2019-05-09

[EFSA]ミツバチと農薬:関係者はガイダンスレビューに参加する

Bees and pesticides: stakeholders to participate in guidance review

8 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/190508

EFSAは、農薬とミツバチのリスク評価について近々発表されるガイダンスのレビューを支援する関係者協議グループを設立しているところである。このグループはレビュー中に様々な段階で協議し、その文書の改訂を担当するEFSAの科学的作業グループに情報を提供する。

関係者グループのメンバーの推薦は、EFSAの登録関係機関やミツバチの健康分野に関心のある未登録団体から受け入れた。

EFSAは欧州委員会の要請で2013年に発表されたこのガイダンスの改訂を行っている。多くの加盟国はこの文書の部分的な更新を求めてきた。その上、最初のガイダンスが発表されて以降、新たな証拠が入手されている。

関係者がこの工程全体に参加し、加盟国の農薬専門家がEFSAの農薬運営ネットワークを介して協議することになっている。パブリックコメント募集やワークショップはこの文書の起草時に開催される予定である。

委員会はレビューの焦点を以下のことに当てるよう求めている。

・現実的な養蜂管理と自然死亡率を考慮したミツバチのバックグラウンド死亡率に関する証拠。

・暴露ルート、特に噴霧散布や種子処理、粒状の散布。

・ミツバチを引き付ける作物のリスト。

・より高段階の試験に関する方法論。

EFSAは、各種協議の時間帯や詳細を含む、この任務の対処法の概要を2ヶ月以内に発表する。このガイダンスは2021年に最終化する予定である。

・関係者専門家をEFSAミツバチガイダンス関係者協議グループへ推薦するためのEFSAの関係機関への呼びかけ

https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/Bee_Guidance_Stakeholder_Call_06052019.pdf

 

[EFSA]EFSAの食品及び飼料におけるナノテクノロジーのリスク評価科学ネットワークの2018年年次報告書

Annual report of the EFSA Scientific Network of Risk Assessment of Nanotechnologies in Food and Feed for 2018

26 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1626

特にナノテクノロジーのような食品及び飼料に使用される開発技術には、規制への備えはEFSAの重要な戦略目標である。食品と飼料のナノテクノロジーのリスク評価の科学的ネットワークは、加盟国と情報や見解を交換するためにEFSAの助言フォーラムが2010年に設立した。ここ数年、このネットワークはEFSAのリスク評価ガイダンスに関する実用的な協力を通して規制への備えにより関わるようになってきている。ネットワークとの広範な協議後の20187月に、EFSAはヒトと動物の健康のための食品及び飼料チェーンのナノサイエンスとナノテクノロジーの適用に関するガイダンスの最初の部分を発表した。2018年の会議は、EFSAのガイダンスの実践について議論し加盟国はガイダンスに側面に関連した経験や研究を提示した。この報告書はEFSAのガイダンスの適用やパイロットケースや適用から生じた実現問題について、一般人、関係者、研究コミュニティに情報提供することを目的としている。EFSAのガイダンスの試験段階は2019年末まで続き、さらなるフィードバックは2019412日のワークショップを通して関係者から期待されている。このガイダンスはその後改訂され、2020年に発表されることになっている。このネットワークではレギュラトリーサイエンスを強化するさらなる研究のための主要テーマも特定している。

 

[EFSA]意見等

-全ての動物種用大腸菌KCCM 80135株で発酵して生産したlトリプトファンの安全性と有効性

Safety and efficacy of ltryptophan produced by fermentation with Escherichia coli KCCM 80135 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(5):5694 7 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5694

 

-全ての動物種用大腸菌 NITE BP02351株で発酵して生産したlロイシンの安全性と有効性

Safety and efficacy of lleucine produced by fermentation with Escherichia coli NITE BP02351 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(5):5689  3 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5689

 

-七面鳥肥育用、交配用に育成している七面鳥用、交配用に育成している鶏用、交配用に育成している他の家禽種用の飼料添加物としてのTrichoderma reesei DSM 32338株由来ムラミダーゼの安全性と有効性

Safety and efficacy of muramidase from Trichoderma reesei DSM 32338 as a feed additive for turkeys for fattening, turkeys reared for breeding, chickens reared for breeding and other poultry species reared for breeding

EFSA Journal 2019;17(5):5686  2 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5686

 

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum KCCM 80182株で発酵して生産したlアルギニンの安全性と有効性

Safety and efficacy of larginine produced by fermentation with Corynebacterium glutamicum KCCM 80182 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(5):5696 2 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5696

 

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum KCCM株を用いて発酵して生産したlリジン塩酸塩と濃縮液 lリジン (塩基)の安全性と有効性

Safety and efficacy of llysine monohydrochloride and concentrated liquid llysine (base) produced by fermentation using Corynebacterium glutamicum strain KCCM 10227 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(5):5697  2 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5697

 

-全ての動物種用大腸菌KCCM 80152株で発酵して生産したlトリプトファンの安全性と有効性

Safety and efficacy of ltryptophan produced by fermentation with Escherichia coli KCCM 80152 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(5):5695 2 May 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5695

 

-遺伝子組換えBacillus licheniformis (NZYMCE)由来食品酵素エンド1,4βキシラナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme endo1,4βxylanase from a genetically modified Bacillus licheniformis (strain NZYMCE)

EFSA Journal 2019;17(4):5685 30 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5685

食品酵素エンド1,4βキシラナーゼ(4βdキシランキシラノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.8)Novozymes A/S社が遺伝子組換えBacillus licheniformis (NZYMCE)で生産している。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素に生産生物の生きた細胞や組換え DNA は含まれない。このキシラナーゼは焼成や穀物ベースの工程での使用を意図している。各食品工程に推奨される最大使用量とEFSAの包括的欧州食品摂取データベースの個別データに基づき、この食品酵素への食事暴露総固形有機物量(TOS)は欧州人で最大0.012 mg TOS/kg体重 (bw) /日と推定された。遺伝毒性試験は遺伝毒性の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量(NOAEL)を少なくとも試験された最大量の1,020 mg TOS/kg bw /日と確認した。NOAEL値を推定される食事暴露と比較すると、暴露マージン(MoE)は少なくとも85,000になる。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。意図した使用状況で、この食品酵素への食事暴露上のアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、そのような反応が生じる可能性は低い。提出されたデータと導出したMoEに基づき、意図した使用状況下でこの食品酵素に安全上の懸念は生じない。

 

-遺伝子組換えKomagataella phaffii (PRF)由来食品酵素ホスホリパーゼCの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme phospholipase C from a genetically modified Komagataella phaffii (strain PRF)

EFSA Journal 2019;17(4):5682  26 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5682

この食品酵素ホスホリパーゼC (EC 3.1.4.3)DSM社が遺伝子組換えKomagataella phaffii (以前は Pichia pastoris) (PRF)で生産している。この食品酵素に生産生物の生きた細胞や組換え DNA は含まれない。このホスホリパーゼCは精錬のための油脂加工での使用を意図している。全有機固形物(TOS)の残留量は油脂加工中に用いる精製段階で除去される。その結果、食事暴露は算出されなかった。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの 90 日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を調べた最大用量1,672 mg TOS/kg 体重/日とした。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。意図した使用状況で、食事暴露上のアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、そのような反応が生じる可能性は低い。提出されたデータと精練のための油脂加工中のTOSの除去に基づき、パネルはこの食品酵素は意図した使用状況下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-全ての魚とエビ用飼料添加物としてのBactocell® (乳酸菌 CNCM I4622)の認可更新および全ての甲殻類への使用拡大の申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of Bactocell® (Pediococcus acidilactici CNCM I4622) as a feed additive for all fish and shrimps and its extension of use for all crustaceans

EFSA Journal 2019;17(4):5691  26 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5691

 

-七面鳥肥育用飼料添加物としてのLevucell®SB (出芽酵母 CNCM I1079)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Levucell®SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I1079) as a feed additive for turkeys for fattening

EFSA Journal 2019;17(4):5693  24 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5693

 

[ANSES]皮膚アレルギー:繊維、皮、毛皮、皮革の化学物質を制限

Skin allergies: restrict chemicals in textiles, leather, fur and hides

29/04/2019

https://www.anses.fr/en/content/skin-allergies-restrict-chemicals-textiles-leather-fur-and-hides

皮膚アレルギーのリスクから消費者をより効果的に保護するために、ANSESとスウェーデン化学品監督局(KEMI)は合同で、欧州化学規制(REACh規則)に従い、感作性物質に対する制限提案を提出した。この提案の目的は繊維、皮、毛皮及び皮革から作られる製品中の千以上の皮膚アレルゲンを禁止あるいは制限することである。

主として衣類に関連するいくつかの皮膚アレルギー事例を踏まえて、原因である可能性がある特定の製品の化学物質を特定するために、ANSES20186月に専門家評価を実施した。同様にKEMIREACh規則に従い、繊維中の皮膚感作物質に対するリスクマネジメントオプション分析(RMOA)を実施した。この取り組みに続き、皮膚アレルギーのリスクから消費者を保護する目的で、ANSESKEMIは合同で欧州化学物質庁(ECHA)に対する感作性物質の制限提案を作成した。

