2020-09-08

[HK]違反

-食品安全センターは包装ハタのサンプルにマラカイトグリーンを検出する

CFS finds malachite green in prepackaged grouper sample

Monday, September 7, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200907_8122.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にて包装ハタのサンプルに3.8 ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。

 

-包装飲料が栄養表示規則に違反

Prepackaged beverages not in compliance with nutrition label rules

Friday, September 4, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200904_8119.html

香港さんDayday Cashew Nuts, Walnut & Peanut Drinkから糖類3.0g/100ml申告のところ、 7.9g/100mlが検出された。

 

-果物サンプル1つから基準値超過の残留農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in 1 fruit sample

Thursday, Sep 3, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200903_8118.html

マンゴーから0.20ppmのフェンチオンが検出された。

 

[FDA]消費者情報 がんを「治癒する」と表示ある製品は残酷な詐欺である

Products Claiming to "Cure" Cancer Are a Cruel Deception

09/04/2020

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/products-claiming-cure-cancer-are-cruel-deception

FDAはフェイスブックやインスタグラムのようなウェブサイトやソーシャルメディア上のがんを治癒することを表示する製品に注意するよう呼びかける。

 

[FDA]警告文書

- Greater Peoria Physical Medicine & Rehabilitation, S.C. d.b.a. Joseph Health Group

August 10, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/greater-peoria-physical-medicine-rehabilitation-sc-dba-joseph-health-group-607197-08102020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。ダイエタリーサプリメントを含む。

 

[FDA]リコール

Corgiomed LLC はLeafree 簡易手指用消毒液アロエベラ製品に食用アルコールと表示があるため全国的自主回収を発表する

Corgiomed LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of All Lots of Leafree Instant Hand Sanitizer Aloe Vera Labeled as EDIBLE ALCOHOL

September 03, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/corgiomed-llc-issues-voluntary-nationwide-recall-all-lots-leafree-instant-hand-sanitizer-aloe-vera

Corgiomed LLC はLeafree 簡易手指用消毒液アロエベラ製品に食用アルコールと表示があるため全国的自主回収を発表する。摂取により、アルコール中毒の症状が出る可能性がある。

 

ニュージーランド保健省

ダイオキシン:テクニカルガイド

Dioxins: A Technical Guide

07 September 2020

https://www.health.govt.nz/publication/dioxins-technical-guide

全米科学アカデミーの2018年報告書の要約にニュージーランドの暴露データを加えたもの

 

[PHE]企業が肥満に取り組むのに役立つ新しい自主的カロリーガイドライン

New voluntary calorie guidelines to help industry tackle obesity

7 September 2020

https://www.gov.uk/government/news/new-voluntary-calorie-guidelines-to-help-industry-tackle-obesity

食品企業は日々の食品の過剰なカロリーを2024年までに最大20%削減することで、人々が健康的な体重維持に向かうことの手助けをするよう推奨されている

この任意のカロリー削減ガイドラインは政府のCOVID-19と肥満への対策の重要な一部である

持ち帰り食品とレストランの食品が特にカロリーが多い。例えばレストランやテイクアウトのピザは一人前2320カロリーで、店やスーパーマーケットで買うものだと1368カロリーである。研究によると外食や持ち帰りだと平均1日あたり200カロリー多くなる。

・外食や持ち帰り、配達部門のほとんどの食品は20%カロリー削減

・子ども用食事は10%カロリー削減

・小売り食品は10%

・スナックやポテトチップスは5%削減

など

また新たに自主的減塩目標も発表した。

減塩に関する二回目の進行状況報告書ではパンや朝食シリアルなど一部の分野での良い進歩がみられた。

 

[FSA]公式ブログ 我々はどう科学をフォローするか-我々の科学助言委員会に会おう

How we follow the science – meet our Scientific Advisory Committees

Alisha Barfield, Science Strategy and Assurance Team, Posted on:25 August 2020 -

https://food.blog.gov.uk/2020/08/25/how-we-follow-the-science-meet-our-scientific-advisory-committees/

FSAには4つの独立した科学委員会がある

・動物飼料に関する助言委員会(ACAF)

・新規食品とプロセスに関する助言委員会 (ACNFP)

・食品の微生物学的安全性のための助言委員会(ACMSF)

・食品・消費者製品・環境中化学物質の毒性に関する委員会(COT)

これらの委員会が科学的情報を収集しその妥当性を評価する。

移行期間が終了したら、これらの助言委員会が我々のリスクアナリシスプロセスの必須の部分になる。それにより英国の食品安全基準の高さと消費者保護が維持される。

リスクアナリシスプロセスの一部として、我々は3つの合同専門家グループ(JEGs)も作った。これらが規制対象製品や認可が必要な製品を専門に検討する。それらには以下が含まれる

・食品と接触する物質

・添加物、酵素、その他規制対象製品

・動物飼料と飼料添加物

さらに二つの戦略委員会がある

・社会科学に関する助言委員会(ACSS)

・科学評議会

本日科学委員会のウェブサイトを新しく、アクセスしやすくした。

Science Advisory Committees

https://sac.food.gov.uk/

 

その他

-英国緊急時助言委員会

高等教育に関連するSARS-CoV-2伝染管理の基本原則

Principles for managing SARS-CoV-2 transmission associated with higher education, 3 September 2020

https://www.gov.uk/government/publications/principles-for-managing-sars-cov-2-transmission-associated-with-higher-education-3-september-2020

大学の再開にあたって。大学で感染が起こる可能性は高く、対策には国の監視と協調した計画が必要。検査や追跡、効果的隔離を可能にする明確な戦略が必須。リスクのヒエラルキーに基づいて学生の教育を安全に提供する。宿泊と社交が最もリスクが高い。COVID-19だけでなく学生や職員のより広範な身体的精神的健康を検討する戦略が必要。コミュニケーション戦略が重要。

(なお英国現時点で検査結果が報告されるまでタイムラグが生じている模様)

 

-Natureニュース

抗体が間違った方向に導くとき:妥当性確認の探求

When antibodies mislead: the quest for validation

07 SEPTEMBER 2020  Monya Baker

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02549-1

研究用抗体は必ずしも表示通りに働かない。実験を開始する前に真のシグナルを試験せよ

(市販の抗体は)

 

