し立て。クリニック側は再検査したので条件にあてはまらない等の釈明をしたがそのような条件の説明が明確にされていないので基準違反

 

-ASA Ruling on Homeopathy UK

05 May 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/homeopathy-uk-a20-1077604-homeopathy-uk.html

ホメオパシーの「世界中で健康のために使われている…英国では頭痛、不安、慢性痛、女性の健康問題、鬱、湿疹、慢性疲労、喘息、IBS、関節リウマチその多くの病気に使われている」という宣伝にGood Thinking Societyが苦情申し立て。ASAは必要な医療を受けないようにするとして基準違反と判断

 

-ASA Ruling on Max Mara Fashion Group Srl

05 May 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/max-mara-fashion-group-srl-g21-1102332-max-mara-fashion-group-srl.html

衣料の広告のモデルが痩せすぎunhealthily thin

 

論文

-全ての食品工程には残存リスクがあり、あるものは小さく、あるものはとても小さく、そしてあるものは極めて小さい:ゼロリスクは存在しない

All food processes have a residual risk, some are small, some very small and some are extremely small: zero risk does not exist

Marcel HZwietering et al.,

Current Opinion in Food Science Volume 39, June 2021, Pages 83-92

ハイライト

・残存リスクResidual risk:食品安全システムに完全に従ったとしても残るリスク

・残存リスクの発生源はいくつかあり、異なる(相補的な)量で測定できる

・残存リスクは大規模産業や集団ベースで特に見えるようになる

・新規技術(全ゲノム配列決定)は残存リスクの同定と性質決定に役立つ

・システムの全ての参加者が食品においてはゼロリスクは達成できないことを理解するのが重要である

(本文は主に微生物管理の話。リスクを減らすことは環境負荷を高くし文化を毀損する可能性がある、検査で検出されないことはリスクがないことを意味しない、殺菌処理は完全ではない、残存リスクの定量法としての一食あたりのリスク、総リスク、疾病負担、等。)

 

-これまでで最も包括的な研究がハーブおよびダイエタリーサプリメントを減量に使うことを支持する根拠は「不十分」であることを発見

Most comprehensive studies to date find 'insufficient evidence' to support herbal and dietary supplements for weight loss

8-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/eaft-mcs050621.php

欧州肥満学会での発表

 

-アイスランドのシャチのPCB汚染:食事の問題

PCB contamination in Icelandic orcas: a matter of diet

6-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/mu-pci050621.php

McGill大学の新しい研究によると一部のシャチの脂肪にはPCBが多く他のシャチはそうでもなく、食べるものによって違う

Environmental Science and Technology

(一部の個体で高濃度だからリスクがある、という主張は集団としての種を考える保全の考え方から個人を大事にする人間の考え方に越境しているように見える。McGill大学はもともと医学で有名な学校だからかもしれないけれど)

 

-世界食事摂取量モデル推定の違い

Differences in modelled estimates of global dietary intake

Ty Beal et al.,

THE LANCET VOLUME 397, ISSUE 10286, P1708-1709, MAY 08, 2021

栄養不良、肥満、食事関連非伝染性疾患リスクの理解にはしっかりした世界の食事データが必須である。二つの別々の事業で世界の食事摂取量を推定している-世界食事データベース(GDD)と世界疾病負担(GBD)2017食事共同研究。GDDのモデル推定の背景にあるデータは24時間思い出し、食品頻度質問表、バイオマーカー、家計調査である。GBDのモデルは主にFAOの供給利用と欧州統計の食品販売データによる食品の入手可能性に基づき、24時間思い出し、食品頻度質問表、家計調査も使っている。

GDDの最新2015とGBDの2017の4つの食品群-果物、ナッツおよび種子、未加工赤肉、砂糖入り飲料-についての推定を比較したところ、多くの国で相当な違いがあった。その違いの程度は、これら二つの推定で用いている年齢集団や年の違いで説明できるものよりはるかに大きい。

GDDあるいはGBDを使うことで食事の質や栄養適切性、非伝染性疾患リスクについて大きく異なる結論を出す可能性がある。これらの推定の違いは、食事摂取量についての根拠が現時点では不十分であることを示唆する。特に低から中所得国での質の高い食事摂取量データが必要である。モデリングにはデータソースと使った方法を完全に公開しなければならない

 

その他

-Natureニュース

福島から100万トンの排水を放出する計画に科学者がOK

Scientists OK plan to release one million tonnes of waste water from Fukushima

Bianca Nogrady 07 MAY 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01225-2

近隣諸国が非難しているが研究者らは危険性は低いという

IAEAとノルウェーの研究者等の意見を紹介

(科学的には議論の余地はないので)

 

-健康サプリメント:善玉、悪玉、卑劣漢

Health Supplements: The Good, the Bad and the Ugly

Joe Schwarcz PhD | 7 May 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-nutrition/health-supplements-good-bad-and-ugly

サプリメントの中には役に立つ可能性のあるものもあるが、役に立たないものもあり、中には全く卑劣なものもある。しかし儲けに関してはそれは金脈で、販売業者はそれを薬局や健康食品店、オンラインで売ろうとお互いにしのぎを削っている

