2020-03-23

[HK]2019年の食品施設及び食品事業に関連する食中毒アウトブレイクのレビュー

18 Mar 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_164_01.html

2019年はCFSが受け取った食中毒は184件805人だった。

細菌が88.6%、ウイルスが9.2%、天然毒素が1.6%、化学物質が0.5%だった。

-エアーフライヤーとアクリルアミド

18 Mar 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_164_03.html

エアーフライヤーが人気を集めている。このキッチン家電は食品の周りに熱気を循環させることで食品を揚げる。従来の揚げ物と比較して、エアーフライヤーは同じような味と食感の食事を作るのに少ない油で済む。

最近、韓国の消費者グループは、200°Cでエアーフライして調理したフライドポテトに、かなりの量の発がん性の可能性のあるアクリルアミドが含まれていたと報告した。この報告は幾分かの懸念となる。アクリルアミドは、食品を高温(>120°C)で加熱する際に、天然に存在する遊離アミノ酸、アスパラギン酸と還元糖(例えばグルコースやフルクトース)で形成される。一般に、より高温で調理時間が長くなると、調理方法に関わらず、アクリルアミドの量は多くなる。フライドポテト、ポテトチップス、ビスケットなど、焼いたり揚げたりした多くの食品は、比較的高濃度のアクリルアミドを含む。

アクリルアミドは長時間高すぎる温度で調理しないことで減らすことができる。消費者は、食品を揚げたり(エアーフライヤーを含む)、焼いたり、トーストしたり、あぶる際に、黄金色あるいはもっと明るい色を目指すほうがよい。

(文中の韓国の調査ってこれのことかな

The air fryer is going to get cold? 4 products in South Korea detected carcinogens exceeding the standard

https://www.smalltechnews.com/archives/65675

 

[HK] COVID-19(新型コロナウィルス)の予防に関する食品配達に関する注意事項

Precautions for Food Delivery Agents on the Prevention of COVID-19

22/3/2020

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/files/Precautions_for_Food_Delivery_Agents_on_the_Prevention_of_COVID-19.pdf

自宅待機している人への食品のデリバリーが増えること、通常配達される食品は再加熱されることなくそのまま喫食されるので高い衛生水準が要求される

 

[HK] 法令違反

-乾燥いちじくが栄養表示規則に違反

Dried figs sample not in compliance with nutrition label rules

Thursday, March 19, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200319_7869.html

ドイツ産乾燥いちじくが、ナトリウム44mg/100g含有という申告のところ、180mg/100g検出された。

 

-缶入りアワビが栄養表示規則に違反

Canned abalone not in compliance with nutrition label rules

Thursday, March 19, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200319_7870.html

オーストラリア産缶入りアワビが、ナトリウム370mg/100g含有という申告のところ、670mg/100g検出された。

 

[EU]RASFF Week12-2020

警報通知(Alert Notifications

産出国不明オランダ経由バスマティ米のブプロフェジン(0.014 mg/kg)、ノルウェー産チルドホタテガイの麻痺性貝毒(PSP) (1106)、フランス産チップスのアクリルアミド高含有(2272.5 µg/kg)、ドイツ産亜麻仁のシアン化物高含有(272 mg/kg)、飼料用イノシシ肉の鉛(58 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産ベジタブルギーのグリシジルエステル類(5980 µg/kg)、スペイン産ソフトドリンクロリポップの着色料ポンソー4R/コチニールレッドA高含有(27.95 mg/kg)、マダガスカル産トルコで発送した乾燥ササゲのラムダシハロトリン(0.22 mg/kg)及び未承認物質カルバリル(0.70 mg/kg)、インドネシア産冷凍スマのカドミウム(0.16 mg/kg)、インド産生食用ブドウのメソミル(0.069 mg/kg)及び未承認物質チオジカルブ(1.2 mg/kg)、オランダ産原料ホンジュラス産チルド串刺しエビの禁止物質クロラムフェニコール(0.75 µg/kg)、アルジェリア産チルドヨーロッパマダイの水銀(0.66 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

中国産ラトビア経由緑茶のアセタミプリド(0.557 mg/kg)・ラムダシハロトリン(0.082 mg/kg)・イミダクロプリド(0.105 mg/kg)・未承認物質フェンプロパトリン(0.092 mg/kg)及びトルフェンピラド(0.137 mg/kg)、エジプト産オランダ経由オレンジのイマザリル(5.6 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

米国産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 38; Tot. = 50 µg/kg)、インド産飼料用ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 81 µg/kg)、ドミニカ共和国産ナスのクロルピリホス(0.071 mg/kg)及び未承認物質カルボフラン(0.029 mg/kg)、中国産竹繊維・メラミン及びトウモロコシ澱粉を混ぜて作ったカップの未承認市販、中国産テフロン加工したカーボンスチール製鉄板からの高濃度の総溶出量(鉄、マンガン)、アルゼンチン産飼料用砕いたピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 34.3 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 19; Tot. = 28 µg/kg)、ウズベキスタン産レーズンのオクラトキシンA (13.8 µg/kg)、米国産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 30; Tot. = 31.9 µg/kg)、エジプト産茹でピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 7; Tot. = 8.2 µg/kg)、インド産飼料用ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 64.8 µg/kg)、ガーナ産スヤペッパーのアフラトキシン(B1 = 299; Tot. = 356.2 µg/kg)、ガーナ産燻製家禽のベンゾ(a)ピレン(28.7 µg/kg)・違法輸入の試み及び多環芳香族炭化水素(165.6, 266.1 µg/kg)、ケニア産豆の未承認物質アセフェート(0.05 mg/kg)、ガーナ産燻製イワシのベンゾ(a)ピレン(62 µg/kg)・違法輸入の試み及び多環芳香族炭化水素(374.6; 592.8 µg/kg)、ガーナ産メロン種子のアフラトキシン(B1 = 5; Tot. = 5.4 µg/kg)、トルコ産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(3429 mg/kg)、トルコ産ペッパーのクロルピリホス(0.311 mg/kg)、

 

[SFA] 食品中のマリンバイオトキシン、無機ヒ素及びメタノールの最大基準

MAXIMUM LIMITS FOR MARINE BIOTOXINS, INORGANIC ARSENIC, AND METHANOL IN FOOD

17 March 2020

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/circular---maximum-limits-marine-biotoxins-inorganic-arsenic-methanol.pdf

通知

17 March 2020

食品輸入業者/製造業者

すべての申告代理人はこの通知内容を輸入業者に通達しなければならない。

食品中のマリンバイオトキシン、無機ヒ素及びメタノールの最大基準について

「汚染物質」として一般的に表現される、食品中の偶発的成分の最大基準は食品規則により明確にされている。シンガポール食品庁(SFA)は消費者の健康を保護し、食品業界のニーズ変化を満たすために食品規則に応じ、偶発的成分に対する最大基準値を継続的に見直し、更新する。最大基準値は、シンガポールの要件について関し、食品業界により透明性をもって提供されるようSFAのウェブサイト上に公表される。

2 SFAは様々な食品中のマリンバイオトキシン、無機ヒ素及びメタノールの存在に関するリスクを評価して、別表Aのリストの食品中のこれらの汚染物質に対して最大基準値を設定する予定である。これらの最新の最大基準値は現在の最大基準値よりずっと取引を促進し、関連するコーデックス基準や先進国の規制基準と合致する。

3 SFAは2020年4月1日から効力を発する別表Aにある食品リスト中の特定の汚染物質の最大基準を施行する予定である。すべての取引業者が、2020年4月1日以降、販売される食品はこれらの要件を遵守することを保証しなければならないことを再度確認すべきである。

