2024-03-18

[EU]RASFF 2024(0310-0316)

警報通知(Alert Notifications)

コロンビア産アボカドのシペルメトリン及びラムダシハロトリン、ルーマニア産ダイエタリーサプリメント錠剤のグリシジルエステル類、フランス産ピスタチオ粉末のアフラトキシン類及びオクラトキシンA、エジプト産イタリア経由葉タマネギのカルボフラン、インド産ポーランド経由クミンのピロリジジンアルカロイド、ドイツ産クリスピー押し出しフラットブレッドのアクリルアミド高含有、ドイツ産乳児用オリーブドロップス(フードサプリメント)のビタミンD高含有、スペイン産梨のラムダシハロトリン及びテブコナゾール、チェコ共和国産フルーツグミのHHC、スペイン産メカジキの水銀、オランダ産フルーツグミの未承認新規食品成分HHC、カンボジア産米粉のアフラトキシン、スパイシーナッツのアフラトキシン、スペイン産冷凍キハダマグロステーキの水銀、ペルー産ブドウのグリホシネート、イタリア産有機煎ったピスタチオナッツのアフラトキシン、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産飼料用パーム脂肪酸のダイオキシン類、パラグアイ産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、アルゼンチン産ピーナッツカーネルのアフラトキシンB1、ブラジル産ガラナ・アンタルチカの安息香酸高含有、トルコ産月桂樹の葉のエチレンオキシド(合計)、ベトナム産米麺の遺伝子組換え米、エジプト産オレンジのクロルピリホス及びジメトエート、カナダ産ダイズのオクラトキシンA、エクアドル産調理済エビの亜硫酸塩高含有、米国産フードサプリメントのナイアシン(ニコチン酸)高含有、トーゴ産トウモロコシ粉のアフラトキシン及びフモニシン、スリランカ産生鮮真空パックキハダマグロロインのヒスタミン、ウクライナ産生鮮リンゴのプロパルギット、トルコ産グレープフルーツの塩化ジデシルジメチルアンモニウム、英国/ポーランドの企業が販売したフードサプリメントの禁止物質、インドネシア産ドラゴンフルーツの未承認物質アセフェート・メタミドホス・トリアゾホス及びピラクロストロビン、イタリア産サラミの鉛、、中国産ザボンのクロルピリホス、アラブ首長国連邦産フェンネル種子のクロルピリホス、エチオピア産煎ったコーヒーのミネラルオイル汚染、ウクライナ産GMOフリーと表記された飼料用ダイズミール、スペイン産黄色パプリカの未承認残留農薬ジクロルボス、ウクライナ産飼料用ビール醸造粕のクロルピリホス、タイ産マリネした鳥串焼きのジメトリダゾール、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮レモンのイマザリル(複数あり)、マダガスカル産ササゲのカルバリル・クロルピリホス及びジメトエート、インド産トウガラシのアセタミプリド・エチオン及びフィプロニル(フィプロニル+スルホン代謝物質の合計)、トルコ産ブドウの葉のピリメタニル高含有、中国酸キッチン用トングからの一級芳香族アミン(PAAs)の溶出、パキスタン産バスマティ米のイミダクロプリド及びチアメトキサム、トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA高含有、トルコ産ブドウの葉のエマメクチン高含有、インド産冷凍コツブイイダコのカドミウム、イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン(複数あり)、米国産ピーナッツのアフラトキシン、中国産ナイロン製マッシャーからの一級芳香族アミン(PAAs)の溶出、タイ産未承認新規食品インスタント茶乾燥パンダンリーフ、、トルコ産梨のホスメット、インド産ピーナッツのアフラトキシン、

 

[FDA]シナモンに含まれる安全でないレベルの鉛に対処するためにFDAが講じている措置についての対話

A Conversation with FDA on Steps the Agency is Taking to Address Unsafe Levels of Lead Found in Cinnamon

https://www.fda.gov/food/conversations-experts-food-topics/conversation-fda-steps-agency-taking-address-unsafe-levels-lead-found-cinnamon

2024年3月6日、FDAは、ある種のシナモン粉末製品から高濃度の鉛が検出されたため、これらの製品を買ったり食べたりしないよう消費者に勧告する安全警告を発表した。この注意喚起は、FDAがディスカウント小売店のシナモン粉末製品を対象とした鉛のターゲット分析調査及びラボラトリーフレキシブルファンディングモデル協力協定(LFFM)に基づく各州による追加検査を実施したことを受けたものである。FDAは、2023年10月にシナモンアップルピューレとアップルソース製品の自主回収を行ったが、その際、シナモン中の鉛の存在を評価するためにこの検査を開始した。これは、これらの製品に含まれるシナモンに関連した高濃度の鉛が子供たちの鉛中毒の原因となったためである。

FDAは小売店から75の検体を収集して検査し、メリーランド州保健局とミズーリ州保健局はLFFMの下で追加分析を行った。これらの検査結果に基づき、FDAは安全警告を発出し、高濃度の鉛を含む6ブランドのシナモンを代表とする製品の自主回収を勧告した。これらの製品に関連する疾病や有害事象は報告されておらず、検出された鉛のレベルは、2023年10月のリコールに関連するアップルソースパウチに使用されたシナモンから検出されたレベルよりもかなり低いことに留意することが重要である。しかし、私たちは、消費者が耳にしているニュースに懸念を抱いているだろうことは理解している。

FDAの食品安全・応用栄養センター(CFSAN)の規制担当副センター長代理であるConrad Choiniere博士が、消費者の質問に答え、米国市場におけるシナモンやその他のスパイスの安全性を高めるためにFDAが行っていることを説明している。

 

消費者はパントリーにあるシナモンを気にする必要があるか?

