2021-01-01

お知らせ

 本を書きました。

 こちら↓の続編のようなものです。

 

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

  • 作者:畝山 智香子
  • 発売日: 2009/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 幸いにしてこの本は大学の先生方にテキストとして使っていただいたりして長く読まれました。引き続きよろしくお願いします。

 

間違いを見つけた、等のご指摘はここのコメント欄に頂けると嬉しいです。

 

訂正があります

・p38[誤] 食品衛生法第10条 → [正]食品衛生法第12条

 

2020-09-23

[EFSA]食品中のPFAS:EFSAはリスクを評価し耐容摂取量を設定する

PFAS in food: EFSA assesses risks and sets tolerable intake

17 September 2020

http://www.efsa.europa.eu/en/news/pfas-food-efsa-assesses-risks-and-sets-tolerable-intake

EFSAは体内に蓄積する主なパーフルオロアルキル物質、またはPFASの新しい安全閾値を設定する。この閾値、グループ耐容週間摂取量(TWI) 4.4ナノグラム /体重kg /週は、食品中のこれらの物質の存在から生じるヒトの健康リスクに関する科学的意見の一部である。

PFASは世界中の様々な企業で製造され使用されている合成化学物質のグループである(布地、家庭用品、消火、自動車、食品加工、建築、電子工学など)。

これらの化学物質への暴露は健康に有害影響を及ぼす可能性がある。これらの物質は飲料水、魚、果物、卵および卵製品に最もよく見られ、食品を含む様々な方法で人はPFASに暴露する可能性がある。

EFSAの評価が注目している4つのPFASは、パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)である。

EFSAの科学者は、最も暴露する人口グループは幼児とその他の子供で、乳児のPFAS量の主な要因は妊娠および授乳中の暴露だと述べている。

TWIを決める際に最も重要なヒトの健康影響は、ワクチン接種に対する免疫系の反応の低下だと専門家は考えた。これは、コレステロールの増加を主な重要影響として利用した2018年以降のPFASに関するEFSAの以前の意見と異なる。

この2018年の意見ではPFOS とPFOAに個別のTWIを設定したが、EFSAはより最近の科学的知見を考慮してこれらの物質を再評価し、複数の化学物質への複合暴露を評価する最新のガイダンスに従っている。

最新の科学的見解は、2020年2月から2020年4月の2カ月間の協議中に加盟国の科学機関、市民、管轄機関から受け取ったフィードバックに対応している。

EFSAの科学的助言は、食品を通したPFASへの暴露から消費者を守る最良方法の決定においてリスク管理者を支援するだろう。

食品はどのようにPFASに汚染される可能性があるか?

食品を育てるのに使われる汚染された土壌や水により、飼料や水を介した動物中のこれらの物質の濃縮により、PFASを含む食品包装により、あるいはPFASを含む加工設備により、食品は汚染される可能性がある。

 

・食品中のパーフルオロアルキル物質の存在に関するヒトの健康へのリスク

Risk to human health related to the presence of perfluoroalkyl substances in food

EFSA Journal 2020;18(9):6223 17 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6223

欧州委員会は、食品中のパーフルオロアルキル物質類(PFASs)の存在に関するヒトの健康へのリスクについての科学的評価をEFSAに求めた。動物のいくつかの同様の影響、トキシコキネティクス、ヒトの血液中に観察された濃度に基づき、CONTAMパネルは4つのPFASs、つまり PFOA、PFNA、PFHxS、PFOSの合計の評価を行うことを決めた。入手可能な発生データのあるPFASsの下限(LB)暴露が半分を占め、残りは主に半減期が短いPFASsが寄与した。この評価に含まれる4つのPFASsに等しい効力が想定された。青年および成人のグループの平均LB暴露は3~22で、95パーセンタイルは9 ~70 ng/kg 体重(bw)/週だった。幼児と「その他子供」は2倍多い暴露を示した。上限暴露はLB量より4-49倍多かったが、後者はより信頼できると考えられた。「魚肉」、「果物と果物製品」、「卵と卵製品」は暴露の最大原因だった。動物とヒトの入手可能な研究に基づき、免疫系の影響がリスク評価に最も重要だと考えられた。ヒトの研究から、血清中の4つのPFASsの合計の最低BMDL10である17.5 ng/mLが1歳児に確認された。PBPKモデルを用いて、長期母体暴露0.63 ng/kg bw/日が子供の血清濃度17.5 ng/mLに相当すると推定された。時間の経過に伴う蓄積が重要なので、耐容週間摂取量(TWI) 4.4 ng/kg bw/週が設定された。このTWIはヒトに観察された他の潜在的な有害影響からも保護する。報告された血清濃度量だけでなく推定されたLB暴露に基づき、CONTAMパネルは、欧州人の一部はこのTWIを超え、懸念されると結論した。

