2021-06-01

[EU]査察報告

フィンランド―飼料衛生の公的管理

Finland 2020-7012―Official controls on feed hygiene

31/03/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4342

2020年9月2日~11月5日までのフィンランドの飼料衛生の公的管理システムのリモート査察の結果。概して、フィンランドの飼料衛生の公的管理システムはよく機能している。だが、他の加盟国の状況と似て、管轄機関によるHACCP-計画の管理者のハザード同定の包括性や管理者のサンプル保持についての評価が不十分で、管理システムの効果を弱めている。これは飼料製造業者への公的管理の体系的で不当な事前通知によって悪化している。

 

[EU]健全な肉体に健全な精神:パンデミックとそれ以降の精神の健康を増進する

A healthy mind in a healthy body: promoting mental health in the pandemic and beyond

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/711784/en

欧州委員会健康食品安全コミッショナーStella Kyriakidesがメンタルヘルスについて語る。目的の一つはメンタルヘルスを巡るスティグマと戦うこと

メンタルヘルスの貧しさのコストはどのくらい?

COVID-19パンデミックは人々のメンタルヘルスにどのくらい影響した?

健康は欧州委員会にとってますます重要になっている。EUの野心にメンタルヘルスはどう反映されている?

 

[EU]農場から食卓まで戦略:年次評価は農薬目標に向かって「ポジティブな前進」を示す

Farm to Fork strategy: Annual evaluation shows ‘positive step’ towards meeting pesticide targets

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-archives/32872

本日欧州委員会は農場から食卓まで戦略での農薬目標達成に向けた前進を示す最初の更新を発表した。その目標とは化学農薬の使用とリスクを50%削減しより有害な農薬の使用を50%減らすことである。

2015-2017年のベースライン期間に比べて2018年のEUの化学農薬の使用とリスクは8%減り2019年はさらに5%減った。これは2011-2016年の期間の毎年平均4%の定価に比べて好ましい。

またEUでの2019年のより有害な農薬(主に代用候補)の使用は2015-2017年のベースラインに比べて12%減った。農薬の使用は季節要因に影響されるものの、これらの農薬の使用が2011年以降増加していたことを考えると特に意味がある。

(緊急認可は増加。「化学農薬」に分類されないものはいくら増えてもかまわないとのこと。農業やめれば農薬使用は減るけど)

 

[EFSA]ニュース

-予定を空けておいて!総合フードシステムの食品安全面、2021年パルマサマースクール

Save the date! Food Safety Aspects of Integrated Food Systems, 2021 Parma Summer School

31 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/save-date-food-safety-aspects-integrated-food-systems-2021-parma-summer-school

欧州食品安全機関(EFSA)、パルマ大学、食品と栄養の高等研究学校、聖心カトリック大学は、食品システムの変化における食品安全と食品安全保障の関係を議論する、若手研究者のためのサマースクールを開催する。

食品システムの複雑性の増加により、公的、私的、市民社会から様々な参加者が関与する、多角的尺度でのガバナンスメカニズムが求められる。

この複雑な問題と、食品システムと結果との相互作用は、様々な一直線ではない視点から対処する必要がある。様々な分野のリソースと専門知識を組み合わせた、学際的かつ複数の利害関係者によるアプローチによって、参加者一人では解決できない問題にうまく対処できるようになる。

イベントの目的

この2021年パルマサマースクールは、若手研究者に総合食品システムの食品安全関連面分野の最も著名な専門家から学ぶ機会を提供する。

このイベントの構造

このプログラムには3つのケーススタディを中心に編成されたプレゼンテーションとディスカッショングループが含まれる。

・ケーススタディ1:生物多様性と環境安全。このセッションでは、生物多様性と環境安全の側面を示すために、ミツバチを中心的な例として、他の生態系サービスに拡大して、使用する。

・ケーススタディ2:化学物質混合物。このケーススタディは、マイコトキシンの事例に特に焦点を当てて、化学物質混合物のリスク評価を扱う。

・ケーススタディ3:新規食品と技術。このセッションでは、新規食品技術の技術的、社会的、規制上の課題に対処する。リスク評価を含み、社会的及び市場での受け入れにも焦点を当てる。

このプログラムは、インタラクティブバーチャル活動を通して専門家と参加者との間の相互作用を特色とする。

このプログラムについての詳細情報はこちらで入手可。

誰が出席する必要がある?

このサマースクールは主に博士や若手研究者と、他の科学者、研究者、公的機関、非政府組織、欧州機関の代表者を対象としている。科学委員会が特定した話者と他の専門家を含み、参加者は最大300人に限定される。地理的バランスと全ての利害関係者グループの公正な代表を確保するために厳選を重ねる。

実用情報

オンライン登録は2021年6月14日~2021年6月30日まで。

このイベントはオンラインで開催され、手数料はない。

 

-ONE-Health, Environment, Society-2022 年会議

ポスター発表のため要約の提出を!

ONE – Health, Environment, Society – Conference 2022 | Submit your abstract for poster presentation!

31 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/one-health-environment-society-conference-2022-submit-your-abstract-poster-presentation

科学プログラム委員会は、2022年6月21~24日にブリュッセルで開催されるONE-Health, Environment, Society-2022 年会議のための要約提出要請開始を発表した。

革新、協力、パートナーシップの精神で、ONE Conference 2022は、多様なバックグラウンドを持つ科学者や専門家と、世界中の専門知識を一つにするため、あなたの仕事を紹介する絶好の機会である。

提出期限やテーマについては本文参照。

 

[WHO]第74回世界保健総会閉会

The Seventy-fourth World Health Assembly closes

31 May 2021

https://www.who.int/news/item/31-05-2021-the-seventy-fourth-world-health-assembly-closes

30以上の決議と決定が採択された。

 

[RIVM]CoronaMelderアプリ-有効性についてのモデル研究。COVID-19対策の中でのデジタル接触追跡

The CoronaMelder app – a model study into effectiveness. Digital contact tracing in the fight against COVID-19

29-05-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/coronamelder-modelstudie-naar-effectiviteit

オランダではSARS-CoV-2の拡大対策としてCoronaMelderアプリがデザインされた。このアプリはコロナ感染者の1.5m以内に15分以上いた人にメッセージを送り、速やかに検査し必要であれば隔離することを可能にする。初期の数ヶ月にこのアプリはほんの僅かのポジティブな貢献をした。2020年12月から2021年3月31日の間に、CoronaMelderの通知で検査して陽性になったのは7514人だった。これにより15000の感染が予防されたと推定する。期間中のアプリの使用率は16%

(結局この手のアプリはどの国でもあまり使われていない印象。)

 

論文

-鯨の摂取は水銀中毒を避けるための劇的に減らすべき

Whale consumption should be dramatically decreased to avoid mercury poisoning

MAY 26, 2021

https://phys.org/news/2021-05-whale-consumption-decreased-mercury-poisoning.html

セントビンセントおよびグレナディーン諸島は世界で4箇所しかない伝統捕鯨が認められている場所の一つだが、鯨の水銀濃度が高いため食べる量を減らすべきである。フロリダ国際大学の研究者らがHuman and Ecological Risk Assessmentに発表した研究

Demographic and geographic patterns of cetacean-based food product consumption and potential mercury exposure within a Caribbean whaling community