私たちも同じことを知りたいと思い、このテストを開始した。その結果、安全警告に記載されている特定の製品について、購入や使用を控えるよう勧告する結果となった。家にあるその他のシナモンについては、現時点では安全性に懸念があるという証拠はない。私たちの考えを変えるような新しい情報が見つかった場合は、助言を更新し公表する。

これらのシナモン製品を使用していた消費者は、鉛中毒症状を経験するか?

鉛への暴露は、体格、体重、年齢、鉛の吸収を防ぐことができる食事中の栄養素、摂取した鉛の量など、様々な要因によって、個人に異なる影響を与える可能性がある。私たちは、例えば妊娠中の発育を含む、幼児やすでに血中鉛濃度が上昇している人々など、最も脆弱である可能性のある人々を考慮して、公衆衛生保護アプローチを用いている。FDAの評価によると、鉛の濃度が上昇していることが判明したこれらの特定のシナモン製品に長期的、継続的に暴露されると、健康への有害影響につながる可能性がある。あなた又はあなたの家族の誰かが、安全警告に記載されているシナモンを摂取した、又は高濃度の鉛への暴露の可能性について懸念する何らかの理由がある場合は、医療機関に連絡することを勧める。

鉛の体内吸収を減らすために、消費者ができることはあるか?

米国人のための食生活ガイドラインで推奨されているような、多様で栄養価の高い食事は、鉛への暴露による健康への有害影響を防ぐのに役立つ。鉄、亜鉛、カルシウムのような必須栄養素を食事から摂取することは重要である。他の多くの重要な利点の中でも、鉛が体内に吸収される量を減少させ、体内に十分な栄養素が蓄積されていることは、鉛が有害な影響を及ぼすのを防ぐのに役立つ。FDAは、十分な食品のバラエティを得るために、野菜、果物、穀物、乳製品、タンパク質食品という5つの食品グループから多くの異なる食品を食べること、そして同じ食品を食べる頻度を交互に変えることを消費者に推奨している。

これらの製品はどのようにして汚染されたのか?

FDAは、これらの製品がどのようにして鉛に汚染されたのかを把握していない。鉛は、食品が栽培、飼育、加工される環境から食品供給源に入る可能性がある。環境中の鉛のレベルは、地理的な違いや現在又は過去に鉛で製造された製品が使用された場所への近さによって異なる可能性がある。しかし、鉛は、鉛を含む非食品グレードの機器の使用など、加工や製造を通じて食品に混入する可能性もある。FDAは、これらの製品がどのように汚染されたかをさらに調査するため、企業と協力する予定である。

この警告とリコールは、昨年の秋のシナモンアップルピューレとアップルソース製品のリコールとどのような関係があるか?

FDAは、昨年の秋のシナモンアップルピューレとアップルソース製品のリコールとその関連調査を受けて、小売レベルでのシナモンのサンプリングを開始した。その結果わかったことは、安全警告に記載され、今回のリコールに関連するシナモン粉末に含まれる鉛のレベルは、リコールされたアップルピューレ及びアップルソース製品に含まれるシナモンに関連する鉛のレベルよりも約2,000 ppm~5,000 ppm低いことである。私たちが小売店で収集したシナモン粉末中の鉛レベルは2~3.4 ppmであったのに対し、リコールされたアップルピューレとアップルソース製品に含まれるシナモンは2,270 ppm~5,110 ppmであった。そのため、安全警告ではこれらの製品に懸念を示しているが、アップルピューレやアップルソース製品に含まれるシナモンと同レベルのヒトへのリスクはない。

このリコールは、FDAのCloser to Zero(ゼロに近づける)イニシアチブとどのような関係があるのか?

私たちのCloser to Zeroイニシアチブは、特に乳幼児がよく口にする食品から、鉛のような汚染物質への食事からの暴露を可能な限り減らすことを目的としている。安全警告に記載されているシナモン粉末は、幼児を直接対象とした食品ではないかもしれないが、多くの親が幼児向けにシナモンを使った食品を調理している可能性があることは理解している。一般的に子どもは鉛暴露の影響を受けやすいため、FDAは業界と協力し、汚染による鉛暴露を防止するための対策を講じようとしている。

FDAの次のステップは?