 

・技術報告書:食品中のパーフルオロアルキル物質のリスク評価案に関するパブリックコメント募集結果

Technical report: Outcome of a public consultation on the draft risk assessment of perfluoroalkyl substances in food

17 September 2020

http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1931

EFSAは25団体から意見を受け取った。この意見は2020年7月9日のCONTAM本会議で採択され、EFSA Journalで発表された。

 

[EFSA]意見等

-キャプタンの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance captan

EFSA Journal 2020;18(9):6230  11 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6230

情報不足と懸念が確認された。

 

-ザクロのボスカリドの既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue level for boscalid in pomegranates

EFSA Journal 2020;18(9):6236  11 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6236

妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の作物のボスカリドの残留物を管理するのに利用可能な執行のための分析手段が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるボスカリドの使用から生じる残留物の長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。規制リスク評価での使用に適した信頼できるエンドポイントが示された。

 

-提出された確証データを踏まえたジチアノンの農薬リスク評価ピアレビュー更新

Updated peer review of the pesticide risk assessment for the active substance dithianon in light of confirmatory data submitted

EFSA Journal 2020;18(9):6189  10 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6189

懸念が確認された。

 

-クロラントラニリプロールの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for chlorantraniliprole according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2020;18(9):6235  9 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6235

さらなる検討が必要。

 

-ルーマニア国民の青年、成人、高齢者の食品摂取調査

Romanian national food consumption survey for adolescents, adults and elderly

8 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1923

CARF (“Ce Are Românul în Farfurie”) (「ルーマニア国民食事調査」)は、青年(356品目、 10‐17 歳)、成人(740 品目、18‐64 歳)、高齢者(356品目、 65‐74歳)の代表的なサンプルと、特別に妊婦(142 品目)とベジタリアン(266品目)のサンプルに関する食品摂取データを集めるためにルーマニアで実施された食事調査である。この研究は2015年に開始し2020年に完了した。1500人以上の青年、成人、高齢者、ベジタリアン、妊婦の食品摂取に関するデータを、2つの季節を含む平日と週末を均等に代表する2日分の24時間思い出しインタビューの手段で集めて入手した。このインタビューデータはEFSAの「EUメニュー方法論に関するガイダンス」に則した食品傾向アンケートで補完した。このデータはEFSAの包括的欧州食品摂取データベースに含まれる予定である。データ収集に使用したソフトウェアはCARFソフトウェアだった。身長と体重は参加者の自己申告だった。参加率(参加に同意した人)は72%で、最終回答率(二回目のインタビューに回答した人)は59.6%だった。この調査はEFSA調達契約を通じて資金提供され、EUメニュープロジェクトに含まれる。この調査の実行中に、EUメニューガイダンスや技術的仕様書から大きな偏りは表れなかった。

 

-シアゾファミドの農薬リスク評価ピアレビュー更新

Updated peer review of the pesticide risk assessment of the active substance cyazofamid

EFSA Journal 2020;18(9):6232  4 September 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6232

情報不足と懸念が確認された。

 

[EU]RASFF Week38-2020

警報通知(Alert Notifications)

ブルガリア産チルドおよび冷凍鴨肉のクロルテトラサイクリン(680 µg/kg)未承認、産出国不明ハンガリー経由グラスマグからのカドミウム(0.59 mg/item)および鉛(>3 mg/item)の溶出、ベルギー産七面鳥混合飼料のナラシン (10000 mg/kg)およびナイカルバジン(23000 mg/kg) 高含有、香港産竹製カップセットからのホルムアルデヒドの溶出(269 mg/kg)、ロシア産ワッフルケーキの3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (3706 µg/kg)およびグリシジルエステル類(1326 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

オランダ産生鮮ベビーホウレンソウの硝酸塩高含有(4473.9 mg/kg)、オンライン販売されている食品サプリメントの未承認新規食品成分ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)、ベトナム産ミニゼリーカップの摂取による窒息リスクおよびカラギーナン(E407)とコンニャク(E425)未承認、オンライン販売されている食品サプリメントのテトラヒドロカンナビノール(THC)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

チェコ共和国産cbdオイルのテトラヒドロカンナビノール(THC) (0.06 g/100g)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、ポーランド産飼料用菜種粕のクロルピリホス(0.35 mg/kg)、フランス産マグロの缶詰が入っているガラスの瓶からのエポキシ化大豆油(ESBO) (120 mg/kg)の溶出、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産ザクロのクロルピリホス(0.122 mg/kg)、モザンビーク産チルドメカジキロインの水銀(1.50 mg/kg;1.63 mg/kg;1.63 mg/kg;2.64 mg/kg)、トルコ産ペッパーのピリミホスメチル(0.389 mg/kg)・ピリダベン(0.081 mg/kg)およびホルメタネート(0.107 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 16.8; Tot. = 19.3 µg/kg)、ペルー産紫トウモロコシ粉のフモニシン(11069 µg/kg)、中国産ロシアから発送した緑茶の未承認物質ジチオカルバメート(0.485 mg/kg)、パキスタン産米の未承認物質カルベンダジム(0.047 mg/kg)およびトリシクラゾール(0.029 mg/kg)、

