2019-03-06

[NASEM]新しい報告書ではナトリウムとカリウムの食事参照摂取量を更新し、ナトリウムについて慢性疾患リスク削減に基づく新しいカテゴリーを導入した

Sodium and Potassium Dietary Reference Intake Values Updated in New Report; Introduces New Category for Sodium Based on Chronic Disease Risk Reduction March 5, 2019

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25353&_ga=2.184773737.1745559360.1551834318-645473810.1529290877

2005年に設定されたナトリウムとカリウムの摂取助言を更新した。健康なヒトに適切と考えられる最良の推定である適切摂取量Adequate Intakes (AIs)を改訂した。14-50才についてはこれまでと同じ、1-13才については減らし51才以上については増やした。また1才以上のカリウムのAIは減らした

ナトリウムのAI (mg/d)

0-6か月 : 110

7-12か月 :370

1-3 : 800

4-8: 1000

9-13: 1200

14才以上: 1500

 

CDRR

14才以上2300 mg/d

1-13才についても設定

 

カリウムのAI

0-6か月 : 400

7-12か月 :860

1-3 : 2000

4-8: 2300

その他2300-3400(年齢・性別による)

カリウムのCDRRは設定できなかった

 

ナトリウムとカリウムの食事摂取基準

Dietary Reference Intakes for Sodium and Potassium

March 5, 2019

http://nationalacademies.org/hmd/reports/2019/dietary-reference-intakes-sodium-potassium.aspx

 

[FDA]FDAは意図的異物混入ガイダンス案のシリーズ二回目を発表

FDA Publishes Second Installment of Intentional Adulteration Draft Guidance

March 5, 2019

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm632384.htm

FDAは食品安全近代化法(FSMA)のもとでの意図的異物混入(IA)規則に企業が従うことを支援するためにデザインされたガイダンス文書案の二つめを発表した。

FSMAIA規則はテロを含む、公衆衛生に広範な危害を与える意図で食品に意図的に導入される可能性のあるハザードに対応するようデザインされている。特定の食品やハザードに対応している他のFSMA規則と違って、IA規則では食品企業に食品施設での意図的異物混入に対して脆弱な工程のリスク削減対策を実施するよう求めている。

ガイダンス案は120日間のパブリックコメントを募集するがこの間一つ目の案についての意見も受け付ける。ガイダンス案についての公聴会も予定されている。

企業向けガイダンス案:食品を意図的異物混入から守るための緩和戦略

Draft Guidance for Industry: Mitigation Strategies to Protect Food Against Intentional Adulteration

March 2019

https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ucm610946.htm

 

[NASEM]米国の核兵器サイトの浄化を加速するには画期的解決法と技術が必要

Breakthrough Solutions and Technologies Needed to Speed Cleanup of U.S. Nuclear Weapons Sites

March 4, 2019

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=5338&_ga=2.49122852.300295895.1551763896-645473810.1529290877

NASEMの新しい報告書では、米国核兵器サイトの放射性廃棄物、汚染土壌、地下水、施設のクリーンアップを加速するにはエネルギー省の科学技術開発管理のやりかたを変えることを勧める。

 

[NTP]がん化学療法剤への職業暴露と有害健康アウトカム

Occupational Exposure to Cancer Chemotherapy Agents and Adverse Health Outcomes

March 4, 2019

https://ntp.niehs.nih.gov/pubhealth/hat/noms/oeccaaho/index.html

最終モノグラフ発表

系統的レビュー。全部で110の疫学研究が同定された

化学療法剤への職業暴露は流産の頻度増加に関連するという中程度のレベルの根拠がある、特に看護師や薬剤師の研究で。また遺伝子への毒性(染色体異常や小核)増加についても中程度のレベルの根拠があると結論した。がんを含む残りの健康影響についての根拠は、根拠のレベルについての結論を出すには不適切

 

[FDA]ある種の化粧品製品にアスベストが混入していることを確認する2017年の知見とFDAが追求している化粧品安全性改善のための新しいステップについてのFDA長官Scott Gottlieb, M.D.CFSAN局長Susan Mayne博士の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., and Susan Mayne, Ph.D., director of the Center for Food Safety and Applied Nutrition, on tests confirming a 2017 finding of asbestos contamination in certain cosmetic products and new steps that FDA is pursuing to improve cosmetics safety

March 5, 2019

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm632736.htm

本日汚染のあったClaire’sおよび Justice製品の評価を更新する。この中には新しい独立した検査の結果と、それに関連するClaire’sが販売していたある種の化粧品を使用しないよう消費者に警告する安全性警告も含まれる。また化粧品の安全性をさらに確保するための新しい対策も発表する。

化粧品業界は急速に拡大し革新を続けている。このことは消費者に新しい選択肢を与えるとともに新しい不確実性や複雑さ、リスクももちこむ。一方でFDAの化粧品監視に関わる法、連邦食品医薬品化粧品法は1938年から更新されていない。現行法では化粧品は販売前にFDAの認可やレビューを必要としない。それには理由があり、FDAの立場はリスクに基づくもので、多くの化粧品は事前承認が必要な医薬品ほどのリスクはないからである。

しかし化粧品については業界の速やかな進歩に比べてFDAの権限は長く変わっていない。今現在、化粧品については製品の安全性や表示の責任は企業にある。つまり化粧品製造業者が製品の安全性を調べてFDAに登録することは可能であるが法的要求事項ではない。

FDAに販売前のレビュー権限はないものの安全性を確保するツールはある。市販されている化粧品の監視を行い必要があれば市販後に消費者を守る対応をする責任がFDAにはある。化粧品は「異物混入」や「不正商標表示」されていてはならない。つまり消費者が表示に従って、あるいは通常予期されるとおりに使用した場合に安全で、適切に表示されていなければならない。FDAは現在学術文献をレビューし、消費者や医療従事者から受け取った有害事象報告をレビューし、研究、サーベイランス、教育と広報、違法製品への法の執行を集中的に行っている。

2017年の知見の更新

2017年に第三者検査機関の検査によってClaire’sおよび Justice小売店で販売されていたいくつかの化粧品にアスベスト汚染が報告され自主回収が行われた。FDAはこの結果を確認する独立した試験を開始し今年の2月後半に結果を受け取った。

その結果Claire’sで販売されていた製品のうち3つおよび Justice1つでアスベストの存在を確認した。Justiceの製品は2017年にリコールされていたものだった。FDAClaire’s3製品(アイシャドー、コンパクトパウダー、コントゥアパレット)について使用しないよう安全性警告を発した。

FDAClaire’sに製品のリコールを求めたが同社は拒否した。FDAには強制リコール権限はないため消費者に警告を行った。

我々はこの知見が、消費者や子どもが使ったかもしれない親にとってどれだけ心配なことか理解している。その懸念や我々の消費者を守る義務を深刻に受け止めている。アスベストの健康リスクは十分記述されているため、全ての消費者や保護者にFDAがもっと良く消費者を守るための新しい方法を探ることを決めたことを約束する。

(以下化粧品業界への呼びかけ等略、Claire’sは最初の発見の時からあまり協力的でない、子どもが使う可能性の高い安価な製品を売っている。アスベストは飲料水や食品に入っていてもあまり問題はないが化粧品だと問題

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20180507#p5

 

論文

-MMRワクチンと自閉症に関連はみつからなかった

No link found between MMR vaccine and autism

4-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/acop-aoi022619.php

Annals of Internal Medicineのプレスリリース。

1999年から2010までにデンマークで生まれた全ての子どもが対象の全国コホート研究

他に職業暴露(メタノールを添加したプロパンの充填作業)としては希なメタノール中毒の症例報告

 

-生肉ドッグフード製品に高濃度の有害な可能性のある細菌がみつかった

High levels of potentially harmful bacteria found in raw meat dog food products

4-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/b-hlo022819.php

Vet Record。動物とヒトの両方に健康リスクとなる可能性のある細菌が検出された。

イヌ用の生肉、骨や内臓を含む製品60パックを調べた。全てに糞便汚染の指標であるEnterobacteriaceae種が検出された。51%EUの基準細菌5000/gを超過。サルモネラは4検体から、カンピロバクターは3製品から検出された

 

-トウモロコシやその他の重要な作物が今やCRISPRをもつ花粉で遺伝子を編集できる

Scienceニュース

Corn and other important crops can now be gene edited by pollen carrying CRISPR

By Jon CohenMar. 4, 2019

http://www.sciencemag.org/news/2019/03/corn-and-other-important-crops-can-now-be-gene-edited-pollen-carrying-crispr

CRISPRは生物学の多くの分野を大きく変えてきたが、小麦やトウモロコシのような主要作物については植物の強固な細胞壁のために使うのが難しかった。しかしシンジェンタの研究者らが花粉を使うことでこの問題を解決した。最初の実験でトウモロコシの穀粒を増やすあるいは重くするようゲノム編集した。Nature Biotechnologyに発表

 

-「反ワクチン活動家」が米国の科学委員会を攻撃する

Scienceニュース

Antivaxxers’ attack U.S. science panel

By Meredith WadmanMar. 4, 2019

http://www.sciencemag.org/news/2019/03/antivaxxers-attack-us-science-panel

米国の反ワクチン運動は攻撃相手として科学者とその仕事:アメリカ人の予防接種計画を助言する予防接種助言委員会(ACIP)を新たに発見した。昨年の夏以降、CDCで年に3回開催されるACIPの会議に参加して怒りを爆発させたり激しく非難するワクチン反対派の数が増えている。