私たちは、安全でない製品を市場から排除し、汚染源をさらに調査するために、製造業者、流通業者、小売業者と引き続き協力している。また、米国内のすべてのシナモン製造業者、加工業者、流通業者、施設運営者に対し、シナモン粉末製品を含め、食品中の潜在的な化学物質によるハザードからの汚染を防止するための管理を実施することが義務付けられていることを喚起する書簡を送付した。

FDAは有害元素監視プログラムを継続しており、これには米国で販売されるスパイスを含む様々な食品の検査が含まれる。過去に実施し、現在も継続している輸入時のサンプリングにより、鉛の濃度が高いシナモンが米国の商取引に入るのを防いでいるが、私たちのすべての監視活動と同様に、これらの監視プログラムは輸入される商品のごく一部を評価するにすぎない。最終的には、米国市場に入る製品の安全性を確保するのは、製造業者と輸入業者の責任である。

FDAはまた、スパイス業界と協力して、スパイス業界が製品の安全性を確保するために十分な情報を得た上で意思決定ができるよう、今回の調査結果についての認識を提供したいと考えている。FDAは、これらの知見をフォローアップするとともに、安全でないシナモンが米国の消費者に届くのを防ぐため、輸入スパイスに関する監視活動を継続し、必要な場合には輸入警告に企業や製品を追加する。

FDAは、最終製品にシナモンを使用している施設に対し、FDAのヒト用食品に関する予防的管理規則の遵守を確認するための追加検査を検討している。FDAはまた、FDAの食品輸入業者の外国供給者検証プログラム(Foreign Supplier Verification Program for Food Importers:FSVP)規制の対象となる輸入業者の検査を実施する際に、鉛を含む化学汚染物質にさらに焦点を当てることを検討している。FSVP規制は、輸入業者に対し、食品が適用されるFDA食品安全規制を遵守して生産されていることを適切に保証するFSVPを作成し、維持し、それに従うことを求めている。

鉛のアクションレベルがあれば、このような事態は避けられたのか?

アクションレベルは、FDAがその食品を異物混入(adulterated)とみなす可能性のある食品中の汚染物質のレベルを、業界に向けて明確にするものである。しかしFDAは、鉛のように汚染物質の濃度が安全でない場合、行動を起こすのにアクションレベルやガイダンスは必要ない。製造する食品の安全性を確保するために必要な措置を講じることは業界の責任である。

だから、これらの製品から検出された高濃度の鉛が、アクションレベルによって完全に防げたとは思わない。しかし、これらの製品が市場に出回るのを防ぐのに役立った可能性があるのは、最終製品の検査である。現在、連邦法は業界に対し、原材料や最終製品の汚染物質検査を明確に義務づけていない。大統領の2024年度予算案の一部として、我々は議会に対し、連邦食品・医薬品・化粧品法を改正し、業界が最終製品(乳幼児が摂取するために販売されるものを含む)の汚染物質検査を実施し、FDAによる査察用に検査結果を保持し、FDAに検査結果へのリモートアクセスを提供する要件を追加するよう要請した。これらの新しい権限は、FDAが食品中の汚染物質のレベルを理解するのに役立ち、FDAが時間の経過とともにレベルの低減における業界の進捗状況を監視し、FDAがより多くの時間とリソースを割くべき場所を特定することを可能にする。

このような状況において、業界にはどのような責任があるか?

鉛が食品に混入するのを完全に防ぐことは不可能であるが、鉛を含む食品については、農法や製造方法の変更により、その濃度を下げることは可能であろう。法律により、食品製造業者には、必要に応じて化学物質のハザードを大幅に低減又は防止する責任がある。

 さらに、輸入業者には、米国に輸入する製品の安全性を確保する重要な責任がある。FDAの食品安全強化法(FSMA)の下、FSVPプログラムは、製品を輸入する製造業者が適用される食品安全要件に従っていることを確認するという輸入業者に対する新たな責任を導入した。

 

 

[FDA]プレスリリース

-人工知能の可能性を活用する

Harnessing the Potential of Artificial Intelligence

03/15/2024

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/harnessing-potential-artificial-intelligence 

FDA長官Robert M. Califfは、AIが医療製品と食品の驚異的な進歩を可能にすることや、AIテクノロジーにより社内業務と規制プロセスが促進することについて発言する。

 

-自主的な全国小売食品規制計画基準-2022年8月

Voluntary National Retail Food Regulatory Program Standards - August 2022

03/13/2024

https://www.fda.gov/food/voluntary-national-retail-food-regulatory-program-standards/voluntary-national-retail-food-regulatory-program-standards-august-2022

FDAは2022年国家小売食品自主規制計画基準Standard 2 Appendix B-1:小売食品安全検査官向けカリキュラムの更新を発表する。

 

[FSAI]リコール

CBD Store CBDオイルサプリメントは未承認の新規食品であるため、撤収。

Withdrawal of The CBD Store CBD Oil food supplements as they are unauthorised novel foods

WEDNESDAY, 13 MARCH 2024

https://www.fsai.ie/news-and-alerts/food-alerts/withdrawal-of-the-cbd-store-cbd-oil-products

CBD StoreのCBDオイルフードサプリメントは、欧州連合(EU)市場での販売が許可されていない新規食品であるため、撤収される。リスト一覧あり。

 

[SFA]食品安全法案(FSSB)の条項案に関する意見募集

PUBLIC CONSULTATION ON DRAFT PROVISIONS OF FOOD SAFETY AND SECURITY BILL (FSSB)

15 March 2024

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-pr-fssb12e4efa7725e4353b37e504ffe687b31.pdf