 

[FDA]FDAはFSMA食品トレーサビリティ規則案を発表、よりスマートな食品安全新時代の大きな一里塚

FDA Announces FSMA Food Traceability Proposed Rule, A Major Milestone in the New Era of Smarter Food Safety

September 21, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-announces-fsma-food-traceability-proposed-rule-major-milestone-new-era-smarter-food-safety

規則案

FSMA Proposed Rule for Food Traceability

https://www.fda.gov/food/food-safety-modernization-act-fsma/fsma-proposed-rule-food-traceability

追加の記録が必要な食品のリスト

Food Traceability List

https://www.fda.gov/food/food-safety-modernization-act-fsma/food-traceability-list

(食中毒ハイリスク食品)

 

[FDA]FDAは栄養成分とサプリメント表示にさらなる柔軟性を提供

FDA Provides Additional Flexibility Regarding Nutrition and Supplement Facts Labels

September 18, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-provides-additional-flexibility-regarding-nutrition-and-supplement-facts-labels

年間販売額1000万ドル以下の事業者の更新された表示の遵守日が2021年1月1日であるが、FDAは2021年の間は小規模事業者の取り締まりを行わない意向である

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新:

Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup September 21, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-daily-roundup-september-21-2020

・「詐欺的コロナウイルス検査、ワクチン、治療に注意」、というタイトルの新しい動画

https://www.youtube.com/watch?v=YXntX39C1rg

 

[BfR]コロナウイルスにも関わらず社会的接触は再び増加

Despite coronavirus: Social contacts increase again

21.09.2020

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2020/30/despite_coronavirus__social_contacts_increase_again-255622.html

BfRコロナモニター

パンデミックのため知人に会うのを減らしているという回答者は60%のみ

友人と会ったり戸外の新鮮な空気を吸って人生を楽しんだり:コロナウイルスパンデミックにも関わらず日常生活は普通に戻りつつある

(家から出るな、が最も大きく遵守率が低下したようだ。家の外に出て新鮮な空気を吸うことまでやめろ、という対策は厳しいわりにあんまり効果がないのでは)

 

[ProMED]リシン-米国:(ワシントン)パッケージ

Ricin - USA: (Washington, DC) package

2020-09-21

https://promedmail.org/promed-post/?id=7800430

[1]Date: Mon 21 Sep 2020 Source: USA Today [edited]

リシンを含む小袋をホワイトハウスに郵送した疑いのある女性が9月22日にニューヨーク裁判所に現れる予定。

[2] An explanation of Ricin Date: 3 Oct 2018

リシンの説明

 

[ProMED]原因不明の死、象-ボツワナ(第三報):有毒藻類

Undiagnosed deaths, elephant - Botswana (03): toxic algae

2020-09-21

https://promedmail.org/promed-post/?id=7800907

Date: Mon 21 Sep 2020 Source: Reuters [edited]

シアノバクテリアの産生する水中毒素が今年ボツワナで300頭以上の象を殺した、と月曜日(2020年9月21日)に調査結果を発表して担当官が述べた。

謎は象だけが影響されていて他の動物は被害がないように見えること。

近傍のジンバブエでも25頭の象の死体が見つかっていて象牙は無傷であったため密猟ではないと判断されている。ジンバブエではサンプルを英国に送って他の国にも送る許可を待っている。

アフリカ全体の象は密猟で減少しているがボツワナでは13万頭に増加している

以下藍藻毒素の解説略

 

[HAS]約213000ドル相当の噛みたばこを密輸した罪で5人のマレーシア人運転手が投獄された

Five Malaysian Drivers Jailed for Smuggling around $213,000 Worth of Chewing Tobacco

22 Sep 2020

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/five-malaysian-drivers-jailed-for-smuggling-around-213-000-worth-of-chewing-tobacco

実名とトラックの隠し場所の写真(添付ファイル)

 

[ヘルスカナダ]カナダ政府はオンタリオのより安全な薬物供給プロジェクト支援を強調

Government of Canada highlights support for safer drug supply projects in Ontario

September 18, 2020

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2020/09/government-of-canada-highlights-support-for-safer-drug-supply-projects-in-ontario.html