227日の会議にはインディアナ州から来たSandy Spaettiが「私が神様から授かった子どもたちを米国政府に渡すことに合意などしない」と延べ、何十人もの他の活動家が騒々しく称賛した。ACIPの新しい議長José Romeroは「こうしたことが新たな普通(ニューノーマル)なのかもしれない。わからない。しかしこういうことはこれからもっと多くなるのは確かだ。」という

(中略)

傍聴席に押し寄せる群衆を警察が警備し、委員と一般席の間に初めてロープが張られた。これはこの国のワクチンを巡る議論を反映している。一方は根拠に基づく、私情を排した議論を行い、もう一方は情動に訴えオルタナティブな根拠を持ち出し個人の物語を語る。双方に接点はないように見える

それでも米国の予防接種率は高い

(フェイスブックで動員を呼びかけているそう)

 

-煙突掃除人のがん-環境由来発がんの初期の証拠

Chimney-sweeps' cancer—early proof of environmentally driven tumourigenicity

Nadia Benmoussa et al.,

The Lancet Oncology Perspectives|History of medicine|Volume 20, ISSUE 3, P338, March 01,

(導入部分のみ)

18世紀の欧州ではいわゆる煙突掃除がんが極めてありふれていた。伝統的には煙突掃除には通常孤児や貧しい家庭の若い少年が雇われ、煙突の中に登ってブラシで掃除した。18世紀は欧州と北米全体でよく行われていたが、煙突掃除がんは主に英国の煙突掃除でみられた。多分煙突が狭くてロンドン人はしばしばその狭い煙突に入れる4-7才の若い少年を雇ったからだろう。さらに当時の衛生状態が悪くこうした子どもたちが入浴するのが通常年に一回でしばしば裸で働き何度も煙突の煤に含まれる毒素に皮膚暴露された。当時のイングランドには児童労働を規制する法はなく最少年齢が8才に規制された煙突掃除人法が成立したのは1788年である

(チム・チム・チェリー聞くと煙突掃除がんを連想してしまう・・明るい歌詞に悲しいメロディなのがまた)

 

2019-03-05

[TGA]オーストラリアではビタミンはどう規制されているか?

How are vitamins regulated in Australia?

13 February 2019

https://www.tga.gov.au/blogs/tga-topics/how-are-vitamins-regulated-australia

 一部の人々にとって、ビタミンは健康に重要な役割を果たしている。妊娠中に摂取された葉酸は先天性欠損症のリスクを減らすことができ、ビタミンDはビタミンD欠乏症の人の骨の健康を促進することができる。オーストラリアでは、Therapeutic Goods Administration(TGA)がすべてのビタミンの安全性と品質を規制している。しかし、他の医薬品同様、ビタミンには副作用や、他の薬と望ましくない方向で相互作用することがある。ビタミンはラベルの指示どおりに使用する必要があり、ビタミンを服用している間に健康上の問題が発生した場合は、医療専門家に相談するべきである。この記事では、我々がどのようにビタミンを規制しているか、そして製品ラベルのAUST番号から、ビタミンが受けてきた監視の内容をどのように読み取るのかを説明する。

TGAはどのようにビタミンを規制しているか

 TGAはオーストラリアにおける医薬品およびその他の治療用製品の規制を担当している。我々は、オーストラリアで合法的に供給される前に、リスクの高い医薬品の安全性、品質、および有効性について評価する。 有効性とは、製品にそれが宣言しているとおりの作用があるかどうかを指す。リスクの低い医薬品の安全性と品質は、このような医薬品を承認済みの低リスク成分と承認済みの低リスクまたは深刻でない健康状態に限定し、質の高い製造を義務付けることで規制している。医薬品の事業主(商業的スポンサー)はまた、彼らの製品が機能するという根拠の保持が義務付けられており、TGAが製品の正式なコンプライアンス調査を行う場合、この根拠をTGAに提出しなければならない。このTGAのアプローチは、低リスクの医薬品を承認するためのコストを削減する。 販売が許可される前に、すべての低リスク製品の有効性を確認するとしたら、追加の費用は消費者が負担することになるだろう。 

ビタミンの種類と用量に応じて、ビタミンは処方薬または補完医薬品として規制されている。 ほとんどのビタミンは、低リスクの補完医薬品のカテゴリーに分類され、TGAはその安全性と品質のみを規制している。

ビタミンはオーストラリアで合法的に販売される前に特定の条件に適合しなければならない

 TGAによる補完ビタミンおよびその他の低リスク医薬品の市販前評価は、製品が以下の特定の条件に適合することを含む:

           製品は、TGAがすでに安全性と品質の評価を行った、承認済みリストの成分のみを含まなければならない。

           製品の事業主は承認済みの使用法リストから選択しなければならず、またこれらの使用法は深刻でない健康問題に対するものに限られる。製品は重篤で命を脅かすような病状に対して強調表示を行ってはならない。

           製品は品質基準を満たす認定施設で製造されなければならない。

           製品の事業主は製品にはそれが宣言する作用があることの根拠を持たなければならない。

ビタミンはTGAの市場調査の対象である

 リスクの低い医薬品に関しては、TGAは事業主が商品の有効性に対して保持する根拠を市販前に評価することも、最終製品およびそのラベルを検査することもない。しかし、市場に出回る商品のターゲット調査、またはランダム調査の一環として、いずれの商品も調査の対象となり得る。このようして我々は毎年、数百の商品を調査している。TGAの調査によって事業主が製品の有効性について十分な根拠を持っていないことが判明すれば、我々はオーストラリアでその商品を販売する承認を取り消すことができるし、またそうする。不適切なまたは不正確なラベルなど、その他の形態の法令違反もまた販売の取り消しとなり得る。我々は定期的に取り消された商品のリストをTGAウェブサイトで公開している。

ラベルのAUST RまたはAUST L番号を確認せよ

 TGAによって販売を承認された医薬品はすべて、ラベル上にAUST R番号またはAUST L番号が含まれる。AUST R番号は、TGAが安全性、品質および有効性について評価した登録医薬品のためのものである。 AUST L番号は、TGAが安全性と品質のみを規制する、ほとんどのビタミン製品を含む低リスク医薬品リストに記載される医薬品のためのものである。これらの番号が表示されていない医薬品は、オーストラリアでの販売が承認されていない可能性がある。これはオンラインで販売されている製品に特に懸念され、こうした製品には成分リストにない、潜在的に危険な成分が含まれているかもしれない。

専門家のアドバイスを求めよう

 ビタミン摂取は他の医薬品と同様、十分な考慮を必要とする。 常にビタミン製品のラベルを読み、使用説明書に従おう。一部のビタミンおよびその他の補完医薬品は、他の医薬品またはサプリメントと相互作用するかもしれず、またそれ自体に副作用があるかもしれない。 ゆえに、医師や薬剤師からどの医薬品を服用しているかと尋ねられたら(たとえば手術前)、ビタミンやその他の補完医薬品をリストに含めることを忘れないようにしよう。

重篤な問題および予期せぬ副作用は報告しよう

 オーストラリアにおける医薬品の広告および安全性の監視において、だれもが重要な役割を持つことができる。誤解を招くような強調表示をしていると思われる製品または広告を見つけたら、TGAに報告して欲しい。医薬品を服用して予期せぬ副作用を経験したならば、速やかに医療専門家に助言を求め、かつTGAにもその件について報告しよう。

 

[PMRA]2017-2018農薬コンプライアンスと執行報告書

Pesticide Compliance and Enforcement Report for 2017-2018

2019-02-22

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/consumer-product-safety/reports-publications/pesticides-pest-management/corporate-plans-reports/pesticide-compliance-enforcement-report-2017-2018.html

 ヘルスカナダの国家農薬コンプライアンス計画(National Pesticide Compliance Program:NPCP)に関する2017-2018会計年度報告書。NPCPは、Pest Control Products Act(PCPA)とその規則への遵守の促進、監視及び執行を任務として、ヘルスカナダのPMRAとRegulatory Operations and Regions Branch (RORB)が運営している。

 NPCPはPCPAの規制範囲の全てを網羅している。例えば、農薬の登録者、製造者、輸入者、販売者、そして使用者である。NPCPは2017-2018に新たに開始された枠組みであり、次の7部門からなる:農薬の「登録」、「輸入」、「市場」、「使用者」、「再評価」、「サーベイランス」、「調査・コンプライアンス」。地域格差を考慮するため、国家活動と地域活動の両方を踏まえた計画である。

 コンプライアンス措置はリスクに基づき優先度が決められる。例として、法への不適合が判明する、あるいは疑われる場合、不適合率が高い結果を出しているところにターゲットを絞った取り組みが行われる。この報告書に記された遵守率は調査した対象の結果であり、業界全体を示すものではない。報告書では、全てのコンプライアンス状況をリスクレベルとともに報告しており、その結果は次年度以降の計画に活かされる。

計画の枠組み(段階的)

1)          予防活動:教育と支援活動、ワークショップ、講演、コンサルタント、見本市での展示ブース

2)          ターゲット監視:聞き取り、検査、サンプリング、サーベイランス

3)          迅速対応:執行対応、調査

2017-2018年基本統計

           PCPAのコンプライアンスを促進するために253の支援活動を実施。講演、会合、見本市での展示ブース、出版物など。

           933の査察を実施。

           PMRAが428検体を検査。

           部門ごとの遵守率は11%から100%。

           最も一般的な違反は、販売(34%)、所持(25%)、輸入(21%)。計画的調査で確認された違反は1288件、検証で確認されたのが242件であった。法に不適合とされた部門には796件の執行対応を行い、うち75件は口頭指導、359件は紙上指導、341件は執行文書、21件は遵守命令。

