2019-04-23

[EU]査察

クロアチア農産物と食品のPDOPGITSG

Croatia―PDO, PGI and TSG for Agricultural Products and Foodstuffs

16/04/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4118

2018111321日にクロアチアで実施した、農産物や食品の原産地名称保護(PDO)、地理的保護表示(PGI)、伝統的特産品保証(TSG)および蒸留酒の地理的表示(GI)のためのEU品質計画に関するEU法実行の公的管理や、トレーサビリティと表示を評価するための査察。概して、農産物のPDO/PGI/TSGや蒸留酒の食品/GIには適切な公的管理の枠組みがある。だが、GI蒸留酒の管理は、技術文書が求められる管理者の準拠を確認するよう特別にデザインされていない。クロアチアで生産された製品の市販管理は概して適切だが、それ以外の製品の検査は同様に効果的ではない。

 

[CFIA]全国残留化学物質監視及び化学食品安全監視計画年次報告書(2015-2016)

National Chemical Residue Monitoring Program and Chemistry Food Safety Oversight Program Annual Report 2015-2016

Date modified: 2019-04-17

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2019-04-17/annual-report-2015-2016/eng/1554904884535/1554905013036

概要

カナダ食品検査庁(CFIA)は、カナダ人の健康と福祉、環境、経済を向上させる、食品、動物、植物の保護に全力で取り組んでいる。全国残留化学物質監視計画(NCRMP)は、食品中の残留化学物質や汚染物質のカナダの基準とガイドラインへの準拠を確認するカナダ食品検査庁(CFIA)調整監視プログラムである。他の監視活動と共にNCRMPが収集したデータにより、CFIAはさらなる監視戦略の維持あるいは準拠改善を保証する傾向を特定できている。

NCRMPは、年々観察されるかなり高いコンプライアンスを維持するのに役立つ、CFIAが採用する重要な監視ツールの一つである。NCRMPはコーデックスの原則とガイドラインに従って実施され、起こりうる化学的ハザードについてカナダの食品を監視するCFIAの食品の安全性の枠組みの重要な一部である。このプログラムは、カナダの食品生産システムやカナダの残留化学物質管理システムの完全性を支えるデータを提供している。これらのシステムは、米国やEUなど主な貿易相手のシステムに等しい。

2014/15会計年度(201441日から2015331日まで)に、食品の安全性監視(FSO)プログラムがNCRMPを補足し、肉以外の食品分野のCFIAの監視を強化するために導入された。2015/16会計年度(201541日から2016331日まで)までにCFIAは生鮮果実や野菜のサンプリングや検査を増やした。これらの追加FSOプログラムのサンプルのいくつかは、NCRMPサンプルとして、同じ方法で検査官によって連邦政府の登録施設や輸入業者で集められた。だが、FSOサンプルの大半は契約したサンプル採集者が小売りで集めた。連邦政府の登録施設や小売り両方での食品のサンプリングは、カナダ市場の食品に存在する残留物や汚染物質の量についてさらなる情報を提供した。

CFIAは、懸念分野を確認し、農薬の安全な利用や実践を促進するために、NCRMPFSOプログラムなどの監視活動からの法令違反結果を、農業従事者、栽培者/生産者、輸入業者、小売業者に伝えている。この継続的な努力により、カナダ人が安全で健康的な食品を絶えず入手できることが保証されている。

この報告書は、201541日から2016331(今後 2015/16と記す)の間に集められた食品サンプルのNCRMPFSOプログラム両方からの検査結果をまとめている。14000件以上の NCRMPFSO監視サンプルで、動物用医薬品、農薬、金属、汚染物質の残留物に125000件以上の検査が行われ、この報告書の添付書類Bにまとめた何百万もの結果が生じた。NCRMPFSO監視サンプルの一部として取ったサンプルの検査結果から、市販されている食品の圧倒的過半数はカナダの食品の安全性基準に合っていることが示された。全体的な順守割合は過去数年間と矛盾しない95.7%と特定された。

 

[CDC]CDCはダニの季節に新しいリソースを提供

CDC Offers New Resource for Tick Season

Monday, April 22, 2019

https://www.cdc.gov/media/releases/2019/s0422-new-tick-resource.html

ダニの季節がやってきた。CDCは最近のダニ由来疾患増加を反映してデジタルプレスキットを更新した。

https://www.cdc.gov/media/dpk/diseases-and-conditions/lyme-disease/index.html

(ダニ関連病原体の同定年表あり、近年次々みつかっていて患者の報告も増加。温暖化でさらに増加すると予想されている。予防対策はしっかりと。効果のない製品の宣伝に注意)