千以上の皮膚感作物質を制限する

制限提案は、一般の人向けに販売される繊維、皮、毛皮、皮革から作られる製品中の皮膚感作物質を制限することを目的とする。それは千以上の化学物質、特に、分類、表示及び包装に関する欧州規制(CLP規則)で皮膚感作物質として分類されるすべての物質、さらに感作性をもつ分散染料クラスからの25の物質を含む。

制限申請の一部として、消費者を保護するために、これらの物質が超過すべきでない最大濃度を決めるためにリスクアセスメントが実施された:

繊維、皮、毛皮、皮革から作られる完成製品中の感作性をもつ分散染料の存在を禁止する

以下の基準値に感作性物質の濃度を制限する:

六価クロム化合物をキログラムあたり1 mg(繊維、皮、毛皮、皮革)

ニッケルとその化合物をキログラムあたり130mg(繊維)及び110mg(皮、毛皮、皮革)

コバルトとその化合物をキログラムあたり70mg(繊維)及び60 mg(皮、毛皮、皮革)

ホルムアルデヒドをキログラムあたり75 mg(繊維、皮、毛皮、皮革)

1,4-パラフェニレンジアミンをキログラムあたり250mg(繊維)及び210mg(皮、毛皮、皮革)

その他の皮膚感作物質と分類されるものを130mg(繊維)及び110mg(皮、毛皮、皮革)

これらの代替物質となる可能性がある物質の分析も行われた。特に分散染料の代替化学物質があり、代用は実現可能であり欧州ではすでに開始されている。ジイソシアン酸エステルのような他のクラスの物質には、生産工程における優良規範の実施が、完成製品に存在する感作物質を削減あるいは除去するのに役立つはずである。

制限提案には、避けられるコストの定量化と、期待できる健康効果(予防できる皮膚アレルギー)に関する経済的影響(代用品、実証及び実施の費用)の詳細なアセスメントも含む。

この制限提案は2019424日にECHAのウェブサイトで公開され、まもなく6か月の意見募集が行われる予定である。この協議の段階を経て、すべてのデータを基に、ECHA委員会は、この制限を採択するかどうか決定する欧州委員会に送る意見をまとめることになる。この提案が採択されれば、制限がAnnex XVII of Regulation (EC) No 1907/2006 (REACh規則)に組み込まれることになり、欧州の市場の繊維、皮、毛皮、皮革に対して義務化されることになる。

詳細

https://www.anses.fr/en/system/files/CONSO2014SA0237RaEN.pdf

https://echa.europa.eu/fr/registry-of-restriction-intentions/-/dislist/details/0b0236e182446136

 

[HK]生の牛肉サンプル2つが二酸化硫黄を含むことがわかった

Two fresh beef sample found to contain sulphur dioxide

Wednesday, May 8, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190508_7441.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、生肉での使用が認められていない保存料の二酸化硫黄が生の牛肉のサンプルから検出されたと発表した。二酸化硫黄の値はそれぞれ150ppm600ppmであった。

 

[FSA] FSAは事前包装食品の直接販売の完全な成分表示の義務化を強化する

FSA backs mandatory full ingredient labelling for pre-packed direct sale food

8 May 2019

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-backs-mandatory-full-ingredient-labelling-for-pre-packed-direct-sale-food

FSAは食品に過敏な消費者を保護するために、より広範囲な食品表示を助言し、新たな優先事項に着手する。

 

[ヘルスカナダ] 情報更新:検査により、アルバータ州カルガリーのSunrise Lee中国ハーブから押収された未承認の健康製品に医薬品成分が検出される

Testing finds pharmaceutical ingredients in unauthorized health products seized from Sunrise Lee Chinese Herbs Centre in Calgary, Alberta

May 8, 2019

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69906a-eng.php

201945日の助言に追加し、ヘルスカナダは検査により、未承認のSlim 30 UltraSugar Balancer2製品が製品表示に載っていない医薬品成分を含み、健康被害を引き起こす可能性があることがわかり、市民に注意を呼び掛けている。製品にレパグリニド、N,-ジメチルシブトラミンを含む。

 

[ヘルスカナダ] 大麻使用許諾の変更に関するヘルスカナダからの声明

Statement from Health Canada on changes to cannabis licensing

May 8, 2019

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/05/statement-from-health-canada-on-changes-to-cannabis-licensing.html

ヘルスカナダは薬剤などの他の規制分野に対するアプローチと大麻使用許諾に対するアプローチをそろえるために変更をする。

 

[DEFRA]食品廃棄基金:食品廃棄を減らすために400万ポンドを提供

Food Waste Fund: £4 million awarded to cut food waste

8 May 2019

https://www.gov.uk/government/news/food-waste-fund-4-million-awarded-to-cut-food-waste

第一回目の資金提供は再配布団体に

 

-食品廃棄を減らす:主要関係者には「次の段階に進む」ことを強く求める

Slashing food waste: Major players urged to ‘Step up to the Plate’

Published 6 May 2019

https://www.gov.uk/government/news/slashing-food-waste-major-players-urged-to-step-up-to-the-plate

政府は約300の団体や個人に相当量食品廃棄を減らす約束をするようよびかける

食品小売りや提供業界、ソーシャルメディアのインフルエンサーやシェフなどの関係者に全ての廃棄源からの食品廃棄を減らすための画期的対応をするよう強く求めた。

 

[COT]COT/COM/COC年次報告書2017

COT/COM/COC Annual Report 2017

Last updated: 

31 October 2018

https://cot.food.gov.uk/cotreports/cotcomcocannreps/cot/com/coc-annual-report-2017-0

COT

乳幼児用食品中ヨウ素やPBDEやビタミンA、加熱式タバコ、カリウムベースの塩代用品、など

COM

加熱式タバコの遺伝毒性、遺伝毒性データ評価の定量アプローチ、胚細胞突然変異についての議論、など

COC

加熱式タバコの毒性、OECDガイドライン:ToxTrackerアッセイのための標準プロジェクト提出様式、有害アウトカム経路(AOP)について、など

付録にはこれまでの議題一覧等

 

[BfR]BfRは初めてファイルへの電子的アクセスを認める

BfR grants electronic access to files for first time

06.05.2019

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2019/14/bfr_grants_electronic_access_to_files_for_first_time-240644.html

BfRは情報公開法に基づくたくさんの問い合わせを受け取っており、約39,000件が現在処理中である。多くはグリホサートについてのIARCモノグラフへの科学的意見の未公表要約の要求である。BfRはこれを申請した全ての人に個別に一般の人がアクセスできないウェブサイトで提供することを決定した

BfRに著作権がある文書を第三者が勝手にウェブに公開したことについて法廷で争われていてそれが解決したら公表について決定する。英語版は既にEFSAのサイトで2015年から公開されている、とのこと。39000って、業務妨害だろうに活動家恐ろしい)

 

[BfR]食品偽装への共同の立場

Joint stance against food fraud

12/2019, 23.04.2019

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2019/12/joint_stance_against_food_fraud-240639.html

BfRと中国CAIQの協力強化

 

[ASA]夏に屋外にいる-日光安全と広告基準

Staying out for the summer – sun safety and the Ad Code

CAP News  | 09 May 2019

https://www.asa.org.uk/news/staying-out-for-the-summer-sun-safety-and-the-ad-code.html

戸外で安全に日光を楽しむのは良い考えだが、宣伝業者はしばしば日光に関する怪しい宣伝をしてASAに叱責される

・日焼け止めクリーム 

適切な強度を確保

・日焼け  

日焼けを勧めない

・日焼けマシン 

日焼けマシンの使用と皮膚がんに関連がないという宣伝をしていた事例があった。ビタミンDの有用性についての誇大宣伝もしないこと

・トマト

リコペンが日焼けに有効という根拠のない宣伝で基準違反事例がある

 

[Codex]食品表示に情熱を傾ける新しいコーデックス議長

New Codex chairperson passionate about food labelling

08/05/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1193523/

45回コーデックス食品表示部会が2019513日からカナダのオタワで開催されるのに先だって、新議長のKathy TwardekとのQ & A

消費者が正確で意味のある情報を得たうえで決定できるようにすることが目的

(誤解を招き不正確で無意味な情報が溢れているのが現状だけど

イーストフード、乳化剤無添加パンのからくりは?

