[EFSA]意見等
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるNGRテクノロジーに基づくrPET InWasteプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process rPET InWaste, based on the NGR technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(5):7273 10 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7273
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるEREMA Basicテクノロジーに基づくZibo Containersプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Zibo Containers, based on the EREMA Basic technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(5):7233 10 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7233
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるVACUNITE (EREMA basic及び Polymetrix SSP V‐leaN)テクノロジーに基づくWorld PET Plasticプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process World PET Plastic, based on the VACUNITE (EREMA basic and Polymetrix SSP V‐leaN) technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(5):7271 10 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7271
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるVACUNITE (EREMA basic 及び Polymetrix SSP V‐leaN)テクノロジーに基づくRCS Plasticsプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process RCS Plastics, based on the VACUNITE (EREMA basic and Polymetrix SSP V‐leaN) technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(5):7277 6 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7277
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるNGRテクノロジーに基づくIndorama Ventures Recycling Verdun (IVRV)プロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Indorama Ventures Recycling Verdun (IVRV), based on the NGR technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(5):7275 6 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7275
-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるEREMA Basicテクノロジーに基づくNAN YA PLASTICSプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process NAN YA PLASTICS, based on the EREMA Basic technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2022;20(5):7234 6 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7234
6件とも同じ結論
(科学的意見)
このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水を含む全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルされた PETで作られた最終製品(素材)は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。
-カンガルー、イノシシ、ヤギ、ヒツジの枝肉の微生物学的表面汚染を減らすための乳酸の安全性と有効性の評価
Evaluation of the safety and efficacy of lactic acid to reduce microbiological surface contamination on carcases from kangaroos, wild pigs, goats and sheep
EFSA Journal 2022;20(5):7265 12 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7265
(科学的意見)