 シンガポール持続可能性環境省(MSE)と食品庁(SFA)は、食品安全法案(FSSB:FOOD SAFETY AND SECURITY BILL)の条項案に対するフィードバックを求めるための公開協議を開始した。意見募集は2024年6月まで段階的に実施される予定である。

 

[HK]法令違反等

-台湾政府より- 米国から輸入されたKirkland Signatureブランドの「羅勒調味醬(911595 KSイタリアンバジルペースト22OZ)」に、台湾の基準を満たさないレベルの残留農薬であるエチレンオキシドが含まれていた

The authority of Taiwan reported that a batch of Kirkland Signature brand 「羅勒調味醬(911595 KS ITALIAN BASIL PESTO 22OZ)」imported from the United States to Taiwan was found to contain a pesticide residue, ethylene oxide, at a level which is not complying with the Taiwan standard.

12 March 2024

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20240312_1.pdf

 

 

[WHO]出版物

-子どもと成人の死亡率と心血管系健康への他の植物油と比べたココナツオイル摂取の影響についての系統的レビューの迅速概要

A rapid overview of systematic reviews on the effects of coconut oil intake compared with intake of other vegetable oils on mortality and cardiovascular health in children and adults

13 March 2024

https://www.who.int/publications/i/item/9789240088368

 

-子どもと成人の死亡率と心血管系健康への他の植物油と比べたパームオイル摂取の影響についての系統的レビューの迅速概要

A rapid overview of systematic reviews on the effects of palm oil intake compared with intake of other vegetable oils on mortality and cardiovascular health in children and adults

27 February 2024

https://www.who.int/publications/i/item/9789240088344

 

 

[ProMED]シアン化物中毒-インドネシア:(ジョクジャカルタ)ヤギ、致死

Cyanide poisoning - Indonesia: (YO) goat, fatal

https://promedmail.org/promed-post/?id=8715413

Date: Wed 13 Mar 2024 Source: Kompas [in Indonesian, machine trans., edited]

キャッサバの葉のシアン化物によりGunungkidulで数十頭のヤギが死亡

キャッサバの葉は家畜に与える前にシアン化物を減らすための乾燥処理が必要である。しかしこれらのヤギには生き生きとしたキャッサバの葉が与えられていた

 

[COT]COT会合:2024年3月26日

COT Meeting: 26th March 2024

Last updated: 15 March 2024

https://cot.food.gov.uk/%C2%A0COT%20Meeting%3A%2026th%20March%202024

2023年次報告書案

2023 Draft Annual Report - for discussion

(Updated March 2024)

2月に公表した案から若干改訂

 

その他

-Natureニュース

4000以上のプラスチック化合物が有害、報告書が発表

More than 4,000 plastic chemicals are hazardous, report finds

14 March 2024  By Nicola Jones

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00805-2

プラスチックに含まれる化合物の包括的データベースを作る一年にわたる努力

ノルウェー研究評議会による資金提供をうけた科学者が、学術論文や国の規制情報を探して16000以上の「プラスチック化合物」-原材料や添加物を含む、プラスチック中に検出されている化合物やプラスチックを作るのに使われたと考えられる化合物-のリストを作った。そのうち少なくとも4200は「難分解性、生物蓄積性、移動性/有毒」で、1万以上はハザードデータが入手できず、9000以上はどのプラスチックに使われているのかの情報が公に入手できない。

報告書は以下から

State of the science on plastic chemicals

https://plastchem-project.org/

 

-コーヒーはあなたの成長を阻害しない

Coffee Doesn’t Stunt Your Growth

Ada McVean M.Sc. | 15 Mar 2024

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/coffee-doesnt-stunt-your-growth

コーヒーが成長を阻害するという考えは広告キャンペーンと歴史的誤解による。実際には他のカフェイン摂取源と扱いを変える理由はない

私は14才くらいからコーヒーを飲み始め、それからずっと愛好している。私の身長が5フィートと1.5インチなのでいつもコーヒーのせいで身長が伸びなかったと冗談を言われる。しかしコーヒーが成長を阻害するという根拠は無い

この神話の起源ははっきりしない。コーヒーの摂取を規制しようとする主張は歴史上から現代まで無数にあり、イングランドでは1675年にチャールズII世国王がコーヒーを禁止し、17世紀以前にはエチオピア正教会が信者に禁止した。近年では多くの場合一日の摂取量についての規制に限られるが、コーヒーの効果についての主張はヒーリング効果から有害影響までたくさんある。

コーヒーが子どもの発育に悪いという考えの多くは1895年にコーヒー代用品を販売したPostumの広告に遡れる。Postumはコーヒーが如何に悪いかを宣伝しその一つが子どもへの悪影響だった。その根拠は科学ではなく金儲けのためである

 

-動画

極めて吸水性の高いポリマーは危険なTikTokチャレンジの一つであるだけではない

Superabsorbent polymers aren't just part of a dangerous TikTok challenge | The Right Chemistry

https://www.youtube.com/watch?v=U82WCTovmXM

ウォータービーズは子どものおもちゃとして飲み込んだ場合危険だが最近はTiktokでウォータービーズ銃が流行している。化学物質は使い方次第で便利にも危険にもなる。

 