4 食品中の汚染物質に関する最大基準値の完成リストはSFAのウェブサイト、www.sfa.gov.sgで確認することができる。  

発行元:食品規則管理部門

シンガポール食品庁

別表 A: 特定の食品中のマリンバイオトキシン、無機ヒ素及びメタノールの最大基準値

汚染物質             食品       最大基準値

麻痺性貝毒(PSP)            二枚貝軟体動物  0.80mgサキシトキシン当量/食肉部kg

下痢性貝毒(DSP)            二枚貝軟体動物  0.16 mgオカダ酸当量/食肉部kg

記憶喪失性貝毒(ASP)      二枚貝軟体動物  20 mgドーモイ酸当量/食肉部kg

ブレべトキシン(PbTXs)     二枚貝軟体動物  0.80mgブレベトキシン-2当量/kg

アザスピロ酸(AZA)          二枚貝軟体動物  0.160mgアザスピロ酸-1当量/kg

ヒスタミン             魚          100 ppm

無機ヒ素¹             魚          2 ppm

              甲殻類   2 ppm

              軟体動物             1 ppm

メタノール             赤ワイン、白ワイン及び強化ワイン  3g メタノール/ エタノールL

              ウィスキー、ラム、ジン及びウォッカ  0.4g メタノール/ エタノールL

              その他蒸留酒、果実酒、野菜酒及び蜂蜜酒   8g メタノール/ エタノールL

¹食品規則、附表第10(Tenth Schedule)の「魚、甲殻類及び軟体動物」のヒ素(総)基準は適用されない。魚、甲殻類及び軟体動物には無機ヒ素の最大基準を参照のこと。

 

[TGA] TGAのコロナウィルス(COVID-19)への対応

TGA response to coronavirus (COVID-19)

23 March 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/tga-response-coronavirus-covid-19

医薬品不足、検査、医薬品及びワクチン、不適切な製品広告、事業者、製造業者のGMP情報等に関する情報。「事業者及び製造業者に対するGMP情報」「コロナウイルス検査、医薬品、ワクチンへのアクセス」の更新

 

[FSAI] 高濃度の3-MCPDのため、Unique紙製飲料用ストローを回収措置

Recall of a Batch of Unique Paper Drinking Straws Due to Elevated Levels of 3-MCPD

Thursday, 19 March 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/drinking_straws_recall.html

Unique Industries Inc. はUnique紙製ストローコーティングに基準値を超える 3-モノクロロ-1,2-プロパンジオール (3-MCPD)が検出されたため回収措置。製品写真あり。

 

[ODS] ファクトシート更新

-ホウ素

Boron

Fact Sheet for  Consumers

March 19, 2020

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Boron-Consumer/

新規追加。

 

[CFIA]COVID-19に関する食品と動物の健康に関する消費者のためのCFIAからの最新情報

Latest CFIA information for consumers on food and animal health – COVID-19

2020-03-22

https://www.inspection.gc.ca/covid-19/questions-and-answers/eng/1584648921808/1584648922156

食品安全とコロナウィルス、動物の健康とコロナウィルスに関して。

 

[FDA]パンデミック中の医薬品やダイエタリーサプリメントの市販後有害事象報告

Postmarketing Adverse Event Reporting for Medical Products and Dietary Supplements During a Pandemic

03/20/2020

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/postmarketing-adverse-event-reporting-medical-products-and-dietary-supplements-during-pandemic

FDAはパンデミック中の医薬品及びダイエタリーサプリメントの市販後有害事象報告要件の執行についての今後の方針を説明する

 

[FDA]タバコ包装と広告の計画提案

Submission of Plans for Cigarette Packages and Cigarette Advertisements

03/19/2020

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/submission-plans-cigarette-packages-and-cigarette-advertisements

FDAはタバコ包装とタバコ広告の計画を提出する助けになるようこのガイダンスを発表する。

 

[FAO]Q&A: COVID-19パンデミック-食品と農業への影響

Q&A: COVID-19 pandemic – impact on food and agriculture

http://www.fao.org/2019-ncov/q-and-a/en/

食料安全保障への影響、、将来の農業生産への影響、動物とウイルスの関係、動物との接触や食べることなど。

 

-国際森林デー

International Day of Forests

21 March

http://www.fao.org/international-day-of-forests/en/

 

-世界水の日

World Water Day

22 March

http://www.fao.org/land-water/news-archive/wwd2020/en/

 

[RIVM]オランダの環境放射能:2018年の結果

Environmental radioactivity in the Netherlands : Results in 2018

20-03-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/environmental-radioactivity-in-netherlands-results-in-2018

Euratom条約に基づく環境と食品中放射能の調査結果の報告。

大気、食品、ミルク、芝、飼料中放射能は正常で前年と同程度。地表水、海水、飲料水は前年と同程度で少数のものが僅かにスクリーニングレベルを超えた。健康上の脅威とはならない。

 

[DWI]コロナウイルスと飲料水

Coronavirus and Drinking Water

18 March 2020

http://www.dwi.gov.uk/

英国では、水道水は殺菌されていて、ウイルスを含む有害微生物は除去されている。水道水はウイルスの伝達ルートにはならない。人々は飲用、手洗い、入浴、調理、歯磨きにいつものように水道水を使い続けるように。

WHOの助言

advice on water, sanitation, hygiene, and waste management, for COVID-19 (

http://www.dwi.gov.uk/2020-03-03%20WASH-IPC_EN.PDF

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 118–20

20 March 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular118%E2%80%9320.aspx

MRLハーモナイゼーション要請について意見募集

コーデックスや国の規制機関とのMRLハーモナイゼーションの要請を受け付ける。前回のCAC(2019)で採択されたMRLは自動的に検討対象になる。の通常毎年行っている。今回は2020年5月15日まで。

 

[FSIS]「ヘルシー」という用語の使用拡大

Expansion of Use of the Term ``Healthy''

Thursday, March 19, 2020

https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/4cc33c05-5f1f-47d6-823c-24ff2bd9edf9/2019-0008.htm?MOD=AJPERES

FSISは栄養含量クレーム「ヘルシー」の使用を以下のものに認める

総脂肪含量が低くはないが脂肪の組成が主に単価あるいは多価不飽和脂肪酸からなるもの

通常摂取される参照量(RACC)あたり一日摂取量(DV)の10%以上のカリウムあるいはビタミンDを含むもの

FDAの管轄下にある食品で認められているものと同等の肉および家禽製品の表示に認める。

(肉類の不飽和脂肪の多いものって何だろう?)

 

[FSSAI]ニュースコーナー

FSSAIは食品安全担当部署にニセ食品の探索を行うよう強く求める

FSSAI urges food safety depts to conduct searches for counterfeit food

14 March, 2020

https://fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_news_FoodSafety_FNB_16_03_2020.pdf

FSSAIは州の食品安全当局に、偽物が出回っていないか定期的に市場を調べるよう依頼した。必要であれば地元の警察も関与するように。また大手ブランドと協力して行動につなげられる情報を作るよう要請した。さらに認可されていない輸入食品が販売されているという苦情も受け取っている

 

-コロナウイルスの拡散を予防しよう

PREVENT THE SPREAD OF CORONAVIRUS

https://fssai.gov.in/cms/coronavirus.php

(普通のことしか書いてない。AYUSHはもう引っ込められたようだ)

 

[WHO]COVID-19、妊娠、出産、授乳についてのQ & A

Q&A on COVID-19, pregnancy, childbirth and breastfeeding

18 March 2020 | Q&A

https://www.who.int/news-room/q-a-detail/q-a-on-covid-19-pregnancy-childbirth-and-breastfeeding

(母乳の項目、母親が罹患してどんなに苦しくても母乳を勧め、他人の母乳をもらってでもミルクは選択肢にないあたり、いつもの)

 

論文

-「寿司寄生虫」が過去40年で283倍に増加した

'Sushi parasites' have increased 283-fold in past 40 years

19-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uow-ph031520.php

次に刺身や握りやその他の生の魚を食べるときには寄生虫チェックを

ワシントン大学の研究者らがGlobal Change Biologyに発表。1970年代から魚のアニサキスが増加。

 

-オンラインサポートグループに参加している2型糖尿病患者の健康状態が悪い

Patients with type 2 diabetes belonging to online support groups have poorer health

19-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/upf--pwt031920.php

スペインの研究。オンラインサポートグループにいる307人、そのうち210人は2型糖尿病で82人は1型糖尿病、残りは他のタイプの糖尿病。性、年齢、教育、タイプを考慮するとオンラインサポートグループに参加している2型糖尿病患者はそうでない患者より健康状態が一般的に悪く合併症も多い。1型では差は無い。

 

-自閉症率が豊かな白人で減少しているが貧しい人達と少数民族では増加している

Autism rates declining among wealthy whites, while escalating among poor, minorities