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10807039.2020.1870865

 

-女性の健康50年の進歩

50 years of progress in women's health

29-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/uoc--5yo052821.php

NEJMに発表された展望。

・1972年に米国最高裁判所の判決で未婚の人に避妊を平等にアクセスできることが保証された

・2010年に避妊が保険対象に

・HPVワクチンが子宮頸がん死亡率を50%減らした

 

-Nature職場紹介

ジンバブエの最初の民間研究所でCRISPRを使って食料不足と戦う

Fighting food insecurity with CRISPR at Zimbabwe’s first private research institute

31 May 2021 Abdullahi Tsanni

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01432-x

分子生物学者Brighton Samatangaは干ばつと病害虫に耐性のある作物を開発したい

 

-ILSIヨーロッパ

ミネラルオイルリスク評価:知識不足とロードマップ:多関係者ワークショップの結果

Mineral oil risk assessment: Knowledge gaps and roadmap. Outcome of a multi-stakeholders workshop

31/05/2021

https://ilsi.eu/publication/mineral-oil-risk-assessment-knowledge-gaps-and-roadmap-outcome-of-a-multi-stakeholders-workshop/

ミネラルオイル炭化水素(MON)はフードチェーンと食品と接触する物質のライフサイクル全体にわたって異なる経路で食品を意図せず汚染する可能性がある。最近の研究の進歩にも関わらずMONについては知識に足りないところがある。そうしたギャップを同定するためのワークショップがILSI欧州支部で開催された。

標準化された、妥当性を評価された分析法がないことが主要なギャップであることで合意された。

 

その他

-化学物質恐怖症と科学への無理解を広げるのを止めよ:欧州委員会のREACH規制改定についての意見募集への私の提出した意見

Stop Spreading Chemophobia and Scientific Illiteracy: My contribution to the European Commission’s Consultation on the Revision of the REACH Regulation

Posted by RISKMONGER on MAY 31, 2021

https://risk-monger.com/2021/05/31/stop-spreading-chemophobia-and-scientific-illiteracy/

2000年代半ばのREACHのプロセスが化学物質恐怖症の蔓延と恐怖を煽ることへの影響を見て、私は当時のNGO活動家の馬鹿馬鹿しさとナイーブさをThe Risk-Mongerブログで強調した。それから15年、化学への無理解と科学無視がもはや環境活動家の情緒的な恐怖物語に留まらず、欧州委員会の心臓部から、欧州グリーンディールによってその手の主張が出てくるようになった。

私は欧州委員会の主張する「化学物質のない環境を達成するのを助ける」(彼らがそう言っている)ための意見募集に応じて、虹と一角獣の世界を夢見るのを止めて科学の基本原則を尊重するようにしたい。

世界中の科学者が欧州委員会のSinkevičius(リトアニアの政治家)の提案に学術的知性がないことに忍び笑いをしている。私はそのようなナイーブなケモフォビアが欧州政策の核心にあって将来EUの科学の才能のある人や革新的企業、研究投資がさらに逃げ出すことの結果に恐怖を感じている。

以下事例紹介

(目的:欧州グリーンディールは有害物質のない環境(toxic-free environment)のために汚染ゼロ(Zero Pollution)を目標にしている。そのためには有害な化学物質を安全な代用品にする、という主張への批判。これはPollutionがヒトの活動に由来するものだけを指すという環境活動家のロジックによって支えられている主張で、人工由来のものさえ無ければ天然の毒や感染でどれだけヒトに被害があってもかまわないということ。ディープエコロジー。)

 

-ナパーム弾のような殺鼠剤ブロマジオロンが認められたら在来種に「膨大な」影響がある可能性を恐れる

Fears napalm-like mouse bait bromadiolone could have 'huge' impact on native species if approved

ABC Rural

https://www.abc.net.au/news/rural/2021-06-01/fears-napalm-like-mouse-bait-could-poison-native-fish-birds/100179620

漁業者、農家、環境保護主義者がマウスの大発生対策としてのブロマジオロンに懸念

Macquarie川のMurray タラがマウスを食べているのを確認している。最近捕まえたMurray タラは腸内に5匹のマウスがいた。

 

-プレキシガラスバリア(アクリル板)があちこちにある、しかしおそらくそれは役に立たない

Plexiglass Barriers Are Everywhere, but They're Probably Useless

LIZ WOLFE | 5.27.2021

https://reason.com/2021/05/27/plexiglass-barriers-are-everywhere-but-theyre-probably-useless/

それはCOVIDの拡散を防がない可能性が高く、逆効果ですらある

レストランは無数のCOVID対策をしている。店主は入店時に我々の体温を計る。神のメニューの代わりにQRコードをスキャンする。ウエイターはマスクをしている。一部の都市ではテーブルと席の間にアクリル板が設置された。

レストランは顧客の信頼を得、従業員を守るためにいろいろなことを採用している。しかし一部は形だけの対策である。教室でアクリル板が使われると、換気を阻害して事態を悪化させる可能性がある。Zeynep TufekciがScienceの研究を指摘している

Household COVID-19 risk and in-person schooling

https://science.sciencemag.org/content/early/2021/04/28/science.abh2939

(ダイレクトアタック防止用なのだろう。状況により変わる場合総合的評価は簡単ではない)

 

-Ayush-64錠剤が都市部や地方のCovid患者に届き始める

Ayush-64 tablets start reaching Covid patients in city, rural areas

Anjaya Anparthi / TNN / May 30, 2021

https://timesofindia.indiatimes.com/city/nagpur/ayush-64-tablets-start-reaching-covid-patients-in-city-rural-areas/articleshow/83074122.cms

Ayush省のアーユルベーダサイエンス研究中央評議会のもとで地域アーユルベーダ研究所(RARI)が無症状、軽症、中等症のCovid患者にAyush-64錠剤を配っている。

 

Ayush-64

https://www.ayush.gov.in/docs/Ayush123.pdf

(Ayush省公式)

もともとマラリア管理のために開発されたアーユルベーダ製品(ハーブ混合物)でインドで有効性が証明されたと主張している

 

なおayush省トップ

https://www.ayush.gov.in/

Covid-19対策として、免疫強化のためにスパイス(ターメリック、クミン、コリアンダー、ニンニク)とお湯を飲むこと、ハーブティー、鼻にごま油、等を勧めている

 

-何故AYUSH推奨は有害なのか:Narendra Nayakインタビュー

Why the push for AYUSH is harmful: Narendra Nayak interview

MAY 22, 2021

https://www.thenewsminute.com/article/why-push-ayush-harmful-narendra-nayak-interview-149330

インドがこれまでで最悪の健康危機に直面している中、政府がAYUSHを推している。Kabasura Kudineerからレモン療法まで、あらゆる疑似科学、悪い科学、根拠のない治療法が宣伝されている。生化学が専門のNarendra Nayakに尋ねた

AYUSH省は全てのインチキを一つの省にまとめた。しかしAYUSH大臣が病気になると医学の病院に行き、ナチュロパシー農場には行かない。首相はヨガをやるが予防接種はする。この国のトップアーユルベーダプラクティショナーであるPR Krishna Kumarでも病院に入院した(COVID-19で死亡した)

(以下いろいろ略)

 