米国の大学の労働者のCOVID-19症例増加の中キャンパスに戻ることを争う

US university workers fight a return to campus as COVID-19 cases grow

04 SEPTEMBER 2020  Emma Marris

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02557-1

大学職員、大学院生、その他キャンパススタッフが大学再開の中安全でない状況に訴訟や抗議

夏休み後に再開した米国のキャンパスに活動の波が広がっている。一つのグループは職員に安全な労働環境を提供しないとしてノースカロライナ大学を訴えた。他抗議活動が行われている。この動きは米国の大学でのCOVID-19感染が増加したことに関連する。NYTによると8月末までに米国の大学での感染者数は24000ほど報告されている。

大学労働者は大学が再開を決めたのは安全性よりお金のためだと考えている。管理側はオンラインのみでは学生が入学を遅らせることや食事や住居などの収入が無いことを恐れている

(以下講師の解雇等も)

 

-Center for Inquiry

疑わしいCOVID-19治療や予防法

DUBIOUS COVID-19 TREATMENTS AND PREVENTIVES

https://centerforinquiry.org/coronavirus-cure-claims/

5月に作って更新を続けているサイト

分類してFTCやFDAの警告文書にリンク

 

-TINA.ORGはPLEXUSが子ども向けサプリメントを詐欺的に販売促進していることを発見

TINA.ORG FINDS PLEXUS DECEPTIVELY MARKETING SUPPLEMENTS FOR KIDS

Published on August 12th, 2020

https://www.truthinadvertising.org/tina-org-finds-plexus-deceptively-marketing-supplements-for-kids/

国中の保護者が子どもたちをこの秋学校に戻すことに取り組んでいる中、アリゾナのマルチ商法企業PLEXUSのディストリビューターが、子どもの免疫系を強化しウイルスフリーを保つと詐欺的な宣伝をしている。親向け、特に母親を標的にしたソーシャルメディアの投稿で、ディストリビューターは喘息や湿疹、ADHDや消化管の問題などにも役立つと根拠無く主張している。TINAはこうした投稿を集めた。6月5日にFTCから警告を受けた後も詐欺的宣伝を続けている。TINAは2016年にもPLEXUSの問題を取り上げている。

8月27日更新:ここで取り上げた不適切な主張は全て取り下げられた

 

-韓国の最初のゲノム編集ペチュニアが米国で認められた

South Korea's First Genome Edited Petunia Approved in the U.S.

September 2, 2020

http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/article/default.asp?ID=18301

忠南大学校のGeung-Ju Lee教授らとToolgenの研究チームがCRISPRゲノム編集技術を使って共同開発した新しいペチュニア品種がUSDAによってGMOではないと決定されたと発表した。この決定はUSDAの「私は規制対象?」計画による。

 

-おこったこと:ビクトリアはステージ4ロックダウンから出るロードマップを発表し41の COVID-19患者;死者は762人に

As it happened: Victoria records 41 COVID-19 cases as state's road map out of stage four lockdown revealed; Australian death toll jumps to 762

September 7, 2020

https://www.smh.com.au/national/as-it-happened-victoria-records-41-covid-19-cases-as-state-s-road-map-out-of-stage-four-lockdown-revealed-australian-death-toll-jumps-to-762-20200907-p55sy5.html

・ビクトリア州の新たな患者は41人、ここ2ヶ月で最低。残念ながら9人死亡

・メルボルンは最も早くても11月後半まで普通の生活と似たようなものに戻ることはできない、Daniel Andrewsの計画では。メルボルンの厳しいステージ4ロックダウンは9月13日までの予定だったが2週間延期された

オーストラリア全体では48人の患者でそのうち41人がビクトリア

Scott Morrison首相はビクトリア政府にもっと迅速に患者を追跡するよう強く求める

ビクトリアのロードマップへの疫学者の反応は混合したものだった。14日間の平均で5にならないと抜け出せないのは厳しすぎる、から達成可能、まで

メルボルンは世界で最も長い厳格なロックダウンを経験している。これまで約4ヶ月何らかの形の自宅にいるよう制限を受けてきた

 

何ができて何ができない?FAQ

What's allowed and what's not? Answering your frequently asked questions

By Carolyn Webb September 6, 2020

https://www.theage.com.au/national/victoria/what-s-allowed-and-what-s-not-answering-your-frequently-asked-questions-20200906-p55swe.html

メルボルン住人の質問に答える

マスクしないといけない? -おそらくずっと義務

髪を切れる?-10月26日以降、一日の感染者が政府の目標より減ったら

仕事に戻れる?-しばらくは無理

子どもたちの学校は?-もし目標を達成できたら10月5日から10-12才の、10月26日から他の学年も行けるかも

友達や親戚に会える?-9月13日の午後11:59以降、州内の住人1人、あるいは18才未満の子ども一人と親一人の人は一人だけ家に訪問者を指名できる。10月26日からは5人までの家族全員が他の一家族と家で会える。11月23日以降は一度に最大20人まで家に入れる。ただし28日間新たな患者がなく懸念状態が無いCOVID Normalが宣言された場合のみ。

レストランやカフェに行ける?-10月26日まではテイクアウトのみ

服を買いに行ける?-少なくとも10月26日までは必須と分類された店舗のみが開いている

ジムにはいつ行ける?-少なくとも10月26日までは閉鎖されたまま

結婚式は?-9月13日から、温情により結婚式は認められる、夫婦と立会人2人と司祭の最大5人まで

(一部のみ)

2020-09-07

[EU]査察報告

-マルタ―動物の副産物(ABP)及び派生製品(DP)の衛生、トレーサビリティ、流通

Malta 2020-7008―Hygiene, traceability and channelling of animal by-products (ABP) and derived products (DP)

02/09/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4316

2020年2月25日~3月4日までマルタで実施した、EU加盟国の管轄機関による公的管理が、EUで市販される動物の副産物(ABP)や派生製品(DP)の不適切な取り扱い、使用、および/または廃棄を検出し予防するのに適しているかどうか評価するための査察。中央管轄機関、獣医規制局では、ABPやDPを含む機能ユニットで職員が不足している。そのため独自の年間管理計画頻度を満たしていない。多くの欠点が確認された。公的管理システムは失敗しており、適切に管理するための十分な準備も計画もされていない。

 