           Agriculture and Agri-Food Administrative Monetary Penalties (AMPs) Actに基づく、罰則対象の違反通知が30件、警告対象の違反通知が2件。

 

[FDA]FDAは輸入食品が安全であることを確保するための複数階層アプローチの概要を示す

FDA Outlines Multi-Layer Approach to Making Sure that Food Imports Are Safe

February 25, 2019

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm631767.htm

 本日、FDAは、米国への輸入食品の安全性確保を支援する包括的なアプローチを概説した「Strategy for the Safety of Imported Food」(輸入食品の安全性戦略)を発表した。

FDA輸入食品の安全性戦略

FDA Strategy for the Safety of Imported Food https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/ImportsExports/Importing/ucm631747.htm

 国内の消費者は、一年を通して手頃に入手可能な、安全で、多様で、そして豊富な食品の供給を求めている。こうした消費者の要求を満たすため、米国はフードサプライ全体のおよそ15パーセントを輸入している。 今日、生鮮野菜のおよそ32パーセント、生鮮果物の55パーセント、そして国民が毎年消費するシーフードの94パーセントが、200以上の国や地域、および約125,000の食品施設と農場から供給されている。しかし、このますますグローバル化し複雑になる市場が、我々の食品安全システムに新たな課題を投げかけているのもまた事実である。

2011年、連邦議会はFDA食品安全近代化法(FSMA:Food Safety Modernization Act)を可決し、連邦規制当局の焦点を汚染への対応から防止に移行した。過去数年にわたり、FDAは国内外の食料生産者、製造業者、加工業者、包装業者、および保管者に適用可能な予防を軸とした基準を開発してきた。新しい食品安全基準の確立に加え、FSMAは業界がこれらの基準を満たしていることを確認するため、FDAに新たに補足的な監督および執行の権限を与えている。査察による監督は引き続き国内の食料生産者に対する主要な手段であり、また外国の生産者に対しては重要な手段であるが、議会は輸入食品に関連する食品安全性リスクの管理にはより多くのことが必要であると決定した。こうした必要性に対応するため、FDAはFSMAを通じて新しいツールと権限を与えられ、望ましくはその食品が国境を超える前に、もしくは米国の消費者の食卓に上がる前に、食品安全問題の発生を防ぐことを主眼とした監督システムの構築を任された。

国内外の生産者にとって公平な競争条件を維持しながら、公衆衛生のリスクを軽減するような方向で、国際的なフードサプライチェーンのさまざまな分野であらゆる種類の利用可能なツールを使用する最善の方法を決定するには、器用さと実用主義の両方を必要とする。この戦略文書は、輸入食品の安全性に対する包括的なアプローチの一環として、FDAが新しい輸入監視ツールを既存のツールとどのように融合しているかを説明している。

戦略は4つの目標を定めている。

目標1:輸入向けに提供される食品は米国の食品安全要件を満たす

目標2:FDAによる国境監視が危険な食品の侵入を防ぐ

目標3:危険な輸入食品に対する迅速で効果的な対応

目標4:効果的かつ効率的な食品輸入プログラム

 この戦略文書は、目標達成のためにFDAが取っているいくつかの方法を概説する。

*戦略:FDA Strategy for the Safety of Imported Food 

https://www.fda.gov/downloads/Food/GuidanceRegulation/ImportsExports/Importing/UCM631864.pdf

 

輸入食品の安全性パズルを完成させよう

 FDAは米国内で消費されるほぼすべてのヒトおよび動物用食品の安全を監視している。

FDAの優先的目標は、国民が他国から輸入された食品は国内で生産された食品と同様の安全性基準を満たしていると確信できることである。そのために、FDAは多くの要素を統合し、世界のどこで生産されようとも米国の食品は安全に食べられるものであるように手助けしている。

下の図で分かるように、海外生産の食品と国内生産の食品は、多少の違いはあるものの、多くの同じ規則およびツールによって影響を受けている。

 

-FDAの食品安全ミッションおよび輸入食品の監視の近代化を促す新しい戦略に関するFDA長官Scott Gottlieb, M.D.および副長官Frank Yiannasの声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., and Deputy Commissioner Frank Yiannas on a new strategy to advance FDA’s food safety mission and modernize oversight of imported food

February 25, 2019 https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm631991.htm

米国に入国する前に、輸入食品の安全性に関する問題を防ぐという目標を達成するために、「輸入のために提供される食品は国産の食品と同じ基準を満たす」ことを継続的に確約する新しい措置を講じる。この目標を達成するためのツールの1つは、海外の食品施設の現地査察である。これらの貴重な査察はリソース集約型であるため、FDAの戦略は査察のためにリスク情報に基づく企業の優先順位付けのためのツールにより現代的な焦点を当てることになる。我々の決定は、他の監視活動や協力者からより多くのデータや情報を得ることで確かなものになるだろう。そのために、最近ではFDAの外国供給業者検証プログラム(FSVP:Foreign Supplier Verification Programs)規則のための査察も開始した。このプログラムでは、輸入業者に、供給業者が米国の食品安全基準を満たしていることの確認を義務付ける。この規則に基づくいくつかの重要な要件には、米国内に拠点を持つ輸入業者に、ハザード分析、食品および外国供給業者のリスクの評価、および必要に応じて第三者による監査を含む、同定されたハザードに基づく安全性検証活動の実施を義務付けることなどがある。

 さらに、認定第三者監査プログラム(Accredited Third-Party Certification program)の開始によって、入国前に輸入食品の安全性の問題を防止するという目標の達成を支援する。このプログラムは、海外食品施設の監査のための枠組みを提供し、米国の食品安全基準への準拠を検証するもので、これは輸入業者が任意適格輸入業者プログラム(VQIP:Voluntary Qualified Importer Program)の資格を得るために使用することができる。VQIPによって輸入業者は、監査による安全性保証に基づき、審査と食品の輸入を迅速化することができる。

 予防的措置への比重をさらに高めるため、FDAの新しい戦略ではシステム認証プログラムをどのように活用するかについても概説している。このプログラムの下で、我々は他国の食品安全システムと監視活動が米国のそれと匹敵するレベルの公衆衛生保護を提供しているかを確認する。お返しに、これらの国々は米国のシステムと監視活動と同様の信頼を寄せる。信頼できる国々の規制プログラムによる活動に頼ることによって、FDAは、強力な規制システムを用いて外国の規制当局がすでに行っている査察監督活動については実施を回避することができる。システム認証プログラムを通じて非常に強力な食品安全システムを持つ国々とのパートナーシップを活用することで、検査および国境審査活動において、よりリスクの高い地域から輸入される食品を優先することが可能となる。これまでのところ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアは、システム認定プログラムの下で評価され、同等であると認定されている。 また、現在、欧州連合(EU)と相互評価を進めている。

 問題のある外国食品を未然に防ぐ努力の一方で、米国の国境での輸入審査と検閲プロセスを更新することで、安全でない製品の検出と拒否という2つ目の目標も同様に重視している。FDAは、危険性の高い食品を含む、米国への輸入が計画されている食品の調査を担当している。この複雑なタスクを達成するために、FDAは輸入食品法令遵守スクリーニング・システム(PREDICT:Predictive Risk-based Evaluation for Dynamic Import Compliance Targeting)を利用している。これは危険性の高い輸入向け食品の出荷を認識することに役立つ自動輸入審査ツールである。新しい戦略の一環として、FDAは、外国供給業者検証プログラム、任意輸入業者インセンティブプログラム、認定第三者監査人、外国の規制当局および国内サプライチェーン活動からの新しい情報源を取り入れてこのツールを最適化するつもりである。さまざまな情報の流れにアクセスすることで、輸入食品が米国市場で利用可能になる前に、問題を捉えることができるようになる。

 最初の2つの目標、危険な食品が米国に入らないように防止および阻止するための最善の努力にもかかわらず、危険な食品をすべて市場に出す前に完全に阻止することは不可能であるという事実から目を背けるべきではない。だからこそ、我々の第3の目標は、安全でない輸入食品に迅速に対応する能力を高めることにある。この目標を達成するために、新しい戦略では、FDAが物理的検査の利用を最適化し、サンプリングの対象に最もリスクの高い製品に的を絞った、戦略的ターゲット調査サンプリングを開発する方法について説明する。我々はまた、州や他のパートナーと協力して、輸入向け食品の受け入れの判断に使用される試験方法やツールをどのように改善していけるか、模索を続ける。さらに、義務的リコール権限、インポート・アラート(輸入警告)、および規制パートナーとの改善された情報共有などを適宜利用し、食品安全事象への対応の効率を改善するチャンスを最大限に活用する。

 我々の最終的な目標は、我々の輸入プログラムが効果的かつ効率的であり、これらの目的を推進するために最新のツールを採用することである。世界的な食品施設と農場の在庫改善を進めて、最も効率的にリスクの高い分野に輸入食品安全監視のためのFDAのリソースを配分し、可能な限り効果的にあらゆる種類の規制ツールを戦略的に採用する。 輸入食品安全プログラムを可能な限り効率的にするために、輸入食品安全活動の実績を評価し、それらの評価に基づいて我々の活動を改善するための追加措置を講じる。我々はすでに輸入食品の安全性に関する業績評価指標と結果指標の開発を進めており、輸入食品、外国の供給業者、FSVPの輸入業者、その他の輸入業者に関する指標と機密でないデータが準備され次第公開される予定である。

 

[EVIRA]植物食品サプリメントは概ね安全

Plant food supplements are mostly safe

February 13/2019

https://www.ruokavirasto.fi/en/organisations/risk-assessment/news-about-risk-assessment/plant-food-supplements-are-mostly-safe/

