2019-03-11

[ProMED]神経剤中毒-英国:(イングランド)ノビチョク、除染

Nerve agent poisoning - UK: (England) Novichok, decontaminated

2019-03-09

http://www.promedmail.org/post/6357979

Date: Fri 1 Mar 2019 Source: BBC [edited]

SalisburySergei Skripalの中毒後約1年経って神経剤ノビチョクが無くなったと宣言した。201931日に、元ロシアスパイの家とその他の汚染可能性のある11ヶ所が安全だとされた。化学、生物学、放射線を含む特別に訓練された軍の600-800人が合計13000時間を費やしてクリーンアップを行った

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on Kellogg Marketing and Sales Company (UK) Ltd

06 March 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/kellogg-marketing-and-sales-company--uk--ltd-a18-450747.html

ケロッグのスペシャルKシリアルのテレビCMについての苦情。「スペシャルKシリアル一食分は妊娠中の母親組織の成長に寄与する葉酸を含む」という主張は栄養健康強調表示の認可リストと条件に合致しない

 

[USDA]FSISは消費者の苦情に対応するための企業向けガイドを発行

FSIS Issues Guidance to Industry for Responding to Customer Complaints

WASHINGTON, March 8, 2019

https://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/newsroom/news-releases-statements-transcripts/news-release-archives-by-year/archive/2019/nr-030819-01

USDAFSISは本日、肉や家禽製品の異物混入や不正商標表示などに関連する消費者苦情への対応に役立つガイドラインを発表した。FSISCarmen Rottenberg行政官は「企業には肉や家禽に異物が入っていたという消費者の苦情には、求められているとおりに異物混入と判断したら24時間以内にFSISに通知するよう再確認する」

ガイドライン

FSIS Guideline for Industry Response to Customer Complaints

2019

https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/8d0a0e73-1e6f-424f-a41f-ea942247a5ff/Guideline-for-Industry-Response-Customer-Complaint.pdf?MOD=AJPERES

 

[USDA]栄養と味をバランス良く:USDAの柔軟性は学校給食を改善する

Balancing Nutrition and Taste: USDA Flexibilities Improve School Meal Service

Mar 08, 2019

https://www.usda.gov/media/blog/2019/03/08/balancing-nutrition-and-taste-usda-flexibilities-improve-school-meal-service

12月に学校給食柔軟性についての最終規則を発表し、USDAは学校の管理権限をより大きくした。先月の第95回農業展望フォーラムで学校食品産業の専門家が経験をシェアした。

柔軟性のおかげで全粒穀物でないトルティーヤやパスタ、ピザ、白米などを提供することが可能になり生徒達が喜んで食べている

(オバマ夫人主導で厳しい基準を導入していた結果美味しくなくなったとして#ThanksMichelleObamaのタグで給食の写真をアップするのが流行した。全粒穀物・低脂肪乳・塩の基準が特に厳しくそれを緩和するという話。それでも全脂肪乳は使えないし日本の給食よりナトリウム制限は厳しい)

 

[FDA]安全なバイオテクノロジーの進歩への継続した努力と、遺伝子組換えサーモンの輸入警告失活についてのScott Gottlieb FDA長官の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on continued efforts to advance safe biotechnology innovations, and the deactivation of an import alert on genetically engineered salmon

March 8, 2019

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm632952.htm

本日GEサーモンが米国に入ることを阻止していた2016年の輸入警告を無効にした。

FDAAquAdvantageサーモンを包括的科学的解析の結果認可していたが、2016年に議会がFDAに表示に関する最終ガイドラインを発表するまでGEサーモンを含む食品が販売されることを認めないよう指示した。そこでFDAは輸入警告を出していた。USDAが管轄する生命工学食品開示基準が発表され2018年後半に発効したことから輸入警告は失活する。今やAquAdvantageサーモンの卵を輸入して食用に育てることができる。

 

[NASEM]はしかのアウトブレイクをふまえ、科学アカデミー、工学アカデミー、医学アカデミーの会長がワクチンの安全性について事実を強調する

NAS, NAE, and NAM Presidents Highlight Facts on Vaccine Safety in Light of Measles Outbreaks

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=03082019&_ga=2.151203129.1685537689.1552266520-645473810.1529290877

現在の米国やその他の国でのはしかのアウトブレイクはワクチンの安全性に関する間違った情報によって悪化している。そのような間違った情報へのカウンターとして、我々はGoogleとの協力で同定したワクチンの安全性やその他の良く聞かれる健康・科学上の質問について明確で簡潔で根拠に基づいた答えを提供するウェブサイトを作った。

 

-ワクチンは安全

Vaccines are safe

http://sites.nationalacademies.org/BasedOnScience/vaccines-are-safe/

(ソーシャルメディアでシェアされることを強く意識したつくり

英語でvaccine safetygoogle検索するとCDCWHOのサイトがずらっと並ぶ。日本語だと公的機関のその手のサイトがあまりない。というか安全性関連情報を検索すると副作用の事例がたくさんひっかかるのは一般の人にとってあまり親切ではない)

 

[EU]食品廃棄

Food Waste

https://ec.europa.eu/food/safety/food_waste_en

食品廃棄を測定する方法論の確立について意見募集

Establishment of a methodology of measurement of food waste

https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/initiatives/ares-2018-705329_en

意見募集期間07 March 2019 - 04 April 2019

 

論文

-内分泌学会はパーソナルケア製品中化学物質規制の再活性化努力を称賛する

Endocrine Society commends reinvigorated effort to regulate chemicals in personal care products

8-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/tes-es030819.php

Dianne Feinstein Susan Collins米国上院議員が共同でパーソナルケア製品安全法案を再提案したことを内分泌学会は称賛する。この法案は化粧品やその他のパーソナルケア用品からの有害な内分泌撹乱物質暴露から消費者を守るためのものである。

(フタル酸、パラベン、トリクロサンを挙げているけれどプラセンタとかのほうが遥かに活性強くないか?)

 

-何才で65才だと感じる?

At what age do you feel 65?

