2019-01-10

(注:これは先に「あとで」と記載していたもので、公式版の記事のコピー。検索のためおいておく)

[FDA]農業改善法への署名と大麻および大麻由来成分を含む製品に対するFDAの規制について、FDA長官Scott Gottlieb, M.D.の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on signing of the Agriculture Improvement Act and the agency’s regulation of products containing cannabis and cannabis-derived compounds

December 20, 2018 https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm628988.htm

 本日、Agriculture Improvement Act of 2018(農業改善法)が調印され法律となった。この新しい法律は、cannabis(Cannabis sativa L.)と定義され、精神活性物質デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)の濃度が極めて低い(乾燥重量ベースで0.3%未満)大麻の類縁種であるヘンプの生産および販売に関する連邦政府の権限を変更するものである。変更点にはControlled Substances Act(規制物質法)からのヘンプの削除が含まれ、これによりヘンプが連邦法の下で違法な物質ではなくなった。しかし、公衆衛生を保護し促進するというFDAの取り組みは変わらない。重要なことは、この法律の成立によって、FDAがこれらの製品に対する規制の権限を持つことが明確になったことである。つまり、大麻や大麻由来の製品は他のFDAによって規制される製品と同じように扱われるということであり、同様の規制と要件の対象となる。FDAの要件がこれらの製品にどのように適用されるかをわかりやすくするため、ウェブにFAQに対する回答を掲載している。今後、農業改善法およびこれらの製品の規制全般に関する質問に対応した更新を予定している。

 大麻または大麻由来の物質を含む製品の急増を考慮し、FDAはこの分野における公衆衛生上の義務をより明確に果たし、消費者にリスクをもたらす可能性のある製品については綿密に精査する。危険があると判断した場合は、消費者に警告し執行措置を講じる。特に、カンナビジオール(CBD)または他の大麻由来の化合物を含むとするFDA未承認の製品における医薬品表示の数に、引き続き懸念を抱いている。とりわけ、治療効果やその他の疾患対応を謳って市販されている大麻製品(ヘンプ由来またはその他)は、州間取引に導入される前にその用途に対してFDAの承認を得る必要がある。これはヒトまたは動物用の医薬品として販売されるあらゆる製品に対する基準と同じである。根拠なく治療効果を主張する未承認の製品を販売することは、法律に違反するだけでなく、安全性や有効性が証明されていないため患者を危険にさらす可能性もある。さらに、物質がヘンプ由来であるかどうかにかかわらず、CBDまたはTHCを含む食品を州間取引に導入すること、またはCBDまたはTHC製品をダイエタリーサプリメントとして、またはそれに添加して販売することはFD&C Actの下で違法となる。これは、CBDとTHCの両方がFDA承認薬の有効成分であり、それらが食品やダイエタリーサプリメントとして販売される以前に臨床試験の対象であるからである。FD&C Actの下では、このような医薬品原料をフードサプライに導入したり、ダイエタリーサプリメントとして販売することは違法である。これはあらゆる医薬品の有効成分である物質を含む食品に一律に適用される要件である。

 大麻および大麻由来の化合物を含むヒトや動物の治療用製品を合法的に州間取引に導入しようとする人には、それが可能な道がある。例えば、2018年6月、FDAは大麻由来のCBDを含む医薬品Epidiolexを承認した。これはてんかんに関連する発作を治療するための薬である。この承認は適切でよく管理された臨床試験に基づいており、そのため処方する人は、複雑で深刻なてんかん症候群の治療に必要な、薬の均一な強度と一貫した効き目に対し自信を持つことができる。

さらに、特定の大麻由来の化合物が食品またはダイエタリーサプリメントに使える状況にあるかどうかをFDAが検討するための道はまだ残されている。こうした製品は州間取引への導入が一般的に禁止されているが、FDAは食品やダイエタリーサプリメントにおける医薬品成分の使用を許可する権限を持っている。ただし、食品添加物や新しいダイエタリー成分に要求されるものを含め、FD&C Actの他のすべての要求事項が満たされていると判断できた場合にのみ、その可能性がある。ヘンプ植物でもCBDやTHCを含まない部位に由来する食品もあり、医薬品成分の添加という問題は生じないであろうことにも留意すべきである。

FDAは本日、3つのこうした原料の合法的な販売を推進する。外皮を除去したヘンプ種子、ヘンプ種子プロテイン、およびヘンプ種子オイルに関連する3つの「一般的に安全と認められる(GRAS)」通知の評価を完了したこと、および通知に記載されているような製品の使用は安全であるという企業の結論について疑問を持っていないことを発表している。したがって、他のすべての要件を満たし、病気の治療を主張していない限り、これらの製品は食品添加物の承認なしに、ヒトの食品に添加して合法的に販売することができる。

 この問題への社会の大きな関心と適切なヘンプ製品の開発を促進することに対する議会の明確な関心を考慮し、近い将来パブリックミーティングを開く予定である。この会議では、大麻または大麻由来の化合物を含む製品を販売することができる合法的な経路、およびいかにこの経路をより予測可能かつ効率的にするかについての追加の情報を収集する。

 

[FDA]FDAと大麻(マリファナ):Q&A

FDA and Marijuana: Questions and Answers

https://www.fda.gov/NewsEvents/PublicHealthFocus/ucm421168.htm

1)大麻(マリファナ)療法は医療界の一部でどのように使われているのか?

 FDAは、大麻または大麻由来の製品が、例えばAIDS消耗、てんかん、神経因性疼痛、多発性硬化症に関連する痙性の治療、および癌と化学療法誘発性の吐き気など、いくつかの病状に対して使用されていることを認識している。

2)なぜこれまでFDAは大麻の医療使用を認めてこなかったのか?

 今日まで、FDAはいかなる症状に対しても大麻の販売申請を承認してこなかった。

FDAの役割は、FDAに提出された承認申請のデータを審査し、その医薬品が承認を得るための法定基準を満たしていることを確認することである。

 FDAは2歳以上の患者に対し、レノックス・ガストー症候群またはドラベ症候群に関連する発作の治療薬としてEpidiolexを承認している。Epidiolexには大麻に含まれる80以上の活性化学物質の1つである精製薬物カンナビジオールを含む。つまり、FDAは、この特定の医薬品がその意図された病状に対して安全かつ有効であると結論したことを意味する。

 FDAはまた、AIDS患者の体重減少に伴う食欲不振の治療を含む治療にMarinolおよびSyndrosを承認した。MarinolおよびSyndrosには有効成分ドロナビノールが含まれる。これは合成デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)であり、THCは大麻の精神活性成分と考えられている。もう1つのFDA承認医薬品であるCesametは、有効成分ナビロンを含有する。これはTHCに類似した化学構造を持ち、合成によって製造される。

3)医療用大麻は安全か?

4)医療用大麻の調査に関して、FDAの役割は他の連邦機関の役割とどう違うのか?

5)FDAは医療用大麻の臨床試験に反対か?

6)FDAは大麻の効能に関してどのような調査を行っているか?

7)どうすれば患者は医療用大麻の拡張アクセスプログラムに参加できるのか?

8)FDAは、大麻製品を子供に投与することについて懸念を持っているか?

9)FDAは、妊娠中および授乳中の女性に大麻製品を投与することについて懸念を持っているか?

10)FDAの承認なしに大麻を医療目的で販売することを許可している州に対し、FDAはどう対応するのか?

11)FDAは、病状に対して使われた大麻に関して有害事象報告を受けたことがあるか。

12)THCもしくはカンナビジオール(CBD)を含む製品はダイエタリーサプリメントとして販売可能か?