-アルゼンチン―牛と羊の生鮮肉

Argentina 2020-6935―Bovine and ovine fresh meat

20/08/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4315

2020年2月26日~3月10日までアルゼンチンで実施した、EU輸出用の牛と羊の生鮮肉生産に関する公的管理を評価するための査察。EU用の牛と羊肉の生産に関する公的管理システムは適切に正しく実行されている。企業や施設の適用条件はEU基準に従っており、適切な保証を提供しできる効果的な管理が行われている。EU動物の福祉基準からの逸脱が見られたが、適切に対処された。馬集合センター(“acopio”)で確認された欠点により、EU基準を満たす保証は提供されていない。

 

[EU]RASFF Week36-2020

警報通知(Alert Notifications)

産出国不明スペイン経由メラミン製プラスチック皿からのメラミンの溶出(4.21 mg/kg)、台湾産ミニゼリーカップのカラギーナン(E407)未承認、イスラエル産ベルギー経由クッキーの3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (2490 µg/kg)及びグリシジルエステル類(3477 µg/kg)、オランダ産英国経由CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール(THC) (573.1 mg/kg)、英国産ピーナッツバターのアフラトキシン(B1 = 8.3; Tot. = 9.6 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

フランス産ノルウェーロブスターの亜硫酸塩非表示(54 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 29; Tot. = 51 µg/kg)、ロシア産有機グルテンフリークッキーのアクリルアミド高含有(3964 µg/kg)、インド産米油のグリシジルエステル類(4644 µg/kg)、ポーランド産チルド馬肉のカドミウム(0.9873 mg/kg)、スリランカ産赤米のアフラトキシン(B1 = 8.9; Tot. = 11 µg/kg)及びオクラトキシンA (10.3 µg/kg)、モザンビーク産チルドメカジキフィレの水銀(2.8 mg/kg)、スリランカ産フランス経由チルドマグロのヒスタミン(434 mg/kg)が原因と疑われる食品由来アウトブレイク、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

チェコ共和国産小麦のデオキシニバレノール(DON)及びゼアラレノン、ドイツ産野生の茶色いキビのアトロピン(24.2 µg/kg)及びスコポラミン(13.3 µg/kg)、モロッコ産飼料用魚肉の未承認飼料添加物エトキシキン(E324)及び禁止物質DDT (0.06 mg/kg)、飼料プレミックス生産に使用される中国産ヨモギ及びアーティチョーク抽出物の未承認物質マトリン(0.7; 1.9 mg/kg)、米国産ポーランド経由食品サプリメントの未承認物質マグネシウムクレアチンキレート、スウェーデン産食品サプリメントの未承認照射、インド産米の未承認物質カルベンダジム(0.034 mg/kg)及びトリシクラゾール(0.22 mg/kg)、ポーランド産CBDドロップスの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (31.69 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 82; Tot. = 90 µg/kg)、米国産鳥餌用ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 127 µg/kg)、中国産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 17.3; Tot. = 18.4 µg/kg)、トルコ産トウガラシのホルメタネート(0.092 mg/kg)、トルコ産ペッパーのピリダベン(0.517 mg/kg)及びホルメタネート(0.296 mg/kg)、トルコ産煎った塩味ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(Tot. = 16.12 µg/kg)、

 

[FDA]食品安全教育月間

Food Safety Education Month

09/01/2020

https://www.fda.gov/food/consumers/food-safety-education-month

9月は全国食品安全教育月間!

リソースを提供

 

[TGA]パフォーマンス強化薬物に関連する違法行為に対してHEALTHHUB247とその重役への裁判手続き開始

Court proceedings commenced against HEALTHHUB247 and its director for alleged illegal activity relating to performance enhancing drugs

7 September 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/court-proceedings-commenced-against-healthhub247-and-its-director-alleged-illegal-activity-relating-performance-enhancing-drugs

選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARMs)を含むパフォーマンス強化薬物の製造、偽造、供給、自社のウェブサイトやeBay, Facebook および Instagramで宣伝をしていたことについて治療用品法違反で訴えられていた件について。

 

[TGA]医薬品広告者向け情報:追加のアレルゲン警告が2020年9月1日発効

Information for medicine advertisers: Additional allergen warnings effective 1 September 2020

https://www.tga.gov.au/information-medicine-advertisers-additional-allergen-warnings-effective-1-september-2020

特定のアレルゲンを含む医薬品についての警告義務に木の実と木の実製品が含まれる

 

[BfR]コロナモニター

BfR Corona MONITOR

1–2 September 2020

https://www.bfr.bund.de/cm/349/200901-bfr-corona-monitor-en.pdf

 

[ProMED]神経剤中毒-ロシア:ノビチョク

Nerve agent poisoning - Russia: Novichok

2020-09-05

https://promedmail.org/promed-post/?id=7745244

[1]Date: Thu 3 Sep 2020 07:11 BST Source: Daily Mail

[2]Date: Wed 2 Sep 2020 Source: The New York Times [abridged, edited]

コリンエステラーゼ阻害剤について解説あり

 

[ProMED]COVID-19 更新 (第389報):ウイルスの起源、フェイスシールド、特定の国、WHO、世界

COVID-19 update (389): origin of virus, face shields, selected countries, WHO, global

2020-09-04

https://promedmail.org/promed-post/?id=7745592

スイスからフェイスシールドについて注意

フェイスシールドはマスクの上に重ねて使うモノであり、単独でマスクの代わりに使わないようにという警告

 

論文

-レッドホットミート:心疾患の間違ったレシピ

Red hot meat: the wrong recipe for heart disease

4-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uosa-rhm090220.php

Nutrientsに発表された、異なる食事パターンの終末糖化産物への影響を調べた研究。カロリーを揃えた赤肉、加工肉、精製穀物の多い食事と全粒穀物、乳製品、豆の多い食事を51人で4週間クロスオーバー試験。タンパク質に結合したNε-(carboxymethyl) lysine (CML), Nε-(1-carboxyethyl) lysine (CEL) 、 Nδ-(5-hydro-5-methyl-4-imidazolon-2-yl)-ornithine (MG-H1)の血漿中濃度を測定。赤肉の多い食事でCELのみ増加、他は有意差無し。

 

-イブプロフェンの場合:信頼できる情報源からの場合、COVID-19の誤報は膨大な影響がある根拠

The case of ibuprofen: evidence of huge impact of COVID-19 misinformation when coming from credible sources

4-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uodc-eoh090420.php

3月、欧州のコロナウイルスパンデミックの初期、フランスのOlivier Verán保健大臣がCOVID-19患者はイブプロフェンを使わないよう助言するツイートをした。しっかりした根拠が無いのに彼はイブプロフェンがCOVID-19患者の死亡率を上げるとまで警告した。この情報の疑わしさにも関わらずやがて多数の国に広がった。OBERTA DE CATALUNYA大学の法と政治科学部の研究者らはこの情報のデジタルリーチを研究した。その結果信頼できる情報源からの誤情報は大きな影響があることを示した。カタルーニャでのケーススタディでは誤報の拡散あるいは沈静化に地元のチャンネルが重要であることも強調した

Harvard Kennedy School (HKS) Misinformation Review

 

-液体窒素入りアイスクリームを食べることに関連する胃穿孔

[Gastric perforation associated with the intake of ice cream with liquid nitrogen].