20-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uoca-ard032020.php

Journal of Autism and Developmental Disordersに発表されたカリフォルニアの20年のデータを解析した研究。

 

-Natureアートレビュー

マリー・キュリーの伝記映画はパイオニアの情熱を信頼すべきだった

Marie Curie biopic should have trusted pioneer’s passion

Georgina Ferry 11 MARCH 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00737-7

Radioactive(放射活性、映画のタイトル)は物理学者に魅了させることに失敗した

(イマイチという)

 

-展望:ヒト栄養研究の課題

Challenges of human nutrition research

Kevin D. Hall

Science  20 Mar 2020:Vol. 367, Issue 6484, pp. 1298-1300

https://science.sciencemag.org/content/367/6484/1298

栄養はヒト健康にとって基本的に重要であるが何が健康的な食生活なのかについては人々の間に混乱が広がっている。個々の食品(バター、卵、肉)や栄養素(飽和脂肪、コレステロール、塩)、あるいは食生活(地中海食、ケト原性食)が健康を改善した、悪化させた、変えなかった、とする矛盾する情報を日々反転するメディアの見出しが伝える。しかし一般の人々の栄養についての混乱は、健康的な食生活についての重要な部分に関する専門家の合意とは異なる。例えば超加工食品の多い西洋風食生活が健康に悪く、概ね加工の少ないものを食べるようにすれば相当健康が改善するだろうことについては広く合意されている。しかし専門家の合意は、ヒトの最適な栄養あるいは食生活の変化の背景にある人体の反応メカニズムについての詳細な疑問を議論し始めると崩れる。そのような疑問には厳密な食事をコントロールした研究が役立つだろうがその分野の精密さについては疑問が提示されている。

栄養科学への批判の多くは栄養疫学についてのものが多かった。栄養疫学には熱心な擁護者がいるものの、その測定エラー、因果の逆転、選択バイアス、効果の貧弱さ、解析の柔軟性、測定されていない交絡要因などが批判されている

(後半ヒトへの摂餌研究について記述。大規模RCTをする前にそれを勧めている。慢性疾患対象だと難しいのではと思うのだが-拘束されて決められたものを食べていろいろ計られる、を長期間続けたらそれだけで病気になりそう。)

 

その他

-Sense about Science

不確実性とつきあう

Engaging with uncertainty

https://senseaboutscience.org/activities/engaging-with-uncertainty/

研究者や政治家が最も心配するのは人々が不確実性をどう扱うのか、である。意思決定における根拠について話すときに役に立つことがいくつかある。

・何もわかっていない、という意味ではない

・どんなことも真実になり得るという意味ではない

・新しい根拠への信頼はしばしばこれまでの根拠への信頼に比肩する

・完璧な知識ではなく操作知識が目標である。不完全な情報でも十分な場合がある:ニュートン物理学はアインシュタインより宇宙について説明できることははるかに少ないが、人類を月に送るには十分だった

・重要な質問は「確信している?」ではなく、「確実に、新しい情報があったらそれを吸収し適応するか?」である

人々の信頼は自信過剰な声明では強化されない

 

-陰謀論についての話し方

How to talk about conspiracy theories

https://senseaboutscience.org/activities/how-to-talk-about-conspiracy-theories/

コロナウイルスについてたくさんの陰謀論を見た。ここにそれらについて建設的な会話をするための5つのポイントを示す。役に立つかもしれない人とシェアして下さい。

敬意をもって 当局を疑いたくなる理由はある

平等な懐疑を勧める YouTubeやTwitterに注目している人に。事態を悪化させている自称専門家がたくさんいる

権威を持ち出して反論しない 立場の違う人がどれだけ説明責任があるのか見よう、彼らは異議申し立てをされている?もし間違っていたら責任がある?たくさんの異議を申し立てられて残っている知識のほうがより良い知識である。

普通の状態を考える 普通のウイルスアウトブレイクだったらどんなことが起こる?状況が進行するにつれて情報は増える。本当に説明できないことがある?

それは問題? 問題がどこから来たと思うかに関係なく、我々がやることについては最良の科学的根拠が必要である。だからそれに集中しよう。

 

-COVID-19:リスク管理の失敗

COVID-19: A Failure in Risk Management

Posted by RISKMONGER on MARCH 20, 2020

https://risk-monger.com/2020/03/20/covid-19-a-failure-in-risk-management/

(欧州でのCOVID-19リスク管理について、一部のみ)

2020年1月初めには西洋諸国の公衆衛生リスク管理責任当局は新型コロナウイルスの脅威に気がついていた。そして3月半ばに予防措置(ロックダウン、旅行禁止など)を慌てて行った。何故?

2.否定はリスク管理ではない

12月後半に中国当局がCOVID-19を発見してから、西洋民主主義諸国には少なくとも2ヶ月の準備期間があった。その間何をしていたか?最初は中国の政治システムを批判し西洋にはリスクはないと否定していた。

3.学習と謙遜を促す

アジア諸国はそれぞれ異なるアプローチでCOVID-19に対応した。そこから学ぼうという謙虚さが無かった。

アフリカのことを考える

アフリカでは毎日たくさんのこどもがマラリアで死亡しているが我々は何十年もそれを無視してきた。

 

2020-03-19

[FSAI] QUID

QUID

24/2/2020

https://www.fsai.ie/faq/quid.html

QUID(量的原材料表示)に関する情報更新。

QUIDとは?

QUIDは原材料の量に関する表示方法 (Quantitative Ingredient Declaration)の略語である。場合によっては、表示に、食品の製造や調理に使用される原材料や成分種類の量をパーセンテージで示す必要がある。パーセント量は食品名の中や隣、あるいは成分表になければならない。特に免除されない限り1つ以上の成分の、飲料を含む全ての食品に適用される。成分表を免除された製品にも当てはまる。これらの製品には製品名の近くに成分量を載せる必要がある。

いつ適用される?

原材料や成分種類が以下の場合にはパーセンテージで量を提示する必要がある:

・例えば、「ハムとキノコのピザ」のような食品名を含む場合には、ハムとキノコの量を数値で表す必要がある。そのため成分表は次のように表示される。

原材料:小麦粉、ハム(10%)、キノコ(6%)、トマト、タマネギ、ニンニク、酵母

・例えば「チリコンカン」(唐辛子と肉)のような食品名に関連する場合、牛ひき肉を数値で示す必要がある。これは次のように表示される。

原材料:トマト、キドニービーンズ、牛ひき肉(30%)、タマネギ、セロリ、ニンニク、ペッパー、塩

・言葉、写真、グラフで表示を強調する場合。例えば、「バターで」を強調する食品はバターを数値で示す必要がある。

・名前や見た目で混同する恐れのある製品から食品を特徴付けて見分けるために必要な場合。例えばマジパンの成分は、同じ名前で販売されていても加盟国間で異なる可能性があるため、アーモンドは数値を示す必要がある。

 

QUIDが適用されないのはいつ?

原材料や成分種類の数値を示す必要がないのは:

・例えば、塩水漬けキドニービーンズなど、固形食品が液体培地に入って提供される場合。そのようなケースでは、提示されたキドニービーンズの量が簡単に算出できるように、固形正味重量と総正味重量を提示する必要がある。

・現行法が、問題となる原材料や成分種類の量の提示を求める場合。例えばフルーツネクターのフルーツ含有量はフルーツジュースに関する法律により、公表しなければならない。

・香料として少量使用される原材料や成分種類の量。例えばガーリックブレッドのニンニクなど。

・原材料や成分種類は名前に入っているが、消費者の購入意思決定に影響しないような少量の場合。例えば、モルトウイスキー。製品を購入するのに消費者の意思決定に影響しないのでモルトのパーセンテージを示す必要はない。

・果物や野菜のミックスなど、重量で特に多い原材料や成分種類がない場合。

また、調理例として示される表示上の写真は、通常特に強調しているとは考えられないため、QUIDは必要ない。

QUIDはどのように計算される?