 いいえ。入手可能な根拠に基づき、FDAはTHCおよびCBD製品はFD&C Act section 201(ff)(3)(B)(i) および (ii)に定められるダイエタリーサプリメントの定義から外れると結論した。この条項に従い、(THCやCBDのような)物質が21 U.S.C. §355(FD&C Act section 505)の下で承認された医薬品に含まれる有効成分である場合、もしくは新薬としての試験が認可されていて、実質的な臨床試験が実施されまたそのような試験の存在が公表されている場合、その物質を含む製品はダイエタリーサプリメントの定義からは外れる。FDAは、その物質がすでに発効された新薬臨床試験申請(IND)の対象である場合、その物質は「新薬としての試験の認可を受けている」と見なす。FDA規則(21 CFR 312.2)に基づき、臨床試験がその規則に定められた特別な基準を満たさない限り、FD&C Act section 505の対象となる製品に関するすべての臨床試験にINDが必要である。

 医薬品が承認される前、または新薬臨床試験が認可される前に、その物質がダイエタリーサプリメントもしくは従来の食品「として販売されている」場合、section 201(ff)(3)(B)(i)および(ii)には必要に応じて例外がある。しかし、入手可能な根拠に基づき、FDAは、これはTHCもしくはCBDには当てはまらないと結論付けた。

 FDAは、THCおよびCBD製品がFD&C Act section 201(ff)(3)(B)(i)および(ii)に基づくダイエタリーサプリメントの定義から除外されるという現在の結論を疑うようないかなる根拠も認識していない。関係者らは、この問題に影響すると考える根拠をFDAに示すことができる。 FDAは継続的にこれまでに提示された情報を見直しているが、今のところ我々の結論を疑う余地はない。

13)州間商取引において、THCまたはCBDが添加された食品を販売することは合法か?

 いいえ。FD&C Act section 301(ll) に基づき、21 U.S.C. § 355 (FD&C Act section 505)の下で承認されている医薬品中の有効成分である物質、もしくは実質的な臨床試験が開始され、そのような試験の存在が公表されている薬物が添加されている食品(ペットフードまたは飼料を含む)を州間取引に導入する、またはそのために供給することは禁止されている。例外は存在する。医薬品が承認される前、もしくはその医薬品に係る実質的な臨床試験が開始される以前に食品で販売されていた、または、動物用飼料の場合は、飼料に使うことが承認された新規の動物用医薬品で承認された表示に従って飼料に使われている場合などである。しかし、入手可能な根拠に基づき、FDAはこれらのケースはいずれもTHCまたはCBDには該当しないと結論付けている。したがって、THCまたはCBDが添加された食品(ペットフードまたは飼料を含む)を州間取引に導入、またはそのために供給することは禁止行為であると結論した。FDAは現在の結論に疑問を抱かせるような根拠は認識していない。関係者らは、この問題に影響すると考える根拠をFDAに示すことができる。FDAは継続的にこれまでに提示された情報を見直しているが、今のところ我々の結論を疑う余地はない。

14)THCに関する前の2つの決定をする際、FDAはなぜTHCがFD&C Act section 505に基づいて承認された医薬品中の有効成分であると結論付けたのか。CBDに関する前の2つの決定をする際、FDAはなぜ実質的な臨床試験が認可されている、またはすでに開始されており、そのような試験の存在が公にされているとみなしたのか?

15)ダイエタリーサプリメントとして販売されているTHCおよびCBD製品に関して、FDAは執行措置を講じるか。 THCおよびCBDが添加された食品についてはどうか?

 製品がFD&C Actに違反している場合、FDAは、執行措置を開始するかどうかを決定するにあたり多くの要素を考慮する。これらの要素にはとりわけ、FDAの持つリソースおよび公衆衛生に対する脅威が含まれる。FDAはまた、連邦執行措置を開始するかどうかについての決定を下す際に、連邦および州のパートナーと協議することもある。

16)てんかんの子供へのカンナビジオールの利用についてFDAはどう考えているか?

17)子供が大麻を含むものを食べたらどうするべきか?

子供を大麻および大麻を含む製品の誤飲から保護することは重要である。FDAは、誤飲の危険を減らすために、こうした製品は子供の手の届かない場所に保管することを推奨する。子供が大麻を含む製品を食べたという合理的な疑いを持ったなら、親または世話をしている者は、特に子供が異常行動を起こしていたり、明らかに病気または気分が悪くなっていたりしている場合は外来または救急に連れていくべきである。

18)大麻製品がペット用に販売されているのを見たことがある。 それらは安全なのか?

FDAは最近、動物の病気治療のためにいくつかの大麻製品が販売されていることに気づいた。我々は動物に対する大麻のいかなる使用も承認していないことを強調したい。またこうした製品の安全性または効果についても保証できない。このような理由から、FDAはペット所有者にはこのような製品の使用には十分注意するよう警告する。

19)自分のペットに鎮痛緩和や安楽死などの医療目的で大麻を与えることはできるか?

20)自分のペットに大麻を与え、有害影響を被ることを心配しているのだが、どうすべきか?

21)FDAは動物の大麻に関連した有害事象報告を受け取っているのか?

 そのような報告には気づいているが、FDAは有害事象報告を直接的には受け取っていない。もし動物が大麻を摂取したことによる有害事象があればFDAに報告して欲しい。

22.)FDAはペット向け市場への大麻製品について現在何か行っているのか?

23)FD&C ActにおけるAgriculture Improvement Act of 2018(農業改善法)の効果とは何か?

 農業改善法は、cannabis(Cannabis sativa L.)と定義され、精神活性物質デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)の濃度が極めて低い(乾燥重量ベースで0.3%未満)大麻の類縁種であるヘンプの生産および販売に関する連邦政府の権限を変更するものである。これらの変更には、規制物質法からのヘンプの削除が含まれ、これはヘンプが連邦法の下で違法な物質ではなくなることを意味する。しかし、議会はFD&C ActおよびPublic Health Service Actの351条に基づいて、大麻または大麻由来の化合物を含む製品を規制する現在のFDAの権限を明白に維持した。

 

[FDA]豆をこぼす(秘密を漏らす):どのくらいのカフェインがとりすぎ?

Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?

December 12, 2018

https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm350570.htm

 あなたは、朝一番にコーヒーか紅茶を一杯だけ、その中のカフェインが今日一日の始まりを後押ししてくれくること願って飲む?続けてカフェイン入りの飲み物をもう一杯か二杯、それからその日一日でさらにコーヒーを何杯か、飲んだりしない?

 それは問題だろうか?

 FDAの科学者によると、多くの人にとってカフェインは健康的な食生活の一部であり得るが、カフェインの取り過ぎは健康に悪影響を及ぼすかもしれない。体重や飲んでいる薬、また個人の感受性の違いなどの要素によって、「とりすぎ」の量は人によって異なる。

 以下のQ&Aからカフェインについてもっと学ぼう。

1)どのような種類の食品と飲料にカフェインが含まれるのか?

 カフェインは、コーヒー、紅茶およびチョコレートを作る際に使用する植物に天然に存在する。また香料として使用するいくつか植物にも含まれている。例えばガラナ、またはイェルバマテ茶(Ilex paraguariensis)やIlex guayusaなどの南米で人気の紅茶の代用品などである。カフェインはまた食品や飲料に成分として添加されていることもある。

2)食品や飲料にどのくらいのカフェインが含まれているかをどのようにして知るのか?

 カフェインを含む飲料やダイエタリーサプリメントを含む多くの包装済み食品は、ラベル上にどのくらいのカフェインが含まれているかの情報を自主的に記載している。消費者は、食品中のカフェイン量がラベルに記載されていなくても、添加カフェインを含む包装済み食品を初めて消費する際は注意を払う必要がある。

 コーヒーや紅茶などの特定の食品および飲料のカフェイン量の概算値を提供するオンラインデータベースがいくつかある。しかし、これら飲料品中のカフェイン量は、コーヒー豆や茶葉がどこでどのように栽培、加工されたかや、その製品がどのように製造されたかなどの要因によって変わる。

 参考までに、カフェイン入りソフトドリンクの12オンス(約350ml)缶は、一般的に30~40ミリグラム、8オンス(約240ml)の緑茶や紅茶では30~50ミリグラム、8オンスカップのコーヒーは80~100ミリグラム程度のカフェインを含んでいる。エナジードリンクのカフェインは液量8オンスにつき40から250mgの幅で含まれている可能性がある。

3)コーヒーや紅茶が「カフェイン抜き(デカフェ)」となっていたら、カフェインは含まれていないという意味か?