記事に魅力的な見出しをつけるのは難しい。この記事はClint Eastwoodを有名にした1966年のイタリア製西部劇(spaghetti western)のタイトル(邦画では続・夕日のガンマン)をつけた。この映画は隠された金を探して争う3人のガンマンを描いているが、これはまさに健康サプリメント業界のエッセンスを伝えるものになっている。サプリメントの中には役に立つ可能性のあるものもあるが、役に立たないものもあり、中には全く卑劣なものもある。しかし儲けに関してはそれは金脈で、販売業者はそれを薬局や健康食品店、オンラインで売ろうとお互いにしのぎを削っている。彼らの武器は銃ではないが、健康増進を謳う、、しばしば奇抜な、宣伝文句である。

卑劣漢から始めよう。「ミラクルミネラル溶液(MMS)」はCOVID-19を含むあらゆる病気に効果があると誇大宣伝されている。消費者からの多数の健康被害報告があり、ヘルスカナダもFDAも危険な詐欺商品と警告している。

また一部の減量サプリメントやスポーツサプリメントも「卑劣漢」の部類である。DMAA、イチョウ葉など

「悪玉」は根拠がないのにあるいは虚偽の宣伝をしている膨大なサプリメントがそうである。Prevagen、ビタミンE、βカロテン等。

では「善玉」はあるのか?妊娠中の葉酸は先天異常リスクを下げ、推奨される量のビタミンDは、特に日光が少ないときには利益がある。他には血中濃度が低いことがわかったときにはビタミンB12サプリメントが指示される。ハーブサプリメントに善玉があるかもしれないが根拠が薄弱である。

サプリメントの健康強調表示の舵取りをするのは、西部の荒野を走るようなものである。法はほとんどなくなんでもありである。幾分かの法や秩序が必要である。残念ながら保安官は薬中で、たとえ正気でも弾は当たらない。少なくとも映画では「善玉」が勝つがサプリメント業界ではそうではない。

 

-我々は本当に月経中により多くのカロリーを必要とするのか?

Do We Actually Need to Eat More Calories When Menstruating?

Ada McVean B.Sc. | 7 May 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health/do-we-actually-need-eat-more-calories-when-menstruating

月経中にいつもより空腹になることがあるがそれは本当にカロリーの必要を反映したものなのかあるいはホルモン変動のためか?

基礎代謝はむしろ減る、一部はプロゲステロンのせいかもしれない

結局のところ、月経の前や期間中やその他の社会的生理的心理的理由で空腹を感じることがあるかもしれないが、そのときにカロリーを多く摂る必要はない。カロリー必要量に僅かな増減はあるが、我々の日々の食生活の幅の中に収まるほど小さい。

でも月経中に気分が悪い時にお菓子を食べるのを止める理由としてこの記事を使わないで。

(生理になるとチョコレートやピザが食べたくなる、という話はあまり聞いたことがないのだが)

 

-Beach Beat:彼らは何を考えている?考えていない-腐った肉を食べている

Beach Beat: What are they thinking? They’re not — they’re eating rotten meat

By Coral Beach on May 10, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/05/beach-beat-what-are-they-thinking-theyre-not-theyre-eating-rotten-meat/#more-203761

ネタバレ(ダメになったもの)注意-文字通り。

流行は移り変わる-でもミニスカートやディスコは新しいインターネットの流行のように深刻な食中毒の危険性はない。一部のオンライン愛好家の最近の健康食品は腐った生肉である。危険性より栄養あるいは娯楽的影響が大きいと主張されている。ソーシャルメディアではこの信じがたい危険な行動の写真や動画が投稿されている

(さすがに日本語ではみあたらないようだが)

 

-EUの最高裁判所がミツバチの害と関連するバイエルの殺虫剤の禁止を支持

EU top court upholds ban on Bayer pesticides linked to harming bees

May 6, 2021 Kate Abnett

https://www.reuters.com/world/europe/eu-top-court-upholds-eu-ban-bayer-pesticides-linked-harming-bees-2021-05-06/

木曜日に欧州司法裁判所がEUのイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムの部分禁止を支持した。バイエルが訴えていた。

欧州委員会は2013年に一部の作物への使用を制限した。しかし禁止にも関わらず2013年から2019年の間に206件の緊急使用認可が発出されている

 

-消費者の農産物の好みはしばしば行動と一致しない、報告書が発見

Consumers' preferences for produce often don't match up with their behavior, report finds

Published April 23, 2021  By Lauren Manning and Samantha Oller

https://www.fooddive.com/news/consumers-preferences-for-produce-often-dont-match-up-with-their-behavior/598843/

1500人の15才以上の米国住人にフードシステムに関する知識、好み、行動について調査した。80%が地元産を買うことを最優先にすると回答したが、60%はスーパーで販売されている農産物の産地を知らないことを認めた。67%は野菜や果物にたくさんの人が触るのを心配しているが1/5は何故農産物を洗うのか知らないという。

他オーガニック製品の販売が14%増加して10億ドルになったが、最も大きく増加したのは包装済みサラダ、ベリー、リンゴだった

 

-SMC UK

2020年のイングランドとウェールズで登録された超過死亡についてのONS報告への専門家の反応

expert reaction to ONS report on excess deaths registered in England and Wales in 2020