Guzmán J,et al.,

Rev Gastroenterol Peru. 2019 Oct-Dec;39(4):364-366.

スペイン語

 

-旅行から帰ってきた人の椎茸皮膚炎

Shiitake Mushroom Dermatitis in a Returning Traveler.

Mills H, Walker SL.

Am J Trop Med Hyg. 2020 Feb;102(2):483. doi: 10.4269/ajtmh.19-0882.

香港から英国に帰国

 

-お金に基づく幹細胞クリニック:現代の詐欺師?幹細胞静注による有害事象2例の報告

Cash-Based Stem-Cell Clinics: The Modern Day Snake Oil Salesman? A Report of Two Cases of Patients Harmed by Intra-articular Stem Cell Injections.

Taliaferro J, ,et al.,

JBJS Case Connect. 2019 Dec;9(4):e0363. doi: 10.2106/JBJS.CC.19.00363.

 

-Haff病の兆候としての肝酵素上昇

Elevated Liver Enzymes as a Manifestation of Haff Disease.

Ahmad SC, Sim C, Sinert R.

J Emerg Med. 2019 Dec;57(6):e181-e183. doi: 10.1016/j.jemermed.2019.08.007. Epub 2019 Nov 22.

シーフードブッフェを食べて吐き気・嘔吐・筋肉痛になって救急に来た患者の症例報告

 

THE LANCET

-COVID-19:非伝染性疾患の新しいレンズ

COVID-19: a new lens for non-communicable diseases

THE LANCET EDITORIAL| VOLUME 396, ISSUE 10252, P649, SEPTEMBER 05, 2020

2011年9月19日に米国ニューヨークの国連で会合した世界のリーダーたちは非伝染性疾患(NCDs)に関する国際アジェンダを設定した。2015年には持続可能な開発目標3.4でNCDsによる早期死亡リスクを2030年までに2015年より1/3減らす野心的目標をたてた。そして9月3日に発表されたLancet NCD カウントダウン2030では、高所得国の中では2010–16年の平均減少率が維持されればこの目標に男女とも達しそうなのはデンマーク、ルクセンブルグ、ニュージーランド、ノルウェー、シンガポール、韓国のみであることを明らかにした。我々はNCDsリスクの減らしかたを知っている-たばことアルコールを効果的に管理し高血圧と糖尿病とがんについてよく知られている健康介入を行うこと。しかしNCDsのより広範な決定要因に対応するにはよりしっかりした財政上の対策がないと難しい。NCDsは政治的に十分注目されているが対応は明確に不適切である。

COVID-19とNCDsは危険な関係であり、それは社会的経済的不平等で悪化する。COVID-19パンデミック中に、多くの国がたばこやアルコールの強力な規制の価値を認識した。しかし公衆衛生対策と搾取的商業と経済回復のバランスに苦労する国もある。

COVID-19パンデミックはNCDsの医療リソースへの大きな負担を強調する。これをきっかけに政府はたばこ・アルコール・砂糖のより厳しいコントロールを実施すべき。

 

-インドはCOVID-19死亡を見逃している?

Is India missing COVID-19 deaths?

Patralekha Chatterjee

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 396, ISSUE 10252, P657, SEPTEMBER 05, 2020

専門家は登録や検査やCOVID-19死亡の分類の欠点や透明性の欠如に疑問を提示している。Patralekha Chatterjeeがニューデリーから報告する。

インド政府は8月30日の公式見解で、国の回復率は77%に達し、「重症患者のタイムリーで効果的な臨床管理により」致命率は1.8%まで下がったと言う。しかし専門家はLancetに対してインドのCOVID-19死亡率データにはいくつかの不確実性の要因を指摘した。

 

-COVID-19対応における国の成績を評価する

Assessing national performance in response to COVID-19

Dale Fisher et al.,

THE LANCET COMMENT| VOLUME 396, ISSUE 10252, P653-655, SEPTEMBER 05, 2020

COVID-19パンデミック以前、いくつかの国はパンデミックへの準備状況をグローバルヘルスセキュリティ指標(GHSI)で評価していた。米国と英国は最も良く準備できているとされた国であった。ベトナム50位ニュージーランド35位のような評価は実際のパフォーマンスと一致しない。

COVID-19の患者数や傾向が判断に使われているがそれらは指標としては信用できない。知りたいのは最良の結果になるための対応でそのために政府がどうするかである。最もよく使われているのはCOVID-19の死亡数であるが将来は長期影響も含まれるべきだろう。さらにパンデミック以外の病院やその他の医療活動の維持も考慮すべきである。収入や社会経済的安定性、人々の信頼、コミュニケーション、指導力なども重要である。

国境閉鎖やロックダウンは対応能力の時間稼ぎには有用だが長期戦略では無い。ここに概要を示したような基準の使用が役に立つ可能性がある。

 

その他

-Scienceニュース

「全く恐ろしい」科学者がベイルートの爆発とその余波にどう対処するかを議論する

‘Absolutely horrendous.’ Scientists discuss Beirut’s blast and how they are coping with its aftermath

By Rasha AridiSep. 4, 2020 ,

https://www.sciencemag.org/news/2020/09/absolutely-horrendous-scientists-discuss-beirut-s-blast-and-how-they-are-coping-its

ScienceInsiderと3人の科学者とのQ & A

 

-コンシューマーラボ

製品レビュー:CBD &ヘンプ抽出物サプリメント、ローション、バームレビュー

CBD & Hemp Extract Supplements, Lotions, and Balms Review

Initial Posting: 9/5/20 

https://www.consumerlab.com/reviews/cbd-oil-hemp-review/cbd-oil/

同じ量のCBDの値段が相当違う

 

-亜鉛サプリメントとCOVID-19

Zinc Supplements and COVID-19

Joe Schwarcz PhD | 3 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-pseudoscience/zinc-supplements-and-covid-19

イスラエルRefuah研究所の首席司祭Joshua Ritchie博士がCOVID-19対策として亜鉛サプリメントを薦めている動画がインターネットで流行している。そこに科学はあるのか?