8-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/ifhm-awa030819.php

新しい研究が人々の加齢の大きな違いを明らかにした;米国はイラン(53位)とアンチグアバーブーダ(55位)の間の54番目

The Lancet Public Healthに発表された新しい研究は、世界の平均的65才を参照にして、同じような疾病負担が生じる各国の年齢を推定した。日本の76才(1位)とパプアニューギニア(195位)の46才は同じレベルの健康問題を抱えている。2位はスイス、3位はフランス、4位シンガポールでここまで76才以上。

 

-前立腺がん過剰診断の問題

The problem with prostate cancer overdiagnosis

By Lucy Stone March 11, 2019

https://www.smh.com.au/national/queensland/the-problem-with-prostate-cancer-overdiagnosis-20190310-p5135f.html

オーストラリアでは基本的検診で検出された前立腺がんの40%以上が過剰診断で、必要のない治療につながる可能性がある。New Bond大学による研究がBMJ Openに発表された

(以下ちゃんと説明してある。メディアが過剰診断を頻繁にとりあげるようになっている)

 

その他

-Edmonton Domtarサイトでの土壌検査でヒト健康ハザード確認

Soil tests confirm hazards to human health at former Edmonton Domtar site: province

March 7, 2019  By Emily Mertz  

https://globalnews.ca/news/5032074/soil-tests-health-hazards-edmonton-wood-domtar-site/

エドモントン北西部のDomtar木材処理工場があった土壌でガイドライン値を超えるダイオキシンとフラン類が検出された。

 

アルバータ州公式サイト

Contaminant management – Domtar

https://www.alberta.ca/contaminant-management-domtar.aspx?utm_source=redirector

健康リスク評価あり

(かつて木材の腐敗防止処理などに複数の化合物が使われた)

 

-科学者が英国の肥満の流行を「働く母親」のせいにしたことで怒り

Outrage as scientists blame ‘working mums’ for UK obesity epidemic

Lucy MiddletonSunday 10 Mar 2019

https://metro.co.uk/2019/03/10/outrage-scientists-blame-working-mums-uk-obesity-epidemic-8881045/?ito=cbshare

科学者が、母親が雇用されていると家にいる場合より子どもの体重が重いことを発見した。いっぽう父親の雇用は子どもの体重に意味のある影響はなかった。このUniversity College London の研究はフルタイムでシングルマザーだと食生活が貧しい傾向があるという。この研究がオンラインで「馬鹿馬鹿しい」「母親をはずかしめるものだ」と手厳しく批判されている

 

メモ

-ベビーフード協議会自主規格第版(一部抜粋)

平成291月日本ベビーフード協議会

http://www.baby-food.jp/standard/pdf/foodkaku5.pdf

遺伝子組換えと放射線照射と添加物ははちみつ並らしい

 

-山田正彦元農林水産相の

ttps://ameblo.jp/yamada-masahiko/entry-12445229619.html

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/443942

「デトックス・プロジェクト・ジャパン」の件

 

デトックス・プロジェクトというのがあって

https://detoxproject.org/

創設者Henry Rowlands

この人かな

Henry Rowlands: Edits Sustainable Pulse, GMO Seralini and slew of anti-GMO propaganda sites

https://geneticliteracyproject.org/glp-facts/henry-rowlands/

 

Brett Hawes ホリスティック栄養だの虹彩学だのアーユルベーダだのの「専門家」。

自分のサイトで各種検査キットとサプリメントを売っている

デトックスプロジェクトは「不安を煽る検査を売る商品を売る」という商売

検査 数百ドル

謎の検査紙

https://detoxproject.org/testing/glyphosate-test-home-food/

毛髪検査

https://detoxproject.org/wp-content/uploads/2017/10/2017_ME-KIT-CHEVEUX-DETOX-PROJECT_EN-1.pdf

 

企業向けに

製品のグリホサートフリーを認証するから1472ドル払え

https://detoxproject.org/certification/glyphosate-residue-free/

デトックス製品を認証するから数万ドル払え

消費者にはデトックスプログラムを売る予定らしい(まだ)

 

以前ワクチンにグリホサートが検出された(ELISAで)と騒いだ時にも関係していたらしい

https://geneticliteracyproject.org/2016/09/20/glyphosate-herbicide-vaccines-frightened-parents-know/

 

2019-03-08

[EFSA]意見等

-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるVacurema Primeテクノロジーに基づく‘JászPlasztik’プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ‘JászPlasztik’, based on Vacurema Prime technology, used to recycle postconsumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2019;17(3):5627 7 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5627

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。この PETで作られたトレーは電子レンジとオーブンで使用することを意図しておらず、そのような使用はこの評価に含まれていない。

 

-牛肥育用、乳牛用、離乳子豚用、雌牛用の飼料添加物としてのActisaf® Sc47 (Saccharomyces cerevisiae CNCM I4407)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Actisaf® Sc47 (Saccharomyces cerevisiae CNCM I4407) as a feed additive for cattle for fattening, dairy cows, weaned piglets and sows

EFSA Journal 2019;17(3):5600  7 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5600

Actisaf® Sc47Saccharomyces cerevisiae株の生細胞を含み、3つの形態で販売されている。飼料に同量の微生物を供給するために使用するのに、入手可能な3つの形態は同等と考えられる。この活性剤は安全性評価のための適格な安全性の推定アプローチの要求を満たしている。この添加物が活性剤のみでできているため、Actisaf® Sc47も、対象動物、治療された動物由来製品の消費者、環境に安全だと思われる。この添加物は推奨量5 × 10^9 CFU/kg 飼料で子豚に利益があるため、離乳子豚と雌牛に有効な可能性がある。証拠不十分で乳牛や牛肥育用の添加物の有効性の結論は出していない。

 

-食品添加物としてのキラヤ抽出物 (E 999)の再評価と提案する拡大使用の安全性

Reevaluation of Quillaia extract (E 999) as a food additive and safety of the proposed extension of use

EFSA Journal 2019;17(3):5622  6 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5622

使用する際のキラヤ抽出物 (E 999)についての科学的意見と、香料の食品添加物として提案した使用拡大の安全性評価を提出した。食品科学委員会(SCF)1978年に、E 999の許容一日摂取量(ADI) 0–5 mg 噴霧乾燥抽出物/kg 体重(bw) /日を設定した。国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は最新評価の中で、タイプ1とタイプ2のキラヤ抽出物をキラヤサポニンと表現し、グループADI 0–1 mg/kg bw/日を設定した。完全なキラヤ抽出物サポニンは吸収率が低く、胃腸(GI)管で加水分解され、アグリコンは限られた量しか吸収されない。パネルは得られた遺伝毒性データから遺伝毒性の懸念は示されないと考えた。入手可能な毒性学的データベースを考慮して、ADI導出に関連する様々な無毒性量(NOAELs)が確認された。パネルは、ラットの2年試験が最も頑強で、NOAEL  1,500 mgキラヤ抽出物/kg bw /日がE 999ADIの導出に使用できると考えた。報告された有害影響がこの抽出物のサポニンの存在によることや、サポニンがキラヤ抽出物タイプ1に存在する(およそ20%)ことを考慮し不確実性係数100を用いて、パネルはE999ADI 3 mg サポニン/kg bw /日を導出した。詳細ブランドロイヤルシナリオの様々な年齢集団の暴露概算がADI 3 mg サポニン/kg bw /日を超えるものはなかった。提案された使用拡大は、この詳細シナリオのADIを超える結果にはならなかった。パネルは、特にサポニン含有量によるキラヤ抽出物を区別するために、E 999EU仕様書の改訂を検討し、この食品添加物をよりよく特性を示すために他のパラメーターを含むよう、欧州委員会の助言をいくつか提案した。

 