-Covid-19医療費が多くの人に負債を残した

Covid-19 medical bills have left many in debt

May 31, 2021  By Tara John, CNN

https://edition.cnn.com/2021/05/31/world/coronavirus-newsletter-intl-05-31-21/index.html

Covid-19 との戦いは、パーキンソン病とアルツハイマー病の研究者を引退したIrena Schulzに耳の痛みと聴覚消失と約1万ドル(109万円)のクレジットカードの負債を残した。アメリカのパンデミックは後退しつつあるがアメリカ人への経済的負担は始まりつつある。連邦法ではCovid-19の検査とワクチンは無料だが、治療費はそうではない。この問題を解決しようと議員がCovid-19 Treatment Coverage Actを提出しているが多くのアメリカ人は法の成立まで待てない。

Schulzはもう6ヶ月以上も治療費を巡って保険会社と戦っている。

 

-Covidロックダウン休校は「母親の」メンタルヘルスに打撃を与えたが父親には影響ない

Covid lockdown school closures ‘hit mothers’ mental health but left fathers unaffected’

Denis Campbell Mon 31 May 2021

https://www.theguardian.com/society/2021/may/31/covid-lockdown-school-closures-hit-mothers-mental-health-but-left-fathers-unaffected

イングランドの両親の調査。

(日本も同じだと思う。)

 

-アメリカ人は予防接種した人が増えパンデミック後の世界に移行しつつある

Americans begin transition into post-pandemic life as more are vaccinated

May 31, 2021,

https://www.cbsnews.com/news/post-pandemic-40-percent-americans-vaccinated/

予防接種が完全に終わった人が40%を超え、新規COVID-19患者の7日間平均が1日あたり12000人以下になり、アメリカ人はポストパンデミックライフを活発化させている。

インディアナポリス500は日曜日にスタンドに135000人のファンを集めた。国全体でサマーキャンプの準備が再開しCDCが新たなガイドラインを発表した。戸外ではみんなマスクをしなくて良くて、ワクチンが終わっていない人は屋内でマスクをする必要がある

 

-英国人女性が、娘が10年前にガムを食べ過ぎて死んだと言う

A UK woman says her daughter died 10 years ago from chewing too much gum

https://www.insider.com/uk-mom-says-daughter-died-from-chewing-too-much-gum-2021-5

Samantha Jenkinsは19才で過剰なガムを噛んだために死んだと母親が信じている。検視官は死因としてガムを排除していない。

ガムによる重大な健康影響は希であるが糖アルコールが下痢をおこして危険な場合はある。ガムの過剰摂取は摂食障害のある人によく見られる。

(?)

2021-05-31

[EFSA]意見等

-認可更新のための全ての動物種用Lactiplantibacillus plantarum (以前は Lactobacillus plantarum) DSM 21762株からなる飼料添加物の評価

Assessment of the feed additive consisting of Lactiplantibacillus plantarum (formerly Lactobacillus plantarum) DSM 21762 for all animal species for the renewal of its authorisation (Lactosan GmbH & Co KG)

EFSA Journal 2021;19(5):6613  28 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6613

(科学的意見)

 

-第三国由来伝統食品としてのアラビカコーヒーとロブスタコーヒーのチェリーパルプ(コーヒーの実の果肉)の通知に関する技術的報告書

Technical Report on the notification of cherry pulp from Coffea arabica L. and Coffea canephora Pierre ex A. Froehner as a traditional food from a third country following Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2021;18(5):EN-6657 27 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6657

(技術的報告書)

Société de Produits Nestlé SA (スイス)からの通知を受けて、アラビカコーヒーの木とロブスタコーヒーの木由来チェリーパルプの市販がEU規則2015/2283条項14で委員会に提出された。第三国(TF)由来伝統食品として、およびEU規則条項15(2)に従うFroehnerは、EU内のTFの販売に正当な理由のある安全上の反対意見があるかどうか、EFSAは欧州委員会に尋ねられた。このTFはアラビカコーヒーとロブスタコーヒーから由来する。Froehnerは、イエメン、エチオピア、ボリビアで25年以上、風味を加えずに、またはスパイスで風味付けして、抽出物として摂取されている。このTFは抽出物の成分(すぐに飲める飲料を含む)や風味付け飲料としてEUで販売することを意図している。EFSAはこのTFの組成や使用歴に関する入手可能なデータは安全上の懸念を生じないと見なした。入手可能なデータを考慮して、EFSAはEU内で要請されたTF(アラビカコーヒーとロブスタコーヒーのチェリーパルプ)の販売に安全上の意義を提起しない。

 

[EU]RASFF 23/05/2021~29/05/2021

警報通知(Alert Notifications)

インド産飼料用ヒエのアフラトキシン、イタリア産甲殻類のヒ素、香港産食品サプリメントの未承認物質シブトラミン及びフェノールフタレイン、中国産プラスチック皿からのメラミンの溶出、トルコ産カレーの着色料スーダン1、ガーナ産オランダ経由有機ココアパウダーのアフラトキシン、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン、イタリア及びオランダ産オオバコ種皮のエチレンオキシド、インド産タマネギ粉末の鉛高含有、中国産キッチンツールセットからの一級芳香族アミン(4,4'- ジアミノジフェニルメタン)の溶出、スペイン産有機ライ麦フレークのオクラトキシンA、

注意喚起情報(information for attention)

インド産飼料用キビのアフラトキシンB1、ラオス産ベトナム経由グリーンチリの未承認物質クロルフルアズロン・ビフェニル及び未承認物質クロルフェナピル、スペイン産イガイの下痢性貝毒 (DSP) オカダ酸、イタリア及びスペイン産解凍イカのカドミウム、産出国不明食品サプリメントの未承認新規食品ベルベリン、トルコ産オランダ経由グレープフルーツのクロルピリホス-メチル、ウクライナ産飼料用植物性脂肪の非ダイオキシン様PCB、トルコ産グレープフルーツのクロルピリホス-メチル、ラオス産ベトナム経由パセリの未承認物質ヘキサコナゾール・ピリダベン・未承認物質クロルフェナピル及びクロルピリホス、英国産食品サプリメントの未承認新規食品ヒューペルジンA、トルコ産レモンのプロクロラズ及びブプロフェジン、トルコ産ペッパーのブプロフェジン・アセタミプリド・ラムダ-シハロトリン及び未承認物質クロルピリホス-メチル、イラン産サフランで処理したスイカ種子のアフラトキシン、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮ペッパーのフロニカミド、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、トルコ産生鮮ペッパーのテブフェンピラド、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル及びブプロフェジン、トルコ産生鮮ペッパーのエトプロホス、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド及びスピロテトラマト、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド及びブプロフェジン、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル、中国産ピーナッツのアフラトキシン、インド産有機コーヒー生豆の未承認物質エチレンオキシド、トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド・ブプロフェジン・テブフェンピラド、ガーナ産パーム油の未承認着色料スーダンⅣ、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産オレンジのビフェントリン及びピリミホスメチル、ボリビア産ピーナッツのアフラトキシン、北マケドニア産生鮮キャベツのクロルピリホス、マレーシア産パウダーフリーラテックス手袋の高濃度の総溶出量、中国産メラミン製スナックボウルからのホルムアルデヒドの溶出、インド産ウクライナで包装した紅茶のジノテフラン、ウクライナ産冷凍キノコの高濃度の放射線セシウム137、

