2021-11-04

[FDA]FDAは魚を食べることについての更新助言を発表

FDA Issues Updated Advice about Eating Fish

October 28, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-updated-advice-about-eating-fish

米国食品医薬品局(FDA)は、「アメリカ人のための食事ガイドライン(DGA)2020-2025年版」を反映した、魚を食べることに関する最新の助言を発表した。米国環境保護庁(EPA)と連携して行われた今回の更新は、前回2019年に出された助言を改訂する。この助言では、魚と貝類を総称し「魚fish」としている。

魚を食べることについての全体的な助言は変わらず、見やすいよう助言の見た目が変更されたが、表の魚の種類に追加及び削除はなく、魚の種類の分類方法にも変更はない。また、推奨される摂取量や分量についても変更はなかった。妊娠中または授乳中の人は、週に2〜3回(合計8〜12オンス)魚を食べることを勧め、子どもには表の「ベストチョイス」から週に2回(年齢に応じて合計2〜8オンス)魚を食べることを明確にした。

子どもの脳や免疫系の発達のため、また、健康的な食生活の一環として、魚を食べることを勧め、水銀含有量の少ない「ベストチョイス」の魚を子どもや妊娠中及び授乳中の人が食べることを引き続き勧める。缶詰、冷凍、鮮魚のいずれも重視される。

改訂による追加内容

親、介護者、妊娠中及び授乳中の人への助言は、水銀に基づいて、どの魚を食べるべきか、どのくらいの量をどのくらいの頻度で子どもに食べさせるべきかの参考になる。インフォグラフィックも新しく用意し、以下は更新助言の追加情報である:

・1歳の子どもは、週に2回、約1オンスの魚を食べてよい(「ベストチョイス」リストより)。

・胎児の認知機能の発達を助けることがmoderate(中程度)の科学的エビデンスで示されているため、妊娠中の魚の摂取は勧められる。

・魚は、子供の脳、免疫系、脊髄の発達に必要な重要な栄養素を含む。オメガ3及びオメガ6脂肪、鉄分、ヨウ素及びコリンなどの栄養素は、脳の発達を支え、コリンは乳児の脊髄の発達を支える。鉄分と亜鉛は子どもの免疫系を支える。

・健康的な食生活の一環として魚を食べることが心臓の健康に役立つという強いエビデンスがある。中程度の科学的エビデンスで、魚を含む健康的な食生活が太りすぎや肥満になるリスクや股関節骨折、結腸がん及び直腸がんのリスク低下に関連することを示す。

今後の予定

FDAのCloser to Zero実行計画の一環として、2022年から乳幼児が摂取する魚を含む食品中の水銀に関する現在の研究結果を評価する予定である。

*Advice about Eating Fish

https://www.fda.gov/food/consumers/advice-about-eating-fish

 

[FDA]FDAは暫定販売許可に関するガイダンスを発表する

FDA Issues Guidance on Temporary Marketing Permits

November 1, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-guidance-temporary-marketing-permits

本日、米国食品医薬品局(FDA)は、製造業者が確立された同一性の基準(SOI)から逸脱した試験製品を販売することが可能になるTMP(Temporary Marketing Permit)手続きに関するガイダンスを業界向けに発行した。

 

[FDA]生鮮及び冷凍海産食品を安全に選び提供する

Selecting and Serving Fresh and Frozen Seafood Safely

10/28/2021

https://www.fda.gov/food/buy-store-serve-safe-food/selecting-and-serving-fresh-and-frozen-seafood-safely?mobile=no

米国食品医薬品局(FDA)は魚介類の購入、調理、保存の安全な取り扱い方法を助言する。

 

[HK]法令違反

豚の脂肪のサンプルから基準値超過の残留農薬を検出

Pesticide residue exceeds legal limit in pig fat sample

Tuesday, November 2, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211102_8955.html

豚の脂肪のサンプルから、基準値0.05 ppmを超える0.083 ppmのペルメトリンが検出された。

 

[TGA] TGAは偽のニコチン入り電子タバコ製品について消費者に警告

TGA warns consumers of counterfeit nicotine vaping products

2 November 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/tga-warns-consumers-counterfeit-nicotine-vaping-products

TGAはオンラインで広告販売されている電子タバコ製品の偽造品に注意するよう消費者に警告する。未申告の危険な有効成分を含んでいる可能性がある。

 

[ヘルスカナダ] パン、小麦粉、全粒粉および規格外のベーカリー製品に3つの供給源からの麦芽生成α-アミラーゼの使用を可能にする、許可された食品酵素リストの修正通知

Notice of Modification to the List of Permitted Food Enzymes to Enable the Use of Maltogenic alpha-Amylase from Three Sources in Bread, Flour, Whole Wheat Flour and Unstandardized Bakery Products

2021-10-25

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-permitted-food-enzymes-maltogenic-alpha-amylase.html

ヘルスカナダの食品局はいくつかのマルトジェニックα-アミラーゼをパン、小麦粉、全粒粉、および規格外のベーカリー製品に使用を求める3つの食品添加物について、市販前安全性評価を完了した。2021年10月25日に発効で、食品酵素許可リストが変更された。

 

[SFA]パツリン汚染によるCeres 100% Apple Juice製品のリコール更新

Recall of “Ceres 100% Apple Juice” products due to patulin contamination

Oct 29, 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/extension-of-recall-of-ceres-100-apple-juice-products-due-to-patulin-contamination.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、10月15日のCeres 100% Apple Juiceパツリン基準値超過のリコールを追加拡大。

 

[RIVM]フェイスマスクの化学物質安全性。進行状況報告

Chemical safety of face masks. Progress report

02-11-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/chemische-veiligheid-mondkapjes

2020年6月1日から、オランダでは公共交通機関では「非医療用フェイスマスク」着用が義務となっている。その後全ての公共屋内空間に拡大された。不足により自作したり殺菌剤やエッセンシャルオイルをスプレーしたりする人もいた。非医療用マスクには特別な法的規制は無い。科学の世界やメディアではマスクに含まれる全ての物質や添加剤が吸入しても安全であるとは限らないという兆候がある。そこでRIVMは2020年5月以降自作及び市販のフェイスマスクに含まれる不健康な可能性のある物質の兆候についての記述を収集している。

「抗菌」あるいは「抗ウイルス」のような宣伝をしているフェイスマスクの安全性を評価するために入手できる情報はまだ少ない。(ナノ)銀、(ナノ)銅、二酸化チタン及び/又はグラフェンがしばしば添加されている。添加物の無いフェイスマスクはこれまでのところ化学的視点からは使っても安全である。スプレーやエッセンシャルオイルの使用は保護機能には付加価値は無いようだが望ましくない(アレルギー)反応をおこす可能性はある。

フェイスマスクを作るのにあるいはフェイスマスクに挿入して掃除機の集塵袋やHEPAフィルターを使う人がいるが、それらには臭い吸収剤やバイオサイドが添加されている可能性があり、吸入は安全でない可能性がある。そのためRIVMは集塵袋やフィルターを使ってフェイスマスクを作らないよう助言する。

 