MAY 7, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-ons-report-on-excess-deaths-registered-in-england-and-wales-in-2020/

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

一面についてのみコメントする。2020年の超過死亡の多くはケアホームと自宅でみられる。これらは違う。ケアホームでの超過死亡は2020年は過去5年平均より25000多くそのほとんどがCovid-19である。これは昨年のケアホームへの直接的影響でよく知られている。しかしそれより遙かに多くの超過死亡-2020年の超過死亡の半分以上の41000は人々の自宅でみられている。このうちCovid-19が直接関与しているのは約3000のみで、大部分は他の死因である。死因はほぼ全ての原因にわたり、これは前年まで病院でおこっていたものであろう。そのパターンは今も続いている。例えば、今週の報告では自宅で782の超過死亡があるがそのうちCovid-19が関係するのはわずか39である。今年はこれまでのところ毎日今までより100人多く自宅で死亡している。これは人々の死ぬ場所のパターンの大きな変化である。しかし死亡報告はこうした死亡の質については語らない。家族や親族にとって、病院で知らないヒトに囲まれてより、自宅で死を迎えるほうが幸せだったのではないか?しかし彼らの終末期ケアの質はどうだったのだろう?

(Covid-19による死亡数だけを見ても全体像はわからない。英国の病院のコロナシフトはすさまじいし、「畳の上で死ねて良かった側面もある」なんて日本で言えるか?)

2021-05-07

[EFSA]欧州の将来のリスクコミュニケーションを刺激するためのEFSAの報告書

EFSA reports set to inspire future risk communications in Europe

29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/efsa-reports-set-inspire-future-risk-communications-europe

EFSAが本日発表した4つの新しい報告書は、将来のEU域の食品安全「リスクコミュニケーションの基本計画」の形成に役立つ膨大な技術的情報や最優良事例を提供する。

透明性規則(2019/1381)により、EUの食品安全リスク評価者やEUと国家レベルのリスク管理者による、リスクコミュニケーションの総合的枠組みを求める新たな規定が導入された。

 

・リスクコミュニケーション分野の技術的支援に関するEFSAの科学的報告書

Technical assistance in the field of risk communication

EFSA Journal 2021;19(4):6574  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6574

 

・EUの飼料/食品に関するリスクコミュニケーションの調整と協力のメカニズムのマッピング

Mapping the coordination and cooperation mechanisms of risk communication on feed/food safety in the EU

EFSA Journal 2021;19(4):e190401  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e190401

 

・コミュニケーションツールと普及ガイドラインのカタログ:EU及び加盟国団体の現在の実践慣習のベンチマーキング

Catalogue of Communication Tools and Dissemination Guidelines: benchmarking current practice in EU and Member State bodies

EFSA Journal 2021;19(4):e190402  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e190402

 

・関与ツールキット:効果的な参加型プロセスをデザインするための手段、ヒント、最優良事例

Engagement Toolkit: Methods, tips and best practices to design effective participatory processes

https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/documents/engagement-toolkit.pdf

 

EFSAのコミュニケーションチームは、作業慣習を改善し、資料と教育プログラムに関連した最優良事例リスクコミュニケーションハンドブックを見直すことを視野に入れ、この報告書でわかった豊富な調査結果をレビューしている。科学的リスク評価の2つの基本的概念である「ハザード」と「リスク」の違いをオーディエンスに理解させる社会調査プロジェクトも計画している。

 

[EFSA]意見等

-遺伝子組換えAspergillus luchuensis FL100SC株由来食品酵素トリアシルグリセロールリパーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme triacylglycerol lipase from the genetically modified Aspergillus luchuensis strain FL100SC

EFSA Journal 2021;19(4):6561 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6561

この食品酵素トリアシルグリセロールリパーゼ(triacylglycerol acylhydrolase EC 3.1.1.3)はAdvanced Enzyme Technologies Ltd社が遺伝子組換えAspergillus luchuensis FL100SC株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素に生産生物の生きた細胞やそのDNAはない。このトリアシルグリセロールリパーゼはエステル交換による加工油脂の生産に固定化型でのみ使用されることを意図している。総有機固形物(TOS)の残留量は、エステル交換の油脂加工中に適用される濾過や精製段階で除去されるため、食事暴露は算出されなかった。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量(NOAEL)を、調べた最大量849 mg TOS/kg 体重 (bw) /日とした。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件で食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが生じる可能性は低いと考えた。固定化プロセスや最終製品にTOSがないことなど、提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-認可更新のためのすべての動物種用RRR‐α‐トコフェロール酢酸エステル (ビタミン E)からなる飼料添加物の評価(Specialty Ingredients (Europe) B.V. and Vitae Caps S.A.)

Assessment of a feed additive consisting of RRR‐alpha‐tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (Specialty Ingredients (Europe) B.V. and Vitae Caps S.A.)

