2024-03-14

[COT]COT会合:2024年3月26日

COT Meeting: 26th March 2024

Last updated: 13 March 2024

https://cot.food.gov.uk/%C2%A0COT%20Meeting%3A%2026th%20March%202024

議題掲載

・2月8日の会合の議事録

https://cot.food.gov.uk/Draft%20Minutes%20of%20the%206th%20February%202024%20COT%20Meeting

(ベンチマークモデリングについての議論等、おもしろいので読むべき)

・食品と接触するものを製造するためのLINPAによるリサイクルPET除染プロセスの評価についての安全性助言(非公開)

・丸ごとの野菜や果物の表面処理用E401(アルギン酸ナトリウム)の使用条件を変更する申請への安全性助言(非公開)

・植物ベースの飲料についてのCOT/SACN合同ワーキンググループ報告書二次案(非公開)

・ビスフェノールAについての意見表明第五次案

https://cot.food.gov.uk/Fifth%20Draft%20Interim%20Position%20Statement%20on%20Bisphenol%20A

改訂部分はPDFのほうがわかりやすい

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-03/TOX-2024-%2013%20BPA%20Position%20Statement%20March%202024%20Acc%20V%20SO.pdf

・食品添加物としての二酸化チタンについての第四次声明案

・海洋に向かうプラスチック(OBP)の安全性についてのFCM JEG意見表明(バックグラウンドペーパーは非公開)

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-03/TOX-2024-15%20FCMJEG%20position%20statement%20on%20ocean%20bound%20plastic%20Acc%20V%20SO.pdf

開放された環境中から海洋環境に入る前に回収されたプラスチック(要するにゴミ?)を食品接触物質に使う場合の安全性について

現在コントロール下でのPETリサイクルの場合には3 mg/kgの汚染物質参照値があるが、それはOBPは考慮していない

・食品と接触する物質中の竹バイオ複合材料のヒト健康リスクの可能性

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-03/NON-RESERVED%20TOX-2024-09%20%20-%20Bamboo%20Call%20for%20evidence%20Acc%20V%20SO.pdf

・COT2023年年次報告書案

・FSAの科学助言委員会の作業更新

 

[USDA]アメリカの朝食:アイオワ、ミネソタ、ウィスコンシンからあなたに届けられる

Breakfast in America: Brought to You by Iowa, Minnesota and Wisconsin

Mar 13, 2024

https://www.usda.gov/media/blog/2024/03/13/breakfast-america-brought-you-iowa-minnesota-and-wisconsin

2022農業統計の紹介

(統計はともかくトップページの朝食の写真https://www.usda.gov/が如何にもアメリカだったので。)

 

[FTC]FTCは乳児用調整乳供給攪乱報告書を発表

FTC Issues Infant Formula Supply Disruptions Report

March 13, 2024

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2024/03/ftc-issues-infant-formula-supply-disruptions-report

2022年の米国の乳児用調整乳供給攪乱の詳細について記述した報告書

今後の乳児用調整乳供給をより回復力のあるものにするために政策決定者が検討すべきことも示す。

報告書は以下から

Infant Formula Supply Disruptions Report

March 2024

https://www.ftc.gov/reports/infant-formula-supply-disruptions-report

第一章:2022年の供給攪乱の詳細

第二章:米国乳児用調整乳産業が一部企業のみに集中してきた歴史

第三章:米国の乳児用調整乳の半分以上を占めるWIC(婦人児童向け栄養強化計画)の割引契約の特徴と競争への影響

第四章:現在のFDAの乳児用調整乳規制枠組みと歴史的文脈としての1970年代後半のSyntex乳児用調整乳スキャンダル

 

FTC長官と報告書議長からの声明

Statement Of Commissioner Rebecca Kelly Slaughter joined By Chair Lina M. Khan And Commissioner Alvaro M. Beodya Regarding FTC Staff Report: “Market Factors Relevant to Infant Formula Supply Disruptions”

March 13, 2024

https://www.ftc.gov/legal-library/browse/cases-proceedings/public-statements/statement-commissioner-rebecca-kelly-slaughter-joined-chair-lina-m-khan-commissioner-alvaro-m-beodya

 

(注:1970年代後半のSyntex乳児用調整乳スキャンダル

1970年代の粉ミルク規制が緩かった時代に、大豆ベースのミルクの主要メーカーSyntex社が1978年にミルクの組成を変更した。同社の栄養士の一人が塩を排除すべきと主張し、結果として塩素が足りなくなった。包装に組成は表示されず同社の科学者は塩素レベルを検査しなかったためこの変更は気がつかれなかった。

1978年10月までにSyntexのミルクを飲んでいた乳児が100人以上、血中化学物質のバランス不良による希な疾患であるバーター症候群になったと報告された。Syntex社は製品を回収したが一部は年末まで店舗に残っていた。Syntex社長は「医学の専門家が赤ちゃん用の食品に塩を入れるのは悪いことだと主張し消費者団体もそれを強く支持した。多くの会社が製品から塩を取り除いて賞賛されている」と述べ、塩を取り除いたのは善意からだと主張した。その後政府の調査と民事訴訟が続いた。

その後1980年9月に乳児用調整乳法が成立、以降何度か改訂されている

ちなみにその塩を取り除けと主張した栄養学者はSidney Sapersteinで、

国際的に有名なミルクアレルギーの乳幼児の研究者で、ミルクの代用品をデザインした

Syntexは1981年に乳児用調整乳販売を止めている)

 

[FSA]2024年2月消費者調査(Consumer Insights Tracker)

Consumer Insights Tracker February 2024

12 March 2024

https://www.food.gov.uk/research/consumer-interests-aka-wider-consumer-interests/consumer-insights-tracker-february-2024

FSAは、毎月のオンライン追跡調査である消費者調査(Consumer Insights Tracker)の結果を発表した。

<2024年2月の主な調査結果>

・消費者の懸念事項のトップ3は依然として食料価格(88%)、食料の貧困と不平等(76%)、超加工食品又は過剰加工食品(75%)である。

・来月に食料を買えるかを懸念している消費者の割合は減少傾向にある(2023年7月には28%が不安を感じていたが、2023年12月には25%、2024年2月には22%に低下)。

 

[FDA]警告文書

-Spirochaete Research Labs, LLC aka Scitus Laboratory Products

MARCH 08, 2024

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/spirochaete-research-labs-llc-aka-scitus-laboratory-products-674278-03082024