2024-03-15

[MFDS]食薬処、健康的な食生活のための「サムサムデー」試験運営

食生活栄養安全政策課 2024-02-29

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=48081

食品医薬品安全処は、国民の健康的な食生活実践文化拡散のため、毎年3月3日を「サムサムデー」に指定し、3月4日に初の試験運営を開始すると発表した。

  「サムサムデー」は、ナトリウムを減らした健康的な食卓を用意する日という意味で、今年の試験事業には8つの委託給食業者が運営する集団給食所258カ所と食生活安全管理員が給食衛生・安全管理を支援する子供給食所約35,500カ所、社会福祉給食所約1,800カ所が参加する。

試験運用に参加する給食所では「サムサムデー」を迎え、ナトリウムを減らしたメニューを提供し、健康的な食生活の重要性などを広報する計画だ。

<添付> サムサムデーカードニュース

 

[MFDS] [報道参考] 刃物、はさみなどの食品接触面にも印刷可能になる

添加物基準課2024-02-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=48068

食品医薬品安全処は安全性が確保される場合に限り、食品用器具*の食品接触面に印刷を許可するなどの「器具及び容器・包装の基準及び規格」告示改正案を2月27日に行政予告すると発表した。

* 食品用器具:刃物、はさみなど製造・加工・調理する際に使用するもの

今回の改正は、食薬処が昨年6月に発表した「食医薬規制革新2.0*」課題の一つで、食品用器具に対する基準・規格を合理的に整備し、多様な製品の開発・商品化を支援するために推進された。

*「食医薬規制革新2.0」の計80課題のうち44番「食品用器具への印刷を許可し、多様な製品を開発できる」

現在、食品用器具の食品接触面には印刷成分が食品に付着する恐れがあるため、文字・図形などの印刷を制限している。しかし、技術の発展により食品に付かない印刷方式が開発され、諸外国では食品接触面に印刷された食品用器具が流通*されることにより、輸入業者など食品業界で器具の食品接触面に印刷を許可してほしいという提案が絶えず提起されてきた。

* 米国、欧州連合などでは、器具・容器・包装の印刷成分が食品に移行しないことを前提に印刷を許可

これに食薬処は消費者の好みに合う多様な食品用器具の国内生産と輸入が可能になるように、印刷成分が食品に染み込まず、安全性に問題がない場合に限って食品用器具の食品接触面に印刷を許可する計画である。

 

[FSSAI]プレスリリース

-食品通りの現代化:インドのSOPがケニアのナイロビでの第54回CCFHで議論された

Modernization of Food Streets: India’s SOP discussed at the 54th session of the Codex Committee on Food Hygiene in Nairobi, Kenya [Updated on:13-03-2024]

https://pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=2014104

プレセッションミーティングで、CCFHの議題である食品の伝統市場における食品衛生管理ガイドライン案に従ってインドのSOPが提示された

 

-食品安全基準規制2011による加工助剤の法令順守に関する食品安全基準法Section 16(5)の指示

Direction under Section 16(5) of Food Safety and Standards Act regarding compliance w.r.t. Processing Aids under Food Safety and Standards (Food Products Standards and Food Additives) Regulations, 2011 [Updated on:14-03-2024]

https://www.fssai.gov.in/upload/advisories/2024/03/65f2d680c053cApproved%20direction%20under%20Section%2016_5%20regarding%20compliance%20w.r.t.%20Processing%20Aids%20under%20FSS_FPS&FA_Regulations_2011.pdf

FSSAIは各種食品に認可されている加工助剤のリストを官報で通知しているが、現在検討中のものがそれらに加わる予定である。しかし検討予定の加工助剤の全てを処理するのに時間がかかるため、暫定的に加工助剤アクティブリストを補遺に掲載する。これらについては公式に通知が出ていなくても技術的理由で使った場合罰則は適用されないだろう。

(多数の加工助剤のリスト)

 

[EPA]EPAはエチレンオキシドの有害排出を大幅削減しがんリスクを減らす最終規則を発表

EPA announces final rule to slash toxic emissions of ethylene oxide and reduce cancer risk

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-announces-final-rule-slash-toxic-emissions-ethylene-oxide-and-reduce-cancer-risk

商業殺菌施設の近傍住民の生涯がんリスクを減らす規則

Final Amendments to Strengthen Air Toxics Standards for Ethylene Oxide Commercial Sterilizers

https://www.epa.gov/hazardous-air-pollutants-ethylene-oxide/final-amendments-strengthen-air-toxics-standards-ethylene

(ベンチマークが暴露された100万人あたり100のがん10^-4?)

