2020-09-14

[EU]RASFF Week37-2020  追加

警報通知(Alert Notifications)

トルコ産オランダ経由酢漬けのブドウの葉のトリアジメノール(0.3 mg/kg)、中国産プラスチック製パスタスプーンからの一級芳香族アミンの溶出(6.19 mg/kg dry matter)、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産キハダマグロのアスコルビン酸(E300)高含有(739 mg/kg)、イラン産レーズンのミネラルオイル(173 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ドイツ産パパイン酵素の未承認遺伝子組換え、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産ナイロン製台所用トングからの一級芳香族アミンの溶出(4,4´-メチレンジアニリン CAS (101-77-9)= 178.977 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認新規食品(過酸化水素水及びカルバミド)、トルコ産ペッパーのフロニカミド(0.655 mg/kg)、ベトナム産チアシード飲料の安息香酸(E210)の高含有(182 mg/l)、

 

[EU]ニュースレター

Health-EU Newsletter

11 September 2020

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?archtype=specific&newsletter_service_id=261&newsletter_issue_id=25159&page=1&fullDate=Mon%2009%20Nov%202020&lang=en

学校に戻る特集

新学期が始まり欧州の健康のための学校についての特集

2020-2021の学年はいつもと違ってCOVID-19のための制限がある地域があり当局はアウトブレイクに備えている。しかし生徒に人生の健康なスタートを与えることへのEUの関与は変わらない

 

[MPI] 蜂蜜中の残留農薬成分の結果

Results for agricultural compounds in honey

Last reviewed: 24 Aug 2020

https://www.mpi.govt.nz/dmsdocument/39578-new-zealand-national-chemical-residues-programme-report-results-for-agricultural-compound-residues-in-honey

要約

2017/2018年全国残留化学物質プログラム(NCRP)のプログラム年度に、ニュージーランド食品安全は、グリホサート残留検査のための300の生の保存用抽出蜂蜜と販売用包装済蜂蜜サンプルの調査結果を受け取った。2018/2019年のプラグラム年度には、ニュージーランド食品安全は、グリホサート残留検査のために、単花及び百花マヌカハニーの販売用包装済蜂蜜サンプルのターゲット調査を実施した。

検査した300の保存用蜂蜜と販売用包装済蜂蜜サンプルのうち、大部分(233サンプルあるいは77.7%)は報告基準を超える残留グリホサートは含まれていなかった。残留はニュージーランド内では一部の地理的地域で頻発することはなかったが、クローバーあるいは牧草の花の種類により頻繁に発生した。

生の抽出(未混合あるいは未加工)蜂蜜サンプルのうち5サンプル(1.7%未満)で、販売用に提供されるのであれば、規制基準を超えるグリホサート残留が含まれた。

購入した販売用包装済サンプルは規制基準を超えるグリホサート残留を含むものはなかった。これは通常の産業加工が残留リスクを軽減することを示す。

2017/2018年の調査同様、2018/2019年に購入した販売用包装済サンプルには規制基準を超えるグリホサート残留は含まれていなかった。11サンプル(18.3%)では報告基準と規制基準の間の残留が含まれた。

蜂蜜において、グリホサート残留の発生が報告された海外の研究と比較すると、残留検出頻度と残留量に関してニュージーランド産の蜂蜜は同等あるいはより低いものであった。しかし、海外市場で取引される蜂蜜にとって、どんな量であっても残留は消費者意識と取引リスクとなる可能性がある。

加えて、ニュージーランド食品安全は蜂蜜中の殺虫剤、防カビ剤、除草剤、及び環境汚染物質を含めた474の残留農薬成分の分析のために新たな検査方法の結果を受領した。

2017/2018年及び2018/2019年において、この方法により、89の生の抽出蜂蜜サンプルに対し、より幅広い残留農薬成分を検査した。どのサンプルにも報告基準を超える残留物は含まれていなかった。

ニュージーランド食品安全は、すべての結果について食事摂取評価を行った。このレビューはすべての蜂蜜中のグリホサート残留は食品安全性の懸念はないと結論した。

報告された蜂蜜のタイプに基づき、蜂蜜中の残留物の最も可能性のありそうな原因は、農業に認められているグリホサートの使用による意図しないミツバチへの暴露である。これはこれまでの国際報告でも同様である。従ってミツバチがグリホサート処理された植物から蜜を集めることを排除するために養蜂家がとれる現実的手段はあまりない。

(他人の畑の花の蜜を勝手にとってるだけだし)

 

[NSW] ニュースレター

Foodwise issue 54, Spring 2020

Sptember 2020

https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/edition54/index.html

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/foodwise

COVID-19に関連するオンライントレーニング、COVID-19コンプライアンス、COVID-19と食品安全、アルコール飲料に対する妊娠中の警告表示の新要件等。

 

[CFIA] 輸入食品の安全性に一層努力する

Going the extra mile for imported food safety

2020-09-10

https://www.inspection.gc.ca/chronicle-360/global-leader/going-the-extra-mile-for-imported-food-safety/eng/1599663424333/1599663424803

CFIAはリスクベースの優先事項を設定し、葉物野菜に関し、メキシコ機関との新たな輸入要件を設定する。

 

[FDA]警告文書

以下インターネット上で米国消費者への未承認かつ不正なオピオイドの違法販売

- alpharoyalpharmacy.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/alpharoyalpharmacycom-610241-09022020

- globalpharmacystores.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/globalpharmacystorescom-610342-09022020

- bluepillmedications.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/bluepillmedicationscom-610250-09022020

- melanopharmacy.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/melanopharmacycom-610314-09022020

- beststeroidstore.net

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/beststeroidstorenet-610247-09022020

- www.xsteroids.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwxsteroidscom-610203-08312020

- klasiekpharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/klasiekpharmacycom-610293-08312020

- www.skylimitpharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwskylimitpharmacycom-610215-08312020

- www.roidsforce.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwroidsforcecom-610217-08312020

- www.rxeasymeds.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwrxeasymedscom-610216-08312020

- genericpharmacyusa.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/genericpharmacyusacom-610252-08312020

- lekapharma.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/lekapharmacom-610220-08312020

- greenrxpharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/greenrxpharmacycom-610254-08312020

- www.uspharmacyshop.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwuspharmacyshopcom-610213-08312020

- www.buydrugsmedsonline.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwbuydrugsmedsonlinecom-610292-08312020

- IceNetworks Ltd./www.mega-pillspharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/icenetworks-ltdwwwmega-pillspharmacycom-610218-08312020

Thomas Meds

August 26, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/thomas-meds-609075-08262020

 

- Pharmacy Plus, Inc. dba Vital Care Compounder

September 09, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/pharmacy-plus-inc-dba-vital-care-compounder-610477-09092020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。

 

[CDC]CDCは健康の公平を進歩させることによって慢性疾患を減らす予備的プロジェクトに700万ドルを提供

CDC awards $7 million for pilot project to reduce chronic disease by advancing health equity

September 11, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/p0911-seven-million-chronic-desease-project.html

CDCは州および準州保健当局協会(ASTHO)と全米郡および市保健局(NACCHO)に50の負担の多いコミュニティを同定して健康の社会的決定要因に対応することで健康の公平を進歩させるパイロットプロジェクトに2年にわたり700万ドルを提供する。

この計画では健康の社会的決定要因の5分野を重点領域とする。

・環境構築

・コミュニティと医療の結びつき

・食糧安全保障

・社会とのつながり

・禁煙政策

 

[ProMED]神経剤中毒-ロシア(第2報):ノビチョク

Nerve agent poisoning - Russia (02): Novichok

2020-09-12

https://promedmail.org/promed-post/?id=7770827

Date: Thu 10 Sep 2020 Source: Daily Mail [abridged, edited]

ドイツの調査官はロシアの反体制派リーダーAlexei Navalnyが新規のより致命的な遅効性ノビチョクで中毒になったと信じている、と報道されている。Navalny、44才、は今週ベルリンで昏睡から覚め、話せるようになった。長期神経障害は不明。ドイツの新聞Die Zeitによるとドイツの化学兵器検査室が血液や皮膚、飲料ボトルから検出した化合物は2018年にSalisburyでSergei Skripalとその娘に対して使われた神経剤より遅効性のものである。

 

[DHSC]最大のコロナウイルス検査計画が注意の必要性を強調する

Largest testing programme for coronavirus reinforces need for vigilance

11 September 2020

https://www.gov.uk/government/news/largest-testing-programme-for-coronavirus-reinforces-need-for-vigilance

英国最大のコロナウイルス感染率研究の第三回報告書が発表された。国全体で着実に症例が増えていることを示す

・7月24日から9月9日までの間イングランドの30万人以上を検査

・Imperial College LondonとIpsos MORI の知見は現在7-8日で2倍

・知見は社会的集会「6人ルール」の必要性を再確認

 

-ガイダンス更新

Reducing transmission of coronavirus (COVID-19) – what you can do to help

Updated 14 September 2020

https://www.gov.uk/government/publications/covid-19-reducing-transmission-what-you-can-do-to-help/reducing-transmission-of-coronavirus-covid-19-what-you-can-do-to-help

9月14日から、グループで時間を過ごせる人数に法的上限が設定される。屋内だろうと戸外だろうと、最大6人まで。6人以上の家族あるいはサポートバブルは除く。

罰金100ポンド、違反が重複すると最大3200ポンド

(英国陽性は1日3300とか。仕事や行事は除く。親戚や友人が家の中で6人以上いるのをどうやって警察が発見するのだろうか?)