EFSA Journal 2021;19(4):6532  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6532

 

-すべての動物種用Corynebacterium glutamicum KCCM 80183株で生産した飼料添加物濃縮液l-リジン(塩基性)及びl-リジン塩酸塩の安全性と有効性(CJ Europe GmbH)

Safety and efficacy of the feed additives concentrated liquid l‐lysine (base) and l‐lysine monohydrochloride produced by Corynebacterium glutamicum KCCM 80183 for all animal species (CJ Europe GmbH)

EFSA Journal 2021;19(4):6537  28 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6537

 

-提案:EFSAの危機への備えの必要性に対処するための複数年(2021‐2024年)の教育パッケージ

Proposal: Multi‐annual (2021‐2024) training package to address EFSA's crisis preparedness needs

EFSA Journal 2021;18(4):EN-6567 28 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6567

(外部科学報告書)

EFSAの全体的及び具体的な目的を満たす4年間の危機教育パッケージを設定するための枠組み契約に明記された初の成果報告。

 

-すべての動物種用エチレンジアミンの鉄キレートからなる飼料添加物の安全性と有効性(Zinpro Animal Nutrition (Europe), Inc.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of iron chelate of ethylenediamine for all animal species (Zinpro Animal Nutrition (Europe), Inc.)

EFSA Journal 2021;19(4):6540 28 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6540

 

-認可更新のためのすべての動物種用all‐rac‐αトコフェロールアセタート(ビタミンE)からなる飼料添加物の評価(EUROPE‐ASIA Import Export GmbH)

Assessment of a feed additive consisting of all‐rac‐alpha tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (EUROPE‐ASIA Import Export GmbH)

EFSA Journal 2021;19(4):6530 28 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6530

 

すべての動物種用エチレンジアミンの銅キレートからなる飼料添加物の安全性と有効性(Zinpro Animal Nutrition (Europe), Inc.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of copper chelate of ethylenediamine for all animal species (Zinpro Animal Nutrition (Europe), Inc.)

EFSA Journal 2021;19(4):6541 28 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6541

 

-子豚(離乳)、豚肥育、鶏肥育、産卵鶏育成、産卵鶏、七面鳥肥育、交配のため育成する七面鳥、マイナー家禽種用の飼料添加物としてTrichoderma reesei CBS 140027株で生産したエンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ (ECONASE®XT)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Roal Oy)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of endo‐1,4‐β‐xylanase (ECONASE®XT) produced by Trichoderma reeseiCBS 140027 as a feed additive for piglets (weaned), pigs for fattening, chickens for fattening, chickens reared for laying, laying hens, turkeys for fattening, turkeys reared for breeding and minor poultry species (Roal Oy)

EFSA Journal 2021;19(4):6536  28 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6536

 

-ベイズ理論でのメタ分析、生理学的モデリング、in vitroシステムを用いたトキシコキネティックおよびトキシコダイナミックプロセスのヒトの変動制モデリング

Modelling human variability in toxicokinetic and toxicodynamic processes using Bayesian meta‐analysis, physiologically‐based modelling and in vitro systems

EFSA Journal 2021;18(4):EN-6504 27 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6504

(外部科学報告書)

認可GA/EFSA/SCER/2015/01条項36「ベイズ理論でのメタ分析、生理学的モデリング、in vitroシステムを用いたトキシコキネティックおよびトキシコダイナミックプロセスのヒトの変動制モデリング」の結果をまとめた外部科学報告書。

 

[ANSES]5G:入手可能なデータからは新たな健康リスクはない

5G: no new health risks according to the data available

News of 20/04/2021

https://www.anses.fr/en/content/5g-no-new-health-risks-according-data-available

技術の進歩や新しいデジタル習慣の出現に推進されて、無線周波数帯の電磁場への集団暴露は変化している。5Gの開発の一環で、新しい周波数帯(3.5 GHz 帯)がすでに使用され、あるいは近々使用する予定になっている(26 GHz帯)。無線周波数と健康に関する専門家評価に続き、現在までに得られた科学的データに基づいて、ANSESは3.5 GHz周波数帯における5Gの開発が健康に新たなリスクをもたらす可能性は低いと考えた。26 GHz周波数帯には、健康への影響があるかどうか結論するには現在入手可能なデータは不十分である。暴露と健康への影響の関連性にはより多くの知見が必要である。このため、ANSESは研究を継続し、特に、基地局の増加やネットワーク利用の拡大に伴う集団暴露の変化を監視する必要性を強調している。ANSESは科学団体と関係者から意見を集めるために2021年4月20日にパブリックコメント募集を開始した。

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update May 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

吸入曝露、新興化合物、毒性予測モデルCollaborative Acute Toxicity Modeling Suite (CATMoS)、飲料水汚染物質研究

 

-植物製品安全性コンソーシアム

Botanical Safety Consortium

https://botanicalsafetyconsortium.org/news-events/

2021年6月24日年次会合

 

[UNEP]世界メタン評価:メタン排出を緩和するベネフィットとコスト

Global Methane Assessment: Benefits and Costs of Mitigating Methane Emissions

06 May 2021

https://www.unep.org/resources/report/global-methane-assessment-benefits-and-costs-mitigating-methane-emissions

メタン排出量の半分はヒトの活動由来で、そのうち化石燃料35%、廃棄物20%、農業40%

(稲作によるメタン排出は水田をやめて陸稲にすることで減らせる、と書いてある。

食事では反芻動物製品の利用を減らす)

 

[Defra]5月21日からプラスチックバッグに10ペンスの課金発効

10p plastic bag charge to come into force on 21 May

7 May 2021

https://www.gov.uk/government/news/10p-plastic-bag-charge-to-come-into-force-on-21-may

