2019-07-03

[FSSAI]神話を否定する

Myth Buster

https://fssai.gov.in/cms/myth-buster.php

HPに新たにセクションを作った

  1. プラスチック卵について
  2. 乳児用ミルクのメラミン
  3. 小麦粉にプラスチック
  4. プラスチック米が売られている
  5. スナックにプラスチックが入っている

(プラスチックばっかりだけど全て動画がついている。ソーシャルメディアのフェイクニュースに対抗するには動画を拡散してもらうしかない?)

 

[FSSAI]食品にホチキスの針を使うのを止めることに関する2019年6月27日の文書

Letter dated 27th June 2019 related to Discourage the use of staple pins on food products [Updated on:01-07-2019] [0.19 MB]

https://fssai.gov.in/upload/advisories/2019/07/5d19d4ed916a2Letter_Ban_Staple_Pin_01_07_2019.pdf

食品をプラスチック又は紙で包装する時にホチキスの針を使わないように

 

[ProMED]原因不明の死亡-ドミニカ共和国(第4報):旅行者、リゾート

Undiagnosed deaths - Dominican Republic (04): travelers, resorts

2019-06-29

http://www.promedmail.org/post/6544665

Date: Thu 27 Jun 2019 Source: USA TODAY on Yahoo News [edited]

今年ドミニカ共和国で死亡したアメリカ人旅行者の最新はデンバーの男性である。6月25日に州政府が確認した。彼は娘と休暇中で、23日から足の腫れを痛がりだし、その後悪化。

5月以降ドミニカ共和国の安全性に疑問が提示されているため先週旅行大臣Francisco Javier Garciaが記者会見を開いてドミニカは安全だと言った。死者9人は通常と変わりなく、2015年と2011年には15人の旅行者がドミニカで死亡していると述べた。

 

[ProMED]一酸化炭素中毒-米国:キーレスカーの問題、死亡

Carbon monoxide poisoning - USA: keyless car problem, deaths

2019-06-29

http://www.promedmail.org/post/6544624

[1]Date: Fri 28 Jun 2019 Source: The New York Times [edited]

もと大学総長とその夫が車庫に入れたトヨタのAvalonのエンジンをかけっぱなしにしていて自宅で死亡しているのが発見された。物理的なキーと違って、キーレスの場合特に高齢者はエンジンをオフにすることを忘れがちになる。2006年以降米国ではそのような事故で36人が死亡している。

[2]Date: Fri 28 Jun 2019 Source: Car and Driver [edited]

 

[ProMED]有毒藻類 英国:犬

Toxic algae - UK: dogs

2019-06-29

http://www.promedmail.org/post/6543814

Date: Wed 26 Jun 2019 Source: West Sussex County Times [edited]

Horsham近くで有毒藻類に暴露された疑いの犬が死亡したことで獣医師団体が警告を出している。犬は泳いでいた。

(編集者から藻類の毒について比較的長い注)

 

[RIVM]Schiphol空港近傍の超微細粒子は健康に影響する

Ultrafine particles in the vicinity of Schiphol Airport affect health

06/27/2019 -

https://www.rivm.nl/en/news/ultrafine-particles-in-vicinity-of-schiphol-airport-affect-health

Schiphol空港近傍住民は定期的に超微細粒子に高濃度に暴露されている。これは健康に影響する可能性がある。暴露の多い日は呼吸器疾患のある子どもはより苦しみより多くの医薬品を使う。

 

[RIVM]オランダの抗菌剤耐性は合理的に安定なまま

Antimicrobial resistance in the Netherlands is remaining reasonably stable

06/27/2019

https://www.rivm.nl/en/news/antibiotic-resistance-in-netherlands-is-remaining-reasonably-stable

ヒトと動物の抗生物質耐性と使用に関するデータをまとめたNethMap/MARAN 2019年次報告書

ある種の細菌の耐性割合はゆっくり増加しているが他の欧州の国と比べるとその帰結は限定的である。動物での抗生物質使用は2017年と2018年であまり変わらないが2009年に比較すると63%以上減っている

 