 

その他

-SMC NZ

アラートレベルはもう少しこのまま-専門家の反応

Alert Level status quo stays a little longer – Expert Reaction

Published: 14 September 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/09/14/alert-level-status-quo-stays-a-little-longer-expert-reaction/

ニュージーランドは少なくともあともう一週間、警戒レベルをこのまま維持、と首相が本日発表した

オークランドはアラートレベル2.5、その他は1。

(オークランドで1名発見されたため。公衆衛生専門家は予防原則で当然だという意見、心理学と経済の人の短いけれど諸手を挙げて賛成ではない意見が珍しく紹介されている)

 

-Nature NEWS Q&A

「我々は検査陽性の人がパーティーに行くことをモデルに組み入れなかった」

‘We didn’t model that people would go to a party if they tested positive’

11 SEPTEMBER 2020  Giorgia Guglielmi

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02611-y

化学者Martin Burkeはイリノイ大学の先駆的コロナウイルス検査を開発した-しかし検査はキャンパスでの学生の感染拡大を止めなかった

世界中の大学がCOVID-19パンデミックの中でドアを開くのに苦労している中、イリノイ大学(UIUC)はモデルと持て囃される集団検査計画をもっている。この検査計画への関心は高く25以上の大学から問い合わせがあった、とUIUCの広報は言う。しかしUIUCでは最近新たな感染が急増し、8月31日には1日230人と一週間前から291%増加した。大学の唾液検査の開発に協力したMartin BurkeがNatureの取材に答えた

この検査開発にどう関わった?

4月末に学長に呼ばれて。たくさんのデータサイエンティストの助けを借りて全ての人を週に二回検査する必要があると認識した。今毎日10000-15000の検査をしている。

それは膨大な仕事である。どうやって検査している?

とてつもないチームの努力だった。大学の獣医師が獣医検査室をヒト用に変え大学のテクニシャン25人が検査専門に仕事を変えた。キャンパス内に20の検査テントを作りその運営に200人を雇った。

標準的RNA検査と比べてどこが革新的?

唾液を使うこと、RNA抽出はしないこと、検体はすぐに95℃30分加熱すること

キャンパス検査のやりかたは?

IDカードを通してテントに入り唾液を試験管に入れる。試験管はラックに入れてラックが一杯になったら従業員がそれを密封してゴルフカートで検査室に運ぶ。検査質ではそのままウォーターバスに入れる。検査そのものは90分で、結果は24時間以内に携帯電話のアプリに返される。大学の建物に入るためにはあなたのデータをスキャンさせて週に二回検査を受けている決まりに従っていることを示す。検査していないと大学の地位を失う。

陽性の人は?

検査で陽性だったらその情報は地元の公衆衛生当局に伝えられる。約60人の訓練されたチームが陽性の人に隔離が必要だと説明する。また濃厚接触者の同定もする

8月31日にキャンパス内感染が急増した。何がおこった?

この計画をモデルするとき、学生がパーティーに行きマスクをしないことを計算し、幾分かの伝染がおこることをモデル化した。しかし陽性だと知っていてなおパーティーに行くことは予想しなかった。圧倒的多数の学生はよくしたがっているが、残念ながら少数の学生は間違った選択をした。

このことは集団検査で大学を安全に維持できるという考えに疑問を提示するか?

答えは確実にノーである。我々は早期に検出し対応した(9月8日は81人感染)

どう変えた?

間違った選択をした学生は停学になり全ての学生が制限下にある。授業は受けられるが全てのグループ活動は禁止されている。さらに寮や宿舎の検査を増やした。一部の学生は電話に出ないので独自の内部チームを作って陽性の人には30分以内に隔離する目標をたてた。

教訓は?

検査を早くするだけではダメで結果にできるだけ早く対応する必要がある

(社会実験としては面白いけど学費いくらになるんだろう)

 

-ブルーライトをブロックする眼鏡でよく眠れるという根拠は無い

There’s no evidence that blue-light blocking glasses help with sleep

September 7, 2020  Tareq Yousef

https://theconversation.com/theres-no-evidence-that-blue-light-blocking-glasses-help-with-sleep-143523

ブルーライトフィルターレンズの販売業者だけの問題では無い、研究の知見について話題にするときのやり方にも問題がある。臨床上の根拠が無いのに疑似科学市場が拡大している

 

-研究がNCDsへの取り組みのための規制に食品企業からの「組織的反対」を強調する

Study highlights 'systematic opposition' to regulation in tackling NCDs from food industry

11-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uob-sh091120.php

今週の非伝染性疾患(NCDs)世界行動週間に、新しい研究が不健康な食生活に対抗するための規制が常に食品飲料業界から反対されてきたことを強調する。2015年9月から2018年9月までのWHOによるNCDs対策へのパブリックコメント募集に提出された食品業界からの全ての意見を検討した結果。食品への課税や販売制限の提案に反対して自主的あるいはパートナーシップアプローチを提案してきた。Globalization and Health

(このへんの人達の、砂糖を禁止するなど規制を厳しくすれば肥満は減る、という実証されていないのに事実とされている信念が暴走気味に見える)

 

-サツマイモとちょっとした楽しい化学

Sweet Potatoes and Some Sweet Chemistry

Caitlin Bard, OSS Intern | 11 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/nutrition-environment/sweet-potatoes-and-some-sweet-chemistry

2019年11月にScientific Reportsに発表された研究がサツマイモTN 57の興味深い防御メカニズムを示した。この植物の葉のひとつが昆虫に攻撃されたり何らかの形でダメージを受けると、近くの植物に危険を知らせる強い匂いを放出する。この匂いは多くの化合物を含む混合物であるが、ダメージを受けていない葉の防御メカニズムの引き金を引く。その化合物の一つはDMNT ((E)-4,8–ジメチル–1,3,7-ノナトリエン)で、DMNTによって植物の葉はスポラミンというタンパク質を作る。スポラミンは調理前のサツマイモをヒトが消化しにくくする。スポラミンが増えると葉が昆虫にとって消化しにくくなる。

病害虫耐性が低いTN 66サツマイモではDMNTは作られなかった。

このような研究は単なる知的好奇心以上のものである。農家がTN 57品種を選ぶと殺虫剤の使用をへらしながら収量をあげられるだろう。

(植物が作るものだと安全性試験いらないみたいになるの本当はおかしいんだけど)

 

-見当違いの努力をする:病気を嗅ぎ分ける犬の問題

Barking Up the Wrong Tree: The Trouble with Disease-Sniffing Dogs

Jonathan Jarry M.Sc. | 10 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/barking-wrong-tree-trouble-disease-sniffing-dogs

犬があなたの病気の匂いがわかるという主張はほんとうかもしれないが、検査室に犬を放つ前に乗り越えるべき障害が多すぎる

犬が病気を匂いで発見するというニュースは定期的に話題になるがそれが発展することはほとんどない

 

-シドニー大学プレスリリース

意見 安楽椅子COVID専門家が間違っていること

Here's what armchair COVID experts are getting wrong

14 September 2020

https://www.sydney.edu.au/news-opinion/news/2020/09/14/heres-what-armchair-covid-experts-are-getting-wrong.html

今や誰もが統計学者だ

ソーシャルメディアでCOVID-19統計のデマに騙されるのは簡単である、とJacques Raubenheimer博士は言う

もし私が生活のために統計を分析していなかったら、ソーシャルメディアでCOVID-19統計のデマに騙されるのは簡単だろう、特に正しい文脈でない場合には。たとえば我々は自分の視点を支持する統計を都合良く選びそうでないものを無視する。さらに統計は正確な解釈が必要である。デマをシェアするのは簡単である。多くの統計は相互に関連するので誤解はさらに増える。ここによくある5つの間違いを示す

1.恐ろしいのは死亡率ではなく完全率→両方

2.指数的増加と誤解を招くグラフ→指数と直線を混乱させている

3.感染と患者数

4.同じ日の患者と死者を比べられない

5.確かにデータはひどくて不完全で後で変わる→でも陰謀ではない

 

-暴露:オーストラリアのトップ健康専門家はCOVID-19の拡散を遅らせるために夜間外出禁止令を考えたことはなかった、しかしDaniel Andrewsは意地でも導入した

REVEALED: Australia's top health experts NEVER considered using curfews to slow the spread of COVID-19 - but Daniel Andrews imposed one anyway

14 September 2020

https://www.dailymail.co.uk/news/article-8728959/Top-medics-never-called-curfews-Daniel-Andrews-imposed-one-Melbourne.html

8月のメルボルンの夜間外出禁止令について。

 

-英国のラボが圧倒され、Covid検査はイタリアとドイツに送られた

Covid tests sent to Italy and Germany as UK labs are overwhelmed

Jedidajah Otte Sun 13 Sep 2020

https://www.theguardian.com/world/2020/sep/13/covid-tests-sent-to-italy-and-germany-as-uk-labs-are-overwhelmed

英国政府のコロナウイルス検査計画は185000の拭い取り検体未処理分を抱え、イタリアとドイツに送られた。

検査の遅れに政府が謝罪せざるを得なくなって1週間も経っていないうちに、DHSCは検査能力は過去最大だが人々の検査要求が大きい、症状がなく検査対象でない人の要求が含まれるという。リークされた文書によると未処理は18万5000でイタリアとドイツのラボに処理を依頼した。また検査無効の件数も増加している。

日曜日に、学校から帰った子どもに症状があったので検査を受けようとしたのになかなか受けられなかったイングランドの苛立った保護者が苦情を言っている。数百マイルも遠いドライブスルーに行けといわれたりエラーメッセージを受け取った、電話するなと警告されたと言った苦情にNHSの検査部門長が謝罪している。