未承認の医薬品、不正表示の問題。刺激性医薬品で製品に塩化アンモニウム、水酸化アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム及び/又は炭酸ナトリウムの成分を含む。

 

-Boehringer Ingelheim Animal Health USA

MARCH 01, 2024

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/boehringer-ingelheim-animal-health-usa-674535-03012024

虚偽かつ誤解を招く表示、不正表示の問題。動物用医薬品のSenvelgo(velagliflozin経口液)成分の問題。

 

[FDA]FDAは特定のサプリメントの代わりに有毒なキバナキョウチクトウ(Yellow Oleander)が使用されていることについて警告を発表する(2024年1月)

FDA Issues Warning About Certain Supplements Substituted with Toxic Yellow Oleander (January 2024)

March 12, 2024

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-issues-warning-about-certain-supplements-substituted-toxic-yellow-oleander-january-2024

 更新情報。米国食品医薬品局(FDA)はこの安全性に関する警告で特定された製品に関連する有害事象の報告を引き続き受け取る。最新のリストが掲載されている。

 

[NASEM]アルコールと健康についての根拠のレビュー

Review of Evidence on Alcohol and Health

https://www.nationalacademies.org/our-work/review-of-evidence-on-alcohol-and-health

議会からの要請で現在の科学的根拠をレビューし報告する。この研究はアメリカ人のための食事ガイドラインの次の版に貢献するだろう

直近のイベント

2024年3月28日会合3

 

[WHO]2022年の世界の子どもの死亡は過去最低-国連報告

Global child deaths reach historic low in 2022 – UN report

13 March 2024

https://www.who.int/news/item/13-03-2024-global-child-deaths-reach-historic-low-in-2022---un-report

進歩はしたが、世界のどこかで5才になる前に490万人の、あるいは6秒に一人の、子どもが死亡している

Levels & Trends in Child Mortality

Report 2023

https://childmortality.org/wp-content/uploads/2024/03/UN-IGME-2023-Child-Mortality-Report.pdf

 

 

その他

-中年のがん死亡低下

Cancer deaths plummet in middle-aged people

13-MAR-2024

https://www.eurekalert.org/news-releases/1037493

BMJに発表された Cancer Research UKの研究によると英国の中年の人々のがんによる死亡は過去25年間で急減した

・35-69才のがん死亡率は25年間で1/3以上減った

・禁煙政策、予防、早期検出計画、効果的治療の結果

・増加しているがんもあり、まだ減らせる

進歩と課題 予防可能なリスク要因

・タバコ

・感染症

・紫外線暴露

・アルコール

・肥満と過体重

 

-Natureニュース特集

なぜこんなにも多くの若い人々ががんになる?データから言えること

Why are so many young people getting cancer? What the data say

13 March 2024 By Heidi Ledford

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00720-6

現代の謎の手がかりは何世代も前に集められた情報に隠れている可能性がある

50才未満の成人で1ダース以上のがん発症率が増加している理由について。

肥満の増加や早期のがん検診だけでは説明できない。

社会的不平等、腸内細菌、遺伝子などいろいろな説が提示されている

 

-世界には金持ちを養う余裕はない理由

Why the world cannot afford the rich

12 March 2024  By Richard G. Wilkinson & Kate E. Pickett

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00723-3

持続可能性のためには平等が不可欠である。科学は明確である-より平等な社会にすむ人々はより信頼でき環境を保護する

図:豊かな人と貧しい人の間の格差が大きい国ほど健康統計が悪く、暴力がひどく汚染している

(アメリカが特にひどいけれど。日本は同じくらいの格差の国より指標がいいことはどう説明するのか。とりあえず環境のためと称して金持ちの道楽を推進するのは悪手)

 

-SMC UK

リンゴ酢が肥満の体重管理に役立つという研究への専門家の反応

expert reaction to study saying apple cider vinegar aids weight management in obesity

MARCH 12, 2024

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-saying-apple-cider-vinegar-aids-weight-management-in-obesity/

BMJ Nutrition, Prevention & Healthに発表された研究が、肥満の青少年と小さい子どもたちの体重管理のためのリンゴ酢を調べた

Navarra大学予防医学と公衆衛生教授Miguel Ángel Martínez González教授

時間をかけていくつかの繰り返し測定を行っているが、この手の縦断研究での繰り返し測定に適切な統計手法が使われていない。T検定のみを使っているようである。さらに参加者の食事全体、カロリー摂取の変化や野菜果物の摂取量など、を記述していない。

簡単に言うと、これは注意が必要である、たくさんの注意が。

 

-バングラデシュでのSDN-1と SDN-2ゲノム編集植物の研究と放出のための標準実施要領(SOP)

Standard Operating Procedures for Research and Release of SDN-1 and SDN-2 Genome Edited Plants in Bangladesh - 2023

https://bangladeshbiosafety.org/bangladesh-doc/sop-genome-edited-plants-bangladesh-2023/

バングラデシュ農業省の農業研究評議会によるバイオセーフティ規制文書

 

-二日酔い予防-誇大宣伝か希望か?

Hangover Prevention – Hype Or Hope?

By Jim Mitroka — March 11, 2024

https://www.acsh.org/news/2024/03/11/hangover-prevention-%E2%80%93-hype-or-hope-17712

ZBioticという会社があなたに同社の製品、アセトアルデヒドを代謝する酵素を作る微生物、が二日酔い予防に有効だと信じさせたがっている。あなたは信じる?

製品のウェブサイトによると、特許を取得した、酒を飲んだ次の日をうまく切り抜けるのに役立つ遺伝子組換えプロバイオティクスであるという。しかしこれはサプリメントとして販売されていて、サプリメントには有効性への規制上の要件はない。宣伝の主な根拠は体験談で、おそらく効果はないだろう。

 

-AMA(米国医師会)

医師とナチュロパスの違いは?

What's the difference between physicians and naturopaths?