 

[FDA]FDAは冷凍チェリーパイの同一性と品質基準を取り消す

FDA Revokes Standards of Identity and Quality for Frozen Cherry Pie

March 14, 2024

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-revokes-standards-identity-and-quality-frozen-cherry-pie

これら製品が消費者の期待に沿うことを確保するためにはもう必要なく、基準を取り消すことで製品に柔軟性と革新の機会を増やせる

2024年4月15日発効

 

[NASEM]がんにおける健康の社会的決定要因の生物学影響:同定と緩和:ワークショップ

Biological Effectors of Social Determinants of Health in Cancer: Identification and Mitigation: A Workshop

https://www.nationalacademies.org/event/41369_03-2024_biological-effectors-of-social-determinants-of-health-in-cancer-identification-and-mitigation-a-workshop

2024年3月20-21日

 

その他

-Science

エディトリアル

EUの拡大するグリーンラッシュ(環境政策への反発)を逆転させよう

Reverse EU’s growing greenlash

GUILLAUME CHAPRON(スウェーデン農業科学大学生態学部)

SCIENCE 14 Mar 2024 Vol 383, Issue 6688 p. 1161

https://www.science.org/doi/10.1126/science.adp1306

何週間にもわたる暴力的な抗議の後、欧州農家は環境政策にとってはよろしくない戦略的勝利を得た。デモに反応しでEUの農地の4%は生物多様性と光景の保護のために使用しない農業共通政策(CAP)に逸脱を認め、農薬使用を半減する法案を取り下げ、農業由来の排出を2040年までに30%減らすという目標を取り下げ、さらにCAPの環境要件を緩和することを要請した。これらの後退は、欧州農業をグリーンにすることを目指した政策に政治的コミットメントが欠如していたことを反映する。こうした「グリーンラッシュ」を宥めることは欧州の環境と気候目標達成には役立たない。

(工業的農業が各国の政治に深く入り込んでいるせいだと言っているが、違うだろう。普通の農家が普通に農業できないことに怒ったんだと思う。小規模農家だろうと農薬無しでやれって言われたら辛い。家庭菜園ですらアブラムシにお手上げになることがあるのに)

 

DTCマイクロバイオーム検査業界にはもっと規制が必要

The DTC microbiome testing industry needs more regulation

DIANE E. HOFFMANN et al.,

1176-1179

分析上の、臨床上の妥当性を欠く検査には、消費者への害を予防するために連邦の監視が必要

消費者に直接販売する(DTC) マイクロバイオーム検査が世界中で新興している。企業による「異常な」マイクロバイオームを検出できるとの主張は研究によって立証されていない。検査の結果は臨床的な意味が示されていない。結果的に消費者はお金を搾取されたり危害を被ったりする。

我々はNIHの資金提供により世界中でDTCマイクロバイオーム検査を提供している会社をオンライン検索して調べた。

以下報告

 

-予定しておいて!

OSS 25周年

SAVE THE DATE!

OSS CELEBRATES 25 YEARS

https://e1.envoke.com/m/697c529d2bf5e50805b64b5906600fc8/m/4ed5bd517a3de1c8ff565f1f724a8324/281be8e1390bc50b5df2b7890abe6bbc

5月23日

(Mcgill大学)

2024-03-14

[COT]COT会合:2024年3月26日

COT Meeting: 26th March 2024

Last updated: 13 March 2024

https://cot.food.gov.uk/%C2%A0COT%20Meeting%3A%2026th%20March%202024

議題掲載

・2月8日の会合の議事録

https://cot.food.gov.uk/Draft%20Minutes%20of%20the%206th%20February%202024%20COT%20Meeting

(ベンチマークモデリングについての議論等、おもしろいので読むべき)

・食品と接触するものを製造するためのLINPAによるリサイクルPET除染プロセスの評価についての安全性助言(非公開)

・丸ごとの野菜や果物の表面処理用E401(アルギン酸ナトリウム)の使用条件を変更する申請への安全性助言(非公開)

・植物ベースの飲料についてのCOT/SACN合同ワーキンググループ報告書二次案(非公開)

・ビスフェノールAについての意見表明第五次案

https://cot.food.gov.uk/Fifth%20Draft%20Interim%20Position%20Statement%20on%20Bisphenol%20A

改訂部分はPDFのほうがわかりやすい

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-03/TOX-2024-%2013%20BPA%20Position%20Statement%20March%202024%20Acc%20V%20SO.pdf

・食品添加物としての二酸化チタンについての第四次声明案

・海洋に向かうプラスチック(OBP)の安全性についてのFCM JEG意見表明(バックグラウンドペーパーは非公開)

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-03/TOX-2024-15%20FCMJEG%20position%20statement%20on%20ocean%20bound%20plastic%20Acc%20V%20SO.pdf

開放された環境中から海洋環境に入る前に回収されたプラスチック(要するにゴミ?)を食品接触物質に使う場合の安全性について

現在コントロール下でのPETリサイクルの場合には3 mg/kgの汚染物質参照値があるが、それはOBPは考慮していない

・食品と接触する物質中の竹バイオ複合材料のヒト健康リスクの可能性

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-03/NON-RESERVED%20TOX-2024-09%20%20-%20Bamboo%20Call%20for%20evidence%20Acc%20V%20SO.pdf

・COT2023年年次報告書案

・FSAの科学助言委員会の作業更新

 

[USDA]アメリカの朝食:アイオワ、ミネソタ、ウィスコンシンからあなたに届けられる

Breakfast in America: Brought to You by Iowa, Minnesota and Wisconsin

Mar 13, 2024

https://www.usda.gov/media/blog/2024/03/13/breakfast-america-brought-you-iowa-minnesota-and-wisconsin

