2021-10-01

[EU]査察報告

-ハンガリー―水産物

Hungary 2021-7162―Fishery products

23/09/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4416

2021年3月1~12日にハンガリーで実施した、水産物の公的管理システムの実施効果を評価するための査察。文書や管理記録のレビュー、ビデオ会議によるインタビューや議論によるもの。公的管理システムは水産物の生産チェーン全体をカバーしているが、いくつか欠点が見つかった。

 

[EU] EUの食品ロスと廃棄についてのプラットホーム

EU Platform on Food Losses and Food Waste

29 September 2021

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-archives/34696

欧州委員会は、食品ロスと廃棄啓発のための国際デー(9月29日)に欧州連合食品ロス・廃棄物防止ハブを立ち上げる

本日、第2回食品ロスと廃棄啓発のための国際デーの実施である。

国連総会は、9月29日を「食品ロスと廃棄啓発のための国際デー(IDAFLW)」と定めた。この日は、国連食糧農業機関(FAO)と国連環境計画(UNEP)が共同で主催し、両組織が共同でイベントを主導する。この目的は、問題の重要性に対する認識を高め、2030年までに食品廃棄を半減させるという持続可能な開発目標12.3を達成するために、食品の生産と供給チェーンに沿って食品ロスを減らす行動を起こすことである。

欧州連合食品ロス・廃棄防止ハブ

2021年9月29日のIDAFLWの第2回開催を記念して、欧州委員会は、欧州連合における食品廃棄物防止に関する情報の「ワンストップショップ」である欧州連合食品ロス・廃棄物防止ハブを立ち上げる。このハブは、食品ロス・食品廃棄対策に取り組む関係者のためのウェブサイトで、グッドプラクティスを共有したり、政策や法作成などの国の活動に関する関連情報を見つけたり、この分野の最新情報を入手したりすることができる。

このプラットフォームの主な目的は、欧州連合域内および域外でのさらなる活動を促進するために、知識や経験の交換を促進し、食品ロスや食品廃棄に取り組むために実施されているさまざまな取り組みの普及を手助けすることである。

欧州連合食品ロス・廃棄(FLW)防止ハブのニュースレター

欧州委員会は、EU Platform on Food Losses and Food Waste(食品ロス・食品廃棄に関する欧州連合プラットフォーム)の月刊ニュースレターをこのハブのニュースレターに変更する。ニュースレターには、EU Platform on Food Losses and Food Wasteのメンバーが行っているものも含め、関係者がハブで公開している食品ロス・廃棄物防止の取り組みに関する情報が掲載される。また、ハブ上の欧州連合加盟国の政策や法律の動向などの国の活動に関する情報も含まれる。

このPlatformの月刊ニュースレターは、EU Platform on Food Losses and Food Wasteのメンバーが行っている最新の食品ロス・廃棄防止の取り組みを知るための方法として、2020年3月、Covid-19危機の状況下で開始された。新しいニュースレターは、Platformメンバー同士のつながりを維持し、関心のあるすべての関係者にPlatformメンバーの活動を伝え、食品ロス・廃棄防止のためのさらなる行動を促すことを目的とする。Platformのニュースレターすべて(2020年4月~2021年6月)は、欧州委員会のウェブサイトで公開される。

 

[EFSA]意見等

-メトブロムロンの既存最大残留基準のレビュー

Review of the existing maximum residue levels for metobromuron according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2021;19(9):6841 29 September 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6841

(理由付き意見)

更なる検討が必要。

 

-ウェビナー:新規食品申請

Webinar: novel food applications

2021/09/30

https://www.youtube.com/watch?v=1ael5-EbL-M

YouTube動画

 

[CFIA] 食用昆虫:虫をかじる前に知っておきたいこと

Edible insects: what to know before biting into bugs

2021-09-21

https://inspection.canada.ca/chronicle-360/food-safety/edible-insects/eng/1632237657892/1632245370544

食用昆虫において、カナダ食品検査庁(CFIA)が消費者を守るために行っていること(化学物質や微生物ハザードの監視、またハザードに対する対策)について紹介。

食用昆虫はカナダで消費者に対してオンラインや店頭で販売されている他の食品と同様に安全条件を満たさなければならない。輸入、輸出または州間で販売される際は、製造業者はカナダ食品安全規則(SFCR)に従わなければならない。カナダ食品検査庁(CFIA)とヘルスカナダはともに食用昆虫のハザードを監視する役割がある。ヘルスカナダには、カナダ人に販売される食品の食品安全や栄養品質についての特定の方針がある。

CFIAは、農薬、重金属、細菌性病原体には食品を検査することでこれらの方針に従っていることを保証し、一方、バッチで不十分な検査結果がでたり苦情対象になった場合は、カナダの食用昆虫施設の検査も行っている。

 

化学的ハザードの監視

化学的ハザードは、通常、農薬や重金属を指す。そのリスクは、化学物質の種類、食品中の量、その食品を一生に渡ってどのくらい消費したかに関連する。残留化学物質は少量で昆虫ベースの食品に存在する可能性があり、多くの発生源がある。例えば、

環境や産業汚染(土壌、水、空気)の残留量

収穫時の昆虫の成長段階とその寿命

昆虫の飼料中の化学物質の種類

食品中に微量の農薬が予想されないわけではない。だが、最大残留基準を大幅に超過する高い検査結果が出た製品は、潜在的な健康リスクを評価するためにヘルスカナダに送られる。金属も、環境または穀物、草、種子など昆虫の飼料に由来する可能性がある。CFIAは食用昆虫に少量のヒ素、カドミウム、鉛、水銀を検出しているが、痕跡程度の農薬や金属があっても食べるのは危険というわけではない。適切に使用や監視されている農薬がヒトに健康リスクをもたらすことはない。

 

細菌のハザードの監視

細菌ハザード(病原菌など)は、病気の原因となる可能性のある微生物のことである。CFIAは最近1年かけて小売用食用昆虫サンプルの小規模なターゲット調査を実施した。全てのサンプルにサルモネラ菌や大腸菌(E. coli)がないことがわかった。大腸菌は食品生産チェーン中の全体的な衛生条件の指標なので、検査した食用昆虫が衛生的な条件下で生産されていることが示された。

 

ハザード検出時の対処

CFIAは、食品中にハザードが検出されると、健康リスクをもたらすかどうか決めるためにその製品をさらに評価する。食品がヒトの摂取に安全ではないとみなされると、CFIAと企業は消費者を保護するために、製造業者や輸入者への通知、是正措置の要求、追加検査、詳細検査、製品の押収、リコールなどで対処する。

 

[ヘルスカナダ] BlackOxygen Organics社がフルボ酸錠剤および粉末を健康被害の可能性があるとしてリコール

BlackOxygen Organics recalls fulvic acid tablets and powder due to potential health risks

September 23, 2021

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/76457a-eng.php

BlackOxygen Organics社はフルボ酸錠剤および粉末がヘルスカナダの評価、認可をうけていない方法、用途で販売されているため、リコール。

BlackOxygen Organics社は健康リスクの可能性があるため、BlackOxygen錠剤(NPN 80106662)とBlackOxygen粉末(NPN 80097385)の全てのロットをリコールしている。

これらの製品はフルボ酸サプリメントとして販売されているが、この使用及びこれらの製品で提供されているフルボ酸の品質はヘルスカナダに評価・承認されていない。

特に子供や青年、妊婦や授乳中の女性が、これらの製品に存在する量で摂取する際のフルボ酸の安全性を支援する情報は少ない。長期使用の安全性も知られていない。

粉末製品は皮膚での使用としても販売されているが、ヘルスカナダでは評価されていない。

この企業は販売をやめ、これらの製品をリコールしている。ヘルスカナダはリコールを監視している。追加の安全性情報が確認された場合は、ヘルスカナダは適切に対処し、必要に応じて国民に情報提供する。

注:フルボ酸は植物や動物が分解する時に生じる一連の化合物群で、土壌や泥炭の有機物部分、小川や湖などにみられる

 