[RIVM]COVID-19入院30%以上増加

Over 30% more COVID-19 hospital admissions

11/02/2021

https://www.rivm.nl/en/news/over-30-percent-more-covid-19-hospital-admissions

10月27日から11月2日の週の新たなCOVID-19入院患者がその前の週より31%増えた。感染者は39%増加

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on YourZooki Ltd

03 November 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/yourzooki-ltd-a20-1083951-yourzooki-ltd.html

ビタミンCサプリメントの「特許をとったリポソームカプセル封入技術で作った」リポソームビタミンCという宣伝に対して、リポソームは含まれないとの苦情申し立て。会社の提出資料はリポソームの存在を立証できていない。

 

-ASA Ruling on Pharmica Ltd

03 November 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/pharmica-ltd-a21-1112357-pharmica-ltd.html

処方のみの医薬品を一般向けに広告した

企業側は「本日勃起不全錠剤10%オフ」には特定の医薬品の名称が含まれないから問題無いと主張したがWebには処方用と非処方用の両方の各種製品リンクがあり、説明がない限り消費者はOTCのみが対象だとは認識しないだろう

 

-ASA Ruling on Vir Health Ltd t/a Numan

03 November 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/vir-health-ltd-a21-1115564-vir-health-ltd.html

同上。こちらは「男性用勃起不全錠剤60%オフ」

 

[FAO]世界の食料と農業–統計年鑑2021

World Food and Agriculture – Statistical Yearbook 2021

https://www.fao.org/documents/card/en/c/cb4477en

 

[APVMA]血液凝固抑制殺鼠剤のレビュー

Review of anticoagulant rodenticides

2 November 2021

https://apvma.gov.au/node/93286

APVMAは血液凝固抑制殺鼠剤のレビューを行う通知を発表した。

この再検討には、第一世代(ワルファリン、クマテトラリル、ジファシノン)と第二世代(ブロジファクム、ブロマジオロン、ジフェナクム、ジフェチアロン、フロクマフェン)が含まれる。APVMAはこれら製品を使用することに関連するリスクの可能性を再評価し、表示がヒトや動物や環境の健康と安全を守るのに適切かどうかを検討する。

レビューの第一段階は検討していることと作業計画へのパブリックコメント募集で、2022年2月2日まで募集する。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2021.10.15〜2021.10.21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43228

2021.10.8〜2021.10.14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43227

 

[MFDS]SNS体験記を利用した不当広告行為389件摘発・措置

サイバー調査団 2021-10-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45850

□ 食品医薬品安全処は、SNS*体験記などを利用して食品などを広告した記事890件について不当広告であるかどうかを集中点検した結果、食品などの表示広告に関する法律に違反した389件を摘発しサイトの停止と行政処分を要求した。

○ 点検対象は、食品・健康機能食品に対する体験記・使用後記に「減量」、「免疫力向上」、「不眠症・睡眠に役立つ」などの内容を不当に広告した記事であり、7月と8月2回*にわたって点検した。

* 体験記などの実態調査・自治体点検(532件のSNS投稿対象、7.15〜7.30)

* 食薬処-自治体間合同点検(358件のSNS投稿対象、8.27〜8.31)

□ 主な違反内容は、▲病気予防・治療に対する効能・効果広告262件(67.3%)、▲健康機能食品誤認・混同広告87件(22.4%)、▲消費者欺瞞広告20件(5.1%)、▲虚偽・誇大広告19件(4.9%)、▲医薬品誤認・混同広告1件(0.3%)であり、詳細違反内容は次のとおりである。

○(病気予防・治療効果)液状茶に「不眠症に良い茶」、「喘息・アトピー・鼻炎の治療」などと広告して、病気の予防・治療に効果があると認識される恐れがある広告

○(健康機能食品誤認・混同)その他加工品に「免疫力」、「疲労回復」、果物飲料に「ダイエット、減量」などと広告して、一般食品を健康機能食品として認識させる広告

○(消費者欺瞞)海外直輸入製品に「イソラムネチン成分が炎症に効果」、「ユーカリが抗ウイルス・抗菌効果」などとして広告し、使用した原材料や成分の効能・効果を当該食品などの効能・効果と誤認または混同させる広告

○(虚偽・誇張)その他加工品に「デトックス、むくみ茶」などの表現で身体組織の機能・作用・効果・効能があると広告

○(医薬品誤認・混同)健康機能食品(ビオチン製品)に「食べる脱毛薬」などと広告し、医薬品と誤認または混同させる広告

 

□ 食薬処サイバー調査団団長は、「SNSは個人の経験と情報を共有して他者と交流するサービスという点を悪用して、体験記であるかのように偽装して、製品を広告する手段として利用されており問題となっている」とし、「消費者はSNSで製品を購入する際に、病気治療効能・効果など不当な広告に惑わされないように注意すること」と訴えた。

○ また、「体験記・使用後記・ハッシュタグ(#)を利用した不当広告行為を根絶できるようポータルサイトや販売業者などを対象に、関連協会とともに教育広報を実施し、自主的な管理を誘導する予定」と発表した。

<添付>

1.点検の概要・結果

2.不当広告の主要事例

 

[MFDS]食薬処、非対面の国民体験・参加型プログラムで大きな反響を得る

食生活栄養安全政策課 2021-10-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45845

□ 食品医薬品安全処は、糖類摂取を減らし健康的な食生活を実践するための食習慣改善プログラムである「堂々とした一日」を運営した結果、糖類摂取量および頻度(糖類摂取食事行動)*は26.7%減少し、糖類摂取に関連する栄養知識と食生活の効率性**、実践意志などは10%以上向上したと明らかにした。

* 糖類摂取食事行動:プログラム開始(前)60点→(後)44点

** 食事行動を自らコントロールできるかどうかに対する自信

○ 「堂々とした一日」は、甘い食べ物が好きで糖類摂取量が多い参加者に、栄養士が個人オーダーメード型食事コンサルティングをして、毎週、食習慣改善課題を実践する参加型プログラムである。

- 今回のプログラムは、昨年の「ナトリウム摂取習慣改善(Na 3,000 mg)」に続き二番目に実施するもので、去る7月から9月までのプログラム体験志願者(544人)の食事行動に対するアンケート調査後、糖類摂取食習慣の改善が必要な70人を最終選抜して4週間行った。

<添付> 糖類摂取食習慣改善プログラムの概要

 

[MFDS]安全なデリバリー食品のために、これは必ず守ってください!