 大部分の植物性フードサプリメントは安全である。問題は、植物性フードサプリメントが医薬品と同時に使用される場合に生じ、特に両方とも複数を使用している場合に問題となる。フィンランド食品局のリスク評価部門が作成した新しいリスクプロファイルによると、植物性フードサプリメントの安全性について多くの不確実性が存在し、情報も不足している。この調査では、植物性フードサプリメントの有効性については検討しなかった。フィンランド食品局は、子どもや妊婦による植物性フードサプリメントの使用を勧めない。

リスクプロファイルは全ての植物性フードサプリメントを網羅しておらず、原料に使用される30種を対象にし、うち9種(エキナセア種、フェンネル/ウイキョウ、ショウガ、スギナ、紅麹、セージ、ダイズ、茶、タイム)は詳細に調査した。フードサプリメントに最もよく使用されるのは、エキナセア(Echinacea)、コーンフラワー(coneflower)、ショウガ(ginger)及び紅麹(red yeast rice)であった。

 フィンランド食品局の主任研究官Tero Hirvonen博士は、「フィンランドでは、植物性フードサプリメントの使用は定期的で、いくつもの調製品を同時に利用している。サプリメントにも複数の植物種が使用されている。医師や薬剤師には、植物性フードサプリメントの使用について告げられないのも特徴である」と述べている。

植物性フードサプリメントに健康リスクがあるかもしれない

 植物性フードサプリメントは、まれだが風邪以外の疾病治療に利用される。有毒になるほど多量を使用するような特徴のサプリメント成分はないが、医薬品と一緒に摂取すると害になるだろう。

「リスクプロファイルは、特にショウガとスギナ(horsetail)のサプリメントの使用について、医薬品成分との相互作用の重大リスクがあることを示している。しかしながら、フードサプリメントの複合影響も膨大な不確実性を含んでおり、ほんの数件しかヒトを対象とした試験が行われていないことには留意しなければならない。さらに、多くの使用者が複数の植物性フードサプリメントを医薬品とともに利用し、サプリメント自体も複数の異なる植物を含んでいることもしばしばある。このことは、植物性フードサプリメント同士の相互作用についての知見は非常に限られているため、相互作用の評価についての不確実性を深めることになる。」とHirvonen博士は述べた。

紅麹と緑茶が最も問題がある

 リスクプロファイルによると、最も問題がある植物性フードサプリメントは紅麹と緑茶である。紅麹サプリメントの使用は、使用者らから寄せられた危険性が明らかになっている。紅麹サプリメントはよく使用説明書に反した使い方がされる:使用者には多数の疾患があり、非常に多くの医薬品も摂取している。

「紅麹サプリメントは、体重管理、食事管理、投薬などのはるかに安全な方法があるにも係わらず、もっぱら高コレステロールの治療のために利用される。紅麹サプリメントの使用は肝臓障害の指標となる酵素レベルの上昇も報告されている。」とHirvonen博士は述べた。

 緑茶の多量摂取も肝臓障害を誘発する。

 新しいリスクプロファイルは、フィンランドで実施したEUが資金援助しているPlantLIBRA projectで収集した一部の調査データに基づいている。それらは、植物性フードサプリメントの組成、含有成分の毒性、医薬品成分との相互作用の可能性に関する文献情報である。

*PlantLIBRA project

https://www.ruokavirasto.fi/en/organisations/risk-assessment/projects-of-risk-assessment/chemical-food-safety/plantlibra-plant-food-supplements.-levels-of-intake-benefit-and-risk-assessment/

 

[EVIRA]特定医療目的の食品はフィンランド食品局に通知しなければならない

Dietary foods for special medical purposes must be declared to the Finnish Food Authority

February 15/2019

https://www.ruokavirasto.fi/en/companies/food-sector/uutiset/dietary-foods-for-special-medical-purposes-must-be-declared-to-the-finnish-food-authority/

新しいEU規則に求められているように、全ての特定医療目的の食品の市場参入に関する通知はフィンランド食品局に届けられなければならない。この規則は、包装や広告上に栄養や健康強調表示を含むことも禁止している。

特定医療目的の食品は、患者の食事を一部置き換えたり、補足するものである。経管栄養患者用栄養食品、あるいは牛乳にアレルギーのある乳児向けの乳児用調製乳が含まれる。

欧州委員会は欧州議会及び理事会のEU規則No 609/2013を補完する2015年9月25日のEU規則2016/128で特定医療目的の食品の特別な組成や情報の必要条件を定め、この規則が2019年2月22日に発効した。乳児用の特定医療目的食品については2020年2月22日に適用される予定である。

食品企業は規制遵守責任がある

市場に参入している全ての特定医療目的の食品は、通知書でフィンランド食品局に届出なければならず、その後、電子的にも通知を提出しなければならない。フィンランド食品局は、通知を受け取った際にその製品が規制に従っているかどうかを評価することはない。製品を市販する食品企業は規制遵守を評価する責任がある。フィンランド食品局は、食品製品の管理を担当する市町村や税関の関連食品管理機関に通知を送る。特定医療目的の食品の通知のためのフィンランド食品局の手数料は81ユーロである。

企業は廃止される規定に従って、製造・表示した製品の在庫を販売してもよい。

包装上や広告に栄養や健康強調表示を含むことは禁止されている

特定医療目的の食品は、必要栄養量が他の食品で管理することができない、あるいはとても難しい、疾患、障害、医学的状態の患者に食事を与えることを意図している。特定医療目的の食品は医学的管理の下で使用することになっている。

特定医療目的の食品は、疾病、障害、他の医学的に決められた栄養条件が「・・・管理用食品」と表示されている包装でのみ販売されることになっている。特定医療目的の食品が意図する食事管理の疾患、障害、医学的状態の名前を加えてこの文を完成させなければならない。栄養や健康強調表示を特定医療目的の食品に提示することはできない。

その製品が意図する食事管理対象の疾患、障害、医学的状態に関してこの製品を有用にする特性および/または特徴、あるいはその製品がそのような特性および/または特徴を持つ可能性があるという意味合いの記載を特定医療目的食品に添付することはできない。

*参考:Food for special medical purposes

https://ec.europa.eu/food/safety/labelling_nutrition/special_groups_food/medical_en

 

[ANSES]ミツバチの保護:ANSESは規制の枠組みの強化を助言する

Bee protection: ANSES makes recommendations to strengthen the regulatory framework

News of 08/02/2019

https://www.anses.fr/en/content/bee-protection-anses-makes-recommendations-strengthen-regulatory-framework

 農業における農薬依存縮小と植物保護製品に関する政府の対策計画の一部として、ANSESは本日、ミツバチや他の受粉昆虫保護のための規制の枠組みを強化する専門家の評価結果や助言を発表する。この助言の目的は、植物保護製品へのミツバチの暴露をさらに削減することである。

 EUでは、ミツバチ保護のために、植物保護製品の有効成分によるミツバチへのリスクも評価し、各加盟国での販売認可を得るにはミツバチへの毒性に関するデータが必要となる。フランスは、受粉昆虫が訪れる森林木立や農作物全般の、開花中および滲出液生産期間中の殺虫剤とダニ駆除剤処理の使用を禁止する2003年11月28日の省令で、欧州の規制の枠組みを補足している。その目的は、農作物がミツバチを引き付ける時期の殺虫剤やダニ駆除剤の残留物へのミツバチの暴露を制限することである。この禁止の適用除外が、当該製品のミツバチへの毒性に関する追加データと、除外申請の農学的な妥当性を分析した後に認められる場合がある。適用除外が認められると開花中や滲出液生産期間中の使用は可能だが、ミツバチがいない場合に限られる。

この規制の枠組みを強化するための助言

 ANSESは、ミツバチの同時暴露についてのANSESの作業やフィトファーマコビジランス計画関連の観察を含む、入手可能なデータすべてを検討した。開花中および/または滲出液生産期間中の殺虫剤やダニ駆除剤スプレーの散布禁止の拡大が、次の対象について推奨される。これには微生物含有製品を含む:

           この期間中に散布される全ての植物保護製品に対して。

           開花前や種子処理のスプレー液に使用する浸透性農薬を含む全ての製品に対して。

 ANSESは、禁止の適用除外を認めるには、手段が利用できるようになったらすぐに次の追加検査の対象にするべきだと助言する:

           繁殖影響、急性中毒の慢性影響、神経毒性のある殺虫剤を含むあらゆる製品のミツバチの行動影響 (ミツバチの帰巣試験)。

           マルハナバチの急性経口及び接触毒性について。

 ANSESは、どの作物が関係しているかに関わらず、そのような適用除外を受ける植物保護処理は、(予定表で決められた通りに)日没後にだけ、3時間以内で、管理者の安全性と健康を保証する状況で散布するべきだと助言した。

ANSESの評価方法論のさらなる展開

 さらに、ANSESは植物保護製品のリスク評価方法論を更新するために、この作業後に、ミツバチと他の受粉媒介者を保護する植物保護製品を評価するよう、現在専門家委員会に求めている。この作業、特にミツバチの成虫や幼虫の慢性リスクは、EFSAが提案した方法論や様々な暴露シナリオの結果に基づくものである。

 

[EFSA]意見等

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum ■■■■■で発酵して生産したl‐スレオニンの安全性と有効性

Safety and efficacy of l‐threonine produced by fermentation with Corynebacterium glutamicum ■■■■■ for all animal species

EFSA Journal 2019;17(3):5603  1 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5603