[NZMH]ニュージーランドの乳幼児のための健康的食生活ガイドライン

Healthy Eating Guidelines for New Zealand Babies and Toddlers (0-2 years old)

Published online: 30 September 2021

https://www.health.govt.nz/publication/healthy-eating-guidelines-new-zealand-babies-and-toddlers-0-2-years-old

概要

この文書では、健康的な成長と発育を促進し、健康的な食習慣を確立するのに役立つ、0~2歳の乳幼児に食事提供するための最新の公衆衛生の助言を提供している。

この文書は、ニュージーランドの乳幼児のための栄養に関する助言を提供する医療従事者らのために書かれている。

根拠に基づくガイドラインはこの部門の要求に応えることを目的としている。それらは

乳幼児への食事提供に関する重要な情報の強調

読みやすく理解しやすいこと

ニュージーランドの専門家から意見提供された国際的な根拠で情報提供されていること

食事提供に関する一般的な懸念や関心のある話題に対して実践的な助言や解決法を提供すること

ニュージーランドの乳幼児のための食生活声明ガイドライン

このリソースはニュージーランドの乳幼児向けの食事声明の概要である。6つの食生活声明は乳幼児への食事提供に関する一般向けの重要な公衆衛生メッセージを提供している。

6つの食生活声明

1.6ヶ月まで母乳のみ

2.6ヶ月頃以降準備ができているようなら補完食品を導入

3.補完食品には多様な栄養のあるものを

4.乳幼児用食品を作るとき砂糖と塩は加えない

5.飲み物は母乳か水、牛乳は12ヶ月から

6.食べる量は子どもに任せる、強制しない

 

[TGA] ニコチン電子タバコ製品類を輸入するには処方箋が必要となる

Prescriptions now required to import nicotine vaping products

1 October 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/prescriptions-now-required-import-nicotine-vaping-products

オーストラリアの消費者が海外のウェブサイトで購入したニコチン電子タバコ製品類を輸入する際には、医師による有効な処方箋が必要となった。

 

[SFA] アフラトキシンが検出による「Earthen Pot」ブランドのチリ・パウダーのリコール

Recall of “Earthen Pot” brand Chilli Powder due to levels of aflatoxins

exceeding permitted level

30 September 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---20210930-recall-of-earthen-pot-brand-chilli-powder-due-to-levels-of-aflatoxins-exceeding-permitted-levels.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、「Earthen Pot」ブランドのチリ・パウダーの検査において、基準値超過のアフラトキシンを検出した。製品写真有り。

 

[FSS] 取り組み協力

Working in partnership

30 September 2021

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/working-in-partnership

スコットランド卸売協会(SWA)は、スコットランド食品基準庁(FSS)と協力しながら、10月1日以降の法改正について、情報、ガイダンス、サポートを提供し、会員をサポートする。

 

[FSA] 食品安全メッセージに関するコミュニケーションを探るFSAの消費者調査

FSA consumer research to explore communications on food safety messaging

30 September 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/fsa-consumer-research-to-explore-communications-on-food-safety-messaging

食品安全メッセージの伝達に対する現在の行動要因と態度を理解し、それらが対象者によってどのように異なるのかを理解するための調査の報告。

コミュニケーションツールキットとチェックリストつき。

能力

オーディエンスの現在の能力を考慮する、明確で信頼できるコミュニケーションで能力を構築する

機会

コミュニケーションがあなたのオーディエンスに響く環境や提示シナリオを確保、オーディエンスとコミュニケーションをとるべき正しい瞬間を捉える

動機

リスクを具体的にすることでリスクが低いという認識を揺さぶる、ショックや恐怖を与えるコミュニケーションを使うには注意、抵抗を避けるため食品安全感受性の社会的側面を参照する、文化的に根付いた行動を変えようとする場合には注意深く、どんなメッセージが行動変容の動機づけになるか考える

 

[FSA] FSA消費者区分け

FSA Consumer segmentation

29 September 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/fsa-consumer-segmentation

食品基準庁(FSA)は消費者セグメンテーションにより、共通の特徴に基づいて消費者をグループ化した。

異なるグループの消費者をより良く理解しリーチするためである。

アレルゲン区分けでは、臨床的に診断されている、診断されていない、特定のものを避けている人たち、の3種類に分類

それぞれの年齢や性別、住む地域、FSAへの信頼、外食などの食傾向、リーチするための媒体(新聞や雑誌やウェブ)などを記述

もう一つの分類は食品行動をもとに7分類

  1. Refullers 補給者  食事は単なる燃料補給 8%
  2. Grab and Go-ers 料理をするくらいなら他のことをする 15%
  3. Humble Home Cooks 質素な自炊派 料理が好きで清潔好きであまり外食しない 15%
  4. Confident Cookaholics 料理大好きで食品安全にも自信ある 16%
  5. Frequent Foodies 料理も好きだけど外食やテイクアウトも好き、肉好き 15%
  6. Decadent Diners 外食大好き 17%
  7. Conventional Cook 外食はあまりしないで自炊。食品安全はあまり気にしない 14%

 

[FSA] 監査局の報告書の助言へのFSAの対応:食品安全と基準の確保

FSA response to National Audit Office (NAO) recommendations in its report: Ensuring food safety and standards

24 September 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-response-to-national-audit-office-nao-recommendations-in-its-report-ensuring-food-safety-and-standards

2019年6月、英国監査局は、食品が安全で表示が正しいこと保証するための現行の規制の仕組みの有効性に関する報告書を発表した。この報告書の一部として、英国監査局(NAO)は英国食品基準庁(FSA)や他の政府省庁に対していくつかの助言をした。

FSAはすべての助言を受け入れ、今回、進捗状況の報告と英国監査局の助言への対応を公表する。

NAOの報告書に対するFSAの対応の強調点は、食品基準スコットランド(FSS)と共同の食品基準に関する新しい年次報告書の発表である。FSAはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの国民の食生活の状況を評価し、食品基準の維持とその改善点、問題点に対処する。また、NAOから地方自治体(LA)の食品基準を守るためのより良い方法を開発が求められ、FSAはそのための新しい食品基準提供モデルを導入中である。さらに、NAOが指摘した執行力不足に対応するため、国家食品犯罪ユニット(NFCU)の追加の調査権限の確保に取り組んでいる。最後に、FSAはNAOが助言にあるように、イングランドでの食品衛生格付けの表示義務化を引き続き求め、食品衛生の基準を高めていく。

 

英国監査局の助言に対する回答をウェブサイトで公開する。

NAOの助言とFSAの対応

(NAO助言)FSAはサンプリング戦略の一環として、食品リスク管理のために必要なサンプリングレベルと方法を評価すべきである。

FSAはNAOの報告書を受け、サンプリング戦略を作成し、小売業および輸入品のサンプリング調査活動を強化した。追加のサンプリング調査プログラムを実施する予定である。

FSAは食品安全と組成基準の適合性を評価する指標と目標のギャップに対処すべきである

食品の安全性と基準を評価及び監視する指標と目標を四半期ごとにFSA理事会に提示するが、20/21年第3四半期、国家犯罪ユニットの活動とAuthenticity & Sampling 活動(20/21年第4四半期)についての報告を導入した。また、食品過敏症対策や食品サンプリングの他の側面に関する追加報告も21/22年に予定する。

FSAは食品事業者の食品基準の遵守を保証する、地方自治体(LA)の活動を評価する指標の開発を進めるべきである

FSAは、2021年1月に新しい地方自治体(LA)の食品基準の提供モデルのパイロットを開始し、2023年中に導入する予定である。

FSAは国家食品犯罪ユニット(NFCU)が食品詐欺に対処する上での影響についての測定方法の開発を進めるべきである

NFCUの活動は適宜FSA理事会に報告し、食品犯罪に対する活動報告は公開される。現在、国家犯罪庁(NCA)と協力して、国家の犯罪データに反映されるようにしている。