食中毒予防課 2021-10-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45844

□ 食品医薬品安全処はCOVID-19状況でデリバリーが増加することで、デリバリー食品による食中毒事故予防と衛生安全管理のために、「デリバリー食品衛生管理マニュアル」を10月21日に発刊した。

□ 主な内容は、▲調理する飲食店の調理前・後の安全管理と包装段階の安全管理、▲配達過程での衛生・安全管理、▲注文客の食品摂取後の保管などの注意事項。

<添付>

1.デリバリー食品衛生管理マニュアル

2.デリバリー従事者の衛生管理要領(ポスター)

 

[MFDS] [報道参考] カドミウムの基準を超過した「輸入冷凍イカ」回収措置

輸入流通安全課 2021-10-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45839

カドミウムの基準を超過した「輸入冷凍イカ」回収措置

食品医薬品安全処は、「輸入冷凍イカ(水産物)」から重金属(カドミウム)が基準値(1.5 mg/kg)より超過検出(2.7 mg/kg)されたため、該当製品を販売中断し回収措置する。

 

[MFDS]流通中の養殖水産物の動物用医薬品残留検査を実施

農水産物安全政策課科 2021-10-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45833

□ 食品医薬品安全処は秋季水産物の消費が増加する時期を迎え、国民が安心して養殖水産物を購入できるように、10月18日から22日まで17の地方自治体と合同で養殖水産物の動物用医薬品残留の有無検査を行う。

○ 今回の回収・検査対象は、養殖過程で動物用医薬品使用量*が多いクロソイ、ヒラメ、白足エビ、ウナギ、ナマズ、ドジョウなどで、卸売市場で流通する多消費養殖水産物総575件**である。

* 水産動物用医薬品販売量/水産物生産量:(’09)178トン/ 1,343トン→(’19)158トン/ 2,445トン→(’20)159トン/ 2,342トン

** 総575件:機関別(17個の市・道および6個の地方庁)25件の回収検査実施

○ 検査の結果、不適切な水産物は速やかに回収・廃棄し、不適合情報は食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)に透明に公開する

○ 参考に、食薬処は昨年、全国卸売市場で販売される水産物310件を回収・検査した結果、動物用医薬品残留基準を超過した水産物4件*を摘発し、該当養殖場に対する安全性調査を実施して過怠金賦課と刑事告発などの措置を行った。

* 魚種名(不適合項目):クロソイ2件(トリメトプリム、フロルフェニコール)、ウナギ1件(オキソリン酸)、スズキ1件(エンロフロキサシン、シプロフロキサシン)

<添付> 韓国養殖品種の現況

 

[MFDS]国際最高レベルの試験法で検査の信頼度を高める

残留物質課 2021-10-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45832

□ 食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院(以下、評価院)は、COVID-19で集合教育が制限される状況で、農薬と動物用医薬品の残留物質試験方法と手順に関する試験・検査機関の理解度を高めるため、食品中の「残留農薬および動物用医薬品多成分試験法*」に関する教育資料を10月18日、評価院ホームページに公開する。

*(農薬)農産物中の残留農薬511種多成分試験法(動物用医薬品)の畜・水産物中の残留動物用医薬品151種多成分試験法

○ 今回の教育資料は、試験者が試験準備から結果判定まで簡単に理解できるように試験の全過程を動画で制作しており、残留物質の定義、既存試験法対比改善事項と試験時の注意点などを要約資料として提供する。

□ 一方、評価院はオランダ食品安全研究院(RIKILT)が主管する「畜産食品中の動物用医薬品残留分析に対する国際比較熟練度評価」で、評価院が開発した「畜・水産物中の残留動物用医薬品151種多成分試験法」を適用し、参加45機関中で最高レベルと評価された。

添付1 残留物質の同時試験法オンライン講義資料

添付2 国際比較熟練度評価の結果の要約

 

[MFDS]リンゴ、なぜ他の果物とともに保管してはいけないのか?

農水産物安全政策課 2021-10-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45829

□ 食品医薬品安全処は、リンゴのように収穫後も植物ホルモンである「エチレン(Ethylene)」を生成して保存性と品質に影響を与える農産物の特性を案内して、これによる被害を最小限に抑える有用な情報を提供する。

○ エチレンは果物や野菜が熟して自然に生成され、植物の熟成と老化を促進させるホルモンで、収穫後にも植物の気孔からガスが排出される。

- バナナ、トマト、柿、キウイなど、あまり熟していない状態で収穫して追熟させる果実の場合、エチレンが果物を迅速かつ均一に熟成させるという利点もあるが、一部果肉を柔らかくしたり、葉緑素を分解して黄色く変色させるなど、農産物の流通や保管時に品質低下の原因となることがある。

○ 収穫後、エチレン生成が多い果物・野菜であるリンゴ、トマト、バナナ、杏、桃、アボカド、プラム、マンゴーなどを、エチレンに敏感な果物や野菜であるキウイ、柿、梨、キュウリなどと一緒におくと、成熟と老化を促進して簡単に腐敗する。

- リンゴ、プラム、杏などはエチレン発生が多く、エチレンに敏感な果物で自ら熟成や老化を促進するため流通・保管に注意する必要がある。

- また、エチレンは葉緑素分解などで野菜の品質を低下させ、▲ブロッコリー、パセリ、ホウレン草は黄色く変色、▲レタスの斑点形成、▲ニンジンの苦味増加、▲タマネギの発芽促進と乾燥、▲アスパラガスの組織が硬くなるなどの現象を発生させる。

□ 果物・野菜を保管する際、エチレンの特性を活用すると品質を維持し保存性を高めるので以下の点を注意する。

○ まず、リンゴ、桃などエチレン発生量が多い果物は、できるだけ他の果物とは別に保管するようにする。

○ 第二、傷ついたり病虫害にかかった果実は、ストレスが原因でエチレンの発生が増加するため保管前に選別する。

○ 第三、エチレンは低温(冷蔵)と酸素濃度(8%以下)、高二酸化炭素濃度(2%以上)で発生が減少するので、空気を遮断する食品用ラップなどで個別包装して低温で保管する。

○ 第四、エチレンは作物の成熟と着色を促進させるので、未熟なバナナ、渋柿をエチレン生成が多い果物、野菜とともに保管すると熟成に役立つ。

<添付>

1.カードニュース

2.エチレンとは?

3.エチレン発生が多い果物、野菜

 

[MFDS]食薬処、企業とともに公共データ拡充に乗り出す

食生活栄養安全政策課 2021-10-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45826

□ 食品医薬品安全処は政府が提供する食品栄養情報に加えて、企業が保有する食品栄養情報も公共データとして活用できるようにする食品栄養情報寄付運動を、食品関連団体(韓国食品産業協会、韓国乳製品協会)、国内代表食品企業15社とともに推進する。

□ 食薬処の実態調査と分析事業などで収集した加工食品の栄養情報*は、食品安全国の「食品栄養成分データベース」で提供しているが、加工食品は非常に多様な製品が新たに発売され既存製品の構成も随時変更されるため、これを集めて実態調査や収集・分析してデータを構築するためには多くの人材と費用がかかる。**

* ①熱量、②ナトリウム、③炭水化物、④糖類、⑤脂肪、⑥トランス脂肪、⑦飽和脂肪、⑧コレステロール、⑨タンパク質、⑩その他の栄養強調表示をする栄養成分

** 製品パッケージなどに記載された栄養成分を消費者は目視で確認できるが、印刷媒体で提供され、収集・分析・結合・共有など可能なデータとして活用するためには別途加工が必要

○ 食薬処はこれらの限界を克服するために、企業が保有している栄養情報を公共データとして活用できるように「食品栄養情報寄付運動」を提案した。

- 10月8日まで参加企業を募集した結果、国内代表食品企業15社が参加意思を明らかにし、業界の意見を取りまとめて、麺類など10品目の食品群*の栄養情報を優先収集する。