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16131

 

[FDA]日焼け止め吸収に新たな光をあてる

Shedding New Light on Sunscreen Absorption

By: Janet Woodcock, M.D., Director, Center for Drug Evaluation and Research (CDER), and Theresa M. Michele, M.D., Director, CDER’s Division of Nonprescription Drug Products, Office of New Drugs

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices-perspectives-fda-experts/shedding-new-light-sunscreen-absorption

JAMAの吸収実験の件とFDAの規制要件更新案について

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update May 2019

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

PFASについての上院での聴聞、農業コミュニティでみられる原因不明の慢性腎疾患についてのワークショップ、発がん物質迅速スクリーニング法、など

 

[NASEM]新しい報告書は科学における再現性と反復可能性を検討し、研究の透明性と厳密性を高めるための助言をする

New Report Examines Reproducibility and Replicability in Science, Recommends Ways to Improve Transparency and Rigor in Research

May 7, 2019

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25303&_ga=2.240699459.1127351323.1557361351-645473810.1529290877

用語を定義

Reproducibility:同じデータ、手順、方法、解析条件を用いた場合一貫した結果が出ること

Replicability:同じ科学的疑問に答えるための独自のデータを用いた研究で一貫した結果が出ること

(レプリカのイメージから逆に捉えてしまいそう。)

 

[NASEM]アウトブレイクの一世紀からの教訓を探る:2030年に備える:ワークショップの概要

Exploring Lessons Learned from a Century of Outbreaks: Readiness for 2030: Proceedings of a Workshop

May 8, 2019

http://nationalacademies.org/hmd/Reports/2019/exploring-lessons-learned-from-a-century-of-outbreaks-readiness-for-2030.aspx

2018年は、5000万人の命を奪った人類史上最悪の疾患アウトブレイクの一つである1918年のインフルエンザパンデミックから100年だった。それからアウトブレイク対策は進化したものの、まだ大きなギャップがある。100周年を記念して201811月にNASEMが開催したワークショップの概要。

 

論文

-素晴らしいチョコレートは科学の複雑な混合物、物理学者が明らかにする

Great chocolate is a complex mix of science, physicists reveal

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoe-gci050819.php

PNASに発表された、1879年にスイスのRodolphe Lindtが開発したコンチング工程(滑らかな舌触りを出す)に関する研究。Marsチョコレートの出資

 

-ダークチョコレートの匂いの神秘を解き明かす

The smell of dark chocolate, demystified

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/acs-tso050319.php

Journal of Agricultural and Food Chemistryにチョコレートの匂い成分の報告

これまで600近くが報告されているが、量を決めて再構成することができた。

主な成分はジメチルトリスルフィド、酢酸、2-メトキシフェノール, 3-メチルブタン酸、フェニル酢酸、バニリン、リナロール

(わりとよくある物質ばかり)

 

-慢性腎疾患の流行は高温と毒素の結果かもしれない

Chronic kidney disease epidemic may be result of high heat, toxins

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoca-ckd050619.php

New England Journal of Medicineに発表された研究では、研究者らは農業労働者を何千人も殺した流行には気候変動が寄与しているだろうと信じる

近年高温の中で働く労働者に慢性腎疾患が急増している。最初は1990年代に中央アメリカのサトウキビ労働者で同定されたが2012年には約20000人が同定されたという。しかし原因はわかっていない。共通因子は熱いことと重労働であることで、それに農薬や感染などの他の要因が加わるのではないかと推測。労働者に十分な飲み物と休憩を与える必要がある。

(グリホサートの名前あげているけど腎毒性のある化合物の代表、とは言えない。こういうところが雑)

 

-ブロッコリースプラウトの化合物が統合失調症に関連する脳の化学バランス不全を回復するかもしれない

Broccoli sprout compound may restore brain chemistry imbalance linked to schizophrenia

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/jhm-bsc050619.php

JAMA PsychiatryJohns Hopkins統合失調症センターの患者81人と地域の健康な91人の対照群で脳のMRS解析比較を行った。病気の人は健康な人に比べて帯状回前部のグルタミン酸とグルタチオンが少なかった。さらにPNASに発表された別の研究では細胞を使った実験でグルタミン酸からグルタチオンを多く作らせるスルホラファンが神経細胞の発火速度を抑えることを示した。さらに少人数のヒトでスルホラファン摂取により脳のグルタチオンが増えることを示した。

(わりと込み入ったプレスリリース。スプラウトの写真を載せているので胡散臭い適当な実験かと思った)

 

-肥満が都市部より地方で早く増加している

Obesity rising faster in rural areas than cities

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/icl-orf050719.php

Natureに発表されたBMIの世界的傾向研究

この研究の結果は世界の肥満の増加は都市に住む人が増えたからだという一般的概念を覆す。研究者らはこれは地方のほうが収入や教育が低く健康的食品が入手しにくいなどの不利な点があるせいではないかと示唆している。

「公衆衛生の傾向についての議論は都市に住むことのネガティブな側面ばかりに集中しがちだった」と著者のEzzati教授は言う。「しかし実際には都市のほうがより良い栄養、運動や娯楽の機会に恵まれている」

(その肥満研究業界の常識とやらが日本から見るとおかしいことばかりなのだが。地方のほうが肥満が多いのは日本もそうだが、健康的食品が入手できないから、ではないと思うよ)

 

-カナダの全てのがんの1/3は政策と教育の組み合わせで予防できる

1/3 of all cancers in Canada can be prevented by a combination of policymaking & education

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/e-1oa050819.php

Preventive Medicine特別号に報告されたカナダ集団がん寄与リスクCanadian Population Attributable Risk of Cancer (ComPARe) プロジェクトの結果

予防可能ながんの原因として最大の寄与をしているのはタバコ、次が運動不足、過体重、HPV、飲酒。

 

-米国がん学会は2035年までに挑戦する目標を設定

American Cancer Society sets 2035 challenge goals

8-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/acs-acs050819.php

2015年から2035年の間にがん全体の死亡率を40%減らすという目標をCA: A Cancer Journal for Cliniciansに発表。

1996年に米国がん学会は1990年から2015年の間にがん全体の死亡率を50%減らすという目標を設定し、この時期が終わってから評価したところ26%減少だった。最近の研究では米国のがん死亡率は既にわかっていて広く実行できる介入によってさらに減らせることが示唆されている。これを踏まえてACS理事会は2035年目標を設定した。

過去の傾向の解析から、大卒者のがん死亡率の低下が最も大きく、それを米国の全人口集団に適用できれば目標は達成できる:喫煙、過体重、野菜果物不足、飲酒、赤及び加工肉、食物繊維不足、カルシウム不足、運動不足、乳がん予防のためのタモキシフェンの使用率の低さ。

 

その他

-Monty PythonExtinction Rebellion(絶滅への反逆)について我々に教えてくれること

What Monty Python can teach us about Extinction Rebellion

Posted by RiskMonger on April 22, 2019

https://risk-monger.com/2019/04/22/monty-python-and-extinction-rebellion/

201810月に環境原理主義者達が作ったExtinction Rebellionについて

まもなく(12年と3か月)地球は住めなくなると主張する環境カルトになっている。若者達を環境不安で恐がらせ、人類最後の世代になると信じ込ませている(写真)

(デモや活動をするたびに逮捕者多数出して一般からの支持が減っているらしい。車と飛行機を直ちに壊せとか主張)

 

-水痘ワクチンを拒否した十代が水痘になった

Teen who refused chickenpox vax contracts illness

May 9, 201

https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/teen-who-refused-chickenpox-vax-contracts-illness/news-story/3d23135bbf5afd1ee2652a80eb7a7708

水痘ワクチンを強制したとして自分の高校を訴えてニュースになった米国の十代が水痘になった。学校が予防接種をしていない学生は授業や課外学習に参加できないという方針を採用したことに対してJerome Kunkelとその両親が学校を訴えた。訴えは成功しなかったがその後彼は水痘に罹ったと彼の弁護士が述べた。しかし後悔はしていない、深い信仰によるものなので、と弁護士は言う。家族はクリスチャン。

(水疱瘡より帯状疱疹で神経痛が残ると後悔するんじゃ)

 

-カルガリーの健康ストアから禁止薬物や動物用医薬品を含む製品が押収された

Products seized from Calgary health store include banned drugs, veterinary medicine

May 08, 2019

https://www.cbc.ca/news/canada/calgary/drugs-seized-sunrise-lee-chinese-herbs-calgary-1.5128576

(ヘルスカナダの警告に出ていた店の写真がある。いかにもな感じだが。。)

 

-Natureコメント

壊れたフードシステムを三段階で修理しよう

Fix the broken food system in three steps

08 May 2019

Guido Schmidt-Traub et al.,

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01420-2

農業、生物多様性、貿易、栄養のマッピングとモデリングと管理の世界的ネットワークを構築しよう、と主張

土地の利用と食糧生産は人々のニーズにあっていない。農業が森林と生物多様性を破壊し、水を無駄遣いし世界の温室効果ガスの1/4を排出している。一方食品の1/3は無駄に捨てられ8億人が栄養不良で、20億人が微量栄養素不足で、肥満が増加している。この数字は地球温暖化でさらに悪化するだろう。善意が意図せぬ帰結になることもある。例えば米国とEUのバイオ燃料を増やそうという努力は熱帯諸国の森林破壊につながった。必要なのは土地の利用とフードシステムを一緒に管理する戦略である。各部門や国ごとにできることもあるが世界的協調と知識の共有が必要である

(長い記事。)

 

-Natureニュース

恐ろしい日本の地震の研究が虚偽のデータで取り下げられた

Deadly Japanese earthquake study retracted over false data

08 May 2019 Mark Zastrow

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01466-2

2016年の熊本地震の研究で取り下げられたのは3つめ

(何故熊本地震で?)