COVID-19期間中の過剰使用を減らすために一時的緊急公衆衛生ニーズサイトも認可し運営している

カナダの近代史上最も深刻な公衆衛生危機のひとつとしてオピオイドの過剰使用危機は継続している。悲劇的なことに、多くの地域でCOVID-19アウトブレイクは危機を悪化させている。カナダ政府はアウトブレイク期間中の過剰使用リスクのある人達を支援するツールを確保する対策をとっている。本日Patty Hajdu保健大臣はオンタリオでのより安全な薬物供給プロジェクトに約950万ドルを支援する。これは流通している違法で危険な薬物の代わりに医薬品グレードのものを提供するプロジェクトである。

 

[ASA]コロナウイルスと安全性規制の描写についての我々の声明

Our statement on coronavirus and depictions of safety regulations

18 Sep 2020

https://www.asa.org.uk/news/our-statement-on-coronavirus-and-depictions-of-safety-regulations.html

Covid-19パンデミック初期からASAには現在の政府の規制や科学的ルールやガイドラインに従わない光景や行動を描いた広告(例えば人々が密集している、あるいは店舗内でマスクをしていない)への苦情が寄せられていた。

我々の対応は現実的なもので、ロックダウン開始時に述べた「規制の寛容」に基づく。しかしながら最近受け取った質問に鑑み、ASA評議会は3つの基本原則に合意した。

a) マスクや距離をとることなどのような対策を積極的に否定するような広告は無責任で広告基準違反になる可能性が高い。ASAはそのような広告を調査し禁止するだろう

b) パンデミックの存在を明示する責任ある広告は、ソーシャルディスタンスや正しいフェイスマスクの使用などを描写するべきである

c)  パンデミックの存在を明示していない責任ある広告にはコロナウイルス対策の描写は必要ないだろう

 

[FTC]NutraClick LLC社は2016年の裁判所命令に違反したというFTCの申し立てに和解するためネガティブオプションマーケティング禁止に合意し104万ドルを支払う

NutraClick LLC to Pay $1.04 Million and Agree to Negative Option Marketing Ban To Settle FTC Allegations That it Violated 2016 Court Order

September 22, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/09/nutraclick-to-pay-1-million-and-agree-to-marketing-ban

サプリメント業者による詐欺的な売り方に対して。無料お試しに申し込んだつもりが18日以内にキャンセルしないと毎月定期購入になるという違法な売り方

 

[WHO]たばこは冠動脈心疾患による死亡の20%の原因

Tobacco responsible for 20% of deaths from coronary heart disease

22 September 2020

https://www.who.int/news-room/detail/22-09-2020-tobacco-responsible-for-20-of-deaths-from-coronary-heart-disease

9月29日の世界心臓デーを前にWHO等が発表した新しい概要によると、毎年190万人がたばこ誘発性の心疾患で死亡している

 

論文

-ハロウィンとイースターに子どもの新しいナッツアナフィラキシーの急増

Spike in new nut anaphylaxis in children at Halloween and Easter

21-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/cmaj-sin091520.php

CMAJ。ハロウィン、イースター、クリスマス、Diwali(ヒンズー教の祭り), 旧正月および Eid al-Adha(イスラム教の祝日)のアナフィラキシーを比較した。ハロウィンとイースターでのみ平日より多い。

 

-約20%のアメリカ人は食べるものが十分ではない

Nearly 20 percent of americans don't have enough to eat

22-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/pbrc-n2p092120.php

米国成人の18%以上が日々の食べ物が十分あるかどうかわからず、その数はヒスパニック、黒人、肥満の人、女性でより悪い

JAMA Network Open

(肥満なのに足りないと思うのは何だろう)

 

-The Lancet NCDI貧困委員会:最も貧しい数十億人のための国民皆医療のギャップを埋める

The Lancet NCDI Poverty Commission: bridging a gap in universal health coverage for the poorest billion

September 14, 2020

https://www.thelancet.com/commissions/NCDI-poverty

現在のWHOの非伝染性疾患への取り組みは世界で最も貧しい人達のニーズや権利に対応していないので拡大すべき

 

-COVID-19:科学の信頼への負荷試験

COVID-19: a stress test for trust in science

The Lancet EDITORIAL| VOLUME 396, ISSUE 10254, P799, SEPTEMBER 19, 2020

9月21-25日はピアレビュー週間で、ピアレビューの重要性を確認する毎年の行事だが今年は特に重要である

(今年はいつもの5倍の論文投稿があるとのこと)

 

-Scienceニュース

欧州は広大宣伝されてきた研究「ミッション」の目標を発表

Europe unveils targets for hyped research ‘missions’

By Nicholas WallaceSep. 22, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/09/europe-unveils-targets-hyped-research-missions

EUは5つの広範な分野(がん、気候変動適応、カーボンニュートラルな都市、健康な水、土壌の健康)の問題に取り組む研究に資金を集中させる「ミッション」の目標案を発表した。

本日発表された5つの報告書で長期目標とより詳細な中間目標を提案している。しかし組織や運営、資金源は不明

例えば「がん征服」ミッションでは2030年までに300万人のがん死亡を予防することを目指すがその内容は医学研究だけではなくアルコール課税のような政策も含まれる。

 