* 販売量、多消費・多頻度食品などのデータに基づいて、麺類、炭酸飲料類、パン類、即席摂取・利便性食品、牛乳類、ソース類、コーヒー、植物性油脂類、果物・野菜類飲料、発酵乳類を対象品目に決定

○ 食品栄養情報寄付運動に参加する企業が自社製品の栄養情報を提供すると、食薬処は「食品栄養成分データベース」に新規データを構築すると同時に、既存データを現行化する作業も進める計画である。

<添付>

1.食品栄養情報寄付運動の概念および参加企業現況

2.栄養表示制度

 

[MFDS] [報道参考] 「デメチルタダラフィル」が検出された輸入キャンディの回収措置

輸入流通安全課 2021-10-12

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45820

□ 食品医薬品安全処は、輸入食品等の輸入・販売業者が直接輸入した「マッハキャンディ」を食品小分業の申告なく、賞味期限を偽造・変造して小分・販売した事実を確認した。小分製品である「マッハキャンディ」の回収・検査の結果、「デメチルタダラフィルDemethyl Tadalafil(勃起不全治療剤類似物質)」が検出され、該当製品を販売中断し回収措置する。また、不適合判定を受けた該当製品の小分に使用された輸入製品も全て回収する。

<添付> 回収製品情報

 

[NASEM]出版物

効果的公衆衛生緊急医療対応活動を確保する

Ensuring an Effective Public Health Emergency Medical Countermeasures Enterprise

https://www.nap.edu/catalog/26373/ensuring-an-effective-public-health-emergency-medical-countermeasures-enterprise

公衆衛生緊急医療対応活動PHEMCE再構想するための提言

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News 

November 2021

https://mailchi.mp/e4e078ecd5c1/food-standard-news-1300078?e=21527ddb09

200号

2020-21年次報告書、遺伝子技術と新しい交配技術の定義見直し、GS1 Australiaと協力してブランド食品データベースを作る、アルコールのエネルギー表示、食品安全インシデントとアウトブレイクへのオーストラリアの消費者の反応についての報告書、2021年11月13-21日オーストラリア食品安全週間、等

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 176-21

4 November 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20176-21.aspx

意見募集

Aspergillus fijiensis由来β-フルクトフラノシダーゼ

その他

遺伝子技術と新しい交配技術の定義

 

-意見募集-酵素加工助剤の新しい原材料

Call for comment - new source for an enzyme processing aid

4 November 2021

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment---new-source-for-an-enzyme-processing-aid.aspx

 

その他

-Nature Volume 599 Issue 7883, 4 November 2021

表紙はザトウクジラ

今週号の研究でこれまで報告されていたより数倍多く食べることが示された

 

-Natureワールドビュー

科学者へ:疑惑製造装置に燃料を与えるな

Scientists: don’t feed the doubt machine

02 November 2021 Cecília Tomori

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02993-7

気候からCOVIDまで、科学がどうハイジャックされているのかについて無邪気なことが疑いを促進させる

COP26で気候について語る研究者らは疑いが対応を遅らせる理由にされることをよく知っている-COVID-19の科学者が認識するのに時間がかかったことだ。科学者は方法論の問題や研究デザインのまずさ、正当化できない主張などを指摘する。しかしその努力はまず最初により大きな戦略:科学っぽさが現実から目を背けて有効な政策を妨げるためにどう使われるか、を考慮したほうがより効果的である。

私の仕事は企業がいかに科学的信用を悪用して虚偽の主張を吹聴し母乳の代わりにミルクを売り、究極的には健康を損なっているかについてのものだった。それはタバコ、化石燃料、医薬品、食品など企業全体で何度もおこっている。影響は大きく、この研究分野を「健康の商業的決定因子‘commercial determinants of health’」と呼ぶ。

パンデミックでは科学がハイジャックされる様子が悲しかった。

(以下略。なるほど。母乳教の人ってミルクはタバコと同じ絶対悪なのか。自分たちに都合の良い研究の瑕疵を指摘することは敵を利するからやめろと。それは科学ではない。)

 

-Natureニュース解説

何故世界中の科学者が英国のCOVID感染に注目するのか

Why scientists worldwide are watching UK COVID infections

02 November 2021  Luke Taylor

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03003-6

この国のマスクなどの対策の緩和-特にイングランド-はワクチンだけに頼ることの限界を示す

英国のCOVID-19パンデミックはしばしば他のところで今後おこることの予兆である。

さらにイングランドは西洋欧州でほぼ全てのCOVID-19制限を止めた最初の地域である。

高い予防接種率と人々の責任感を信頼するだけでSARS-CoV-2の拡大をこんとろーるできるかどうかについての実験になっている。

Natureは世界中の科学者に、英国の経験から何を学びたいかについて聞いた。

 

-内分泌攪乱物質-(学ばなかった)教訓

Endocrine disruptors—the lessons (not) learned

EDITORIAL The Lancet Oncology Vol.22 | Number 11 | Nov 2021

最近のCoppertone社の内分泌攪乱物質ベンゼン含有による日焼け止めのリコールがこれらの物質の使用に関する議論を再燃させている。内分泌攪乱物質は内分泌系を変える可能性のある外来物質で、食品や化粧品、農産物、工業用化合物など日常製品に存在する。The Lancet Diabetes & Endocrinologyの一連の論文がこれらの物質によるヒト健康への悪影響を明らかにしてきた。腫瘍学の分野では内分泌攪乱物質は乳がん、精巣および前立腺がんと関連する。内分泌攪乱物質の研究は暴露評価の困難さがネックになってきた。発がんと関係することからこれらの物質への暴露を制限する規制が作られてきた。EUでは保守的なハザードベースの方針で、単純に存在することだけで規制できるが、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本はリスクに基づいたアプローチをとり規制には暴露量も考慮する。これら物質が懸念される理由の一つはBPAのような一部の内分泌攪乱物質にはたとえ低用量でも発がんなどの重大な健康影響が示唆されていることだ。しかし内分泌攪乱物質は今でも広く使われている;我々は何らかの合成内分泌攪乱物質が評価されるとそれを禁止し、新たな合成化合物が市販されるという危ういサイクルに囚われているようだ。日焼け止めの他に電子タバコ製品に内分泌攪乱物質が含まれることもオーストラリアの研究者が報告した。皮肉なことはこれらの製品はがん予防のために開発されたものだということである。しかし規制が厳しくなければ逆効果になりうる。それは内分泌攪乱物質だけの問題ではなく発がん物質一般にあてはまる。2021年9月にはファイザーが禁煙補助薬Chantixにニトロソアミンが含まれるためリコールした。2020年以降必需品になったハンドサニタイザーですらリコールされている

(以下略。ハザードだけで考えると行き詰まる、という例。Lancetにはこういう編集者がそこそこいる)

 

-Lancet Webinar

https://info.thelancet.com/lgcw-webinars

ロンドン世界がん週間2021にThe Lancet Oncologyが無料のウェビナーを開催する

中東湾岸諸国のがん対策と医療画像解析と核医学についての二つ。

 

-WHO紀要

Bull World Health OrganVolume 99(11);  2021 Nov 1

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/issues/392423/

行動科学特集

(再現性の無さやねつ造が話題になっている時に間が悪い。公衆衛生対策は堅牢な根拠に基づくべき、そうでないと信頼を失う)

 

-コンシューマーラボ

製品レビュー NADブースターサプリメントレビュー(NAD+/NADH, ニコチンアミドリボシド、 NMN)

NAD Booster Supplements Review (NAD+/NADH, Nicotinamide Riboside, and NMN)

11/02/2021

https://www.consumerlab.com/reviews/nmn-nadh-nicotinamide-riboside/nmn-nadh-nicotinamide-riboside/

・NADブースターとは何でそれは役に立つ?