 

2019-05-08

[EFSA]意見等

-国のリスク評価活動のためのソフトウェア

Software for National Risk Assessment Activities

24 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1387

EFSAは国のリスク評価活動を確認するためのウェブアプリの開発をOpen Analyticsに要請した。このウェブアプリには、データの可視化、リスク評価活動の編集、管理目的の3つのモジュールがある。ユーザータイプは3つある。全国々の記録を記入/編集できるEFSAの管理者、自国の記録を記入/編集できるフォーカルポイント、記録の記入/編集はできないリードオンリーユーザー。可視化モジュールは全ての使用者にアクセスできる。データベースは過去のデータに基づいて設定され、このデータはリアルタイムで更新でき、同時に複数の使用者が安全に編集できる

 

-物理的・化学的特性と分析手段に一般的に繰り返し発生する問題についての農薬ピアレビュー会議の結果

Outcome of the pesticides peer review meeting on general recurring issues in physical and chemical properties and analytical methods

23 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1623

この問題についての結論とさらなる助言が報告された。

 

-全ての動物種用技術的添加物(サイレージ添加物)としての出芽酵母菌 NBRC 0203、乳酸菌 NBRC 3070、ラクトバチルスカゼイ菌 NBRC 3425の有効性

Efficacy of Saccharomyces cerevisiae NBRC 0203, Lactobacillus plantarum NBRC 3070 and Lactobacillus casei NBRC 3425 as a technological additive (silage additive) for all animal species

EFSA Journal 2019;17(4):5700 23 April 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5700

 

[ANSES]食品添加物E171ANSESは消費者の安全性のための助言を繰り返す

Food additive E171: ANSES reiterates its recommendations for consumer safety

News of 15/04/2019

https://www.anses.fr/en/content/food-additive-e171-anses-reiterates-its-recommendations-consumer-safety

主にナノ粒子形状の二酸化チタン(TiO2)粒子からなる食品添加物E171は、多様な食品に使われている。2017年に実施された専門家評価以後、20192月にANSESは、E171の経口毒性に関する最新の研究をレビューしてその助言を更新するよう求められた。ANSESは、この専門家評価の完了時には、この添加物E171の安全性に関する不確実性を解決する新たな情報はかったと結論した。E171が引き起こすハザードやリスクのよりよい特性評価が出るまで、同等の効果で安全な代替品を促進することで、作業者、消費者、環境の暴露の制限を主な目的とした、ナノ物質に関する一般的な助言を繰り返した。

E171は着色や乳白性のために多様な食品に使用される食品添加物である。主にナノ粒子の形状で、様々な割合で混ざる二酸化チタン粒子からなる。

2017年にANSESは、ラットで発がん促進作用の可能性を示すE171の経口毒性に関する試験(NANOGUT試験、Bettini 他、2016)の専門家評価を発表した。当時ANSESは、その試験で報告された効果を確認あるいは否定する新たな毒性試験を実施する必要性を強調した。

一方、欧州規則に従って食品添加物を評価する責任を負う欧州食品安全機関(EFSA)は、2016年のE171の評価で、生殖毒性のデータは許容一日摂取量(ADI)や最大量を設定するのに適切ではないと強調していた。

この文脈で、20192月に経済・健康・農業・環境省は、ANSESE171の毒性に関する最新の知見を分析するよう求めた。ANSESが設定した専門家グループはE171の経口毒性に関する文献レビューを実施し、2017年以降に発表された25の新たな試験を確認した。

これらの試験のいくつかは、マウスの細胞生物学的メカニズムでの変化や、無脊椎動物での発達異常、酸化的ストレスを介するin vitro遺伝毒性影響 (E171を含むナノ粒子二酸化チタンの異なる形状で確認された効果) のような新たなシグナルを明らかにした。だが、これらの新たな試験はどれも、NANOGUT試験で報告されたE171の発がん促進作用を確認したり否定したりすることはできなかった。

ANSESの助言

この専門家評価完了にあたり、ANSESはこの添加物E171の安全性に関する不確実性を解明できる科学的データの欠如を強調した。E171の様々な物理化学形態を特徴づけるデータや、それを飲み込むことによる潜在的な影響についてのさらなる毒性学的データを得るようにという助言を繰り返した。

E171のよりよい特性評価や欧州レベルで現在進められている作業結果が出るのを待つ間、ANSESは、段階的なアプローチの一部として、機能と効果が等しくナノ物質を含まない安全な製品を特に促進することで、作業者、消費者、環境の暴露を制限するというナノ物質についての以前の一般的な結論を繰り返している。

この全作業は「食品中のナノ物質」に関してANSESで現在実施されている専門家評価で考慮されることになっており、それには食品に意図的に添加される全てのナノ物質が含まれている。

 

[EU]RASFF Week18-2019

警報通知(Alert Notifications

ベトナム産冷凍マグロのヒスタミン(740 mg/kg)、ドイツ産イラクサハーブティーミックスのピロリジジンアルカロイド(363.2 µg/kg)、トーゴ産パーム油のベンゾ(a)ピレン(5.65 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(PAH4合計: 35.95 µg/kg)、イタリア産鹿サラミの鉛高含有(1.96 mg/kg)、中国産乾燥海藻のヨウ素高含有(82.9 mg/kg)

注意喚起情報(information for attention

ベトナム産レンコンピクルスの亜硫酸塩非表示(50 mg/kg)、ドイツ産未承認新規食品有機ルリヂシャの種油、タイ産春タマネギの未承認物質カルボフラン(0.011 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 2.2 µg/kg)

フォローアップ用情報(information for follow-up

産出国不明食品サプリメントのガルシニア高含有(一日摂取量: 1000 mg)、フランス産飼料用米飯のデルタメトリン(2.6 mg/kg)および未承認物質トリシクラゾール(0.058 mg/kg)、ポルトガル産レモンとレッドカラント水のホウ素高含有(2 mg/kg)、オーストリア産食品サプリメントの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (1340 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (61000 mg/kg)

通関拒否通知(Border Rejections

トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.133 mg/kg0.35 mg/kg0.126 mg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(Tot. = 16.0 µg/kgB1 = 23.1 / B1 = 20.0 µg/kg)、ドミニカ共和国産チリペッパーの未承認物質ニコチン(0.03 mg/kg)およびクロルフェナピル(0.04 mg/kg)、ジョージア産茹でヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 11.7 µg/kg)、トルコ産ペッパーのクロルピリホス(0.140 mg/kg)、中国産茹でピーナッツのアフラトキシン(B1 = 51.5 µg/kg)、トルコ産パプリカのホルメタネート(0.099 mg/kg)、パキスタン産マンゴー果肉の着色料タートラジン(E102)および着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、中国産麺のナイシン(E234)未承認、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 15; Tot. = 34 µg/kgB1 = 22; Tot. = 47 µg/kgB1 = 4.4; Tot. = 8.8 µg/kg)、トルコ産煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 36.41; Tot. = 51.99 µg/kg)、インド産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 4.2 µg/dm²)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 13; Tot. = 15 µg/kgB1 = 15 µg/kgB1 = 8; Tot. = 9.3 µg/kgB1 = 29.8; Tot. = 38.3 µg/kg)、米国産ピスタチオナッツのオクラトキシンA (93 µg/kg30 µg/kg)、中国産ナイロン製台所用品からの一級芳香族アミンの溶出、アルジェリア産炭酸飲料の着色料ポンソー4R/コチニールレッドA(E124)の高含有(165 mg/kg)、エクアドル産冷凍イカのカドミウム(2.5 mg/kg)、レバノン産酢漬けのカブの着色料エリスロシン(E127)の未承認使用(23 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 13.5; Tot. = 20 µg/kg)、ドミニカ共和国産チリペッパーの未承認物質フィプロニル(0.22 mg/kg)、ウズベキスタン産アプリコットカーネルのシアン化合物高含有(30.8 mg/kg)

 

[EU]RASFF Week17-2019

警報通知(Alert Notifications

チェコ共和国産原料トルコ産スロバキア経由ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 10.8; Tot. = 18.7 µg/kg)、ポーランド産冷凍鹿肉の鉛(0.4 mg/kg)、スロベニア産食品サプリメントの未承認成分(アシュワガンダ (Withania spp)、エギロプス属、センネンカイ(ヒキヨモギ)、ナナカマド属)、アイルランド産生きたイガイの記憶喪失性貝毒(ASP)ドーモイ酸(58.6 mg/kg)、ベトナム産スペイン経由フランスで加工した冷凍ビンチョウマグロのヒスタミン(1344 mg/kg)、ドイツ産ルイボスティーのピロリジジンアルカロイド(461.3 µg/kg)

注意喚起情報(information for attention

米国産茹でピーナッツのアフラトキシン(B1 = 5 µg/kgB1 = 7.3; Tot. = 8.3 µg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 4.1 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 5 µg/kg)、中国産乾燥チャイブフレークの未承認照射、中国産白いメラミン製オーバル皿からのメラミンの溶出(4.01; 3.02; 3.43 mg/kg)、アゼルバイジャン産有機ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 38; Tot. = 51 µg/kg)、アイルランド産チルドイガイの記憶喪失性貝毒(ASP) (40.9 mg/kg)、ポーランド産チルドポークハムのベンゾ(a)ピレン(5.3 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(46.2 µg/kg)