評価中のこの製品は、C. glutamicum (■■■■■)の遺伝子組換え株で発酵して生産したl‐スレオニンである。この添加物に生産株と組換えDNAは検出されなかった。C. glutamicum, ■■■■■で発酵して生産したこの製品l‐スレオニンは、この生産株に関する安全上の懸念は何も生じることはなく、対象種と環境に安全だと考えられている。飲料水と飼料で同時に投与した場合の安全性に関して懸念がある。作業者は吸入により暴露されることがあるが、急性吸入試験の結果から吸入による有害影響のリスクは低いことが示された。評価中のこの製品は全ての動物種のアミノ酸l‐スレオニンの有効源だと考えられている。非反芻動物種と同様に反芻動物でもl‐スレオニンが有効であるためには、第一胃での分解から保護することが必要である。

 

-肥育用あるいは鶏の産卵/交配のための育成用の飼料添加物としてのNatuphos® Eの認可条件の改訂

Modification of the terms of the authorisation of Natuphos® E as a feed additive for chickens for fattening or reared for laying/breeding

EFSA Journal 2019;17(2):5607  28 February 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5607

この添加物Natuphos® EはAspergillus nigerの遺伝子組換え株で生産した6‐phytaseを示している。この添加物は現在EUで、鶏肥育用、産卵鶏育成用、豚肥育用、雌豚用、マイナー豚種肥育用または繁殖用、七面鳥肥育用、七面鳥交配のための育成用、全ての他の鳥類種(産卵鳥類を含む)用および離乳子豚用の飼料添加物としての使用を認可されている。鶏肥育用あるいは産卵鶏育成用の認可は最小含有量750 FTU/kg 飼料である。この申請はこの用量を125 FTU/kg 飼料に下げることを要請している。パネルは全部で3つの短期試験と5つの長期試験を検討した。125 FTU/kg 飼料を与えられた鳥類は、2つの短期試験で著しく食事のリンの保持が良くなり、2つの長期試験で、著しくより優れた性能を示した。従って、パネルはこの添加物が125 FTU/kg 飼料の用量で鳥類の性能やリンの保持を改善する可能性があると結論した。

 

-雌豚の飲料水の添加物としてのBonvital (Enterococcus faecium, DSM 7134株)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Bonvital (Enterococcus faecium, DSM 7134) as an additive in water for drinking for sows

EFSA Journal 2019;17(2):5612  28 February 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5612

この添加物Bonvitalは子豚および豚肥育用、雌豚用、鶏肥育用、産卵鶏育成用、マイナー家禽種用の飼料に認可されているEnterococcus faeciumの調剤である。現在の雌豚への認可は、飲料水の添加物としての使用は含まれていない。この添加物は最大量2.5 × 10^8 コロニー形成単位 (CFU)/Lで雌豚の飲料水での使用を意図している。この量は同じ雌豚の完全飼料に認可された最小量の半分(5 × 10^8 CFU/kg)で、水の摂取量が飼料の摂取量より約2~3倍多いと仮定して、基本的に同じ暴露を条件とした。従って、飼料に使用する際の添加物の安全性と有効性についての結論は、雌豚の飲料水での使用にも当てはまる。

 

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum ■■■■■で発酵して生産したl‐スレオニンの安全性と有効性

Safety and efficacy of l‐threonine produced by fermentation with Corynebacterium glutamicum ■■■■■ for all animal species

EFSA Journal 2019;17(2):5602  28 February 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5602

評価中のこの製品は、C. glutamicum (■■■■■)の■■■■■株で発酵して生産したl‐スレオニンである。食事に適切な量で補完すれば、対象種に安全だと考えられている。l‐スレオニンの飲料水と飼料からの同時経口投与の安全性については懸念がある。C. glutamicum ■■■■■を用いて生産したl‐スレオニンは消費者、環境に安全である。作業者は吸入で暴露されることがあるが、急性吸入試験の結果、吸入による有害影響のリスクは低いと示された。評価中のこの製品は全ての動物種のアミノ酸l‐スレオニンの有効源だと考えられている。非反芻動物種と同様に反芻動物でもl‐スレオニンが有効であるためには、第一胃での分解から保護することが必要である。

 

-全ての動物種用Escherichia coli CGMCC 7.248で発酵させ生産したl‐トリプトファンの安全性と有効性

Safety and efficacy of l‐tryptophan produced by fermentation with Escherichia coli CGMCC 7.248 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(2):5601 28 February 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5601

生産株E. coli CGMCC 7.248とその組換えDNAは最終製品に検出されなかった。E. coli CGMCC 7.248株で発酵させて生産した製品l‐トリプトファンは、この生産株の遺伝子組換えに関する安全上の懸念は生じない。この製品は非反芻動物対象種と消費者に安全であり、動物の飼料に使用しても環境へのリスクはない。反芻動物の飼料に保護されないl‐トリプトファンを利用するのは避けた方が良い。この製品のエンドトキシン量と発塵性は使用者の吸入リスクを示している。評価中のこの製品は全ての非反芻動物のアミノ酸l‐トリプトファンの有効源として認められている。非反芻動物種と同様に反芻動物でも補足l‐トリプトファンが有効であるためには、第一胃での分解から保護することが必要である。

 

[EU]RASFF Week09-2019

警報通知(Alert Notifications)

オランダ産セントジョーンズワートカプセルのピロリジジンアルカロイド(2459 µg/kg)、インド産英国経由大豆ミートのオクラトキシンA (44 µg/kg)、トルコ産ベルギー経由チリパウダーの未承認着色料スーダン1 (>3000 µg/kg)・スーダン2 (655 µg/kg)・スーダン3 (>3000 µg/kg)及びスーダン4 (661 µg/kg)、ルーマニア産有機グルテンフリーコーンパスタのオクラトキシンA (7.8 µg/kg)、スペイン産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル(1.02 mg/item)及びタダラフィル(18.3 mg/item)、スペイン産解凍メカジキ刺身ロインの水銀(1.3 mg/kg)、イタリア産チルドシャモアサラミの鉛(6.525; 0.595; 0.71; 0.81 mg/kg)、フランス産セントジョーンズワートを含む食品サプリメントのピロリジジンアルカロイド(4695 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

インド産骨付き鶏もも肉の未承認物質モノクロトホス(0.70 mg/kg)、2,4-ジニトロフェノール (DNP)のオンライン販売、トルコ産ヘーゼルナッツのアフラトキシン(B1 =6.8; Tot. = 23 µg/kg)、タイ産冷凍調理済みカツオロインのヒスタミン(273.1 mg/kg)、北マケドニア共和国産リンゴのジメトエート(0.2 mg/kg)及び未承認物質オメトエート(0.056 mg/kg)、米国産カナダ経由ホットチリソースの亜硫酸塩未承認(177.8 mg/kg)、インド産冷凍全形イカのカドミウム(1.9; 1.7 mg/kg)、ベトナム産冷凍マカジキロインの水銀(1.33; 1.56 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

中国産飼料用ビタミンB2 80%の未承認遺伝子組換え細菌(枯草菌)、フィンランド産エキナセア食品サプリメントの未承認販売、フィンランド産ワレリアナの根抽出物の未承認販売、ハンガリー産ミルク及びダークチョコレートの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD; 1750 mg/kg)、エジプト産酢漬けのカブの未確認着色料(おそらくローダミンB)、

通関拒否通知(Border Rejections)

アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(Tot. = 43 µg/kg)、アルゼンチン産茹でピーナツのアフラトキシン(B1 = 26; Tot. = 40 µg/kg)、ブラジル産ブラジルナッツのアフラトキシン(B1 = 10.3; Tot. = 24)、インド産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 62; Tot. = 69.2 µg/kg)、パキスタン産バスマティ米のアフラトキシン(B1 = 19.9; Tot. = 21.6 µg/kg;B1 = 6.8 µg/kg)、ウズベキスタン産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(3353 mg/kg)、中国産キノコのカドミウム(0.673 mg/kg)、中国産緑茶の未承認物質アントラキノン(0.03 mg/kg)、トルコ産オレンジ(0.144 mg/kg);マンダリン(0.373 mg/kg)のエスフェンバレレート、セネガル産鳥餌用ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 33.8 µg/kg)、中国産凍頂烏龍茶のピリダベン(1.47 mg/kg)・未承認物質N,N-ジエチル-メタ-トルアミド (DEET) (0.047 mg/kg)及び未承認新規食品成分チョウマメ、香港産未承認遺伝子組換え( cry1Ab/Ac 検出)ライススティック、インド産チリパウダーのアフラトキシン(B1 = 9.8 µg/kg;B1 = 20.8; Tot. = 20.8 µg/kg)、トルコ産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 26.8; Tot. = 29.2 / B1 = 21.4; Tot. = 25.4 µg/kg)、シリア産レバノン経由イチゴジャムのソルビン酸(E200) (379 mg/kg)未承認及び亜硫酸塩(20 mg/kg)非表示、スリランカ産有機チリパウダーのアフラトキシン(B1 = 10.7 µg/kg)、トルコ産ピスタチオバーのアフラトキシン(B1 = 9.6 µg/kg)、中国産ジャスミン茶のアセタミプリド(0.3 mg/kg)及び未承認物質トルフェンピラド(0.39 mg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質カルベンダジム(0.39 mg/kg)、中国産クコの実の未承認物質カルボフラン(0.040 mg/kg)、中国産茶の未承認物質トルフェンピラド(1.2 mg/kg)、トルコ産乾燥ブドウのオクラトキシンA (41 µg/kg)、

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査課 
-2019-02-22
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43026
2019.2.15〜2019.2.21