ほとんどの細胞はブドウ糖からエネルギーを作るのにNADを補酵素として使う。だからNADを増やせばエネルギーが強化できるという考えがサプリメントにつながる。慢性疲労症候群や認知機能、血糖などへの影響が小規模試験で調べられているが良い臨床的根拠は無い。これらサプリメントが細胞内のNADを増やすかどうかすら明確ではない。さらに、あなたのビタミンB3摂取量が適切なら、既に基本的素材は得ている。

・コンシューマーラボの検査結果は?

それぞれ表示されている量を含み、鉛・ヒ素・カドミウム汚染はなかった。また多くは高価だった。

・懸念は?

これらのサプリメントにベネフィットが無い可能性が高いこと、高価であること、一部はビタミンB3の上限摂取量を超過すること。理論上の安全上の懸念は既存のがんの増殖を促進する可能性があること。

2021-11-02

[EFSA]意見等

-すべての動物種用Lactiplantibacillus plantarum (以前は Lactobacillus plantarum) DSM 26571株からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lactiplantibacillus plantarum (formerly Lactobacillus plantarum) DSM 26571 for all animal species (Chr. Hansen A/S)

EFSA Journal 2021;19(10):6898 28 October 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6898

(科学的意見)

 

-ダイズのグリホサートの輸入トレランス設定

Setting of an import tolerance for glyphosate in soyabeans

EFSA Journal 2021;19(10):6880 28 October 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6880

(理由付き意見)

 

-EFSAの専門家会議からニュース速報:栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するパネル

Breaking news from EFSA’s expert meetings: Panel on Nutrition, Novel Foods and Food Allergens

2021/10/28

https://www.youtube.com/watch?v=aqtn81jglDc

YouTube動画

 

[ANSES]PestiRiv開始:葡萄園の近くに住む人の農薬暴露についての独自研究

Launch of PestiRiv : an original study on the exposure to pesticides of people living near vineyards

19/10/2021

https://www.anses.fr/en/content/launch-pestiriv-original-study-exposure-pesticides-people-living-near-vineyards

フランスの農村人口の大部分はワイン生産地域に住んでいる。この人達は使用されている植物保護製品に特に暴露しているのか、もしそうならどのくらい?本日、これらの質問に答えるために、フランス公衆衛生局とANSESは、葡萄園の近くに住む人々の農薬への暴露をよりよく理解し、光を当てることを目的とした初の大規模研究、PestiRivを開始する。フランスの6地域の3,350人から行われた測定により、適切な予防措置を講じることができるよう、農薬暴露に最も寄与する暴露源を客観的に特定できるようになる。

 

全ての暴露源を考慮した農薬への暴露の測定

フランス国民や公共機関は農薬の健康影響について懸念しているが、作物の近く、特に葡萄園の近くに住む人々の実際の暴露についてフランスで現在入手できるデータは少ない。そのため、PestiRivは、ワイン生産地域と非ワイン生産地域で農薬への暴露を調査するためにフランス大都市圏全体で実施された初の研究である。空気、食品(水を含む)、農業などの職業的活動、家庭使用など、考えられる全ての暴露源に対して、生物学的サンプリングによって評価された、人々の実際の暴露量を調査するという点で独自研究である。

主な目的は、ブドウの木の近くに住む人と、何らかの作物から遠くに住む人とで農薬への暴露が異なるかどうか調査することである。PestiRivは、農薬暴露に最も寄与する暴露源を特定し、ブドウの木からの生活距離、季節、個人の習慣と行動がこの暴露にどのように影響を与えるかを究明しようと模索する。この暴露の原因をよりよく理解することで、それを制限する方法を特定でき、結果としてこれらの製品の潜在的な健康影響を避けられる。

 

大規模研究:参加者3,350人、2期間の実地調査

この研究は、ワイン生産地域に住む人(ブドウの木の500メートル以内で他の作物から1,000メートル以上離れている人)あるいはどの作物からも離れた地域の人(何らかの作物から1,000メートル以上離れている人)の、18~79歳の成人と3歳以上の子どもを含む、ランダムに選ばれた参加者3,350人で実施されている。参加者は6つの地域、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏、グラン・テスト地域圏、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、オクシタニー地域圏、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の対照的な地域の状況を表す250以上の研究区域に分散されている。

PestiRiv研究はその年の2つの期間に焦点を当てる予定である:

・2021年10月から2022年2月まで。植物保護製品によるブドウの木の処理頻度が最も少ない時。

・2022年3月から8月まで。これらの処理頻度が最も多い時。

 

農薬への暴露は人と環境両方で測定される:

参加者の身体の農薬の量を測定するために尿や髪の毛のサンプルの収集。

参加者の家庭の埃や室内空気の収集、一部の庭の果物や野菜の収集。

特定のワイン生産地域とどの作物からも遠い他の地域で取った屋外空気の農薬測定。

 

これらの測定は次のものを伴う:

・農薬暴露に寄与する可能性のある暴露源を特定するために参加者に送付されたアンケート。

・環境中の植物保護製品の拡散に影響を与える可能性のある気象条件や地理的特徴の記述。

・研究地域の農業状況の分析、例えばブドウの木の処理の可能性。

・水が地方で消費者暴露にどのように寄与するかを決めるための国の水監視データの使用。

環境メディアでおよそ50物質の測定が行われる。

 

あらかじめテストして許容された研究:参加者の56%はこの話題に興味がある

このPestiRiv研究の最初の段階は、グラン・テスト地域圏とヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の4つの市政機関でフランス公衆衛生局とANSESが実施した。目標は参加者の関与を確保し、必要があればプロトコールを修正することだった。地方居住者と利害関係者間のこの研究の方法論や受容性をテストし、連絡した人の拒否の理由や期待を確認することで対処した。参加した72世帯で、2019年10月28日から12月21日まで、以下のことが観察された。

・子どもを含む参加者による厳密なプロトコール準拠。

・アンケートをよく理解すること。いくつかはそれ以降修正され、簡素化されているが。

・参加者は一般的にモチベーションが高い。なぜならブドウの木のすぐ近くに住んでいる、自身がワイン生産者かワイン生産者の家族である、あるいは周囲の健康問題のある人々を知っているからである。

このPestiRivの最初の段階では、参加者の期待を明確化し、全国に展開させるために研究プロトコールを修正することができた。

 