臨床検査会社Randoxは9月2日に1日で12401検体の使用済みスワブを破棄したと報道されている。理由は漏れ、破損、期限切れなど。検体は採取してから一定期間しか使えず、ロジの問題はRandoxの責任ではないとRandoxはいう。

影の保健大臣Jonathan Ashworthは「大臣は私たちに世界一の検査を約束したが現実は失敗である」という。病気の人が検体が放置あるいは廃棄すらされているのに驚き絶望している

 

-グリーンピースが資金提供した研究でゲノム編集作物を「検出」したと主張するが、食品安全当局はそれは不可能だという

Greenpeace-funded study claims to ‘detect’ gene-edited crops, but food safety officials say that’s not possible

Klaus Strotmann | Agrar Heute | September 14, 2020

https://geneticliteracyproject.org/2020/09/14/greenpeace-funded-study-claims-to-detect-gene-edited-crops-but-food-safety-officials-say-the-research-is-flawed/

(ドイツ語の記事の機械翻訳を編集したもの)

9月7日にいくつかのNGOが合同で発表したゲノム編集が検出できると主張する報告が議論をよんでいる。

中でもグリーンピースの出資したアイオワの研究者が行った研究では(ゲノム編集による)点突然変異を検出する方法を開発したという。認可当局であるBVLはこの研究を吟味し、相当違う結論に達した。

この研究で使われたCibus油糧菜種の除草剤耐性品種は点突然変異の結果である。BVLは明確に述べている:こうした変異はゲノム編集や古典的交配、ランダムな生物学的プロセスなどの異なる理由で生じる可能性がある。入手可能な情報からは、この論文で検討されている点突然変異はゲノム編集の結果ではないとBVLは結論した。BVLは指摘されている検出方法は、点突然変異の検出には適しているが、その変異がゲノム編集によるものかどうかを検出できるものではないと述べている。

 

BVLの声明は以下

Neue Nachweismethode verspricht spezifische Detektion genom-editierter Rapslinien – was kann das Verfahren tatsächlich leisten?

09.09.2020

https://www.bvl.bund.de/SharedDocs/Fachmeldungen/06_gentechnik/2020/2020_09_09_Fa_Nachweismethode-genomeditierte-Pflanzen.html

問題の報告は以下

Chhalliyil, P.; Ilves, H.; Kazakov, S.A.; Howard, S.J.; Johnston, B.H.; Fagan, J. (2020). A Real-Time Quantitative PCR Method Specific for Detection and Quantification of the First Commercialized Genome-Edited Plant. Foods. 9:1245.

https://www.mdpi.com/2304-8158/9/9/1245

(RT-PCRで点突然変異を検出しているだけなんだけど何故ゲノム編集と宣伝しているのかわからない。)

 

-カビ毒汚染:何故我々は製品安全性を深刻に受け止めなければならないか

Mycotoxin contamination: why we need to take product safety seriously

By Bill Wirtz 11 Sep 2020

https://www.theparliamentmagazine.eu/news/article/mycotoxin-contamination-why-we-need-to-take-product-safety-seriously

欧州全体で作物保護用の道具が攻撃の的になっている中、全ての人に安全で入手可能な食品を保証するために、EUが農業用化学物質を安全に評価できるよう影響力のある変更が可能である

欧州人が一度も訪問したことがないだろうところからやってくる日常的食品がある。例えば、イスタンブールに行ったことがない人でもトルコ産のナッツやイチジクやオリーブを食べたことがあるだろう。欧州人はそれらを安全であると期待して買う。しかしEUが今年5月に発表した報告書によるとトルコ産ヘーゼルナッツの5%にはオクラトキシンが、干しぶどうの10%、乾燥イチジクの20%、ピスタチオの50%にはアフラトキシンが検出される。EUに輸出している国の全てで異なるレベルのカビ毒汚染があり、カビ対策は日常的に行われている。しかしカビと戦うために使われる化合物がEUのハザードベースの認可プロセスによって攻撃されている。今のままだとカビ対策に使われる化合物の多くが再認可されず、農家はカビ毒対策の道具を失う。それはEUに輸出される農作物の60%に影響し、健康を脅かす毒素への暴露が増えることになるだろう。

欧州の認可プロセスはリスクと影響評価の両方を行う必要がある。

(一部のみ)

 

2020-09-11

[EU]RASFF Week37-2020

警報通知(Alert Notifications)

インド産ゴマ種子の未承認物質エチレンオキシド(30.1 mg/kg)、スロバキア産レーズンのオクラトキシンA (44.93 µg/kg)、インド産ブルガリア経由偽の砕いたウコンのクロム(503 mg/kg)・鉛(2020 mg/kgおよび水銀(6 mg/kg)、ポーランド産バナナチップスのベンゾ(a)ピレン(5.6 µg/kg)、スペイン産オランダ経由低カロリーマヨネーズの甘味料アスパルテーム(E951)非表示、中国産ナイロン製スプーンからの一級芳香族アミンの溶出(0.046 mg/kg)、ハンガリー産粉末生姜のアフラトキシン(B1 = 31; Tot. = 34 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

中国産ナイロン及びステンレススチール製ポテトマッシャーからの一級芳香族アミンの溶出(0.341 mg/kg)、スイス産ヘンプ抽出物強化中鎖脂肪酸のテトラヒドロカンナビノール(THC) (1673 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、オンライン販売されている食品サプリメントの未承認新規食品成分Chinese goldthread (黄連)の根の抽出物  (82000 mg/kg)、オンライン販売されている食品サプリメントの未承認物質ジメチルエタノールアミン(DMEA) (897000 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

オーストリア産エネルギードリンクの未承認新規食品成分イレクス・グアユサ(Ilex guayusa)、トルコ産ナス入り缶詰からのcyclo-di-BADGE(812 µg/kg)の溶出、

通関拒否通知(Border Rejections)

米国産殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 46.8; Tot. = 48.5 µg/kg;B1 = 17.6; Tot. = 20.3 µg/kg)、中国産未承認遺伝子組換え(CryIAb-gene SYBR®Green)鍋餅、トルコ産ペッパー"Kil sivri"のホルメタネート(0.092 mg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 18.2; Tot. = 20.4 µg/kg;B1 = 55.8; Tot. = 62.7 µg/kg;B1 = 16.8; Tot. = 18.5 µg/kg;B1 = 36.6; Tot. = 40.1 µg/kg;B1 = 20.9; Tot. = 23.7 µg/kg)、トルコ産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(2400 mg/kg)、ケニア産緑豆のジメトエート(0.03 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 13.1 µg/kg)、トルコ産殻付き煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 99.3; Tot. = 110.6 µg/kg)、トルコ産有機角切り乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 9.9; Tot. = 20.8 µg/kg)、中国産ナイロン製台所用品からの揮発性有機化合物の溶出(41.9 µg/kg)、エジプト産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 110.2; Tot. = 153.2 µg/kg)、イラン産殻をとったピスタチオのアフラトキシン(B1 = 119.9; Tot. = 153.7 µg/kg)、米国産ピーナッツバターのアフラトキシン(B1 = 7.1; Tot. = 8.8 µg/kg)、インド産飼料用ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 127; Tot. = 152 µg/kg)、

 

[CFIA]食品安全検査報告

2020-09-09 Food Safety Testing Bulletin

September 2020

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-09-09/eng/1598023703819/1598023871813

 

・子供の食品プロジェクト年次報告書(2017年)

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-09-09/children-s-food-project-annual-report-2017/eng/1595882297804/1595884219180

カナダ食品検査庁(CFIA)は、食品供給が安全でカナダの基準に準拠していることを保証するために、食品中の残留化学物質や汚染物質の多くの様々なモニタリング計画を用いている。子供の食品プロジェクト(CFP)は、乳児や子供を対象とした、よく食べられている加工食品の残留化学物質や汚染物質に関する情報を具体的に収集することでこれらの活動を補完している。体重の軽さ、成長と発育、その消費パターンにより、このグループはこれらの化学物質への暴露によるリスクが高い可能性がある。

2017年の CFPの主な目的は、データを収集して農薬と金属の残留物のカナダの基準に対する乳児食品の遵守を評価することである。過去数年は農薬、金属、動物用医薬品残留物、アフラトキシン、環境汚染物質を分析してきた。

2017年の CFPでは、2017年4月1日~2018年3月31日に全部で534サンプルの乳幼児用食品が、オタワ、オンタリオ、ガティノー、ケベック地域で購入された。これらのサンプルには、乳児用シリアル、果物と野菜のピュレ、乳幼児用穀物ベースのスナック、ジュースが含まれていた。

全てのサンプルの残留農薬を分析し、ジュースサンプルだけが金属の検査を受けた。農薬と金属の検査を受けた乳幼児用食品サンプルの全体的な遵守率は99.8%だった。検査を受けた全534サンプルのうち373は検出可能な残留農薬を含んでいなかった。1サンプルがカナダの規則を遵守していなかったが、ヘルスカナダ(HC)は安全上のリスクとはみなさなかった。

ジュースの51サンプルのおよそ86.3%が検出可能な量の懸念される金属/元素(ヒ素、カドミウム、鉛、水銀)を含んでいなかった。残りのサンプルで見つかったこれらの元素の量の遵守率は100%だった。

CFPのような監視プログラムから得たデータは、乳児食品の残留農薬、動物用医薬品残留物、金属/元素、アフラトキシンM1へのカナダの子供の食事暴露の評価で役に立つ。HCが全てのデータをレビューし、カナダの乳幼児への健康リスクは確認されなかった。