-2019-02-15
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43023
2019.2.8〜2019.2.14

[MFDS] [説明資料]「農家が自主検査するように?」予想外れの殺虫剤卵の対策(韓国日報2.19報道の説明)
農畜水産物政策課 2019-02-19
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43025
2019年2月19日、韓国日報に報道された「農家が自主検査するように?予想外れた殺虫剤卵の対策」について、次のように説明する。
記事の内容:「選別洗浄すれば安全な卵と呼ばれる」抗生剤など残留物の検査規定のない殺虫剤卵監視まだ不透明
政府は「食用卵選別包装」業を新設して、すべての家庭用卵について最小限の衛生的な選別‧洗浄‧殺菌などの処理後包装して流通‧販売するようにしている。
参考に過去‘17.8月の卵殺虫剤検出事件以後、卵安全管理のために全体の産卵鶏農家はもちろん伝統的な市場、スーパーなど流通卵に対しても殺虫剤の安全性検査を持続的に推進している。
(‘18年検査実績)生産段階1,342件の検査(不適合4件)、流通段階: 2,325件の検査(不適合5件)
この他にも食用卵を収集‧販売する事業者は、収集する農場別に、年2回以上の検査をするようにしている。
○政府は食用卵選別包装流通義務制度が施行されても、事業者のみに安全管理を任せず、衛生検査及び回収検査を通じて効率的に安全管理を強化する計画である

[MFDS]生活に必要な「食品医薬品などの安全技術」を国民が直接提案 
研究企画調整課 2019-02-25
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43272
食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、食品‧医薬品などの生産から消費まで国民の日常生活や産業現場で要求される「食品・医薬品などの安全技術」に対するニーズの調査を、全国民を対象に実施する。
*食品・医薬品などの安全技術: 食品‧医薬品などの基準規格設定‧安全性評価‧有効性評価・試験・分析技術及び食品・医薬品などの生産から消費に至るすべての過程で予防・要因の低減化‧安全管理に関する技術などをいう
今回の調査は食品・医薬品など安全管理と関連した研究開発分野で国民が要する技術または研究開発課題などを発掘して‘20年以後に推進する課題を選定するために用意した。
公募期間は2月25日から3月15日までに企業、大学、研究所などの分野別専門家を含み国民誰でも参加することができ、優秀提案者10チームに対しては賞を与える計画。
* 参加方法: 評価院研究管理システムオンライン受付、Eメール、郵便受付
安全評価院は、国民が実感できる研究開発事業ニーズを発掘するために‘14年から国民を対象に「食品・医薬品などの安全技術需要調査」を進めている。 
○ ‘14年から’18年までの5年間で合計166件が提案され、18件が採択・推進された。
   * ‘14年~’18年安全器術需要提案採択率: 約10.8%
  特に▲美白化粧品の美白成分含有実態調査▲保健用マスク効力試験法などが採用されて評価院研究開発事業で推進された。
○ また、‘19年には、食品、医薬品、医療機器の分野以外にも、日常生活で密接に使われる化粧品、生活用品など安全管理の分野にも積極的に発掘して推進する予定。
<添付> ‘2019年食品・医薬品など安全技術現場ニーズ調査’ポスター

[MFDS] [報道参考資料]気になる毒性情報、トックスインフォ(Tox-Info)で検索してください!
 毒性研究科 2019-02-22
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43270
□ 食品医薬品安全処は、生活の中の有害物質600件の毒性情報を新たに追加して使用者アクセスを改善した毒性情報提供システム‘Tox-Info‘(http://nifds.go.kr/toxinfo)を拡大改編した。
   ※ トックスインフォ(Tox-Info): 食品・医薬品などに使われる化学物質の毒性情報、応急手当時に活用可能な中毒情報、タバコに含まれる有害成分情報などを提供する毒性情報提供サイト。
○ トックスインフォには、カビ毒アフラトキシン、プラスチック可塑剤ジイソノニルフタル酸など600件を今回新たに追加して、現在計2,777件が登録されている7。
○ 今回改編した主な内容は、▲物質検索機能拡大▲項目別抽出機能強化▲便利な情報の確認など。
食薬処は「Tox-Info」を通じた毒性情報提供を拡大して、気になる情報を簡単に早く見つけることができ、消費者の知る権利を満たすために、国民の不安を解消すると期待する。日常生活で暴露される化学物質の種類が多様になるに連れ、新しく確認される毒性情報を持続的に追加して提供する。

[MFDS]残留農薬基準を超える輸入ニンニクの芽の回収措置 
輸入流通安全課 2019-02-21
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43268
食品医薬品安全処は、輸入食品販売業者が輸入‧販売した中国産「新鮮にんにくの芽」から、残留農薬「プロシミドン」が基準(0.05㎎/㎏)を超え(2.64㎎/㎏)検出され、該当製品を販売中止及び回収措置する。
*プロシミドン: ブドウ、キュウリ、タマネギ、イチゴ、ピーマンなどに主に使用される殺菌剤
<回収対象製品> 表あり

[MFDS]産卵の日を確認し、購入して下さい 
食品安全表示認証課 2019-02-21
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43266
政府(食薬処と農食品部)は、消費者の知る権利と選択権強化のために推進してきた「卵の殻(卵殻)産卵日付表示制度」を養鶏協会などの生産者団体との協議を経て、2月23日予定通り施行する。
○ 今回の産卵日付表示制度の施行で、卵の消費期限の設定基準が透明になって卵の安全性が強化され流通環境も改善される効果を生むことが予想される7。
○ 産卵日付表示施行により、卵の生産情報は産卵日付4桁の数字を先頭に追加で表示して、既存の6桁(生産農家、飼育環境)で10桁に増える。
   * 卵殻表示構成: 産卵日付(4桁)、生産農家番号(5桁)、飼育環境(1桁)
例示)1012 M3FDS 2 (添付参照)
○ 消費者は、包装紙に表示された賞味期限と保管状態などを考慮して、卵の購入を決めるが、産卵日付情報を追加で提供することで消費者の選択を強化する一方、回収対象卵の情報をより正確に確認することができる。
* 生産農場の事業場の名称、所在地などの情報は、食薬処食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)で確認することができる
○ 併せて、政府は、卵の産卵日表示制度について、農家など生産現場や流通業係が環境の変化に適応する期間を考慮して実施した後、6ヶ月間のキャンペーン期間を運営して、改善が必要な場合適切な措置を取る計画。
□ 一方、政府は、家庭用に販売されている卵を衛生的な方法で選別‧洗浄‧殺菌‧包装後流通するようにする「選別包装流通制度」を4月25日から施行する。
○ 選別包装流通制度は、割れたり、血液が含有されて食用に適していない卵などを前もって取り除いて流通‧販売することで消費者が、もっと安心して卵を消費することができるようになると期待される7。
○ 政府は、家庭用の卵の選別包装流通制度義務化に必要な十分な施設を確保して、生産者団体の要求事項などを反映して、1年のキャンペーン期間を運営する計画であり、卵の流通センターの設立も持続的に支援する計画である。
□ 併せて、政府は、「農水産物流通及び価格の安定に関する法律」に基づいて卵の流通センターを拡大して「卵取引参照価格公示制」を導入する計画。
   * 卵取引参照価格公示制: 卵共販場で取引価格を決めて公布(公布された価格を基準に駆け引きを通じて取引価格決定)
○ このため、政府が支援する卵の流通センターでは、共販場の開設を義務化して、民間などから共販場施設基準を揃える場合には、機能を実行することができるように誘導していく。
○ 政府は、卵の安定した需給管理及び冷蔵流通システムの構築などを含んだ流通構造改善のために農食品部と食薬処など関係省庁、生産者団体、流通業者、消費者団体、学界など専門家が参加する専門委員会構成‧運営することにした。
政府は、卵産卵日表示と家庭用の卵の選別包装流通制度の施行を通じて、消費者が卵を安心して消費できる環境を醸成できるように最善を尽くす

[MFDS]海洋深層水のミネラルエキスを新しい食品原料として認定 
新素材食品課 2019-02-19
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43257
□ 食品医薬品安全処と海洋水産部は、海洋深層水ミネラルエキスを新しい食品原料として認定*したと19日発表した。
   * 新しい食品原料認定制度: 国内で食品として摂取経験がない原料について安全性などを評価し、新しい食品原料として認められるようになれば食品公典登載まで認められた者に限って一時的に使うことができる(「食品衛生法」第7条第2項)
○ 去る2017年から海洋水産部が実行したミネラルエキスの毒性評価などの研究結果と国外使用状況、製造方法、原料の特性資料などをもとに食薬処の審査を経て、海洋深層水ミネラルエキスが新しい食品原料と認められた。
○ 海洋深層水は、水深200m以下に存在する低温で清浄な海洋水資源でマグネシウム、カルシウムなどミネラルを豊富に含む。
  ミネラルエキスは、海洋深層水を濃縮‧分離する製造工程を経て得た粉末原料でパン類、飲料、酒類などの食品原料として使われる予定。
   * 海洋深層水のミネラル含有量: 2g/L、一般飲料水のミネラル含有量: 8∼32mg/L
○ 海洋深層水ミネラルエキスはアメリカ、日本、台湾など海外でも健康補助食品、医薬品、水産加工など多様な高付加価値産業で活用されている。
海洋深層水から出たミネラルエキスが新しい食品原料として認められるようになり、今後、これを原料とした多様な食品を通じて五大必須栄養素の一つであるミネラルをもっと豊かにすることができると期待される。
○ また、関連の法律が改定され、3月から海洋深層水を処理することができる製造業が新設される予定で、海洋深層水処理水の一種であるミネラルエキスが新しい食品原料と認められることによって、海洋深層水関連産業がさらに活性化されると見込まれる。
   *  「海洋深層水の開発及び管理に関する法律」: ‘17.3月改正、’19.3月施行
   *  海洋深層水を処理することで、海洋深層水を脱塩、濃縮またはその他の方法で加工したもの、その種類は脱塩水、濃縮水、ミネラル濃縮水、ミネラルエキスがある
添付: 海洋深層水ミネラル抽出物写真