-生食用雌豚と雌牛の共役リノール酸(t10,c12 異性体)のメチルエステルの有効性

Efficacy of methyl ester of conjugated linoleic acid (t10,c12 isomer) for sows and cows for reproduction

EFSA Journal 2019;17(3):5614 5 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5614

等比率のメチル化共役リノール酸(CLA)異性体(t10,c12 c9,t11)の混合物について。試験の期間や観察された影響の生物学的妥当性の低さなどの方法論的欠点により、繁殖用雌牛のCLA (t10,c12)MEの有効性を結論できなかった。FEEDAPパネルは繁殖用雌牛の添加物の有効性に関する結論を出す立場ではない。

 

-鶏肥育用及び七面鳥肥育用のRobenz® 66G (塩酸ロベニジン)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Robenz® 66G (robenidine hydrochloride) for chickens for fattening and turkeys for fattening

EFSA Journal 2019;17(3):5613 5 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5613

抗コクシジウム薬Robenz®66Gは安全性のマージン約2.5で最大提案量36 mg ロベニジン HCl/kg 完全飼料で鶏肥育用に安全だと考えられている。この結論は七面鳥肥育用に外挿される。ロベニジンHClはグラム陽性菌に効果があるが、グラム陰性菌には効果がない。飼料添加物としてのロベニジンHClの使用は、最大提案量36 mg/kg 完全飼料で消費者、陸生や水生区画に安全で、ヒトや動物の治療に使用される抗菌剤への耐性あるいは交差耐性を引き起こすとは予想されていない。両鳥類種の既存の最大残留基準は確認されている。生物濃縮のリスクは除外できない。二次中毒リスクはおこりそうもない。Robenz® 66G由来36 mgロベニジンHCl /kg 完全飼料は野外で鶏肥育用のコクシジウム病の管理に有効な可能性があるが、七面鳥肥育用のロベニジンHClの有効性は結論できない。可食部組織中のオフフレーバーを避けるため、現行の5日間の休薬期間は維持するべきである。

 

-子豚用、豚肥育用、他の豚種用飼料添加物としてのBeltherm MP/ML (エンド-1,4-βキシラナーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Beltherm MP/ML (endo-1,4-betaxylanase) as a feed additive for piglets, pigs for fattening and other porcine species

EFSA Journal 2019;17(3):5610  5 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5610

家禽種に使用される際のこの添加物の安全性と有効性は、以前、動物用飼料に使用される添加物及び製剤あるいは物質に関するEFSAのパネル(FEEDAP パネル)が、消費者、環境、使用者の安全性を評価した。離乳子豚用、豚肥育用、マイナー豚種肥育用の畜産学的添加物としての使用は、未検討のハザードをもたらさないため消費者と環境に安全である。離乳子豚の試験では、この動物は申請者による飼料推奨量の200倍良好な耐容性があるため、この添加物が離乳子豚、豚肥育用、マイナー豚種に推奨量で安全だと結論した。離乳子豚と豚肥育用の添加物の有効性を支持する提出されたデータに基づき、この添加物がこれらの種類/分類の推奨量で有効である可能性がある。離乳子豚と豚肥育用の安全性と有効性についての結論はマイナー豚種に外挿される。

 

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum CGMCC 11675株を用いて生産したlバリンの安全性と有効性

Safety and efficacy of lvaline produced using Corynebacterium glutamicum CGMCC 11675 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(3):5611  4 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5611

元の生産株の遺伝子組換えの可能性に関する不確実性により、FEEDAPパネルはC. glutamicum CGMCC 11675で生産したこの添加物の、対象種、消費者、使用者、環境への安全性を結論できなかった。バリン含有添加物の飼料と飲料水からの同時経口投与には対象種の安全性に懸念がある。この製品は全ての動物種のアミノ酸lバリンの有効源だと考えられている。反芻動物でも非反芻動物と同様に有効であるためには、第一胃の分解から保護する必要がある。

 

-食品添加物としてのソルビン酸(E200)及びソルビン酸カリウム(E202)の再評価のフォローアップに関する意見

Opinion on the followup of the reevaluation of sorbic acid (E200) and potassium sorbate (E202) as food additives

EFSA Journal 2019;17(3):5625  1 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5625

EFSAの食品添加物および香料に関するパネル(FAFパネル)は、2015年に食品添加物及び食品に添加される栄養源に関するパネル(ANS パネル)が設定したソルビン酸(E 200)とソルビン酸カリウム(E 202)の暫定グループ許容一日摂取量(ADI)を再検討するかどうか決めるために、拡張一世代繁殖毒性試験(EOGRTS)の科学的評価を行うよう欧州委員会に要請された。FAFパネルはEOGTRSから、ベンチマーク用量(BMDL)の信頼下限値1,110 mgソルビン酸/kg 体重 (bw) /日を確認した。デフォルトの不確実係数100を適用することで、パネルはソルビン酸(E 200)とカリウム塩(E 202)11 mg ソルビン酸/kg bw /日と表されるグループADIを設定した。さらに、欧州委員会は企業がEFSAに提出した「食品加工及び保管中のソルビン酸(E 200)とカリウム塩(E 202)の安定性」についての報告書をレビューするよう求めた。この報告書で新情報は出されなかったので、この意見で食品中のソルビン酸の安定性に関する2015年のANSパネルの意見は再評価されない。

 

-全ての家禽種用Calsporin® (Bacillus subtilis DSM 15544)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Calsporin® (Bacillus subtilis DSM 15544) for all poultry species

EFSA Journal 2019;17(3):5605  1 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5605

鶏肥育用に認可された濃度を5 × 10^8 CFU/kg 飼料から3 × 10^8 CFU/kg飼料に、また全ての家禽種の添加物の完全飼料の最小含有量を減らすための認可改訂を要請するための意見。この活性薬剤は安全性適格推定(QPS)アプローチの要求を満たし、この添加物の他の成分から懸念は予想されないため、Calsporin®は対象動物、消費者、環境に安全だと考えられる。この添加物は3 × 10^8 CFU/kg完全飼料で鶏肥育用の餌に畜産添加物として有効な可能性がある。同量での有効性が産卵鶏と七面鳥に見られることから、この結論は全ての家禽種と分類に外挿される。

 

-鶏肥育用、産卵鶏育成用、七面鳥肥育用、七面鳥交配のための育成用、交配目的の七面鳥用、マイナー家禽種用飼料添加物としてのBeltherm MP/ML (エンド1,4βキシラナーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Beltherm MP/ML (endo1,4betaxylanase) as a feed additive for chickens for fattening, chickens reared for laying, turkeys for fattening, turkeys reared for breeding, turkeys for breeding purposes and minor poultry species

EFSA Journal 2019;17(3):5609  1 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5609