 

・アルコール飲料と食用酢中のカルバミン酸エチル(2018年~2019年)

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-09-09/ethyl-carbamate-in-alcoholic-beverages-and-vinegar/eng/1597087278233/1597088245822

カルバミン酸エチル(EC)は発酵工程中に意図せず形成される化学物質である。ワイン、ビール、蒸留酒などのアルコール飲料や、パンやヨーグルトなどの発酵食品に含まれている。アルコール飲料や食用酢中のECの量は、保存温度、使用した酵母株、作物施肥、日照など、様々な要因の影響を受ける可能性がある。この化合物は、国際がん研究機関(IARC)に「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と分類されており、それにより消費者に健康リスクをもたらす可能性がある。

このターゲット調査は、カナダ市場の国産および輸入製品のECの発生に関するさらなるベースライン監視データを生成した。CFIAは、ビール125、酒17、蒸留酒とリキュール117、食用酢125、ワイン6のサンプルを含む390製品をサンプリングし分析した。ECは検査したサンプルの9.5%に検出され、その量は4 ppb~135 ppbだった。この調査結果を以前の調査や科学的文献と比べると、カナダの小売製品のECの量は様々な科学的研究で報告されているものと似ていることが示された。

全ての酒、ワイン、蒸留酒、リキュールのサンプルのECの量は、ヘルスカナダ(HC)が設定した最大限度(MLs)を満たした。カナダではビールと食用酢のEC量の規制はなく、量は直近の科学的データを用いてケースバイケースでHCが評価した。HCは、この調査で観察された食品中のECの量はヒトの健康に懸念をもたらすことは予期されないと判断し、そのためこの調査によるフォローアップ行動はなかった。

 

・特定食品中の農薬と金属(2018年~2019年)

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-09-09/pesticides-and-metals-in-selected-foods/eng/1596227691284/1596228117041

穀物、ナッツ/種子、野菜ベース製品はカナダで消費される主要食糧である。これらは農産物で、環境から取り込まれたり、あるいは輸送中および/または保存中に虫、カビ、その他害虫による被害を防ぐために作物が畑で農薬処理されると、残留農薬を含む可能性がある。これらの製品は環境由来の金属も含まれている可能性がある。ヒ素、カドミウム、鉛、水銀などの金属は食品への添加が許可されていないが、製造業者は、主に環境中に天然に存在するため食品中にごく少量で存在すると予想されている、食品中のこれらの元素の予想外の取り込みを削減する対策の責任を負う(製鉄設備の鉛はんだなど)。

このターゲット調査の主な目的は、カナダ市場で入手できる特定の穀物、ナッツ/種子、野菜ベースの食品の残留農薬と金属の量に関する追加のベースライン監視データを作り出し、このターゲット調査の農薬の検出率を、以前の調査で記録されたものと比較することである。

全部で3348サンプルの穀物、ナッツ/種子、野菜ベース製品が集められ、農薬と金属の検査を受けた。5種類の農薬の残留物がサンプルの1327 (40%)で検出された。

検査した製品の農薬の全体的な遵守率は99.2%だった。違反結果のほとんど(26のうち25)は、一律MRL  0.1 ppm (mg/kg)を超える残留農薬に関連しており、一方1つの違反結果は、亜麻仁に個別に設定されたMRLに違反する残留農薬を含んでいた。ヘルスカナダ(HC)はこの調査で観察された農薬の量がヒトの健康上の懸念をもたらすことは予想されないと判断し、従ってこの調査によるリコールはなかった。CFIAは、翌年度に同様の製品をさらに検査することを含む遵守改善のための適切なフォローアップ活動を実施した。

集めた3348サンプルのうち3153は一連の20金属を分析した。低暴露量でヒトの健康に最大の懸念のある金属のデータだけがこの報告書に示されている。中でも注目すべきなのは、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀である。鉛とカドミウムは全体的な検出率がそれぞれ最低と最高だった。ジャガイモ製品とすぐに喫食可能な(RTE)食事は検出率が最も低く、観察された金属量は最低だった。一方、植物性粉末は、しばしばこれらの金属に検出された最高量を含むことがわかった。カナダには検査した製品の金属量の規制はない。生成した全てのデータは、ヒトのリスク評価のためにHCに送られ、ヒトの健康に影響を及ぼさないと判断された。

 

・ハーブとスパイス製品中の非表示のアレルゲンとグルテン(2015年~2016年および2017年~2018年)

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-09-09/gluten/eng/1595528213794/1595529245865

食物アレルギーは全年齢の人々に影響を与える可能性があるが、特に子供に多い。食品アレルゲンはアレルギーのある人には深刻なまたは生命を脅かす健康リスクを示す可能性がある。その上、アレルゲンと見なされていなくても、非表示のグルテンはセリアック病やグルテン過敏症の人の慢性的な健康問題の原因となる可能性がある。アレルゲンとグルテンは原料に含まれているため食品に含まれる可能性がある、あるいは交差汚染により食品生産チェーンに沿って偶然に取り込まれる可能性がある。アレルゲンの原因に関係なく、企業は、該当する場合は、特定のカナダの規則を遵守することで、あるいはその量を可能な限り低く保つことで、生産された食品がヒトの摂取に安全だと保証しなければならない。

ハーブとスパイス製品の非表示のアレルゲンとグルテンの存在を評価するために2つの調査が完了した。最初の調査は2015年4月1日から2016年3月31日まで行われ、その主な目的は、1つの成分だけから成る粉末のハーブとスパイスの非表示のアレルゲンの存在と量に関するベースライン情報を得ることだった。598のサンプルが検査され、そのサンプルのうち34% (203)に、乳タンパク質β‐ラクトグロブリン(BLG)、卵、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ゴマ、ダイズ、グルテンなど少なくとも1つの非表示のアレルゲンが含まれることが分かった。これらの陽性結果は主に輸入製品のグルテンの存在を示した。2つ目は、2017年4月1日~2018年3月31日にフォローアップ調査が行われ、輸入されたハーブとスパイス製品中の非表示のアレルゲンとグルテンの量に関する詳細情報がさらに提供された。359サンプルが検査され、そのサンプルの23% (82)に、乳タンパク質BLGとカゼイン、卵、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ゴマ、ダイズ、グルテンなど、少なくとも1つの非表示のアレルゲンが含まれていることが分かった。これらの陽性結果は主に非表示のグルテンの存在による。

全ての陽性結果は、見つかった量がアレルギーのある人に対して健康上の懸念をもたらすかどうか判断するためにCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。CFIAが取ったフォローアップ行動の範囲は、汚染物質の量と、健康リスク評価が決めた結果として生じる健康上の懸念に基づいている。2015年~2016年の調査では、グルテンを含む3つのスパイス製品が健康リスクを示すとみなされリコールされた。他の3製品は多量のグルテン、牛乳、ゴマにより、2017年~2018年の調査後にリコールされた。

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新

Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup September 10, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-daily-roundup-september-10-2020

FTCと合同で、認可されていない製品“COVID PACK”と “COVID ‘POSITIVE’ PACK” (サプリメントのセット)をCOVID-19の緩和、予防、治療、診断用に宣伝販売していたPharmacy Plus社に警告文書を送付

 

[FDA]FDAは消費者に違法にオピオイドを販売しているウェブサイト運営者に警告

FDA Warns Website Operators Illegally Selling Opioids to Consumers

September 10, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-warns-website-operators-illegally-selling-opioids-consumers

17のウェブサイト

 

[DEFRA]Hampshireでアジアスズメバチが見つかった

Asian hornet identified in Hampshire

10 September 2020

https://www.gov.uk/government/news/asian-hornet-identified-in-hampshire

養蜂家や一般の人々は注意

アジアスズメバチは固有のスズメバチより小さく特にヒトにリスクが高いわけではないがミツバチにとってリスクとなる

 

[DHSC]会場は法により接触の詳細を記録することが求められる

Venues required by law to record contact details

10 September 2020

https://www.gov.uk/government/news/venues-required-by-law-to-record-contact-details

イングランドの施設や会場は顧客、訪問者、スタッフの接触の詳細を記録するシステムを持たなければならない

詳細記録は21日間保持しNHSに開示する。守らないと罰則

レストラン、理髪店、映画館など、名前、何月何日何時から何時までいたか、接触数などを記録

 

[RIVM]シアノバクテリアプロトコール2020

Cyanobacteria protocol 2020

19-09-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/blauwalgenprotocol-2020

本文オランダ語

シアノバクテリアの多い水は、浸かる人の悪臭や健康リスクの原因になり得る。公的水浴場の水質は欧州基準に従わなければならない。これらの水浴場での入場者の健康を守るため、オランダの水管理者はシアノバクテリアプロトコールを使う。これはシアノバクテリアの監視や対策について記述したもので、2012年版を更新して2020年版にした。

シアノバクテリアは有毒な場合があるが、無毒なものと有毒なものを区別するのは常に可能ではないことから、シアノバクテリアプロトコール2020では全てのものを有毒と見なす。

 

[IARC]IARC有名スピーカーシリーズ:Christine Friedenreich博士

IARC Distinguished Speaker Series: Dr Christine Friedenreich

10 September 2020

https://www.iarc.fr/news-events/video-recording-of-seminar-by-dr-christine-friedenreich-now-available/

2020年6月18日に開催したセミナーの動画と資料とQ & A提供

がんと運動について

 