食肉処理場で冷やす前の野生の狩猟動物(カンガルーやイノシシなど)や小さい家畜(ヤギやヒツジなど)の枝肉から微生物による表面汚染を減らすための乳酸の安全性と有効性を評価する研究が行われた。イノシシやカンガルーの皮付き枝肉は食肉処理場につく前に冷やされ、獣皮の除去後に処理される可能性がある。最大55°Cの温度で、乳酸溶液(2–5%)がスプレーや霧吹きでこの枝肉に散布される。この処理は枝肉の一面あたり6–7 秒続く。パネルは以下のように結論した。：[1]乳酸が食品添加物としてのEU規格に従っているなら、この処理に安全上の懸念はない；[2]入手可能な根拠に基づいて、カンガルー、イノシシ、ヤギ、ヒツジの枝肉に乳酸をスプレーや霧吹きする有効性についての結論は出せなかった；[3]上述の乳酸での枝肉の処理は、同じ物質に対する感受性を低下させる可能性があるが、これは最小化できる；食品由来病原体が事前に乳酸に暴露すると抗菌剤治療を損なう抵抗性が生じるという証拠は今のところない；[4]乳酸が原因でpHが低くなる可能性に対処するため、必要であれば、地域の規則に従って食肉処理場から放出された廃水が現地処理されれば、乳酸の放出は環境への懸念とはならない。
-Purpureocillium lilacinum PL11株の農薬リスク評価ピアレビュー
Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance Purpureocillium lilacinum strain PL11
EFSA Journal 2022;20(5):6393 10 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6393
(農薬の結論)
情報不足が確認された。
-すべての動物種用ブチルヒドロキシトルエン(BHT)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Katyon Technologies Limited)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of butylated hydroxytoluene (BHT) for all animal species (Katyon Technologies Limited)
EFSA Journal 2022;20(5):7287 10 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7287
(科学的意見)
-離乳子豚及び豚肥育用Talaromyces versatilis IMI 378536株及び DSM 26702 (ROVABIO® ADVANCE)株で生産したエンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ及びエンド‐1,3(4)‐β‐グルカナーゼからなる飼料添加物の安全性と有効性(ADISSEO France S.A.S)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of endo‐1,4‐beta‐xylanase and endo‐1,3(4)‐beta‐glucanase produced with Talaromyces versatilis IMI 378536 and DSM 26702 (ROVABIO® ADVANCE) for weaned piglets and pigs for fattening (ADISSEO France S.A.S)
EFSA Journal 2022;20(5):7251 9 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7251
(科学的意見)
-ナタネ油の農薬リスク評価ピアレビュー
Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance rape seed oil
EFSA Journal 2022;20(5):7305 6 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7305
(農薬の結論)
情報不足が確認された。
-新規食品としての牛乳オステオポンチンの安全性
Safety of bovine milk osteopontin as a Novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
EFSA Journal 2022;20(5):7137 6 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7137
(科学的意見)
欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は規則(EU) 2015/2283に従って新規食品(NF)として牛乳オステオポンチン(bmOPN)に関する意見を出すよう求められた。このNFは牛の乳清に由来するOPNに関するものである。このNFは、乳児用ミルク(IF)、フォローアップミルク(FoF)、すぐに喫食可能な乳製品ベースの生後35ヶ月までの子供用の食事に、最大使用量151 mg/Lで使用することを意図している。天然に牛のミルクに存在する濃度やこの文献で報告された市販のIFに見られる濃度と比較すると、提案されたこのNFの使用量は約10倍高いbmOPN濃度に相当する。この使用目的NFの量は母乳(hm)のOPNの範囲内の濃度でbmOPNを提供するつもりである。6ヶ月間の研究で、有害事象の頻度と重症度、成長、ミルクの摂取量、便の硬さについて起こりうる影響を研究するために、再構成された(消費される状態の)14、72、140 mg bmOPN/LのIFが279人の幼児に与えられた。この研究報告書には多くの矛盾や限界が指摘されているものの、パネルはこの研究から得た結果は安全上の懸念を生じないと考えた。このNFの供給源、技術的研究も提供された乳児の試験も安全上の懸念を生じないこと、このNFの摂取による乳児の低いbmOPN血漿濃度を考慮して、パネルは、亜慢性毒性試験のNOAEL (1,200 mg/kg bw /日)と乳児の最大のP95推定量(33.4 mg/kg bw /日)との間の暴露マージン(すなわち 36)は十分だと考えている。パネルはこのNFは提案された使用条件で安全だと結論している。
-アクリルアミドの遺伝毒性の評価
Assessment of the genotoxicity of acrylamide