[WHO]何故我々は全ての人に医療を届けるために強力な規制システムが必要なのか

Why we need strong regulatory systems to reach universal health coverage

1 July 2019

https://www.who.int/medicines/news/2019/strong-reg-systems-to-reach-UHC/en/

ここ数ヶ月、多くの国の規制機関が高血圧の治療薬に発がん性が疑われる不純物が含まれることがわかってたくさんの医薬品をリコールしている。これらは世界中でよく処方されていて異なる製造業者が作っている。不純物は製造工程の変更による。

少し前、2014年にはコンゴのIturi地方でマラリアの症状を抑えるとされた医薬品を使用して人々が病気になった。その薬にはハロペリドールが子どもの最大量の20倍含まれていて930人が入院し11人が死亡した。

これらの事例は医薬品には規制上の適切な監視が必要であることを示す。世界は進歩しているものの、医薬品の安全性と品質の問題は続いている。現在の規制や執行の能力はほとんどの途上国で不足している。

 

[Codex]迅速に変わる食品環境の中でコーデックス基準は重要

Codex standards critical in rapidly changing food environment

01/07/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1200311/

今週スイスでコーデックス執行委員会CCEXECが開催された

宮城島さんの発言以下略

 

論文

-南アフリカの金採鉱地域での理髪店ベースの毛髪検体採取を用いたヒトウラン暴露

IARC

Human exposure to uranium in South African gold mining areas using barber-based hair sampling

Frank Winde et al.,

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0219059

 

-JAMA Internal Medicineの論評で医師には栄養教育が必要という

Doctors need nutrition education, says commentary in JAMA Internal Medicine

2-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/pcfr-dnn070219.php

責任ある医療のための医師委員会Physicians Committee for Responsible Medicine 会長のNeal Barnard医師が今日の医師には栄養の知識が必須だという

(これは一見まともな主張。でもね、彼らの言う「栄養」って動物由来食品は排除するということ。例えばhttps://p.widencdn.net/n0ayrz/18155-NTR-Power-Plate-Booklet-RGBでは米国人の最大にして唯一のカルシウム摂取源である乳製品を豆と葉物野菜に置き換えることを主張している。多分足りないので、カルシウム強化を推奨している。B12も強化。これは非主流。医者は栄養学に詳しくないのでこういうのにひっかかりそう)

 

-農業コミュニティで農薬暴露と十代の鬱に関連

Pesticide exposure linked to teen depression in agricultural communities

2-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/uoc--pel070219.php

International Journal of Hygiene and Environmental Healthに発表されたカリフォルニア大学サンジエゴ校のJose R. Suarez-Lopez助教授らによるエクアドルのアンデス農業地域に住む子ども達を対象にした研究。11-17才の529人の血中アセチルコリンエステラーゼ活性の低さと鬱症状評価スケールでの症状の多さとが関連。

(農薬暴露は測定していない、単純にAChEの活性を一回計っただけの数値、不安スコアも測定しているが関連無し。こういう思い込みの激しい「論文」をちゃんとクリティカルにレビューできないのがピア(同分野の研究者)の欠点だと思うよ)

 

-食べることへのブレーキを放す

Releasing the brake on eating

By Stephanie L. Borgland

Science28 Jun 2019 : 1233-1234

マウスの実験で、肥満すると餌を食べることの抑制が減ることが示された

Obesity remodels activity and transcriptional state of a lateral hypothalamic brake on feeding

By Mark A. Rossi et al.,

Science28 Jun 2019 : 1271-1274

 

-ソ連の崩壊は二酸化炭素の排出を大きく減らした

Natureニュース

Soviet Union’s collapse led to massive drop in carbon emissions

01 July 2019  Quirin Schiermeier

https://www.nature.com/articles/d41586-019-02024-6

経済の低迷が人々の肉の多い食生活を変えた

1990年にソビエト市民は年平均32kgの牛肉を食べていた-当時の世界平均の4倍以上で西ヨーロッパより27%多かった。しかし1991年のソ連崩壊で多くの人が肉を食べるのを止めた。Environ. Res. Lett