FSAは、食品とその内容が正しいという保証を消費者に提供する上で、FSAの有効性を測る指標の確立をいつするか設定すべきである

FSAはその有効性の測定のために、広範囲で発展的な指標を報告している。FSAは現在食品安全を評価する一連の指標を持っており、今後も「食品過敏症」など新しい指標が追加で導入される予定である。(2項目目参照)

FSAはイングランドの食品事業者の衛生格付け表示の義務化の目標を推進すべきである

FSAは、達成可能な期間内にイングランドの食品事業者に衛生格付けの表示の義務化を行うために、大臣の支援とこのための法的手段を引き続き求める。

FSAは、国家食品犯罪ユニットの利用も含め、執行権限のギャップに対処すべきである

FSAは、NFCUの追加権限に対する要求を英国政府全体の政府高官や大臣に伝えており、これらの権限を得るために取り組みを続けている。

持続可能な規制システムのために、資金配分の選択肢の利点とリスクについて企業からのコスト回収、国家の集中管理システム、委託モデルを含め、検討する必要がある

FSAは、食品規制システム全体の資金調達の課題に対応するため、政府全体及びMHCLG(現Department for Levelling Up, Housing and Communities)と協力し、今後も必要な資金のレベル、配分、資金確保について、政府全体で取り組む。

英国の欧州連合(EU)離脱が食品規制システムに与える中長期的な影響と、リソースの潜在的な不足を評価し、その報告時期を設定すべきである。

欧州連合(EU)離脱後、FSAはEU離脱に関連した変更の実施状況を継続的に監視しており、現在、食品安全上のリスクが変化したという証拠はないが、EUからの商品移動の規制など、変化に段階的に対応している。また、貿易パターンへ変化の可能性に対応した計画を立てる活動を進めており、食品基準に関する年次報告書を発行する予定である。

 

[FDA] 消費者情報。猫をユリに近づけないこと

Keep Lilies Away From Your Cats

09/29/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/keep-lilies-away-your-cats

 ユリの花(葉、花粉、花)は猫にとって毒であり、たとえ葉を数枚食べたり、毛についた花粉を数粒なめたりしただけでも、短時間で急性腎不全に陥る可能性があるので、注意を呼びかけている。

 

[FDA]警告文書

Holographic Health, Inc.

SEPTEMBER 10, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/holographic-health-inc-613874-09102021

未承認の医薬品、不正表示の問題。サプリメント製品を含む。

 

Supplement Science Corp. d/b/a Condemned Labz

SEPTEMBER 22, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/supplement-science-corp-dba-condemned-labz-613165-09222021

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの不純品の問題。ヒゲナミン製品を含む。

 

Blue Poppy Enterprises Inc

AUGUST 06, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/blue-poppy-enterprises-inc-614126-08062021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ハーブ製品を含む。

 

[FDA] COVID-19が流行する中、若者の電子タバコ使用はいまだ深刻な公衆衛生上の問題である

Youth E-cigarette Use Remains Serious Public Health Concern Amid COVID-19 Pandemic

September 30, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/youth-e-cigarette-use-remains-serious-public-health-concern-amid-covid-19-pandemic

 米国食品医薬品局(FDA)と米国疾病対策予防センター(CDC)が発表した研究によると、2021年に電子タバコを現在使用していると報告した米国の中高生は200万人を超え、そのうち10人に8人以上の若者がフレーバー付き電子タバコを使用していると推定され、COVID-19の流行の中で、いまだ重大な公衆衛生上の懸念事項である。

 

論文

-歯のケア:あなたの歯のケアのための最良の、最悪の、そして証明されていないツール、バッファロー大学の研究による

Dental care: The best, worst and unproven tools to care for your teeth, according to a University at Buffalo study

30-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930042

Journal of the International Academy of Periodontologyに発表された、歯周病予防グッズの評価。基本的な歯磨き以上に追加の歯周病予防効果がある自分でできる方法はそれほど多くはない

効果が証明されているもの:基本の歯ブラシ、歯間ブラシ、ウォーターピック、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、リステリンマウスウォッシュ

悪いもの:トリクロサン

証明されていないもの:電動歯ブラシ、デンタルフロス、プロバイオティクス、ダイエタリーサプリメント、無数の洗口液

 

-SCIENCE VOL. 374, NO. 6563

エディトリアル

フェイスブックを削除する時?

Time to unfriend Facebook?

HOLDEN THORP

過去18ヶ月、世界への科学的発見の伝達は史上最低のようだった。何年も人々に気候変動について納得させるのに失敗してきたことはもちろん、パンデミックは科学のエスタブリッシュメントがマスクやワクチンやイベルメクチンやクロロキンについてのメッセージを人々に伝える能力の無さを明らかにした。そしてソーシャルメディアが如何に反科学の力を集めるのが上手かを示した。これらから、科学コミュニケーションはソーシャルメディアとの関係をどうするのが正しいのだろうか?

第二次世界大戦の終わりまでは、科学者は客観的で科学に従っていれば、やがて世界がついてくるだろうという考えにしがみついていた。気候変動とパンデミックはそのような古い考えがナイーブであるという事実を突きつけた。

 

ニュースを一目で

News at a glance

・ラオスでSARS-CoV-2の最も近い同類がみつかった

ラオスの鍾乳洞に住むコウモリからこれまでで最もSARS-CoV-2に近いコロナウイルスが3つ発見された

・1976年にEDWARD JENNERが「反ワクチンAnti-Vacks」について記述しているが先月OXFORD 英語辞書が最新版に“ANTI-VAXXER”を加えた

・打倒髄膜炎開始

WHOが細菌性髄膜炎根絶計画を発表

・数字

2020年に米国人男性はCOVID-19で2.2年の余命を失った。寿命の低下は第二次世界大戦以降で最大。

 

その他

-注意すれば、持続可能農業と食品安全は適合できる

With care, sustainable farming and food safety can be a good match

By Cookson Beecher on September 30, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/09/with-care-sustainable-farming-and-food-safety-can-be-a-good-match/

「持続可能な農業」の明確な定義がないことについての長い考察。

オーガニック、ローカル、家族経営、などそれぞれ重なる部分があるものの違う概念と食品安全の関係等。一部の消費者や農家が主張する、ナチュラルだから安全、大企業が食品を汚染する、というのは違う。

 

-スペインの当局者は新たな軟体動物押収を報告

Spanish officials report new mollusk seizures

By Joe Whitworth on September 30, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/09/spanish-officials-report-new-mollusk-seizures/

スペイン当局La Guardia Civilが違法魚介類収穫疑いで16トンの軟体動物を押収。ほとんどがポルトガルから来た

Cardiidae作戦ではスペインと欧州で販売されている違法魚介類を調査している。ポルトガルの違法地域で捕まえた貝を偽造文書でスペインに送ってきれいにしないまま販売されている。2018年にスペインでの食中毒アウトブレイクがきっかけで調査が始まったが同様のことが欧州で広く行われていることがわかった。2018年半ば以降、主にスペインとポルトガルから二枚貝の違反が39件通知され、約40トンのアサリが押収あるいは回収され43人が逮捕されている。

生きた二枚貝が衛生的理由で閉鎖された地域や禁止された場所から登録されていない採取によって採取され、悪い衛生状態とトレーサビリティなしで輸送され文書が偽造され、他の食用貝類と混ぜて販売されている。

 

-新たな開示はさらに多くのベビーフードに危険な量の有害重金属が含まれることを示す

米国下院監視改革委員会経済消費者政策小委員会職員報告

New Disclosures Show Dangerous Levels of Toxic Heavy Metals in Even More Baby Foods

Staff Report

Subcommittee on Economic and Consumer Policy

Committee on Oversight and Reform

U.S. House of Representatives

September 29, 2021

https://oversight.house.gov/sites/democrats.oversight.house.gov/files/ECP%20Second%20Baby%20Food%20Report%209.29.21%20FINAL.pdf

2021年2月4日の報告では3社が情報提供しなかったが、その後協力を始めたので更新

ベビーフードのヒ素、鉛、カドミウムについて

(これはもうコメや魚は使えない)

 

-Natureニュース

新しい規則は英国のゲノム編集作物研究を簡単にする

New rules will make UK gene-edited crop research easier

30 September 2021 Heidi Ledford

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01572-0

政府の要求事項緩和の決定は野外試験のコストを下げるが、まだ市場への道には対応していない

新しい規則では、ゲノム編集作物の野外試験をしたい人はリスク評価を提出する必要がない

EUの立場を離れて、英国はゲノム編集作物の野外試験の要求事項を緩和する計画である。しかしまだ市販やゲノム編集家畜の規制変更には至らない

 

-オーガニック食品は他の食品より健康的なのか?