[MFDS]食品医薬品安全処、水耕栽培野菜類の重金属安全レベルの点検 
汚染物質課 2019-02-14
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43253
□ 食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、大型スーパーやオンラインなど市中に流通‧販売されている水耕栽培野菜類の重金属汚染状況を調査した結果、安全なレベルだと発表した。
   * 水耕栽培: 土壌を使わずに水と栄養分(培養液)で栽培する方式
○ 今回の発表は、重金属が水に溶ける特性があるため水耕栽培野菜類に重金属が蓄積されて汚染度が高いという懸念があり、レタス‧チコリなど水耕栽培束野菜5種とスプラウト野菜16種を対象に、重金属汚染を調査した結果。
   * 束野菜(5種): レタス‧チコリ‧マスタード‧フダンソウ(leaf beet)‧ロメインレタスである
   * 若芽野菜(16種): ブロッコリー‧大根‧菜の花‧コールラビ‧アルファルファ‧白菜‧チンゲン菜‧ビット‧チコリ‧クローバ‧ビタミン(アブラナ科の野菜)‧水菜‧キャベツ‧アマランス‧ロメイン‧大根の若菜
調査の結果、水耕栽培野菜と土壌栽培(畑栽培)の野菜の両方の重金属検出量は、基準値以内で安全なレベルであって、水耕栽培と畑栽培の野菜重金属検出レベルを比べると同じようなレベルであると確認された。
水耕栽培野菜の重金属検出量は、鉛0.002~0.074ppm、カドミウム0.001~0.014ppm、無機ヒ素不検出~0.010ppmの範囲中にあり、 畑栽培野菜は、鉛不検出~0.031ppm、カドミウム不検出~0.047 ppm、無機ヒ素は不検出~0.015 ppmの範囲だった。
    * 葉茎菜類(葉、花、葉幹を食用する野菜)重金属の基準: 鉛0.1 ppm、カドミウム0.05 ppm
○ サラダなどで食べる水耕栽培のスプラウトは、鉛不検出~0.017ppm、カドミウム不検出~0.013ppm、無機ヒ素不検出~0.020ppmの範囲の中にあり、全て安全なレベルだった。
○ 水耕栽培野菜類に重金属が多く蓄積されるという懸念とは異なり、安全なレベルと確認されたことは、生育期間が短くて(50日前後)水と培養液だけで栽培する特性などで実際の作物に移行される重金属は多くないと見られる。
    * 水耕栽培培養液中の鉛0.012 ppm、カドミウム0.015 ppm、無機ヒ素0.001 ppmレベル
(写真多数あり)

[MFDS]バレンタインデー、チョコレート製品の検査結果

食品安全管理課 2019-02-12
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43248
食品医薬品安全処は、バレンタインデー(2月14日)を迎え、消費が増えるチョコレート製品安全管理のため、1月21日から25日までの5日間、17の地方自治体とチョコレート類製造業社206ヶ所をチェックして、食品衛生法に違反した2ヶ所を摘発した
○主な違反内容は▲賞味期限経過製品保管(1)▲衛生的取り扱い基準違反(1)。

[IARC]原子力事故後の甲状腺健康モニタリングに関するIARC専門家委員会から不足している知識と研究アイディア提案
Knowledge gaps and research ideas proposed by the IARC Expert Group on Thyroid Health Monitoring after Nuclear Accidents
27 February 2019
https://www.iarc.fr/news-events/knowledge-gaps-and-research-ideas-proposed-by-the-iarc-expert-group-on-thyroid-health-monitoring-after-nuclear-accidents/
原子力事故後の甲状腺健康モニタリングに関するIARC専門家委員会の二番目の報告書が発表された。二番目の報告書は、最初の報告書(IARCテクニカルレポートNo.46)を作る際に同定されたいくつかの不足している知識と、これら不足に対応するためにできるかもしれない戦略をまとめた。
新しい報告書は世界中の関係する科学コミュニティ、医療提供者、研究費支出団体に、将来原子力事故があったとき甲状腺モニタリング計画のような公衆衛生やその他の介入を行う際のもとになる根拠を作り強化することを勧めることを目的としている。
Knowledge Gaps and Research Ideas Proposed by the IARC Expert Group on Thyroid Health Monitoring after Nuclear Accidents
Togawa K, Schüz J, editors (2019)
http://tmnuc.iarc.fr/public/docs/TM-NUC_Report2.pdf
研究分野としては4つ
1.ハイリスクの人の定義と同定
2.甲状腺検査のプロトコールと解釈
3.甲状腺がんの臨床管理
4.原子力事故の長期健康影響
(甲状腺がんの自然史や事故によるメンタルヘルスへの影響など。研究対象者にはリスクを説明した上での同意が必須。)

[IARC]IARCは新しいバイオバンク学習プラットフォームを作成
IARC launches new Biobank Learning platform
27 February 2019
https://www.iarc.fr/news-events/iarc-launches-new-biobank-learning-platform/
低から中所得国のバイオバンクを用いた研究に関与する専門家向けの学習と訓練教材を無料で提供
http://biobanklearning.iarc.fr/

[ProMED]水銀中毒-ウガンダ:(BUSIA)金の採掘者、警告
Mercury poisoning - Uganda: (BU) gold miners, alert
2019-03-01
http://www.promedmail.org/post/6342879
Date: Thu 28 Feb 2019 Source: Daily Monitor [edited]
環境と健康の専門家がウガンダのBUSIA地方の小規模採鉱者に金の採鉱に水銀を使わないよう警告した。National Association of Professional Environmentalists (NAPE)のJohn Kamese氏がDaily Monitorに対して、昨年(2018)の調査で一部の採鉱者の血液に水銀汚染が見つかったと語った。
(長い記事略、編集者から言うのは簡単が実行は難しいとのコメント及び解説有り)

[FDA]FDAはARB医薬品についての現在進行中の調査の更新を提供;ロサルタンの一部ロットに新たなニトロソアミン不純物の発見とリコール報告
FDA provides update on its ongoing investigation into ARB drug products; reports on finding of a new nitrosamine impurity in certain lots of losartan and product recall
March 1, 2019
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm632425.htm
複数のジェネリックアンギオテンシンII受容体阻害剤(ARB)の自主回収について更新
新たな不純物としてN-ニトロソ-N-メチル-4-アミノ酪酸 (NMBA) 。これまでARBに検出されたニトロソアミンとしては3種類目。リコール対象ロットの検査の結果FDAの暫定許容限度より高濃度だった。
NMBAの発がんリスクはN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)と同じでN-ニトロソジエチルアミン(NDEA)より少ないだろう

FDA updates on angiotensin II receptor blocker (ARB) recalls including valsartan, losartan and irbesartan
https://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm613916.htm
このARB中NDMA、NDEA、NMBAの暫定規制値の考え方が、「70年間の暴露後に10万分の1(10-5)のがんリスク」
(降圧薬なので最高用量を生涯飲み続けるという仮定。食品中ヒ素とかアクリルアミドだとこれ以上リスクはあるがリコールされない。まあインドの製造工場に問題があるのだろうから)

論文
-温暖化する海がシーフードの供給を傷つけている-そして事態は悪化し続けている
Scienceニュース
Warming oceans are hurting seafood supply—and things are getting worse
By Erik StokstadFeb. 28, 2019 ,
http://www.sciencemag.org/news/2019/02/warming-oceans-are-hurting-seafood-supply-and-things-are-getting-worse
写真は「北海のタラは乱獲と同様、上昇する温度に苦しんでいる」
世界中の海水魚は既に気候変動の影響を感じている、そして一部はふらついている-最近の傾向についての最初の大規模解析によると。
魚は冷血動物なので泳ぐ水域の温度を反映する。水が温かすぎると酵素の効率が落ちる。さらに温かい水には酸素が少なく、さらなるストレス要因になる。
(長い記事)

-研究が欧州のポピュリズムの増加とワクチン躊躇の関連を示す
Research shows link between rise of European populism and vaccine hesitancy
1-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/qmuo-rsl030119.php
European Journal of Public Health。欧州15ヶ国でのポピュリスト政党への投票とワクチンが大事でないと思う人の割合についての研究
著者はQueen Mary University of Londonのグローバルヘルスユニットの人
(こういうことが「研究」として発表されることが日本で可能だろうか?)