フォローアップ用情報(information for follow-up

ドイツ産ハーブバター用ヘンプスパイスの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (187 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (1080 mg/kg)、アイルランド産ピーナッツラー油入りガラス瓶の蓋からのエポキシ化大豆油(ESBO)の溶出(132 mg/kg)、オーストリア産有機ヘンプ抽出物の未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (597 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (120000 mg/kg)

通関拒否通知(Border Rejections

中国産未承認遺伝子組換え(35S プロモーター; NOS ターミネーター)米、インドネシア産ナツメグホールのアフラトキシン(B1 = 75 µg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質カルベンダジム(0.39 mg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーのメソミル(0.17 mg/kg)および未承認物質チオジカルブ(0.038 mg/kg)・フィプロニル(0.05 mg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質クロルフェナピル(0.7 mg/kg)およびフィプロニル(0.33 mg/kg)、イラン産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 34; Tot. = 38 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 29; Tot. = 32 µg/kg)、米国産殻をとったアーモンドのアフラトキシン(B1 = 17.8 µg/kg)、トルコ産ペッパーのフェナミホス(0.268 mg/kg)、トルコ産殻をとったピスタチオのアフラトキシン(B1 = 29; Tot. = 32 µg/kg)、トルコ産ペッパーの未承認物質オメトエート(0.045 mg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.080 mg/kg)、中国産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 7; Tot. = 8.1 µg/kg)、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 55.4; Tot. = 70.4 µg/kg)、トルコ産ペッパーのクロルピリホス(0.188 mg/kg)、トルコ産煎った有機殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 20; Tot. = 26 µg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 8.9; Tot. = 35.2 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.26 mg/kg)、アゼルバイジャン産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 10.9 µg/kg)、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(0.649 mg/kg)

 

[EU]医療器具中フタル酸類についての公聴会

Hearing on phthalates in medical devices

https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/events/ev_20190404_en

201944日に開催された公聴会のプレゼン資料と要約掲載

(内分泌撹乱作用の「可能性」を理由に献血用バッグや各種チューブ等を使いにくくするとかいう事態になったら誰にメリットがあるんだろう?)

 

[HK]CFSは蜂蜜のサンプルに微量の抗生剤を検出する

CFS finds trace amount of antibiotic in honey sample

Friday, April 26, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190426_7428.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、微量の抗生剤であるメトロニダゾールがボトル入り蜂蜜のサンプルから検出されたと発表した。メトロニダゾールの値は1.4ppbであった。

 

[TGA]安全性警告

-Fallopia multiflora (he shou wu)

29 April 2019

https://www.tga.gov.au/alert/fallopia-multiflora-he-shou-wu#chinese

ツルドクダミ(カシュウ)は肝臓に損傷を与える可能性がある。(記述は中国語訳を含む)

カシュウはAUST Lとして使用が認められている。希に肝障害と関連するため警告表示が要求されている。2008年から2018年の間にTGAはカシュウを含む製品を使用した消費者の肝障害事例9例の報告を受け取った

 

-Vitex agnus-castus

2 May 2019

https://www.tga.gov.au/alert/vitex-agnus-castus

セイヨウニンジンボクは経口避妊薬と相互作用する可能性がある。

セイヨウニンジンボクはAUST Lとして使用が認められている。経口避妊薬ノルエチステロンとの同時使用で意図せず妊娠したという一例の報告を受け取った

(医薬品として登録されているからこその被害報告)

 

[ODS] プロバイオティクス

Probiotics

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: May 1, 2019

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/

新規追加for Health Professionals

 

-

Copper

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: May 2, 2019

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Copper-HealthProfessional/

新規追加for Health Professionals

 

[ヘルスカナダ] 表示のない医薬品成分は深刻な健康被害をもたらす可能性がある

Undeclared drug ingredients may pose serious health risks

April 30, 2019

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69796a-eng.php

米国、オーストラリアの検査において、海外健康製品に表示されない成分(ウマノスズクサ、シブトラミン、シルデナフィル、タダラフィル)が検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

 

[ヘルスカナダ]  助言:オタワのVanier storeから押収された未承認の処方薬各種は深刻な健康被害をもたらす可能性がある

Multiple unauthorized prescription drugs seized from Vanier store in Ottawa, Ontario, may pose serious health risks

April 25, 2019

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69698a-eng.php

ヘルスカナダはオンタリオ州オタワのGigi’s マーケットから未承認の医薬品各種を押収した。製品は、抗生物質を含め処方薬を含むと表示されているが、健康被害を引き起こす可能性がある。あわせて2つの皮膚軟膏も押収した。製品にアモキシシリン及びアンピシリン、プロピオン酸クロベタゾール、メトロニダゾール、シルデナフィル、サリチル酸及びテトラサイクリンを含む。

 

[CFIA]規則を簡素化し、カナダのビール業界の大きな革命を可能にする

Simplifying regulations and allowing for greater innovation in Canada's beer industry

May 1, 2019

http://www.inspection.gc.ca/about-the-cfia/newsroom/food-recall-warnings/complete-listing/2019-01-10-r12707/eng/1548445726246/1548445728102

The Government of Canada has modernized Canada's beer standards, the Honourable Marie-Claude Bibeau, Minister of Agriculture and Agri-Food, and the Honourable Ginette Petitpas Taylor, Minister of Health, announced today.

カナダ政府はカナダのビール基準を近代化する、と農業・農産食料省のMarie-Claude Bibeau及び保健省Ginette Petitpas Taylorが本日発表した。

 

[FSAI] 生産管理履歴問題のため、Lackmann Tuschonka Konskayaの馬肉缶詰の回収措置

Recall of Lackmann Tuschonka Konskaya Canned Horse Meat Due to Traceability Issues

Thursday, 2 May 2019

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Lackmann_horsemeat.html

肉の生産管理履歴に関して不確実性があるため、予防措置として、缶詰め馬肉の一部を回収措置。製品写真掲載あり。

 

[FDA] FDAは使用していないオピオイド鎮痛薬を家庭から安全に廃棄するよう勧める公的教育キャンペーンを開始する

FDA launches public education campaign to encourage safe removal of unused opioid pain medicines from homes

April 25, 2019

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-launches-public-education-campaign-encourage-safe-removal-unused-opioid-pain-medicines-homes

FDAは本日、使用していない処方薬のオピオイドを家庭から除去し、適切に廃棄するという重要な任務を市民が理解するのに役立つ新たな教育キャンペーンの開始を発表した。

 

[FDA]警告文書

-James D. Hudson Livestock

11/04/2019

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/james-d-hudson-livestock-575607-04112019

動物組織に医薬品の残留物の問題。シプロフロキサシンが検出される。

 

-JBS Souderton, Inc. dba MOPAC

23/04/2019

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/jbs-souderton-inc-dba-mopac-574386-04232019

動物用食品のCGMP違反による不純物の問題、製品にペントバルビタールを含む。

 

[FDA]リコール

-Cargill は高濃度のアフラトキシンのためSelect Southern States® Feedの自主回収を発表する

Cargill Conducts Voluntary Recall of Select Southern States® Feed Due to High/Excessive/or Elevated Aflatoxin Levels

May 07, 2019

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/cargill-conducts-voluntary-recall-select-southern-statesr-feed-due-highexcessiveor-elevated

Cargill社の動物栄養事業は、FDAの措置基準を超えたアフラトキシン濃度のためselect Southern States® feedの自主回収を行っている。

 

-STIFF BOY LLC.は表示されない成分シルデナフィルのためTHE BEAST カプセルの全国的自主回収を発表する

STIFF BOY LLC. Issues Voluntary Nationwide Recall of THE BEAST Capsules Due to Presence of Undeclared Sildenafil

May 07, 2019

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/stiff-boy-llc-issues-voluntary-nationwide-recall-beast-capsules-due-presence-undeclared-sildenafil

FDAの検査により、製品がシルデナフィルに汚染されているため、STIFF BOY LLC. は消費期限内すべてのThe Beast capsulesを自主回収する。

 

-D.B.P. Distribution はシルデナフィル及びタダラフィルのためTitanium 4000 の全国的自主回収を発表する

D.B.P. Distribution Issues Voluntary Nationwide Recall of Titanium 4000 Due to Presence of Undeclared Sildenafil and Tadalafil

May 07, 2019

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/dbp-distribution-issues-voluntary-nationwide-recall-titanium-4000-due-presence-undeclared-sildenafil

FDAの検査により、製品がシルデナフィル及びタダラフィルに汚染されているため、D.B.P. Distribution Titanium 4000を自主回収する。製品写真あり。

 

-Life Rising Corporationは健康リスクの可能性があるため中国のハーブサプリメントを回収措置

Life Rising Corporation Recalls Chinese Herbal Supplements Because of Possible Health Risk

May 03, 2019

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/life-rising-corporation-recalls-chinese-herbal-supplements-because-possible-health-risk

Life Rising Corporationは超過濃度の鉛を含む可能性があるため、Life Rising Holder-W Holder Warmerカプセル、Life Rising NECK-ND Neck Clearカプセル、及びHoliCare Metabolism Cleansing (MET-CLS) 錠剤を回収措置。製品写真あり。