-Nature書評

ワクチン-三世紀の抗議の教訓

Vaccines — lessons from three centuries of protest

21 SEPTEMBER 2020  Julie Leask

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02671-0

予防接種は常により広範な社会コントロールの恐怖の代理だった、歴史が再確認する。

Jonathan M. Berman著「ワクチン反対者:間違った情報に基づく運動への対処法Anti-vaxxers: How to Challenge a Misinformed Movement」

(一部のみ)

多くの反ワクチン本が書かれ、多くが科学者により効果的コミュニケーションを、政府に積極的な対抗を求める。この本は社会行動研究からより深く追求する。

 

その他

-COVID-19のナンセンスは無害ではないだろう

COVID-19 Nonsense May Not Be Benign

Joe Schwarcz PhD | 17 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-pseudoscience/covid-19-nonsense-may-not-be-benign

COVID-19については大量のナンセンスが拡散されている。そしてどんなにそれらの主張が馬鹿げていても、無害とはほど遠い

チョウセンアサガオの種がコロナウイルスに似ているから病気を治せるという主張をソーシャルメディアで見てこの種で作った調合物を摂取してインドの12人が入院した。

 

-あなたが信じたいのはどっちのスウェーデン?

Which Sweden Do You Want to Believe In?

Jonathan Jarry M.Sc. | 18 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/which-sweden-do-you-want-believe

スウェーデンのコロナウイルス対策は際だった成功でも恐ろしい失敗でもない。あなたが信じ込まされているものよりずっと複雑

スウェーデンのCOVID-19パンデミック対策のメディア報道が極端に分かれている。まるで群盲象をなでるかのようだ。その評価はあらゆる異なる結論を出せる。スウェーデンのリンゴをどのオレンジと比べるかを選べる:他のスカンジナビア諸国、欧州、あるいはケベック。スウェーデンは誰もが好みのものを選べるバイキング料理のようで、その報道にはしばしばデマや文脈を無視した情報が含まれる。

(以下スウェーデンは地獄でも天国でもないという話)

 

-不釣り合い?ニュージーランドの蜂蜜業界はグリホサート汚染の主張に反論

Bee-lown out of proportion? New Zealand honey industry refutes glyphosate contamination claims

By Pearly Neo 21-Sep-2020

https://www.foodnavigator-asia.com/Article/2020/09/21/Bee-lown-out-of-proportion-New-Zealand-honey-industry-refutes-glyphosate-contamination-claims

MPIが300ほどの蜂蜜を調べた結果を発表してから騒動が始まった。62検体(20.7%)から規制値以下のグリホサートが検出されたという。販売されているものに規制値を超えたものは無く食品安全上の問題ではない。ニュージーランド養蜂業協会理事長のKarin Kosは言う。

「問題が始まってから、我々は消費者からたくさんの問い合わせを受け取っているが食品安全上の問題ではない」規制値を超えるものも見つかっているがそれらは市販されていない、生の、未加工蜂蜜である。

しかしグリホサートに反対する団体はそのような「心配ない」という態度が問題だという

(一部のみ)

 

-SMC UK

最新一日COVID-19症例数への専門家の反応

expert reaction to latest daily COVID-19 case numbers

SEPTEMBER 22, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-latest-daily-covid-19-case-numbers/

9月22日火曜日の確認数4926

オックスフォード大学ロザリンドフランクリン研究所長FRS FRSE FmedSci James Naismith 教授

(一部のみ)

検査追跡隔離システムの核心はロックダウンを避けることだった。我々は一貫してそんな短期間で英国で効果的なシステムを作るのは無理だと警告してきた。それには明確なフォーカスと経験を積んだ管理者と専門家の配備が必要だと。

症状のない人どころか症状のある人のうち自己隔離を守っているのが20%であることは、このシステムがデータを集めるためのもので感染を抑えるためのものではなくしている。もう何ヶ月も陽性者の隔離こそが重要だと言ってきたのに。

(20%はびっくり。陽性でも陰性でも行動が変わらないならなぜ検査するのか?)