 

[MHRA]個人トレーナーがステロイドや未承認医薬品をオンライン販売したため投獄された

PT jailed for sale of steroids and unlicensed medicines online

28 May 2021

https://www.gov.uk/government/news/pt-jailed-for-sale-of-steroids-and-unlicensed-medicines-online

自称パーソナルトレーナーNeil Hone に31ヶ月間の有罪判決

 

[Defra]毛皮の取引の根拠募集

Call for evidence launched on fur trade

31 May 2021

https://www.gov.uk/government/news/call-for-evidence-launched-on-fur-trade

・毛皮の取引についての見解を理解するための根拠を求める

・一般の人々、ファッション業界、ビジネスから意見を

・根拠は将来の政策を検討するために使われる

一連の動物の福祉行動計画の一環

毛皮のための畜産はイングランドのウェールズで2000年から、スコットランドで2002年から禁止されている。ある種の皮や毛皮の取引については厳格な規則が既にある

 

[BfR]BfR Corona MONITOR

25–26 May 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/210525-bfr-corona-monitor-en.pdf

(検査したヒトの割合が増えた他はあまり変わらないような

ワクチン接種はそこそこ進んでいるはずなのだが)

 

[RIVM]報告書

-消費者製品と食品の安全性評価における新しいアプローチ方法論

New Approach Methodologies in the safety assessment of consumer products and food

28-05-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/new-approach-methodologies-in-veiligheidsbeoordeling-van-consumentenproducten-en

食品と化粧品や洗剤、布製品、おもちゃなどのような消費者製品はヒトにとって安全でなければならない。消費者製品と食品には化学物質が含まれる。これらが安全かどうかの評価は国際レベルで行われていて主に動物実験がもとになっている。EUは動物実験を減らしたい。消費者製品と食品中の化学物質が安全かどうかを動物実験の結果を使わずに評価するのはまだ可能になっていない。それは化学物質のヒトへの安全性を適切に評価できる動物を使わない方法がないからである。

動物実験代替法の開発には期待できる。その中には体外で培養された細胞やコンピューターモデルで影響を調べるものが含まれる。研究者らは新しい方法が、例えばパーキンソン病やアルツハイマー病のような、動物実験では不足していた情報を提供できるかどうか調査している。新しい方法の使い方について安全性評価に関わる全ての人たちが国際的に協力することが重要である。

RIVMによる概要報告書。

 

-国際気候政策:気候変動を抑制することで得られるオランダの健康上の利益

International climate policy: health gains in the Netherlands through limiting climate change

28-05-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/mondiaal-klimaatbeleid-gezondheidswinst-in-nederland-bij-minder-klimaatverandering

気候変動は既にオランダ人の健康と安全性に目に見える影響を与えている。将来の影響は温室効果ガスを減らせば制限できる。そうでなければ気温と海水面が上昇し続ける。それは熱波や洪水としてオランダ人の健康上の脅威となる。

(暑さによる死亡と皮膚がん増加、花粉症や感染症増加を想定)

 

-65才以上の人の少なくとも87%が少なくとも一回ワクチン接種した:接種率は高く地域差は少ない

At least 87% of people over 65 vaccinated at least once: high turnout, few regional differences

05/29/2021

https://www.rivm.nl/en/news/at-least-87-of-people-over-65-vaccinated-at-least-once-high-turnout-few-regional-differences

予防接種キャンペーン開始から4ヶ月。オランダ「バイブルベルト(キリスト教篤信地帯)」と大都市でやや接種率が低い

 

[CDC]大統領の2022年会計年度予算についてのCDCの声明

CDC Statement on President’s Fiscal Year 2022 Budget

May 28, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/s0528-fiscal-year-2022.html

CDCの予算要求は過去20年近くで最大の増加であり、CDCは米国の公衆衛生システムの中核となるインフラに投資できるだろう

(内容略)

 

[ProMED]メタノール中毒 インド:(ウッタルプラデシ)疑い、致死

Methanol poisoning - India: (UP) suspected, fatal

2021-05-30

https://promedmail.org/promed-post/?id=8404202

Date: Fri 28 May 2021 Source: ABC News [edited]

インド北部で汚染アルコールを飲んだ後少なくとも11人が死亡6人が重体、と当局が5月28日に述べた。Aligarhの村で無許可でリキュールを販売していた4人を警察が逮捕した。州政府は調査を命令した。

インドでは違法酒による死亡はよくあることで、安価な酒にはしばしばメタノールが入っている。2019年には少なくとも2つの事件で133人が汚染リキュールで死亡している

 

[ProMED]COVID-19更新(第189報):

COVID-19 update (189): th.thrombocytop. synd. opinion, air purifier, immune. WHO

2021-05-30

https://promedmail.org/promed-post/?id=8409889

[3] 空気清浄機

Date: Thu 27 May 2021 Source: Mother Jones [abridged, edited]

再開を切望し、対策費用の援助を受けて、学校が空気清浄機に何百万ドルも使っている。しかしそれらは安全なのか?

(長い記事の紹介。専門家は薦めないにも拘わらず、空気をきれいにするとか除菌するとかいう製品が販売されている)

 

[APVMA]2021年5月上院概算要求開会挨拶-Lisa Croft氏

Senate Estimates May 2021 opening address – Ms Lisa Croft

27 May 2021

https://apvma.gov.au/node/86286

私は上院議員にオーストラリアの農家が現在直面している困難な状況、特にマウスの大発生に関連して、知らせることから始めたい。マウスの大発生に対応して、APVMAは緊急認可を処理していてこれまで5件を発行している。我々は企業とともにアウトブレイクに襲われた地域を支援するために働いていて現在さらに3件の緊急認可を検討している。そのうち二つがニューサウスウェールズ一時産業省からで、ブロマジオロンの使用許可を求めている。APVMAはメディアやソーシャルメディアでAPVMAがこれらの申請を既に認めたというデマが出回っていることを承知している。はっきりさせるが、まだ検討中である。

全ての許可は安全性、有効性、取引基準などを満たさなければならない

参考

オーストラリアのマウス大発生-写真

Australia’s mouse plague – in pictures

Fri 28 May 2021

https://www.theguardian.com/artanddesign/gallery/2021/may/28/australia-mouse-invasion-in-pictures

 

[WHO]WHOは重症COVID-19リスクを減らすために禁煙する人々を支援する

WHO supports people quitting tobacco to reduce their risk of severe COVID-19

28 May 2021

https://www.who.int/news/item/28-05-2021-who-supports-people-quitting-tobacco-to-reduce-their-risk-of-severe-covid-19

・世界禁煙デーWHO事務局長特別賞発表:インド保健省とBath大学

・喫煙者はCOVID-19の重症と死亡リスクが40-50%高い

・WHOはViber、WhatsApp、 FB Messenger、 WeChat および AI 企業 Soul Machinesと協力して無料のデジタル禁煙ツールを届ける

以下から

世界禁煙デー

World No Tobacco Day 2021

31 May

https://www.who.int/campaigns/world-no-tobacco-day/world-no-tobacco-day-2021

 