 いいえ。デカフェのコーヒーや紅茶は普通のものよりカフェイン量は少ないが、全く含まれていないわけではない。例えば、デカフェコーヒーは一般的に8オンスカップにつき2~15ミリグラムのカフェインを含んでいる。悪い方向でカフェインに強く反応する人は、こうした飲み物も完全に避けた方がいいかもしれない。

4)どのくらいのカフェインだと取り過ぎなのか?

 FDAは健康的な成人の場合、一般的に危険のない、悪影響とならない量として一日400ミリグラムと示している。これはだいたいコーヒー4、5杯分に相当する。ただし、カフェインの効果にどれほど敏感か、またどのくらい速くカフェインを代謝(分解)するかの両方に、幅広い違いがある。

 特定の状態はカフェインの影響に対してヒトをより敏感にする傾向があり、いくつかの医薬品も同様である。さらに、妊娠中、妊娠を計画中、授乳中の場合、または他の症状や服薬を懸念する場合は、カフェインの摂取を制限する必要があるかどうかについて医療従事者に相談することを推奨する。

 FDAは子供の摂取量を制限してはいないが、アメリカ小児科学会は子供や若者のカフェインおよびその他の刺激物の摂取は控えるべきとしている。

5)耐容できるより多い量のカフェインを摂取したかどうかをどのように知るのか?

 カフェインの過剰摂取は以下の症状を引き起こす可能性がある:

  • 不眠
  • いらいら
  • 不安
  • 心拍数の増加
  • 胃のむかつき
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 不快感(情緒不安)

6)カフェインは健康にとって危険か?

 FDAは発作のような有害影響は、約1,200ミリグラムのカフェイン、または純粋なカフェインをテーブルスプーン(大さじ)0.15杯を短時間で消費することで起こり得ると推測している。

 純粋カフェインおよび高濃縮カフェイン製品は公衆衛生上重大な脅威であり、ここ数年の間に米国で少なくとも2人の死亡を引き起こしている。(4月にFDAはこうした製品から消費者を守るための措置を講じた。)

 一般的にダイエタリーサプリメントと表示されるこれらの製品は、粉末や液状の純粋もしくは高濃縮カフェインからなり、しばしば一つの容器に多いときは数千回分にもなる量が入った大容量パックで販売され、有毒となる、あるいは致死量にすらなる大容量製品の中から消費者が安全な分量を測り取って使用する必要がある。

 カフェインの過剰摂取のリスクは、製品中のカフェイン濃度が増加するにつれて増え、高濃縮製品であればたとえ少量でも危険な影響が出る可能性があることを意味する。たったティースプーン(小さじ)一杯の粉末状の純粋カフェインがコーヒー28杯と同じ量のカフェインを含み、1/2杯の液状高濃縮カフェイン製品がコーヒー20杯以上に相当するカフェインを含むこともある。これは、死亡も含む重大な健康懸念ともなり得る有害な量である。

7)子供がカフェインを摂取するのは大丈夫か?

 子供のカフェイン摂取については、医療従事者に相談することを推奨する。

8)カフェインをたくさん飲むことは睡眠の代用となるか?

 いいえ。カフェインは刺激物であり、人をより注意深く、目のさえた状態にするかもしれないが、これは睡眠の代用とはならない。一般的に、身体は摂取したものの半分を代謝するのに4時間から6時間かかる。つまり、夕飯時に飲んだ一杯のコーヒーで、夜眠れないこともある。

9)どのように不快な副作用を引き起こすことなくカフェインを減らすことができるか?

 カフェインを含む飲み物を毎日飲むことに慣れていて、かつカフェイン量を減らしたい場合、徐々に行うのが良いだろう。突然やめると、頭痛、不安、イライラといった禁断症状を引き起こす可能性がある。オピオイドやアルコールの禁断症状と違い、カフェインの禁断症状は危険とは考えられていないが、不快ではあるかもしれない。どのように量を減らしていくかは医療従事者に相談するのが良いだろう。

 

[FDA]食べるべきか食べるべきでないか:食品の装飾製品は安全でない可能性がある

To Eat or Not to Eat: Decorative Products on Foods Can Be Unsafe

12/14/2018

https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm628260.htm

 あなたのもうすぐ6歳になる子供が、誕生日会に虹やユニコーン、プリンセスで飾られた精巧なケーキを作って欲しいと言う。あなたはネットでケーキの装飾動画を見つけたが、安全に食べられるものなのかと不安に思う成分が使われている。

 FDAはあなたに、食品用に販売されている装飾用のグリッターや粉末には、実際のところ、食べるべきでない成分が含まれていることに気付いて欲しいと願っている。

 多くの装飾用グリッターや粉末は、インターネット、手芸店、ベーカリー用品店で、ラスター・ダスト、ディスコ・ダスト、トゥインクル・ダスト、スパークル・ダスト、ハイライター、シマー・パウダー、パール・ダスト、ペタル・ダストなどの名前で販売されている。その上、様々なネット上のハウツー動画やブログ、記事が、ケーキ、カップケーキ、ケーキポップなどの食品の装飾にこれらのグリッターや粉末の使用を推奨している。

 なかには食べることができ、食品用に特別に製造されたグリッターや粉末も存在する。こうした製品は安全に食べられる成分から作られている。しかし、他のものはそうではないかもしれない。

食べられるものと食べられないものをどのように見分けるか?

何が食べられ、何が食べられないかを見分けるために出来る簡単なこと:

  • 食品に使おうと考えている装飾用製品の表示を注意深く確認する。食べられるグリッターや粉末を製造する企業は、法律によってラベルには成分リストを含めることが求められている。
  • 食べられるグリッターや粉末の一般的な成分には、砂糖、アカシア(アラビアゴム)、マルトデキストリン、コーンスターチ、またマイカ系真珠光沢顔料やFD&C Blue No.1などのFD&Cカラーといった食品添加物として特別に認可された着色料などがある。
  • 食べられるグリッターや粉末はまた、ラベルに「食用(edible)」と表示されている。ラベルにはただ“毒でない”や“装飾目的のみ”と書かれ、成分リストが記載されていない場合は、食品に直接使用するのは避けるべきである。
  • 食べられない装飾品で食品を飾ることにするならば、その食品を出して食べる前に確実に装飾を取り除くこと。

お店の人と話そう

自分で焼くのではなく、買う?

 お店の人と商品に使用する装飾品の種類について話そう。彼らは全て食べられる成分で商品を作っているだろうか。疑わしい場合は、それが食べられるものかを確かめるために、装飾品のラベルを確認させてもらおう。そしてインターネットで売られているグリッターや粉末製品について情報をもらおう。商品を購入する前に、製造元からの成分情報の提供を依頼しよう。

業務用パン・焼き菓子製造業者への注意

FDAは全てのパン・焼き菓子製造業者に対し、連邦食品医薬品化粧品法に従い、FDAの規則に適合した食品を製造する責任は食品製造業者にあることを注意喚起する。安全でない成分を含む食品の製造業者は、FDAから市場から安全でない製品を排除するための執行措置を受ける可能性がある。

2019-01-09

[EU]査察報告

-スペイン―農薬の持続可能な利用

SpainSustainable use of pesticides

21/12/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4078

2018123日~22日にスペインで実施した、農薬の持続可能な利用を達成するための関連手段の実行を評価するための査察。スペインは、EC指令2009/128/ECの要求や、201211月の国家行動計画の評価で保健衛生・食の安全総局が確認した多くの弱点に対処する行動をとっている。201711月に採用された改訂国家行動計画は、全体的な定量目標、リスク削減のための測定可能な目標、農薬利用の影響が欠けており、この指令の要求を満たしていない。これでは、目標の達成に向けた改善を示せない。管理者の教育や農薬散布機器の検査など適切なしっかりとした堅固なシステムがある一方で、この指令の要求を完全に満たしていない部分がある。一般人への情報提供手段、中毒事例の情報収集システム、総合的病害虫管理(IPM)の一般原則の実行の評価などである。