[Codex]Codexは最初のバーチャル委員会の準備のための代表者向けウェビナーを発表

Codex announces webinar for delegates to prepare for first virtual Commission

10/09/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1306982/

 

論文

-The Lancet:最大の世界ワクチン信頼調査は躊躇のホットスポットを明らかにする

The Lancet: Largest global vaccine confidence survey reveals hesitancy hotspots

10-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/tl-tll090920.php

欧州のワクチンへの信頼は他の地域より低い

 

-アメリカ人は貧しく、マイノリティで、無保険で食糧が十分でない人達が偏ってCovidに罹患している

Americans sick with Covid disproportionately poor, minorities, uninsured and food insecure

10-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/pfan-asw091020.php

Journal of General Internal Medicine

 

-今やかびは食品の質に関連する

Mold now associated with food quality

10-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uoc-mna091020.php

買ってから一ヶ月後に、白いカビがはえたリンゴは新鮮で青々としたリンゴより良い?デンマーク人の食品の「純粋さ」と「不純」に関する認識の社会学的調査によれば、イエスである。我々は純粋さをナチュラルと結びつけ、かつては不純物だった土やカビや細菌や埃が、農薬や保存料でダメにならないようにしたものより、今やピュアと見なされている。

かつては細菌がいないことが良いものだった。過去40-50年で「クリーン」な食品の特徴についての態度が変わった。しかしカビが生えた食品を気にしないわけではない。安全性は極めて重要なままで、デンマークではそれがしばしば問題になっているにも関わらず消費者は安全であることは当然だと思っている。Sociology

 

-covid-19の危険性の理解を改善するために「通常の」リスクを使う

Use of “normal” risk to improve understanding of dangers of covid-19

David Spiegelhalter

BMJ 2020;370:m3259

https://www.bmj.com/content/370/bmj.m3259

covid-19の死亡データが蓄積し、年齢との関連は「通常の」リスクと非常に近いことが示された。このやりかたでリスクを説明することが人々の理解に役立つ可能性がある、とDavid Spiegelhalterはいう

(covid-19は高齢者の死亡リスクが高いけれど、もともとの年齢による死亡リスクの高さときれいなパラレルになるという英国のデータ)

 

-対決:covid-19パンデミックで各国は根絶を目指すべきか?

Should countries aim for elimination in the covid-19 pandemic?

BMJ 2020;370:m3410

https://www.bmj.com/content/370/bmj.m3410

イエス Andrew Lee. 

独立SAGEは英国政府にゼロを目指すよう助言している。ニュージーランドはできた。

ノー Simon Thornley, Arthur J Morris, Gerhard Sundborn

みんな地球上から排除したい、でもできない。ニュージーランドは3ヶ月見かけ上排除できたが原因不明で破られた

 

-BMJの、首相のムーンショット計画についての記事集

Covid-19:月に向かって発射

Editor's Choice Covid-19: Shooting for the moon

https://www.bmj.com/content/370/bmj.m3509

ニュース:政府は1日1000万件の検査のために1000億ポンドを使う計画

Covid-19: Government plans to spend £100bn on expanding testing to 10 million a day

https://www.bmj.com/content/370/bmj.m3520

Covid-19: An efficient and effective test trace regime is not a numbers game

https://blogs.bmj.com/bmj/2020/09/10/covid-19-an-efficient-and-effective-test-trace-regime-is-not-a-numbers-game/

Martin McKee: Will Boris Johnson’s “Moonshot” become lost in space?

https://blogs.bmj.com/bmj/2020/09/10/martin-mckee-will-boris-johnsons-moonshot-become-lost-in-space/

(民間コンサル会社が作った民間企業だけが儲かるひどい計画と批判されている)

 

Natureから

-エディトリアル

危機にあるポスドク:科学は次世代を失うリスクを冒せない

Postdocs in crisis: science cannot risk losing the next generation

09 SEPTEMBER 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02541-9

パンデミックは博士課程終了後研究者の窮状をさらに悪化させた。資金提供者は倫理的支援以上のものを提供する必要がある

 

-ワールドビュー

どうしてFDAは政治から高潔さ(Integrity)を守らなければならないのか

How the FDA should protect its integrity from politics

Joshua Sharfstein

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02542-8

FDAはCOVID-19の治療のデータを間違った提示のしかたをしたことで非難されている。10年前、FDAはその決定が科学に基づくものであることを確保するために基準を設定した

2009年、FDAが科学者から何度も拒否されたにも関わらず政治的圧力で医療機器を認可したという疑いが持ち上がっていたときに私はFDAの長官代理としてFDAに入った。そして今年、同様の、しかしさらに深刻な疑義があがっている。10年前に私はFDAの主任科学者と法律家と方針担当者に相談し、彼らが3つの基準を設定した。最良の科学に基づくこと、透明性、そして外部からのあるいは不適切な干渉を受けないこと、である。トランプ政権がFDAの決定に影響を与えようとしていることは疑いようが無い。どうすればFDAの高潔さを守れる?米国のCOVID-19死者が20万人になろうとする中、FDAのインテグリティは抽象概念ではなく生死の問題である。

 

Sceince

-ニュースを一目で

Science  11 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6509, pp. 1278-1279

・WHOがCOVID-19薬を承認

重症COVID-19患者に経口または静注でコルチコステロイド(デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン)。既に米国を含む多くの国で治療ガイドラインに含まれているが、WHOの助言で低から中所得国も採用するだろう

・アフリカの「緑の壁」ゆっくり増加

砂漠の拡大をくい止めて緑を増やす計画がほんの僅かだけ前進

・EUが湿原で鉛の銃弾を禁止

先週EUが湿地や水の近くでの鉛の銃弾の使用を禁止する方向に動いた。欧州化学品庁の推定では毎年150万の水鳥が鉛中毒で死亡している。公式に採用されれば2022年から発効する。REACHは今年後半にも銃弾と釣りの重りの鉛を完全に禁止することについて議論するかもしれない

・ロックダウンの後に鬱

アメリカの最大の調査の一つで、COVID-19ロックダウン以降多くの人が鬱の症状を報告している。パンデミック以前に比べて中程度から重症の鬱症状を報告する人が三倍の27.8%になった。これはこれまでの他の国での大規模トラウマイベント後の調査で記録されたものより大きい。

 

-権力者に科学を話す

Speaking science to power

Kelly Servick

Science  11 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6509, pp. 1282-1283

大学院を出て5年の若手疫学者Caitlin Riversは5月に初めて議会で証言するために呼ばれた。彼女は人類学の専攻で大学院で感染症と疫学を学びこれまでMERSやエボラの拡散予測モデルを開発して政治家と話をしてきた。COVID-19に関しても公式報告書や私的対話、Twitterなどで存在感を上げている。もしも権力者が初期からRiversらの助言を採用していたら事態は違っていただろう。Riversは「政治はフラストレーションが溜まるもので、「どうしてあなたには私が見えているものが見えないの?」と感じる」とRiversはいう。しかし政策に影響を与えたい場合、非難を重ね議論をかき混ぜるのは生産的では無い、とバージニア大学でRivers のメンターだった疫学者Stephen Eubankはいう

(若い人達に経験を積ませている話)

 

-COVID-19の間のプラスチックゴミの蓄積

Accumulation of plastic waste during COVID-19

Tanveer M. Adyel

Science  11 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6509, pp. 1314-1315

個人用保護具(PPE)がプラスチック汚染を主導している

さらにロックダウン中のテイクアウトや配達需要増加によりプラスチックゴミが増える。

たった1%のフェイスマスクの不適切な廃棄は1億個以上、3万から4万kgになる

 

SMC UK

-監査局の子ども肥満報告書発表への専門家の反応

expert reaction to the National Audit Office’s publication of the childhood obesity report

SEPTEMBER 9, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-national-audit-offices-publication-of-the-childhood-obesity-report/

一部抜粋

王立マンチェスター子ども病院小児内分泌科医長Mars Skae博士

これは過去10年に政府がとってきた対応と現在の状況の正確な提示である。新しい知見は無いがこれまでの多くの投資にも関わらずほとんど進歩していないことを極めて良くまとめている。この報告書は政府と地方当局の両方のレベルで計画の説明責任とフィードバックが欠けていることを示唆する。報告書の結論には同意する。

小児科と子どもの健康王立学会長Russell Viner教授

この報告書は我々がずっと知っていたことを強調する、子どもの肥満は貧困と障害に強く関連する。疑いようも無く我々は幾分かの進歩をした。午後9時前のジャンクフードの広告禁止は歓迎する。しかし究極的にはお金と資源の問題である

 

-COTの電子タバコ報告書への専門家の反応

expert reaction to Committee on Toxicity report on ecigs

SEPTEMBER 9, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-committee-on-toxicity-report-on-ecigs/

Dundee大学心血管系医学と治療薬教授Jacob George教授

ほとんどの電子タバコユーザーは元喫煙者である。電子タバコ使用者は非喫煙者より心血管系疾患の率が高いがそのうちどのくらいが以前の喫煙によるかは不明である。この報告で重要なことは、電子タバコの使用者の心血管系イベントは非喫煙者よりは多いがたばこ使用者よりは少ないということである。この報告書は正確に強調している

Imperial College London呼吸医学准教授Nicholas Hopkinson博士

COTの報告書は電子タバコは喫煙に比べるとリスクは低いとしており現在の英国のコンセンサスと一致する

Oxford大学健康行動上級研究者でコクランたばこ依存グループ編集管理者Jamie Hartmann-Boyce博士

この新しい報告書は現在の科学的コンセンサス:電子タバコは伝統的たばこより害は少なそうだがリスクがないわけではない 、を確認した。これは現在の公衆衛生助言と一致する:喫煙者は電子タバコに変更することを検討するように、喫煙しない人は電子タバコを始めないように。