Is organic food healthier than other foods?

Elise Kjørstad  Saturday 11. September 2021

https://sciencenorway.no/agriculture-food/is-organic-food-healthier-than-other-foods/1909038

有機栽培と慣行栽培の食品に差があるように思えるかもしれないが健康影響は明確ではない

ノルウェー生命科学大学の栄養生命医学准教授Siv Kjølsrud Bøhnは、「幾分かの差はあるがその差が健康に意味があるかどうかは明確な根拠は無い」という

Kjølsrud Bøhnは2017年にノルウェー公衆衛生研究所で行われた有機と慣行生産食品を比較した研究の要約を説明した。

(表あり)

ビタミンや抗酸化物質、残留農薬について幾分かの差があるという報告はある。しかしそれらが健康に影響するかどうかはほとんど研究されていない。

2016年にデンマーク有機食品システム研究国際センター(ICROFS)が行った研究のまとめによると、研究者はオーガニック食品が健康上のリスク委がある根拠を見つけられなかった。

(以下略。ノルウェー語の記事の翻訳。オーガニックと親和性の高そうな北欧でも学問的にはこういう感じという参考)

 

-意見:スウェーデンはCOVID-19戦略で突出したまま

Opinion: Sweden continues to stand out on COVID-19 strategy

29.09.2021

https://www.dw.com/en/opinion-sweden-continues-to-stand-out-on-covid-19-strategy/a-59353963

余所では厳しい規則がまだ適用されているが、スウェーデンは全てのコロナウイルス制限を解除した。この国は常に独自路線を行く

初期の戦略で死亡率が近隣北欧諸国の何倍にもなったが、驚くべきことは、この失敗がスウェーデンの専門家の権威を損なわなかったことである。

そして今、専門家は高齢者のワクチン接種率が高いことを理由にほぼ全ての制限をなくした。簡単にできたワクチンをまだしていない人は自分の運命に責任をもつとみなされる。

ほとんどのスウェーデン人はこの国の戦略に満足している

ドイツやフランスや英国のジャーナリストは政府が間違うと厳しく批判するがスウェーデンのマスコミはそうではない。建設的ジャーナリズムを好み厳しい質問をしない。そのことは間違いに対応するのを難しくする。一つ明確に事実と言えることは、確かにスウェーデン人は違う。

 

2021-09-30

[FAO]国際食品ロスと廃棄啓発デー

International Day of Awareness of Food Loss and Waste

http://www.fao.org/international-day-awareness-food-loss-waste/en/

1.食品をロスしたり無駄にする余地はない

2.食品ロスと廃棄を減らすことはフードシステムの持続可能性を強化し地球の健康を増進する強力な手段である

3.フードシステムの効率を改善し食品ロスと廃棄を減らすには技術革新とインフラへの投資が必要

4.余剰食品の回収と再分布は食料不足の人への食品のアクセス改善に貢献し食品廃棄を予防し経済環境社会的利益を確実にする

5.廃棄食品をコンポストにするほうが埋め立てよりましだが食品を無駄にしないことがまず先で環境影響を減らすより良い方法である

6.食品ロスと廃棄を減らすことのポジティブな影響を認識し最大限にするには良いガバナンスと人材開発と協力が必要である

 

-世界の2030目標を達成するには食品ロスと廃棄の災禍に緊急に取り組む必要がある

The scourge of food loss and waste needs to be urgently tackled to achieve the world's 2030 target

29 September 2021

http://www.fao.org/news/story/en/item/1441673/icode/

 

-削減、再利用、リサイクル:食品包装の合言葉

Reduce, reuse, recycle: a mantra for food packaging

29/09/2021

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1441299/

食品を安全に長持ちさせるために包装は重要な役割を果たす。重要なことは循環させること

 

(安全性と矛盾するところも突き詰めて欲しい。許容できるリスクレベルについての議論を避けないで)

 

[USDA]国際食品ロスと廃棄啓発デーの重要なメッセージ

Key Messages on the International Day of Awareness of Food Loss and Waste

Sep 29, 2021

https://www.usda.gov/media/blog/2021/09/29/key-messages-international-day-awareness-food-loss-and-waste

FAOの6つのメッセージ紹介

 

[ASA]リサイクルに関するクレームがゴミだらけにならないように

Ensure your recycling claims aren’t a load of rubbish

CAP News 30 Sep 2021

https://www.asa.org.uk/news/ensure-your-recycling-claims-aren-t-a-load-of-rubbish.html

リサイクルやリサイクル可能についてのクレームは根拠によって指示されなければならない。誇大広告してはならない

 

[ASA]トリック・オア・トリート…あるいは単なる誤解を招く広告?!このハロウィーンにASAの裁定にびっくりさせられないように。

Trick or treat… or just a misleading ad?! Avoid being hit by a frightening ASA ruling this Halloween

CAP News 30 Sep 2021

https://www.asa.org.uk/news/trick-or-treat-or-just-a-misleading-ad-avoid-being-hit-by-a-frightening-asa-ruling-this-halloween.html

あなたはそれを怖くないかもしれないが、子どもは怖いかも。

ハロウィーンをテーマにした広告、特にホラーゲームや映画の宣伝は、怖い要素を含む可能性がある。過剰に怖くならないよう注意。よくわからなかったらASAに相談。

 

論文

-研究がパラアスリートの栄養知識と食行動の課題を明らかにする

Study reveals challenges with nutritional knowledge and dietary behavior of para-athletes

28-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929916

大阪市立大学によるNutrientsに発表された32人のパラアスリートと45人の大学生への調査。栄養知識は大学生より少なく、食事の準備に援助が必要

 

-英国 COVID-19ロックダウンの異なる影響を社会的集団横断で追跡

Differential effects of UK COVID-19 lockdowns tracked across social groups

29-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929177

51000人の英国人成人の調査結果がPLOS ONEに発表された

パンデミック開始により平均収入と労働時間が低下、家事時間の増加、不安の増加があったが男女、人種、教育レベルで影響が異なっていた

 

その他

-予防原則病:恐怖と無知により広がる金持ち病

Precautionaria: An Affluent Disease Spread by Fear and Ignorance

Posted by RISKMONGER on SEPTEMBER 24, 2021

https://risk-monger.com/2021/09/24/precautionaria-an-affluent-disease-spread-by-fear-and-ignorance/

欧州は人々を衰弱させ経済を停滞させ革新や起業家精神を破壊する病気の蔓延に苦しんでいる。それは「予防原則病」で、しばしば診断されず広範な害をもたらしている。リスク嫌悪とも呼ばれ、この病気に罹った人はしばしばたちの悪い人や恐怖を煽る人の餌食になる。

この病気の患者は世界が終末を迎えると考えていて恐怖に導かれてそれを阻止するための不合理な行動をする。人類や解決法としての技術や革新を病的に信頼しない

(出だしのみ。レギュラトリーサイエンティストとの交流再開のウオームアップのために書いたとあるので、欧州はいろいろなことが動き出しつつあるのだろう)

 

-「二つの新しい出版がGMO議論を乗り越える」Marcel Kuntz(インタビュー)