 

-多くの幹細胞クリニックの医者は関連分野の訓練をしていない

Doctors at many stem-cell clinics don’t have relevant training

26 June 2019 Nic Fleming

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01999-6

根拠のない治療を提供している米国のクリニックで、提供している治療の全ての専門の医師を雇っているところはほとんどない、調査でわかった

JAMAに6月25日に発表された論文によると、166の幹細胞クリニックのうち、そのクリニックが治療できると主張している病気について正規の医学教育を受けた医師を雇用しているのは半分以下。9つの企業は医師が一人も掲載されていなかった(ナチュロパスや足治療医)。(図有り)

 

-世界の公衆衛生のトップ科学者達が反ワクチンへの新しい課題を宣言

Top global public health scientists launch new challenge to anti-vaxxers

2-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/tfg-tgp062719.php

Journal of Health Communicationに国際公衆衛生科学者団体が声明を発表

検索エンジンやソーシャルメディア団体は子どもの予防接種についての不正確な情報の拡散を防ぐためにもっとやらなければならないし、政府は必須の予防接種計画をより善く支援しなければならない。

予防接種受容に関するザルツブルグ声明The Salzburg Statement on Vaccination Acceptanceでは世界に広がる強力な反ワクチン運動によって加速する予防接種率の低下と戦ういくつかの助言を提示している

(疑似科学や嘘情報はずっと公衆衛生の敵だったのだが、そういうものと戦うことは物好きがやってる報われない作業、でしかなかった。今や最前線の勇者。日本は違うらしいけれど。)

 

-WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 97, Number 7, July 2019, 441-512

https://www.who.int/bulletin/volumes/97/7/en/

エディトリアル:食事関連非伝染性疾患対策の政策選択肢 David Watkins

ポルトガルでの塩砂糖トランス脂肪の自主的削減の影響推定から、自主的目標ではSDGの目標達成にははるかに及ばないことからさらなる対策について。

Modelling impacts of food industry co-regulation on noncommunicable disease mortality, Portugal

https://www.who.int/bulletin/volumes/97/7/18-220566.pdf

2008年から2017年のメキシコの帝王切開の傾向

Trends of caesarean delivery from 2008 to 2017, Mexico

帝王切開は全体では45.3%だが私立病院では80%くらい

 

その他

-下院健康社会福祉委員会の医療用大麻についての報告書への専門家の反応

UK SMC

expert reaction to House of Commons Health and Social Care Committee Report on Medicinal Cannabis

July 3, 2019

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-house-of-commons-health-and-social-care-committee-report-on-medicinal-cannabis/

リバプール大学小児薬理学上級講師(小児科相談医)Dan Hawcutt博士

全ての医薬品には薬効と副作用がある。この報告書は英国で入手可能な製品に十分な根拠があるものはほとんどないこと、さらなる研究が必要なことを同定した。それには時間がかかるが、この報告はそれを最小限にする方法を正確に同定している。

King’s College London精神医学心理学神経科学研究所 (IoPPN)ポスドク研究者Amir Englund博士

この報告を歓迎する。大麻には他の医薬品と同程度の根拠がないことを正しく指摘している-理由の一つは規制対象薬物だからである

オーストラリア国立大学医学部臨床上級講師David Caldicott博士

この報告書では英国で医療用大麻があまり処方されないのは処方する側に大麻への信頼がないことであると示唆している。これは世界的にそうであるが、臨床試験データがないことだけが理由であるという想定は説明というより言い訳のようである

(以下略、医療用大麻推進者の立場)

 

-過体重の人での腸内細菌と健康を調べた研究への専門家の反応

UK SMC

expert reaction to study looking at gut bacteria and health in overweight people

July 1, 2019

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-gut-bacteria-and-health-in-overweight-people/

Nature Medicineに発表された研究が特定の腸内細菌– Akkermansia muciniphila –の量を増やすことが過体重または肥満の人の健康に良い影響を与えるかもしれないと報告する

Nottingham大学NIHR Nottingham生命医学研究センター准教授で筋骨格遺伝学准教授Ana Valdes教授

このプレスリリースは科学を正確に反映しているか?