1968年に若い医師だったRitchie博士は、乳児用ミルクを与えられている未熟児の貧血予防にビタミンEが有効であることを示したグループの一員だった。それ以降研究論文は出ていない。現在の活動は「ライフコーチ」、結婚相談、若者のカウンセリングである。問題の動画では彼は亜鉛について研究してきたと主張している。しかし彼が研究を発表した根拠は無い。

感染症と亜鉛の関係について言及するのは彼が初めてでは無い。亜鉛についての研究はたくさんある。しかしin vitroで抗ウイルス作用があっても、ヒト臨床試験で亜鉛サプリメントがCOVID-19予防や治療に有効だと示されたことは無い。途上国では亜鉛欠乏があっても西洋では重要では無いだろう。

 

-何故一部の人はマスクをしない選択をするのか

Why Some People Choose Not to Wear a Mask

Jonathan Jarry M.Sc. | 3 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/why-some-people-choose-not-wear-mask

かっこ悪い、から服従への訓練だ、まで多くの理由がある

パンデミックにより変わった日常の一部として多くの人がマスクをしている。最近の推定によるとカナダ人は83%、アメリカ人は67%。しかし一部の人はしない、そして彼らの抗議の声が大きくなっている。マスク反対の人にはいろいろな集団がある。カナダではナショナリズムと独立性を主張する政治的集団Bloc Québécoisがマスクの採用に消極的だったがやがて保守党もマスクから離れる傾向がある。米国では欠陥のある調査で民主党の法がマスク支持の傾向があると報告している。ウイスコンシン州の買い物客観察では平均すると女性に見えるヒトと高齢に見えるヒトのほうがマスク着用傾向があったが、この不均衡はマスクが義務化されると消失した。

私は反マスクの主張を見てきて5つのカテゴリーに分類できると考える。最初は「医学的問題」。二つ目は嫌いという感情。三つ目は悪質なデマでCOVID-19はただの風邪論。四つ目は個人の自由が何より大事。五つ目は政府の陰謀論で、人々の服従の訓練をしているというもの。

これらへの解決法は?マスクの義務化、マスクを広く入手できるようにする、非難しない、マスクデマに対応する、など

(マスク陰謀論の流行も含めて「公衆衛生」)

 

-SMC NZ

オークランドで二人目のCOVID-19死亡-専門家の反応

A second COVID-19 death in Auckland – Expert Reaction

Published: 05 September 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/09/05/a-second-covid-19-death-in-auckland-expert-reaction/

クック諸島のもと首相Joseph Williams QSO博士がオークランド市立病院で死亡した。

80代のWilliams博士は8月13日に入院し昨日(9月4日)の夕方死亡した。ニュージーランドのCOVID-19関連死者は24になった

(臨床心理学者のコメント略。最近専門家は心理学の人ばかり。この病気の恐ろしさを再確認して対策を引き締めろと)

 

-Morrisonはビクトリアのロックダウンに「極めて深刻な」国の経済への影響を警告し、狙いを定める

Morrison takes aim at Victoria's lockdown, warning of 'very severe' impact on national economy

Mon 7 Sep 2020

https://www.theguardian.com/business/2020/sep/07/morrison-takes-aim-at-victorias-lockdown-warning-of-very-severe-impact-on-national-economy

Scott Morrison首相はビクトリアのロックダウン延長に警告

(州の方が国より権限が強い?)

 

-ビクトリアのコロナウイルス制限ロードマップは不安を悪化させ経済的痛みを長引かせるだろう、専門家が言う

Victoria's coronavirus restrictions roadmap could exacerbate anxiety and prolong economic pain, experts say

https://www.abc.net.au/news/2020-09-07/covid19-roadmap-epidemiologists-economist-mental-health-experts/12634942

(感染根絶派とその他で論争。ビクトリアの感染者数今日は41人らしい。)

 

-米国は秋に向かいウイルス疲労がリスクであるともとFDA長官が言う

Virus Fatigue Is Risk as U.S. Heads Into Fall, Ex-FDA Head Says

Tony Czuczka and Yueqi Yang, Bloomberg News

https://www.bnnbloomberg.ca/virus-fatigue-is-risk-as-u-s-heads-into-fall-ex-fda-head-says-1.1490241

Scott GottliebもとFDA長官が、秋冬は通常ウイルスがより広がりやすくなるのに加えて「パンデミック疲労」が追加のリスクになるという。日曜日のCBSの番組で。

今年中に広くワクチンが使えるようになる可能性はあまりなくこのままだと年末までに国民の20%以上がCovid-19に感染する可能性がある。長期間距離をとりマスクをし家にいることに人々は疲れ果てている

(アメリカ人は不真面目だったように見えるんだけど)

2020-09-04

[EU]査察報告

-キプロス-一般的な飼料衛生

Cyprus 2020-7011―General feed hygiene

19/08/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4314

2020年2月25日~3月4日までキプロスで実施した、EU加盟国の管轄機関による一般的な飼料衛生の公的管理の実行を評価するための査察。概して、キプロス島の管轄機関は、現在飼料チェーンのかなりの部分をカバーする効果的なリスクに基づくシステムの公的管理を実行している。システムは様々な要素の密接な協力に支えられている。査察チームは、公的飼料管理プログラムに飼料チェーンを提供する食品管理者を含む必要性について、改善のための3つの分野を確認した。

 

-マルタ―動物由来食品‐牛肉、トレーサビリティを含む

Malta 2020-6927―Food of animal origin - Bovine meat, including traceability

19/08/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4311

2020年2月24日~3月4日まで実施した、トレーサビリティを含む牛肉生産に関する公的管理を評価するための査察。全てのレベルで深刻な人員不足で、公的管理の効果に明らかな影響を与えている。空席ポストは適切な教育を受けていない他業務の職員でカバーされ、違法が長期間検出されないままになっている。赤肉と家禽肉のトレーサビリティ、施設の衛生状態、食品生産施設の認可システムなどに重要な欠点が示された。生きた畜牛のトレーサビリティは満足のいくものだった。屠殺場の生存中と死後の検査に関する知見は一般的によく文書化され矛盾はないが、家禽の屠殺場の評価は悪かった。