EFSA Journal 2022;20(5):7293 5 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7293
(科学報告書)
EFSAはアクリルアミド(AA)の遺伝毒性の根拠を再検討する最新文献についての声明を出すよう求められた。この声明は作業グループによって作成され、最終承認前にCONTAMパネルに承認された。委託事項の解釈において、この声明は遺伝毒性と非遺伝毒性の影響を含むAAの発がん性の基礎となる作用機序を考慮した。2015年の食品中のAAに関するCONTAMパネルの意見以降の関連文献がレビューされた。いくつかの新しい研究でAAとその活性代謝物グリシドアミド(GA)の染色体異常誘発や変異原性に関する陽性結果が報告された。GAのDNA付加体は実験動物のAA暴露によって誘発され、ヒトでも観察されている。AAの遺伝毒性に加えて、活性酸素種の生成による二次的なDNA酸化と、AAによる発がん性に寄与する可能性のある非遺伝毒性の影響の両方を示す根拠がある。これらの研究は、2015年の意見でCONTAMパネルが評価した情報を拡大し、その結論を支持している。その意見では、AAの腫瘍性の影響のリスクキャラクタリゼーションには、遺伝毒性発がん性物質に対するEFSAのガイダンスで推奨されている暴露マージン(MOE)アプローチを適用した。評価された新しいデータに基づき、MOEアプローチは今もなお適切とみなされ、現時点で2015年の意見の更新は必要ない。
[FDA]FDAは不純物混入のダイエタリーサプリメントを違法に販売したとして、複数の企業に警告書を送付する
FDA Sends Warning Letters to Multiple Companies for Illegally Selling Adulterated Dietary Supplements
May 11, 2022
米国食品医薬品局（FDA）は、新規ダイエタリー成分（NDI）を含む不純物混入のダイエタリーサプリメントを販売した、複数の企業に対する警告文書を公表した。これにはFDAが必要とする市販前NDI通知を受け取っていない、あるいは、安全でない食品添加物を含む。特定されたダイエタリーサプリメントの中には、病気の治癒、緩和、治療又は予防に使用することを目的としているため、承認がないにもかかわらず、医薬品に該当するものもある。これらの製品は、消費者に有害となる可能性がある。
警告文は以下の企業に送られた：Advanced Nutritional Supplements, LLC、Exclusive Nutrition Products, LLC (Black Dragon Labs)、Assault Labs、IronMag Labs、Killer Labz (Performax Labs Inc)、Complete Nutrition LLC、Max Muscle、New York Nutrition Company (American Metabolix)、Nutritional Sales and Customer Service LLC、Steel Supplements, Inc.。
上記の企業が販売するダイエタリーサプリメントには、以下の成分のうち1つ以上が含まれている：5-アルファヒドロキシラクソゲニン/ラキソゲニン(laxogenin)、ヒゲナミン、ヒゲナミン塩化水素、ホルデニン、ホルデニン塩酸及びオクトパミン。FDAはこれまでにも、ヒゲナミンが心血管系に有害影響を及ぼす可能性があるなどの理由から、これらの成分のいくつかについて懸念を表明してきた。
また、警告文書に記載された製品の中には、病気の治療、緩和、治療又は予防に使用することを目的とし、FDAの承認がないため、未承認の医薬品となるものがある。連邦食品・医薬品・化粧品法では、疾病の診断、治癒、治療、緩和又は予防を目的とする製品は医薬品であり、ダイエタリーサプリメントと表示されていても医薬品の要件が適用され、一般にFDAの事前承認が必要である。FDAは発表した警告文書の対象となる未承認製品が、意図した用途に有効かどうか、適切な投与量はどの程度か、FDA承認済みの医薬品やその他の物質とどのように相互作用するか、危険な副作用やその他の安全性の懸念があるかどうかについては、評価していない。
以下、＜企業に対する警告文書＞
-Advanced Nutritional Supplements LLC
-Exclusive Nutrition Products, LLC
-Assault Labs
-Ironmag Labs
-Performax Labs Inc.
-Complete Nutrition
-Max Muscle
-New York Nutrition Company
-Nutritional Sales and Customer Service, LLC
-Steel Supplements Inc.
[FDA] プレスリリース
-FDAは乳児用及び特殊調製乳製品の供給を改善するための重要な対策をとる
FDA Takes Important Steps to Improve Supply of Infant and Specialty Formula Products
May 10, 2022
米国食品医薬品局（FDA）は、米国における乳児用調製乳の現在の供給量を増加させるために、いくつかの重要な行動を継続しており、ツールを活用した取り組みを説明する。
FDAは乳児用調整乳を自作しないよう助言し続ける
（Abbottの自主回収による、微生物参照）
-FDAは安全でない医薬品のキャリーオーバーによる動物用食品の汚染を防止するための実施に関する方針を整理、更新したガイダンス案を発表する
FDA Issues Draft Guidance that Consolidates and Updates Policies on Practices to Prevent Contamination of Animal Food from Unsafe Drug Carryover
May 9, 2022
本日、FDAは、薬剤添加飼料製造業者が薬剤添加飼料又は非薬剤添加動物食品の他のバッチへの安全でない薬剤のキャリーオーバーによる動物食品の汚染を防ぐために使用できる確立した手法をまとめ、説明する業界向けガイダンス案を発表した。
-消費者情報
本当に「FDA承認品？」
Is It Really 'FDA Approved'?