プレスリリースは「特定の腸内細菌を増やす」ことについて語っている-研究で示されたのは特定の細菌を添加することで心代謝健康にメリットがあるかもしれないことである。またプレスリリースで使っている心血管系の特徴の用語ではなく心代謝あるいはメタボリック症候群関連の特徴について語る方がより正確だろう。

この研究は質が高い?結論はしっかりしたデータに基づいている?

イエス、しかし欠点もある。プラセボと投与群でみられる違いのうちたくさんのものが細菌を殺菌した場合にのみ見られている。動物モデルで見られる現象(生きた細菌より死んだ菌のほうが影響が大きい)と同様であるものの、生きた細菌を与えたときに基本的に何の影響も見られず殺菌した細菌で健康のパラメーターが改善するメカニズムがわかっていないようだ。またインスリンの指標で観察された差はプラセボ群の参加者が時間とともに悪くなっているせいで、処置群のベースラインが改善したわけではない。

この仕事は既存の根拠に適合するか?

これは全く新しい研究である。Akkermansiaが治療に使われたのは初めてで、結果は観察研究や動物実験と整合する。

著者らは交絡要因を考慮しているか?気がついた重要な限界は?

著者らはほとんどの限界について強調している、その多くはサンプルサイズの問題である。有効性をみるにはもっと大規模な研究が必要で、エンドポイントは明確に定義する必要がある。肝機能の方に強い影響がありそうに見える

現実世界での意味は?過剰想定はある?

プロバイオティクスサプリメントの利益については広く研究されているものの、マイクロバイオーム研究で同定された細菌系統を単離して培養してヒトに安全に与えたのは私が知る限りこれが初めてである。もしより一貫した方法で利益が再現されれば、健康にとって重要な意味があるかもしれない

King’s College London医学教育講師Simon Cork博士

これは興味深い研究である。腸内細菌は各種正常機能や病態に役割を果たすと信じられているがこの研究は個々の種の役割を絞り込んだという意味でおもしろい。この研究は小規模なのでより大きな集団で再現する必要があるだろう。

 

-オークランド海岸のマイクロプラスチック-専門家の反応

NZ SMC

Microplastics on Auckland beaches – Expert Reaction

Published: 02 July 2019

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/07/02/microplastics-on-auckland-beaches-expert-reaction/

Scionの調査によるとオークランドの29ヶ所の海岸と水系で集めたほとんどの検体にマイクロプラスチックがみつかった。集めたマイクロプラスチックの約90%は繊維で、そのうち約1/3は植物素材で、その他はPETやポリプロピレンなど衣類や包装由来。ScionのKate Parker博士は「多くのマイクロファイバーが洗濯機から環境にでている」という。

SMCはこの研究に参加した研究者にコメントを求めた

ScionのElspeth MacRae博士と Florian Graichen博士

この報告は環境省が資金提供したもので、一部の人は驚くかもしれないが国際的な報告と一致している。海岸でみつかるマイクロ粒子の圧倒的大部分(85%以上)はマイクロファイバーで、オークランドでもそうだった。オークランドでみつかったものの主要発生源は完全にはわかっていないが、植物由来(例えば綿)とPETとPEマイクロファイバーが多いことからテキスタイル由来であることが示唆される。そうなら洗濯機と洗濯施設が発生源である

Canterbury大学准教授Sally Gaw

ニュージーランドのデータは限定的ではあるが、入手できるデータからはマイクロプラスチックがニュージーランドの海と水系の問題であることが示されている。使い捨てプラスチックバッグの禁止は良い出発点だがそれでは十分ではないだろう

(洗濯しないのがいいらしいですよ、って誰か言うかな)

 

-Nature書評

ダーウィン養蜂:野生からの教訓

Darwinian bee-keeping: lessons from the wild

Gene Robinson  02 July 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-02043-3

Thomas D. Seeley著「ミツバチの生活:野生におけるミツバチの語られなかった物語The Lives of Bees: The Untold Story of the Honey Bee in the Wild 」Princeton University Press (2019)の、ミツバチ生物学者Gene Robinsonによる書評