2022農業統計の紹介

(統計はともかくトップページの朝食の写真https://www.usda.gov/が如何にもアメリカだったので。)

 

[FTC]FTCは乳児用調整乳供給攪乱報告書を発表

FTC Issues Infant Formula Supply Disruptions Report

March 13, 2024

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2024/03/ftc-issues-infant-formula-supply-disruptions-report

2022年の米国の乳児用調整乳供給攪乱の詳細について記述した報告書

今後の乳児用調整乳供給をより回復力のあるものにするために政策決定者が検討すべきことも示す。

報告書は以下から

Infant Formula Supply Disruptions Report

March 2024

https://www.ftc.gov/reports/infant-formula-supply-disruptions-report

第一章:2022年の供給攪乱の詳細

第二章:米国乳児用調整乳産業が一部企業のみに集中してきた歴史

第三章:米国の乳児用調整乳の半分以上を占めるWIC(婦人児童向け栄養強化計画)の割引契約の特徴と競争への影響

第四章:現在のFDAの乳児用調整乳規制枠組みと歴史的文脈としての1970年代後半のSyntex乳児用調整乳スキャンダル

 

FTC長官と報告書議長からの声明

Statement Of Commissioner Rebecca Kelly Slaughter joined By Chair Lina M. Khan And Commissioner Alvaro M. Beodya Regarding FTC Staff Report: “Market Factors Relevant to Infant Formula Supply Disruptions”

March 13, 2024

https://www.ftc.gov/legal-library/browse/cases-proceedings/public-statements/statement-commissioner-rebecca-kelly-slaughter-joined-chair-lina-m-khan-commissioner-alvaro-m-beodya

 

(注:1970年代後半のSyntex乳児用調整乳スキャンダル

1970年代の粉ミルク規制が緩かった時代に、大豆ベースのミルクの主要メーカーSyntex社が1978年にミルクの組成を変更した。同社の栄養士の一人が塩を排除すべきと主張し、結果として塩素が足りなくなった。包装に組成は表示されず同社の科学者は塩素レベルを検査しなかったためこの変更は気がつかれなかった。

1978年10月までにSyntexのミルクを飲んでいた乳児が100人以上、血中化学物質のバランス不良による希な疾患であるバーター症候群になったと報告された。Syntex社は製品を回収したが一部は年末まで店舗に残っていた。Syntex社長は「医学の専門家が赤ちゃん用の食品に塩を入れるのは悪いことだと主張し消費者団体もそれを強く支持した。多くの会社が製品から塩を取り除いて賞賛されている」と述べ、塩を取り除いたのは善意からだと主張した。その後政府の調査と民事訴訟が続いた。

その後1980年9月に乳児用調整乳法が成立、以降何度か改訂されている

ちなみにその塩を取り除けと主張した栄養学者はSidney Sapersteinで、

国際的に有名なミルクアレルギーの乳幼児の研究者で、ミルクの代用品をデザインした

Syntexは1981年に乳児用調整乳販売を止めている)

 

[FSA]2024年2月消費者調査(Consumer Insights Tracker)

Consumer Insights Tracker February 2024

12 March 2024

https://www.food.gov.uk/research/consumer-interests-aka-wider-consumer-interests/consumer-insights-tracker-february-2024

FSAは、毎月のオンライン追跡調査である消費者調査(Consumer Insights Tracker)の結果を発表した。

<2024年2月の主な調査結果>

・消費者の懸念事項のトップ3は依然として食料価格(88%)、食料の貧困と不平等(76%)、超加工食品又は過剰加工食品(75%)である。

・来月に食料を買えるかを懸念している消費者の割合は減少傾向にある(2023年7月には28%が不安を感じていたが、2023年12月には25%、2024年2月には22%に低下)。

 

[FDA]警告文書

-Spirochaete Research Labs, LLC aka Scitus Laboratory Products

MARCH 08, 2024

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/spirochaete-research-labs-llc-aka-scitus-laboratory-products-674278-03082024

未承認の医薬品、不正表示の問題。刺激性医薬品で製品に塩化アンモニウム、水酸化アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム及び/又は炭酸ナトリウムの成分を含む。

 

-Boehringer Ingelheim Animal Health USA

MARCH 01, 2024

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/boehringer-ingelheim-animal-health-usa-674535-03012024

虚偽かつ誤解を招く表示、不正表示の問題。動物用医薬品のSenvelgo(velagliflozin経口液)成分の問題。

 

[FDA]FDAは特定のサプリメントの代わりに有毒なキバナキョウチクトウ(Yellow Oleander)が使用されていることについて警告を発表する(2024年1月)

FDA Issues Warning About Certain Supplements Substituted with Toxic Yellow Oleander (January 2024)

March 12, 2024

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-issues-warning-about-certain-supplements-substituted-toxic-yellow-oleander-january-2024

 更新情報。米国食品医薬品局(FDA)はこの安全性に関する警告で特定された製品に関連する有害事象の報告を引き続き受け取る。最新のリストが掲載されている。

 