全ての事業者に拡大

(15円くらい)

 

[Tukes]Tukesは市民用マスクを検査-健康に有害な濃度はみつからなかった

Tukes tested the chemicals in civil masks – no concentrations harmful to health were found

3.5.2021

https://tukes.fi/en/-/tukes-tested-the-chemicals-in-civil-masks-no-concentrations-harmful-to-health-were-found

Tukesは2021年春に消費者向けに販売されている使い捨てマスクと布マスクの化学物質を調べた。有害物質が害のある量含まれるものは無かった

消費者からマスクから不快なにおいがするといった問い合わせがあったため国内外産の21検体を調べた。調べたのは数百の揮発性有機化合物とマスクに含まれるホルムアルデヒド。

揮発性有機化合物は製品により大きく異なり一部のマスクの濃度はにおいを説明する。しかしにおいは健康影響と直接関係ない

検査結果はフィンランド語でPDFに掲載

 

[FAO]ニュース等

-世界食糧危機報告は急性食料不足が過去5年で最高レベルに増加したと警告

Acute food insecurity soars to five-year high warns Global Report on Food Crises

5 May 2021,

http://www.fao.org/news/story/en/item/1397355/icode/

 

-サバクトビバッタとの戦いに勝つためにハイテク対応が役立つ

A high-tech response is helping countries win battle against Desert Locusts

06/05/2021

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1397831/

リモートコミュニケーションツール

上空からの検出

サーベイランスのための衛星利用

 

-EU とFAOが農業食料システムの転換を呼びかける

EU and FAO call for the transformation of agri-food systems

6 May 2021,

http://www.fao.org/news/story/en/item/1397898/icode/

農業食料システムをよりインクルーシブに、効率よく、レジリエントに、持続可能に。

 

[RIVM]第三波はより若い年齢集団の入院が大きく増加

Third wave shows major surge in hospital admissions in younger age groups

05/04/2021

https://www.rivm.nl/en/news/third-wave-shows-major-surge-in-hospital-admissions-in-younger-age-groups

図がわかりやすい

80才以上はワクチンの効果が明確

39才以下は患者が増えても入院数にほとんど影響なし

 

[BfR]夜間外出禁止への受容は多様

Nighttime curfew met with mixed acceptance

03.05.2021

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/19/nighttime_curfew_met_with_mixed_acceptance-272185.html

BfRコロナモニター

コロナウイルスと戦うための連邦感染症保護法では、7日間の発生率が100以上の地域に午後10時から午前5時までの外出禁止が求められる。第34回BfRコロナモニターでは60%がこれを不適切と回答した。年齢により相当異なる。60才以上は57%が支持するが40才未満の支持率はたった1/5である。

(世代間の溝が深まっているようだ)

 

[ProMED]原因不明の神経疾患-カナダ(第2報):(ニューブランズウィック)情報求む

Undiagnosed neurological illness - Canada (02): (NB) RFI

2021-05-06

https://promedmail.org/promed-post/?id=8347534

Date: Wed 5 May 2021 Source: BBC News [edited]

約2年前、それまで健康だったニューブランズウィックのAcadian半島で生まれ育ったREは、60代前半で40回目の結婚記念日に自宅で発作をおこして倒れた。その後健康状態は急速に悪化し、せん妄、幻覚、体重減少等で3ヶ月のうちに入院した。医師は最初CJDを疑ったが検査は陰性で、他の膨大な検査でも原因はわからなかった。2021年3月にこの地方の公衆衛生当局が医者に向けて未知の脳変性性疾患のクラスターを警告した。REはそのうちの一人だった。最初の患者は2015年でこれまで48症例、6人が死亡している

現時点ではこの病気は遺伝病ではなく後天的なものであると考えられている。候補としてプリオンが挙げられるがこれまで既知のプリオン病の痕跡もみつかっていない。他にドーモイ酸のような興奮性毒素や藍藻毒素MBAAなどが疑われている

 

[PMRA]意思通知:ある種の紫外線放出装置とオゾン産生装置を病害虫コントロール製品法で規制する暫定命令

Notice of Intent NOI2021-01, Notice of Intent: Interim order to regulate certain ultraviolet radiation-emitting devices and ozone-generating devices under the pest control products act

30 April 2021

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/consumer-product-safety/reports-publications/pesticides-pest-management/decisions-updates/notice-intent/2021/interim-order-regulate-uv-ozone-devices.html

ヘルスカナダは、ヒトの病原性となる細菌、ウイルス、その他微生物をコントロール、減らす、破壊あるいは不活性化するために使われる、ある種の紫外線とオゾンを出す装置を病害虫コントロール製品法で規制する暫定命令を出す予定である。医療機器規制で規制される医療機器は対象外。

パンデミックが始まってから、UVやオゾンを使った製品が増加した。これらはいろいろな状況での使用を意図し、主に住居で表面や物体、空気の細菌やウイルスを殺す目的で使われる。ヘルスカナダはUVやオゾンを生成する装置の安全性や有効性を立証した十分な根拠を受け取っていない。これらの製品には重大な健康や安全上の懸念がある。そのためPMRAは販売前に安全性や有効性を評価する対象にするため病害虫コントロール製品法で規制するつもりである。