 

論文

-The Lancet:世界の飲酒量が増加し、有害飲酒を減らす目標は達成できそうにない

The Lancet:Targets to reduce harmful alcohol use are likely to be missed as global alcohol intake increases

7-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/tl-pss050319.php

世界的には、1990年には成人一人あたり年間5.9Lの純アルコールを摂取していたが2017年には6.5Lに増加し2030年にはさらに7.6Lにまで増加すると予想される

2010-2017の間に最も飲酒量が増加したのはインド、ベトナムで、減少したのはアゼルバイジャン、ロシア、英国、ペルー。

(イスラム教国は飲酒量が少ない)

 

-契約がコカコーラに健康研究をもみ消す力を与える、研究が示唆

Contracts give Coca-Cola power to 'quash' health research, study suggests

7-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoc-cgc050619.php

Journal of Public Health Policyに発表された情報公開によって入手した文書を解析した研究によると、コカコーラ社が大学に研究資金を提供した場合、いくつかの条文によって研究を途中で止めることができる。

(企業出資研究ほとんどそうだと思うんだが。)

 

-飲料水中ヒ素は心臓の構造を変化させて心疾患リスクを上げるかもしれない

Arsenic in drinking water may change heart structure raising risk of heart disease

7-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/cums-aid050719.php

Circulation: Cardiovascular Imagingに発表された研究。アメリカンインディアン成人の心血管系リスクを評価しているStrong Heart Family Studyのデータを用い、ヒ素濃度は尿で測定し心エコー検査の結果と照合。尿中ヒ素濃度の高いことは左心室肥厚や高血圧のヒトの左心房肥厚に関連する

(一回の尿だと長期暴露はわからない)

 

-コロラドのネイルサロン労働者は慢性的大気汚染とがんリスクの増加に直面

Colorado nail salon workers face chronic air pollution, elevated cancer risk

7-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoca-cns050719.php

コロラド大学Boulder校の研究者らがEnvironmental Pollutionに発表した研究。6つのネイルサロンの室内の揮発性有機化合物濃度を測定。

(一番難しかったのが協力してもらえるサロンを探すことだったらしい)

 

-疾患関連医療クラウドファンディングのメディアの描写:米国とカナダの新聞記事のコンテンツ解析

Media portrayal of illness-related medical crowdfunding: A content analysis of newspaper articles in the United States and Canada

Blake Murdoch et al.,

https://journals.plos.org/plosone/article/file?id=10.1371/journal.pone.0215805&type=printable

2015107日から2017106日までの2年間にカナダと米国で報道された336の医療クラウドファンディング記事について解析。治療を受けるためにお金を募集するクラウドファンディングをポジティブに報道したものが43.75%、ニュートラルが47.92%、ネガティブはわずか4.76%だった。クラウドファンディング現象の倫理的問題点に言及したものは僅か8.63%。病気の種類は49.11%ががん、稀少疾患が36.01%。記事で紹介した治療法には根拠がない・問題のあるものが含まれる

学術文献では注意を促すようなものが多いのに対して新聞記事では欠けている。

(メディアは新しい治療に過剰に期待し、何かあったら一転して批判しまくるので乗せられた人が犠牲になる。イレッサやゾビラックスの顛末を忘れてはいけない)

 

その他

-何故一部の健康オタクはショウガを飲んでいるのか?

Why some health enthusiasts are drinking ginger

May 7, 2019

https://edition.cnn.com/2019/05/07/health/ginger-health-benefits-faf/index.html

(ショウガの宣伝)

 

-カップルが生のマーモットの肉を食べて腺ペストで死亡

Couple Dies Of Bubonic Plague After Eating Raw Marmot Meat

05/07/2019

https://www.huffpost.com/entry/bubonic-plague-mongolia-raw-marmot-meat_n_5cd1fa9fe4b0e524a47c60cd

モンゴルの奥地で、地元の人々が生の齧歯類の腎臓を食べることは健康に良いと信じているところでおこった

モンゴル政府はカップルが死亡した後、接触した118人について6日間の検疫を解いた

 

-はしかのアウトブレイクの可能性のためサイエントロジーの船が検疫中

Scientology ship to remain under quarantine for potential measles outbreak

May 6, 2019

https://www.ctvnews.ca/world/scientology-ship-to-remain-under-quarantine-for-potential-measles-outbreak-1.4409560

サイエントロジー教会の318人の乗った船がカリブの島ではしか患者の数を確認する間検疫中。船員31人と10人が予防接種証明を提示し、残り277人の血液がオランダに送られて検査中。

-

ワクチン反対派がニューヨークの小さな赤ちゃんの両親の生活を厳しいものにしている

Anti-vaxers make life tough for parents of young babies in New York

May 7, 2019

https://edition.cnn.com/2019/05/07/health/measles-rockland-county/index.html

生後2か月でまだ予防接種ができない赤ちゃんの親が、はしか流行地域に住んでいて心配している

(この手のニュースが増えた。今まで取り上げられなかった、普通の人の話)

 

-我々の健康を尊重する ウェールズ医務主任年次報告書

Valuing our health

Chief Medical Officer for Wales

Annual Report 2018/19

https://gov.wales/sites/default/files/publications/2019-05/chief-medical-officer-for-wales-annual-report-2018-2019.pdf

(カラフルで図表がたくさん)

 

-SMC UK

日焼け止めの成分と血中濃度を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at sunscreen ingredients and bloodstream concentrations

May 7, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sunscreen-ingredients-and-bloodstream-concentrations/

JAMAに発表された研究が、日焼け止めの成分が血中に吸収されこの知見の臨床上の意味を決めるにはさらなる研究が必要だという

Newcastle大学皮膚科学病理学名誉教授Brian Diffey教授

著者自身が述べているように、これは最大限に使用した場合の研究で実際には多くの人はもっと狭い範囲に頻度も厚さも少なくしか使わないのでこの研究の約1/10の使用量になるだろう。つまりこの研究で対象になった4物質中3物質については血清中濃度は普通の使用では閾値以下であろう。著者らはこの知見はさらなる研究が必要だと示唆している。この研究で健康リスクがあるという根拠が提示されたわけではないことに注意する必要がある。そしてたとえ最大限の使用でも、理論的リスクは日焼け止めの使用によって下げられる皮膚がんリスクよりはるかに小さい。実際著者らもこの結果で日焼け止めを使わないようにすべきではないと言っている。この研究の参加者は4日間で普通の日焼け止めボトル2本分を塗っている

ロンドン大学St. George’s分子臨床科学研究所長Dorothy Bennett教授

私の専攻は毒性学ではなく皮膚がんと紫外線

エディトリアルではこの研究の限界について公平に記述している。広報は合理的な要約で科学は信頼できるようだ。この論文のポイントは4つの化合物の血中濃度がFDAの推奨する閾値濃度0.5 ng/mlを超えたということである。それが有害であるという意味ではない。我々はわからないのでFDAが企業に毒性を調べるべきだと助言している。しかしエディトリアルによるとFDAの問い合わせに日焼け止め業者は毒性試験データを出していない。

日光に当たりすぎないようにすることの重要性は変わらない。この研究は直ちに警戒要因とはならないが他に衣服や屋内に留まる方法もある。さらにビタミンDを作るために少量の日光暴露は忘れないようにすることも重要である

英国皮膚科学会Andrew Birnie博士

この研究で使われた日焼け止めの量は相当多いことに注意する価値があるだろう。そして日焼け止めは何十年もたくさんの人が使ってきたが使用者に害があるという疫学データはない。研究者らが言うように、脊髄反射で日焼け止めを使わないと判断すべきではない。

Hertfordshire大学毒性部長Rob Chilcott教授

この研究の結果は驚くべきものではなく、日焼け止めが安全でないということでもない。ただ「一般的に安全で有効と認識されている」の分類についてさらなる研究が必要であろう。

この研究をきっかけに将来さらなる厳密な試験が行われるだろう。日焼け止めの利益ははるかに大きく確立されていることを協調すべきだろう

Queen Mary University of London病理学名誉教授Colin Berry

著者の言う「FDAのガイドラインレベルを上回る全身吸収はこの成分が安全でないことを示すものではない」は正しいがその後の文章は著者の提示したデータによって正当化されない。全ての万一の場合を調べる必要はない-多くの皮膚用医薬品は湿疹や乾癬などについてコメントがあり侵入の変動性が重要であることを明確にしている。

 

-IPBESの生物多様性と生態系サービスについての世界的評価への専門家の反応

expert reaction to the IPBES global assessment report on biodiversity and ecosystem services

May 7, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-ipbes-global-assessment-report-on-biodiversity-and-ecosystem-services/

(たくさん。略。賛同ばかりではない。例えば日本では青々とした田んぼの広がる光景を、痛ましい環境破壊だと考える人は希だと思う)

 

2019-05-07

[BfR]InnoMat.Life:新素材の安全性強化

InnoMat.Life: Increased safety for novel materials

29.04.2019

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2019/13/innomat_life__increased_safety_for_novel_materials-240544.html

ナノ物質や新素材がそのヒト健康や環境リスクについて調べられている

BfRで始まった共同研究プロジェクトInnoMat.Lifeの紹介

 

[BfR]ホルモン測定の実行可能性についてのBfR専門家ヒヤリング報告書:統合的ホルモンエンドポイントの毒性学的試験の実験デザインについての助

Report from the BfR expert hearing on practicability of hormonal measurements: recommendations for experimental design of toxicological studies with integrated hormonal end points

https://www.bfr.bund.de/en/report_from_the_bfr_expert_hearing_on_practicability_of_hormonal_measurements__recommendations_for_experimental_design_of_toxicological_studies_with_integrated_hormonal_end_points-240619.html

201710月に開催した国際専門家公聴会での議論をまとめたペーパー。OECDの試験ガイドラインへの統合を可能にするためのホルモンアッセイの実験デザインの標準化を促進することを目的とし、ホルモン測定を用いた内分泌撹乱物質のより良い同定のための研究の必要性を強調した。

Archives of Toxicology

First Online: 30 March 2019

DOI information: https://doi.org/10.1007/s00204-019-02436-3

 

[ProMED]原因不明の病気 インド:致死、アルコール疑い

Undiagnosed illness - India: fatalities, alcohol poisoning susp.