FEB 26, 2024 .  By Timothy M. Smith

https://www.ama-assn.org/practice-management/scope-practice/whats-difference-between-physicians-and-naturopaths

医療については教育は重要。患者もそれをよく知っている。なのにほぼ教育されていない、医師ではない州の免許を得て医療を提供しているナチュロパスがいる

(医師会があはき業者の教育の貧弱さを告発するといった趣の記事)

2023-03-12

[FDA]FDAは食品の安全性と栄養の強化、医療製品の安全性の向上、公衆衛生の強化に72億ドルを求める

FDA Seeks $7.2 Billion to Enhance Food Safety and Nutrition, Advance Medical Product Safety, and Strengthen Public Health

March 11, 2024

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-seeks-72-billion-enhance-food-safety-and-nutrition-advance-medical-product-safety-and-strengthen

米国食品医薬品局(FDA)は、2025年度大統領予算案の一部として72億ドルを求めると発表した。この資金により、食品の安全性と栄養を強化し、医療製品の安全性を向上させ、サプライチェーンの回復力を支援し、FDAの公衆衛生と業務支援能力を強化し、FDAのインフラストラクチャと施設を近代化することができる。

 

[HK]法令違反等

-Rappel Conso of France – フランスの規制基準を超えるアフラトキシン/オクラトキシンのため、フランスにおけるMETRO CHEFブランドのPOUDRE DE PISTACHE NATURELLE 1KG METRO CHEFピスタチオパウダー製品のリコールに関する通知

Rappel Conso of France – A notice regarding a recall of METRO CHEF brand POUDRE DE PISTACHE NATURELLE 1KG METRO CHEF pistachio powder product in France due to the presence of aflatoxins / ochratoxin exceeding the regulatory threshold.

11 March 2024

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20240311_2.pdf

 

[Defra]意見募集:より公正な食品表示

Fairer food labelling

Published 12 March 2024

https://www.gov.uk/government/consultations/fairer-food-labelling

消費者に対して食品がどこでどのように生産されたかについてのより明確な情報を提供するためのより公正な食品表示導入案について意見募集

2024年5月7日まで

Consultation on fairer food labelling

https://consult.defra.gov.uk/transforming-farm-animal-health-and-welfare-team/consultation-on-fairer-food-labelling/

主に動物福祉

 

[RIVM]肥満率は過去40年で3倍になった

Obesity rate tripled over past 40 years

11-03-2024

https://www.rivm.nl/en/news/obesity-rate-tripled-over-past-40-years

2023年の20才以上のオランダ人の16%が肥満(BMI 30以上)に分類され、記録が始まった1981年の3倍以上になった

詳細は以下

Obesitas afgelopen 40 jaar verdrievoudigd

4-3-2024

https://www.cbs.nl/nl-nl/nieuws/2024/10/obesitas-afgelopen-40-jaar-verdrievoudigd

(オランダ語だけれど図があるのでわかる。オランダはEUの中では肥満は少ない方)

 

[IARC]携帯電話の使用と脳腫瘍リスク-COSMOS、前向きコホート研究

Mobile phone use and brain tumour risk – COSMOS, a prospective cohort study

11 March 2024

https://www.iarc.who.int/news-events/mobile-phone-use-and-brain-tumour-risk-cosmos-a-prospective-cohort-study/

COSMOS プロジェクトは15年以上携帯電話の使用歴のある25万人以上のデータを含む。携帯電話の使用についての詳細な質問に答え、7年以上フォローした。

最も多く携帯電話を使用している参加者の脳腫瘍発症率は、携帯電話の使用が少ない群と同程度だった。つまり携帯電話の使用と脳腫瘍に関連は見られなかった。

 

[ProMED]食中毒-タンザニア:(ザンジバル)ウミガメ肉、致死

Foodborne illness - Tanzania: (Zanzibar) sea turtle meat, fatal

2024-03-11

https://promedmail.org/promed-post/?id=8715302

ザンジバル群島のPemba島で8人の子どもと大人がウミガメの肉を食べて死亡、他に78人が入院したと当局が2024年3月9日に言った。ウミガメの肉は定期的にchelonitoxismウミガメ中毒で死亡にいたるにも関わらず、ザンジバルの人々にとってはご馳走とみなされている

 

[DWI]飲料水2023-第三四半期報告書

Drinking Water 2023 – Quarter 3 published

11 March 2024

https://www.dwi.gov.uk/drinking-water-2023-quarter-3-published/

 

[WHO]出版物

-水銀:医療提供者向け訓練、第三版

Mercury: training for health care providers, 3d ed

10 March 2024

https://www.who.int/publications/i/item/WHO-HEP-ECH-CHE-24.02

 

-農薬:医療提供者向け訓練、第二版

Pesticides: training for health care providers, 2nd ed

10 March 2024

https://www.who.int/publications/i/item/WHO-HEP-ECH-CHE-24.04

いずれも小児科関係者向け教育スライド

(農薬のスライド、FAOではなくて環境と気候変動部門とUNICEFが作ってるからか、オーガニック食品で食品由来の農薬暴露が減るとかIARCが農薬を発がん性と分類しているとか小児白血病と脳腫瘍が農薬のせいだとかかなり偏見入っている。でも中毒予防対策はほぼ使用者向けの注意。当然のことだけれど。)

 

-栄養食品安全部 2023年重要な成果

DEPARTMENT OF NUTRITION AND FOOD SAFETY

KEY ACHIEVEMENTS 2023

11 MARCH 2024

https://cdn.who.int/media/docs/default-source/nutrition-and-food-safety/who-nfs-achievements-2023.pdf?sfvrsn=588f4a98_3&download=true

(JECFAの活動として7月の「アスパルテームは健康上の懸念とはならないと評価した(IARCへの言及はない)」と書いておきながらガイドラインで「非糖甘味料は使わないように」と書く。こういう矛盾をなんとも思わないのだろうか。IARCのハザード評価に意味が無いのをわかっていてどうしてやらせたのかも説明できないのだろう)

 

[USDA]USDAは消費者保護強化のため、任意の「米国製品」表示について最終化

USDA Finalizes Voluntary “Product of USA” Label Claim to Enhance Consumer Protection

Mar 11, 2024

https://www.fsis.usda.gov/news-events/news-press-releases/usda-finalizes-voluntary-product-usa-label-claim-enhance-consumer

米国産と表示するための規則

Advance Copy of Final Rule: Voluntary Labeling of FSIS-Regulated Products with U.S.-Origin Claims

https://www.fsis.usda.gov/policy/federal-register-rulemaking/federal-register-rules/voluntary-labeling-fsis-regulated

 

[EU]SCCS議事録

SCCS - Minutes of the Working Group meeting on Cosmetic Ingredients of 28-29 February 2024

https://health.ec.europa.eu/document/download/8c182639-7bf2-44ef-bf52-6d403335d2ed_en?filename=sccs2022_miwg_045.pdf

・新規2つ

1.化粧品の保存料としてのo-フェニルフェノールのCMR適用除外

2.化粧品中メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(EHMC)