“Two new publications to overcome the GMO dispute” Marcel Kuntz (Interview)

By European Scientist - 17.09.2021

https://www.europeanscientist.com/en/environment/two-new-publications-to-overcome-the-gmo-dispute-marcel-kuntz-interview/

Plant Biotechnology. Experience and Future Prospects (Springer, 2021)と雑誌New Biotechnologyに発表された論文について

GMOについてのしっかりした科学的データが蓄積しても議論が終わらないのは何故か、について、ポストモダンの見方では科学は数ある意見のうちの一つに過ぎないので議論で勝ち負けを決めるべきだと考えられているから、との見解。ほとんどの人にとって政治的議論と真の科学的議論を見分けるのは難しい。

そして新しい本では現在市販されているGMOの大多数は米国で開発されたものだが、新たなGMOは中国が圧倒的に特許をもっていて91%になる。そして欧州は全ての分野で負けている、と指摘。この惨めな現状が広く認識されれば方向性が変わるかも、とのこと。

(hyper-precaution超予防原則?によって犠牲者が出るのを容認?欧州が自滅するのは勝手だけれど途上国を巻き込むな、とは思う)

 

-パート1: ナイジェリアの食糧安全保障対策-昆虫耐性GMササゲがついに市場に出て農家の生存の希望の種

Part 1: Addressing food security in Nigeria — Seeds of hope for subsistence farmers as insect resistant GM cowpeas finally come to market

Elizabeth Finkel | September 28, 2021

https://geneticliteracyproject.org/2021/09/28/part-1-addressing-food-security-in-nigeria-seeds-of-hope-for-subsistence-farmers-as-insect-resistant-gm-cowpeas-finally-come-to-market/

 

パート2:科学者はどうやってナイジェリアの害虫耐性GMOササゲの認可を阻止しようとする反バイオテクノロジー活動家の「狡猾なキャンペーン」を打ち破ったか

Part 2: How scientists beat back anti-biotechnology activists’ ‘insidious campaign’ to block Nigeria’s approval of pest-resistant GMO cowpea

Elizabeth Finkel | September 29, 2021

https://geneticliteracyproject.org/2021/09/29/part-2-how-scientists-beat-back-anti-biotechnology-activists-insidious-campaign-to-block-nigerias-approval-of-pest-resistant-gmo-cowpea/

反GM団体「母なる地球の健康財団Health of Mother Earth Foundation」はGMササゲががんや不妊の原因になる、あるいは遺伝子多様性を無くす等の虚偽の主張を繰り返した。活動家らは「米国と欧州の団体の分派」である。彼らはソーシャルメディアや新聞記事を活用しデモを行って恐怖を広めた。また訴訟をおこして技術を止めようとした。政治も関係し、欧州がアフリカにGMOを採用するなと圧力をかけた。

ナイジェリアの場合科学を支持する大統領と大臣がGMササゲを支持した。しかし勝利を導いたのは微生物学者Rose Gidadoのもとで科学者と規制担当者のチームOpen Forum for Agricultural Biotechnology (OFAB)が導く草の根の科学賛同であった。彼らは反GM活動家に強力に反撃した。

2019年12月に科学が勝利しナイジェリアは世界で初めてGMササゲ販売を認可した。これまでSAMPEA 20-Tの商品名で三箇所の生産者が増やしてきた。コストは伝統品種と同等で農家は、これまでの品種同様種をとってまた蒔くことができる。予想外だったのは需要がここまで大きくなるとは思わなかったこと。次のシーズンにはさらに種を増やす予定。

 

-かつてワクチン接種が頑健だった時代があった

Once Was A Time, Vaccine Uptake Was Robust

By Barbara Pfeffer Billauer JD MA (Occ. Health) PhD — September 29, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/09/29/once-was-time-vaccine-uptake-was-robust-15837

それは1947年で、アメリカへの最後の天然痘の侵入であった。爆心地はニューヨーク市で、3月1日にメキシコから到着したEugene LeBarという国外居住者が一ヶ月後に診断確定するまで、数千人のニューヨーカーに暴露した。ニューヨーク到着前にも7つのアメリカの人口の多い地域を旅していておそらくさらに数百人以上に暴露している。

診断確定後NY市長は迅速にユニバーサルワクチン要請を出して対応した。2週間のうちに500万人が予防接種し一ヶ月も経たないうちに750万人の市民の84%が予防接種した。訴訟や暴動や反対はなかった。人々は静かに礼儀正しく予防接種の列に並んだ。そして一ヶ月後、流行の収束が宣言された。

天然痘ワクチンが安全だったわけではない。そのワクチンは最も危険なものの一つであったにも関わらず、1947年のニューヨークでは速やかに十分な接種が行われた。この流行では12人が感染して2人が死亡した。ワクチンにより3人が死亡しさらに3人がワクチン関連合併症で死亡し、さらにおそらくワクチン関連脳炎で6人が死亡している。しかし誰も糾弾せず私の知る限り訴訟もおこっていない。

では当時と今と何が違うのか?

歴史家は理由の一つは当時のアメリカ人が科学を深く尊重していたことだという。もう一つは天然痘の恐ろしさ。そして現在は人々の政府への信頼は低く組織された反ワクチン運動が力を持っている。

私を含めて公衆衛生分野の弁護士の多くは、ワクチンの義務化や強制は必要ないほうが良いと思っている。

思想は気高い時もある。しかし生き延びる必要がある。我々は時に信仰のために命を犠牲にする。しかし時には我々は生きるために信仰を犠牲にしなければならない、再び戦うために。最大の難問はそれが何時か、である。かつては科学が答えを出すのに役立った。今はもうそうではないようだ。

(一部のみ。ポリオの例省略したけれどポリオワクチンの被害は大きかった。)

 

-2ヶ月近くロックダウンしているにも関わらずメルボルンはパンデミック中の最高記録

Melbourne cases hit pandemic record even as lockdown nears two months

30-09-2021

https://www.devdiscourse.com/article/health/1749907-melbourne-cases-hit-pandemic-record-even-as-lockdown-nears-two-months

これまでの一日最高だった水曜日の950をこええ1438

(皆さん警察の目を盗んで何かやっているとしか思えない)

 

-SMC NZ

Covidが家に不自由している人たちに影響して患者急増-専門家の反応

Spike in cases as Covid affects housing-insecure people – Expert Reaction

Published: 29 September 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/09/29/spike-in-cases-as-covid-affects-housing-insecure-people-expert-reaction/

Covid感染者数が徐々に減る傾向だったのが本日45人が新たに感染と発表されて遮られた

多くの感染者が大家族と緊急あるいは暫定的住居の住民

6人のコメント。

(直ちにロックダウン強化すべきという主張ではないところを見るとゼロトレランス諦め気味なのだろうか。もともとNZの低所得者の住宅事情は悪く、パンデミックで悪化。そこを突かれた形)

 

-Bloomfield:レベル1の自由は過去のもの

Bloomfield: Level 1 freedoms a thing of the past

FIRST PUBLISHED SEPTEMBER 30, 2021 Marc Daalder

https://www.newsroom.co.nz/pro/bloomfield-level-1-freedoms-a-thing-of-the-past

Ashley Bloomfield保健長官への独占インタビューで、今後のデルタアウトブレイクの予想について昨年のような自由は過去のものになったという

現在のオークランドの感染者がなかなかゼロにはならない事実にもかかわらず、彼はまだ排除に専心するという。ただし予防接種が進めばロックダウンの引き金を引くタイミングは異なる。

(将来はエンデミックになるという見解。)

 

2021-09-29

[BfR]工業化合物PFBAは肺と腎臓に過剰に蓄積しない

Industrial chemical PFBA does not accumulate excessively in lungs and kidney

23 September 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/industrial-chemical-pfba-does-not-accumulate-excessively-in-lungs-and-kidneys.pdf