最終添加物にこの生産株の生きた細胞は検出されなかったが、この生産株由来の組換えDNAが検出された。この生産株が懸念される遺伝子配列を持たないことから、このDNAの存在は、それ自体安全上の懸念とはならない。この添加物の対象種、消費者、環境の安全性は立証された。この添加物は鶏肥育用に有効で、産卵鶏育成用やマイナー家禽種肥育用に拡大/外挿される可能性がある。新たなガイダンスに基づき、鶏肥育用の有効性に関する結論は肥育用/交配目的の育成用の七面鳥に外挿できると結論した。交配目的の七面鳥の有効性の結論は出なかった。最終的に、申請者は現提案で最終製品の生産株由来のDNAの存在を除去するために製造工程の改訂を提案し、分析により除去が確認された。

 

[EU]査察

バングラディシュ生きた動物及び動物製品の残留物と汚染物質

Bangladesh―Residues and contaminants in live animals and animal products

20/02/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4093

201811615日にバングラディシュで実施した、EU輸出用生きた動物及び動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の効果を評価するための査察。残留物監視計画や適切な他の監視プログラム(輸出前検査計画、飼料検査計画、研究所の残留物監視計画)が全て適時に実行された。フォローアップ行動は(免疫測定法に基づく)スクリーニング検査で検出された法令違反結果の想定段階で着手、継続し、全て確認済の違法結果として包括的に実施される。研究所の分析結果の信頼性を弱める点に注意が払われた。

 

[EU]SCCS エチルジンゲロン-ヒドロキシエトキシフェニルブタノン-についての最終意見-提出II(眼刺激)

SCCS - Final Opinion on Ethylzingerone - ‘Hydroxyethoxyphenyl Butanone’ (HEPB) - Cosmetics Europe No P98 - Submission II (eye irritation)

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs_o_225.pdf

化粧品用保存料。

2015年の申請に対して眼刺激の根拠が必要とされたため新たなデータが提出されそれを評価したもの

最初の申請では牛の眼(屠殺場から集めて調整したもの)の角膜を使ったBCOP試験(OECD 437)を提出していて、追加では再構成ヒト角膜様上皮(RhCE)試験法(OECD 492)でのデータを提出している

 

[FSAI] FSAIが新DNA食品スキャンツールを最初に

FSAI First With New DNA Food Scanning Tool

Monday, 18 February 2019

https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/DNA_based_food_scanning_tool_18022019.html

FSAIはひとつの食品のすべてのDNAの内容を確認する新DNAスキャンツールを公表した。これにより、食品中のすべての成分や生物を確認でき、食品ラベルの不正表示や誤表示に関して消費者保護の点で規制当局の後押しとなると思われる。FSAIは「次世代シークエンシング」として知られる比較的新しいDNA配列決定技術の適用について2年間民間ラボ(Identigen)とともに取り組んできた結果、ラベル上に記載ある成分と、DNA分析結果による食品中の実際の成分が比較できるようになり、これまでの検査対象DNAの事前特定が必須ではなくなった。

Food Science and TechnologyのチーフスペシャリストであるDr Pat O’Mahonyによると、「この次世代シークエンシングの規制の文脈での応用はユニークなもので、食品に含まれるものを正確に同定しそれがラベルとマッチするかどうか確認するために、FSAIにとって意義ある資産である。

FSAIはこれまでの制約下でも食品アレルゲンや遺伝子組み換え生物を検出し、魚製品の不正表示を立証し、また、牛肉製品中の馬肉も的を絞ったDNA分析の方法を使用し発見した。」

次世代DNAシーケンシング(NGS)は最新のDNA食品スキャンツールの土台で、アイルランドの健康食品店やスーパーマーケットの45種の植物由来食品と食品サプリメントを検査し、その食品に表示されない植物種を含む可能性のある14の食品を検出した。

14製品の追加の調査では、1つは相当量の表示されないマスタードを含むことが確認された。 マスタードはEUとアイルランドの食品法ですべての食品に表示されなければならない14食品アレルゲン成分の1つである。別の製品(オレガノ)は2種類の表示されない植物種のDNAを、1つは相当量、含むことがわかった。3つ目の製品はラベル上に表示された植物種のDNAをもたないことが分かったが、代わりにコメのDNAが確認された。3製品すべては追加の調査中である。

   「我々のプロジェクトは、次世代シークエンシングが表示されない植物種を含む様々な植物由来食品を検査することができることを証明した。初期解析のいかなる結果も、より確立された解析方法によって常に裏付けられる必要がある。食品全体のDNAの解析により、生物成分の置換や隠ぺいが難しくなる。将来的に肉、鶏肉及び魚製品の検査にも同様の技術を適用することになるだろう」とDr O’Mahony.は締めくくった。

報告:最新のDNAベースの食品スキャンツール

https://www.fsai.ie/DNA_based_food_scanning_tool/

 

[HK] 法令違反サンプル結果

-2つの野菜サンプルに超過残留農薬が検出される

Excessive pesticide residues found in 2 vegetable samples

Thursday, March 7, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190307_7370.html

食品安全センターが検査したところ、野菜のサンプルにおいて、カルボスルファンが最大残留基準値0.1 ppmのところ、それぞれ0.25 ppm0.38ppm検出であった。

 

-ツナ缶が栄養表示規則に違反している

Canned Tuna Chunks not in compliance with nutrition label rules

Thursday, March 7, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190307_7371.html

食品安全センターが検査したところ、タイのSelectブランドのTuna Chunks In Extra Virgin Olive Oilにおいて、ナトリウムが280mg/100g という申告のところ、540mg/100g検出であった。

 

[CDC]フィールドからの報告:予防接種を受けていない子どもの破傷風-オレゴン2017

Notes from the Field: Tetanus in an Unvaccinated Child — Oregon, 2017

MMWR March 8, 2019 / 68(9);231–232

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6809a3.htm

6才の少年の症例。57日間入院、そのうち47日はICU。治療費は$811,929(約9000万円、救急空輸やリハビリ、フォローアップを除く)。両親は予防接種を拒否していた

 

[FDA]USDAFDAは家畜や家禽の細胞系統由来細胞培養食品の規制について正式合意を発表

USDA and FDA Announce a Formal Agreement to Regulate Cell-Cultured Food Products from Cell Lines of Livestock and Poultry

March 7, 2019

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm632916.htm

USDAFSISHHSFDAは家畜や家禽の細胞由来のヒト食品の生産については合同で監視することに公式に合意したことを発表する

FDAは細胞の収集、細胞バンク、細胞増殖、分化を監視する。FSISへの監視の移行は細胞を収穫(ハーベスト)するときにおこる。FSISは家畜や家禽細胞由来ヒト食用製品の生産と表示を監視する

公式合意文書は以下

Formal Agreement Between FDA and USDA Regarding Oversight of Human Food Produced Using Animal Cell Technology Derived from Cell Lines of USDA-amenable Species

https://www.fda.gov/Food/InternationalInteragencyCoordination/DomesticInteragencyAgreements/ucm632752.htm

 