・議論された意見案

マイクロ銀(CMR除外)、シトラール、アセチル化ベチベル油、リン酸トリフェニル、ベンゾフェノン1と4、アルミニウム、二酸化チタン(経口及び吸入)

など

その他情報

・化粧品のための次世代リスク評価に関する科学ワークショップは2024年末に延期

・持続可能性のために化学物質戦略/一つの化合物に一つの評価の文脈でEFSAが2023年12月に関連するEU機関(ECHA、EFSA、EMA)とEC科学委員会(SCCS、SCHEER)の規制の枠組みと権限に関連するデータ要件と評価方法論のマッピング‘Mapping of data requirements and assessment methodologies linked to the regulatory frameworks and remits of the relevant EU Agencies (ECHA, EFSA and EMA) and EC Scientific Committees (Scientific Committee on Consumer Safety, SCCS, and Scientific Committee on Health, Environmental and Emerging Risks, SCHEERを公表’

・The European Conservative の2024年2月5日の記事、ドイツのバイオモニタリング研究で子どもを含む多くの検体からフタル酸モノ-n-ヘキシルが検出されていることについて報道した。この件をBfRが評価中

(注

元になっているのはFederal State Office for Nature, the Environment and Consumer Protection in North Rhine Westphalia, Germany (LANUV)による1月の発表

https://www.lanuv.nrw.de/fileadmin/lanuv/gesundheit/pdf/2024/2024-01_Nachuntersuchung_DnHexP.pdf

(ドイツ語)

2020/21年に調べた2-6才の250人の子どもの60%以上の尿からMnHxPが検出された。MnHxPはフタル酸ジエチルヘキシルDnHxPの代謝物と考えられ、DnHxPは2020年にEU域内で基本的に禁止されているため予期されなかった。しかも2017/18の検体より検出率と濃度が上がっている。そこで調査が行われている)

 

その他

-解析が閉経後の女性の健康へのカルシウムとビタミンDの影響を明らかにする

Analysis reveals long-term impact of calcium and vitamin D supplements on health in postmenopausal women

11-MAR-2024

https://www.eurekalert.org/news-releases/1036644

Annals of Internal Medicineのプレスリリース

1.カルシウムとビタミンDの大規模RCTの20年後のフォローアップ解析。カルシウムとビタミンDサプリメントの使用はがん死亡リスクの現象と心血管系死亡リスクの増加に関連した

2.栄養に関する意思決定改善による食事関連慢性疾患を減らそうとする新しいFDAの表示について

2021年から既に実施している添加糖などの表示の他、FOPと「健康的」マークの導入が計画されている

 

-トリュフオイルとその不満

Truffle oil and its discontents | The Right Chemistry

https://www.youtube.com/watch?v=iH7fgvqIMEs

とても高価なトリュフはブタでとらせると根こそぎ掘るのでもう生えなくなる、なので今は犬を使う。トリュフの主要香気成分は安価に合成できるのでそれがトリュフオイルとして出回っている。チョコレートのトリュフはこのキノコとは科学的には関係ないがどちらも媚薬作用があるという神話があり、その根拠はどちらも同じくらい(薄弱)。

 

-Merseyside警察はNHSと組んで安全な睡眠週間を広報する

Merseyside Police and partners from the NHS team up to promote Safer Sleep Week

11/03/2024

https://www.merseyside.police.uk/news/merseyside/news/2024/march/merseyside-police-and-partners-from-the-nhs-team-up--to-promote-safer-sleep-week/

3月11-17日は安全な睡眠週間で、小さな赤ちゃんの世話をしている人達に予期せぬ乳児突然死の啓発とリスク削減について助言をする

(Merseysideは乳児突然死が最も多いらしい)

 

2024-03-11

[BfR]果物と野菜におけるPFAS有効成分入り植物保護製品の残留物:健康リスクはあるのか?

Residues of plant protection products with PFAS active ingredients in fruit and vegetables: Is there a health risk?

06.03.2024(表のページの日付)  29 February 2024

https://www.bfr.bund.de/cm/349/residues-of-plant-protection-products-with-pfas-active-ingredients-in-fruit-and-vegetables-is-there-a-health-risk.pdf

現在メディアでは、欧州で取引される果物と野菜類におけるPFAS農薬の使用増加について報道されている。

ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は次の様にコメントしている:

植物保護有効成分は、認可される前に欧州レベルで包括的に試験され、起こりうるリスクを評価されている。用途通りに使用される場合、有害健康影響は予想されない。植物保護製品が適切に使用される場合でも、収穫した作物やそれから生産される食品に残留物が検出されることがある。これは予想されることであるため、最大残留基準値(MRLs)を設定することで、これらの製品のプロセスや安全性評価の中で明確に考慮されている。

メディアの報道では農薬有効成分の具体的な濃度については触れていない。MRLsの超過は報道されていない。従って、入手可能なデータに基づいて消費者のリスク評価をすることはできない。単に有効成分が検出されただけでは、そのリスクについて何も発言できない(BfRの「ハザードとリスクの違い」に関するQ&A参照)

https://www.bfr.bund.de/en/why_a_tiger_is_a_hazard__but_not_necessarily_a_risk___the_difference_between_risk_and_hazard-314625.html

BfRは、用途通りに使用した場合、農薬有効成分から有害健康影響は予想されない、という評価を支持する。

農薬有効成分としてのパー及びポリフルオロアルキル化合物

ポリ及びパーフルオロアルキル化合物(PFAS)群には少なくとも1万種類の物質が含まれており、分解性や影響など非常に異なる特性がある。これらの物質の一部は、医薬品、殺虫剤、植物保護製品の有効成分としても使用されている。しかし、これらの分野での使用は、担当する欧州リスク管理機関による承認(医薬品の場合、認可)が必要である。

認可された有効成分は試験される

認可の手順では、いわゆるPFAS有効成分などの全ての農薬有効成分とその代謝物質(変換生成物)は、認可される前に、欧州レベルで包括的に試験され、起こりうる健康リスクを評価される。ヒトの健康影響に加えて、環境影響、特に残留性(環境中での分解及び残留能力)、生物蓄積性(環境から物質が取り込まれ、生物に蓄積すること)、毒性(生物への有害影響)も調べられる。植物保護製品には、承認手続きやその後の認可手続きの一環で、各有効成分と作物の組み合わせごとに最大残留基準値(MRLs)も設定されている。包括的試験に基づき、用途通りに使用した場合、認可された植物保護製品から有害健康影響は予期されない。