Pérezらによる2013年の研究では、工業用化学物質であるパーフルオロブタン酸(PFBA)がヒトの肺と腎臓に非常に多く蓄積されていることが報告された。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、より正確な定量化法を用いてこの結果を確認した。結果:肺組織1グラム(g)あたり0.17ナノグラム(ng)という定量可能なPFBAの値を含んだサンプルは1つだけであった。BfRはPFBAがヒトの肺と腎臓に多く蓄積する可能性は非常に低いと結論づける。これは、別の研究で決定された血液中のPFBAの半減期が短いことからも裏付けられる。

BfRの研究は、International Journal of Hygiene and Environmental Healthに掲載された:https://doi.org/10.1016/j.ijheh.2021.113830

パーフルオロブタン酸 - 略称:PFBA - は、パーおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の複雑なグループに属する。PFASは工業プロセスで広く使用される工業用化学物質で、紙、繊維、調理器具、化粧品のような多くの日用品に含まれている。長鎖のPFAS化合物は半減期が長いためヒトの体内に蓄積されるものもあるが、PFBAのような短鎖のPFAS化合物は血中での半減期が比較的短い。そのため、いくつかの研究では、血中濃度が1 mlあたり0.1 ナノグラム(ng)未満であることが確認されている。しかし、驚くべきことに、2013年にPérezらが行った研究では、ヒトの肺と腎臓の組織で、PFBAの中央値が807 ng/gと263 ng/g(≈ng/ml)と非常に高い濃度であることが報告された。(https://doi.org/10.1016/j.envint.2013.06.004)。

これらの結果を検証するために、BfRは2011年から2014年の間に腫瘍手術から得られた7つの肺と9つの腎臓のサンプルのPFBA含有量を調べた。その濃度は定量限界を大幅に下回っていた; わずか1つの肺組織サンプルで0.17 ng/gのPFBA濃度を定量することができただけであった。PFBAの質量分光分析における大きな課題は、不正確な測定につながる1つのフラグメンテーションしか存在しないことである。そこで、今回のBfRの研究(https://doi.org/10.1016/j.ijheh.2021.113830)では、高分解能質量分析計を採用し、真値を利用することで、より正確な定量を可能にした。測定結果に基づいて、BfRはPFBAがヒトの肺と腎臓の組織に過剰に蓄積する可能性はないと結論づけた。BfRはこれらの結果を確認するためのさらなる研究を推奨する。

Grandjeanらによる2020年の研究では、血漿中のPFBA濃度の上昇とCOVID-19の重症化との関連が報告された(https://doi.org/10.1371/jour nal.pone.0244815)。しかし、測定されたPFBA濃度は非常に低かった。Pérezらの結果に基づいて、肺のPFBA濃度が高いことがCOVID-19症例の重症化の原因であるという仮説が提唱された。現在入手可能なBfRの研究結果を考慮すると、その関連性はあまり説得力がない。

欧州食品安全機関(EFSA)は、2020年9月に食品中のパーおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)がもたらす健康リスクを再評価した。EFSAはこの意見書の中で、体重1 キログラム(kg)あたり4.4 ナノグラム(ng)/ 週という耐容週間摂取量(TWI)を導き出した(https://www.efsa.europa.eu/de/ef sajournal/pub/6223)。

この耐容週間摂取量(TWI)は4種類のPFASの合計に初めて適用された:パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロノナン酸(PFNA)及びパーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)である。これは、特定のPFASの血中血清濃度が高い子どもほど、通常のワクチン接種後の抗体形成量が低いことが観察されたという疫学調査に基づくものである。

 

[NSW] リコール

Ampersand Projects Pink Gin Soda, Vodka Soda, Vodka Soda Black 355ml

27 Sep 2021

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/ampersand-projects-pink-gin-soda-vodka-soda-vodka-soda-black-355ml

オーストラリア産Ampersand ProjectsブランドのPink Gin Soda、Vodka Soda、Vodka Soda Blackは包装上の不具合により、蓋がボトルから飛び出す可能性があるため、リコール。製品写真有り。

 

[EU]2020年次食品偽装報告書:欧州の食品偽装との戦いはCOVID-19パンデミックの中でも続く

2020 Annual Food Fraud report: Fight against food fraud in Europe continued despite the COVID-19 pandemic

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/719585/en

本日、欧州委員会(EC)は、EU農業・食品偽装ネットワーク(EU FFN)と行政支援・協力システム-食品偽装(AAC-FF)の2020年の年次報告書を発表する。この報告書では、EU FFNの活動を紹介し、特定の協力要請を強調するとともに、ECが管理するAAC-FF- EU報告ツールの統計情報を提供している。このツールにより、ネットワークのメンバーは、疑わしい違反行為や、EUの農業・フードチェーン法に対する意図的な違反行為の可能性に関する情報を交換することができる。

報告書で示された数字から、システムの利用が着実に増えていることがわかる。年間で計上された件数は、2016年には157件だったが2020年には349件となり、5年間で2倍以上に増加した。EU FENにおける加盟国間の交流の活発化は、欧州における食品偽装への対策が強化されていることを示している。国境を越えた不正行為の疑いに関する情報を共有することは、違法行為をより多く特定し、調査し、EUの消費者を保護するために不可欠であることが証明された。

トレーサビリティーと警告に関するEUの総合データにアクセスすることで、ECはネットワークのメンバーに情報やデータ分析を提供し、国境を越えた不正の疑いのあるケースを追跡する活動を調整しているほか、不正の可能性が輸入品に関連している場合には、非EU国の管轄当局に調査を依頼している。報告書では、EUで協調して対処したケースの例として、生きた二枚貝の違法取引について説明している。過去3年間にiRASFFでの通知が増加したことを受け、ネットワークはこの問題について継続的に調べた。その結果、この問題は2018年にスペインで、認可されていない地域で採捕された疑いのある、汚染されたアサリを摂取したことによる食品由来アウトブレイクが発端だった。問題の事業者は他のEU諸国でも同様の手段で再犯を繰り返しており、広範な問題であることが判明した。

また、EU FFNは、欧州反偽装局(OLAF)と協力して、偽装食品を対象とした活動を共同して行っている。2020年には、偽物や規格外の食品・飲料の取引を対象としたユーロポールとインターポールの共同イニシアチブであるOPSONや、保護種であるヨーロッパウナギ(Anguilla Anguilla)の取引に焦点を当てたLAKE作戦にも、同ネットワークのメンバーが参加した。

 

2020 Annual Report:The EU Agri-Food Fraud Network and the Administrative Assistance and Cooperation System

https://ec.europa.eu/food/system/files/2021-09/ff_ffn_annual-report_2020_1.pdf

(内容を一部紹介)

ネットワーク内協力での成功事例:水牛モッツァレラと表示された製品における乳の種に関する偽装

スペインのある会社が、100%水牛と宣伝したモッツァレラチーズを製造しており、さらにこの製品を牛乳に不耐症の消費者向けの代替品と称していた。イタリア当局に通報があり、この件はAAC-FFシステムを通じてスペイン当局に警告された。イタリア当局の依頼によりスペインでこのチーズの分析が行われ、使用されている乳のうち、最大で22%が牛の乳に由来するものであることが判明した。このため、スペイン当局は、食品詐欺、公衆衛生に対する罪、誤解を招くような広告を行った疑いで、この生産者に対して法的手続きを取ることを決定した。

EU協調行動:生鮮二枚貝の違法取引におけるEU協調行動の成功例

犬猫の移動におけるコンプライアンス違反

2020年の協力要請のうち、約10%が商用・非商用を問わず、犬猫の移動に関するコンプライアンス違反であった。最も頻繁な不正行為は、偽造文書(動物のパスポート)と偽造証明書(健康、ワクチン接種、狂犬病抗体の滴定)に関するものであった。犬猫に関する通知が増加した背景には、パンデミックとそれに伴うロックダウンによるペット需要の増加があげられる。需要の増加により子犬や子猫の価格は上昇し、密輸などの不正な供給行為のリスクが高まっている。EU 農業・食品偽装ネットワークは、このテーマに関する認識を高めるとともに、加盟国間のコミュニケーションや交流を促進するために努力している。