 

論文

-米国の高校上級生の間で大麻の吸入頻度が増加している

New research finds rise of frequent cannabis vaping among US high school seniors

6-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/nlh-nrf050421.php

Journal of Adolescent Health

 

-肥満は女性より男性で、COVID-19による死亡の重要なリスク要因かもしれない

Obesity may be a more significant risk factor for death from COVID-19 for men than women

6-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/s-omb050521.php

European Journal of Clinical Microbiology & Infectious Diseases。病院でのCOVID-19重症化あるいは死亡リスクは、男性ではBMI 35以上、女性ではBMI 40以上で有意に大きい

 

-研究者らが健康的な減量維持の背景にある秘密を発見

Researchers find the secret behind maintaining a healthy weight loss

6-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/uoc--rft050621.php

デンマークコペンハーゲン大学のNEJMに発表された、ダイエットで減量した後の体重の増加を抑制する方法の究

215人の肥満で運動の少ない人に8週間低カロリーダイエットで約13kg減量させた。それから無作為に4群にわけ、2つのグループはプラセボ、残り二つのグループは抗肥満薬を投与。プラセボの2群のうち一方は週に中程度の強度の運動150分あるいは強い運動75分あるいは両方の組み合わせの運動プログラム、もう一方は通常通りの運動量にする。投薬群も同様。全員が毎月体重を測定し栄養カウンセリングを受けている。1年後、プラセボ群は減った体重の半分が元に戻り、投薬プラス運動群はさらに減量した。

(図がわかりやすい。運動よりリラグルチドのほうが減量には効果あるように見える。ただし運動群は筋肉が増えてフィットネスがあがっているとのこと。月一回のカウンセリングでは不十分)

 

Natureニュース

ポストパンデミックの世界ではどれだけのCOVID死が許容できるのか?

How many COVID deaths are acceptable in a post-pandemic world?

06 MAY 2021  Smriti Mallapaty

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01220-7

たとえ集団予防接種が終わっても、コロナウイルスによる入院や死亡が何人か出るのは避けられない-しかし日常に戻るのにどのくらいなら多すぎるのかについては意見は異なる

4月24日、西オーストラリアのパースは2人がSARS-CoV-2陽性-隔離ホテル以外での感染はこの州では1年以上なかった-になったため即時3日間のロックダウンに入った。パブやジムや運動場は閉鎖されイベントはキャンセルされ人々は自宅に閉じこめられた。オーストラリアはゼロトレランスを採用している国の一部で、他にブータン、中国、ニュージーランドがあり、アウトブレイクが確認されたら迅速に厳しい対応をする。しかしこれは永遠に続けることはできない。オーストラリア政府に助言しているメルボルン大学の感染症疫学者James McCawは「我々は将来人々がCOVID-19に感染して、病院に行って、そして死亡することを受容しなければならない」

予防接種が進み、科学者と保健担当者は社会がウイルスとともにどう生活し、どのレベルのリスクなら吸収できるかを考えている。オーストラリアのような一部の国ではその閾値は低いが、インドや米国のような制限に疲れ果てた国では伝達レベルが高くても地域はオープンしている。

異なる国、異なる答え

研究者は社会が許容できる入院や死亡数に全ての国が合意できるものはない、という。しかしほとんどの国が避けたい状況はいくつかある、過剰死亡や病院の超過など。

パンデミック以前のインフルエンザなどの病気による年間死亡は背内的には25万人から50万人でそれがバロメーターになる。予防接種率が高いイスラエルでは生活はほぼ正常化し毎日数人の死亡を許容できるものとして受け入れたように見える。

科学者と公衆衛生担当者は許容できるリスクレベルについて議論を始めたが、その決定には文化、倫理、政治要因が絡み、地域により大きく異なるだろう。「それぞれの国が独自に閾値を設定するだろう」とスイスジュネーブのWHO感染性ハザード管理部長のSylvie Briandはいう。ミネソタ大学の疫学者Michael Osterholmは「全ての国は公衆衛生政策のほとんど別の実験である」という。

危害の許容できるレベル

英国では季節性インフルエンザの流行は毎年数千人を殺していて、「これが社会にとって許容できるレベルに見える。ワクチン接種と幾分かの対策でCOVID-19死亡はこのレベルに維持できるだろう」とケンブリッジ大学の統計学者David Spiegelhalterはいう。

しかしパンデミックはいくつかの社会を呼吸器感染症による死亡リスクをより嫌がるようにした。例えばニュージーランドでは、インフルエンザとRSウイルスをほぼ根絶し、以前のような死亡数に戻ることが許容できるのかどうか、あるいはさらに努力してコントロールすべきかを議論している

(中略)

リスクの方程式は変わる

パンデミックが始まってから、リスクの方程式-人々が感染によるリスクと厳しい制限による問題のバランスのとりかた-が変わってきた。最初は少なくとも人を殺した1918年のインフルエンザパンデミックと比べて恐れが強かった。しかし認識は変わり、1918-20の数字ほど大きくないだろうことがわかり、失業などのリスクとバランスを考えるようになった。さらに過酷な1年は一部の人を制限に従わないようにした。社会に制限をかける死亡や入院の数は以前より上がった。しかしそのバーの正確な位置はまだわからず、変異株や予防接種の状況によってはまた下がる可能性もある。