[NTP]NTPニュースレター

NTP UPDATE

March 2019

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

化学療法労働者のリスク、安全な取り扱いで減らす

NTP理事会、予想科学へ転換する分野の中でのNTPの役割を探る

サリンの長期健康リスク

SOT年次会合発表予定リスト

など

 

[WHO]科学と健康分野の女性リーダーを祝福する

Celebrating women leaders in science and health

6 March 2019

https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/celebrating-women-leaders-in-science-and-health

国際女性デーによせて

 

[IARC]実験と広範ながんゲノムの解析によりヒトのがんにアクリルアミドの暴露が広範に寄与していることが明らかになった

Experimental and pan-cancer genome analyses reveal widespread contribution of acrylamide exposure to carcinogenesis in humans

8 March 2019

https://www.iarc.fr/news-events/experimental-and-pan-cancer-genome-analyses-reveal-widespread-contribution-of-acrylamide-exposure-to-carcinogenesis-in-humans/

Genome Researchに発表された新しい研究が、アクリルアミドの代謝物であるグリシダミドによってゲノムに導入された腫瘍特異的突然変異スペクトラムを報告した。人々は食事やタバコの煙から日常的にアクリルアミドに暴露される

このIARCの分子メカニズムとバイオマーカーグループの主導した協力研究は、ゲノムにグリシダミド誘発性変異の特異的指紋があることを確立した。

 

SMC UK

アクリルアミドのヒトでの突然変異誘発影響への専門家の反応

expert reaction to mutagenic effects of acrylamide in humans

March 7, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-mutagenic-effects-of-acrylamide-in-humans/

Genome Researchに発表された研究が、アクリルアミドはヒトで腫瘍特異的突然変異を導入する可能性があることを示した

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

アクリルアミドがヒトでがんリスクに影響する可能性があるという合理的な根拠はあるが、実際にヒトで、日常生活で暴露される典型的な量でがんを起こすかどうかは別の問題である。それについての根拠は限定的で一般的に決定的ではない。この新しい研究ではヒトがんとアクリルアミドについての知見を加えたが、この結果がアクリルアミドとヒトがんリスクの間に明確な関連を確立できないことを理解することが重要である。

この研究ではマウス細胞を使ってアクリルアミドの代謝産物であるグリシダミドが特定のパターンの変異を誘発するかどうか調べた。それからこのパターンがヒトのがんのゲノムで観察されるかどうか探し、いくつかの異なる種類のがんでパターンを検出した。これはグリシダミドが一部のがんで見られるDNAの変化をおこすことができることを示すが、実際にこの変化ががんの原因だと言うことはできない。有用な情報だがまだ不明である。

だからプレスリリースの一行目、「実験と広範ながんゲノムの解析によりヒトのがんにアクリルアミドの暴露が広範に寄与していることが明らかになった」は極めて誤解を招くもので誇大である

RMIT大学分析化学准教授Oliver Jones准教授

この研究は注意深く行われた興味深いものであり我々の知見を増すが、ほとんどの人にとってはこれで日常生活が変わることはないだろう。たまたま何かがおこる可能性があるからといってそれがおこるとは限らない。この分野ではたくさんの研究が行われているにも関わらず、毎日の食事中アクリルアミドとがんの関連は確実ではない。

Manchester大学分子生物学教授Andrew Sharrocks教授

この論文はアクリルアミド暴露とがんの関連が分子的足跡があることを同定して単なる関連だけではないことを示した。証明には個人の過剰なアクリルアミド暴露が突然変異足跡の頻度を増やすかどうかを示す必要があるだろう。その可能性はあることを示唆する。

Imperial College London抗がん薬と腫瘍学NIHR研究教授Justin Stebbing教授

この研究は分子レベルでの理解に役立つものの、アクリルアミドが直接ヒトのがんの原因であると言える段階ではない。

該当論文

Experimental and pan-cancer genome analyses reveal widespread contribution of acrylamide exposure to carcinogenesis in humans

https://genome.cshlp.org/content/early/2019/03/05/gr.242453.118

 

論文等

-カナダ人の野菜果物摂取は11年で13%減った

Canadians' consumption of fruit and vegetables drops 13 per cent in 11 years

8-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uobc-cco030719.php

Nutrientsに発表されたブリティッシュコロンビア大学の、2004年と2015年の調査を比べた研究

 

-Science

カリフォルニア大学がオープンアクセスの立場を明確にする

University of California takes a stand on open access

Alex Fox, Jeffrey Brainard

Science  08 Mar 2019:Vol. 363, Issue 6431, pp. 1023

何ヶ月にも及ぶ交渉が決裂し、カリフォルニア大学(UC)はElsevierの発行する雑誌にはお金を払わないことを発表した。大学によると購読料を優遇しながらUCの著者の論文は直ちに世界中の読者に読めるようにする包括協定に合意できなかった。

大学とElsevierは交渉の決裂についてお互いを非難しあっている

 

特集 疑わしい診断

Dubious diagnosis

Charles Piller

Science  08 Mar 2019:Vol. 363, Issue 6431, pp. 1026-1031

「前糖尿病」対策は何百万人もの新しい患者と製薬会社にとっての魅力的なチャンスを作りだした。しかしこの病気はどのくらいリアルなのか?

米国糖尿病協会(ADA)CDCは前糖尿病が糖尿病への最初のステップであるとし前糖尿病への戦いを宣言した。医学においては通常予防は純粋な良いことだとみなされる。しかしこの場合、他の糖尿病専門家によると医学的疫学的データによる支持は弱かった。WHOや他の医学機関は前糖尿病を診断カテゴリーとしては認めなかった。University College Londonの糖尿病研究者John YudkinCDCADAによる前糖尿病への警告は「恐怖を煽るもの」だと記述している。

一方ADAは徐々に前糖尿病の定義を拡大しますます多くの人を含むようにしていった。「今や3人に1人が何らかの血糖異常」とADAWilliam Cefaluは言う。CDCもそれに従った。2005年から2009年の間にCDCの糖尿病予防主任だったAnn AlbrightScienceへの声明で書いている(取材は拒否された)「過去にCDCは前糖尿病を治療しないと5年以内に15-30%が糖尿病になると言っていた。それが広く広報された。今はもう使っていない。」実際のところCDC自身のデータで前糖尿病から糖尿病に進行するのは年に2%以下、あるいは5年で10%以下であることが示されている。

(以下お金の問題も含む長い記事略。病気でない人に病気だと言ってサプリメントを売るのは常套手段だし、過剰診断の問題とも重なる。)

 

放射性降下物(原子力の副産物)