オンラインでのCOVID-19関連食品の提供と広告に対する行動計画

コロナウイルスパンデミックにより、2020年はウイルスの予防や治癒を謳った食品やサプリメントのオンライン提供が増加した。欧州委員会は、コロナウイルス関連製品の主要な市場を特定し、eプラットフォームによる迅速な情報交換とフォローアップ行動のため、加盟国にこれらの市場との専用の連絡手段を提供して誤解を招く又は虚偽の広告の排除に乗り出した。この活動には19カ国が参加し、COVID-19の予防、治療、治癒をうたった食品が646件報告され、そのうち88件は国境を越えており、AACやiRASFFを通じて通知された。さらにこのうち3件は、ヒトの健康へのリスクが確認された。現在までに、178件の提供が削除され、16件の差し止め命令と87件の行政罰金が発令され、225件の不正な健康強調表示が削除又は変更された。

 

[FDA]デルタ-8 テトラヒドロカンナビノールについて知っておくべき5つのこと

5 Things to Know about Delta-8 Tetrahydrocannabinol – Delta-8 THC

09/14/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/5-things-know-about-delta-8-tetrahydrocannabinol-delta-8-thc

 デルタ-8テトラヒドロカンナビノール(デルタ-8 THC)は、Cannabis sativa (大麻草/アサ)に含まれる精神活性物質であり、Cannabis sativaにはマリファナとヘンプの2種類がある。デルタ-8 THCは、大麻植物が自然に産生する100種類以上のカンナビノイドの1つであるが、ごく微量にしか含まれない。そのため高濃度デルタ-8 THCは、ヘンプ由来のカンナビジオール(CBD)から製造するのが一般的である。

<消費者が知っておくべき5つの点>

1.デルタ-8 THC製品は安全な使用に関するFDAの評価や承認を受けておらず、公衆衛生を危険にさらすような方法で販売されている可能性がある

現在オンラインや店舗で販売されているデルタ-8 THC製品に関して、製品の配合や製品ラベルのばらつき、他のカンナビノイドやテルペンの含有量、デルタ-8 THCの濃度のばらつきなどの懸念が高まっている。また、これらの製品の中には単に「ヘンプ製品」と表示されたものがあり、「ヘンプ」を「精神活性作用がない」と思っている消費者に誤解を与えている。さらに、デルタ-8 THC含有製品が治療用または医療用として販売されている事例が増加している。根拠のない治療効果を強調する未承認の製品を販売することは、連邦法に違反するだけでなく、安全性や効果が証明されていないため、消費者を危険にさらすことになる。

2.FDAは、デルタ-8 THC含有製品に関する有害事象の報告を受けている

FDAは2020年12月から2021年7月にかけて、個人又は規制当局から、デルタ-8 THC製品を摂取した22人の患者についての有害事象報告を受け、そのうち14人が治療のため病院または救急治療室を受診した。22人のうち19人がデルタ-8 THCを含む食品(ブラウニー、グミなど)を摂取したことで有害事象(嘔吐、幻覚、起立困難、意識消失など)を経験した。

全国中毒管理センターは、2018年1月から2021年7月31日の間に、デルタ-8 THC製品の暴露事例を661件受け取り、そのうち660件は2021年1月1日から2021年7月31日までの間に発生した。661件のうち:

41%が非意図的な暴露で、そのうち77%が18歳未満の子供

39%が18歳未満の子供

ICUでの集中治療が必要となった子供を含め、18%が入院

3.デルタ-8 THCは精神活性作用や中毒作用がある

デルタ-8 THCにはデルタ-9 THC(大麻を使用したときに「ハイ」な状態にする成分)と類似の精神活性作用と中毒作用がある。メディアはデルタ-8 THC製品が消費者を「ハイ」にすると報告している。FDAはまた、デルタ-8 THC製品によって消費者が、ヘンプや大麻の抽出物に自然に存在するよりもはるかに高い濃度でデルタ-8 THCに暴露される可能性が高いことを懸念している。

4.デルタ-8 THC製品は、表示されている濃度のデルタ-8 THCを作り出すために、潜在的に有害な化学物質を使用していることが多い

ヘンプに自然に含まれるデルタ-8 THCの量は非常に少なく、CBDのようなヘンプに含まれる他のカンナビノイドをデルタ-8 THCに変換するためには、追加の化学物質が必要となる(つまり、合成変換)。このプロセスで懸念される事柄は:

この化学合成プロセスに安全性の低い家庭用化学薬品を使用したり、色を変えるために、化学物質を追加する製造業者がいる。最終製品には、使用された化学物質に起因する潜在的に有害な副産物(汚染物質)が含まれている可能性があり、また出発原料の組成に応じて、どんな化学物質が副産物として存在または生成されるか定かでない。デルタ-8 THCの製造(合成)に使用される化学物質や合成時に発生する副産物を含むこれらの化学物質は、摂取したり吸い込んだりすると有害となる可能性がある。

デルタ-8 THC製品の製造は、管理されていない、あるいは非衛生的な環境で行われることがあり、それによって安全でない汚染物質やその他の潜在的な有害物質が存在する可能性がある。

5.デルタ-8 THC製品は、子供やペットの手が届かないようにすること

製造業者はこれらの製品を子供にアピールするような形で包装し、表示している(グミ、チョコレート、クッキー、キャンディなど)。製品は、オンラインで購入できるほか、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなど、年齢制限のないさまざまな小売店でも購入することができる。上述のように、デルタ-8 THC製品による子供に影響した有害事象が数多く報告されている。また、動物中毒管理センターが、ペットがこれらの製品に暴露される事故が全体的に急激に増加していると指摘している。

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on PBO Skincare Ltd

29 September 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/pbo-skincare-ltd-a21-1102344-pbo-skincare-ltd.html

Revive Collagen(製品名、コラーゲンサプリメント)のインスタグラムで、「Revive Collagenを使ってたった12週間でシワが劇的に減った。肌がぷるぷるになってハリが改善した」等宣伝。使用前後の写真も掲載。これについて誇大宣伝ではないかと苦情があり、会社は個人の体験談だと主張。

食品の健康強調表示は認可されたものしか認められていないため基準違反。個人の体験談は根拠にはならない

 

[FSSAI]メディアコーナー

あなたの食品は衛生格付けされた飲食店から?

Is your food coming from a hygiene rated eatery? Consumer Voice September 2021 Issue.

https://www.fssai.gov.in/upload/uploadfiles/files/Hygiene_Consumer_Voice_27_09_2021.pdf

CONSUMER VOICE - september 2021に掲載されたFSSAIの Shri Arun Singhal長官のコラム

パンデミック中に料理のデリバリーが増加したが、それは安全だろうか?確認する方法が衛生格付けである。

 

[NASEM]大学のリーダーたちはどうやってキャンパスに予防接種を受けさせているか

How College and University Leaders Are Getting Their Campuses Vaccinated

September 28, 2021 By Megan Lowry

https://www.nationalacademies.org/news/2021/09/how-college-and-university-leaders-are-getting-their-campuses-vaccinated

秋学期が始まり、管理者たちは大学生にCOVID-19予防接種を受けさせるための新しい戦略やインセンティブを探っている

数百の大学が授業参加にワクチンを条件にしているが、躊躇している学生に予防接種を受けさせるのは課題のままである。最近行われたNASEMが主催した大学リーダーたちの一連の対話は若者たちの予防接種を促す新しいクリエイティブな方法に光をあてる

(義務でも拒否する大学生がそんなにたくさんいるのだろうか?日本は大学・学部で接種率に違いはあるのだろうか?)