残留物が予想される

植物保護製品が適切に使用された場合でも、農薬有効成分の残留物は、収穫した作物や、それから作られる食品に検出される可能性がある。これは予想されることなので、プロセスやMRLsを設定することでこれらの製品の安全性評価で明確に考慮される。従って、一般的に、少量では健康リスクがもたらされることはない。現在の知見によれば、これは、1つのサンプル中のいわゆるPFAS農薬有効成分の複数の残留物にも当てはまる。

メディアで報道された結果ではリスク評価はできない

メディアに発表された結果は、科学的リスク評価には十分ではない。果物と野菜類のPFAS農薬有効成分の調査結果は増加しているが、個々の食品に検出された有効成分の量や、MRLsを超過しているかどうかを示す定量的な分析データはない。分析方法論など調査結果を分類するための定量と検出の限界、時間をかけて分析した物質の分布の提示が完全に不足している。

これらの食品を介した消費者暴露のレベルは算出できず、各個別の有効成分の許容一日摂取量(ADIs)も推定できないなど、健康に基づく指標値までの距離も算出できないため、これに基づいて健康リスクを評価することはできない。従って、消費者への健康リスクの根拠はない。

パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物の話題に関するBfRのウェブサイト上の詳細

意見募集:食品や環境中のパー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)

https://www.bfr.bund.de/en/here_to_stay__per__and_polyfluoroalkyl_substances__pfas__in_food_and_in_the_environment-244188.html

消費者の安全と植物保護製品の残留物

https://www.bfr.bund.de/en/consumer_safety_and_plant_protection_product_residues-197980.html

植物保護製品:

https://www.bfr.bund.de/en/plant_protection_products-579.html

 

[EU]RASFF 2024(0303-0309)

警報通知(Alert Notifications)

フランス産飼料用モロコシのチョウセンアサガオの種子高含有、ベルギー産乾燥オレガノのピロリジジンアルカロイド、ポーランド産マルチスムージーのパツリン、中国産プラスチックボウルからのメラミンの溶出、イラン産スペイン経由ピスタチオのアフラトキシンB1・アフラトキシン合計及びオクラトキシンA、中国産フランス経由乾燥有機シイタケの二酸化硫黄高含有及び非表示、カメルーン産ベルギー経由キャッサバ粉末のシアン化物高含有、スペイン産冷凍メカジキ切り身の水銀、フランス産亜麻仁粉末のシアン化物高含有、、南アフリカ産オランダ経由トウモロコシのデオキシニバレノール (DON)、ベルギー産粉末カルダモンのアントラキノン、コーヒーのオクラトキシンA、

注意喚起情報(information for attention)

セネガル産魚の水銀、トルコ産ピザの箱の鉛・フタル酸エステル類・光開始剤及びBPA、ケニア産紅茶のピロリジジンアルカロイド、米国産フードサプリメントのナイアシン(ニコチン酸)高含有(複数あり)、ベネズエラ産スペインで包装されたチルド調理済みバナメイエビの亜硫酸塩高含有、パラグアイ産ピーナッツカーネルのアフラトキシン(複数あり)、マレーシア産ポーランド生産のフードサプリメントのリストに成分トンカットアリの表示、メキシコ産インゲンのアセフェート・メタミドホス及びビフェントリン、インド産冷凍タコのカドミウム、ウクライナ産リンゴのクロルピリホス、米国産レモネードの安息香酸(E210)高含有、デンマーク産イヌネコ用ペットフードの未承認飼料添加物 (vit. K1)、モロッコ産ペッパーのイミダクロプリド、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産ピーナッツのアフラトキシン、中国産のGMO米麺、インド産クミン種子のアセタミプリド・カルベンダジム・クロルピリホス・クロチアニジン・イミダクロプリド・クレソキシムメチル・メタラキシル・チアメトキサム及びトリシクラゾール、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシンB1及び総アフラトキシン類(複数あり)、ケニア産緑豆のアセフェート、パキスタン産バスマティ米のクロルピリホス、エジプト産オレンジのジメトエート、エクアドル産エビの亜硫酸塩誤表示、ケニア産トウガラシの未承認物質アセフェート及びメタミドホス、インド産ワサビノキの未承認物質アセフェート・フィプロニル・メタミドホス及びモノクロトホス、ウガンダ産トウガラシの未承認物質ラムダシハロトリン及びシペルメトリン、ブラジル産ドラゴンフルーツのチオファネートメチル、パキスタン産米のアフラトキシンB1、タイ産米国経由プラスチック製食器からのホルムアルデヒドの溶出、ケニア産チリペッパーのカルベンダジム、エジプト産マンゴーネクターのソルビン酸(E200)及び安息香酸(E210)の未承認使用、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン類(複数あり)、エジプト産生鮮赤トウガラシのイプロジオン及びプロパルギット、トルコ産生鮮レモンのイマザリル(複数あり)、中国産未承認新規食品カワラタケ抽出物、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン、中国産クリの未承認植物種、バングラデシュ産エビの亜硫酸塩、

 

[FSA]2024年3月のFSA理事会ペーパー

FSA Board meeting papers published for March 2024

7 March 2024

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-papers-published-for-march-2024

英国食品基準庁(FSA)理事会が開催される。議題は、食品由来疾患、精密育種、規制対象製品の改革に関する最新情報、戦略的リスク管理、ガバナンスのレビュー等。

 

[FSA]FSAはLough Neagh(ネイ湖)で獲れた魚は食べても安全であると確認

Food Standards Agency confirms fish caught from Lough Neagh is safe to eat

7 March 2024

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/food-standards-agency-confirms-fish-caught-from-lough-neagh-is-safe-to-eat

FSAはネイ湖で獲れた魚は、適切に内臓を取り除き、切り身をきれいな水ですすぎ、内臓除去により汚染が除去されていれば、食べるのは安全であることを確認した。昨年、ネイ湖での大規模なシアノトキシン生成藻類の異常発生時に、水と魚の毒素のレベルと種類を決定するために実施された検査結果に基づいている。以下、迅速なリスク評価報告書。

https://www.food.gov.uk/research/executive-summary-microcystins-in-fish

・ミクロシスチンは魚の身の部分には検出されなかった(検出限界総(遊離と結合)ミクロシスチン10 µg/kg湿重量)

・ミクロシスチン-LRの暫定TDIは0.04 µg/kg /bw

 

[FSS]新しい研究によると既存の食事助言が気候変動緩和目標の達成に役立つことを示すNew research shows existing dietary advice can help us meet climate change mitigation goals