2019-05-01

http://www.promedmail.org/post/6451993

Date: 30 Apr 2019 Source: News 18 India [edited]

2019430日にOdisha Bhadrak地方で疑わしいリキュールを飲んで少なくなくとも7人が死亡、他に87人が重体。選挙が終わった次の日に宴会が開催され肉と酒が出された。患者は激しい腹痛を訴えていた。州当局が酒の分析を行っている

(コメントに脱水、肉が腐っていた、リキュール(メタノール)、それらの組み合わせ、の仮説)

 

[FAO]10年で最悪の収穫で、北朝鮮の1000万人の人々が差し迫る食糧不足に直面

After worst harvest in ten years, 10 million people in North Korea face imminent food shortages

3 May 2019, Pyongyang/Rome

http://www.fao.org/news/story/en/item/1192420/icode/

国連の報告書は心配すべき食品摂取量の少なさと多様性の乏しさ、家族が食事をカットしたり食べる量を減らしたりせざるを得ないことを発見

乾燥、熱波、洪水で収穫が少なかった。さらに燃料や肥料や予備部品の不足で状況が悪化した。今後10月までは配給はさらに減るだろう。ほとんどの人がコメとキムチしか食べておらず、タンパク質が不足している

 

[EVIRA]問題のある水カビへの対策を探る

Solutions sought to combat problematic water mould

May 2/2019

https://www.ruokavirasto.fi/en/organisations/scientific-research/news-about-scientific-research/solutions-sought-to-combat-problematic-water-mould/

水カビは真菌様の淡水性微生物で、特にSaprolegnia sp.は世界中のサケ類の養殖に深刻な問題を引き起こす。さらに一部は水カビが原因と考えられる野生の鮭類の大量死も観察されている。

現時点では有効な治療法も正確な迅速検出方法もなく、コントロールや治療が難しい。フィンランド食品局はÅbo Akademi Jyväskylä大学と共同プロジェクトで水カビを研究している。

 

[CDC]飲料水週間

Drinking Water Week

May 5-11, 2019

https://www.cdc.gov/healthywater/observances/dww.html

今年のテーマは「水源を守ろう」

水の規制はEPAが行っているが、この基準は個人の所有する井戸にはあてはまらない。従って個人は井戸水の安全性を自分で確保しなければならないが地方の衛生担当部局が援助や助言を行っている。また飲料水のシステムは最大100年の古いものがあり、ひび割れや水漏れの可能性があるため沸騰させてから使うよう助言が出されることがある。今後25年間で修復や延長に約1兆ドルを予定している

(なんだかんだ言ってもアメリカは人口増を予想してインフラ投資を計画できる)

 

[FSSAI]乳と乳製品についての食品の事実を正しく

Get Food Facts Right on Milk and Milk Products. (Uploaded on: 06.05.2019)

https://fssai.gov.in/dam/jcr:d856c5d3-ce1b-4734-bcd2-0fbdccbf71b6/FAQs_Get_Food_Fact_Right_Milk_06_05_2019.pdf

乳製品についてのFAQ

無脂乳固形分とは、アイスクリームとフローズンデザートの違い、ビタミン強化、乳糖不耐、乳糖フリーミルクとは、A1A2の分類に意味はあるのか(ない)など

 

[FSSAI]豆の除草剤グリホサートの検査に関する命令

Order related to Testing of herbicide Glyphosate in Pulses. (Uploaded on: 06.05.2019)

https://fssai.gov.in/dam/jcr:4ddacdb0-e1c3-4bbf-ae13-f7669a2a3b31/Order_Testing_Glyphosate_Pulses_06_05_2019.pdf

2018年に豆のグリホサートのMRLFSSAIが決めるまでコーデックス基準にする通知をしたが今回MRLの設定されていないものについては0.01 mg/kgが当てはめられるべき、とした

(このファイルにMRLリストが掲載されている。設定されている数が少なくてこれでは輸入は大変そう、グリホサートはinsecticideではないと思うけど全部insecticideになっている)

 

[FSA]FSAは食物アレルギーと不耐についての理事会ペーパーを発表

FSA publishes Board paper on food allergies and intolerances

3 May 2019

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-publishes-board-paper-on-food-allergies-and-intolerances

58日の会合で議論する

 

[WHO]ヘビに噛まれる:WHOは死亡や障害の50%削減を目標に

Snakebite: WHO targets 50% reduction in deaths and disabilities

6 May 2019

https://www.who.int/news-room/detail/06-05-2019-snakebite-who-targets-50-reduction-in-deaths-and-disabilities

この無視されている熱帯病には毎年180270万人が影響を受け81000-138000人が死亡し40万人に障害がのこる。

 

 

[Codex]オブザーバー団体がコーデックスウェブサイトで注目される

Observer organizations gain prominence on Codex website

06/05/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1192725/

コーデックスウェブサイトで現在オブザーバー団体の活動を取り上げている

Observers in Codex

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/about-codex/observers/observers/about/en/

現在229のオブザーバーがあり、そのうち57が国際機関で156NGO16が国連機関である。

食品の安全性は共同責任shared responsibilityであるため、政府が生産者、企業、消費者、大学、貿易専門家、そして安全な食品を必要な全ての人と直接交流できることが重要である。

shared responsibilityは食品安全にとって重要な概念で、食品事業者を完全排除して理想的規則を作るべきという一派とはここが最大の違い。)

 

[FDA]FDAは化粧品規制国際協調(ICCR-13)会議の準備のための公聴会を開催する

FDA to Hold Public Meeting in Preparation for International Cooperation on Cosmetics Regulation (ICCR-13) Meeting

May 1, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-hold-public-meeting-preparation-international-cooperation-cosmetics-regulation-iccr-13-meeting

201965日。事前登録は522日まで

 

[EU]公衆衛生 医薬品の統一登録

Public Health - Union Register of medicinal products

http://ec.europa.eu/health/documents/community-register/html/index_en.htm

サイトリニューアル

動物用医薬品も掲載

 

[NTP]更新情報

-SOT FDA会議-食品成分、ダイエタリーサプリメント、化粧品安全性のためのIn Silico

SOT FDA Colloquia—In Silico Methods for Food Ingredient, Dietary Supplement, and Cosmetic Safety

https://www.toxicology.org/events/shm/fda/FDAColloquia_May15-2019.asp

2019515

内部TTC Internal TTC)概念が取り上げられている

 

-ワークショップ:がんに集中する

Workshop: Converging on Cancer

https://ntp.niehs.nih.gov/events/webinars-workshops/2019/coc/index.html

2019429-30日のワークショップのプレゼン資料を掲載予定

 

-次回NTP科学顧問委員会

Upcoming NTP Board of Scientific Counselors Meetings

https://ntp.niehs.nih.gov/events/bsc/index.cfm#20190618

2019617-18日の議題

https://ntp.niehs.nih.gov/ntp/about_ntp/bsc/2019/june/agendabsc201906017-18_508.pdf

・科学的枠組みとしてのトランスレーション:ヒト妥当性(パート2) 実験動物におけるがんを誘発する突然変異とヒトがんリスク予想

・イノベーションの健康影響 環境毒性学における心血管系ハザード評価、NTPにおけるがん原性試験の再想定

・サリンのNTPモノグラフ案のピアレビュー報告

など

 

[NASEM]オピオイド使用疾患流行の文脈での重大な疾患のある人の痛みの管理:ワークショップの概要

Pain Management for People with Serious Illness in the Context of the Opioid Use Disorder Epidemic: Proceedings of a Workshop

May 1, 2019

http://nationalacademies.org/hmd/Reports/2019/pain-management-for-people-with-serious-illness-in-the-context-of-the-opioid-epidemic-pw.aspx

オピオイド使用疾患流行への対策が適切にオピオイドを使用している人たちへもたらす意図せぬ帰結の影響について

(「適切な使用」、というのが日米で大きく異なるのだけれど。)