(以下ほぼ同じ意見なので略)

 

-政府が大量検査計画を立てているという首相の発表への専門家の反応

expert reaction to the Prime Minister’s announcement that government are developing a mass testing plan

SEPTEMBER 9, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-prime-ministers-announcement-that-government-are-developing-a-mass-testing-plan/

本日午後の記者会見でBoris Johnson首相が新しい英国COVID-19戦略を発表し、その中に政府が大量検査計画を開発中とあった。

Exeter大学臨床上級講師で英国医師会医学大学職員委員会長David Strain博士

いまだ存在しない技術に基づく大量検査戦略は基本的に欠陥がある。既存の技術はCOVID-19の感染初期患者の最大1/3は検出できないことがわかっている。48時間後に二回目の検査をしても、まだ1/4以上で検出できない。検査陰性の人の感染性は何らかの形で低いことが示唆されているにしても、それを確かめる方法は無い。検査で人々が普通の生活に戻れるというJohnson氏の想定は時期尚早である。

首相の示唆する「妊娠検査のように」15分以内でわかるというのは不可能では無いにしてもそれで元に戻れるというのはありそうにない。心配なのはそれによって他の重要な対策-大規模集会中止などが毀損されることである。

Sussex大学ビジネススクール科学研究政策ユニット研究フェローJoshua Moon博士

首相の発言の重要なポイントは「将来、近い将来、検査で陰性の人を同定したい」で、それは単純に不可能だ。検査では陽性の人がわかり、その人は自己隔離すべきだが、陰性は可能性でしかない。検査陰性は真に陰性かあるいはまだ感染初期でこれから陽性になるかあるいは検査の時に十分ウイルスが採取できなかったか、などがあり、普通に動き回っていいのはそのうち一部でしかない。

さらに大量の検査をすると患者が多く見つかる。それは二つの相互に関連する問題をおこす:一つは既に負担が大きい追跡システムにさらに多くの負担がかかること、二つ目は隔離する人が増え放置しておくとメンタルヘルスにさらに影響が大きい。

最後に、現在の検査能力の危機は英国政府の検査能力評価が必ずしも正確で無いことを示す。このことを考えるとこの「ムーンショット」の実現性を信じられるだろうか?

首相は「映画館やスポーツ施設は全ての聴衆にその日検査をしてネガティブだった人だけ残せばいい」というがこれも嘘である。検査陰性はその人が感染させないことを意味しない。学校でも職場でもそうである

Edinburgh大学感染症部長Jose Vazquez-Boland教授

現在の検査追跡システムはあまりにも医療中心で厳格すぎ、柔軟性が無い。地元の要望を入れて広範な公衆衛生的アプローチをしたほうがいいだろう。現在の検査は疑い症例(症状のある人)の確認に集中していて症状の無い人からの感染を把握できていない。

首相が述べたような症状の無い全ての人を定期的に検査するような集団検査でのみcovid-19をコントロールし根絶できるだろう。それには国中の全ての検査室(研究所や大学その他)を効果的に協調して動員することで達成できるだろう。

 

その他

-活動家の群れ

A swarm of activists

By James Njoroge - 01.09.2020

https://www.europeanscientist.com/en/features/a-swarm-of-activists/

サバクトビバッタの大群と、COVID-19パンデミックと、大規模な洪水によって約200人の死者を置いて何万人もの人が土地を追われた年、ケニアの人には短期間でも良い知らせが欲しい

サバクトビバッタとの戦いは法外に遅れたものの7月末には一部を除き第二波を抑えた。しかし近隣諸国ではまだコントロールできていない。そしてさらに大規模でコントロールの難しい第三世代が来ると予想されている。

ケニアでのFAOの部分的成功は幸運-天候条件-と殺虫剤の空中散布の組み合わせによる。

アフリカが今回のサバクトビバッタの大群に準備できていなかった理由の一つは、GrazianoがFAOの事務局だった7年間に農業環境活動家とともに各国政府のリーダーに殺虫剤を禁止し「ナチュラル」で「オーガニック」な方法を使うように説得してきたからである。昨年6月にケニアにバッタの大群が上陸した時ですら、政府の大臣がナイロビでの会議でGMOががんの原因で農薬は男性を不妊にするなどという環境保護主義者を自称する辺縁の団体の話を聞かされていた。FAOは少なくとも今回は反農薬の態度を改めた。しかしEUが資金提供している活動家は止まらない。ドイツの緑の党が支援しているRTFIは再びケニア政府に262の農薬を禁止するよう要求を強めている。その中にはFAOがサバクトビバッタコントロールのために推奨する殺虫剤も含まれる。

(以下長い記事略)

 

-Impossible Foodsはカナダのレストランや小売店にImpossible Burgerを迅速に展開する計画

Impossible Foods plans rapid rollout of Impossible Burger at Canadian restaurants and retailers

08-Sep-2020

https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2020/09/08/Impossible-Foods-plans-rapid-rollout-of-Impossible-Burger-at-Canadian-restaurants-and-retailers#.X1fIZ6evrJM.twitter

カナダの圧倒的需要に応えて、今年全国のより広範な店舗でImpossible Burgerが入手できるようになるだろう

カナダが世界で二番目に大きな市場となると予想

 

-COVID-19の頻繁な集団検査について知っておくべき5つのこと

Five things to know about frequent mass testing for COVID-19

September 10, 2020

https://www.cbsnews.com/news/five-things-to-know-frequent-mass-testing-for-covid-19/

イリノイ大学の化学教授Marty Burke等のチームが大学の再開のために積極的検査計画をデザインした。それについて知ったこと。

イリノイ大学の一日の検査は米国全体の検査の約2%

イリノイ大学は1日2万の検査をする-毎週25万件以上、一人の学生は週に2回検査する

検査は唾液

検査のスケールと自宅でのやり方は科学者が協力した

現在FDAが認めた自宅用検査は無い

4.もし全国で行われたら自宅検査は「ゲームチェンジャー」になるかも

5.懸念はある

検査の正確性に疑問(性能と使い方、ちゃんと報告するか)

 

-コロナウイルス:「宇宙規模の無駄と邪悪」:1000万のCOVID-19の検査計画批判される

Coronavirus: 'Waste and corruption on a cosmic scale': Plans for 10 million COVID-19 tests attacked

Thursday 10 September 2020

https://news.sky.com/story/coronavirus-scientists-doubtful-as-leaked-government-document-reveals-plans-for-10-million-tests-by-next-year-12067722

政府の科学助言委員会は集団検査は多数の偽陽性を生むと先に述べた

リークされた文書によると、政府は来年初めまでに1日1000万件の検査をする計画だという、しかし批判者はその提案は「宇宙規模の無駄と邪悪」だという。

費用は1000億ポンドでNHSの年間予算と同じくらい

 

-インドの健康時限爆弾は時を刻み続ける、それはCovid-19ではない

India’s Health ‘Time Bomb’ Keeps Ticking, and It’s Not Covid-19

By Ragini Saxena 2020年9月11日

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-09-10/india-s-health-time-bomb-keeps-ticking-and-it-s-not-covid-19

インドのコロナウイルス患者数が世界の心配事になっているがもう一つの健康上の惨事が静かにおこりつつある

世界で最も厳しいロックダウンは定期的な必須の医療サービスも実行不可能にした。100万人以上の子どもたちが必須の予防接種をせず、病院での出産が劇的に減って多くの女性が安全で無い自宅出産をした。がんの外来も80%減った。しかし最大の危機は結核である。インドでは現在270万人もの結核患者がいて毎年421000人が結核で死亡している。現在のケアの不足で2025年までに追加で630万人の患者と140万人の死亡が予想される

 

-我々は直面している経済リスクについて議論できなければならない

We must be able to debate the economic risks we face

By Tim Colebatch September 11, 2020

https://www.theage.com.au/national/victoria/we-must-be-able-to-debate-the-economic-risks-we-face-20200911-p55uod.html

私はオーストラリアの政治は十分幅広く、政策について議論をして合意できると思っていた。しかしコロナウイルス危機は我々を対話不可能な敵味方に引き裂いた。

COVID-19の制限の緩和を示唆することはDaniel Andrewsとその支持者にとっては何千人もの人を殺すことだと非難される。ツイッターやフェイスブックは視野の狭い党員の世界になった。最良の政策について真摯な議論をする場所はどこに?