7 March 2024

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/new-research-shows-existing-dietary-advice-can-help-us-meet-climate-change-mitigation-goals

新しい研究により、スコットランドではEatwell Guide(イートウェルガイド)に示されている現在の食事助言に従うことで、気候変動委員会(CCC:Climate Change Committee)の肉消費量削減目標に向けて大きく前進できる可能性があることが明らかになった。

 

[FDA]FDAは汚染の可能性があるため、カナダのニューファンドランド産の特定のイガイについて、レストランや小売業者に提供や販売をしないよう、消費者に食べないよう勧告

FDA Advises Restaurants and Retailers Not to Serve or Sell and Consumers Not to Eat Certain Mussels from Newfoundland, Canada Due to Potential Contamination

March 8, 2024

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-advises-restaurants-and-retailers-not-serve-or-sell-and-consumers-not-eat-certain-mussels

ニュージャージー州保健省は、特定のイガイの摂取に関連した病気の発生を米国食品医薬品局(FDA)に通知した。患者は吐き気、嘔吐、下痢などの症状を経験した。本勧告には、カナダのニューファンドランドにあるアレンズ水産のイガイが含まれている。

 

[FDA]リコール

- El Chilar Rodriguez LLCは、鉛濃度上昇のため、El Chilar Ground Cinnamon 「Canela Molida」の自主的リコールを発表。

El Chilar Rodriguez LLC. Issues Voluntary Recall of El Chilar Ground Cinnamon “Canela Molida” Due to Elevated Lead Levels

March 06, 2024

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/el-chilar-rodriguez-llc-issues-voluntary-recall-el-chilar-ground-cinnamon-canela-molida-due-elevated

 

-イリノイ州Raja Foods Skokieは鉛汚染の可能性のため「SwadブランドのCinnamon Powder 3.5OZ Retail Packs(シナモンパウダー3.5OZ小売用パック)」をリコール

Raja Foods Skokie, IL Is Recalling “Swad Brand Cinnamon Powder 3.5OZ Retail Packs” for Possible Lead Contamination

March 07, 2024

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/raja-foods-skokie-il-recalling-swad-brand-cinnamon-powder-35oz-retail-packs-possible-lead

 

-La Fiesta Food Productsは健康リスクの可能性のため、シナモン製品をリコール

La Fiesta Food Products Recalls Cinnamon Ground Because of Possible Health Risk

March 08, 2024

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/la-fiesta-food-products-recalls-cinnamon-ground-because-possible-health-risk

 La Fiesta Food Products, La Mirada Californiaは、鉛で汚染されている可能性があるため、Cinnamon Ground .87oz(シナモン粉末製品)をリコール。

 

[ODS]ファクトシート

-ビタミンB12

Vitamin B12

Fact Sheet for Health Professionals

February 27, 2024

https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB12-HealthProfessional/

 専門家がビタミンB12欠乏症の診断を確定するために血清メチルマロン酸(MMA:methylmalonic acid)レベルをチェックすることを推奨する血清ビタミンB12レベルの範囲を修正。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB12-HealthProfessional/#change

 

[CFIA]リコール

- AlumauyブランドのHot Pepperは表示されないグルテン及び許可されない着色剤のためリコール

Alumauy brand Hot Pepper recalled due to undeclared gluten and non-permitted colours

2024-03-05

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/alumauy-brand-hot-pepper-recalled-due-undeclared-gluten-and-non-permitted-colours

 

[HealthCanada]助言

-ブリティッシュコロンビア州リッチモンドのTokyo Beauty and Healthcare店から押収された未承認の健康製品は、深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unauthorized health products seized from a Tokyo Beauty and Healthcare store in Richmond, B.C., may pose serious health risks

2024-03-08

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-health-products-seized-tokyo-beauty-and-healthcare-store-richmond-bc-may

 カナダ保健省はTokyo Beauty and Healthcare店から押収した未承認の健康製品について消費者に警告している。製品のリストが追加され、更新。

 

[NSW]2024秋のFoodwiseニュースレター

Foodwise issue 67, Autumn 2024

https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/edition67/index.html

本号のハイライトは、NSW州食品規則の更新、安全な埋葬のプロセスを詳しく見る、ベリー類、葉物野菜、メロンに対する新たな食品安全要件、、平易な英語のアレルゲン表示(PEAL:Plain English Allergen Labelling)移行期間終了等について紹介する。

 

[HK]法令違反等

-2つのタロイモのサンプルで金属汚染物質が法的基準値を超える

Metallic contaminant exceeds legal limit in two taro samples

Wednesday, March 6, 2024

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240306_10884.html

タロイモのサンプル2つから基準値0.1 ppmを超過する0.16 ppm及び0.26 ppmの鉛が検出された。

 

-包装済みフルーツジャムサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged fruit jam sample not in compliance with nutrition label rules

March, 5 2024 (Tuesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240305_10883.html

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240305_10882.html

フランス産包装済みフルーツジャムのナトリウムが0 mg/100 gという表示のところ21 mg/100 gの検出であった。

 

-包装済みフルーツジャムサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged fruit jam sample not in compliance with nutrition label rules

March, 5 2024 (Tuesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240305_10881.html

イタリア産包装済みフルーツジャムのナトリウムが0 mg/100 gという表示のところ11 mg/100 gの検出であった。

 

-包装済みフルーツジャムサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged fruit jam sample not in compliance with nutrition label rules

March, 5 2024 (Tuesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240305_10880.html

イタリア産包装済みフルーツジャムの炭水化物が19 g/100 gという表示のところ9.1 g/100 gの検出であった。

 

-包装済みフルーツジャムサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged fruit jam sample not in compliance with nutrition label rules

March, 5 2024 (Tuesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240305_10879.html

ポーランド産包装済みフルーツジャムのタンパク質が1 g/100 gという表示のところ検出されなかった。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2024.2.23~2024.2.28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43370

2024.2.16~2024.2.22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43369

 

[MFDS] [報道参考] 細胞培養など新技術適用食品の認定手続きを設ける

新素材食品課 2024-02-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=48061

食品医薬品安全処は、細胞培養など新技術を適用して生産された原料を食品として認められるよう申請者が提出しなければならない資料の範囲を新設するなどの内容を盛り込んだ「食品などの一時的基準および規格認定基準」を改正·告示したと明らかにした。

今回の改正案は昨年5月、「食品衛生法施行規則」の改正で細胞・微生物培養など新技術適用原料を食品原料認定対象に拡大*されたことにより、細胞培養食品原料などの認定可否に対する提出資料の範囲及び具体的な手続きを決めるために推進された。