 

-SMC NZ

恐ろしい合成大麻がNZに戻ってきた-専門家の反応

Deadly synthetic cannabis drug returns to NZ – Expert Reaction

Published: 22 September 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/09/22/deadly-synthetic-cannabis-drug-returns-to-nz-expert-reaction/

全国サンプリングで悪名高いカンナビノイドAMB-FUBINACAが再び流行していることを検出

(専門家のコメント略。二人とも大麻を禁止しているから合成大麻が出回るのだと主張。薬物に依存しないという選択肢はないらしい))

2020-09-18

[ANSES]ANSES年次報告書

ANSES in Action - Annual report 2019

https://www.anses.fr/en/content/anses-action-annual-report-2019-0

 

[PHE]アスベスト空気の質監視結果の健康リスク評価:Grenfellタワー

Health Risk Assessment of asbestos air quality monitoring results: Grenfell Tower

17 September 2020

https://www.gov.uk/government/publications/health-risk-assessment-of-asbestos-air-quality-monitoring-results-grenfell-tower

2018年11月から2019年6月までのGrenfellタワーサイトでのアスベストエアサンプリングの評価(2017年6月火災)

この時期はタワーの中のものを含むバッグが運び出されクリーニングされた時期。

アスベストには安全な曝露量はなく暴露は可能な限り低くすべき、ではあるものの監視データからはバッグの移動や保管による公衆へのリスクは低いと考えられる。監視からはこの場所のアスベスト繊維のリスクは環境から予想されるものと区別できないことを示す。

 

[FAO]ブルキナファソ、南スーダン、イエメンの飢饉リスクを避けるため緊急対応が必要、FAO事務局長が国連安全保障理事会に訴える

Urgent action needed to avert the risk of famine in Burkina Faso, South Sudan and Yemen, FAO Director-General tells UN Security Council

17 September 2020

http://www.fao.org/news/story/en/item/1308236/icode/

 

[CDC]新しいCDCのデータは成人の肥満が増えていることを発見

New CDC data finds adult obesity is increasing

September 17, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/s0917-adult-obesity-increasing.html

2019成人肥満有病率地図は、12州で成人肥満率35%以上でこれは2018年の9州2017年の6州から増加していることを示す

肥満はCOVID-19のアウトカムを悪化させ重症化、入院、死亡リスクを増やす

Adult Obesity Maps

https://www.cdc.gov/obesity/data/prevalence-maps.html

(まだ太れるんだ)

 

[ProMED]麻痺性貝毒(第2報):フィリピン(サマル島)イガイ、致死

Paralytic shellfish poisoning (02): Philippines (SM) mussels, fatal

2020-09-17

https://promedmail.org/promed-post/?id=7788622

Date: Wed 16 Sep 2020  Source: Manila Bulletin

サマル島Daramの町で麻痺性貝毒中毒の疑いで2人の子ども死亡、他に4人の家族が病気になった

2020年9月15日に昼食にミドリイガイを食べた後食中毒症状が出て8才と3才の兄弟が死亡した。

(第一報がみつからないのだが))

 

[FSA]FSA理事会: 2020年9月16日

FSA Board meeting: 16 September 2020

15 September 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-16-september-2020-1

FSAの過敏症に対する科学委員会チームの取り組み、FSAのリスク評価過程に関して、食品及び飼料の安全性と衛生の共通の枠組みについて、国家食品犯罪ユニット戦略評価等

議題とペーパー

Agenda and papers

https://www.food.gov.uk/about-us/fsa-board-meeting-september-2020

・リスクアナリシスプロセスについて

EU離脱後の食品安全基準と消費者保護確保を維持するための国内プロセスフローチャート

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/fsa-20-09-05-risk-analysis-infographic.pdf

・食品過敏について

この分野の研究を再びFSAの課題にすべきと報告。明確な戦略と期限とアウトプット最大化等を求める

 

-FSA理事会は、食品過敏症の人に「長期にわたるポジティブな影響があるだろう」計画を支持する

FSA Board backs programme which ‘will have long-lasting and positive impact’ for people with food hypersensitivities

17 September 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-backs-programme-which-will-have-long-lasting-and-positive-impact-for-people-with-food-hypersensitivities

2020年9月16日の理事会で科学評議会のPaul Turner博士が理事会委員に対してFSAの食品過敏症(FHS)を食物アレルギーと食品不耐に組み込む研究計画の進行状況について説明した。FSAはFSHについての戦略を、最良の科学と根拠を入手し、食品安全向上と消費者の選択の幅を広げるための適切で効果的な対応を支持できるように見直し中である。

 

[FTC]FTCはStimTein関節痛緩和錠剤を購入した消費者に$110,000以上を返金

FTC Refunds More Than $110,000 to Consumers Who Bought StimTein Joint Pain Relief Pills

September 17, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/09/ftc-refunds-more-110000-consumers-who-bought-stimtein-joint-pain

FTCは関節痛緩和に有効だとされる錠剤を購入した消費者に、総額$110,000以上の12219の小切手を郵送している。2020年2月のFTCの苦情申し立てによる

(コンドロイチンやグルコサミンより良い骨活性化タンパク質Bone Activating Proteinを含むサプリメントと宣伝していた)

 

[RIVM]オランダ全国下水中コロナウイルスモニタリング研究

Coronavirus monitoring in sewage research throughout the Netherlands

09/17/2020

https://www.rivm.nl/en/news/coronavirus-monitoring-sewage-research-throughout-netherlands

オランダ全国の300箇所のサンプリングポイントの、1700万人の下水中コロナウイルスを調べている。細菌一部の地域でウイルス粒子が増加しているが他の地域では増加していない

ダッシュボードのデータは毎週更新される

 

論文

-健康的な食事は肥満の悪影響に対抗できるか?