論文

-フレーバー電子タバコの禁止が十代の喫煙につながった可能性がある、研究が発見

Ban on flavored vaping may have led teens to cigarettes, study finds

28-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/yu-bof052821.php

2018年にサンフランシスコがフレーバー付きタバコ製品の販売禁止を圧倒的多数で投票により成立させたとき、公衆衛生提唱者は祝福した。タバコは公衆衛生上の脅威で、フレーバーは特に若者に魅力的だから。

しかしYale公衆衛生大学院の新しい研究によると、この法律は逆効果だった可能性がある。この禁止の後、サンフランシスコの高校生の普通のタバコを吸う確率が、禁止していない地域に比べて二倍になった。JAMA Pediatrics

普通のタバコより電子タバコの方が健康影響ではましであること、電子タバコはフレーバーがないと魅力がないこと、が背景。FDAは燃やす製品のフレーバーを禁止した。著者等は全てのタバコを成人のみに限定することを提案

 

 

-志賀毒素産生性大腸菌O157:H7のクラスターがヒトの新興感染源としての生のペットフードを強調

A cluster of Shiga Toxin-producing Escherichia coli O157:H7 highlights raw pet food as an emerging potential source of infection in humans

Lukeki Kaindama et al., Epidemiology & Infection

https://www.cambridge.org/core/journals/epidemiology-and-infection/article/cluster-of-shiga-toxin-producing-escherichia-coli-o157h7-highlights-raw-pet-food-as-an-emerging-potential-source-of-infection-in-humans/71BE0F01EA29410FC472F1B4664FD0EB

オープンアクセス

ペットになまの餌をあげることが流行っていてそのためヒトの中毒も増えているという報告

 

関連

ニューヨーク州農業市場省

消費者警告:Breese Hollow乳業の未殺菌ミルクにリステリア汚染

Consumer Alert: Listeria Monocytogenes Contamination in Breese Hollow Dairy Raw Milk

MAY 27, 2021

https://agriculture.ny.gov/index.php/news/consumer-alert-listeria-monocytogenes-contamination-breese-hollow-dairy-raw-milk-0

(ここは細菌検出初めてではない。環境保全とかを売り文句にしている農場。殺菌しようよ)

 

-母乳開始の人種および民族的格差-米国、2019

Racial and Ethnic Disparities in Breastfeeding Initiation ─ United States, 2019.

Chiang KV,et al.  MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2021;70:769–774

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7021a1.htm?s_cid=mm7021a1_w

過去10年で母乳を与える率は増加してきたが人種による差がある。2019年の3,129,646の出生証明データを用いて解析したところ、全体の母乳開始率は84.1%だったが、アジア系の母親が90.3%なのに対して黒人は73.6%と差があった。州による差もあった。

 

-慢性痛再考

Rethinking chronic pain

THE LANCET EDITORIAL| VOLUME 397, ISSUE 10289, P2023, MAY 29, 2021

Lancetの慢性痛シリーズは、慢性痛が現在進行中の怪我の指標であり活動を停止する必要があると言うよくある誤解を否定する。そうではなく、慢性痛はしばしば異常な神経信号の産物であり、多面的治療が必要な生物心理学的次元がある。しかし慢性痛は複雑で、その治療は英国ガイドラインについての懸念が示すように悩ましいものである場合がある。

 

-カンボジアは議論の多いCOVID-19制限を止める

Cambodia ends controversial COVID-19 restrictions

Megan Tatum

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10289, P2035, MAY 29, 2021

何十万人もの人を家から出ないようにさせ何週間も食品を与えなかった厳しい政策が終わった。Megan Tatumが報告する。

2021年4月から、タイ国境近くのPoipet市やSihanoukville、プノンペンのいくつかの地域が厳しいCOVID-19対策下にあった。レッドゾーンとされた地域では、一時30万人が医療とCOVID-19検査とワクチン以外のどんな理由でも家を出られなかった。市場が閉鎖され政府の食料が必要なところに届かなかったため何千人もの人が食料がなくなった。5月19日に地元メディアが制限緩和を報道史5月20日に全てのレッドゾーンが解除された。多くの人が既に限界だった。

カンボジアは2020年全体で患者数がたった366などパンデミックの初期の対応で賞賛されてきた。しかし今年2月以降増加し5月12日までには感染者累積2万人以上死亡130人に増加した。ピーク時の5月4日は1日938人だった。4月14日に厳しい制限が行われたがその結果は「社会の危機」であった。レッドゾーンに4週間おかれた人々は食品が入手できずお金を稼ぐこともできず、一部は絶望して通りに出た。政府の援助は全く足りず、準備ができていなかった。

(ウイルス抑制するには人間がいなければいい?)

 

その他

-Scienceニュース

Bidenは科学予算の大幅増を探る

Biden seeks big increases for science budgets

By Science News StaffMay. 28, 2021 ,

https://www.sciencemag.org/news/2021/05/biden-seeks-big-increases-science-budgets

(日本も増やそう。結局科学でしか解決できないんだから)

 

-あなたの質問:ゴールドフィンガーのJill Mastersonのように全身金色に塗られたら本当に窒息するのか?

You asked: Can someone really suffocate from being covered with gold paint like Jill Masterson in Goldfinger?

https://www.mcgill.ca/oss/article/did-you-know/you-asked-can-someone-really-suffocate-being-covered-gold-paint-jill-masterson-goldfinger

ジェームズ・ボンドはMに彼女は皮膚呼吸ができなくなって死んだと語ったが、実際そんなことがあるのか?

ノー。我々は皮膚で呼吸していない。ジェームズ・ボンドはこの事実を知らなかったようだ。しかし映画監督は信じていたようだ

 

-NHSが、懸念されるTikTokの流行で金属ボールの禁止を呼びかける

NHS call for metal balls to be banned after worrying TikTok trend

30 MAY 2021

https://www.essexlive.news/news/essex-news/nhs-call-metal-balls-banned-5472161

小さな金属磁石をフェイク舌ピアスに使って飲み込んでしまう人が増加

イングランドでは過去3年で少なくとも65人の子どもが磁石を飲み込んで緊急手術のため入院していてNHSは今月初めに患者安全性警告を出した

 

-予防接種率が最も高い一部の国でCovidの死亡と感染急増に直面している-専門家は一部は自己満足のせいという

Some Countries With The Highest Vaccination Rates Are Facing A Surge In Covid Deaths And Infections–Experts Say Complacency Is Partly To Blame

May 29, 2021  Robert Hart

https://www.forbes.com/sites/roberthart/2021/05/29/some-countries-with-the-highest-vaccination-rates-are-facing-a-surge-in-covid-deaths-and-infectionsexperts-say-complacency-is-partly-to-blame/?sh=757956854457

ウルグアイ、バーレーン、モルジブ、チリ、セイシェル。大体50%超の接種率。ただし中国産等。

あまりにも早く制限を緩和したため人々がもう大丈夫と思ってしまったと

 

-オーストラリアのビクトリアのCOVID-19クラスターが51人に膨れ、今後数日が「重要」

Australia's Victoria COVID-19 cluster swells to 51, next few days 'critical'

May 31, 2021  Swati Pandey

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/australias-victoria-state-reports-5-new-community-covid-19-cases-2021-05-30/

月曜日に11人の新たな市中感染を報告

介護施設が関係していて懸念される、7日間のロックダウンに入っている

 

-反ワクチン郡保安官代理がフェイスブックでワクチンを嘲笑して間もなくCOVID-19合併症で死亡

Anti-vaxxer sheriff's deputy dies from COVID-19 complications shortly after mocking the vaccine on Facebook

Joshua Zitser Sun., May 30, 2021,

https://ca.news.yahoo.com/anti-vaxxer-sheriffs-deputy-dies-120803899.html

コロラドの33才。マスクも拒否していた。殉職と発表

 

-ムコール症(黒カビ):インドのAYUSH省は人口を減らそうとしているのか?