*(現行)農・畜・水産物、抽出・濃縮・分離食品→(改正)既存細胞培養などの新技術適用食品(’23.5月「食品衛生法施行規則」改正)

主な内容は、▲細胞培養食品原料などを一時的基準・規格の認定対象に追加、▲一時的基準・規格の認定を受けようとする申請者が提出しなければならない安全性立証資料など範囲*新設、▲認定申請書式及び処理期間(270日以内)新設などである。

* 原料名、細胞の起源、外来性汚染因子、製造方法、タンパク質・脂肪・アミノ酸などの主要成分、有害物質の残留有無、アレルギー、遺伝的安定性、毒性などに関する資料

また、細胞培養食品原料など以外の一時的な食品基準・規格認定対象(農・畜・水産物など)について微生物、摂取量などに関する提出資料の範囲を具体化*し、資料検討に要する現実的な期間を考慮して処理期間も現実化(30日以内→120日以内)した。

* 微生物が使用された食品原料の場合、死菌方法、残留有無など提出資料を具体的に提示/摂取量に関する資料の場合、平均及び極端摂取量資料などを具体的に提示するなど

今回の改正で細胞培養食品原料を食品原料として認定申請できる制度的基盤が用意され、新技術適用食品の徹底した安全性確保はもちろん、食品産業活性化が期待される。

食品医薬品安全処は今後も国民の安全を最優先の価値として置いて、変化する社会環境を反映して制度を合理的に整備していく計画である。

 

[MFDS]「食医薬の安心が日常になる世の中」-2024年食品医薬品安全処、主要政策推進計画- 

企画財政担当官 2024-02-19

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=48055

□ 食品医薬品安全処処長は2月19日、五松食薬処庁舎で説明会を通じて「食医薬の安心が日常になる世の中」をビジョンとする「食品医薬品安全処、主要政策推進計画」を発表した。

○ 食薬処は昨年8月に設けた国民参加型食薬処の未来ビジョンの価値と方向*を反映して、今年の業務計画を樹立した。

*(ビジョン)食医薬の安心が日常になる世の中

(核心価値、食医薬安全SOP)科学(Science)、現場(On-site)、協力(Partnership)

□「2024年の主要政策推進計画」の核心内容は次の通りである。

○ 第一に、輸入食品電子審査(SAFE-24)の適用対象をすべての輸入食品まで拡大、人が行っていた書類検査をデジタルで自動審査して、通関にかかる時間と費用を大幅に削減*する。これにより、消費者はより新鮮な製品を購入できるようになる。

* 輸入申告処理時間が平均1日から5分以内に短縮され、保管物流・コスト削減

○ 第二に、麻薬

○ 第三に、科学に基づく食医薬規制革新のため、今年本格施行される「食医薬規制科学革新法」の具体的な実行手続きを設け、民生現場で要求する課題を発掘・改善する規制革新3.0を推進する。

- 一方、アジア太平洋食品規制機関長協議体(APFRAS)、国際人工知能医療製品規制シンポジウム(AIRIS)など活発な規制外交を通じて規制が食医薬産業の競争力を後押しできるよう支援する。規制革新の推進により食医薬産業は活性化され、国民の製品選択権は拡大するものと期待される。

 

□「安全に信頼を加える科学」、「期待を現実にする現場」、「安全の相乗効果を高める協力」など3つの核心戦略、9つの主要実践課題で構成された「2024年食薬処主要政策推進計画」の詳細は次の通り。

1 安全に信頼を加える科学 (Science)

1 デジタル革新により、国民は安心して、安全管理はきめ細かく行う。

❶ 人工知能(AI)技術を活用して、よりきめ細かいスマート安全管理を推進

❷ デジタル基盤の自動化・リアルタイム方式で働く業務処理革新

 

2 リスクを予測し、先制的に対応して国民の日常を守る。

❶ 多頻度発生食中毒の低減のため、事前予防活動の強化

❷ 気候変動、環境汚染に備えて先制的な安全管理を強化

❸ 食医薬有害情報に対する迅速対応体系を構築

 

3 科学に基づいた規制生態系をつくる。

❶ 規制科学革新施行のための基盤構築

❷ 科学に基づく革新製品規制支援を強化

❸ 規制科学専門人材養成ガバナンスを構築

 

2 期待を現実にする現場 (On-site)

4 より近くで聞いて、より分かりやすく知らせて共感と信頼を高める。

❶ より大きく、より簡単に情報を提供する「食品EYE(Enlarge, Your E-label)」

❷ オーダーメード型表示政策で脆弱階層へのアクセスを向上

❸ 国民の意見をより近くで聞いて共感を導く政策を推進

 

5 需要者に合わせた政策の拡大で、国民の暮らしを細かくチェックする。

❶ 必須医療製品の安定的な使用環境を支援C

❷ 高齢者・障害者・患者など脆弱階層の食医薬安全生活を支援

❸ 社会現象、トレンド変化に対応して食医薬安全管理を強化

 

6 革新とサービスで規制が産業の競争力になるよう支援

 

3 安全のシナジーを高める協力(Partnership)

7 協力の中心となって途切れない麻薬安全網を完成させる。

麻薬清浄国回復のための応急措置CPR(Control, Prevention & Recovery)プロジェクト

❶【Control】協力ガバナンスに基づき、医療用麻薬類の不法流通を遮断

❷【Prevention】麻薬から安全な社会雰囲気づくり

❸【Recovery】麻薬中毒者の社会リハビリ支援システムの拡大

 

8 グローバル規制先導により、韓国の基準を世界基準にします。

グローバル競争力強化のためのGPS(Global leader, Partner, Supporter)プロジェクト推進

❶【Global leader】規制基準をリードする国としてグローバルな地位を強化

❷【Partner】主な協力対象規制当局者との協力(R2R)を拡大

❸【Supporter】戦略的輸出支援によりグローバル競争力を強化

 

9 共に守るより強固な安全ガバナンスを作る。

❶ 業者自ら安全管理を行う自律安全管理生態系の構築

❷ 消費者が直接参加して共に守り、より強固な安全網を構築

 

<添付>

  1. 2024年業務推進体系
  2. 2024年業務計画の主な内容

3.主な用語及び制度の説明

  1. 2024年主要業務推進計画の詳細(別添)

 

[RIVM]RIVMはトウゲシバHuperzia serrata, イボガTabernanthe ibogaあるいは アシュワガンダAshwagandhaを含む製品を使わないよう助言

RIVM advises against using products containing the herbs Huperzia serrata, Tabernanthe iboga or Ashwagandha

08-03-2024

https://www.rivm.nl/en/news/rivm-advises-against-using-products-containing-herbs-huperzia-serrata-tabernanthe-iboga-or

トウゲシバ、イボガ、アシュワガンダを含む食品サプリメントやお茶は健康に有害な可能性がある。RIVMはこれらハーブのリスクを同定し、消費者、特に妊娠中の女性には、これらを含む製品を使わないように助言する

 

[CDC]フィールドからの報告:監視されていない小児のメラトニンの飲み込みによる救急訪問-米国、2019-2022

Notes from the Field: Emergency Department Visits for Unsupervised Pediatric Melatonin Ingestion — United States, 2019–2022.