 

Science

-炭水化物、インスリン、肥満

Carbohydrates, insulin, and obesity

John R. Speakman, Kevin D. Hall

Science  07 May 2021:Vol. 372, Issue 6542, pp. 577-578

よくあるヒトの肥満の主な原因は不確実なままである。いくつかの説があり、人気なのは「炭水化物-インスリン」モデル(CIM)で、体脂肪が増えるのは炭水化物を摂取して食後インスリン濃度が上がりそれがエネルギー貯蔵を促しさらに食べる量を増やすという悪循環になるというものである。しかしその理論的根拠は最近のいくつかの実験で否定されている

(以下略。図でCIMの代わりにエネルギーバランスの悪さモデルが提示されている。単に食べ過ぎ、と言う代わりに環境要因(obesogen)をもってきて新しげに装っている。学問の進歩?)

 

-COVID-19対応における迅速抗原検査

Rapid antigen testing in COVID-19 responses

Marta García-Fiñana, Iain E. Buchan

Science  07 May 2021:Vol. 372, Issue 6542, pp. 571-572

SARS-CoV-2伝達抑制のための迅速抗原検査の価値については広く議論されてきているが政治的議論のトピックのままである。集団検査の成功は、人々の信頼と社会的組織的要因、隔離順守などによる。

(スロバキアと英国での集団検査の違い等。図は集団の有病率によって検査の偽陽性と偽陰性の率が異なる

感度80%特異度99.9%のLFDで10万人を検査したとき

1%の感染者(1000人)の場合には200人が偽陰性、99人が偽陽性)

0.1%の感染者(100人)だと20人が偽陰性、100人が偽陽性

つまり検査陽性の人の半分が偽陽性。

これを週に2回やると偽陽性での強制隔離が相当な割合になって検査の信頼性がなくなるだろう。)

 

-ブラジルとロシアはワクチンの汚染責任を巡って対決

Brazil and Russia face off over vaccine contamination charge

Sofia Moutinho, Meredith Wadman

Science  07 May 2021:Vol. 372, Issue 6542, pp. 554

先週ロシアのSputnik VというCOVID-19ワクチンをブラジルが輸入認可しなかったことで国際紛争になった。ブラジルの保健規制局(Anvisa)はたくさんの理由を挙げていたが、最も驚くべき主張はロシアのワクチンに複製可能なアデノウイルスが含まれるというものである

(非生産的な諍いの報告。ブラジルはワクチンを直ちに必要としているし州レベルではSputnik Vを使う予定だった)

 

-Scienceニュース

さらなる根拠がSARS-CoV-2遺伝子がヒトDNAに組み込まれるという主張を支持する

Further evidence supports controversial claim that SARS-CoV-2 genes can integrate with human DNA

By Jon Cohen May. 6, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/05/further-evidence-offered-claim-genes-pandemic-coronavirus-can-integrate-human-dna

MITの幹細胞生物学者Rudolf Jaenischと遺伝子調節専門家Richard Youngは2020年12月にbioRxivのプレプリントに最初に彼らのアイディアを提示したとき、Twitterで騒動になった。ウイルス遺伝子が組み込まれることは感染性があるという意味ではないと強調したが批判者は彼らを根COVID-19 mRNAワクチンへの拠のない恐怖を煽ると非難した。Jaenischらはいくつかの科学的批判に対応して論文を修正し、本日PNASにオンライン発表された。多くの研究者は根拠が薄弱だと考える。ヒトゲノム中の内因性レトロウイルスの塊を研究しているCornell大学のCedric Feschotteは、「私がこの考えを抱いたとしても、この時点では論文にはしない」という。ある報告ではヒトとウイルスの配列の結合は逆転写の結果ではなく実験手法の産物である可能性が高いと結論している。Jaenischらも彼らの技術では偶然ヒトとウイルスのキメラを作ることがあると記述している。しかしアーチファクトだけでは説明できないと主張する。真の問題は培養細胞でのデータがヒトの健康や診断にとって意味があるかどうかである。患者での直接的根拠は無い。

議論は12月以降さらに一般人に拡がっている。Young と Jaenisch両方が、彼らのプレプリントは彼らが行ってきた他のどんな研究より強い批判を受けたという。理由の一つは彼らの研究がmRNAワクチンについての虚偽の主張を広めているワクチン懐疑者に悪用される可能性があるという恐れである。

(こういう議論は一般人にみつからないところでやるか、一般人に見つかったら徹底的に理解されるまで説明するかしないと無責任の誹りは免れないと思う。)

 

その他

-Impossible FoodsのGMO植物由来ヘムは適切に認可された、裁判所が裁定

Impossible Foods' GMO plant-based heme received proper approval, court rules

Published May 4, 2021

https://www.fooddive.com/news/impossible-foods-gmo-plant-based-heme-received-proper-approval-court-rule/599474/

・Impossible Foodsの大豆レグヘモグロビンはFDAによって適切に認可された、と月曜日に米国第9巡回控訴裁判所が判断した。つまり会社はこの成分を使用し続けることができる