Nuclear fallout

Elena Aronova

Science  08 Mar 2019:Vol. 363, Issue 6431, pp. 1044

Kate Brownの「Manual for Survival: A Chernobyl Guide to the Futureの書評

ウクライナのPripyatにある原子力発電所が爆発して32年、チェルノブイリは原子力災害の同義語になった。史上最悪の原子力事故と認識されているにもかかわらず、その健康影響についてはいまだに明確ではない。事故の20年後にIAEAWHO、放射線影響に関する国連科学委員会は、放射線が直接的原因で死亡したのは50人以下でそのほとんどは大量被曝した緊急対応者であると結論した。さらにその後、国連機関はより広範なチェルノブイリ関連の健康影響について認めたが長期ヒト健康影響はないという考えは残っている。UN-WHO-IAEA評価は何度も繰り返され引用された。

2011年の福島原子力発電所事故後、地域住民には多くの機関の専門家から被曝量が少ないので直接的長期健康影響はないだろうと語られた。チェルノブイリ後に原子力爆弾生存者生涯研究に相当するようなものはないため、日本の原爆生存者のデータが国際原子力規制のゴールドスタンダードのままだった。しかしそのようなデータはないという考えは完全に事実というわけではない。Kate Brownはチェルノブイリ後の長期健康影響について記述するためにウクライナとベラルーシの科学者や医師の環境や医学記録を復元した。原爆投下から5年後に始まった日本の原爆生存者の生涯研究と違って、ソビエトの医師らは事故直後から汚染地域で働いた-多くの住人が放射線に暴露されていることを知らずに住んでいた。何年にも渡ってソビエトの科学者は低線量被曝のがん、貧血、消化管障害、肝、腎、甲状腺その他の臓器の障害、を含む広範な健康影響について膨大な根拠を集めた。こうしたデータを集めた人々は彼らのキャリアや生命をリスクにさらし、地域の政治家やソビエトの秘密警察からの嫌がらせに耐え、自分自身が被曝した。

ソ連が崩壊した後、国際機関が科学者を派遣し独立した評価を行った。おそらくこの本の最も暴露的な部分として、Brownは国連機関とIAEAがソビエトのデータを脇に追いやる努力をしたことを記述している。そのロジックは、一部、政治的である

1990年代初期に、ウクライナとベラルーシの科学者が広範な公衆衛生上の惨事の根拠を発表するようになり、米国や他の原子力発電所が、原爆試験サイトの放射性降下物に毒されたと信じる「風下の住民」から一連の裁判に訴えられるようになった。ウクライナやベラルーシで記述された症状がチェルノブイリの放射線に関連すると認めることは米国やフランスや英国に膨大な支払いを求めることになる。タバコや石油産業と同様の戦略の一部を使って国際機関はソビエトのデータを却下しようとした。

ソビエトのデータを傍流に留める理由は認識論的なものでもあった、とBrownは説明する。ソビエトの科学者は西洋のリスク推定方法を使わず、批判的だった。西洋の科学者は一方ソビエト医学を退けた。またソビエトの生物学者の使う科学的手法も信じなかった、ソビエトの生物学はTrofim Lysenkoと関連し、何十年にもわたり遺伝学を妨害してきたから。

ルイセンコが「ソビエトの科学の政治化の提喩」なら、チェルノブイリの物語は国際核科学の政治化の提喩だろう。この本はチェルノブイリの地域への及び世界への影響を理解したい人にとっては必読だろう。

natureでも取り上げられていた本。冷戦時代の名残が福島を苦しめている構図。ルイセンコ周辺のことをどこまで知っているかで評価は変わりそう。ロシアの生物学ってパブロフがピーク。兵器の研究は進んでいるのだけれど)

 

2019-03-07

[ODS]ナトリウムとカリウムの食事摂取基準量が新しいレポートで更新された;慢性疾患のリスク軽減に基づくナトリウムの新しい分類を導入する

NEWSthe National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine

Sodium and Potassium Dietary Reference Intake Values Updated in New Report; Introduces New Category for Sodium Based on Chronic Disease Risk Reduction

March 5, 2019

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25353&_ga=2.169034473.912568571.1551816188-1749349915.1551816188

National Academies of Sciences, Engineering, and Medicineの最新の報告によると、エビデンスを見直し、ナトリウムとカリウムの食事摂取基準(DRIs)である摂取推奨量を更新した。ナトリウムの14-50歳の適正摂取量(AI)を再確認し、1-13歳の子供のAIsを引き下げ、51歳以上の成人のAIsを引き上げ、カリウムの1歳以上のAIsを引き下げた。また報告書では初めて慢性疾患リスク軽減に特異的なDRIを取り入れるために2017年全米アカデミーレポートのガイダンスを使用した。

https://www.nap.edu/catalog/25353/dietary-reference-intakes-for-sodium-and-potassium

 

[ヘルスカナダ] 更新情報提供:ホメオパシー製品はワクチンの代用にはならない

Homeopathic remedies are not a substitute for vaccines

March 6, 2019

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69260a-eng.php

ヘルスカナダは感染症を予防できると謳うホメオパシー製品の市販について誤った表示に懸念を抱いている。ホメオパシー製品は決してヘルスカナダによって認可されたワクチンの代用品にはならない。

 

[ヘルスカナダ]保健大臣からのメッセージ-栄養月間(2019

Message from the Minister of Health - Nutrition Month (2019)

2019-03-04

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/02/message-from-the-minister-of-health---nutrition-month-2019.html

健康的な食生活はあなたが食べる食品のことだけではない!

3月は栄養月間で、健康的な食品選択がどのように健康や福祉全体に寄与するかを見直す良い機会である。今年のテーマは「食品の可能性を解放しよう」である。カナダ栄養士会によるこのキャンペーンは食品が如何にして人々の活動的な生活の燃料となり、治癒を助けたり、慢性疾患を予防したり、そして人々を結びつけるかを強調する。

健康的な食事戦略の一環として、政府は最近「カナダ食事ガイド」を改訂した。

(以下略)

食品の可能性を解放しよう

unlock the potential of food

http://www.nutritionmonth2019.ca/

栄養士会のサイト。基本、栄養士に相談。

 

また3月は詐欺予防月間

Fraud Prevention Month

https://www.competitionbureau.gc.ca/eic/site/cb-bc.nsf/eng/03662.html

(イラストがアメコミっぽい

https://www.competitionbureau.gc.ca/eic/site/cb-bc.nsf/eng/04333.html

 

[FDA]警告文書

-Vilvet Pharmaceutical 2/25/19

February 25, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632119.htm

CGMP規則、最終製剤、不純品、ダイエタリーサプリメントの懸念の問題。

 

-Sunnyside Orchard 2/19/19

February 19, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632138.htm

食品、ジュース飲料HACCPCGMP規則、不純品、衛生管理の問題。

 

-Green Water, LLC 1/31/19

January 31, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632411.htm

未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不正表示の問題。

 

-Gravel Ridge Farms 2/12/19

February 12, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm631643.htm

公衆衛生法、殻付き卵に関する規則、不純物の問題。

 

-Walnut Ridge Farm 1 2/12/19

2/12/19

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm631642.htm

公衆衛生法、殻付き卵に関する規則、不純物の問題。

 