Freeman DI, et al., .MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2024;73:215–217.

2019-2022年の間、乳幼児の医薬品誤飲による救急のうち約11,000 (7%)がメラトニン。その多くにグミのようなフレーバー付き製品が関係する。

米国成人のメラトニン仕様は1999-2000年から2017-2018年の間に0.4%から2.1%に5倍になり、同時に小児のメラトニン暴露に関する中毒センターへの問い合わせと救急が増加した(530%と420%)。CDCはデータを解析した。

(子どもの手の届かないところに保管するように、とは言ってもグミやキャンディのような形にするな、とは言えないのか)

 

[ProMED]一酸化炭素中毒-アルジェリア(第2報):致死、患者数

Carbon monoxide poisoning - Algeria (02): fatal, tally of cases

2024-03-11

https://promedmail.org/promed-post/?id=8715289

アルジェリア市民保護局によると、2024年2月22日から2024年3月7日までに一酸化炭素中毒で13人が死亡した。2023年10月に寒い季節が始まってから、患者は1878人95人が死亡している。

(電気は有り難い)

 

その他

-致死的、非意図的中毒事例で高濃度の亜硝酸ナトリウムが疑われる

High sodium nitrite levels suspected in fatal, unintentional poisoning case

By News Desk on March 10, 2024

https://www.foodsafetynews.com/2024/03/high-sodium-nitrite-levels-suspected-in-fatal-unintentional-poisoning-case/

ポーランドで1人が死亡した件の調査の一環として分析した肉から極めて高濃度の亜硝酸ナトリウムが検出された。

ウクライナから来た54才の男性が、他に67才と72才の二人と食中毒の症状で入院し、死亡した。Puławyの国立獣医研究所長Stanisław Winiarczykが地元Radio Lublinに、1kgあたり16,000 から19,000mgの亜硝酸ナトリウムを検出したと語った。

間違って加えられたと考えられている。他の物質の検査結果はまだ出ていない。

この件に関して55才と56才の二人の夫婦が疑われている。彼らは自宅で作った豚肉製品を市場で売った。政府安全保障センターはTarnobrzeg郡のNowa Dęba市場で2月の週末に購入した出所不明の肉は食べないように警告した。

 

-化学物質の世界

It’s A Chemical World!

Joe Schwarcz PhD | 6 Mar 2024

https://www.mcgill.ca/oss/article/history-general-science/its-chemical-world

化学物質のある側面については議論の余地がない、化学物質は議論を引き起こす

ここは化学物質の世界で、我々は5千万ほどの既知の化学物質の中にいる、その多くは天然物で、ごく僅かが化学者がつくったものだ。化学物質それ自体に良いも悪いもなく安全や危険も無い。全てはどのように使われどのように暴露されるかによる。化学物質の影響については多くの議論があるが、議論の余地がないことは化学物質が興味深いということである。ではここでクイズを出そう。以下の化学物質にあなたはどこで出会う? パラジクロロベンゼン、ピペリン、過酸化アセトン

(以下略)

 

-モーツアルトの音楽は赤ちゃんを天才にしない

Mozart’s Music Doesn’t Make Baby Geniuses

Jonathan Jarry M.Sc. | 8 Mar 2024

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking/mozarts-music-doesnt-make-baby-geniuses

それはモーツアルト効果と呼ばれるが、この伝説の作成には研究者とジャーナリスト両方に責任がある

重要ポイント

・モーツアルト効果はしばしばモーツアルトの音楽あるいはクラシックを赤ちゃんに聞かせると赤ちゃんが賢くなる効果として描かれる

・オリジナルの研究は数十人の大学生で行われ、効果は短時間で一般知能強化ではなく極めて特殊な精神活動についてであった

・それ以降ずっとこの研究の研究が行われてきたがモーツアルト効果はないことが示されてきている

(長い解説)

 

-乳児用調整乳販売企業のスポンサーを止める呼びかけ

Call to end sponsorship from commercial milk formula companies

Iona Macnab et al.,

The Lancet CORRESPONDENCE| VOLUME 403, ISSUE 10430, P906-907, MARCH 09, 2024

我々は、医療専門家団体(HCPAs)の代表として、全てのHCPAsに母乳代用品を販売している企業とのスポンサー関係を止めるよう呼びかける。

HCPA教育イベントに企業が後援するのはマーケティングであり医療専門家との間に利害対立を生み出す。

母乳代用品やその他の乳幼児用食品を販売している企業からの支援を受け入れ続けることは我々の信頼性にダメージを与える。

(著者は助産師や母乳推進団体の人達。一部のみ。ミルクだけではなく食品企業全体が敵だと主張しそうな勢い。こんなんだからミルクは70℃以上で作りましょうという情報すら伝達できない。母乳が十分与えられない母親とその子どもは追い詰められる。)

 

-公式発表:フランスは植物ベースの肉に「ステーキ」「ソーセージ」「ベーコン」のような用語を違法にする

It’s official: France outlaws ‘steak’, ‘sausage’ and ‘bacon’ terms for plant-based meat

28-Feb-2024 By Flora Southey

HTTPS://WWW.FOODNAVIGATOR.COM/ARTICLE/2024/02/28/FRANCE-BANS-PLANT-BASED-STEAK-VEGAN-SAUSAGE-AND-MEAT-FREE-BACON-TERMINOLOGY

2024年2月27日に政府が発表した新しい法令によると、ビーガンステーキ、ミートフリーベーコン、植物ベースのソーセージ、のようなメニュー表示はできない。法令に従わない場合最大7500ユーロの罰金

フランスは欧州最大の植物ベースの製品の市場で、これらへの需要はさらに増加が予想される。