Does a healthy diet counter the ill-effects of obesity?

17-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/p-dah091520.php

PLOS Medicineに発表されたスウェーデンのUppsala大学の研究によると、地中海様の健康的質の高い食生活は肥満と心疾患死亡率の関連を一部改変する。スウェーデンのコホート研究に参加している79003人の成人の食生活を地中海様食生活に近いかどうかでスコア化し、21年フォローアップ。過体重の人の中では地中海食スコアの高い人のほうが全原因による死亡のハザード比が小さかった。しかし完全にBMIの高さによる悪影響を打ち消すことはなかった。

(肥満になっている時点で「健康的な食」ではない、のだけれど。スウェーデンは地中海ではないだろうし食事を部分でしか考えないのだろうか。著者の所属は外科で雑誌は医学)

 

-コーヒーは転移性大腸がん患者の生存率改善と関連

Coffee associated with improved survival in metastatic colorectal cancer patients

17-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/dci-caw091620.php

JAMA Oncologyに発表された1171人のがん患者の観察研究。コーヒーを多く飲むことを薦めるには時期尚早だが、コーヒーを飲むことは害にはならないことを示唆する

 

-DIY COVID-19ワクチンには公衆衛生上の問題がいっぱい

Do-it-yourself COVID-19 vaccines fraught with public health problems

17-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uoia-dcv091620.php

善意の「市民科学者」が手作りCOVID-19ワクチンで自分たちを守っていると信じているかもしれないが、そのようなDIY医療を自分の身体で実験するのは法的、倫理的、公衆衛生上の問題が多数ある。Science

 

-世界市民がゲノム編集を慎重に検討

Global citizen deliberation on genome editing

John S. Dryzek et al.,

Science  18 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6510, pp. 1435-1437

ゲノム編集技術は可能性とリスクと倫理的課題をもつ。そのような技術のガバナンスや規制が国際的に一貫していない。各国の選択の影響は国内に留まらない。例えば完璧な人間を作るために遺伝子を編集したいと思う人は統治能力のない国に行くだろう。世界市民議会が必要である。それは既存の主に豊かな国の自称代表者NGOではなく、多様な集団からの無作為抽出のほうがいい。

 

-科学者がプラスチック汚染に警鐘を鳴らす

Scientists sound alarm on plastic pollution

17-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/asu-ssa091720.php

2018年1月に中国が西洋諸国のリサイクル可能プラスチックゴミの受け入れをやめてから、英国、欧州、北米でプラスチックゴミが積み上がった。他の東側諸国もプラスチックゴミの輸入を禁止し始め、世界中の政府がこの問題の解決法を急いで探している。

今週Scienceに発表された新しい研究で、プラスチックゴミの増加量は削減量を上回って増え続けていること、2030年までには6倍以上になるだろうことを示した

 

-生物多様性の減少を逆転させるためには食糧生産のために土地を開拓することを抑制することが必須

Curbing land clearing for food production is vital to reverse biodiversity declines

17-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/icft-clc091720.php

生物多様性損失の主要な原因は人々を食べさせるための土地の利用である;新しい研究は2050年までに生物多様性の損失を逆転させるにはこの関係を変えることが必要(そして可能)なことを示す。

Nature

(農業分野で単位面積あたりの収量を増やし、人の方は食生活を変える、で可能だと)

 

その他

-SMC UK

英国医師会年次代議員会合で医師が「ほぼ根絶」COVID-19方針を求めたことへの専門家の反応

expert reaction to doctors at BMA Annual Representative Meeting calling for ‘near-elimination’ COVID-19 policy

SEPTEMBER 17, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-doctors-at-bma-annual-representative-meeting-calling-for-near-elimination-covid-19-policy/

エジンバラ大学感染症疫学教授Mark Woolhouse教授

ここ数ヶ月、ほぼ根絶という考えは疫学と公衆衛生コミュニティーで熱心に議論されている。現実的には3月に既にモデル化されたロックダウン-開放-ロックダウンサイクルとあまり変わらない。違うのはロックダウンをより厳しくより長くして感染者数をごく僅かにするところだ。開放期により厳しい制限をすれば緩和が長くできると主張されている。このトレードオフの評価は簡単ではない。ロックダウンが引き起こす多様な害についての根拠が蓄積してきているので、そのほうが「良い」かどうかは明確とは言えない。