QUIDは、原材料が加えられる時、すなわち混合容器段階でレシピに基づいて計算されている。公表される原材料の重量は全ての原材料の総重量で割り、% QUID値を出すために100をかける。しかしながら、食品は調理などで取扱い後に水分を失ったり、揚げ物中に油の吸収によって重量が増したりするので、QUID表示は最終製品の原材料の量に対応する必要がある。

チリコンカンの牛ひき肉の%QUIDを計算するために、ボウルで混ぜる段階で原材料を最初に合計する。

ボウルで混ぜる段階の原材料

牛ひき肉300g

キドニービーンズ200g

トマト500g

タマネギ50g

セロリ20g

ニンニク20g

スパイス5g

黒コショウ3g

塩 2g

総重量1100g

 

今度は調理中に失った重量を決定する

ボウルで混ぜる段階の総重量(1100g) -調理後の総重量(1000g) = 100g調理中に失った水分

% QUID =牛ひき肉の重量(300g)/最終製品の総重量(1000g) x 100 = 30%

 

もしも% QUIDが100%を超えたら?

場合によっては、加工中に大量の水分が失われるため、原材料の量が最終製品の100%を超えることがある。消費者を混乱させる可能性があるので、表示は最終製品の100gを調理するのに使用した原材料の重量に置き換える必要がある。

調理済ハム製品の豚肉の%を計算するには、

 

ハムを作るために使用した豚肉の重量= 1000g

塩水に浸した後のハムの最終重量= 1500g

調理中に失われた水分= 600g

調理済ハムの最終重量=調理前の最終重量(1500g)-調理後の最終重量(600g) = 900g

ハムの豚肉の% QUID=ボウルで混ぜる段階での豚肉の重量(1000g)/最終製品の重量(900g) x 100 = 111%

 

この場合は% QUID値を公表する代わりに、「調理済ハム100gあたり111gの豚肉を用いて調理した製品」としてQUIDを公表する必要がある。

 

濃縮あるいは乾燥製品のQUID公表はどうなるのか?

濃縮あるいは乾燥した形で製造中に戻して使用した原材料の量は、濃縮や乾燥する前に記録されている重量により、その割合に基づいて示される。例えば、卵粉が原材料として使用され、最終製品に加えられる前に戻された場合、戻した卵の重量が% QUIDを計算するのに用いられることになる。

水を加えて戻すようにできている濃縮あるいは乾燥食品の場合は、戻した製品の重量により割合に基づいて量を表示することにしている。

 

計算したQUID値をどのように表示上に公表する?

QUID公表は、生産者の通常の製造のばらつきを考慮してレシピと適性製造基準に従って得た平均量である。公表される量は最も近い整数に、または量を5%未満で公表する場合、最も近い小数点以下0.5まで丸める必要がある。

 

追加情報

QUIDに関するさらなるガイダンスはQUID申請に関するEU通知参照(2017)

https://www.fsai.ie/uploadedFiles/CommissionNoticeC393_05_QUID.pdf

 

[EFSA]意見等

-ラバンズリルセネシオアートの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance lavandulyl senecioate

EFSA Journal 2020;18(3):5588  13 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5588

情報不足と懸念が確認された。

 

-食品と接触する物質に使用する飽和C16/C18脂肪酸で部分的にエステル化したN,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミンの安全性評価

Safety assessment of the substance N,N‐bis(2‐hydroxyethyl)stearylamine partially esterified with saturated C16/C18 fatty acids, for use in food contact materials

EFSA Journal 2020;18(3):6047  13 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6047

EFSAの食品と接触する物質、酵素及び加工助剤に関するパネル(CEP)は、最大2% w/wで全種類のポリマーの帯電防止や曇り止め剤として使用することを意図した、飽和C16/C18脂肪酸で部分的にエステル化したN,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミンの安全性を評価した。外気温で最大6か月保存する乾燥食品、酸性食品、アルコール飲料(それぞれ模擬物質E、B、Cに代表される)と接触して使用するために要請された。提出された溶出データから、模擬物質BとCに代表される食品との接触を意図した申請の安全性の評価はできなかった。模擬物質Eへの溶出では、エステル化されていないN,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミンが主成分だった。そのモノ-及びジ-エステルの溶出はより少なかった。提出されたデータにより、パネルは、この物質はヒトの遺伝毒性や蓄積の懸念は生じないと結論した。SABOFOG F1での28日間経口毒性試験とリードアクロス物質ビス(2‐ヒドロキシエチル)オレイルアミンでの90日間経口毒性試験の結果に基づき、パネルは現在のSML(T) 1.2 mg/kg食品はリードアクロス法に関する不確実性に対応するのに十分大きいマージンを提供していると考えた。概して、CEPパネルは、少なくとも■■■■■が部分的にあるいは完全に飽和C16/C18脂肪酸でエステル化されたN,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミンは、室温で最大6カ月間模擬物質Eに代表される食品と接触することを意図した全てのポリマーに最大2% (w/w)で使用しても、消費者の安全上の懸念とはならないと結論した。さらに、N,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミンとして算出されたN,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミン とその モノ-及びジ-エステルの合計の溶出は、FCM物質19と20のSML(T)である1.2 mg/kgを超えてはならず、その中にN,N‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)ステアリルアミンのモノ-及びジ-エステルの溶出も含まなければならない。

 

-遺伝子組換えOgataea polymorpha  DP‐Jzk33株由来食品酵素トリアシルグリセロールリパーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme triacylglycerol lipase from the genetically modified Ogataea polymorpha strain DP‐Jzk33

EFSA Journal 2020;18(3):6048  11 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6048

この食品酵素トリアシルグリセロールリパーゼ(triacylglycerol acylhydrolase EC 3.1.1.3)はDanisco US Inc社が遺伝子組換えOgataea polymorpha  DP‐Jzk33株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素に生産生物の生きた細胞や組換え DNA は含まれない。焼成やシリアルベース工程での使用を意図している。焼成やシリアルベース工程で推奨される最大使用量やEFSAの包括的欧州食品摂取データベースの個別のデータに基づき、この食品酵素への食事暴露―総固形有機物量(TOS)は最大0.520 mg TOS/kg 体重 (bw) /日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量(NOAEL)を調べた最大量の669 mg TOS/kg bw /日と確認した。推定した食事暴露と比較すると、暴露マージンは少なくとも1,287になる。このリパーゼのアミノ酸配列の既知のアレルゲンとの類似性研究が行われ、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、そのような反応が生じる可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-使用後のPETを食品と接触する物質にリサイクするのに使用するStarlinger deCONテクノロジーに基づくLtd. PolyERプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process Ltd. PolyER, based on Starlinger deCON technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2020;18(3):6045  11 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6045

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルされた PETで作られたトレーは電子レンジとオーブンで使用することを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。

 

-食品添加物としてのl(+)‐酒石酸(E 334)、酒石酸ナトリウム(E 335)、酒石酸カリウム(E 336)、酒石酸ナトリウムカリウム(E 337)、酒石酸カルシウム(E 354)の再評価

Re‐evaluation of l(+)‐tartaric acid (E 334), sodium tartrates (E 335), potassium tartrates (E 336), potassium sodium tartrate (E 337) and calcium tartrate (E 354) as food additives

EFSA Journal 2020;18(3):6030 11 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6030

食品添加物及び香料に関するEFSAのパネル(FAF)は、食品添加物として使用する際の酒石酸-酒石酸塩類(E 334‐337, 354)に関する科学的意見を提出した。1990年に食品科学委員会(SCF)は、l(+)‐酒石酸及びそのカリウム及びナトリウム塩類の許容一日摂取量(ADI) 30 mg/kg体重(bw)/日を設定した。l(+)‐酒石酸及びそのカリウム及びナトリウム塩の代謝は、ヒトよりラットでより多く吸収され、種に左右されることが示された。l(+)‐型が試された毒性学的試験で、腎臓毒性を含む毒性影響は観察されなかった。酒石酸とそのナトリウム及びカリウム塩類の遺伝毒性の可能性の兆候はなかった。ラットの慢性試験で、試した最大量(3,100 mg/kg bw /日)でl(+)‐酒石酸モノナトリウムの発がん性の兆候は報告されなかった。母体及び発生毒性の入手可能な試験から関連する影響は報告されなかった。生殖毒性に関する試験は入手できなかった。しかしながら、慢性毒性試験で生殖器官についての影響は観察されなかった。パネルは、全身の可用性に関するデータは、通常のデフォルト不確実係数100の代わりに化学物質固有の不確実性係数を十分導出できるほど堅固だと結論した。総合不確実係数10は、ラットと比較してヒトの体内曝露量-がより少ないことを示すデータに基づき、総合種間の不確実係数10の代わりに1を適用して導出された。パネルは、基準点3,100 mg酒石酸ナトリウム/kg bw/日、およそ2,440 mg酒石酸/kg bw/日、に対して総合不確実係数10を適用して、酒石酸と表現されるl(+)‐酒石酸-酒石酸塩類(E 334‐337 およびE 354)のグループADI 240 mg/kg bw/日を設定した。詳細非ブランドロイヤル暴露シナリオでの様々な人口集団の暴露推定量は、酒石酸で表現されるグループADI  240 mg/kg bw/日を超えなかった。パネルはいくつか助言をした。