Mucormycosis (black fungus): is the Indian AYUSH ministry trying to decimate the population?

29 May 2021

https://edzardernst.com/2021/05/mucormycosis-black-fungus-is-the-indian-ayush-ministry-trying-to-decimate-the-population/

インドのAYUSH省には無責任なことをしてきた実績がある。今度はムコール症をホメオパシーで治療するというガイドラインだ。この発表の極めて重大な部分を紹介させて欲しい。

(以下画像付き引用。各種ホメオパシーレメディが推奨されている)

現在のインドでのムコール症の急増は重症Covid-19患者へのステロイドの使用がきっかえである。ホメオパシーが効果があると証明されていないことは言うまでもない。AYUSH省は手を出さないほうが患者の生存には良いだろう。

(一般的なCovid-19治療ガイドラインをインドではAYUSHプラクティショナーにやらせてたので、ステロイド濫用したんじゃないかと思う。まともな教育せずに医者認定する、ってそういうこと)

2021-05-28

[EFSA]ニュース等

-統合評価のための化学物質のグループ分け―意見募集!

Grouping chemicals for joint assessments – have your say!

25 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/grouping-chemicals-joint-assessments-have-your-say

本日パブリックコメント募集のために発行されたEFSAのガイダンス案の目標は、「化学物質混合物」の評価を行うための食品と飼料の安全領域全体からの化学物質のグループ分けである。

人々、動物、環境は同時に様々な暴露源から複数の化学物質に暴露される可能性がある。この文書案は化学物質混合物によるリスクを評価するためのツールやアプローチを展開する長期戦略の最新のものである。これらは、農薬、汚染物質、食品添加物などの特定の規制分野の個別の物質の評価を補完できる。

このガイダンス文書案が提案していること

・まず最初に、ヒトでの毒性作用情報について化学物質のグループを定義するために「ハザードによる」の基準を用いる。この種の情報が不足している場合は、ヒトへの一般的な影響に基づいてグループ分けできる。例、肝臓に損傷を与える全ての関連化学物質(EFSAはすでにこのアプローチを農薬グループの累積リスクを評価するのに用いている)。

・化学物質の可能な組み合わせがたくさんあるので、化学物質グループに優先順位をつける方法が必要である。これらはリスクベース(すなわち、その危険な特性とそれらへのヒトの暴露の両方を考慮する)、あるいは単に暴露による、の両方の可能性がある。

このガイダンス案には、ハザードによる基準の実際的応用や、化学物質グループ化の優先順位付け方法の使用を説明するケーススタディが含まれている。

私達の科学者は、化学物質リスク評価の専門家や実践者、食品安全のこの複雑で動きの速い分野に興味のある他の人々や機関からのフィードバックを享受したい。

・パブリックコメント募集:複数の化学物質への複合暴露のヒトのリスク評価のための、化学物質を評価グループにグループ分けするための科学的基準に関するガイダンス文書案

このガイダンスは、複数の化学物質への複合暴露を評価するための方法論的枠組みを作った、EFSAの‘MixTox’ガイダンスへのフォローアップである。この作業は2021年後半に開催が計画されている欧州と国際パートナーとのEFSAのワークショップの焦点になる。

 

-認可更新のための鶏肥育用ジメチルグリシンナトリウム塩(Taminizer D)からなる飼料添加物の評価(Taminco N.V.)

Assessment of the feed additive consisting of dimethylglycine sodium salt (Taminizer D) for chickens for fattening for the renewal of its authorisation (Taminco N.V.)

EFSA Journal 2021;19(5):6621  25 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6621

(科学的意見)

 

[FDA]FDAとFTCは違法に不妊治療と宣伝するダイエタリーサプリメントを販売した5つの会社に警告文書を送る

FDA and FTC Send Warning Letters to Five Companies for Illegally Selling Dietary Supplements Claiming to Treat Infertility

May 26, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-and-ftc-send-warning-letters-five-companies-illegally-selling-dietary-supplements-claiming-treat

米国食品医薬品局(FDA)と連邦取引委員会(FTC)は、不妊や他の生殖に関する健康状態の治療、処置、緩和、予防を宣伝する違法なダイエタリーサプリメントの販売で5企業に警告書を発行した。これらの文書で議論されたダイエタリーサプリメントは未承認の新薬で、FDAはその用途が安全で効果があると評価していない。

疾病管理予防センターによると、妊娠可能な年齢のおよそ600万人のアメリカ人女性が、妊娠したり妊娠を継続する困難に直面している。安全で効果的な治療法を探す代わりに、不妊や他の生殖に関する健康状態の治療、処置、緩和、予防を宣伝する未承認の製品に頼る消費者は、危害を被ったり適切な治療を受けられない可能性がある。

警告書を送られた企業

・LeRoche Benicoeur/ConceiveEasy

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/leroche-benicoeur-dba-conceiveeasy-613647-05202021

・EU Natural Inc.

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/eu-natural-inc-605871-05202021

・Fertility Nutraceuticals LLC

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/fertility-nutraceuticals-llc-605595-05202021

・SAL NATURE LLC/FertilHerb

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/sal-nature-llcfertilherb-605597-05202021

・NS Products, Inc.

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/ns-products-inc-605706-05202021

連邦食品・医薬品・化粧品法では、病気の治療、処置、緩和、予防を目的とした製品は医薬品で、ダイエタリーサプリメントと表記されている場合でも医薬品に適用される要件の対象である。FDAが承認した医薬品とは異なり、その作用は、本日告知された警告書の対象となる未承認製品が、その用途に効果的かどうか、適切な投与量がどのくらいか、FDAが承認した医薬品や他の物質とどのように相互作用する可能性があるか、危険な副作用や他の安全上の懸念があるかどうか、評価されていない。

FDAは、15営業日内にこれらの企業から、この問題の対処方法を述べ、製品が法律に違反していないと彼らが考える理由について説得する裏付けとなる情報を提供する回答を要求している。

 

追加情報

・消費者の最新情報

ダイエタリーサプリメントのうその約束に注意

Watch Out for False Promises on Some Dietary Supplements

05/26/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/watch-out-false-promises-some-dietary-supplements

・報道発表

FDAとFTCは不妊治療を主張する違法なダイエタリーサプリメントを販売する5企業に警告

FDA, FTC Warn Five Companies Illegally Selling Dietary Supplements Claiming to Treat Infertility

05/26/2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-ftc-warn-five-companies-illegally-selling-dietary-supplements-claiming-treat-infertility

・ダイエタリーサプリメントについて

Dietary Supplements

08/16/2019

https://www.fda.gov/food/dietary-supplements

 