ANSESとフランス公衆衛生局の業務に従う研究

このPestiRiv研究は、農薬とその実際の健康影響に関する知見を向上することを目的としたANSESとフランス公衆衛生局が支援する一連の科学的事業の一環である。

フランス公衆衛生局が運営・実施している全国バイオモニタリングプログラム(ENNS、ELFE、Estebanなど)を通して、農薬など様々な汚染物質へのフランス人の暴露は、サンプル(尿、血液、髪の毛)中の濃度レベルを測定することで評価される。暴露の発生方法を定め、削減するための助言を発表するための仕事もプログラムの一環として行われている。

ANSESが資金提供するInserm-Epicea UMR 1153と協力して、フランス公衆衛生局が実行するGEOCAP-AGRIも、特定クラスの作物との近接に関連した子どものがんリスクを研究している。

ANSES、INERIS、Atmo France、大気質監視協会のネットワークが実施した全国的な探索的農薬キャンペーン(CNEP)は、屋外の空気中(地域の排出源を除く)に見つかった物質のスナップショットや、首都圏及びフランス海外領土の濃度レベルを提供した。

植物保護製品の使用に関連した有害影響を監視するために、国のフィトファーマコビジランス計画の一環として、これらのデータ全てが使用される。ANSESが運営するこの計画は、データを集め、国の対応を必要とするきっかけや警告を特定することを目的としている。

 

[WHO]COP26での健康イベント

Health Events at COP26

https://www.who.int/initiatives/cop26-health-programme/health-events-at-cop26

関連情報

 

[UK HSA]HPR volume 15 issue 17: news (1 November)

全国中毒情報サービス年次報告書

National Poisons Information Service (NPIS) annual report

https://www.gov.uk/government/publications/health-protection-report-volume-15-2021/hpr-volume-15-issue-17-news-1-november#national-poisons-information-service-npis-annual-report

2020-2021年、英国の医療従事者はNPISのオンラインTOXBASEデータベースに78万回アクセスし2300件以上の電話での問い合わせをした。誤用上位の薬物はジアゼパム、コカイン、大麻、MDMA、ヘロイン

報告書のトピックスとしては薬物誤使用、農薬、一酸化炭素、ジニトロフェノール、COVID-19パンデミック中のトキシコビジランス

年次報告書は以下から

Annual Reports

https://www.npis.org/Annual%20reports.html

 

最もよくアクセスされる植物

ヨーロッパイチイ

アルム・マクラツム

セイヨウバクチノキ

ジギタリス

セイヨウヒイラギ

 

農薬に関する照会件数がおそらくパンデミックにより減った、等

 

[NTP]報告書

-B6C3F1/Nマウスに吸入暴露したAspergillus fumigatusの毒性試験(改訂)

Toxicity Studies of Aspergillus fumigatus Administered by Inhalation to B6C3F1/N Mice (Revised)

July 2021; October 2021 (Revised)

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tox/100s/tox100/index.html?utm_source=direct&utm_medium=prod&utm_campaign=ntpgolinks&utm_term=tox100abs

間違いがあったので訂正

 

-ビスフェノールAの毒性に関する学術的及びレギュラトリーな知見を結びつける共同体(CLARITY-BPA):発表された知見の概要

Abstract for RR-18

Consortium Linking Academic and Regulatory Insights on Bisphenol A Toxicity (CLARITY-BPA): A Compendium of Published Findings

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/rr/rr18/index.html

この計画にはガイドラインに従ったコア試験を行うFDAの研究者らと、NIEHSから資金提供された14の大学の研究者らが参加している。SDラットに経口でBPA(2.5, 25, 250, 2,500, or 25,000 μg/kg body weight [bw]/day)を妊娠6日目から産後21日目まであるいは続けて2年間投与した。陽性対照エストロゲン群はエチニルエストラジオール0.05 or 0.5 μg/kg bw/dayを同様に投与した。この報告書は、CLARITY-BPAコアガイドライン試験と調査研究の19のピアレビューされた出版物の知見と結論をまとめたものである。臓器あるいは臓器系ごとに10章からなる。

報告書本文 122ページ

https://ntp.niehs.nih.gov/ntp/results/pubs/rr/reports/rr18_508.pdf

(vom Saalを筆頭に大学の研究者らが「BPAに影響がある」といいたがる傾向がよくわかる非常におもしろい報告書。例えば行動には変化が見られないものの遺伝子発現とエピジェネティック変化に影響した、とか。細胞の形とか数とか、数百以上の遺伝子のうちいくつかの発現が低用量影響の証拠だとか)

 

論文

-気候変動は世界の農業を10年以内にかき回す、NASA/PIK研究が発見

Climate change to stir up global agriculture within next decade, NASA/PIK study finds

1-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933323

Nature Food

トウモロコシの収量は下がり小麦は上がる、既存の不平等が悪化する

(だから適応のために新しい技術も使おうとしているのにどうして拒否するんだろう?)

 

-陰謀論者が如何にしてCOVID-19科学を悪用したか

How conspiracists exploited COVID-19 science

Jamieson, K.H.  Nat Hum Behav (2021).

https://www.nature.com/articles/s41562-021-01217-2

COVID-19パンデミック中に、陰謀論者は科学的合意の暫定的な性質と科学が実際にどう行われているかを悪用して、科学者と公衆衛生リーダーを悪役に仕立て上げた

科学的知見の更新-マスクとヒドロキシクロロキン

科学研究費の構造

疑いの種を事前に減らす

専門家は常に「現在わかっていること」に基づいていることを注意喚起し根拠を説明すること、バイアスの可能性も明らかにすること、ファクトチェッカーが確認できるようにすること、等。

(説明省略して「科学の常識ではこうだ」、と断言したり、「詳細は言えないけど結果はこうなった」、みたいなコミュニケーションはよろしくないけれどよく見られた。メディアは丁寧な報道をしない)

 

-食中毒アウトブレイクの発生状況の特徴と原因-中国、2020

Characteristics of Settings and Etiologic Agents of Foodborne Disease Outbreaks — China, 2020

Hongqiu Li et al., China CDC Weekly, 2021, 3(42): 889-893.

http://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2021.219

2020年は7073件のアウトブレイクが報告され37454人の患者143人死亡。同定されたもののうち最も多い原因は微生物で41.7%。割合(58.0%)と死亡(57.6%)で最大なのは毒キノコ。

毒キノコ2705件、有毒動植物1020

下人不明が2411

(いろいろすごい)

 

その他

-Natureニュース

トップ気候科学者は国々が地球温暖化を抑制することには懐疑的

Top climate scientists are sceptical that nations will rein in global warming

01 November 2021  Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02990-w

natureによる調査は、最新IPCC報告書の著者の多くが将来について不安で生きている間に壊滅的catastrophic変化を予想している

NatureはIPCC報告書の233人の存命の著者にアンケートを行い92人から回答を得た。

(あまり回答率良くないんだな、というのと「壊滅的」を予想しながらも自分の役割は科学を伝えることであって政治的働きかけやデモのような行動はしないしそれほど不安でも無い、という感じ。他人には強く勧めている食生活の変更や旅行などのライフスタイルを変えることをやっているのは21%)