[HK] 法令違反サンプル

-ぶどうのサンプルに超過残留農薬が検出される

Excessive pesticide residues found in grape sample

Wednesday, February 27, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190227_7358.html

食品安全センターが検査したところ、ぶどうのサンプルにおいて、メソミルが最大残留基準値0.3 ppmのところ、2.29 ppm検出であった。

 

-野菜のサンプルに超過残留農薬が検出される

Excessive pesticide residues found in a vegetable sample

Monday, February 25, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190225_7356.html

食品安全センターが検査したところ、タイ産ナスのサンプルにおいて、メタミドホスが最大残留基準0.05 ppmのところ、0.26 ppm検出であった。

 

-包装ポテトチップスが栄養表示規則に違反している

Prepackaged Potato Chip not in compliance with food label rules

Tuesday, March 5, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190305_7365.html

食品安全センターが検査したところ、韓国のポテトチップスのサンプルにおいて、スクラロース及びステビオール配糖体のラベル表示がなく食品表示規則違反であった。

 

-ぶどうのサンプルに超過残留農薬が検出される

Excessive pesticide residues found in grape sample

Wednesday, March 6, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190306_7367.html

食品安全センターが検査したところ、ぶどうのサンプルにおいて、メソミルが最大残留基準値0.3 ppmのところ、1.624 ppm検出であった。

 

[HK] 食品警告。日本から輸入したボトル入り飲料水がWHOのガイドラインの基準を超えている疑いがある

Bottled drinking water imported from Japan suspected to exceed WHO's guideline value

22.2.2019

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fa/2019_360.html

食品安全センターはMUJI (Hong Kong) Company Limitedより、いくつかの飲料水製品から検出された臭素酸が基準値0.01ppmを超えているとの通知を受け取った。

 

[TGA]安全性警告

-ISHOU Fulin Ruan Jiaonang カプセル

25 February 2019

https://www.tga.gov.au/alert/ishou-fulin-ruan-jiaonang-capsules

TGA検査により、ISHOU Fulin Ruan Jiaonang カプセルに示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。

 

-BASCHI Quick Slimmingカプセル

25 February 2019

https://www.tga.gov.au/alert/baschi-quick-slimming-capsules-0

TGA検査により、BASCHI Quick Slimmingカプセルに示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。

 

-Deli by New Queenカプセル

22 February 2019

https://www.tga.gov.au/alert/deli-new-queen-capsules

TGA検査により、Deli by New Queenカプセルに表示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。

 

[FSS] FSSの調査ではスコットランドの市民がDNPに関する深刻な健康結果を意識していないことを示した

Food Standards Scotland survey shows people in Scotland are unaware of the serious health consequences of DNP

25 February 2019

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/fss-survey-shows-people-in-scotland-are-unaware-of-consequences-dnp

FSSの代理でCensusWideによって行われた研究では、死に至る可能性のある物質のDNPについて聞いたことがあり、何か知っているのはスコットランド市民のわずか4%であることがわかった。DNPは減量や健康を促進する手助けとなる「脂肪燃焼」食品サプリメントとして、しばしば違法に販売されている。

 

[MPI] 貝のバイオトキシン警告

-Marlborough Sound

Shellfish biotoxin alert – Marlborough Sound

01 Mar 2019

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-marlborough-sounds/

MPIKenepuru Sound上流を除いたPelorus Soundで貝の捕獲をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map-south-westcoast

 

-貝のバイオトキシン警告-南島西海岸地域の延長

Shellfish biotoxin alert – South Island West Coast region extended

28 Feb 2019

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-south-island-west-coast-region-extended/

MPIは南島西海岸のGreymouthHector間地域の貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、下痢性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.16 mg/kgを上回った。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map-south-westcoast

 

[HSA] 警告:キャンディーとしてオンラインで販売されている2製品に勃起不全治療薬が非常に高濃度で含まれていた

HSA Alert: Two Products Sold Online as Candies Contained Very High Levels of Potent Erectile Dysfunction Medicine

26 FEBRUARY 2019

https://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2019/TwoProductsSoldOnlineContainedHighLevelsOfPotentErectileDysfunctionMedicine.html

HASは市民に対し、オンラインで販売されている‘Hickel’ 及び ‘Solomon Island Soloco Traditional Candy (‘Soloco’)’の安全でない2製品を消費しないよう警告している。HSAの研究所により非常に高濃度のタダラフィルが検出された。製品写真あり。

https://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/News_and_Events/Press_Releases/2019/Press%20release_TwoProductsSoldAsCandiesContainedPotentEDMedicines_26Feb19.pdf

  

 

[FSAI] ラベル誤表記のため追加のMiss Fit Skinny Tea 及びMiss Fit Slimming Coffeeの回収措置

Recall of Additional Miss Fit Skinny Tea and Miss Fit Slimming Coffee Products Due to Mislabelling

Friday, 22 February 2019

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Miss_Fit2.html

Food Alert 2019.04の製品に追加し、不適当、誤解を招くかつ曖昧なラベル表示(認められていない健康強調表示を含む)のため3Miss Fit製品が回収措置。製品写真掲載あり。

Miss Fit Skinny Tea Ultimate Weight Lossが宣伝ではなく商品名だという言い訳は通用しない)

 

[PHE]病院で歯を抜く子ども10人中約9人が虫歯のせい

Almost 9 out of 10 child hospital tooth extractions due to decay

6 March 2019

https://www.gov.uk/government/news/almost-9-out-of-10-child-hospital-tooth-extractions-due-to-decay

PHEは保護者に対し、子どもの砂糖入り食品や飲料をより健康的な代用品に交換し、フッ素入り練り歯磨きを使って子どもの歯を守るよう勧める

本日PHEが発表したデータによると0-5才の子どもで病院で歯を抜く10人中約9人が予防可能な虫歯による。子どもの口腔衛生は改善しつつあるものの、相当な不平等が残っている。

PHEChange4Lifeでは両親に以下を勧めている:

1.砂糖入り飲料やスナックは砂糖を含まないものに代える

2.フルーツジュースやスムージーは1150mLまでで食事と一緒にのみ

3.12回(日中と寝る前)フッ素入り歯磨きで歯を磨き、フッ素を残すため濯がない

 

[DGCCRF]食品中のアクリルアミド:公衆衛生上の懸念

L’acrylamide dans les aliments : une préoccupation de santé publique

06/03/2019

https://www.economie.gouv.fr/dgccrf/lacrylamide-dans-aliments-preoccupation-sante-publique-0

 

-芥子の実の異常に高濃度のアルカロイドの報告

CP - Signalement aux autorités sanitaires de teneurs anormalement élevées en alcaloïdes dans des graines de pavot des investigations sont en cours

01/03/2019

https://www.economie.gouv.fr/dgccrf/cp-signalement-aux-autorites-sanitaires-teneurs-anormalement-elevees-en-alcaloides-dans-des

フランス語、参考URL

 