[FDA]消費者情報 FDAは若者へのたばこの販売を予防する

Help the FDA Prevent the Sale of Tobacco Products to Young People

05/27/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/help-fda-prevent-sale-tobacco-products-young-people

ニコチン中毒を防ぐため、若者がたばこ製品に手を出さないようにすることが重要である。FDAはたばこ製品に関する法律違反の報告の協力を国民に呼びかける。

 

[FDA]警告文書

-Smart Women's Choice

MAY 19, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/smart-womens-choice-614359-05192021

未承認の医薬品、不正表示の問題。

 

-Great Lakes Gelatin Company

MAY 10, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/great-lakes-gelatin-company-612323-05102021

未承認の医薬品、不正表示の問題。

 

- Africana Market LLC

APRIL 29, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/africana-market-llc-614057-04292021

FSVP違反の問題。

 

[FDA]リコール

-Randall Foods Inc. はHurstブランドのガラス瓶入り豆の一部の自主回収を開始する

Randall Foods Inc. Initiates Voluntary Recall of Some Hurst’s Brand Glass Jar Beans

May 25, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/randall-foods-inc-initiates-voluntary-recall-some-hursts-brand-glass-jar-beans

 

-Medically Minded手指用消毒液は表示されないメタノールのため全国的な自主回収の拡大

Medically Minded Hand Sanitizer– Nationwide Recall Expansion Due to The Presence of Undeclared Methanol

May 25, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/medically-minded-hand-sanitizer-nationwide-recall-expansion-due-presence-undeclared-methanol

 

[SFA] 適正な食品安全、衛生及び安全管理策の保証の遵守に関する通知

CIRCULAR ON OBSERVING GOOD FOOD SAFETY, SANITATION AND  ENSURING SAFE MANAGEMENT MEASURE

27 May 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/covid/circular-on-observing-good-food-safety-sanitation-and-smmc84d9141a320484dbc3083683de7ce86.pdf

SFAはすべての食品事業者に、食品が衛生的に調理され食べて安全であることを保証するために必要な予防策をとるよう再度通知する。

 

[SFA] 日本産食品の輸入要件の変更

CHANGES IN IMPORT REQUIREMENTS OF FOOD PRODUCTS FROM JAPAN

27 May 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/circulars/2021/changes-in-import-requirements-of-food-products-from-japan_27-may-2021.pdf

SFAは2021年5月28日より、福島県産の輸出前検査証明書の提出に関する輸入要件を求めないことを通知する。

 

[FSA] FSA理事会はFSAの戦略変更計画とCOVID-19からの回復に関する情報を歓迎する

Board welcomes updates on the FSA’s strategic change programmes and recovery from COVID -19 adaptations

27 May 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/board-welcomes-updates-on-the-fsas-strategic-change-programmes-and-recovery-from-covid-19-adaptations

2021年5月26日水曜日に行われた会議で、FSA理事会は食品と飼料の規制の枠組みについての3つのペーパーを検討した。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 157-21

28 May 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20157-21.aspx

パブリックコメント募集

電解質飲料の組成と表示について

 

Call for comment on proposed changes to the regulation of electrolyte drinks

28/05/2021

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-proposed-changes-to%C2%A0the-regulation-of-electrolyte-drinks.aspx

電解質飲料の炭水化物の最小量を1Lあたり50gから20gに引き下げること、および健康強調表示三種類を認める提案。それ以外の表示は禁止

(激しい運動時の水分補給;激しい運動後の水分補給;パフォーマンス維持のための水分補給。激しい運動は最低60分で、電解質飲料は 200-340 mOsm/kg)

2021年7月9日まで

 

[DHSC]保健社会福祉大臣のコロナウイルスについての声明:2021年5月27日

Health and Social Care Secretary's statement on coronavirus (COVID-19): 27 May 2021

https://www.gov.uk/government/speeches/health-and-social-care-secretarys-statement-on-coronavirus-covid-19-27-may-2021

記者会見の議事録

昨日4月12日以降で最も多い3542人の新たな患者が報告された。

ホットスポット地域では検査とワクチン接種を増やしている。

入手できる根拠の全ては、あなたと家族と地域を守る最良の方法は予防接種であることを示している。ボルトンでCOVIDで入院している49人のうち、ワクチンを2回受けた人はたった5人である。病院はよく機能していて全ての必要な人が受け入れられる。

「もしワクチンがなかったらと考えると恐ろしい、どうか人々にワクチンを受けるよう勧めてください」

今週のONSのデータは成人の4人中3人がCOVID-19抗体をもっていることを示す。50才以上では90%になる。この接種率をさらに上げたい。

(これまでのはしかやインフルエンザのアウトブレイクがあった時の言い方に近くなってきた。)

 

[RIVM]ライム病の後、長期的症状はよくある

Long-term symptoms more common after Lyme disease

05/27/2021

https://www.rivm.nl/en/news/long-term-symptoms-more-common-after-lyme-disease

ライム病になった人の1/4以上で長期症状が残り治療後も日常生活に制限がある。症状には疲労、痛み、集中力の問題などがある。こうした症状はライム病でない人にもあるが、頻度と重症度がライム病患者で大きい。

 

[NASEM]工学アカデミーから バイオテクノロジーの革新とプラットフォームでヒト健康を守る

Protecting Human Health through Biotechnology Breakthroughs and Platforms

| May 25, 2021

https://www.nationalacademies.org/news/2021/05/protecting-human-health-through-biotechnology-breakthroughs-and-platforms

Flagship PioneeringのCEOでModernaの共同設立者で会長のNoubar Afeyanがワクチンについて語る

2010年までには大学の研究室で、ある種の化学修飾を施したmRNAが、有害な免疫応答が少なくコードされたタンパク質を効率よく翻訳できることがわかっていた。そこで我々はLS18というプロジェクトを開始した(モデルナの前身であるFlagship Pioneeringが取り組んだ18番目の科学的プラットフォームという意味)。目的は?mRNAを新しいクラスのヒト医薬品にするために必要とされる、必要な化学修飾、in vivo配送システム、mRNAのデザインと最適化ソフトウェア、自動製造と大規模製造プロセスを開発すること。

モデルナは過去10年を生命工学、化学工学、システム工学に費やしてきた。工学分野の多くの進歩と発明が我々の技術を可能にした。進歩はあり、20億ドル以上を費やしたものの、2020年初めまでヒト用医薬品として認可されたmRNAは一つもなかった。Covid-19が一夜にして全てを変えた。

(一部のみ。面白い。アメリカの科学の強さ。)

 

Nature & Scienceニュース

-でたらめ論文がまだ学術文献に潜んでいる

Gibberish papers still lurk in the scientific literature

27 May 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01436-7

問題が発覚して何年も経つのに、コンピュータプログラムによって作り出された意味のない研究論文がまだ学術文献に紛れている。一部の出版社はNatureにそれらを取り下げると語った。200以上になるだろう

 

-食事と運動は認知症リスクを下げられるか?厳密な臨床試験がそれを知ることを目指す

Can diet and exercise lower your risk of dementia? Rigorous clinical trials aim to find out

By Mitch Leslie May. 27, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/05/can-diet-and-exercise-lower-your-risk-dementia-rigorous-clinical-trials-aim-find-out