BMAは声明でさらなるロックダウンの必要性を強調していない。しかしニュージーランドや他の地域で見られたように、根絶を達成しそれを維持するには何週間も、何ヶ月にもわたる厳格なロックダウンが必要だろう。得られる僅かなメリットに対してその膨大なコストが正当化できるかは議論の余地がある

Leeds大学医学部准教授Stephen Griffin博士

BMAの呼びかけは独立SAGEの意見を反映したもので私は心から支持する。島国だから達成できるがそれには明確なメッセージと政府の相当な投資と社会の大部分の努力が必要である

Reading大学細胞微生物学准教授Simon Clarke博士

BMAの呼びかけはとても魅力的がどうやって達成するかは注意深く検討する必要がある。厳しい制限と強権的検査による感染者の大規模な隔離が必要だが、一般の人達がほんとうにそうしたいのか確信が持てない

(英国も結構迷走してる。)

 

-我々は誰を信用する?

マクギル大学科学と社会研究室Trottier公共科学シンポジウム

Trottier Symposium: "In Whom Do We Trust?"

https://www.mcgill.ca/oss/events-0/trottier2020

今年は誰でもどこからでも参加できる

パンデミックの時代、インフォデミックの時代である。我々は絶え間ない情報の津波に襲われているが、その情報の信頼性はしばしば疑問である。議論の多い問題や医学、栄養、環境上の懸念に関するものでは、必要な背景知識を欠くブロガーや政治家がまるで科学の専門家のように議論に参加する。残念ながら傍目にはこれらの意見がしばしば等価とみなされる。

健康や社会の問題の深刻さに直面し、我々が頼りとする情報の信頼性を判断することがますます重要になっているがそのような判断は簡単ではない。今年のシンポジウムのテーマは「我々は誰を信用する?」である

・Britt Hermes ニセ医者。現実的な害。もとナチュロパス「ドクター」の告白

・Brendan Nyhan フェイクニュースの消費者:何故人々はオンラインの信頼できない情報を読むのか

・Anthony Warner 飢餓を終わらせる-世界を破壊することなく食べさせるための探求

・Wendy Zukerman パンデミック中のサイエンスジャーナリズム:事実と恐怖の最新情報を常に把握する方法

 

-中国の工場からリークした細菌アウトブレイクで数千人感染

Bacterial outbreak infects thousands after factory leak in China

September 17, 2020

https://edition.cnn.com/2020/09/17/asia/china-brucellosis-outbreak-intl-hnk/index.html

昨年バイオ医薬品会社から漏れて引き起こされたアウトブレイクで3245人がフルセラ症になったことを確認した。さらに1401人が確定待ち。蘭州市。動物用ブルセラワクチンを作っていたZhongmu Lanzhouバイオ医薬品工場が、期限切れの殺菌剤を使ったため排気ガスに生きた細菌が含まれた。最初のアウトブレイクが起きたのは風下のLanzhou獣医学研究所

(こういうのがあるから陰謀論が勢いづく)

 

-ドリーマー病:如何にしてアグロエコロジーが何百万人を飢えさせるか

The Dreamer’s Disease: How Agroecology will Starve Millions

Posted by RISKMONGER on SEPTEMBER 16, 2020

https://risk-monger.com/2020/09/16/the-dreamers-disease-how-agroecology-will-starve-millions/

「世界は日光と蝶とバラと虹でできている。父なる金儲けが母なる自然を痛めつけるのを止めさせることができれば、世界は夢みた、有害なものは無い、愛に満ちた、平和で希望と幸福に溢れる素晴らしいものになる」

アグロエコロジーイデオロギーを支えているのはこのドリーマー病である。我々がやるべきことは悪しき人間を排除することで、そうすれば自然が必要なものを全て与えてくれる。この夢想は自然が良いもので人間がやることは自然破壊だけだという信仰のもとに築かれている。

アグロエコロジーとは何か?

自称アグロエコロジー科学の権威であるIPES-Foodによると、産業としての農業に対比される代替食品農業パラダイムである

慣行栽培農家はアグロエコロジストになれるか?

IPES-Foodによるとノーである

アグロエコロジーは単なる社会正義の概念か?

FAOのパンフレットにはアグロエコロジーは女性や若者や先住民の権利に重きを置くとある。つまり農業についてというより社会正義の問題である。しかしFAOはアグロエコロジーを農業システムの変革ツールとして推進したい。ウガンダの農業アドバイザーNassib Mugwanyaはアグロエコロジーはアフリカの農家を貧困のままに縛り付けるだけだという

アグロエコロジーの社会的コスト

農業の収量や条件を改善しないのに小規模農家の社会正義を提供できるのか?ノー。おそらく最大の社会不正義は貧困だから

詐欺師と踊る

アグロエコロジーは科学か?

ノー

アグロエコロジーは世界を食べさせるか?

ノー

歴史は繰り返す

ソビエトのTrofim Lysenkoを想起させる