 

-イタリア―オーガニック栽培

ItalyOrganic Farming

21/12/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4079

20186513日にイタリアで実施したオーガニック栽培とオーガニック製品の表示について管理評価するための査察。2013年に実施した査察後の助言を十分に扱い、残りの助言を終わらせる修正行動を引き続き効果的に行っていることも確認している。オーガニック生産を高める、統一した管理を目的とした新しい国家規定の発効など多くの改善が注目されている。管轄機関が実施する年次監視は欠点を検出する能力がある。しかし、深刻な不正の検出ですぐに通知することを求められておらず、管理団体が行うフォローアップと法令違反の管理者に対して取られる手段は必ずしも満足のいくものではない。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査課 

-2018-12-21

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43005

2018.12.142018.12.20

 

-2018-12-14

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43002

2018.12.72018.12.13

 

[MFDS] [説明資料]「高まった食品安全」のレベル.牛乳も完成品検査が必要」

農畜水産物安全課 2018-12-21

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43004

1220SBS< 「牛乳中の残留物質」初の大規模調査...基準値を超える抗生物質など>

報道について、次のように説明します。

1.記事の内容

集乳段階で民間業者の簡易キットで検査し、流通段階の完成品について食中毒菌や大腸菌検査。集乳業者検査結果に対する管理機関の報告がほとんど行われず、残留実態の把握が難しいという点も指摘

2.同報道内容に対する政府の立場

□政府は集乳市場の責任獣医によって行われている現行の原乳(市販流通販売されている乳製品の原料)検査システムを食品安全に対する国民のレベルに適合するように、より体系的な管理のための残留物質検査システム用意を推進している。

〇抗生物質は、農家から集乳市場に来るすべての原乳に対して常時検査しており、不適合時全量廃棄*して市場流通を遮断している。

*(不適合率/廃棄量)160.023/466トン→170.017/363トン→18年上半期0.015/155トン

国の残留物質検査システム導入により'187月から抗生物質が基準値を超えて検出され不適合となったすべての原乳はすでに集乳段階の検査で廃棄されて乳製品の原料として使用されていない。

〇原乳の抗炎症剤、農薬、ホルモン等について2010年から2017年まで計5回の調査をしており、不適合はありませんでした。

集乳市場で検査結果を、6ヶ月ごとに定期的に市・道知事を経て農食品部に報告しており、これによって把握された残留実態をもとに酪農家に指導、広報を実施している。

また、市中に流通している牛乳などの乳製品の食中毒菌などの微生物だけでなく、抗生物質、農薬、環境由来物質など様々な残留物についても検査を実施しており、最近3年間の残留物質不適合はなかった

政府は、現在進行中の原乳の残留物質調査事業が完了すると、国民に調査結果を公開し、今後の原乳残留物質調査事業をもとに国家残留物質検査プログラムを導入して、原乳や乳製品に対して安全管理を徹底していく。

 

[MFDS]ノニ製品、輸入者が自らの安全性を証明してから輸入可能 

食品安全管理課 2018-12-21

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43173

- 輸入ノニ粉末製品1224日から検査命令実施 –

食品医薬品安全処は輸入ノニ粉末製品の輸入者自らが安全性を立証してから輸入申告が可能な「検査命令」を、来る24日から施行する。

今回の検査命令は、最近ホームショッピングなどで人気に販売されている輸入ノニ粉末製品の金属異物に不適合が繰返し発生するため、輸入者に安全管理責任を負わせる措置である。

□検査命令の主な事項は、▲(対象国)ベトナム、インド、米国、インドネシア、ペルーの5カ国▲(対象品目)ノニを50%以上含有する粉末製品▲(検査項目)金属性異物。

○「ノニ」が最近、健康食品として消費者に人気が高まり、3年間の輸入量は'167トン、'1717トン、'1811月末現在280トン('16年比約40倍増加)が輸入された。

通関段階でノニ粉末製品の金属異物検査強化('18.8.7)以降、全60件のうち15件(25%)が不適合判定受け、これは製造‧加工過程で金属異物が十分に除去されていないか、粉砕工程で混入されたものと推定されている。

○検査命令は、「輸入食品安全管理特別法」第22条の規定により、輸入食品中不適合率が高かったり、国内‧外で発生の懸念が提起された食品の輸入者が食薬処長が指定した試験検査機関で精密検査を受けて、適切な場合のみ、輸入申告をするようにする制度。

※現在輸入食品検査命令項目は、日本産燻製乾燥魚肉(ベンゾピレン)など11品目である

○参考に、ノニ製品だけでなく、国内で製造された粉末製品にも、全国の自治体と協力して製造工程の段階別実態を調査し、これを基に金属異物の管理を強化する予定。

 

[MFDS] [報道参考資料] 食品の回収証、テキストメッセージで確認することができます 

統合食品情報サービス課 2018-12-20

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43171

食品医薬品安全処は、食品衛生監視員が食品製造‧流通現場で発行した回収証を営業者がテキストメッセージで直接伝達をされ確認して保管できるようにする「回収証のテキスト伝送サービス」を1220日から開始する。

このサービスは、営業者が電子回収証をテキストメッセージで伝えられて保管しやすくして、紛失‧毀損等営業者の不便事項を改善するためのものです。

行政機関も現場で簡単に回収証を発行することができ、回収証出力に必要な携帯用プリンタ、出力用紙などの購入費用の削減にも役立つものと期待する

*「回収証」は、食品衛生監視員が危害防止・衛生管理のための食品などを回収した場合、営業者に発行する確認証で、従来は現場で携帯用プリンタで回収証を出力したり、プリンタの動作がない場合、直接作成して営業者に発行

 

[MFDS]輸入ガランガル製品は黒生姜と確認され回収措置 

輸入流通安全課/サイバー調査団 2018-12-20

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43168

輸入黒生姜をガランガルとして販売するショッピングモールなどの販売をブロック -

食品医薬品安全処は、輸入食品等の輸入販売チェーンの販売する「乾燥ガランガル」製品が食品原料として使用することができない原料である「黒ショウガ」と確認(遺伝子解析)し、その製品を販売中止と回収措置する。

※ガランガルは食品原料として使用可能であるが黒生姜(学名:Kaempferia parviflora)は、安全性が証明されていない食品原料として使用不可[写真]

○回収対象は「泰山インターナショナル」、「(株)ヒョシンネットワーク」、「ラオスパームコリア」が輸入して販売したすべてのガランガル製品です。

また、オンラインショッピングモールなどで「黒生姜」を「ガランガル」に偽装して販売したり、虚偽・誇大広告する製品を監視した結果、全328店を摘発し、そのサイトを遮断要求した。

摘発内容は▲食品に使用することができない輸入「黒生姜(学名:Kaempferia parviflora)」を販売した289店▲ガランガルを黒生姜と広告して販売した33店▲抗がん、成人病などの疾病予防・治療効果を標榜広告した6店。

参考に食用が可能な「生姜」を加工して黒を呈する場合、「黒生姜」と表現(表示・広告)が可能なので、一部のショッピングモールなどで販売されている問題の黒生姜製品と誤認・混同しないことを呼びかけた。

 

[MFDS]食品及び畜産物の表示基準を一つに統合 

食品安全表示認証課 2018-12-19

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43166

「食品等の表示基準」全部改正告示

□ 食品医薬品安全処は、食品と畜産物に同じ表示基準が適用されるように、食品と畜産物の表示基準を一つに統合した「食品等の表示基準」全改正案を1219日告示する。

○ 改訂告示主要内容は▲畜産物アレルギー誘発物質表示対象に「松の実」を追加▲即席製造加工業営業者が生産した食肉加工品に「食肉の種類と含有量」の表示義務化▲カフェイン許容誤差一元化(表示量の90~110%)▲食品を解凍して販売する場合「解凍業者名称と所在地」表示義務化▲畜産物の表示に外国語活字サイズの制限を設けるなど。

 