 

-オーストリア―水産物

Austria 2020-6914―Fishery products

30/07/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4310

2020年1月20~24日にオーストリアで実施した、管轄機関の公的管理システムの組織と運営が関連するEU法の条件を満たすかどうかや、水産物関連のEU規則の是正措置の実行を評価するための査察。管理システムは認定研究所に支援され、EU法の関連規定に基づいて適切に実行されている。特定の施設の水と氷の最低条件の遵守を確認する公的管理がなく、適温で維持する冷凍魚の保証が不十分で確認された問題のフォローアップがないといった欠点が確認された。

 

-ナミビア―生鮮牛、羊、イノシシ肉及び肉製品

Namibia 2020-6939―fresh bovine, ovine, wild game meat and meat products

30/07/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4309

2020年2月3~7日に実施した、EU輸出用生鮮牛、羊、イノシシ肉及び肉製品の生産の公的管理及び認証システムの適切な保証提供を評価するための査察。管轄機関には動物の健康と食品安全に関する様々な任務の実行に必要なすべての要素で構成されている適切な法の枠組みがある。訪れた施設には条件を満たした衛生基準があり、十分機能している。管轄機関による施設の監視は基準を満たしている。施設には適切なトレーサビリティシステムがある。2つの主な問題が確認された。肉輸出用EU認定施設リストがタイムリーに更新されていないため、閉鎖した施設の削除を要請する。電子化された牛の中央データベース“NAMLITS”に登録されたデータの品質は十分改善されていない。

 

-ボツワナ―動物用医薬品の管理を含む、生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

Botswana 2020-6994―Residues and contaminants in live animals and animal products including controls on veterinary medicinal products

17/07/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4307

2020年1月27~31日にボツワナで実施した、EU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の効果を評価するための査察。ボツワナの国産牛の残留物モニタリング計画は、必要な物質グループを含む十分な件数の検査でEUの残留物モニタリングの条件を考慮して実施している。研究所はISO/IEC 17025に認定され、信頼できる結果を提供できている。サンプリング協定からの不当な逸脱、サンプルの品質を保証できない、サンプリングと分析の間の所要時間の長さ、違法のフォローアップの遅れなどが管理システムの効果を弱めている。動物用医薬品の公的管理は、牛肉と牛肉製品の化学物質の安全性を大部分保証している。

 

[USDA]FSISは消費者食品安全教育の将来についての公開会合を主催する

FSIS to Host Public Meeting on the Future of Consumer Food Safety Education

Sept. 3, 2020

https://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/newsroom/news-releases-statements-transcripts/news-release-archives-by-year/archive/2020/nr-09032020-01

10月6日バーチャル会合

「食品安全教育を継続的に改善するための研究を用いて、想定ではなく実際の経験データに基づいて、消費者の行動を変え食中毒を減らすことができる」とUSDAの食品安全次官Mindy Brashears博士は言う

 

[RIVM]砂糖税:欧州三カ国比較:砂糖入り飲料への課税のデザインと影響、オランダの考察

Sugar tax: a comparison between three European countries : Design and effects of a tax on sugar-sweetened beverages, with considerations for the Netherlands

03-09-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/suikertaks-vergelijking-tussen-drie-europese-landen-kenmerken-en-effecten-van-belasting

本文オランダ語

オランダ人の50%が過体重である。政府は2040年までにそれを38%にすることを目標にしている。その一つに2025年までにソフトドリンク由来のカロリーを30%減らすことが含まれる。非アルコール飲料は添加された砂糖の24%、一日のカロリーの7%を占める。砂糖入り飲料への課税は多くの国でソフトドリンクの購入を減らしているように見える。

RIVMは英国、フランス、ノルウェーの砂糖税のデザインとその影響について調査した。これらの国での数少ない研究から、課税された飲料の販売は減ったようだ。砂糖税は難い中対策の可能な選択肢の一つである。消費者にはより健康的な代用品を提供することが重要で、砂糖税の効果を決めるには、短期と長期の影響を適切に監視する必要がある。

 

[Codex]貿易と食品安全に関するFAO COVID-19対応にはコーデックス基準と地域委員会がカギ

Codex standards and regional committees key to FAO COVID-19 response on trade and food safety

03/09/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1305954/

 

[FSA]2020年9月のFSA理事会ペーパー発表

FSA Board meeting papers published for September 2020

3 September 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-papers-published-for-september-2020

9月16日の会合の議題とペーパー

・食品と飼料の安全と衛生の共通枠組み更新

2020年12月でEU規制から外れるため

・食品過敏(Food Hypersensitivity)ワーキンググループの報告

アレルギー、セリアック病、乳糖不耐のようなその他不耐をまとめて食品過敏としている

 

[APVMA]プレスリリース

-2,4-D最終規制決定

2,4-D final regulatory decision

3 September 2020

https://apvma.gov.au/node/73231

2,4-Dを含む製品の安全で有効な、規制を守った使い方を確保するためのレビューの結論

Special Gazette, 3 September 2020

https://apvma.gov.au/node/73206

ダイオキシン類不純物の上限やラベルなど

 

-APVMA関係者参加枠組み

APVMA Stakeholder Engagement Framework

4 September 2020

https://apvma.gov.au/node/73226

2020-23年の関係者意見募集や協力への戦略的アプローチを設計した

 

-意見募集—提出された意見の公表についての変更

Public consultation—changes to publication process for submissions

2 September 2020

https://apvma.gov.au/node/72991

2020年9月2日以降、提出された意見は、提出者が秘密にすることを要求するか公表するのは妥当でないとAPVMAが判断しない限りウェブサイトで公表する。

 

[NASEM]遺伝するゲノムの編集はまだ人では安全で有効に試す準備ができていない;最初の臨床使用は、もし認められるなら、深刻な単一遺伝子疾患に限定されるべき

Heritable Genome Editing Not Yet Ready to Be Tried Safely and Effectively in Humans; Initial Clinical Uses, If Permitted, Should Be Limited to Serious Single-Gene Diseases

September 3, 2020

https://www.nationalacademies.org/news/2020/09/heritable-genome-editing-not-yet-ready-to-be-tried-safely-and-effectively-in-humans-initial-clinical-uses-if-permitted-should-be-limited-to-serious-single-gene-diseases