論文

-栄養サプリメントは鬱を予防できない、研究が示す

Nutritional supplements cannot prevent depression, research shows

5-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uoe-nsc030419.php

JAMA に、BMI 25以上の人の気分や福祉を栄養やライフスタイルが変えるかどうか比較したMoodFood試験の結果が報告された。英国、オランダ、ドイツ、スペインの鬱リスクの高い、しかし現在鬱ではない1000人以上が参加した。半分には栄養サプリメントが与えられ、半分はプラセボを与えられた。半分は心理行動療法も受けている。研究の結果葉酸、ビタミンD、オメガ3魚油、亜鉛、セレンを含むサプリメントは1年にわたる鬱の抑制にプラセボと差がなかった

 

-野生のハチへの都市化の影響は過小評価されている

Impact of urbanization on wild bees underestimated

6-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uom-iou030519.php

Scientific Reportsに発表されたミシガン大学の研究。野生のハチの性比が都市化が進むにつれて雄が多くなることを報告。メスのほうがより多くの食糧資源を必要とするためではないかと考察

 

-テストステロン濃度の高さは重大な心疾患に役割を果たしている可能性がある

High testosterone levels could play a role in serious heart conditions

6-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/b-htl030519.php

BMJに発表された、メンデルランダム化と呼ばれる手法を用いた、英国バイオバンクデータベースを用いた、40万人の男女のテストステロン濃度を予測する遺伝的変異と血栓、心不全、心臓発作の関連を解析した研究。

 

-ホルモン療法の長期使用はアルツハイマーリスクの増加に関連

Long-term use of hormone therapy linked to increased Alzheimer's risk

6-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/b-ltu030519.php

フィンランドの国の人口動態と医薬品登録データを用いて、1999年から2013年の間にアルツハイマー病と診断された閉経後の女性84739人のホルモン療法の使用と、アルツハイマーでない女性を比較した。BMJ

 

-限られた予算で健康的に食べることは可能

Eating healthy on a limited budget is possible

6-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/e-eho030619.php

Journal of Nutrition Education and Behaviorに発表されたアメリカの研究

 

-成人初期の心臓に健康的な食事は中年の脳機能の良さに関連

Heart-healthy diets in early adulthood linked to better brain function in middle age

6-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/aaon-hdi030619.php

Neurologyに発表された北アイルランドのCARDIA研究。開始時平均年齢25才の2621人を30年フォロー。食生活について開始時と7年後と20年後にたずね、認知機能は50才と55才の時に検査。食事は地中海食、DASH食、およびこの研究の設定した食事の質スコアAPDQSにどのくらい近いかで評価した。

 

-低炭水化物食は心房細動に関連

Low-carb diets linked to atrial fibrillation

Mar 6 2019

https://www.news-medical.net/news/20190306/Low-carb-diets-linked-to-atrial-fibrillation.aspx

American College of Cardiology学会の発表。20年以上に渡って14000人近くの健康記録を解析

(学会発表だが関心が高いようで)

 

その他

-FDA長官辞任

Natureニュース

Head of US food and drug agency resigns

Emiliano Rodríguez Mega, 06 March 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-00803-9

もと医師のScott Gottliebが一ヶ月以内にFDAを離れる

35日にScott GottliebFDA長官を辞任し、一ヶ月以内にFDAを離れる。Gottlieb

20175月からFDAを率いてきたが辞任の理由は明らかにしていない。

(反応様々)

 

-ワクチンと自閉症に関連はない、自閉症のリスク要因のある子どもでも-専門家の反応

SMC NZ

No vaccine and autism link, even in kids with risk factors for autism – Expert Reaction

Published: 05 March 2019

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/03/05/no-vaccine-and-autism-link-even-in-kids-with-risk-factors-for-autism-expert-reaction/

デンマークの研究者らがMMRワクチンは自閉症のリスクを増やさないというさらなる根拠を発見した。

この全国研究では1999年から2010年までに生まれたデンマークの全ての子どもたち、合計50万人以上を調べた。予防接種の後に自閉症が多く起こることはなかった。付随するエディトリアルでは、この追加の根拠でも一部の人たちが納得することはないだろうと示唆し、医師には間違った情報に対してはオーストラリアの専門家が開発した「嘘を暴くハンドブック」に掲載されているアプローチを使うべきだとしている

以下専門家のコメント略

(文中に出てくる‘Debunking Handbook’は以下からダウンロードできる

https://www.skepticalscience.com/docs/Debunking_Handbook.pdf

バックファイアー効果への対策)

 

-ネオニコチノイドの予防的措置は失敗:EUの規制上の怠慢で如何に農家が苦しんでいるか

The Neonics Precaution Fail: How Farmers are Suffering from EU Regulatory Negligence

Posted by RiskMonger on March 4, 2019

https://risk-monger.com/2019/03/04/neonics-how-farmers-are-suffering-from-regulatory-negligence/

無限に続く科学的根拠に反した予防的対策で欧州農家はここ5年間苦しみ続けている。農作物の収量は減り続けている。

特に影響が大きいのは油糧菜種でノミハムシの再興で農家は対処する手段がないため今後栽培を諦める。その結果、ミツバチにとってもっと豊富な花粉と蜜の摂取源が失われる。あるいは古い農薬であるピレスリンが散布され、ミツバチにはさらに打撃になるだろう。

(長い怒りの記事)

 

-自分で予防接種を受けたオハイオの10代は反ワクチンの母親が虚偽の情報を一つの情報源から受け取っていたという:フェイスブック

Ohio teen who vaccinated self says anti-vax mom got false info from one source: Facebook

March 6, 2019  Washington Post  Michael Brice-Saddler

https://nationalpost.com/news/world/teen-who-vaccinated-self-says-anti-vax-mom-got-false-info-from-one-source-facebook

高校生のEthan Lindenbergerは火曜日に上院健康教育労働年金委員会で証言し、「信頼できる」情報の重要性を強調した。彼の母親に深く根付いた間違った信仰-ワクチンは危険-はソーシャルメディアによる。

ワシントンポストの取材ではLindenbergerは実のところ母親のたった一つの情報源はフェイスブックだったという。そしてフェイスブックの反ワクチンコミュニティが彼の家族に与えた影響について語った。フェイスブックに影響されなかったらこれほど全てが変わることはなかっただろうと思う、と。

一方母親のJill WheelerAssociated Pressに対して彼の言うこと全てに合意しない、という。「やつらが彼を製薬業界のイメージキャラクターにした」と

Johnny Isakson上院議員がLindenbergerに「あなたのお母さんはオンラインで情報を主にどこから得ていますか?」と尋ねるとLindenbergerは「主にフェイスブック」と返答した。「ではあなたはどこから情報を得ますか?」とIsaksonが尋ねると「フェイスブック以外のところから」と笑いながら言った・「CDCWHO、科学雑誌、それからこれらの機関が引用している情報公認された情報源から」

(日本語の壁が)