[MFDS]遺伝子組換え食品(GMO)表示制関連の社会的協議体の発足 

食品安全表示認証課 2018-12-12

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43156

GMO表示制改善法案用意及び社会的議論を開始

 食品医薬品安全処と()韓国紛争解決センターは、遺伝子組換え食品(GMO)表示制強化案を論議して社会的合意を導出するための「GMO表示制度改善、社会的協議体」(仮称)の構成を完了して、1212日に公式に発足する。

○ 「GMO表示制度改善、社会的協議体」は、委員長を含む消費者・市民団体、食品業界の代表計17人で構成されており、今後、遺伝子組換え食品表示制度を全般的に検討して改善法案を論議する一方、社会的合意を引き出す予定。  

□ 今回の協議体は、GMO完全表示制を促す青瓦台国民請願が20万人を越え、大統領府が新しい協議体を通じて社会的合意を推進して行くと、58日発表したため構成された。

   *去る312日から411日までに57団体で構成されGMO完全表示制の市民請願団が青瓦台にGMO遺伝子(タンパク質)が残っていなかった製品までGMO表示をするように要請する国民請願提出

○ 大統領府は関係省庁会議、国民請願参加団体及び関係省庁の懇談会を通じて議論された結果をもとに、完全表示制の導入は、物価引上げ‧階層間の違和感醸成‧通商摩擦など総合的考慮事項が多い事案で、客観性・専門性が保障された新しい協議体を通じて国内適用可能な水準で改善法案を用意して、社会的合意を推進すると回答した。

このため食薬処は、信頼性を高めて社会的協議をさらに中立的で体系的に導出するために、既存「GMO表示制度検討協議体」の運営を終了し、去る716日(社)韓国紛争解決センターと「遺伝子組換え食品の表示改善、社会的協議体構築・運営」研究を締結して、紛争影響分析を通じた協議体の構成・運営を推進した。

GMO表示を改善、社会的協議体の構成・運営の責任を引き受けた川栄進代表は「協議体は、GMO表示制と関連して直接的かつ実質的な利害関係を持っているか、消費者・市民の声を代弁する機関・団体の代表者が分野別に選ぶように参加するが、この問題をめぐる賛否双方の意見と利害関係が忠実に反映されるように構成した」と発表した。

○ 協議体は、GMO表示制度との関連議題をテーマに、定例会(1/2)を開催する計画であり、GMO表示制の現状と関連した問題点について、海外の事例などを参考にして改善法案を論議する予定。

 

[MFDS]許可されていない食品添加物を使用した輸入その他の加工品の回収措置 

輸入流通安全課 2018-12-11

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43155

食品医薬品安全処長は、京畿道の輸入食品販売業社が輸入‧販売した、パキスタン産「BANGALI RUSGULLA(食品の種類:その他の加工品)製品から、国内で食品添加物として許容されていない‘キノリンイエロー’が検出され、該当製品を販売中止及び回収措置する

  ※ キノリンイエロー: 韓国、日本、アメリカでは食品添加物として指定されていないので使うことができないが、CodexEU‧中国‧オーストラリアでは着色料の用途で使える

 

[MFDS] [報道参考資料] 食品医薬品安全処、食品由来の抗生物質耐性を減らす国際規範用意に率先 

農畜水産物安全課 2018-12-10

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43152

6CODEX抗生物質耐性特別委員会開催

食品医薬品安全処は、1210日から14日まで、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)とともに「第6CODEX抗生物質耐性特別委員会」を、釜山パラダイスホテル(釜山海雲台区所在)で開催する

□ 類栄進処長は開会式歓迎の辞で「食品の抗生物質耐性管理の重要性がますます大きくなっている状況で最も重要なのは、国際機関と国家間の国際協力を通じた「協力」と抗生物質の使用を減らすための社会全体の「認識転換」」と強調し、「我が政府は議長国として、今回の会議が成功した議論の場になれるように惜しみなく支援する」と述べた。

 

[NASEM]バイオテクノロジーは森の健康を守るために期待できるが、研究への投資と市民との対話が必要

Biotechnology Holds Promise for Protecting Forest Health, But Investments in Research Are Needed, Along With Public Dialogue

Jan. 8, 2019

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25221&_ga=2.127672139.733522978.1547009928-645473810.1529290877

NASEMの新しい報告書「森林の健康とバイオテクノロジー:可能性と検討すべきこと」

 

[NTP]有機リン神経剤サリンへの急性暴露後の長期神経影響の根拠の系統的レビューについてのNTPモノグラフ案のピアレビュー会合

Peer Review of the Draft NTP Monograph on the Systematic Review of Evidence of Long-Term Neurological Effects Following Acute Exposure to the Organophosphorus Nerve Agent Sarin

https://ntp.niehs.nih.gov/events/panels/index.cfm

February 4, 2019

 

[Codex]調整した動物栄養と飼料戦略が抗菌剤使用を相当減らすことにつながる

Tailored animal nutrition and feed strategies can lead to a significant reduction in antimicrobial usage

02/01/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1175948/

20181210-14日に韓国で開催された抗菌剤耐性に関する臨時コーデックス政府間専門委員会の会合の際のサイドイベントで、動物の栄養と飼料戦略の役割が強調された

 

論文

-食事ガイドラインに環境持続可能性はつきもの

Environmental sustainability should be inherent to dietary guidance

8-Jan-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/e-ess010419.php

栄養教育行動学会がJournal of Nutrition Education and Behaviorに意見表明

オープンアクセス

Position of the Society for Nutrition Education and Behavior: The Importance of Including Environmental Sustainability in Dietary Guidance

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1499404618306730?via%3Dihub

 

-環境中の抗生物質耐性は糞便汚染に関連

Antibiotic resistance in the environment linked to fecal pollution

8-Jan-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/uog-ari010819.php

Nature Communicationsに発表された研究で、ヒトの糞便中細菌特異的ウイルス"crAssphage"の存在が環境検体中の抗生物質耐性遺伝子の多さと関連することが示された。つまりヒトの影響のある環境の耐性菌の増加は概ね糞便汚染で説明できることを示唆する。例外は抗生物質製造場所での耐性。

 

-より健康保護的な水のガイドラインを作ることを州が主導

States take the lead in creating more health protective drinking water guidelines

8-Jan-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/ssi-stt010819.php

飲料水中のPFAS汚染に対して州や連邦がどう対応しているのかを解析した。いくつかの州はEPAの設定した執行されない濃度よりさらに厳しいガイドライン値を採用している。

Journal of Exposure Science & Environmental Epidemiology (JESEE)PFAS特別号の一部として発表された。EPAの参照値より低い濃度の州ガイドライン値を設定している州はEPAの計算で使っていない健康影響、例えば子どもの予防接種の有効性を弱めて長期の健康問題を誘発する可能性がある、を採用している。

(この「環境」を名称に冠した分野での、基準は低ければ低いほどえらい、みたいなムードは間違っていると思う)

 

-歯のフロッシングなどの行動が人体中PFAS濃度の高さと関連する

Dental flossing and other behaviors linked with higher levels of PFAS in the body

8-Jan-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/ssi-dfa010819.php

同上の特集。フロスにフッ素化合物が含まれるものがある。他に防汚加工したカーペットやカーテンの使用、撥水加工した紙を使うテイクアウト食品、水道水の汚染など

 

その他

-食品安全行動計画

Actieplan Voedselveiligheid

27-11-2018

https://www.rijksoverheid.nl/ministeries/ministerie-van-volksgezondheid-welzijn-en-sport/documenten/rapporten/2018/11/27/actieplan-voedselveiligheid

卵のフィプロニル汚染事件をうけてオランダ議会に提出された行動計画

(らしい。オランダ語)

Dutch agency devoting most of 2019 budget to food safety programs

By Joe Whitworth on January 8, 2019

https://www.foodsafetynews.com/2019/01/dutch-agency-devoting-most-of-2019-budget-to-food-safety-programs/

 