5/10/2022
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/it-really-fda-approved
FDAが承認するものとしないものについて、FDAの規制に関する情報提供をする。
注意：ボディービル用製品は危険である可能性がある
Caution: Bodybuilding Products Can Be Risky
5/11/2022
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/caution-bodybuilding-products-can-be-risky
FDAは、一部のボディービル製品に、生命を脅かしうる肝障害を含む深刻な健康被害をもたらす可能性のあるステロイドまたはステロイド様物質が違法に含まれている可能性があることを発見し、注意を呼び掛ける。
[FDA]警告文書
-Purina Animal Nutrition LLC
MARCH 08, 2022
CGMP違反、動物用食品、調理、包装、衛生管理、不純品の問題。以前、尿素上昇の問題でリコール。
-MCACO, LTD
APRIL 21, 2022
CGMP違反、ダイエタリーサプリメント、不純品の問題。
[FSA]更新
栄養素 - 知っておくべきこと
Nutrients - what you need to know
5 May 2022
https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/nutrients-what-you-need-to-know
糖、飽和脂肪、塩、葉酸、ビタミンDについて情報提供。
アクリルアミド
Acrylamide
26 April 2022
https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/acrylamide
アクリルアミドのリスクと、アクリルアミドによる被害の可能性を減らす方法について。情報更新。
[FSAI]リコール
-TRS のGround Cumin Jeera Powderは未承認農薬及び/または農薬濃度の上昇により一部リコール
Recall of a Batch of TRS Ground Cumin Jeera Powder Due to Unauthorised and/or Elevated Levels of Pesticides
Wednesday, 11 May 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/trs_cumin_pesticides.html
イギリス産のTRS Ground Cumin Jeera Powder（クミンパウダー）は未承認農薬及び/または農薬濃度の上昇により一部リコール。製品写真有り。
-HugoldのCBDオイル製品の安全でない濃度のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール（THC）によるリコールの更新
Update of Recall of Hugold CBD Oil Products Due to the Presence of Unsafe Levels of Delta‐9‐tetrahydrocannabinol (THC)
Tuesday, 10 May 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/hugold_cbd_oils_thc.html
アイルランド産Hugold製CBDオイルのすべてを安全でない濃度のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール（THC）のためリコール。製品写真有り。
[CFIA]意見を聞かせてください：e-コマースを通じて消費者に販売される食品の食品情報を提供するための自主的なガイダンスの策定に関する協議
Share your thoughts: Consultation on the development of voluntary guidance for providing food information for foods sold to consumers through e-commerce
2022-05-09
ヘルスカナダとカナダ食品検査庁（CFIA）は、カナダ人がオンラインで食品を購入する際に、食品情報をより一貫して入手しやすくするための支援方法について意見を募集。2022年5月9日から7月8日まで。
[HK]CFSは包装されたキャンディーとチョコレートの栄養表示に関するターゲットサーベイランスの調査結果を発表する
CFS announces test results of targeted surveillance on nutrition labelling of prepackaged candies and chocolates
Wednesday, May 11, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220511_9474.html
食品安全センター（CFS）は本日（5月11日）、包装されたキャンディーとチョコレートの栄養表示に関するターゲットサーベイランスプロジェクトの調査結果を発表した。40のサンプルのうち、3つのサンプルはナトリウムの含有量が栄養表示と異なったが、残りのサンプルはすべて検査に合格した。
[HK]新鮮な牛肉のサンプルから二酸化硫黄が検出される
Fresh beef sample found to contain sulphur dioxide
Tuesday, May 10, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220510_9469.html
CFSの検査で、Fa Yuen Street Marketの屋台の新鮮な牛肉のサンプルから、生肉への使用が許可されていない保存料である二酸化硫黄が3,344 ppm検出された。
[Defra]有機農業統計
Organic farming statistics 2021
12 May 2022
https://www.gov.uk/government/statistics/organic-farming-statistics-2021
英国で生産される有機農作物と家畜の統計
2002年から2021年までの数値
（農作物は全然増えていなくて増えているのは家禽。農作物もほとんどが牧草地なのでオーガニックが人気というのは虚構だろう。ここ最近鶏の飼い方が注目されているだけ。トリインフルエンザのためそれ（戸外放し飼い）も問題があるので先行きは不透明）
[CDC]女性の悪性中皮腫死亡率－米国1999–2020
Malignant Mesothelioma Mortality in Women — United States, 1999–2020.
Mazurek JM et al.,
MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022;71:645–649.