・Center for Food Safetyが2020年3月にFDAの認可に反対して訴えていた。ヘム分子は全ての生物に存在するがImpossible Foodsはそれを遺伝子組換え大豆から作った

・Impossible Foodsは遺伝子組換え成分を使っているので余計に吟味される。ヘム成分の起源について前線にいて包装に連邦政府が義務化した「生物工学によってつくられたBioengineered」マークを採用した最初の企業の一つである

 

Center for Food SafetyはGMO反対で、食品の長期安全性試験が行われていないと主張している。(長期安全性試験は基本的に全ての食品で行われていない)

Bioengineeredマークは来年義務化予定なのでマークをつけた商品は増加している。

 

-不確実性を理解する:スライドガイド

Sense about science

Making Sense of Uncertainty: the slide guide

29 April 2021

https://senseaboutscience.org/activities/making-sense-of-uncertainty-the-slide-guide/

コロナウイルスパンデミック期間中に、我々は科学的根拠の不確実性への付き合い方について共通の理解の必要性を痛感した。それに対応して、Northumbria 大学のMatthias Wienroth 博士と協力して2013年のガイド「不確実性を理解する」を更新した。

重要な政策決定がなされる根拠がどれだけの重みに耐えるのかを知るには、科学の文脈での不確実とは何を意味するのかを理解し、異なる種類の不確実性が我々の意思決定にどう影響するのかを理解することが重要である。

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スライド4枚、JPEGsとPDFでダウンロード可能

1.不確実性とは何を意味する?

科学的/一般的

境界がある/境界がない

わかっている/わかっていない

2.不確実性を理解する

我々の知識は「わからない」と「決着済み」のスペクトルの間のどこかにある

3.不確実性を管理する

科学的根拠に基づいて意思決定をするためにはどのくらいの不確実性があるのかを判断する必要がある

質問を明確に定義する→不確実性を同定し評価する→その根拠にどのくらいの重みをおくか検討する→意思決定

4.予測や研究結果の不確実性をより良く理解してもらうために、人々に望むことを一連の専門家に聞いたところ、最もよくある回答は三つ

・不確実性は科学的である-それを謝罪する必要はない

・科学は不確実性を排除しない、定量する

・不確実性が本当に問題になるかを問う

 

SMC UK

-イングランドとウェールズの四半期毎のアルコール特異的死亡のONS数字への専門家の反応

expert reaction to ONS figures for quarterly alcohol-specific deaths in England and Wales

MAY 6, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-ons-figures-for-quarterly-alcohol-specific-deaths-in-england-and-wales/

ONSが2001から2019年と2020年の暫定アルコール特異的死亡データを公表した

King’s College London精神医学心理学神経科学研究所客員研究員Tony Rao博士

20才以上のアルコールによる死亡者は過去20年で3846から 7422に93%増加した。昨年だけで19%増加している。データからは貧困との明確な関連が、特に男性で、みられる。

このデータはアルコールによる害を減らすためにより総合的な対策を呼びかける

Portsmouth大学神経科学と心理薬理学上級講師Matt Parker博士

covid-19パンデミックの最初の年にアルコール関連死が増えたことを示す。正確な原因はわからないが、アルコール依存治療を維持しアルコールをロックダウン中のエッセンシャルサービスとしてあつかわないなどの対策が必要

King’s College London客員研究員アルコール研究所研究部長Sadie Boniface博士

2020年だけで19.6%の増加は憂慮すべきである。増加の理由を理解する必要がある。

 

-砂糖入り飲料摂取と女性の早期発症大腸がんの発生を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at sugary drinks intake and incidence of early-onset colorectal cancer among women

MAY 6, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sugary-drinks-intake-and-incidence-of-early-onset-colorectal-cancer-among-women/

Gutに発表された観察研究がアメリカ人女性の早期発症大腸がんリスクと成人期の砂糖入り飲料摂取を調べた

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

これは一般的に良い研究だが解釈には注意が必要だ。他の多くの食事と病気の関連研究同様、観察研究である。現実的にそれしかできないので。砂糖入り飲料をたくさん飲む女性とほとんど飲まない女性の間にはそれ以外にもたくさんの違いがある。それらが原因である可能性がある。

ところでリスクの大きさはどうだろうか?50才以下での大腸がんはそれほど多くなく、女性の大腸がん100例のうち7例である。この研究では95000人以上の女性でたった109例である。最も差があった1日2回飲む人と1週間に1回以下の人の差から、もし1万人が毎日2回分以上の砂糖入り飲料を24年飲むと12人の大腸がんが26人に増える-ただし統計的不確実性は大きく13から50の間である

(他多数の指摘)

Premier Research生物統計部長Adam Jacobs博士

この研究は95,464人の一見大規模研究だが、結論は総数ではなく早期発症大腸がんになった人の数による。それはたった109人である。そして毎日2回分以上の砂糖入り飲料を飲んで早期発症大腸がんになったのはたった16人である。これをもとに結論を出すのは賢明ではないと考える

オックスフォード大学Nuffieldプライマリーケア健康科学部大学研究講師で栄養科学者Carmen Piernas博士

Quadramバイオサイエンス研究所栄養研究者で名誉フェローIan Johnson博士

Aston大学医学部登録栄養士で上級教員Duane Mellor博士

(それぞれ長いコメント)