-委員会:近い将来新しいGM規制の予定はない

Commission:No new GM legislation in foreseeable future

By EMMET LIVINGSTONE 1/7/19

https://www.politico.eu/pro/commission-no-new-gm-legislation-in-foreseeable-future/

(ゲノム編集を厳しく規制する判断に変更はない)

 

-何故牛が培養肉議論で濡れ衣を着せられているのか

Why cows are getting a bad rap in lab-grown meat debate

October 24, 2018

Alison Van Eenennaam

https://theconversation.com/why-cows-are-getting-a-bad-rap-in-lab-grown-meat-debate-103716

培養肉を何と呼ぶかについて議論がおこっている。さらに偽造品という非難からクリーンだという称賛まで、複雑な議論を○か×かに単純に分けた極端な主張がある

(環境負荷は計算方法と想定でどうにでもなる)

 

-普通の除草剤ではない-グリホサートはニュースの見出しになり続けている

No ordinary herbicide — glyphosate keeps making headlines

By Alexis Kienlen, Glenn Cheater January 8, 2019

https://www.albertafarmexpress.ca/2019/01/08/no-ordinary-herbicide-glyphosate-keeps-making-headlines/

世界で最も広く使用されている除草剤は農業最大のニュースメーカーであり続けるだろう

過去15年、グリホサートについては人気上昇と不人気の二つのことが同時におこった。

ほとんどの農家がグリホサート大好きであることに疑いの余地はない。理由はたくさんある。広範な雑草に効果があり植物全体に行き渡り管理の難しい雑草に効果的でほ乳類への毒性が低い。おかげで毒性の高い除草剤の使用が減らせた。土壌に残留せず不耕紀栽培の革命をおこした。こうした利点は農家にはよく知られている。

一方で反対も山ほどある。両者に妥協の余地はないように見える。

グリホサートを多く使えば耐性が生じる問題やごく僅かの物質でも検出できるようになった技術的進歩など、今後も話題は尽きないだろう

(カナダの農業ニュース媒体)

 

-ベストダイエット2019

Best Diets 2019

https://health.usnews.com/best-diet

恒例のランキング

流行のケトダイエットは4038番目に

 

-WHOの研究がパーム油ロビー活動はタバコやアルコール業界と似ているという

WHO study likens palm oil lobbying to tobacco and alcohol industries

January 9, 2019

https://www.reuters.com/article/us-health-palmoil/who-study-likens-palm-oil-lobbying-to-tobacco-and-alcohol-industries-idUSKCN1P21ZT

タバコやアルコール業界と同じような戦略を用いているのに注意されていない。トランス脂肪禁止で需要増。パーム油の健康影響は独立した研究が必要。また焼き畑農業による大気汚染も注意が必要。

 

WHO紀要のオンラインファーストに201918日掲載

https://www.who.int/bulletin/online_first/en/

The palm oil industry and non-communicable diseases

https://www.who.int/bulletin/online_first/18-220434.pdf?ua=1

(工業的に作られたトランス脂肪禁止はWHOが推進しているのであってその結果パーム栽培地域で大気汚染による健康被害が増えたとしてもパーム油業界の陰謀ではないのでは)

 

-如何にしてアフリカの科学者が世界を食べさせるためにキャッサバを改良しているか

Natureニュース

How African scientists are improving cassava to help feed the world

08 January 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-00014-2

ナイジェリアの研究者らがゲノミクスと交配を組み合わせてこのデンプンの多い主食作物を改良している

アフリカのキャッサバはアジアや南米の品種より収量が少ないが病気に強い傾向がある。2011年に始まった英国政府とBill & Melinda Gates財団の出資した次世代キャッサバ交配プロジェクトでは、ゲノムデータを用いて交配に使える有用な性質を同定している。

 

-遺伝子組換え木は農場から森への困難な道のりに直面

Transgenic trees face rocky path from the farm to the forest

08 January 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-00072-6

米国科学アカデミーの報告は組み換樹木を野生に放出する際の厄介な問題を強調

病原性真菌によりほぼ絶滅しているアメリカクリの木(Castanea dentate)を森に復活させようという試みなどを紹介

 

-ポートフォリオダイエットを吟味する

Taking Stock of the Portfolio Diet

by Wellness Letter 

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/taking-stock-portfolio-diet

もし血中コレステロール濃度が高いなら、できることの一つは食生活の変更である。過去15年以上に渡って科学的に支持されてきたのは単にコレステロールをあげる食品(有名なのは飽和脂肪の多い動物製品)を制限するだけだではなく、下げる食品を加えることである。トロント大学の研究者らが開発したポートフォリオダイエットは、コレステロールをさ下げる食品や食品成分を一つの食事計画にまとめている。例えば12000カロリーなら

・大豆などの植物タンパク質 50g

・ナッツ45g

・可溶性食物繊維20g

・植物ステロール2g

1日に摂る。

この方法は効果があることが報告されているがいくつか注意点もある。

(略)

基本:どんな食品でも単独ではコレステロールの問題の答えにならない。いくつかを組み合わせれば結果は合計される。もしポートフォリオダイエットをしてみたいと思うなら栄養士に相談すること。

Portfolio Dietのインフォグラフィクス

http://childnutrition.utoronto.ca/sites/default/files/Portfolio%20Diet%20Scroll%20editable_eng2.pdf

(植物ステロールは添加物あるいはサプリメントから摂ることになる)

 

-SPCA1080の禁止を要請-ニュースから

SMC NZ

SPCA calls for ban on 1080 — In The News

Published: 09 January 2019

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/01/09/spca-calls-for-ban-on-1080-in-the-news/

火曜日にSPCA(動物愛護団体)が1080を含む動物を殺す毒を使うことを禁止するよう要請した。

声明では「これらの物質は動物を激しく長く苦しめるので正当化できないと我々は信じる」という。この要望にForest & Birdなどの保全団体から激しい反発がおこり、SPCAは野生状態の自然がどうなっているのかを理解していないことで信用性を落としているという。

Forest & Birdのプレスリリースでは「SPCA1080使用に関する声明は深刻な誤情報があり、事実も論理も間違っている」という。1080の使用をやめることはニュージーランドの環境の膨大な破壊でありSPCAはその帰結を理解する必要がある。

オークランド大学の保全生態学者James Russell准教授は、1080の即時禁止はニュージーランド全体の動物の苦しみを全体的に増やすだろう。毎年2500万の鳥が殺されていて、ラット一匹あるいはオコジョ一頭は1年に数百頭の動物を殺すことが可能である

SPCAは何も殺さずに共存、とかお花畑っぽい。人道的に殺すには痛み無く即死させるのがいいとか言っているが実験動物並の対策を野生でもできると思っているのかな。NZメディアはまだ生態学のほうを支持しているようだが。)

 

2019-01-08

[NHS] スーパーマーケットのレジ前からスナックを取り除くことが不健康な購入を削減する

Removing snacks from supermarket checkouts cuts unhealthy purchases

Thursday December 20 2018

https://www.nhs.uk/news/pregnancy-and-child/removing-snacks-supermarket-checkouts-cuts-unhealthy-purchases/

「スーパーマーケットのレジにて甘い菓子を置くことを禁止することは『効果がある』」とBBC Newsは報道する。

スーパーマーケットのレジにある甘い菓子、チョコレート及びポテトチップスの陳列は、長い間、列に並んでいる間の衝動買いを促し、また子供が親にせがむ原因とされてきた。

最近、いくつかのスーパーマーケットはレジ周辺からこれらの不健康なスナックを取り除く方針を導入した。しかし、その効果の研究はほとんどなかった。

研究者は、英国のスーパーマーケット9つのうち6つの方針を変更した前後において、典型的なレジ商品‐ポテトチップスの小袋、砂糖入りの甘いお菓子及びチョコレートのミニバーの購入をモニターするため、英国30,000世帯からの情報を使用した。彼らはレジ食品に関する方針があるスーパーマーケットと方針がないスーパーマーケットで、「帰り道での」(家につく前の)消費目的のこれらの商品の購入を比較した。