[NASEM]アルコールと健康についての根拠のレビュー

Review of Evidence on Alcohol and Health

https://www.nationalacademies.org/our-work/review-of-evidence-on-alcohol-and-health

議会からの要請で現在の科学的根拠をレビューし報告する。この研究はアメリカ人のための食事ガイドラインの次の版に貢献するだろう

直近のイベント

2024年3月28日会合3

 

[WHO]2022年の世界の子どもの死亡は過去最低-国連報告

Global child deaths reach historic low in 2022 – UN report

13 March 2024

https://www.who.int/news/item/13-03-2024-global-child-deaths-reach-historic-low-in-2022---un-report

進歩はしたが、世界のどこかで5才になる前に490万人の、あるいは6秒に一人の、子どもが死亡している

Levels & Trends in Child Mortality

Report 2023

https://childmortality.org/wp-content/uploads/2024/03/UN-IGME-2023-Child-Mortality-Report.pdf

 

 

その他

-中年のがん死亡低下

Cancer deaths plummet in middle-aged people

13-MAR-2024

https://www.eurekalert.org/news-releases/1037493

BMJに発表された Cancer Research UKの研究によると英国の中年の人々のがんによる死亡は過去25年間で急減した

・35-69才のがん死亡率は25年間で1/3以上減った

・禁煙政策、予防、早期検出計画、効果的治療の結果

・増加しているがんもあり、まだ減らせる

進歩と課題 予防可能なリスク要因

・タバコ

・感染症

・紫外線暴露

・アルコール

・肥満と過体重

 

-Natureニュース特集

なぜこんなにも多くの若い人々ががんになる?データから言えること

Why are so many young people getting cancer? What the data say

13 March 2024 By Heidi Ledford

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00720-6

現代の謎の手がかりは何世代も前に集められた情報に隠れている可能性がある

50才未満の成人で1ダース以上のがん発症率が増加している理由について。

肥満の増加や早期のがん検診だけでは説明できない。

社会的不平等、腸内細菌、遺伝子などいろいろな説が提示されている

 

-世界には金持ちを養う余裕はない理由

Why the world cannot afford the rich

12 March 2024  By Richard G. Wilkinson & Kate E. Pickett

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00723-3

持続可能性のためには平等が不可欠である。科学は明確である-より平等な社会にすむ人々はより信頼でき環境を保護する

図:豊かな人と貧しい人の間の格差が大きい国ほど健康統計が悪く、暴力がひどく汚染している

(アメリカが特にひどいけれど。日本は同じくらいの格差の国より指標がいいことはどう説明するのか。とりあえず環境のためと称して金持ちの道楽を推進するのは悪手)

 

-SMC UK

リンゴ酢が肥満の体重管理に役立つという研究への専門家の反応

expert reaction to study saying apple cider vinegar aids weight management in obesity

MARCH 12, 2024

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-saying-apple-cider-vinegar-aids-weight-management-in-obesity/

BMJ Nutrition, Prevention & Healthに発表された研究が、肥満の青少年と小さい子どもたちの体重管理のためのリンゴ酢を調べた

Navarra大学予防医学と公衆衛生教授Miguel Ángel Martínez González教授

時間をかけていくつかの繰り返し測定を行っているが、この手の縦断研究での繰り返し測定に適切な統計手法が使われていない。T検定のみを使っているようである。さらに参加者の食事全体、カロリー摂取の変化や野菜果物の摂取量など、を記述していない。

簡単に言うと、これは注意が必要である、たくさんの注意が。

 

-バングラデシュでのSDN-1と SDN-2ゲノム編集植物の研究と放出のための標準実施要領(SOP)

Standard Operating Procedures for Research and Release of SDN-1 and SDN-2 Genome Edited Plants in Bangladesh - 2023

https://bangladeshbiosafety.org/bangladesh-doc/sop-genome-edited-plants-bangladesh-2023/

バングラデシュ農業省の農業研究評議会によるバイオセーフティ規制文書

 

-二日酔い予防-誇大宣伝か希望か?

Hangover Prevention – Hype Or Hope?

By Jim Mitroka — March 11, 2024

https://www.acsh.org/news/2024/03/11/hangover-prevention-%E2%80%93-hype-or-hope-17712

ZBioticという会社があなたに同社の製品、アセトアルデヒドを代謝する酵素を作る微生物、が二日酔い予防に有効だと信じさせたがっている。あなたは信じる?

製品のウェブサイトによると、特許を取得した、酒を飲んだ次の日をうまく切り抜けるのに役立つ遺伝子組換えプロバイオティクスであるという。しかしこれはサプリメントとして販売されていて、サプリメントには有効性への規制上の要件はない。宣伝の主な根拠は体験談で、おそらく効果はないだろう。

 

-AMA(米国医師会)

医師とナチュロパスの違いは?

What's the difference between physicians and naturopaths?

FEB 26, 2024 .  By Timothy M. Smith

https://www.ama-assn.org/practice-management/scope-practice/whats-difference-between-physicians-and-naturopaths

医療については教育は重要。患者もそれをよく知っている。なのにほぼ教育されていない、医師ではない州の免許を得て医療を提供しているナチュロパスがいる

(医師会があはき業者の教育の貧弱さを告発するといった趣の記事)