-風船が海鳥の死亡リスクのNo.1の海のゴミ
Balloons the No. 1 marine debris risk of mortality for seabirds
1-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uot-bt022719.php
Scientific Reports。堅いプラスチックはソフトプラスチックより海鳥の死因になりにくい
ソフトプラスチックは海鳥が飲み込むプラスチック類のうちのたった5%でしかないが死因の40%になる

-学校に通っているインドの少年の口腔粘膜下線維症
Oral submucous fibrosis in a school-going Indian adolescent boy.
Khandelwal V, et al.,
Int J Adolesc Med Health. 2017 Jul 21;30(5).
14才の少年が口を開けにくくスパイシーなものを食べると焼けつく感じがするという主訴。習慣的に6年間ビンロウジとタバコの混合物であるgutkhaを噛んでいた

-市販の男性機能増強用サプリメント"Rhino 7 Platinum 3000"による持続勃起症
Priapism caused by "Rhino 7 Platinum 3000" an over-the-counter male enhancement supplement.
Mittakanti HR, Elliott CS.
Int J Impot Res. 2018 Aug;30(4):190-191
25才男性の症例報告。48時間の持続勃起を軽減するために両側corpo-glanularシャント術が必要だった。2週間後、線維化が進行していて勃起不能だった。FDAのデータからはこの製品にはしばしば表示されていないシルデナフィルが含まれている

-青少年と成人初期の健康と福祉
Lancetエディトリアル
Health and wellbeing in adolescence and early adulthood
Volume 393, ISSUE 10174, P847, March 02, 2019
英国の若者は同様の高所得国に比べると健康でないというのが先週発表された報告書の見出しである。英国の若者は同様の国の若者に比べて喘息で死亡する可能性が高く、肥満又は過体重で1型糖尿病のような慢性疾患によるQOLが低い。喘息の死亡データは特に問題で、なぜならほとんどが予防可能だからである。
英国では小学校を卒業するまでに5人に1人の子どもが肥満で15-19才の青少年の肥満率は1995年の5.6%から2015年の8.1%に増加している。調べた全ての年で、英国の肥満率は最良の国(日本)より最悪の国(米国)に近い。
英国統計事務所の報告によると2017年の0-19才の子どもや若い人の死亡の1/3は避けられたものに分類されていて2014年から改善していない。主因は怪我と母子関連(周産期)である。
ほとんどの健康指標で社会的不平等による格差が見られ、貧しい若者が豊かな人より健康状態が悪い。相対的貧困状態で生活する子どもたちが2023-24年は37%と予想されていることを考えると展望は明るくない。

青少年と成人初期の健康と福祉の国際比較
International comparisons of health and wellbeing in adolescence and early adulthood
Published: 20/02/2019
https://www.nuffieldtrust.org.uk/research/international-comparisons-of-health-and-wellbeing-in-adolescence-and-early-adulthood#key-findings
(英国は医療費抑制頑張ったからある意味当然)

-WHO紀要
Bulletin of the World Health Organization
Volume 97, Number 3, March 2019, 169-244
https://www.who.int/bulletin/volumes/97/3/en/
ニュースとして、WHOがフィリップモリスが資金提供している財団「タバコのない世界のための財団Foundation for a Smoke-Free World」との協力を拒否
(このへんが食品企業とも協力するなという主張の根拠になっているのだけれど、タバコと違って食品は必須のものだし企業無しに届けるのは無理。)

その他
-ココナツオイルと中鎖トリグリセリド(MCT油)レビュー
コンシューマーラボ
Coconut Oil and Medium Chain Triglycerides (MCT Oil) Review
Initial Posting: 3/3/19
https://www.consumerlab.com/reviews/coconut-and-MCT-oils/coconut-mct-oil/
ココナツオイルとMCTオイル-どっちがベスト?そして精製ココナツオイル(液体)とバージンココナツオイル(個体)では?我々は中身(脂肪酸)を調べてみた。それから変敗や重金属汚染も
(結果は会員のみ)

質問コーナー
Throat Coat茶とカリウム低下
Throat Coat Tea and Potassium Loss
https://www.consumerlab.com/answers/throat-coat-tea-low-potassium-lethargy/throat-coat/
Q:Throat Coat茶というものを飲むとやる気がなくなる。そしてカリウム濃度が低いことがわかった。これはわかっていること?私は一日に5杯飲んでいた。
A: Throat Coatには大量のリコリスの根(甘草)が含まれている。それが問題の原因だろう。甘草は腎臓に作用してカリウムを失わせ液体を貯留させ血圧を上げる物質を含む。Throat Coatには警告があるが原因が甘草であるとは記載していない。
FDAはブラックリコリスを2オンス食べることについても同様に問題があるとして警告している
(国内でも各社売っているようだ。スロートコートで検索するとこのサイトに掲載されている製品が出てくる。「オーガニックで安心」「自然の甘さ」とか宣伝しているけど甘草を喉の炎症に効くなどと宣伝して売っているので薬機法違反)

-ブラジルの保健当局は除草剤グリホサートに発がん性はないとした
Brazil health officials find weed-killer glyphosate non-cancerous
February 26, 2019
https://www.reuters.com/article/us-brazil-agriculture-glyphosate/brazil-health-officials-find-weed-killer-glyphosate-non-cancerous-idUSKCN1QF1J1
ブラジル保健機関Anvisaの解析で、グリホサートは発がん性はないと判断したが一連の使用のための予防策を推奨した。リスクアナリシスチームはその結論を火曜日(2月26日)の朝に長官にプレゼンし、その後パブコメ募集に薦めるかどうか決定する

ANVISA
グリホサートのパブリックコメント募集認可
Aprovada consulta pública sobre glifosato
Publicado: 27/02/2019 09:13
Última Modificação: 01/03/2019 16:11
http://portal.anvisa.gov.br/noticias/-/asset_publisher/FXrpx9qY7FbU/content/aprovada-abertura-de-consulta-publica-sobre-glifosato/219201
(ポルトガル語)

-農家の娘:私は好奇心からグリホサート裁判相談電話に電話してみた。何がおこったか
Farmer’s Daughter: I called the glyphosate-lawsuit hotline out of curiosity. Here’s what happened
By Amanda Zaluckyj, The Farmer’s Daughter USA∙ Published: March 01, 2019
https://www.agdaily.com/insights/farmers-daughter-glyphosate-lawsuit-hotline-curiousity/
学校の土地整備をしていたDewayne Johnsonの末期がんをラウンドアップが原因だとした裁判でモンサントがたくさんのお金を請求されている。弁護士が他の原告を捜そうと農業地帯のテレビやラジオでCMを流している。ソーシャルメディアでも。それで私は電話してみた。電話に出たのはとてもフレンドリーで快活な人で私はテレビを見て電話した、質問があると言った。彼は弁護士ではなかったがこれからどういうプロセスになるかを教えてくれた。この弁護士事務所はJohnsonと同じタイプのがん患者、つまり非ホジキンリンパ腫、を捜していた。それからがんと診断されたときは比較的健康で、他に病気がなくタバコを吸ったりエージェントオレンジ暴露のある人は除外される。それからラウンドアップ使用後にがんと診断されている。暴露については、除草剤を使った可能性だけでいい。使用期間や目的は関係ない。プロセスを勧めるには医療記録へのアクセスを認める必要がある。裁判に必要なお金は全て弁護士事務所が立て替える。成功報酬は30-40%である。
私は考えたいと言って電話を切った。
(以下略。成功報酬って高率なんだな)

-500ポンドのビタミン注射を流行させるのをセレブが助ける
Celebrities help the £500 vitamin jab go mainstream
Sun 3 Mar 2019
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2019/mar/03/intravenous-vitamin-injection-goes-mainstream
マドンナもやった。Rihanna、 Katy Perry, Rita Ora そして Gwyneth Paltrowも。一方ビタミン静注の利点は証明されていない。今や完全に流行している。英国栄養士会は高用量を直接血流に入れることは害がある可能性があり長期影響はわからないと言う。しかし流行はインスタグラムのインフルエンサーによって増殖している。「ほとんどのサプリメントはインチキである」と栄養科学者Paul Claytonは言う。

-フランスのポピーシードパンに危険な量のモルヒネが検出された
French poppy seed bread found to contain dangerous levels of morphine
By Jannat Jalil,  Paris   3 March 2019 •
https://www.telegraph.co.uk/news/2019/03/03/french-poppy-seed-bread-found-contain-dangerous-levels-opium/
検査の結果、中毒量のモルヒネとコデインが含まれることがわかったポピーシードパンを食べないようにフランスで警告されている。フランスの保健当局がポピーシードバゲットやポピーシードパンで作った出来合サンドイッチから、説明できない薬物の存在を調べている。
ポピーシード(芥子の実)は通常はオピエートを含まないが、パン屋に供給された一部のバッチにアルカロイドを含む樹液の汚染があったのではないかと疑っている。どのくらいのパンが汚染されているのかわからないという
パリ近傍のGarchesのRaymond-Poincaré病院の毒性部長Jean-Claude Alvarezによると、ポピーシードパンでできたサンドイッチ一つで4mgものモルヒネを含み、それはがん患者に投与するモルヒネ錠剤の約半分に相当する。人々には食べないように強く助言する。汚染がわかっているバッチの芥子の実を使ったパンはリコールされている。
問題が発覚したのはいくつかのフランスの企業で定期的に行っている尿検査で、働くのに不適切判断されるオピエート陽性がみつかったためである。従業員は薬物を使用していないと強く主張した。それから保健担当者が彼らが皆ポピーシードパンを食べていたことを発見した。そして芥子の実に「極めて高濃度のアルカロイド」が含まれることがわかった。

-彼は両親の意志に反して予防接種をした。こんど米国上院で証言する
He Got Vaccinated Against Parents' Wishes. Now He'll Address US Senate
March 04, 2019
https://www.ndtv.com/world-news/he-got-vaccinated-against-parents-wishes-now-hell-address-us-senate-2002133
オハイオの18才のEthan Lindenbergerの物語はついに議会に
(親の反ワクチン思想に疑問をもち、自分で調べて地元の保健省で一連の予防接種をした少年。ここしばらく英雄扱い。自分でCDCのサイトで勉強したとのこと。18才は自分で決められる年齢なのと保健所が協力的なのが良かった)