 

[USDA]海外農業サービス 世界農業情報ネットワーク報告

EU-28 Grain and Feed Annual

4/15/2019

https://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Grain%20and%20Feed%20Annual_London_EU-28_4-15-2019.pdf

2019/20の欧州の農業について

菜種から小麦やトウモロコシに変更

(それで中国から突然の輸入停止で在庫豊富なカナダのキャノーラ業界がチャンス、と。

European rapeseed crop shrinks this year

April 18, 2019

https://www.producer.com/2019/04/european-rapeseed-crop-shrinks-this-year/)

 

論文

-植物ベースの食生活が心不全リスクを減らすのに有効

Plant-based diets can be effective in reducing heart failure risk

22-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/acoc-pdc041819.php

Journal of the American College of Cardiologyに発表された脳卒中の地理的人種的違いの理由(REGARDS)研究。心不全や心疾患のない45才以上の16608人の白人と黒人成人が参加して質問票への回答をもとに5つの食生活パターンに分類した

・コンビニエンス:肉料理、パスタ、メキシコ料理、ピザ、ファストフード

・植物ベース:野菜果物、豆、魚

・甘いもの/脂肪:デザート、パン、甘い朝食用食品、チョコレート、その他砂糖

・南部:揚げ物、加工肉、卵、脂肪、砂糖入り飲料

・アルコール/サラダ:ワイン、リキュール、ビール、葉物野菜とサラダドレッシング

平均8.7年フォローし363の心不全による入院があった。植物ベースにより合致する参加者は合致度が最も低い場合のリスクより41%低かった。南部食に最も合致する場合は72%リスクが高くなったがBMI、ウエスト、高血圧、脂質異常症などを調整すると関連は有意ではなくなった。残りの食事パターンと心不全リスクに関連はなかった

(食生活分類パターンがひどくない?)

 

-水を飲まないことは砂糖入り飲料からより多くのカロリーをとることに関連する

Not drinking water associated with consuming more calories from sugary drinks

22-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/jn-ndw041819.php

8400人の子どもや若者の調査で、水を飲まないことは甘い飲み物から93カロリーおよび4.4%多くカロリーを摂取することと関連する。JAMA Pediatrics

(当たり前のような気もするが、水道水が飲めない地域でお金持ちではない場合、水とソーダで同じような値段だったら水じゃないものを買いたくなるのはわかるような)

 

-アジアの糖尿病の流行は女性と中年を選択的に殺す:研究

Asia's diabetes epidemic preferentially kills women, the middle-aged: Study

22-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/vumc-ad042219.php

JAMA Network Openに発表されたアジアコホートコンソーシアムに参加している22の前向きコホート研究のプール解析。100万人以上が平均12.6年フォローされている。

糖尿病は全原因による死亡リスクの約2倍の増加と関連するが特に女性と中年で糖尿病と診断された人で高い。驚くべきことに糖尿病による相対死亡リスクは過体重の人より低体重の人で強い。アジアでは女性や低体重の患者は医療や教育へのアクセスが無いために血糖管理ができないのかもしれないと著者らは結論している。

 

-リストバンドサンプラーは三大陸を横断して同様の化学物質暴露を示す

Wristband samplers show similar chemical exposure across three continents

22-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/osu-wss042219.php

米国、アフリカ、南アメリカの14地域242人に装着してもらったリストバンド合計262の分析を行った。合計1530の有機化合物について検出を試み、191が検出された。一つのリストバンドあたりの化合物数は4から43であった。同じ化合物が検出されたものはなく全てユニークであったが14化合物は50%以上から検出された。濃度はわからない。Royal Society Open Science

 

その他

Kamloopsで使用者を「ゾンビのように」する恐ろしい合成薬物がみつかった

Deadly synthetic drug found in Kamloops that puts users in ‘zombielike’ state

Apr. 22, 2019

https://www.vernonmorningstar.com/news/deadly-synthetic-drug-found-in-kamloops-that-puts-users-in-zombielike-state/

地域内保健担当部署はこの物質が「速やかに、トリップ状態にし」幻覚をおこすと警告

Kamloopsでみつかったベージュの錠剤にカフェイン、ヘロイン、フェンタニル、そしてAMB-FUBINACAが含まれていた