セイヨウミツバチApis melliferaのコロニー死亡について過去15年間ずっと問題だった。ミツバチの危機については多くのことが書かれてきて主な犯人として4つのP:殺虫剤 pesticides、寄生虫parasites、病原体pathogens栄養不良 poor nutritionが相互作用していることがわかってきた。しかしThomas Seeleyはこの危機の根本について新たな展望と挑発的な対策案を提示する。普通でないのは、この本が野生のミツバチを取り扱っていることだ。

彼はミツバチの行動に関する世界的専門家で、これまでの本では社会的昆虫であるミツバチを行動生態学の卓越した模範にしてきた。この本ではミツバチは何かの手本ではない、ひたすらミツバチのことだけを扱っている。

まず再確認するのはヒトとミツバチの特異な関係である。ミツバチは家畜でありながら基本的に勝手に生きることができる野生生物である。人類が養蜂を発明してから1万年以上の歴史があるのに、誰もミツバチのほんとうの秘密の生活を明らかにしようとはしなかった。Seeley以外に根気強く長期研究をしようとする生物学者はほとんどいなかった。40年にわたる系統的プロジェクトではミツバチの自然な生活を描き出そうとした。

(中略)

彼の複雑なプロジェクトを進めるために、彼は黒熊のコロニー破壊や気候の変化、壊滅的寄生ダニの侵入などと戦わなければならなかった。こうした絶え間ないコロニーの損失がSeeleyの本の焦点を変えていく。彼は野生のハチがどうやったら寄生ダニVarroa destructorに耐えられるのかを発見した。彼はその知識を生かした養蜂を「ダーウィン主義養蜂」とよぶ。実際にどうするか?小さいサイズのコロニーを使って頻繁に群飛させてコロニーを再生させることで寄生虫や病原菌への耐性が大きくなる。しかしそうすることで授粉媒介能力やハチミツの生産力は低下するだろう。人間にとって、小さいコロニーは生産性が低い。

ダーウィン主義養蜂はともかく、Seeleyは我々に物語の両側を見せてくれる。我々はミツバチを十分ケアしているだろうか?

養蜂業は岐路に立っている。ゲノム編集の時代に、我々は新しい技術でミツバチを救うべきか、それとも進化史の知見を使うべきか?私は両方をつかう第三の道を希望する。

 

-Scienceニュース

スクープ:FDAの執行対応がトランプ政権で急減

Exclusive: FDA enforcement actions plummet under Trump

By Charles PillerJul. 2, 2019 ,

https://www.sciencemag.org/news/2019/07/exclusive-fda-enforcement-actions-plummet-under-trump

FDAは米国の最も重要な監視機関の一つであるが、トランプ政権になってからFDAの法令遵守執行対応が急減していることをScineceが発見した。

例えばFDAの警告文書は1/3減少した。FDAウォッチャーは減少の原因はわからないと言うが警戒している

(図有り、しっかり調査した長い記事)

 

Science

深層

北朝鮮のHIV流行が影から浮かび上がる

North Korea's HIV epidemic emerges from the shadows

By Richard Stone

Science28 Jun 2019 : 1215-1216

国は長い間ウイルスの存在を否定してきた。しかし新しい報告ではそれが薬物使用と汚染された血液で拡散しているという。

 

政策フォーラム

作物の病気の世界的サーベイランスシステム

A global surveillance system for crop diseases

By M. Carvajal-Yepes et al.,

Science28 Jun 2019 : 1237-1239

世界的に準備することが食糧供給のリスクを最小化する

 

展望

自然と人間で土地を分け合う

Sharing the land between nature and people

By Erle C. Ellis

Science28 Jun 2019 : 1226-1228

人間以外の生き物の未来は、都市をより人口密度を高くし農業をより生産性を高めると同時に野生生物にとって優しくすることにかかっている。

より良い未来のために土地を管理するという呼びかけは開発を止めろという意味ではない、むしろより良い開発を求める呼びかけである