 

[HK] 法令違反サンプル結果。基準値超過の残留農薬がパパイヤサンプルに検出された

Pesticide residue exceeds legal limit in Papaya sample

Wednesday March 18, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200318_7867.html

食品安全センターが検査したところ、パパイヤにおいて、チアメトキサムが最大残留基準値0.01ppmのところ、0.038ppm検出であった。

 

[FSA] カンナビジオール(CBD)ガイダンス

Cannabidiol (CBD) guidance

13 March 2020

https://www.food.gov.uk/business-guidance/cannabidiol-cbd

新規食品としてのカンナビジオール(CBD)に関するビジネスガイダンス

 

[TGA]COVID-19は薬局での調剤と販売を制限する

COVID-19 limits on dispensing and sales at pharmacies

19 March 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/covid-19-limits-dispensing-and-sales-pharmacies

医薬品の公正で公平なアクセスを保証するために、薬局はある種の医薬品の調剤と販売を制限する。COVID-19に対応して3月の最初の二週間の医薬品の需要が急増し、多くの薬局や卸売業者の在庫が無くなった。これ以上買いだめが続くと供給に障害が生じる。そのため薬局にある種の医薬品の販売に関する制限を導入する

医薬品のリスト掲載

 

[NYC]Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

https://www1.nyc.gov/site/doh/health/health-topics/coronavirus.page

https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf

March 15付けのファクトシート日本語版

「症状が軽度から中程度の場合は自宅待機してください。医療従事者の指示を求めたり、テストを受けたりしないでください。」が強調してある

 

[RIVM]放射線に関して用語「negligibility(無視できること、取るに足りないこと)」を使うことについての探索研究

An exploratory study of the use of the term 'negligibility' in relation to radiation

18-03-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/verkenning-van-begrip-verwaarloosbaarheid-toegepast-op-straling

リスクがあまりにも小さい場合それは「無視できる」と見なされる。放射線についてもそうである。公衆に放射線リスクのコミュニケーションを行うとき、政府はしばしば微量の放射線暴露によって人々に意味のあるリスクとはならない場合にこの用語を使う。また「無視できる」はオランダの放射線関連規制でも使われている。何かが無視できるかできないかは化学的に決定できる根拠というより意見であるが、政府は無視できると考えられる放射線のリスクまたは量を定義していない。

そこでRIVMは放射線に適用された'negligible'という単語の歴史的使用とその意味をまとめた。

(他に'trivial'(些細な)量という用語も使われていてそれは'negligible'と同じではない)

 

[CDC]新しいデータは薬物過剰使用による死亡に相当な変化を示す

New Data Show Significant Changes in Drug Overdose Deaths

WEDNESDAY, MARCH 18, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/p0318-data-show-changes-overdose-deaths.html

オピオイドの関係する薬物過剰使用による死亡は全体として低下しているがメサドン以外の合成オピオイドの死亡が増加

2017年から2018年の間に米国の薬物過剰使用による死亡は4.1%減少した。ヘロインが4%減、処方オピオイドは13.5%減。一方メサドン以外の合成オピオイドの関与する死亡率は10%増加。

 

論文

-San Diegoの入り江の魚の1/4からマイクロプラスチックがみつかった

Microplastics found in a quarter of San Diego estuary fish

18-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uoc--mfi031620.php

PLOS ONE。San Diego湾に流れるChollas川の沈殿物と魚(の腸管)を調べた。魚の腸から見つかったものは沈降物のカテゴリーの約半分で、合成繊維や堅いかけらがよく見られた。また魚の種類によっても違いがあった

 

-有名人の自殺のメディア報道は自殺率増加に関連

Media reports of celebrity suicide linked to increased suicide rates

18-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/b-mro031720.php

The BMJ。特に有名人が使ったのと同じ方法でのものが。

 

-医療用大麻の広範なアクセスを支持する業界への懸念

Concern over industry support for wider access to medical cannabis

18-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/b-coi031720.php

The BMJによる調査で、医学的理由で大麻をより広く使えるように運動している団体や個人は、娯楽用使用の合法化を推進している人達と関連することがわかった。またオックスフォード大学を含む協同研究がタバコ業界からの大麻の医薬品としての性質の研究のための資金を得ていることも探った。Jonathan Gornallによる二部からなる特別報告。

 

-5つの強力なチャートで見るコロナウイルスパンデミック

Natureニュース

The coronavirus pandemic in five powerful charts

18 MARCH 2020 

Ewen Callaway, David Cyranoski, Smriti Mallapaty, Emma Stoye & Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00758-2

世界への迅速な拡大、他の病気との比較、研究論文、大気汚染、SARSの時系列との比較。

(大気汚染データはまだ中国だけだけど今後しばらく環境活動家が目指していた飛行機の少ない世界が実現する。それはしっかり検証すべきだろう)

2020-03-18

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課 

-2020-03-06

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43114

2020.2.28〜2020.3.5

 

-2020-02-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43112

2020.2.21〜2020.2.27

 

[MFDS]食品衛生法違反の冷蔵餃子類の製造業社12ヶ所を摘発 

食品安全管理課 2020-03-04

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43993

□ 食品医薬品安全処は、冷蔵餃子を生産する食品製造加工業者45ヶ所を集中的に点検し賞味期限を超過して表示した業者4ヶ所を含めて計12ヶ所を摘発した。

○ 主な違反については、▲表示違反(4)、▲自己品質検査未実施(1)、▲原料の受払い及び生産日誌の作成(1)、▲衛生的取扱い基準違反(4)、▲その他(2)など。

今回摘発された12ヶ所については、管轄自治体が行政処分等の措置を実施し、3ヶ月以内に再度点検して改善可否を確認する予定。

主な摘発事例は賞味期限を品目製造報告した内容より1〜2日超過表示、製造・加工室の清掃不十分で床は排水口が詰まり水が溢れ、黒い水垢など清潔に管理していない、冷蔵保存と品目製造報告した製品を冷凍保管、など

 

[MFDS]春季水産物に対する貝類毒素安全管理の強化 

農畜水産物安全課 2020-03-04

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43992

食品医薬品安全処と海洋水産部は、春季水産物に対する貝類毒素安全管理のために3月から6月までムール貝、アサリ、ホヤなどの水産物の回収・検査と貝類毒素発生の懸念海域の安全性調査を実施する。

○ 貝類毒素は海に生息する有毒プランクトン(Alexandrium tamarenseなど)を餌にする貝類などに現れる毒素で、人が貝類毒素で汚染された水産物を摂取すると中毒症状が現れることがありる。

貝類毒素は、毎年3月から南海沿岸を中心に発生し始めて次第に東・西海岸に広がり、海水温度が15〜17℃のとき最高値となり18 ℃以上に上昇する6月中旬頃から自然消滅する。

○ 食薬処は3月から6月まで17の自治体とともに国内で流通している貝類等について回収検査*を実施し、 許容基準を超えている場合は、その水産物の流通販売禁止と回収廃棄などの措置をとる予定。

* 対象:貝類(ムール貝、アサリ、赤貝など)、脊索動物類(ホヤ、エボヤなど)

検査項目と基準:麻痺性貝毒0.8㎎/㎏、下痢性貝毒0.16㎎/㎏

○ また、海洋水産部(国立水産科学院)は、生産海域の調査地点を既存の50ヶ所から102ヶ所に拡大し、調査は月1回から週1〜2回に拡大して実施し、許容基準を超えている場合は、その海域の貝類採取を禁止するなど措置をとる予定。