 

科学者はオーストラリアの野生の馬を最大1万頭間引く計画は十分ではないという

Scientists say Australian plan to cull up to 10,000 wild horses doesn’t go far enough

01 November 2021 Bianca Nogrady

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02977-7

高山国立公園での野生化した馬の急増する集団は相当減らす必要がある、と研究者は言う

ニューサウスウェールズKosciuszko国立公園では野生化した馬の大集団が問題になっている。先月野生馬の数を減らす計画案が公表されたがオーストラリア科学アカデミーは迅速に3000頭以下にすべきと主張する公開文書を出した。

研究者らは、計画案は馬を守れという声の大きい少数の団体によるロビー活動に降伏したものだという。

米国でも同様の問題があるが持続可能な馬の数について合意ができていない。ただし米国では殺すことを禁止しているのでそう遠くない将来問題になるだろう。

 

-SMC NZ

北島上部ロックダウンに戻る-専門家の反応

Upper Northland returns to lockdown – Expert Reaction

02 November 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/11/02/upper-northland-returns-to-lockdown-expert-reaction/

北島で関連のわからない患者が二人出たことで政府が今夜からアラート3レベルにする

この地域の予防接種率は低い

2人の意見

オークランド以外ではまだ排除戦略なので

 

トンガロックダウン-専門家の反応

Tonga enters lockdown – Expert Reaction

01 November 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/11/01/tonga-enters-lockdown-expert-reaction/

トンガのメインの島Tongatapuが初めてCovid-19 患者が記録されて今夜から一週間のロックダウンに入る

(NZ由来の一人で公共交通機関も学校も停止。ワクチン接種してるはずなのだが)

 

オークランドのCovid制限さらに緩和-専門家の反応

Auckland’s Covid restrictions eased further – Expert Reaction

01 November 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/11/01/aucklands-covid-restrictions-eased-further-expert-reaction/

次の水曜日にアラートレベル3ステップ2になったら小売店が店を開けられるようになる

3人の専門家コメント

3桁の感染者が続いているのに緩和するのは心配だといった意見

 

-ドイツでニセのネスレコーヒーが見つかって警告

Warning after counterfeit Nestlé coffee found in Germany

By News Desk on November 1, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/11/warning-after-counterfeit-nestle-coffee-found-in-germany/

古いタイプのネスカフェゴールドに似たガラス瓶に入った偽物のネスレブランドコーヒーがドイツで販売されているのが発見された

(偽物と本物の写真あり)

 

-ロシアの死亡が増加しCOVID-19デマが裏目に出ているとEUがいう

COVID-19 disinformation backfires as Russian deaths climb, EU says

By Robin Emmott October 22, 2021

https://www.reuters.com/world/europe/covid-19-disinformation-backfires-russian-deaths-climb-eu-says-2021-10-21/

ロシアのメディアによる西洋のCOVID-19ワクチンへの疑いを育てる系統的デマキャンペーンが、ロシアの死亡増加となって裏目に出ている、と木曜日にEUの報告書が言う。

ロシアでは予防接種忌避が多く感染と死亡が拡大してPutin大統領が感染抑制のために職場の閉鎖を認めた。

EUの調査ではロシアでは各種メディアが多様な言語でワクチンの有効性と安全性への疑いの種を蒔いていた。そしてそれは効果的だった

 

2021-11-01

[EU]農場から食卓までについての欧州議会総会でのKyriakidesコミッショナーの開会挨拶

Opening remarks by Commissioner Kyriakides at the European Parliament Plenary Session on Farm to Fork

18 October 2021

https://ec.europa.eu/commission/commissioners/2019-2024/kyriakides/announcements/opening-remarks-commissioner-kyriakides-european-parliament-plenary-session-farm-fork_en

 

[EU]我々の食品をより健康的でより持続可能にするためのEU農場から食卓まで戦略

New EU farm to fork strategy to make our food healthier and more sustainable

20-10-2021

https://www.europarl.europa.eu/news/en/press-room/20211014IPR14914/new-eu-farm-to-fork-strategy-to-make-our-food-healthier-and-more-sustainable

欧州議会がEUフードシステムを改良するための計画を提示した

以下の助言を含む

より健康的な食品

・包装表面への栄養表示義務化を含む健康的食生活助言

・最大摂取量設定を含む肉と塩・砂糖・脂肪の多い高度加工食品の過剰摂取対策

農薬と受粉媒介者保護

・受粉媒介者と生物多様性保護のための監視を含む農薬認可プロセスの改善

・農薬使用削減目標設定

温室効果ガス排出

・農業と土地使用による排出規制と野心的目標設定

・天然の炭素貯蔵庫回復強化

動物福祉

・共通指標

・畜産におりの使用を段階的廃止

・EU以外の動物製品はEU基準並の場合のみ認める

有機農業

・有機農業面積を増やす

・需要を増やすために宣伝、公共調達、財政支援

この決議は賛成452、反対170、棄権76で採択された

 

(肉食べる量減らして値段の高い有機野菜を加工しないで食べろという要求を消費者が本当に理解して支持しているのか疑問。)

 

[EU]新規食品として二番目の昆虫承認

Approval of second insect as a Novel Food

https://ec.europa.eu/food/safety/novel-food/authorisations/approval-second-insect-novel-food_en

常設委員会で何が承認されたのか  Locusta migratoriaの冷凍・乾燥・粉末

何故昆虫を食品として認可しているのか

新規食品規制とは何か

我々は昆虫を食べなければならないのか

製品は安全か

健康上の問題はあるか

既にEUで食品として販売されている昆虫がある。どうして可能なのか

昆虫含有製品は表示されるか

他に申請中のものは?さらに多くの昆虫が認可される?

食品や飼料としての昆虫は農場から食卓までと緑の条約に貢献するか

市場への経済影響は?

次の段階は?

 

[EU]二酸化チタンに関するQ&A

Questions & Answers on titanium dioxide

https://ec.europa.eu/food/safety/food-improvement-agents/additives/re-evaluation_en#ecl-inpage-779

10月7日に加盟国は何を採決したのか、そしてその次の段階は?

加盟国は、植物、動物、食品及び飼料に関する常設委員会の文脈で、欧州委員会が食品中の食品添加物(二酸化チタン/ E171としても知られているTi02)の使用認可を取り消す提案について好意的な意見を表明した。

今後数週間のうちに、欧州議会及び理事会は「精査期間」(規制案に反対する理由があるかどうか考慮する2ヶ月間)と呼ばれる期間中に規制案についてフィードバックする可能性がある。

この委員会部局はまた、SPS通知システムを通して規制案をWTOのメンバーに情報提供する予定である。

 

この規則が発効されるのはいつか?

理事会や議会から反対意見がなければ、この規則は2022年の初めに採択され、発表されることになっている。

 

市販済のこの食品添加物を含む食品に段階的廃止期間はあるのか、そして誰がこれを管理するのか?