1999年の489例から2020年の614例に増加している。2020年に最も多かったのは医療や社会支援業界、次いで主婦だった。
[ProMED]赤潮－グアテマラ：（エスクイントラ）致死、サキシトキシン、警告
Red tide - Guatemala: (ES) fatality, saxitoxin, alert
2022-05-12
https://promedmail.org/promed-post/?id=8703205
Date: Tue 10 May 2022 Source: Outbreak News Today [edited]
グアテマラの有毒赤潮サーベイランスと管理委員会が赤潮警告を宣言した
2022年4月29日に麻痺性貝毒中毒が3例報告された。病院で治療を受けている。これまで同様の症例が11例あり1人は死亡している。国の検査室はあさりからサキシトキシンを7069.4 RU/100g検出した。害のない量は400 UR/100g以下とされる
[ProMED]ボツリヌス症－イタリア：（ローマ）ブロッコリとアーモンドのバジルソース疑い
Botulism - Italy: (Rome) broccoli & almond pesto susp
2022-05-13
https://promedmail.org/promed-post/?id=8703214
Date: Thu 12 May 2022 Source: Food Safety News [edited]
ローマでボツリヌス症が確認され疫学調査でシチリア産ブロッコリとアーモンドのバジルソースが疑われた．イタリア国立保健研究所の分析ではボツリヌス毒素は陰性だった。問題の製品は自分で消費するために作られ2021年11月初めから生産されていないが約2ヶ月前に贈り物として患者宅に持ち込まれた。
[FAO]気候変動が植物の健康を脅かす5つの方法
Five ways climate change is intensifying the threats to plant health
12/05/2022
https://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1507753/
毎年最大40%の食用作物が植物の病害虫によって失われている。これらの収量と収入両方の損失は農業に生活を依存する最も貧しい人々に壊滅的影響を与える。
植物病害虫に国境はない。気候変動はその拡大を悪化させる。ここにたった5つのますます危険性を増す植物の病気がどのように植物の健康を脅かしているか示す。
１）ジャガイモ疫病
２）コーヒーさび病
３）バナナパナマ病
４）ピアス病
５）ブドウベト病（downy mildew）
[WHO]イベント
子どもたちと全ての人のために持続可能なフードシステムからの健康的食事についての行動連合開始イベント
Launch event of the Coalition of Action on Healthy Diets from Sustainable Food Systems for Children and All
13 May 2022 14:00 – 15:00
2021年国連フードシステムサミットの結果としてつくられた持続可能なフードシステムからの健康的食事についての行動連合(HDSFS)が公式発足
The Coalition of Action on Healthy Diets from Sustainable Food Systems for Children and All (HDSFS)
論文
-インディアナ大学公衆衛生Bloomington学部のメンバーが赤肉と糖尿病のデータのメタ解析の共著
Indiana University School of Public Health-Bloomington faculty member co-authors meta-analysis of data on red meat and diabetes
11-MAY-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/952467
European Journal of Clinical Nutrition.に発表。これまでの観察研究では赤肉と2型糖尿病に関連が観察されていたがこの研究では赤肉が2型糖尿病リスク要因とは確認できなかった
-UTSW遺伝子研究が湾岸戦争症候群の原因としてサリン神経ガスを確認
UTSW genetic study confirms sarin nerve gas as cause of Gulf War illness
12-MAY-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/952484
エディトリアルを伴ってEnvironmental Health Perspectivesに発表
PON1と呼ばれる遺伝子の異形を解析。サリンの代謝能力が低い遺伝子型の湾岸戦争退役軍人が湾岸戦争症候群になるリスクが高い
-世界の食品貿易研究は生物多様性がどういうものなのかについての想定を覆す
Global food trade research upends assumptions about how biodiversity fares
12-MAY-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/952025
今週のNature Foodで、ミシガン州立大学の研究者らが高所得国による輸入は低所得国の生物多様性に利益をもたらすことを発見した。世間一般の通念に反するようだが、ますます複雑になる食品貿易の、負の影響を最小化するにはより革新的アプローチが必要になる
-家族の人数は人生後半の認知機能に影響するかもしれない
Family size may influence cognitive functioning in later life