添付1生産地域別貝類毒素調査地点

添付2貝類毒素Q&A

添付3過去貝類毒素発生推移と検査の現状

 

[MFDS]アサリはよく砂抜きをするとマイクロプラスチック90%以上除去 

食品危害評価課 2020-03-03

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43989

□ 食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は、干潟に生息するアサリの場合、塩水で30分以上砂抜きするだけでマイクロプラスチック*が90%以上除去されると発表した。

* マイクロプラスチック:プラスチック海洋ごみなどが分解されて生成されたもの、人為的に微細に製造された5mm以下のプラスチック粒子を称する

○ 評価院は、マイクロプラスチック汚染が全地球的環境問題として浮上していることに応じて、食品のマイクロプラスチック実態を把握するために、過去3年間('17〜'19年)国内流通水産物に対するマイクロプラスチック汚染のレベルを研究した。

□ 調査対象は、国内で流通している多消費水産物など14種66品目で、調査の結果、平均1gあたり0.47個程度のマイクロプラスチックが検出された。

* 貝類0.07〜0.86個/g、頭足類0.03〜0.04個/g、甲殻類0.05〜0.30個/g、乾燥煮干し1.03個/g、天日塩2.22個/g検出

○ マイクロプラスチックの材質は主にポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)とポリスチレン(PS)、大きさは20〜200㎛の「破片型」でした。

○ 調査対象水産物などのマイクロプラスチック検出レベルは、新しい毒性情報*及び国連食糧農業機関(FAO)などの発表をもとに評価した結果、人体危害の可能性は非常に低いと評価された。

* 水産物で主に検出された材質とサイズのマイクロプラスチックを製造して28日間ラットに与えた結果、遺伝毒性及びその他の毒性学的変化は観察されなかった

□ また、マイクロプラスチックは海洋生物の消化器官に主に観察されるが、消化器官(内臓)を一緒に食べるアサリの砂抜き条件でマイクロプラスチック含有量の変化を試した結果、

○ 塩水で30分間砂抜きするだけでマイクロプラスチックが90%*以上除去されることが明らかになった。

* 人為的に汚染させたアサリを塩水に30分間放置(暗所)するとマイクロプラスチック468個から19〜31個に90%以上減少

○ 内臓を除去することができる水産物は内蔵除去後に摂取し、内臓除去が難しいアサリなどは十分に砂抜き過程を経た後調理するとマイクロプラスチックの摂取量を減らすことができる。

<添付>

1.主な研究結果

2.食品中マイクロプラスチックQ&A

 

[MFDS]産後の養生時ワカメスープは一日2回で十分です 

栄養機能研究チーム/食生活栄養安全政策課 2020-03-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43986

食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は、我が国の妊婦の出産から産後の養生時まで、ワカメスープの摂取によるヨウ素の過剰摂取を減らすために「産後の養生時、ヨウ素適正摂取実践要領」情報を提供している。

○ ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に欠かせない栄養成分で一日の摂取目安量*もあるが、超えないように勧告する上限摂取量**(2.4mg)もある。

* 摂取推奨量:一日必要量を満たす摂取水準

- ヨウ素一日摂取推奨量:0.15mg、0.24mg(妊婦)、0.34mg(授乳婦)

** 上限摂取量:人体に有害な影響が現れない最大摂取水準

□ 評価院は、妊婦の適正ヨウ素摂取情報提供のために、昨年、我が国全国5圏域の妊婦(1,054人)を対象に、産後までの養生期間中のヨウ素摂取実態を調査した。

○ 調査対象は病院、産後養生院などで甲状腺疾患がない出産後〜8週の間の妊婦であり、一 日平均ヨウ素摂取量は2.9mgだった。

* 一日平均ヨウ素摂取量:出産後〜2週(3.6mg)、3〜4週(3.0mg)、5〜6週(2.4mg)、7〜8週(1.8mg)

** 一日平均ワカメスープ摂取頻度:出産後〜2週(2.4回)、3〜4週(1.9回)、5〜8週(1.2回)

- 妊婦全体ではヨウ素の摂取推奨量を満たすが、1〜4週の一部妊婦でヨウ素の上限摂取量を超えていることが分かった。

○ 学会などの専門家たちは「妊婦が出産後1〜4週の間にワカメスープ摂取による短期間ヨウ素過剰摂取(上限摂取量超過)は、健康な成人の場合、大きく懸念する事項ではない」と説明している。

- 「ただし、甲状腺疾患を伴っている妊娠・授乳婦の場合には、疾患の種類や状態などにより危害影響(甲状腺機能低下など)が現れるため、医療スタッフや専門栄養士に相談してヨウ素摂取制限の可否を決めなければならない」と強調した。

一方、評価院は産後の養生時のワカメスープからのヨウ素適正摂取のために次の実践事項を提案した。

○ (調理)ワカメは30分以上水に浸した後、流水ですすいで使用し、昆布ではなく他の材料で出汁をとることを勧める。

* ヨウ素含有量(乾燥ワカメ7g基準):ワカメ1.1mg、昆布13.5mg

○ (食事)ワカメスープとともに提供するメニューには、ヨウ素含有量が高い海苔や昆布、昆布の揚げ物より、タンパク質、食物繊維が豊富な肉類、豆腐、キノコなどを勧める。

○ (摂取)ワカメスープは一日2回以内で摂取して、さまざまな料理をまんべんなく摂取することを勧める。

* 1回分量(1ボウル、乾燥ワカメ7g、妊婦家庭食基準):ヨウ素1.1mg含有

<添付>

1.産後時のヨウ素適正摂取のための実践要領

2.我が国産後期間中のヨウ素の摂取実態調査の結果

(韓国は産後にわかめスープで母乳がよく出ると言われている。でも根拠はない。日本の場合桶谷式で昆布勧めるのでヨウ素過剰は時にひどい。韓国の産後養生院はとても手厚くお金がかかるらしい)

 

[MFDS]食品用器具・容器・包装の共通製造基準などの規制整備 

添加物基準課2020-02-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43982

□ 食品医薬品安全処は、食品用器具・容器・包装の共通基準を細分化するなどの内容を入れた「器具及び容器・包装の基準及び規格」の告示改正案を2月28日に行政予告する。

□ 今回の改正案の主な内容は、▲共通製造基準の細分化、▲合成樹脂のリサイクル基準明確化、▲共通規格及び用途別規格の整備、▲試験法改善など。

共通製造基準は原材料基準、製造・加工基準、リサイクル基準に細分化して分かりやすいように規定を整備した。

○ 合成樹脂のリサイクル基準は、食品用多層材料の器具などを製造する際に食品が触れない面にリサイクル合成樹脂を使用できるようにし、

○ ゴム乳首製造時の不純物などを除去するように総揮発量基準及び試験法を設けた。

 

[MFDS]栄養産業の足がかり、栄養情報DBを大幅に拡大 

食生活栄養安全政策課/栄養機能研究チーム2020-02-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43980

□ 食品医薬品安全処は、食品安全情報ポータル「食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)」で提供する食品栄養成分情報(以下「栄養情報」)を大幅に拡大して公開する

○ 最近、個人オーダーメード型食事情報及びメニューなどの栄養情報の活用度が高くなっているため、外食(487 → 7,820件)と加工食品(12,548 → 17,211件)の栄養情報は大幅に拡大し、農・畜・水産物(4,403件)は、最新情報に更新して合計29,434件の栄養情報データベース(DB)を構築した。

○ 食薬処は、今年の「健康のために可能な栄養成分の実態調査」を通じて、家庭用簡便食など約3万件の栄養情報を追加して、来年までに健康機能性食品など拡大して約10万件以上の栄養情報を確保する計画である。

- また、子供が主に摂取する嗜好食品を集中的に調査して、栄養成分と食習慣形成の相関関係を分析する一方、 輸入食品栄養情報を自動的にDB化できるように、「連携システム」を開発する予定である。

□ 栄養情報は学校など団体給食で栄養基準量に合うメニューを作成する時に必ず必要な基礎資料で、患者食やダイエット食のように個人オーダーメード型メニューの開発にも活用度が高い資料です。

○ 食薬処は、各部処(農林畜産食品部、海洋水産部、食薬処)ごとにつくっている栄養情報を「食品安全国ホームページ」に集め容易に活用できるように、栄養情報公共データを全面開放した。