多くのオーストラリア人、そしてビクトリア人はどんな対価を払ってもウイルスをやっつけたい。Morrison政府の仕事や収入や社会や精神衛生も守りたいという懸念を共有しているのはわずかだけである。2020年はほとんどの間がロックダウン下で、経済リスクは膨大である。

ビクトリアではAndrews政権が多くの職場を閉鎖し夜間外出禁止令を出し家に訪問することを禁止しメルボルンでは5キロ以上離れることが禁止されている。そして今までほとんどのビクトリア人がそれを支持してきた。

しかしThe Guardianの世論調査では先週日曜日のロックダウン6週間延長発表以前から支持率が50%に低下している。さらに最近の調査では分極してきた

2020-09-10

[ANSES]淡水中シアノバクテリア:ANSESはサーベイランスとコントロールをハーモナイズする提案

Cyanobacteria in fresh water: ANSES makes proposals with a view to harmonising surveillance and control

03/09/2020

https://www.anses.fr/en/content/cyanobacteria-fresh-water-anses-makes-proposals-view-harmonising-surveillance-and-control

本日ANSESは、レクリエーション用水、飲料水、漁業用水域のシアノバクテリアとその毒素の存在に関する健康リスクについての意見を発表する。この作業は人間を脅かす淡水の毒素産生シアノバクテリアのリストの更新に使用されている。水の調査、品質監視、分析活動を統一し改善するために、ANSESは様々な用途の水のシアノトキシンの管理を支援するファクトシートを用意している。これらの毒素を産生する可能性のあるシアノバクテリアの異常発生に関連する淡水魚の摂取の禁止や解除に関する管理者に役立つガイダンスも提供している。

シアノバクテリア:広まりが問題になっている微生物

シアノバクテリアは淡水と海水両方の陸上及び水生環境で繁殖する微生物である。彼らは良好な環境条件 (すなわち、気温と栄養に関して)では、時にはたった2~3日で大量に急速に増殖する可能性がある。これは藻の異常発生として知られている。場合によっては、これらの異常発生は水の色を変え (赤、緑など)、悪臭および/または水面のシアノバクテリアの蓄積につながる。

これらは全大陸でますます頻繁に見受けられている。増殖の生態学的、健康的、経済的影響のため、国際的な関心が高まりつつある。

水生環境では、シアノバクテリアは生き方に応じて2つのグループに分けられる。

・浮遊性シアノバクテリアは水柱に浮遊したままである。

・底生シアノバクテリアは、水路の底、鉱物基質(丸石、小石、砂、沈殿物など)上や水生植物の表面でも育つ。

温暖な気候では、シアノバクテリアの異常発生は日差しが多く水温が20°C以上の夏や初秋により頻繁に発生する。早くも春に観察される場合もある。稀な事例では、長く続く異常発生は一年中、冬でも見られる。

熱帯や亜熱帯気候では、成長に適した条件で、異常発生は一年中観察できる。

異常発生は通常シアノトキシンの産出を伴う。中でも淡水で最も監視されるのは250以上の毒素を含むミクロシスチンである。これらは健康に影響を与える可能性がある。近年では、他のシアノトキシン、特に、アナトキシンとサキシトキシンによる汚染の発現がフランス本土でも報告されている。シアノトキシンに関する毒性学的データは、そのうち3つ(ミクロシスチン-LR、サキシトキシン、シリンドロスパーモプシン (フランス語))の毒性参照値を決定できるように更新されている。

シアノバクテリアから生態系を保護するために水中への栄養素の流入を削減する

ヒトが原因の窒素とリンの流入で淡水が栄養豊富になると、浮遊性藍藻類には特に好ましい繁殖地になる。気候変動の影響もその増殖の持続や強さの一因となることを考えると、都市と農村両方のヒトの活動が、その成長の主要原因であり続ける。

地表水の汚染を制限し、水生生態系を保護または復元までするために、ANSESは、ヒトの活動(例えば、家畜のふん、堆肥、下水汚泥、農業土壌に散布する肥料、排水排出の不十分な処理、大雨の際の土壌からの浸出による)に影響される水中の栄養流入(窒素とリン)を管理・削減する必要性を強調している。

飲料水とレクリエーション用水の調査と監視を統一する

地方の健康当局、水供給施設の管理者、入浴やレクリエーション用水の管理者が提出したデータから、現行の監視や管理慣行の均一性の欠如が示された。ANSESは、国家基準の設定を通じて、これらの調査やモニタリングの実践を統一する必要性を強調する。飲料水の生産に使用される供給源の調査戦略は、水域管理者による定期的なモニタリングを基にする必要がある。シアノバクテリアの異常発生が疑われる場合には、このモニタリングを強化する必要がある。実際に異常発生が観察されると、このモニタリングは、使用者の暴露を制限するための管理措置を伴う必要がある(水処理システムの改善、水に関する活動の制限、漁業禁止)。

淡水魚の摂取:消費者のシアノトキシンへの食事暴露を評価するためにより多くのデータを入手する

淡水魚のシアノトキシン汚染に関するANSESの2016年の文献レビューが更新されている(フランス語)。魚によるシアノトキシン汚染や排出速度、あるいはシアノバクテリアの異常発生と魚の汚染レベルの関連性についての十分な知見はまだない。ANSESはこの問題について、より多くのデータを入手する必要性に関する助言を繰り返し述べている。消費者の食事暴露を評価可能にするために、ANSESはフランスのシアノトキシンによる淡水魚の汚染に関するデータを得る重要性も強調している。

それにもかかわらず、ANSESはシアノバクテリアの異常発生に関連する淡水魚の摂取の禁止や解除について管理者に役立つガイダンスを提供している。

最後にANSESは、シアノトキシンへの消費者暴露を制限するために、摂取前(または冷凍前)に魚の頭と内臓を除去し、小さな淡水魚を丸ごと食べる(フライ)のを避ける必要があると指摘している。

追加情報

飲料水、入浴用水、水産業用水のシアノバクテリアとその毒性の存在に関連するリスク評価の更新に関するANSESの意見および報告書(フランス語)

https://www.anses.fr/en/system/files/EAUX2016SA0165Ra.pdf

 

[FAO]火ではなく燃料:作物廃棄物を燃やすことからバイオエネルギーへ

Fuel not fire: from burning crop waste to bioenergy

07/09/2020

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1303769/

問題は?作物の残渣を燃やすこと。それは多様な健康問題の原因で汚染を増やすがインドや多くの国でよく行われている。解決法は?バイオエネルギーのような有用なものに変えること。

問題のスケールは膨大である。9月の終わりから10月にかけて、インドのPunjab、Haryana, Rajasthanおよび Uttar Pradesh地方の農家は推定3500万トンの収穫後に残った作物廃棄物を焼く。集めて運び適切に保管する選択肢が無いので焼くことしかできない。近年コンバインの使用が増えてわらを捨てるため焼くことが増加している。しかしこれは土壌や生物多様性や空気に悪い影響がある。FAOは稲わらの利用のための技術支援をしている

(日本でもよくみられた-まだやってるようだ

https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/15882

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update September 2020

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

・NIEHPのNTP部門科学部長Brian Berridge博士が健康リスクを予測するのが毒性学の新しいフロンティアであるという

8月12日のオンラインセミナーの報告

・動物実験代替法の進捗状況

 

[RIVM]症状があると検査を受ける人は増えたが自宅に留まることは難しいまま

More people getting tested if they have symptoms, staying home remains difficult

09/09/2020

https://www.rivm.nl/en/news/more-people-getting-tested-if-they-have-symptoms-staying-home-remains-difficult

RIVMと地方自治体公衆衛生サービス(GGDs)による8月19-23日に行った第6回行動研究。最近の新型コロナウイルスの再増加によりウイルスが脅威だと感じる人が増えた。同時に推奨されている行動に従う人も増えた。最も大きな変化は検査が増えたこと。COVID-19感染の可能性のある症状がある人の32%が検査を受け、7月に比べて約2倍になった。しかし多くの人が症状があっても外出している。

症状のある人の90%が買い物に行き、43%は仕事に行き、64%は親族や友人を訪問し、41%はカフェやレストランに行く。症状があるときは家にいるようにという助言の支持率が84%なのに、多くの人は自分は守らないようだ。

 

[DHSC]この冬屋内でのコロナウイルス拡散を予防する新しいキャンペーン

New campaign to prevent spread of coronavirus indoors this winter

9 September 2020

https://www.gov.uk/government/news/new-campaign-to-prevent-spread-of-coronavirus-indoors-this-winter

‘手、顔、空間Hands. Face. Space’キャンペーンで人々に手を洗う、フェイスカバー、空間を空けることを続けるよう強く求める

(動画あり)

 

[CDC]若者の電子タバコ使用は減ったがまだ360万人が使っている

Youth e-cigarette use is down, but 3.6 million still use e-cigarettes

September 9, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/p0909-youth-e-cigarette-use-down.html

MMWRに二つの報告

 

[IARC]WHO腫瘍分類、第5版、4巻:女性生殖器腫瘍 出版

Publication of the WHO Classification of Tumours, 5th Edition, Volume 4: Female Genital Tumours

9 September 2020

https://www.iarc.fr/news-events/publication-of-the-who-classification-of-tumours-5th-edition-volume-4-female-genital-tumours/

 

-青年期と若年成人で診断されるがんの分類システム

A system for classifying cancers diagnosed in adolescents and young adults

9 September 2020

https://www.iarc.fr/news-events/a-system-for-classifying-cancers-diagnosed-in-adolescents-and-young-adults/

雑誌Cancerのコメントとして発表

 

[HSA]HSA 警告:4つの痩身用製品に禁止物質あるいは下剤が含まれる

HSA Alert: Four Slimming Products Found to Contain Banned Substance or Laxative

Published: 10 Sep 2020

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/hsa-alert-fourslimmingproducts-bannedsubstanceorlaxative

シブトラミン、センノシド、ジフェンヒドラミンが検出されている

製品の写真はPDFファイルに掲載

消費者から極端な喉の渇き、不整脈、食欲不振の報告があった

 

[FSAI] Breakfast Bite:食品表示―導入

Breakfast Bite: Food Labelling – An Introduction

Tuesday, 8 September 2020

https://www.fsai.ie/BreakfastBite_FoodLabelling_AnIntroduction_0920.html

2020年9月23日、小規模事業者向けのオンラインウェビナー。欧州連合及びアイルランドにける食品表示に関する規則の説明。

 

[FDA]警告文書

- Hampshire Labs, Inc.