12-MAY-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/952572
Demographyに発表された欧州健康・加齢・引退調査(SHARE)のデータ解析。子どもが3人以上いることは2人の場合に比べて人生後半の認知機能に負の影響がある。影響は男女どちらにもあり、約6.2年の加齢に相当。理由としてはコスト増加と家庭の収入低下による貧困ライン以下になるため、子どもを持つことはストレスになる、等が考えられる
その他
-SCIENCE VOLUME 376|ISSUE 6594|13 MAY 2022
トリインフルエンザとの戦いで，欧州はかつてタブーだったワクチンを検討
Wrestling with bird flu, Europe considers once-taboo vaccines
BY ERIK STOKSTAD 12 MAY 2022: 682-683
処分の負担を減らすため、一部の国は貿易への影響と公衆衛生リスクにも関わらずワクチン試験を開始
フランスとオランダ。中国の事例を見て。
もし野生の鳥でエンデミックになればワクチンは必要になる可能性がある
-医薬品の広告が私にじんましんを与える
Pharmaceutical Ads Give Me Hives
APRIL 28, 2022 By Tom Nichols
如何にして広告が不平だらけの心気症の国を作ったか
テレビの医薬品のCMについて。
（アメリカは医療を消費者に直接宣伝できるのでちょっとしたことが病気かも、になるし医者は患者からテレビでやってたあの治療法を、と要求されがち）
-Natureコメント
パンデミックを防ぎたい？漏出を止めよ
Want to prevent pandemics? Stop spillovers
12 May 2022 Neil M. Vora et al.,
https://www.nature.com/articles/d41586-022-01312-y
健康と生物多様性についての画期的合意を議論している意思決定者は，動物と人間がウイルスを交換するリスクを減らすための4つの対応を含めなければならない
動物由来の病原体がヒトにジャンプするスピルオーバーイベントが、おそらく20世紀以降の全てのウイルスのパンデミックの引き金となっている。さらに2021年8月の過去4世紀の疾患アウトブレイクの解析では、ヒトによる環境変化により、年ごとのパンデミックの可能性は今後数十年で数倍になる可能性があることを示している。
幸いなことに、年に200億ドル程度で、スピルオーバーの可能性は大きく減らせる。このお金は、新興感染症ホットスポットの森林破壊を半分ニヘラス；野生生物の取引を劇的に減らして規制する；家畜の感染症を検出してコントロールする能力を大幅に強化するのに必要な額である。これはCOVID-19パンデミックで失われた命と使われたお金に比べれば僅かな投資である。しかし世界の将来のアウトブレイク対策の多くにはスピルオーバー予防策の優先順位が低い。我々は意思決定者にスピルオーバー対策を中心に据えることを強く求める。
１）森林保護
２）野生生物取引規制
３）畜産のバイオセキュリティ強化
４）新興感染症ホットスポットの人々の健康と経済の安全保障改善
（ヒトと動物の適切な距離って難しい。）
-精子数文化戦争：男性の繁殖力低下についての科学的議論がポストモダニストの政治的正しさのもう一つの犠牲に
Sperm count culture war: Science discussion about declining male fertility yet another victim of post-modernist political correctness
Geoffrey Kabat | May 13, 2022
5月にハーバードとMITのフェミニスト学者グループが、長く続いていた男性の精子数の減少に関する議論に加わった。男性の生殖能力低下に関する根拠は1970年代から出始めたが、特に近代の西洋で急でその原因と帰結についての議論があった。今回哲学教授Marion BoulicaultとSarah Richardsonらのチームが Human Fertilityに発表した論文とそれを一般向けにまとめたSlateの記事では、男性の生殖能力が低下しているという考えは科学のふりをした古い神話である、と主張する。西洋人の男性の精子が危機に瀕しているという考えは極右による白人至上主義に根ざすという。著者らは科学を無視してイデオロギーの枠組みのみを語る。Boulicault も Richardsonも科学者ではない。（社会科学コメンテーターと呼んでいる）彼女らは生命医学と科学におけるジェンダーを専門としてフェミニストに忠誠を誓うと公言して活動している。
男性の生殖分野の専門家Sharpe教授は「ジェンダー/ポリティカルコレクトネスの問題が我々の社会の見方を歪め始めたやりかたには驚き続けている。常識やバランスのとれたみかたはどうなったのだろう？」という
（一部のみ。環境ホルモンでオスがメス化するという説はどちらかというと左派が支持していたはずだがフェミニストからは極右よばわり）
-ミツバチは「減少」していないが、養蜂業界は課題に直面している
Honeybees Are Not “In Decline”, But The Beekeeping Industry Does Face Challenges
Steven Savage Apr 30, 2022
いくつかの環境団体が資金集めに使っているフレーズ「ミツバチが減っている」が一般向けメディアでよく見られるが実際のところ米国のミツバチは巣の数でも作物の受粉でも極めて良い。2004-2009年の間に大いに懸念されたコロニー崩壊疾患はほとんどみられず、殺虫剤のせいだとする説を否定する良い論文も2020年に発表されている。
事実は、ミツバチのコロニー数は減少しておらず，実際近年増加している（グラフ）。
養蜂業はうまくやっているが他の農業同様課題もある
以下説明略。課題は病害虫対策、ミツバチ全生涯の餌の確保、気候変動