- 「食品安全国ホームページ」> 健康・栄養 > 食品栄養成分DBに移動すると、「食品」タブで、農・畜・水産物(食品別)、加工食品(食品・メーカー別)、外食(食品・販売店別)の栄養成分検索が可能。

- 「栄養成分」タブは、特定の栄養成分が多く含まれている個々の食品製品の含有量順位と製品分類別の平均値を確認することができる。

- 「テーマ別」タブは、パプリカなどカラーフードの色別栄養成分の違いと調理(煮込み、焼くなど)に応じた栄養成分の変化率等を確認することができます。

- 他にも、548個の国民多消費加工食品や外食原材料、調理方法、栄養成分(炭水化物など80要素)の情報を3月頃に追加で提供してパンフレットも配布する予定。

 

[MFDS]子供の身長をのばす効能・効果標榜業者の点検結果を発表 

サイバー調査団 2020-02-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43978

食品医薬品安全処は、一般的な食品が子供の身長に役立つという不当広告した業者32社と同社で販売した21製品を摘発して、放送通信審議委員会に販売サイトの遮断を要求し、故意・常習違反業者は行政処分及び告発する予定。

○ 今回の発表は、新学期シーズンを迎えて子供へのプレゼント用に愛用されている製品のうち、身長をのばす機能性があるように広告された一般食品と健康機能食品販売業者に対して集中的に点検した結果である。

○ 特に最近、YouTubeなどSNSで、製品を摂取したら身長が○○ cm高くなったと広告する偽体験記映像は司法当局に捜査依頼する予定であり、機能性が検証されていない海外からの個人輸入と輸入代行製品に対しては継続的なモニタリングを実施して遮断措置している。

○ また、一般食品製品名に、「身長を伸ばす」関連機能性をあいまいに表現した場合、製品名を変更するように是正措置した。

□ 主な摘発内容は、▲一般食品が子供の身長に効果があるという広告(445件)、▲健康機能食品審議違反広告(219件)、▲健康機能食品機能性以外の広告(53件)など。

○ (一般食品が子供の身長をのばすのに効果があるという広告)A社(流通専門販売業)は、ショッピングモール、インスタグラムなどSNSで、身長の成長栄養剤、身長の成長促進食品等のフレーズを広告に活用し、動物実験だけで認められた特許物質が人体の身長に役立つとして広告を出す

○ (健康機能食品の機能性以外の広告)B社(健康機能食品販売業)は、子供の身長に役立つ機能性原料が使用されていない健康機能食品を身長の機能性製品として広告を出す

ex)機能性原料としてビタミン類、亜鉛のみを使用したが、身長に効果がある健康機能食品として広告

○ (体験記広告)C社(流通専門販売業)は、YouTube、インスタグラムなどで製品を摂取して身長が○○cm高くなった偽体験記を流布して関連製品を示し、販売サイトをリンクして消費者を誘引する

□ 食薬処は、国民の関心が高いオンライン流行製品の継続的なモニタリングと現場の監視を通じて消費者被害防止に最善を尽くす一方、故意・常習違反者に対しては行政処分及び告発措置など強硬対応する予定。

○ 併せて、健康機能食品を購入する消費者は、製品の表示内容に健康機能食品マークと選択した製品の機能性が何かを確認して購入することを要請した。

 

[MFDS]無申告輸入包装紙を使った製品の回収措置 

輸入流通安全課 2020-02-25

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43976

□ 食品医薬品安全処は、輸入食品販売チェーンが日本産食品用包装紙を食薬処に輸入申告せずに通関後、自分が直接製造・加工する冷麺スープなどの包装紙として使用した事実が確認され、該当の製品を販売中止及び回収措置する。

 

[TGA] 特定のスポーツ用サプリメントが医薬品であることを明確にする提案に関する更新情報

Update on proposed clarification that certain sports supplements are therapeutic goods

17 March 2020

https://www.tga.gov.au/update-proposed-clarification-certain-sports-supplements-are-therapeutic-goods

2019年にパブリックコメントを行い2020年2月にワークショップを開催し、いくつか修正を行っている

現在規制影響評価を準備中で今後TGAウェブサイトに掲載される

政府による決定は2020年4-5月を予定

 

[FSS]コロナウィルス( COVID-19)と食品

Coronavirus (COVID-19) and Food

https://www.foodstandards.gov.scot/consumers/food-safety/coronavirus

コロナウィルスの食品に関連する情報。

 

[SFA]ラベルと包装上の表示について

Labelling & Packaging Information

Wednesday, March 4, 2020

https://www.sfa.gov.sg/food-information/labelling-packaging-information/general-information

シンガポールで販売されるすべての包装食品は、食品規則の基準に基づきラベル表示が求められている

 

[FSA] 食品とZ世代

Food and Generation Z

16 March 2020

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/food-and-generation-z

Z世代(16-25歳)及びこの世代の食品と食品システムに対する考え方への理解を改善するための社会科学研究。

 

[FDA]食品安全とコロナウィルス疾患2019(COVID-19)

Food Safety and the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

03/17/2020

https://www.fda.gov/food/food-safety-during-emergencies/food-safety-and-coronavirus-disease-2019-covid-19

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)と食品安全に関して。FAQあり。

 

[FDA]リコール

Natural Remedy Store は表示されない成分タダラフィルのため、Active Maleを世界的な自主回収を発表

Natural Remedy Store Issues Voluntary Worldwide - Recall of Active Male Due to Presence of Undeclared Tadalafil

March 16, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/natural-remedy-store-issues-voluntary-worldwide-recall-active-male-due-presence-undeclared-tadalafil

Natural Remedy Store は表示されない成分タダラフィル汚染のため、Active Maleすべてを世界的に自主回収している。

 

[FDA]警告文書

- Dianne's Fine Desserts

March 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/diannes-fine-desserts-600026-03022020

食品表示、不正表示の問題。

 

- Warner Herb Co.

February 21, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/warner-herb-co-586299-02212020

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの不純品、不正表示の問題。

 

- Nature Essence Small Molecule Co., LTD

February 12, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nature-essence-small-molecule-co-ltd-586327-02122020

未承認の医薬品、不正表示、食品の不純品、不正表示等の問題。

 

- Sunrise Distributors Inc

February 11, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/sunrise-distributors-inc-599020-02112020

FSVP違反の問題。

 

- Sweet Ann Cake, Inc.

October 29, 2019

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/sweet-ann-cake-inc-590155-10292019

食品CGMP規則違反、製造、包装または保管に関する衛生管理、不良品の問題。

 

[FDA]FDAはFSMA給業者検証現地監査要件の会議において、受入施設やFSVP輸入業者への暫定的なCOVID-19措置を発表する

FDA Issues Temporary COVID-19 Policy for Receiving Facilities and FSVP Importers in Meeting FSMA Supplier Verification Onsite Audit Requirements

March 17, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-temporary-covid-19-policy-receiving-facilities-and-fsvp-importers-meeting-fsma-supplier

FDAは他の給業者検証が使用される場合、食品給業者の検証現地監査実施のための3つの食品規則要件を執行しない意向であることをガイダンスで表明する。

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/guidance-industry-temporary-policy-regarding-preventive-controls-and-fsvp-food-supplier-verification

 

[FDA]コロナウィルス(COVID-19)情報:FDAはFSMA現地監査要件の暫定措置を発表する

Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Issues Temporary Policy for FSMA Onsite Audit Requirements

03/17/2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-issues-temporary-policy-fsma-onsite-audit-requirements

FDAは本日、コロナウィルス(COVID-19)公衆衛生緊急事態中FDA食品安全強化法(FSMA)の給業者検証現地監査要件に対する暫定措置を発表し、食品供給チェーンを妨害しないよう対策をとった。

 

[FDA]FDAはタバコ包装と広告の新たな健康警告表示を求める

FDA requires new health warnings for cigarette packages and advertisements

March 17, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-requires-new-health-warnings-cigarette-packages-and-advertisements

FDAは本日、タバコ包装と広告の新たな健康警告表示を求める最終規則を発表した。警告表示は、あまり知られていない深刻な健康リスクを含め、リアルなカラー描写の文書を特徴とする。

 

-タバコ包装と広告に求められる警告表示:小規模事業者コンプライアンスガイド

Required Warnings for Cigarette Packages and Advertisements: Small Entity Compliance Guide

03/17/2020

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/required-warnings-cigarette-packages-and-advertisements-small-entity-compliance-guide

FDA (Agency, we) is issuing this guidance to help small businesses understand and comply with FDA’s final rule, “Required Warnings for Cigarette Packages and Advertisements,” which establishes new required cigarette health warnings for cigarette packages and advertisements.