 

DEA(麻薬取り締まり局)公衆衛生警告

フェンタニルとメス(メタンフェタミン)を含むニセの処方錠剤の急増

Sharp Increase in Fake Prescription Pills Containing Fentanyl and Meth

September 27, 2021

https://www.dea.gov/alert/sharp-increase-fake-prescription-pills-containing-fentanyl-and-meth

DEAは国際及び国内薬物犯罪ネットワークが米国に致死的ニセ薬を氾濫させていることを警告

この偽薬は簡単に購入できて広く出回っていて、しばしば致死量のフェンタニルを含む。許可をもつ薬局以外のところから錠剤を購入するのは違法で危険で致死的である。この警告は医師が処方して免許のある薬局で合法的に薬剤師が販売した医薬品にはあてはまらない。

DEAと法の執行担当者はこの恐ろしい偽薬を記録的率で押収している。今年これまで950万以上のニセ錠剤を押収し、過去2年の合計より多い。フェンタニルを致死量である2mg以上含むニセ錠剤の数が劇的に増加している。DEAが押収したフェンタニルを含む錠剤の数が2019年以降430%近く増加した。さらに今日DEAのラボはフェンタニルを含む錠剤5つのうち2つが致死量であることを明らかにした。さらにメタンフェタミンが入っていることがますます増えている。

偽薬は処方オピオイドに似せて作られていることが多い。それらはソーシャルメディアやe-コマースプラットホームで簡単に入手できる。

 

[Defra]ゲノム編集のパワーを開放する計画発表

Plans to unlock power of gene editing unveiled

29 September 2021

https://www.gov.uk/government/news/plans-to-unlock-power-of-gene-editing-unveiled

より良い環境保護に役立立てるためゲノム編集技術の使用を可能にする

本日環境大臣George Eusticeが、ゲノム編集に関する意見募集への政府の対応の一環として、我が国の農家がより耐性があり栄養豊富な生産性の高い作物を育てられるようにゲノム編集のパワーを開放する新しい計画を発表した

(研究開発のための書類が簡単になるらしい)

 

関連:SMC UK

ゲノム編集パブリックコメント募集への政府の対応についてのプレスリリースへの専門家の反応

expert reaction to a press release on the government response to the gene editing consultation

SEPTEMBER 29, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-a-press-release-on-the-government-response-to-the-gene-editing-consultation/

政府がゲノム編集への意見募集への反応の一環としてゲノム編集のポテンシャルを開放する新しい計画を公表した

John Innesセンター長Dale Sanders教授

私は歓迎する。ただしDEFRAの発表は研究開発のみであることにがっかりした

Warwick大学食糧安全保障Elizabeth Creak座長Murray Grant博士

この決定は英国の植物科学が世界クラスの革新を利用できる第一段階である。次のステップである適切な規正監視と消費者の教育と選択確保実装が最も重要であろう

以下7人全員歓迎

 

論文

-大幅な減量は肥満に関連する心疾患リスクを元に戻すかもしれない、米国の研究が発見

Major weight loss may reverse heart disease risks associated with obesity, US study finds

27-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929493

Diabetologia

 

-果物と野菜の摂取量の多さは中学生の精神衛生の良さと関連する

Higher fruit and veg intake linked to better mental health in secondary schoolchildren

27-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929400

BMJ Nutrition Prevention & Health

(タイトルの他、昼食食べないとか朝食がエネルギードリンクとかいろいろな子どもがいる)

 

-喫煙はCOVID-19重症度と関連死リスクを悪化させる可能性が極めて高い

Smoking highly likely to worsen COVID-19 severity and risk of associated death

27-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929403

Thorax

 

-減量したい?ダイエット飲料は最適ではないかも、新しいUSCの研究によると

Looking to lose weight? Diet drinks might not be the sweet spot, according to new USC study

28-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929587

JAMA Network Openに発表された研究。ショ糖あるいはスクラロースで甘くした飲料300mLあるいは水を飲んで2時間以内に高カロリー食品の画像に反応したfMRI、血糖、血中インスリン、お菓子ブッフェでどのくらい食べるかを調べた。ショ糖より甘味料で食欲関連領域の脳の活性化を示したのは肥満のヒトと女性。血中ホルモン測定では砂糖入り飲料と比べてスクラロースでは空腹が満たされていないことを示す。そしてスクラロース入り飲料を飲んだ女性がお菓子を多く食べた。男性では差はなかった。なお全ての参加者は前夜から何も食べないように指示されているので普通より空腹である可能性が高い。

(何か口にすると食欲が止まらなくなるタイプの人が肥満になりやすいのかなぁ)

 

-厳しくコントロールされた試験で、低炭水化物食は心代謝リスクプロファイルを改善する

In tightly controlled study, low-carb diet improves cardiometabolic risk profile

28-SEP-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929795

American Journal of Clinical Nutritionに発表されたこれまでで最も大規模で最も厳密な研究の一つ。カロリー削減により体重の10-14%を減らした肥満または過体重の164人の成人を、以下の3つの減量維持食のどれかに5ヶ月間割り当てた

・低炭水化物食(炭水化物20%、脂肪60%、タンパク質20%)

・中炭水化物食(炭水化物40%、脂肪40%、タンパク質20%)

・高炭水化物食(炭水化物60%、脂肪20%、タンパク質20%)

全ての参加者に、5ヶ月間体重が変わらないだろう完全調整済みの食事を提供している。減量の影響を排除するため。これらの食事の脂肪の35%は飽和脂肪であり、つまり低炭水化物食の人は高炭水化物食の人の3倍飽和脂肪をとることになる(21%対7%)。また低炭水化物食でもケトジェニックではない。ケトジェニックダイエットは通常炭水化物が総カロリーの10%以下。

結果は低炭水化物食は一連の血中脂質プロファイルを改善した。

 

-The Lancet Oncology

医師のストライキの中でナイジェリアのがんケアの危機

Cancer care crisis in Nigeria amid doctors' strike

Manjulika Das Published:September 23, 2021

ナイジェリアの医師数千人が給料不払い、施設不備などの理由でストライキを続けるなかがん医療の提供が正念場を迎えている

 

-Natureニュース

新しいドイツ政府を作る話し合いにおいて気候変動が大きな位置を占める

Climate change to loom large in talks to form new German government

27 September 2021  Quirin Schiermeier

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02635-y

グリーンとリベラルの党が強かった結果から、気候とエネルギー政策が今後の連立議論に大きいことが予想される

科学政策に大きな変更は予想されていない

 

出版社が研究論文の細工画像の取り組みに力をあわせる

Publishers unite to tackle doctored images in research papers

28 September 2021  Holly Else

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02610-7

主要8出版社が雑誌の編集者が疑わしい画像やデータをどう見つけて対処するかについての合同ガイドラインを発表した

 

その他

-本 スポーツ科学の懐疑的ガイド:健康とフィットネス業界の親和に直面する

The Skeptic’s Guide to Sports Science: Confronting Myths of the Health and Fitness Industry

Nick Tiller著

https://www.nbtiller.com/book

動画やポッドキャスト等がある

スポーツ選手がパフォーマンスを上げるために使っている各種グッズや方法に疑似科学がたくさんある。カッピング、キネシオテープ、酸素水、ホログラムブレスレット等

乳酸が疲労の原因であるという説は既に否定されているので乳酸をとり除く方法という類いのものは疑ったほうがいい

 

-危険!COVID-19の治療や予防目的で過酸化水素を霧状にして吸入しないこと

DANGER! Don’t Nebulize Hydrogen Peroxide and Breathe It to Try to Treat or Prevent COVID-19

2021/09/21 アメリカ喘息アレルギー財団コミュニティサービス

https://community.aafa.org/blog/danger-don-t-nebulize-hydrogen-peroxide-and-breathe-it-to-try-to-treat-or-prevent-covid-19

ソーシャルメディアチャンネルで心配な危険なトレンドが出回っている。人々がCOVID-19の治療や予防のためにネブライザーで過酸化水素を吸入している。

噴霧器に過酸化水素を入れて吸わないこと。それは危険である!

(このデマの発生源はいつものJoseph Mercolaらしいとのこと)