 

[NASEM]G-7科学アカデミーは科学と信頼、人工知能、市民科学について声明を発表

G-7 Science Academies Release Statements on Science and Trust, Artificial Intelligence, Citizen Science

May 6, 2019

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=562019&_ga=2.65385390.1412241589.1557190468-645473810.1529290877

(日本学術会議からはまだ出てないようだがそのうち出るだろう

http://www.scj.go.jp/ja/int/g8/index.html

 

[FSANZ]オーストラリアの食品安全管理基準について意見募集

Have your say on Australia’s food safety management standards

Date: 3/05/2019

http://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/review-food-safety-management-standards.aspx

食品基準Food Standards Codeの第三章と第四章を最新の食品安全管理アプローチに更新するためレビュー中。特に集中的にレビューしているのが

・フードサービス部門と小売りに密接に関連する部門の食品安全管理要件

・ハイリスク園芸作物の一次生産と加工に、トレーサビリティ義務を含む農場での食品安全管理要件の導入の可能性

2019531日まで

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 79–19              

7 May 2019

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular7919.aspx

テキーラの最小アルコール濃度を37%から35%に引き下げる申請への評価案について2019618日までにパブリックコメント募集

テキーラの地理的表示のハーモナイゼーションのため

 

論文

-推奨一日摂取量でビタミンD中毒になった7か月の乳児

Vitamin D Intoxication In 7-Month-Old Infant With Recommended Daily Intake Of Vitamin D.

Waheed N, et al

J Ayub Med Coll Abbottabad. 2018 Oct-Dec;30(Suppl 1)(4):S673-S675.

パキスタン。ビタミンD補充は母乳を与えている母親と赤ちゃんの両方。さらにマルチビタミンドロップも使っていた。

(個別に推奨量以内であっても足したら中毒量)

 

-WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 97, Number 5, May 2019, 309-376

https://www.who.int/bulletin/volumes/97/5/en/

 

-アルコール管理枠組み条約のために力を合わせよう

Unite for a Framework Convention for Alcohol Control

Shiu Lun Au Yeung, Tai Hing Lam

The Lancet  Vol.393 | Number 10183 | May 04, 2019  P1778-1779,

適量飲酒が心血管系疾患に予防的に作用するという主張が主に交絡によるものでアルコールに利点がないことが明確になりつつある中、非伝染性疾患の予防のために飲酒対策を強化すべき

 

-籾殻は水からミクロシスチン毒素を除去できる

Rice husks can remove microcystin toxins from water

6-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uot-rhc050219.php

Science of the Total Environmentに発表されたトレド大学の研究。加熱して使う

 

-ポケモンキャラクター認識脳領域?

A brain region for Pokémon characters?

6-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/su-abr050219.php

Nature Human Behaviorに発表されたスタンフォード大学の研究。子ども頃にポケモンゲームを良くやった人の脳で、リザードン、フシギダネ、ピカチュウの画像に良く反応する領域を同定した。著者自身がポケモン赤と青を子どもの頃に何時間も遊んだ。

(いろいろ略。Nature姉妹誌が映画の宣伝?)

 

-臨床試験が日焼け止めの有効成分の血流への吸収量を調べる

Clinical trial looks at absorption levels of sunscreen active ingredients into bloodstream

6-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/jn-ctl050319.php

FDAの研究者らが24人の健康なボランティアでアボベンゾン、オキシベンゾン、オクトクリレン、エカムスルを144日間塗布した場合の血中濃度を調べた。JAMA

 

-大豆タンパク質はコレステロールを下げる、研究が示唆する

Soy protein lowers cholesterol, study suggests

6-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/smh-spl050619.php

FDAが心臓に健康的な食品のリストから大豆を排除しようとしている中、St. Michael病院の研究者らが46の既存の試験のメタ解析を提示した。Journal of Nutritionに発表。

筆頭著者のDavid Jenkins博士は大豆食品企業と米国大豆財団から資金提供を受けコンサルタントを務めていた。この研究への資金はカナダ健康研究所による。

(論文そのものより利益相反の開示の例として。関係者を閉め出すよりオープンな場でどんどんやらせたほうがいいだろう、というのが一般的)

 

-自家製キャットフードはリスキーな可能性

Homemade cat food diets could be risky

6-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoc--hcf050619.php

114のレシピの栄養が適切かどうか調べた研究がJournal of the American Veterinary Medical Associationに発表された。獣医師や非獣医師が書いた、オンラインや書籍のレシピ114のうち40%は与え方について指示が無くそのこりは詳細不明あるいは不明確。栄養解析結果が提供されていたのは94レシピで、そのうちNRCが定めた必須栄養素が全て含まれていたのは一つもなかった。獣医師の書いたもののほうが不足は少ないものの栄養が足りない。さらに問題になるのは7%のレシピに、ニンニクやタマネギやネギなどネコにとって有毒なものが含まれていることである。さらに微生物汚染の可能性に言及せずに生の動物製品を含むものもあった。

(謎の手作り信仰で命の危険、が最近の流行らしい)

 

-IPBES:自然の危険な減少は「前例がない」、種の消滅速度は「加速している」

IPBES: Nature's dangerous decline 'unprecedented,' species extinction rates 'accelerating'

6-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/tca-ind050519.php

「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)からのプレスリリース。

(農林水産業が環境破壊であると言っているがどうすればいいのかについては何も言っていない。)

 

-統計的に有意でないプライマリーアウトカムで出版された心血管系RCT報告の歪曲の程度と頻度 系統的レビュー

Level and Prevalence of Spin in Published Cardiovascular Randomized Clinical Trial Reports With Statistically Nonsignificant Primary Outcomes

A Systematic Review

Muhammad Shahzeb Khan, et al.,

JAMA Netw Open.  2019;2(5):e192622.

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2732330

6つのインパクトの高い雑誌に発表された93RCTのうち57%はアブストラクトで、67%はメインテキストで、統計的に有意でないプライマリーアウトカムをポジティブに言い換えていた。ピアレビューがあるにもかかわらず、言葉の操作は良くあり、科学の高潔性や患者のケア、ピアレビュー、医学の進歩に影響している可能性がある

 

その他

-オーストラリアの皮膚科医が日焼け止めが吸収されるという主張の誤りを暴く

Australian dermatologists debunk sunscreen absorption claims

https://www.sbs.com.au/news/australian-dermatologists-debunk-sunscreen-absorption-claims

新しい研究が日焼け止めに含まれる化合物がこれまで考えられていたより高濃度で血流に入ると主張する、しかしオーストラリアの皮膚科医がそれが健康リスクになるという根拠はないという

人々に日焼け止めの使用を続けるよう強く求めた

FDAの研究に関して。豪州では紫外線の害が世界一大きいので)

 

-Nature Food について

https://www.natureasia.com/ja-jp/natfood/about

(日本語サイト)

20201月創刊、投稿受付開始、だそう

 

-Natureニュース

中国の病院が実験的細胞療法を売り始める

Chinese hospitals set to sell experimental cell therapies

02 May 2019  David Cyranoski

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01161-2

提案によると、患者は規制上の認可なしに一部の治療法を買うことができる

中国の特定のエリート病院でまもなく患者自身の細胞を組換えた治療法を国の医薬品規制当局の認可無しに売ることができるようになる

 

人間が100万の種を絶滅に追いやっている

Humans are driving one million species to extinction

05 May 2019 · Update 06 May 2019 Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01448-4

国連が支援した画期的報告書が、最大の地球の生態系への脅威の一つが農業であることを発見

IPBES報告について

 

米国で研究に使われている大麻は人々が吸っているのとは遺伝的に異なる

Cannabis used in US research differs genetically to the varieties people smoke

02 May 2019 Sara Reardon

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01415-z

科学目的で使われている系統は販売されているマリファナよりヘンプに近い

 

英国医務主任:「我々は微生物との軍拡競争をしている」

UK medical chief: ‘We are in an arms race against microbes’

03 May 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01409-x

英国の去りゆく医務主任Sally Daviesは抗菌剤耐性との戦いにおいてはいまだ明確なギャップがあるという

(予防が大事といくら言っても政治家は実際に被害が出ないとなかなか反応しないことへの苛立ちの中、イニシアチブをまとめた人)

 

-コンシューマーラボ

製品レビュー 消化酵素サプリメントレビュー

Product Reviews

Digestive Enzyme Supplements Review

5/4/19 

https://www.consumerlab.com/reviews/digestive_enzyme_supplements/digestive-enzymes/

消化酵素サプリメントの間で強度に大きな違い

(ちゃんと消化酵素としてブロメラインとか書いてあるところは「エンザイム」業界よりましかも)

 

-娯楽用大麻国民投票についての詳細-ニュースから

SMC NZ

Details on recreational cannabis referendum – In the News

07 May 2019

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/05/07/details-on-recreational-cannabis-referendum-in-the-news/

娯楽用大麻の合法化と市場の規制についての提案の詳細が本日発表された。2020年の選挙で国民投票が行われる。投票では最低年齢制限20才を含むこの提案に賛成か反対かが問われる。このニュースが各報道機関で報道されている。