ヒト胚のゲノム編集に関するNASEMと英国王立学会の国際委員会による報告書

 

[NASEM]全米科学アカデミーからの災害リソース

Disaster Resources from the National Academies

August 27, 2020

https://www.nationalacademies.org/news/2020/08/disaster-resources-from-the-national-academies

これまでの報告書等のリンク集

 

論文

-高濃度の有毒難燃剤が大学の教室の埃から見つかった

High levels of toxic flame retardant chemicals found in dust inside college classrooms

3-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/ssi-hlo082820.php

Silent Spring研究所がEnvironmental Science & Technology Lettersに報告。ニューイングランドの4つの大学の教室や講堂の埃を集めた。いくつかは家具の難燃性について古い基準に従っているため難燃剤を多く使っている。43種類の難燃剤が検出され組成は多様だった。古い基準の部屋は新しい基準の部屋より高濃度の難燃剤が検出された

(高濃度、と謳ってるがプレスリリースに濃度記載なし。100ng/g~といった範囲らしい。ダイソンの掃除機で集めた埃1gをどう評価すればいいのかわからないが)

 

-The Lancet:多くの国が糖尿病や肺がんや心疾患のような慢性疾患による早期死亡への世界的取り組みから落ちこぼれている

The Lancet: Many countries falling behind on global commitments to tackling premature deaths from chronic diseases, such as diabetes, lung cancer and heart disease

3-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/tl-pss090320.php

これから2週間にわたって、The Lancetは世界に非伝染性疾患(NCD)への緊急対応を呼びかける二つの報告を発表する。

9月3日に、2020年までにNCDによる死亡を1/3減らすという目標の世界的達成度について、9月14日には世界で最大で最も無視されている非伝染性疾患と傷害(NCDI)へのより大きな対応を求める新しい委員会について。

SDG 3.4:2030年までに30才から70才のNCDによる死亡リスクを1/3減らす

この目標のカウントダウンレポートでは、最近の(2010-2016)傾向に基づき、

・高所得国中ではデンマーク、ルクセンブルグ、ニュージーランド、ノルウェー、シンガポール、韓国のみが男女でこのままの傾向が続けば達成できそう

・女性のみ達成できそうなのが17カ国

・男性のみ達成できそうなのが15カ国

 

-COVID-19治療に利益があるかもしれないという初期の報告後の専門分野ごとのヒドロキシクロロキンとクロロキンの処方パターン、米国、2020年1-6月

CDC

Hydroxychloroquine and Chloroquine Prescribing Patterns by Provider Specialty Following Initial Reports of Potential Benefit for COVID-19 Treatment — United States, January–June 2020

MMWR / September 4, 2020 / 69(35);1210–1215

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6935a4.htm?s_cid=mm6935a4_w

ヒドロキシクロロキンとクロロキンは3月初めにCOVID-19治療薬の可能性が注目され3月20日にFDAが緊急使用認可(EUA)を発行し4月24日にFDAが使用注意警告を出し6月15日にEUAを取り消した

2020年3月と4月のヒドロキシクロロキンとクロロキンの処方は2019年に比べて増加し、そのうちの新たな処方の54%はプライマリーケア医で、ほとんどが普段はこれらを処方していない医師であった。特に増加したのは眼科医、麻酔科医、心臓専門医であった。

(EUAより前に、専門でない医師が相当処方していたと)

 

その他

-Natureワールドビュー

検査を増やしただけではこのパンデミックから抜け出せないだろう

More testing alone will not get us out of this pandemic

01 SEPTEMBER 2020  Shobita Parthasarathy

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02495-y

COVID-19の診断と追跡には不平等やその他の社会的リアリティを考慮しなければならない

ここ数週間、公衆衛生専門家がCDCの無症状の人への検査をしないよう促す動きに当然ながら憤慨した。診断検査の拡大は重要である。しかし世界中の検査へのアプローチを調査し、より多くの検査、より洗練された検査に視野を狭めて集中することが、検査と診断における他の重要な問題から注意を逸らすのではと心配している。

多くの政府が検査を期待している。検査を増やすのは魅惑的なわかりやすい技術的解決法の提案である。しかしこの解決法は、厄介な出複雑で不平等な社会の現実に直面すると失敗する可能性がある。

4月から英国政府は国中の家庭に数万の自己拭い取りキットを送った-訓練された検査官や検査場の不足の解決法として。しかし約2/3が無事にあるいは全く返却されなかった。米国では面倒な契約のために医療従事者が決められたラボが遅かったり能力が劣っていても他の検査室を使うことができない。格差と医療への不信、その他複雑な要因が関係する。現時点では、米国やその他豊かな国では、白人、豊かな地域のほうが検査を受けやすい。感染リスクの高い検査の必要性の高い人たちのほうがアクセスできない。CDCのガイドラインの変更はこの格差をさらに広げるだろう。そして検査-追跡-隔離アプローチは家が広くてリモートワークが可能な場合には幾分役に立つかもしれないが、狭い住居に住み家で働くことのできない人にとって「隔離」はほぼ不可能である。シンガポールが良い例である。

良い知らせは政府がこの構造的不平等に真剣に取り組もうとしているように見えることである

(以下略。公衆衛生の大学教授が今ごろ気がつく?)

 

-Scienceニュース

米国のワクチン推進リーダーが、もし政治が科学に勝ったら辞めるという

Leader of U.S. vaccine push says he‘ll quit if politics trumps science

By Jon CohenSep. 3, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/09/leader-us-vaccine-push-says-he-ll-quit-if-politics-trumps-science-approval-process

グラクソスミスクラインで29年ワクチン開発に携わってきた、ワープスピード作戦の科学部長Moncef SlaouiがScienceInsiderに語る

(インタビュー記事

FDA長官より製薬会社のほうが科学に忠実という…)

 

-ニュースを一目で

News at a glance

Science  04 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6508, pp. 1148-1150

・オランダのミンク農場は閉鎖を命令される

先週オランダ政府はCOVID-19の原因ウイルスの源となることを阻止するためミンク農場を終わりにすることを決めた。オランダには40以上のミンク農場がありその1/3以上でアウトブレイクがあり大量の処分を行っている。2012年に成立した法律で2024年までにミンク農場は倫理的理由で廃止することになっていたが、2021年3月までに残りの農場を閉鎖する。他にデンマーク、スペイン、米国でミンク農場でのアウトブレイクがおこっている。