この研究は新しい方針を導入後、すぐに、これらの不健康な商品の購入が平均で約17%減少したことを示した。さらにレジ食品に関する方針があるスーパーマーケットに行った場合、家に到着する前にこれらの商品を買って食べる人は75%少ない。

研究はどのようにどこにスーパーマーケットが食品を陳列するかが、どの程度我々がこの種の食品を食べるかに影響を与えるかもしれないことを示す。しかし、人々が購入をほかの店に変えたかどうか、あるいは代わりにポテトチップスやチョコレートの大量包装のものを買ったかどうかはわからない。

エビデンスは子供が健康的な食習慣を奨励される場合、成人同様このような習慣を維持する傾向が強いことを示す。子供向けの健康的な食事に関する助言は以下で詳しく読める。(https://www.nhs.uk/conditions/pregnancy-and-baby/understanding-food-groups/

 

[NHS] 甘味料は「ほとんど健康効果がない」と研究でわかる

Sweeteners have 'few health benefits', study finds

Thursday January 3 2019

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/sweeteners-have-few-health-benefits-study-finds/

「砂糖の代用品の健康効果のエビデンスはないと研究でわかる」とThe Guardianは報道する。

研究者は健康に対する甘味料の効果を調べるエビデンスの大規模なレビューを実施した。(研究者はノンシュガー甘味料あるいはNSSという用語を使用した)。

ノンシュガー甘味料はサッカリンのような人工的に合成された甘味料やステビオールのような天然のノンカロリーの甘味料を含む。ノンシュガー甘味料は砂糖が肥満の蔓延を増大させているという懸念のため、より人気になりつつある。

主要な知見は一握りの質の低い試験にのみ基づいたものだったが、研究者はレビューで成人や子供の56の研究を対象とした。多くは信頼できる結果を示すには小規模あるいは期間が短すぎるものだった。

砂糖でなくノンシュガーの代用品を摂取した場合、成人は肥満度指数(BMI)が低く、血糖管理がうまくいったといういくつかのエビデンスを発見した。

しかし、これらの知見は確固たるものでなく、少数の比較的小規模の研究に基づいたものであった。

その他の健康効果のエビデンスはほとんどなかった。それからノンシュガー代用品に由来する有害性のエビデンスはないことを発見したものの研究者は有害性を排除することはできないと述べた。

ノンシュガーの代用品は多くの砂糖より好まれるかもしれないが、よりよい選択は甘くした食品あるいは飲料をやめることまたはそれらを摂取する頻度を減らすことであろう。The Guardianにおいて引用された独立した専門家が言っているように:「人工甘味料を使用し甘くした代用飲料は…より望ましい選択肢である水に勝るものではない」

水道水はカロリーがなく、かなり安い。

 

[FSAI] Piacelli Citrilemon濃縮レモンジュースに表示されない二酸化硫黄

Undeclared Sulphur Dioxide in Piacelli Citrilemon Lemon Juice Concentrate

Friday, 4 January 2019

https://www.fsai.ie/news_centre/allergen_alerts/lemon_juice.html

Piacelli Citrilemon(濃縮レモンジュース)にラベルに表示されない二酸化硫黄及び亜硫酸塩。製品の写真掲載あり。

 

[MPI] 貝のバイオトキシン警告-Granville Point and Cape Karikari

Shellfish biotoxin alert – between Granville Point and Cape Karikari

08 Jan 2019

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-between-granville-point-and-cape-karikari/

MPIは北島地域のGranville PointとCape Karikari (Whakapouaka)の間の地域における貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。Houhora 及びRangaunu Harboursを含む。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map-granville-point

 

[HK] 法令違反サンプル結果。Goat’s Milk Beverage Powderが栄養表示規則に違反している

Goat’s Milk Beverage Powder not in compliance with nutrition label rules

Tuesday, January 2, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190102_7286.html

食品安全センターが検査したところ、マレーシアのBonvitasの「Goat's Milk Beverage Powder」において、申告含有量は、タンパク質: 8.8g/100g、食物繊維: 3.4g/100g、カルシウム: 558mg/100g、鉄分: 0.53mg/100g、リン: 762mg/100g、マグネシウム: 97mg/100g、銅: 0.037mg/100g、亜鉛: 3mg/100g、マンガン: 0.051mg/100g、ビタミンB1: 34.3mg/100g、ビタミンB2: 2.3mg/100g、葉酸: 24.2mg/100gであるところ、検出含有量は、タンパク質: 4.2g/100g、食物繊維:未検出、カルシウム: 130mg/100g、鉄分: 0.1mg/100g、リン: 190mg/100g、マグネシウム: 16mg/100g、銅:未検出、亜鉛: 0.45mg/100g、マンガン: 8ug/100g (i.e. 0.008mg/100g)、ビタミンB1:未検出、ビタミンB2: 82ug/100g (i.e. 0.082mg/100g)、葉酸: 未検出であった。

 

[COT]2018年12月4日の会議の議事録案

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/cotdraftminutesdecember2018.pdf

P5に2018年10月23日の会合の件で、EFSAのダイオキシンの評価に関して

COTのこの議論の議事録案はCOTの見解をEFSAに伝えるため提出した。それからEFSAの意見は公表された。一部の加盟国は意見に合意せずEFSAはそのコメントも公表した。FSAがこのEFSAの意見に関する英国の立場について最終化する必要があるだろう。このため、他国のコメントと10月の会合での見解に付け加えることがあるかどうか回覧する。特にFSAはこれらのコメントでCOTが同定した保留事項が、新しいTWIに異議を唱える根拠になるかどうかを知りたい。

 

(言及されているEFSAの意見への疑問については

ドイツ

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/DE_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

スペイン

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/ES_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

フィンランド

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/FI_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

アイルランド

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/IE_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

アイスランド

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/IS_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

イタリア

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/IT_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

オランダ

NL questions and comments on the EFSA Scientific Opinion

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/NL_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

スウェーデン

http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/event/SE_considerations_Dioxins%20Info%20Session_181113.pdf

これだけ反対されても無理矢理低くしたとは。何の力だろう??)

 

[PHE]英国の10才は18才分の砂糖を摂っている

10 year olds in the UK have consumed 18 years’ worth of sugar

Published 2 January 2019

https://www.gov.uk/government/news/10-year-olds-in-the-uk-have-consumed-18-years-worth-of-sugar

PHEは家庭で砂糖を減らすのに役立つ新しいChange4Lifeキャンペーンを開始

親向けに、砂糖の多いものを少ないものに交換することを薦める。

・砂糖の多いヨーグルトを低糖のものに

・砂糖を加えたジュースを砂糖を加えていないものに

・砂糖の多い朝食シリアルを低糖のものに

企業は製品の組成の見直しを薦め、低糖製品には‘Good Choice’マークをつける

 

[PHE]PHE健康への害キャンペーンは喫煙者に止めることを勧める

PHE Health Harms campaign encourages smokers to quit

28 December 2018

https://www.gov.uk/government/news/phe-health-harms-campaign-encourages-smokers-to-quit

喫煙による恐ろしい害を示す新しい動画を発表

 

[BfR]科学を強化し、不必要な動物実験を避ける

Strengthen science, avoid unnecessary animal experiments

07.01.2019

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2019/01/strengthen_science__avoid_unnecessary_animal_experiments-239405.html

ドイツ実験動物保護センターが新しい動物実験登録を開始

実験を開始する前にデータベースに登録する制度が2019年1月7日から開始

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on Assured Food Standards

02 January 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/assured-food-standards-a18-465829.html

Assured Food Standards(英国の農民連合による食品の品質認証団体)のレッドトラクターマークのテレビ広告に対して完全菜食主義推進団体Viva!と28人が動物の福祉を保証しないと苦情申し立て。ASAは苦情を却下。

 

(相変わらず攻撃的な菜食主義者。あまりに過激なので反感を買って放送されたテレビ番組に文句を言っている。

チャンネル4のビーガンについての真実The Truth about Vegans

感想はこんな感じ

The Truth about Vegans: a timely and thought-provoking look at vegan activism

Sarah Carson5 days Wednesday January 2nd 2019

https://inews.co.uk/culture/television/truth-about-vegans-review-channel-4-dispatches-vegan-activism/