過去3年間、オーストラリアの約6000人の中高年がバーベルを上げ、野菜と全粒穀物をたくさん摂り、ストレスを鎮めようとし、コンピューターでクイズをしてきた、全て認知機能を維持するために。これはMaintain Your Brain(脳を維持する)という臨床試験の一部である。

科学者は何十年もアルツハイマー病の治療薬開発を目指してきたが、最近いくつかの候補薬が臨床試験に失敗した。そして今は期待は予防にシフトしてきている。ライフスタイル要因の複合影響は強いが、研究者らはどれが脳の機能保持に役立つのか決定的根拠は持っていない。観察研究では因果関係は証明できないが介入試験はお金がかかり滅多になかった。

現在30ほどの試験が行われており今後10年で結果が出てくるだろう。

 

-COVID-19薬研究者に疑問を提示して法的脅威に直面する研究不正コンサルタントの回りに科学者が結集

Scientists rally around misconduct consultant facing legal threat after challenging COVID-19 drug researcher

By Cathleen O’Grady May. 27, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/05/scientists-rally-around-misconduct-consultant-facing-legal-threat-after-challenging

科学の高潔性コンサルタントのElisabeth Bikが、フランスの議論の多い微生物学者Didier Raoultの代理人弁護士からハラスメントの非難と脅迫メールを送られ、1000人以上の科学者が彼女を支持する公開文書に署名した。Didier RaoultはヒドロキシクロロキンをCOVID-19治療薬として宣伝したことで有名である。Bikは論文の画像不正操作を見つける専門家で、Raoultのヒドロキシクロロキンが効果があったと主張する小規模試験の論文について懸念を表明していた。

BikにはRaoultの同僚や匿名の支持者たちから何ヶ月にもわたるtwitterでの嫌がらせも行われている。内容はBikが製薬企業からお金をもらっているとか容姿への攻撃、住所の暴露など。こうした行為は社会システムとしての科学を脅かすものである、とBikを支持するバージニア大学の社会科学者Brian Nosekはいう。

Natureでも取り上げている

Scientific image sleuth faces legal action for criticizing research papers

27 May 2021  Holly Else

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01430-z

(研究不正を暴かれたせいで虐められたから不正を指摘した人が悪いという理屈?Raoultの件にはマクロン大統領も責任あるだろう。トランプ大統領のおかげで目立たなかったけど)

 

論文

-社会経済的に不利な青少年の食事はロックダウン中に悪化した

Socioeconomically disadvantaged adolescents' diets worsened during lockdown

27-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/uodc-sda052721.php

公共政策は栄養と健康に関する不平等をますます増やさないようにする必要がある

Nutrientsに発表された12-18才のカタルーニャの303人の調査

 

-コロナウイルス制限下で世界中の身体活動レベルと福祉は落ち込んだ

Physical activity levels and well-being sink worldwide during coronavirus restrictions

27-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/guf-pal052721.php

14カ国約15000人の調査。自己申告による中程度の運動は平均41%低下、強い運動も42%低下。特に70才以上で顕著。精神的福祉は劇的に低下し73%が劣化したと回答し鬱リスクのある人が15%から45%に3倍になった。これらは女性と若い人で大きい。

一方家族と過ごす時間が増えた等で健康が改善したと答えた人は14-20%

 

-都市土壌の鉛濃度は減少しているがホットスポットは残る

Lead levels in urban soil are declining but hotspots persist

27-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/du-lli052721.php

鉛ベースの塗料やガソリンの使用が禁止されて数十年、一部の都市土壌にはまだ子ども安全性ガイドラインを超過する鉛が含まれる

Environmental Science & Technologyに発表されたノースカロライナ州ダラムでの測定結果。EPAの土壌ガイドラインは400mg/kg

(鉛なんて流される以外では減らないだろう。「永遠の化学物質」、なんて鉛を前にしたら言えない)

 

-恐怖ではなく、目標の重要性と他人の行動があなたにCOVID-19対策を好ましく思わせる

Not fear, but goal importance and others' behavior makes you favour COVID-19 measures

27-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/tpao-nfb052721.php

個人や社会が、COVID-19パンデミックの拡大を緩和するための政府の厳しい制限を支持するか、ライフスタイルを劇的に変えることに前向きかどうかについての決定要因の初期研究は多くが恐怖や認識されているリスク、年齢、政治的見解を探ったものであった。チューリッヒ大学の心理学者Charlotte Kukowskiらは他人の行動への人々の認識の影響を調べた。他の市民がどうするかに関心が高く彼らに役割を果たすことを期待する人の方が政府の規制を支持する傾向がある。Social Psychological Bulletin

 

-加齢:食事とライフスタイルでエピジェネティック年齢を戻す可能性についての臨床試験

Aging: Clinical trial on potential reversal of epigenetic age using a diet and lifestyle

27-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/ijl-act052721.php

AGING-USに発表された50-72才の43人の健康な成人男性での8週間のRCT。処置群は食事、睡眠、運動とリラクゼーションガイド、プロバイオティクスと植物栄養素のサプリメントを含む。唾液検体を用いてゲノムワイドメチル化解析を行った。最終的に解析対象になった18人について、8人はメチル化での年齢スコアが開始時より終了時に低下、9人は変化なし、1人は増えた

(何故RCTなのに比較が対照群とではないのか、脱落の理由は何か、といった疑問に答えずに若返りができると主張しているあたりに不信感。アンチエイジング界隈はこんなのばっかり。こっちのプレスリリースのほうがさらにひどいか

Three years younger in just eight weeks? A new study suggests yes!

27-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/ijl-tyy052721.php

 

その他

-「オーストラリア要塞」:何故開国要請は抵抗されるのか

'Fortress Australia': Why calls to open up borders are meeting resistance

By Frances Mao

https://www.bbc.com/news/world-australia-57224635

オーストラリアは世界のCovid成功物語の一つだった。それは概ね国境閉鎖が早かったからで人々もそれを支持した。しかしこの「要塞」政策には不安が高まっている。最近オーストラリアは2022年半ばまでは開国しないと発表したことが不安を強化した。再び世界に戻るための計画を求める声が大きくなっている

開国が遅れる理由はワクチンの遅れで、ウイルスが少なかったので始めるのが遅かったが現在はワクチン躊躇が増加している。またCovidのせいでもともと保護主義で島国根性だった国民性がさらに強くなったと主張する人もいる。多くの人は安全に閉じこもっているのが幸福だと感じている。

 

-懐疑主義者への警告-ポルトガルからの恐ろしい話

A Word of Caution to Skeptics… A Chilling Story from Portugal

Published Tuesday 25 May 2021  By guest blogger João Júlio Cerqueira

https://edzardernst.com/2021/05/a-word-of-caution-to-skeptics-a-chilling-story-from-portugal/

ポルトガルでメディアでアルカリダイエットや大腸洗浄などの疑わしい健康法を宣伝する人を批判してきたJoão Júlio Cerqueiraが、ホメオパシーや鍼麻酔を宣伝する中国伝統医、レイキを使う看護師、ナチュロパス、COVID-19 を否定する医療専門職国際ネットワーク“Doctors For the Truth”などから訴えられていて助けを求めている

“Doctors For the Truth”

https://vozdeguanacaste.com/en/the-international-network-of-doctors-for-the-truth/

ドイツで始まってスペインで強力になった