・CDCが検査ガイドラインを緩和

先週CDCがCOVID-19の原因ウイルスの検査を、症状が無くリスクが高くなる持病が無いなら「必ずしも必要ない」とガイドラインを改定して批判を浴びた。この8月24日の改定を公衆衛生専門家や科学者が、症状が無くても感染させる人がいることと米国の艦船差yと死亡が世界のトップであることを指摘して批判した。トランプ政権の担当者は、あまりにも多くの人が恐怖心から検査をしていて、よりリスクの高い人に検査をとっておくべきだと言ったとNYTが報道している。しかしCDCのRobert Redfield長官は8月26日に、検査は「COVID-19確定および疑い症例の全ての濃厚接触者は対象となるかもしれない」と言ってメッセージを濁した

 

書評:生物学の素晴らしい新世界

Biology's brave new world

Dov Greenbaum

Science  04 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6508, pp. 1170

Netflix の動画シリーズ「Biohackers 」、Christian Ditter 2020. 6 話

2020年8月からNetflixで配信されているバイオハッカーズではDIY生物学として知られているムーブメントを扱っている。

かつては訓練された専門家がお金のかかる施設で行っていた生物学実験だが、今や非専門家が訓練無しに生物の遺伝子を組換えられるようになった。これには問題も提言されている。このシリーズでは実験や科学は可能な限り正確に描写されているが多くの倫理的、法的、社会的懸念懸念の教材でもある。またDIY生物学の動機のいくつかについての知見も提供する。あまりにも値段の高い薬への不満。許可された施設外での遺伝子組換え実験が違法で罰金や拘留刑になるドイツでバイオハッカーが始まっているのは皮肉である

 

-コロナウイルスはどうやって陰謀論者と極右を結びつけたのか

How coronavirus has brought together conspiracy theorists and the far right

Stephen Buranyi  Fri 4 Sep 2020

https://www.theguardian.com/commentisfree/2020/sep/04/coronavirus-conspiracy-theorists-far-right-protests

こうした抗議活動は単なる人々のフラストレーションの症状ではない。それは我々が共有している現実の意図的な亀裂である

土曜日のロンドンには1万人以上がマスク無しで集まってコロナウイルス下での「ニューノーマル」に抗議した。国の管理からの「自由のために結集せよ」と、自由至上主義のようだが雰囲気は陰謀論である。コロナウイルスは嘘だと反ワクチン、反5Gプラカードを掲げる。彼らをロックダウンにうんざりした単なる自分勝手な変人と片付けるのは簡単だが主流の政治に入る種を蒔いている。陰謀論者は一般的に権威に反抗するが、こうした事例はむしろMark Davisが名付けた「反公共anti-public」の一側面として理解した方がよいかもしれない

(一部のみ)

 

-フランスはNGOとドイツからのバックラッシュに直面しネオニコチノイドの再導入について検討

France mulls reintroduction of neonicotinoids, faces backlash from NGOs and Germany

03-09-2020

https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/france-mulls-reintroduction-of-neonicotinoids-faces-backlash-from-ngos-and-germany/

現在フランスで、テンサイ産業を守るためのネオニコチノイドの再認可について議論中

この問題はライン全体で物議を醸している

(病気を仲介するアブラムシに効果のある農薬がない。)

 

-キャノーラオイルの安全性

Canola Oil Safety

Joe Schwarcz PhD | 2 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/canola-oil-safety

多くの人がキャノーラオイルの安全性に問題があると信じている。そしていまだに、彼らに理由を聞くともう20年も出回っている反キャノーラオイル電子メールのうわさを持ち出す

キャノーラはオイルを作る植物である。種を潰すと油がとれる。それは食品に使える最も経済的で最良で安全なものの一つである。

でもあなたが聞いた話と違う?「キャノーラ」という名前は白内障や呼吸不全、神経疾患、免疫異常などをおこす有毒な菜種植物由来であることを隠すために発明された、悪名高い化学兵器マスタードガスの原料である、などという話を聞いたことがあるかもしれない。これらは2001年頃から出回っている電子メールの戯言である。出回るたびにさらなるナンセンスが加えられる。最新のものはある女性が腕に少し怪我をしたらまるで腐ったかのように割けて、母親に電話したらキャノーラオイルのせいだと言ったという。こんな話を誰が信じるのだろうか?残念ながら信じる人がいるのだ。

反キャノーラメールの出所を探るといつも同じところにたどり着く。1994年の本“再び若くYoung Again”で、John Thomasがキャノーラと大豆油を排除して彼の売る肝臓クレンザーと特別な水を飲みサプリメントを使用すれば生物電気年齢が若くなると主張している。この本で正しいことは一つだけで、キャノーラは菜種の特別な品種に与えられた名前である、ということだけである。この単語は“カナダCanada,” “オイルoil” と “低酸low acid”の組み合わせである。菜種油は長く潤滑油として使用されてきたがグルコシノレートを含むため少し苦く食品に使うと味が損なわれる。さらにエルカ酸という動物実験でいくつかの臓器に脂肪の沈着を作る化合物が含まれる。前世紀にカナダの研究者が植物交配によりグルコシノレートとエルカ酸の少ない菜種を開発した。この種子を圧搾した油がキャノーラオイルである

(以下略)

 

-SMC NZ

医療における人種差別とCOVID-19 –専門家の反応

Racism in healthcare and COVID-19 – Expert Reaction

Published: 04 September 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/09/04/racism-in-healthcare-and-covid-19-expert-reaction/

二つの研究がニュージーランドの医療における不平等と人種差別の影響を記載した。

Te Pūnaha Matatiniの研究はCOVID-19の致命率Infection Fatality Rate (IFR)はマオリがマオリ以外より50%高いこと推定した。一方オタゴ大学の系統的レビューでは医療へのアクセスや質の低さ、身体および精神の健康状態の悪さと自主申告による人種差別に関連があることを発見

著者と専門家のコメント略

一部のみ紹介

ビクトリア大学マオリ健康医療研究センター上級研究フェローLynne Russell博士

著者等はCOVID-19の健康負担の不平等が医療における人種差別によってさらに悪化すると警告している。興味深いことに、先月国立マオリパンデミックグループのTe Rōpū Whakakaupapa Urutāが政府のCOVID-19対応の人種差別を宣言し、ステレオタイプで父権主義的検疫規則がマオリと太平洋諸島民の感染率が高いことの理由だと批判した。