今は食べる肉を減らすことについては支持されているのだから、農場で「生きたかった」と掲げてクリスマス用のシチメンチョウの通夜をしたり肉を食べるのは赤ちゃんを食べるのと同じと主張したりする過激派より穏健派の方が説得できる可能性は高い)

 

論文

-バランスのとれた食事と運動は妊娠糖尿病を予防しないかもしれない

Balanced diet, exercise may not prevent gestational diabetes

7-Jan-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/lsu-bde122118.php

Pennington生命医学研究センターによる、妊娠糖尿病予防のために体重増加を抑制する臨床試験に参加した5000人以上の妊娠女性のデータから、運動して食生活を改善して体重増加を抑制しても、何もしなかった女性と同じ率で妊娠糖尿病になることが示された。Cell Metabolism.。妊娠糖尿病の主なリスク要因である過剰な脂肪やインスリン抵抗性は妊娠初期から明確で、もとの体重が重い。さらに家族に糖尿病患者がいて空腹時血糖が高い。

この結果は妊娠女性が健康的な食事と運動の努力を止めるべきということではなく、妊娠糖尿病予防のためには異なるアプローチが必要であることを示唆する

 

-オピオイドが米国の自殺と薬物過剰使用が二倍になることの燃料になった

Opioids fueled a doubling of suicides and overdoses in the US

7-Jan-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/mm-u-ofa010719.php

NEJMに発表された新しい論文によると、米国の成人の自殺と薬物過剰使用による死亡は17年前の2倍で、重要な寄与因子はオピオイドである。2000年は41,364人が死亡していたが2017年は110,749人だった。10万人あたりでは14.7から33.7になった。オピオイドは自殺の41%以上、薬物過剰使用の2/3以上に関与していた

 

その他

-35周年を祝う:より経験を積み、より賢くなることを望む

Celebrating 35 Years: Older and, We Hope, Wiser

by John Swartzberg, M.D. 

http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/celebrating-35-years-older-and-we-hope-wiser

2019年にカリフォルニア大学バークレー校ウェルネスレターは35周年を迎える。

誕生日は過去の実績を振り返る時である。400号以上を見直すと、やり直したいこともある。例えば、

・我々は心疾患の原因として食事由来の脂肪を非難してきた。今はそんなに単純ではないことを知っている。心臓にとって健康的な不飽和脂肪もある。そして乳製品中の飽和脂肪は心臓の健康にニュートラルである

・今では信じられないことだが、1990年代初期に我々はビタミンCやEやベータカロテンサプリメントを薦めていた-しかし研究で利益がなく時にリスクとなることが示されてやめた

・多くの健康専門家同様、女性のホルモン補充療法に対して初期にはあまりにもポジティブで、そして2002年のWHIの知見後はあまりにも警戒的だった。その後、若返りの水ではないもののそこまでリスクが大きいわけではないことがわかった

しかし我々の中核は無傷のままである。健康にとって重要なのは食べものに注意し運動し精神的に活動的でタバコを吸わないで必要な検診と予防接種を受けること。我々は常に健全な懐疑を含む智の力を信じてきた。だから我々の読者は健康上の恐怖を煽る宣伝屋には警戒しあまりにもできすぎた宣伝をする製品やダイエタリーサプリメントを買う前に考えるだろう。もうひとつ変わらないことは社会的サポートと楽観主義の力への信頼である。

今回の記念日に新しい出版物を増やした。40周年や50周年にはもっと進歩していることだろう

(昔間違ってました、って言えるのは大事。)

 

-米国政府のシャットダウンは科学に影響し始める

Scienceニュース

U.S. government shutdown starts to take a bite out of science

By David MalakoffJan. 7, 2019 ,

http://www.sciencemag.org/news/2019/01/us-government-shutdown-starts-take-bite-out-science

政府の職員ではない科学者でも研究のため国立公園に入ることができなくなった、政府アカウントの電子メールはチェックできない、旅行禁止で学会やイベントのキャンセル、などが報告されている

 

-Quackwatch

IV栄養クリニックへの規制対応

Regulatory Actions against IV Nutrition Clinics

Stephen Barrett, M.D. January 7, 2018.

https://www.quackwatch.org/01QuackeryRelatedTopics/iv_nutrition.html

近年全国に二日酔いや時差ぼけなどのよくある問題から速やかに回復することを謳った点滴ラウンジや移動点滴車ができている。ペンシルベニア大学医学部教授のStanley Goldfarb医師が点滴で水分を補給する必要がある症状はごく僅かで、安全でない行為で人々が傷つく可能性がありもっと規制すべきだと警告している。この記事は何故そのようなところを避けるべきなのか、連邦規制はどうなっているかを説明する。

(点滴ラウンジとか点滴バーとか日本にもある。医学教育とは)

 

-何か胡散臭い(魚くさい)。これはジャガイモで作った完全菜食主義スモークサーモン

Something smells fishy. Is it the vegan smoked salmon – made with potatoes

Sat 5 Jan 2019

https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2019/jan/05/supermarkets-offer-vegan-fish

スーパーマーケットは魚を使わないマグロや寿司やエビを作って最後の食品フロンティアを開拓した

2018年が植物ベースのハンバーガーの生まれた年なら2019年は魚模造品がビーガンの食卓に多くなるだろう。

Waitroseが独自ブランドのFishless Fingers(魚を使わない魚フライ)を販売開始した。Sainsbury’sはビーガンスモークサーモン、エビなどを販売しLoma Lindaは魚フリーツナを売る。ビーガンシーフードは素晴らしい、とビーガンブロガーPhilipp Ertlは言う。

ビーガンスモークサーモンの重要成分は、魚くさいことで有名なコンニャク。

 

-研究が緑茶と2型糖尿病リスクの増加を関連づける

Study links green tea with increased risk of type 2 diabetes

BEIJING (XINHUA)

https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/study-links-green-tea-with-increased-risk-of-type-2-diabetes

上海女性健康研究と上海男性健康研究の参加者119373人のデータを含む。緑茶を飲めば飲むほど糖尿病が多い

 

-今年のダイエットは全くダイエットしないこと

The big diet this year could be no diet at all

Emma Waverman

Special to The Globe and Mail 

Published January 6, 2019

https://www.theglobeandmail.com/life/food-and-wine/article-the-big-diet-this-year-could-be-no-diet-at-all/

今年の新年の誓いがダイエットするぞ、ではなくダイエットしない、ならどうする?2年前 Angela Yazbekはそうした。その結果かつてなく健康で幸福になった。YazbekはもとCBCプロデューサーのヨガ講師で、何年も食品にこだわり制限してきた末に、直感的食事方針に従うことにした。食事を抜くことなく食欲に応じて三食食べている。直感的食事は計画ではないしダイエットでもない。そうではなく、それは食品へのシンプルなアプローチである。お腹が空いたら食べお腹が一杯になったら止める。新しい概念でもないが、最近流行しつつある。インスタグラムのアカウントには「クリーンな食生活」や流行のダイエット法や専門家と称する人たちが薦める考えが溢れている。しかしそれらは身体の声を聞くことから遠ざけ痩せようと熱望し絶え間ない不安を生じ誰も健康にならない。この恐怖はダイエット業界には必要でそれがお金になる。しかし直感的食事は食事の楽しみを強調する。痩せていることが優れているわけではないしケールのサラダがいいわけでもない。ダイエットやクリーンな食事に強迫観念をもっている世界では、欲しいだけ食べることがまるで不自然で不合理なことであるかのように言われる。食事と身体に平和をもたらすためには、食に関する強迫をやめて楽しむことを学ぶことだ-ジャンクフードだろうと野菜だろうと。

(中略)

全ての専門家が合意しているわけではない。行動体重管理計画医学指導者のYoni Freedhoff,博士は「食品は直感では判断できない」という。「加工食品は人々にたくさん食べさせることを目標にしている。直感的に食べれば食べ過ぎになる」

(略)