August 26, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/hampshire-labs-inc-606456-08262020

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの問題。

 

- Savvy Holistic Health dba Holistic Healthy Pet

August 25, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/savvy-holistic-health-dba-holistic-healthy-pet-610273-08252020

未承認の動物用医薬品の問題。

 

- Renewal Supplements LLC

August 25, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/renewal-supplements-llc-608749-08252020

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの問題。

 

- Nutritional Supplements Corporation Inc

August 25, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nutritional-supplements-corporation-inc-608903-08252020

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの問題。

 

[FDA]国内調査では全体的な若者の電子タバコ使用の減少を示す。しかし使い捨て製品の使用の上昇には懸念がある

National Survey Shows Encouraging Decline in Overall Youth E-Cigarette Use, Concerning Uptick in Use of Disposable Products

09/09/2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/national-survey-shows-encouraging-decline-overall-youth-e-cigarette-use-concerning-uptick-use

米国食品安全局は米国疾病予防管理センターと協力して、2020年国内若者タバコ調査(NYTS)からの新たなデータを発表した。2019年と比較し、電子タバコを使用する若者は180万人減少した。

 

[FDA]FDAの食品と化粧品情報センターがあなたの質問に答える

FDA's Food and Cosmetics Information Center Answers Your Questions

09/08/2020

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/fdas-food-and-cosmetics-information-center-answers-your-questions

 

[FSSAI]プレスリリース 学校で子どもたちに提供される食品の10か条

FSSAI Proposes Ten-Point Charter for Food Supplied to School Children

[Updated on:09-09-2020]

https://fssai.gov.in/upload/press_release/2020/09/5f589b491bc77Press_Release_Points_Food_School_09_09_2020.pdf

1.学校食品安全基準に示す衛生規範

2.脂肪砂糖塩の多い(HFSS)食品を学校と学校から50メートル以内で販売しない

3.安全でバランスのとれた食生活を推進する包括的計画を

など

 

[WHO]30億人以上の人々が食品中の有害なトランス脂肪酸から守られた

More than 3 billion people protected from harmful trans fat in their food

9 September 2020

https://www.who.int/news-room/detail/09-09-2020-more-than-3-billion-people-protected-from-harmful-trans-fat-in-their-food

しかし冠動脈心疾患による死亡の多い15カ国中11カ国がまだ排除する対応をしていない

(あとで)

 

[WHO]COVID-19は予防可能な子どもの死を根絶するための何十年もの進歩を元に戻す可能性がある、機関が警告

COVID-19 could reverse decades of progress toward eliminating preventable child deaths, agencies warn

9 September 2020

https://www.who.int/news-room/detail/09-09-2020-covid-19-could-reverse-decades-of-progress-toward-eliminating-preventable-child-deaths-agencies-warn

2019年は5才以下の子どもの死亡が520万人と史上最低だったが、COVID-19パンデミックによる母子保健の撹乱が何百万人もの命を危うくしている

UNICEFと WHOなどが子どもの死亡率推定報告書を発表

Levels and Trends in Child Mortality

2020

https://data.unicef.org/resources/levels-and-trends-in-child-mortality/

 

論文

-1日に一杯以上の飲酒は2型糖尿病のある成人の高血圧リスクを上げるかもしれない

More than one drink a day may raise high blood pressure risk in adults with Type 2 diabetes

9-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/aha-mto090420.php

JAHA: Journal of the American Heart Association

 

-アルコールによる意識喪失とアルコール全体の摂取量と認知症リスクの関連

Association of Alcohol-Induced Loss of Consciousness and Overall Alcohol Consumption With Risk for Dementia

Mika Kivimäki et al.,

JAMA Netw Open. 2020;3(9):e2016084

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2770285

131415人の成人のマルチコホート研究で、重度飲酒は中程度飲酒に比べて1.2倍認知症になるリスクが高く、全体の摂取量に関係なく飲酒で意識を失ったことがある人はそうでない人に比べて2倍認知症リスクが高い。

 

-より多くの化合物の内分泌攪乱作用を評価できる

More chemicals can be assessed for endocrine disrupting effects

9-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/tuod-mcc090920.php

デンマーク工科大学

農薬の内分泌攪乱作用を同定するための欧州のガイドライン文書は、幾分かの修正をすれば、他の化合物のない分ピッカウラン作用を評価するのにも使える。これが国立食品研究所とデンマーク工科大学とコペンハーゲン大学病院の新しい研究の知見である

EU規制では全ての農薬は内分泌攪乱作用がある可能性について使用認可前に十分評価されなければならない。しかしながら他の目的で使用されている化合物に必ずしも同じ規則が適用されているわけではない。したがって農薬以外の目的で使用されている化粧品や食品んp添加物などがヒト内分泌系への有害影響を見逃されている可能性がある。新しい研究では既存の欧州ガイドライン文書を農薬以外の化合物の内分泌攪乱影響を同定するのに使えるかどうかを調べた。ブチルパラベンをケーススタディに、より広範な化合物に適用できると結論した。Environment International

(そうだね、農薬だけ厳しくても他がザルだったら意味無いよね、摂取量の多いイソフラボン類に適用して禁止すべきだよね)

 

-狩猟採集集団の栄養不良

Malnutrition among a hunter-gatherer group

9-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uoh-maa090920.php

ヘルシンキ大学の研究が北東ナミビアのいわゆる「ブッシュマン」集団であるKhwe San族の食品と栄養不足についてAppetiteに報告。かつて狩猟採集を行っていたこの部族は今は政府のトウモロコシ支援に依存していて21世紀になっても食糧不足である

(国立公園内に住んでいて狩猟採集が制限されている)

 

-ワクチンの推進者と反対者がオンラインデマの運び屋になる

Vaccine proponents and opponents are vectors of misinformation online

9-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/gwu-vpa090920.php

オンライン上の誤情報全体を調べた新しい研究は、たとえ善意のワクチン推進でも誤情報を広げる可能性があることを明らかにした

Harvard Kennedy School Misinformation Reviewに発表されたワクチンに関連する2000のTwitterアカウントのCOVID-19パンデミック初期のコミュニケーションを調べたアメリカの研究

・善意のワクチン推進者であっても、率は低いがCOVID-19とワクチンに関して信用できない情報をシェアしていた。パンデミックが新しい状況であるため最初の情報が後に修正されて、信用できる情報源でもあとで間違いだとわかった情報を投稿することがある。

・ワクチン反対派は信頼できない情報の割合が最も高かった(35%)

・ワクチンの賛成反対両派の最大のトピックスは「病気とワクチンについての物語」で、COVID-19と他の病気、特にインフルエンザとの比較が多かった

・多くのデマはボットでは無く実際の人間が由来

・学者は、デマのうち最も疑わしいもの、あからさまな陰謀論や有名な陰謀論者のコミュニティーなど、にのみ集中することで、より広くシェアされる可能性のあるちいさな嘘に対応するのに失敗しているかもしれない

 

その他

-Scienceニュース

ドイツ軍の科学者はどうやってAlexei Navalnyの攻撃に使われた神経剤を同定した可能性が高いのか

How German military scientists likely identified the nerve agent used to attack Alexei Navalny

By Richard StoneSep. 8, 2020 ,

https://www.sciencemag.org/news/2020/09/how-german-military-scientists-likely-identified-nerve-agent-used-attack-alexei-navalny

一部のみ

赤血球は膜に係留されたアセチルコリンエステラーゼがあるので、この酵素にノビチョクと結合したものがあれば科学者は血液から質量分析を用いて検出できる。あるいは血清中の最も量の多いタンパク質であるアルブミンとノビチョクの複合体を検出できる。それは中毒後少なくとも二週間は検出できる。三番目の可能性として血流中の神経剤のスカベンジャーであるブチルコリンエステラーゼ(BChE)との結合物である。抗BChE抗体を使って集めてタンパク質を消化する。ノビチョクの分子のほとんどは一つの断片に結合したままなので質量分析で容易に検出できる。ノビチョクの酵素に結合する部分は他の神経剤より大きいのでほぼ確実に同定できる

ノビチョクそのものを人体から検出することも可能かもしれない。脂質に蓄積して他の神経剤より安定である。ノビチョクの3つの化合物のうちA234はサリンの1000倍安定で、それが犠牲者の治療への反応の悪さの大きな要因である

 

何十もの科学雑誌がインターネットから消え、誰も保存していない

Dozens of scientific journals have vanished from the internet, and no one preserved them

By Jeffrey BrainardSep. 8, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/09/dozens-scientific-journals-have-vanished-internet-and-no-one-preserved-them

過去20年で科学分野の84のオンラインのみのオープンアクセス雑誌と、社会科学や人文分野の約100がインターネットから消えている。さらに900のオンラインのみの雑誌が活動が無いので消える可能性がある、と9月3日にarXivサーバーに投稿されたプレプリントが言う

 

何故COVID-19は肥満の人で重症なのか-たとえ若くても

Why COVID-19 is more deadly in people with obesity—even if they're young

By Meredith WadmanSep. 8, 2020 ,

https://www.sciencemag.org/news/2020/09/why-covid-19-more-deadly-people-obesity-even-if-theyre-young

BMIが単独で強力なリスク要因で、成人の40%が肥満のアメリカで特に影響が大きかった理由のひとつかもしれない

(アメリカ人って肥満でも「何の問題もなく健康」って主張するイメージがある)

 

-Natureエディトリアル

日本アフター安倍:研究は新たなスタートが必要

Japan after Abe: research needs a fresh start

08 SEPTEMBER 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02540-w

公的研究開発費の割合の少なさとジェンダー不平等が指摘されている