FDAはタバコ包装と広告の健康警告表示を設定する「タバコ包装と広告の警告表示」というFDAの最終案について小規模事業者が理解し、遵守するのに役立つガイダンスを発表する。

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on Easylife Group Ltd t/a Easylife Group, Positive Health

18 March 2020

https://www.asa.org.uk/rulings/easylife-group-ltd-a19-1036684-easylife-group-ltd.html

CBD含有製品の「痛みにさよなら!慢性痛、鬱、不安、不眠、糖尿病、心臓の問題、高血糖などに」といった新聞折り込みチラシの宣伝が未承認医薬品ではないかと苦情申し立てがあった。販売者に照会したところ、この広告は二度としませんと回答。宣伝内容は違反。

 

[USDA]ベトナムの緑のフェンスは象と人々を守る

Vietnam’s Green Fence is Protecting Elephants and People

Mar 17, 2020  Posted by Kelly Hodge, USDA Forest Service

https://www.usda.gov/media/blog/2020/03/17/vietnams-green-fence-protecting-elephants-and-people

3月21日は国際森林デーで2020年のテーマは「森林と生物多様性」

ベトナムでUSDAの森林サービスは現地の農業森林保護省と協力して緑のフェンス復元プロジェクトを行っている。象が農地に入るのを防ぐためにGleditsia sinensisというとげの多い木を植えている

(写真。痛そう)

 

[Codex]COVID-19 /CCRVDF延期

COVID-19 / Codex Committee on Residues of Veterinary Drugs in Foods postponed

17/03/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1266857/

 

論文

-都市部の土地は人口の15%の野菜や果物を育てられる、研究が示す

Urban land could grow fruit and veg for 15 per cent of the population, research shows

17-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uos-ulc031720.php

Nature Foodに発表されたSheffield大学持続可能な食料研究所の学者らが英国Sheffieldの空き地や緑地の園芸のポテンシャルを調べた。緑地の38%は個人の庭なので直ちに菜園にできる。また平らな屋根で水耕栽培もできる。

(GAPどころではなくなるけど・・犬の散歩でおしっこかけられた野菜や果物が食べたい?ニラと水仙の間違いのような事故多発しそう。農業って誰でも簡単にできると思われすぎなのでは)

 

-米国では2006年から2016年の間に医療被曝低下

Medical radiation exposure fell in the US from 2006 to 2016

17-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/rson-mre031020.php

Radiologyに発表された研究によるとこの間に20%減少。2008年に発表された研究では1980年から2006年の間に米国の一人あたりの医療被曝は6倍になったとされ、その後医療業界は医療被曝削減に取り組んできた。その結果2006年の2.9mSvから2016年の2.3mSvに減った。特に心臓分野で放射線から超音波に移行している。医療被曝の主要因はCTスキャナー。

 

-米国の寿命危機:オピオイド危機が決定的要因ではない

Life expectancy crisis in the USA: The opioid crisis is not the decisive factor

17-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/m-lec031720.php

米国の寿命が延びなくなった。この原因として薬物による死亡があげられてきたがMax Planck研究所のMikko Myrskylä博士らは心血管系疾患による死亡の減少が止まっていることがより大きな原因であることをPNASに発表した。

(以前のように毎年死亡が減っていくと仮定した場合。さすがにそれは非現実的なのでは)

 

-小規模核戦争が如何にして地球全体を変えるか

Natureニュース

How a small nuclear war would transform the entire planet

16 MARCH 2020  Alexandra Witze

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00794-y

核兵器を持つ国の地政学的緊張が高まっている中、科学者が核戦争の世界的影響をモデル化している

2025年にカシミールの紛争地域を巡るインドとパキスタンの緊張が高まり、テロリストがインドを攻撃し、インドがパキスタン国境に戦車を送る。そしてパキスタンがいくつかの核爆弾を使う。次の日インドが核兵器を使い数千万人が死亡する戦いになる。この恐ろしいシナリオはまだ始まりに過ぎない。焦土になった都市からの煙が大気圏に到達し地球全体を覆い日光を遮る。地球は凍え作物が収穫できず世界中が飢饉に襲われる。

この「核の冬」についての最新研究が今週発表された。

核の冬研究は冷戦時代に盛んになった。ソ連の崩壊後、世界の核兵器の数は減ったもののまだ数千はあり核保有国が増えているため核の冬の脅威は残っている。研究は米ソ全滅のシナリオよりは規模が小さくなったけれど。

 

その他

-コロナウイルスのパニックが過熱するにつれてインチキ製品の販売も増えている

As Coronavirus Panic Heats Up, So Do Sales of Snake Oil

By Sarah Jones

https://nymag.com/intelligencer/2020/03/essential-oils-and-other-coronavirus-scam-and-hoax-cures.html

ナノ銀溶液、抗ウイルスエッセンシャルオイル、エルダーベリー、オレガノ、ホメオパシー、その他代替療法等

一部の人にとってはパンデミックが商機である

 

-AG James:便乗値上げは許容できない

NYS司法長官

AG James: Price Gouging Will Not Be Tolerated

March 10th 2020

https://ag.ny.gov/press-release/2020/ag-james-price-gouging-will-not-be-tolerated

ハンドサニタイザーや殺菌スプレーなどの値段をつり上げている業者に販売停止命令などの措置をとっている

「人々の健康への懸念を悪用して膨大な利益を得ようとするやり方は認めない」

 

-免疫製品のパニック買いで不足;今後数ヶ月供給不足が続くだろう

Panic buying of immune products cause shortfalls; greater supply gaps loom in months ahead

By Hank Schultz 16-Mar-2020

https://www.nutraingredients-usa.com/Article/2020/03/16/Panic-buying-of-immune-products-causes-shortfalls-greater-supply-gaps-loom-in-months-ahead

ダイエタリーサプリメントで免疫強化効果を宣伝しているものが売れていて供給が追いつかない

特に売り上げが急増しているのはビタミンC、エルダーベリー抽出物

一方でダイエタリーサプリメント成分の多くが中国産のため工場閉鎖の影響を受けている

 

-コロナウイルスリソースハブ

Consumer Reports

Coronavirus Resource Hub

https://www.consumerreports.org/coronavirus/coronavirus-covid-19-updates/

消費者に実用的な助言提供

フリーザーの商品検査結果や医療費の心配もしているのがアメリカっぽい

 

-コンシューマーラボ

Q & Aコーナー(通常このコーナーは会員のみ閲覧可能だが公開しているようだ)

ConsumerLab.com Answers       

コロナウイルス(COVID-19)用ナチュラルレメディやサプリメント

Natural Remedies and Supplements for Coronavirus (COVID-19)

https://www.consumerlab.com/answers/do-natural-remedies-or-supplements-prevent-coronavirus/natural-remedies-coronavirus/

Q: コロナウイルス(COVID-19)用ナチュラルレメディって?亜鉛やビタミンCやハーブに効果はある?

A: 多くのサプリメントや自然療法あるいは他の代替療法がコロナウイルス(COVID-19)の予防や治療にと宣伝されている。どれも効果があると証明されていないが、一部は利益がある可能性がある。以下にあなたが知る必要のあることを記す

・ビタミンやミネラルは、もしあなたが不足しているのなら役に立つ可能性がある

・コロナウイルスの症状を減らすのに役に立つ可能性のあるサプリメント

・コロナウイルスに役に立たないだろうあるいは危険なサプリメントや製品

基本:風邪やインフルエンザの症状を減らすのに役立つサプリメントがあるかもしれないが、どれもコロナウイルスやその他のウイルスの感染予防にはならない。それでも感染と戦うためのベストな体調にしておくのは意味があるだろう。適切な睡眠と栄養をとり、十分なビタミンを摂っていることを確実にする