今のところ、E171はケーキ、ペストリー、菓子、食品サプリメントなど多くの食品の着色料として広範に使用されている。

食品事業者への規制の潜在的な影響を軽減するために、製品の改変に取り組む間、期間限定でE171を含む食品を市場継続できるようにする暫定措置が予定されている。

そのため、この規則により、発効後6ヶ月までは現在適用可能な法律に定められた条件に従って二酸化チタンを含む食品を市販できる。これらの食品は、最小耐久性の日付あるいは「使用期限」の日付まで引き続き市販できる。

市場の監視は加盟国の食品安全機関の権限と責任下にある。

 

この決定の科学的根拠は?

食品添加物として使用する場合、E171はもはや安全とは考えられないと結論した2021年5月6日に発表したEFSAの科学的意見に基づいて、委員会が提案を作成した。全ての入手可能な根拠と全ての不確実性、特に遺伝毒性の懸念が除外できないという事実を用いてこの結論に達した。

EFSAはE171が遺伝毒性だとは結論しなかったが、特に遺伝毒性に関する潜在的な懸念によりこの食品添加物の最大許容一日摂取量(ADI)を設定できず、そのため製品の安全性が確保できないと結論した。

遺伝毒性とは細胞の遺伝物質であるDNAに損傷を与える物質や他の有害物質の能力のことであり、その帰結として、がんになる可能性がある。

この評価はEFSAが2016年にE171を再評価した際に入手できなかった新たなデータを考慮し、2018年のEFSAのナノテクノロジーに関するガイダンスを初めて利用した。

さらに、EFSAは特に二酸化チタンナノ粒子で行った研究も検索した。

これにより、個別に検索された、およそ10,000の様々な研究を特定することになり、関連する場合、E171の安全性評価で考慮した。

 

二酸化チタンは医薬品にも使用されている。E171を含む医薬品には何が予想されるのか?

適用可能な法律に従って、また2021年10月8日に発表した医薬品中の二酸化チタンの使用に関する欧州医薬品庁(EMA)の分析に基づき、この規則は、当分の間、着色料としての医薬品への使用を許可するために、二酸化チタンを認可済添加物リストに残すことを予見した。この結論の理由の1つは、公衆衛生や動物の健康と福祉に影響を与える可能性があるので、着色料を含む医薬品の不足を避けるためである。二酸化チタンの代替は、医薬品の品質、安全性、有効性に悪影響がないことを保証するために適切な代替品の調査と検査も必要である。

EMAによる更新評価に基づき、規制の発行日以後3年以内に委員会が状況を再評価することにより規制案にレビュー条項が予見されている。

これは、医薬品業界が、新製品と認可済製品どちらにも、二酸化チタンの代替品の調査と開発を加速させ、関連する市販認可に応じて必要な変更を提出するためにできる限りの努力をする必要があるという明確なサインである。

 

追加情報

欧州医薬品庁(EMA)からEU委員会への最終意見は医薬品の認可済食品添加物リストから二酸化チタンを除去する影響を評価するよう要請した。

付属書類Ⅰ―ヒトの医薬品の添加物としての二酸化チタンの使用―QWP 専門家/ EMA質問への業界のフィードバック

付属書類2―動物用医薬品の添加物としての二酸化チタンの使用―QWP 専門家/ EMA質問への業界のフィードバック

(EMAは医薬品への二酸化チタン使用を代替するものは近い将来にできそうにないと言っている。世界的には問題なく使われ続けるのでEUのためだけに製薬会社がリソースを割く理由がない。EFSAのせいで医薬品入手できなくなって苦しめばいのに、と思いたくなるくらいひどい判断)

 

[EU]RASFF 2021(1024-1030)

警報通知(Alert Notifications)

フランス産飼料用モロコシのブタクサ、スペイン産スロベニアで包装した乾燥イチジクのアフラトキシン、ギリシャ産ペパーミントの未承認農薬クロルピリホス、産出国不明ポリアミドスプーンの一級芳香族アミンの溶出、ベルギー産カブの未承認物質ジメトエート、インド産アシュワガンダ抽出物のエチレンオキシド、インド産ボスウェリアセラータ抽出物のエチレンオキシド、インド産白インゲン豆抽出物の2-クロロエタノール、産出国不明グラスカップからのカドミウムの溶出、ポーランド産パプリカのエテホン、ガーナ産マンゴーのジメトエートおよびオメトエート、フランス産食品サプリメント活性炭とグリーンクレイカプセルの鉛、イタリア産牛の肝臓のデキサメタゾン

注意喚起情報(information for attention)

ベトナム産冷凍ベルノニアの葉のカルベンダジム、ベトナム産乾燥キクラゲの未承認物質クロルピリホス、インド産ヒョウタン(ユウガオ)のトリシクラゾール、インド産シナモンのエチレンオキシド、イエメン産マハタの許容量より多い水銀、スリランカ産メカジキの水銀

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産マンダリンのクロルピリホス-メチル、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル、トルコ産生鮮マンダリンのフェンバレレート及びクロルピリホス、中国産緑茶のプロパモカルブ、中国産乾燥ポルチーニ茸の未承認物質テトラメトリン、パキスタン産各種スパイスのアフラトキシン、インドネシア産ナツメグのアフラトキシン、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、南アフリカ産食品サプリメントの未承認新規食品ステルランディア・フルテッセンス、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン、インド産皮をむいたゴマ種子の未承認物質エチレンオキシド、トルコ産オレガノのピロリジジンアルカロイド、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、中国産台所用品の一級芳香族アミンの溶出、ベトナム産黒コショウのクロルピリホス、トルコ産生鮮オレンジのクロルピリホス及びフェンバレレート

 

[CFIA]意見募集:カナダの品質等級一覧:2巻-生鮮野菜果物

Share your thoughts: Proposed changes to the Canadian Grade Compendium: Volume 2 – Fresh Fruit or Vegetables

Phase 1 open from October 29, 2021 to December 31, 2021

https://inspection.canada.ca/about-cfia/transparency/consultations-and-engagement/ffv/eng/1635177704225/1635177997772

CFIAは生鮮野菜果物(FFV)業界からの要望でFFVの品質に関する既存の等級要件を現代化し統一する提案をしている。段階的に意見募集を行う。

 

[MHRA]MHRAは電子タバコを許可された治療法として販売することを支援する明確なガイダンスを発表

MHRA publishes clear guidance to support bringing e-cigarettes to market as licensed therapies

29 October 2021

https://www.gov.uk/government/news/mhra-publishes-clear-guidance-to-support-bringing-e-cigarettes-to-market-as-licensed-therapies

MHRAは、安全で質の高い有効な電子タバコ製品を許可された医薬品とすることを促すことで喫煙者のいない次世代をつくる英国政府のビジョンを支持する

 

[MHRA]全ての報告に意味がある:副作用疑いを報告することでイエローカード計画に支援を

Every report counts: support the Yellow Card scheme by reporting suspected side effects

1 November 2021

https://www.gov.uk/government/news/every-report-counts-support-the-yellow-card-scheme-by-reporting-suspected-side-effects

2021年11月1-7日は世界医薬品安全週間で、その一環としてMHRAはイエローカード計画への医薬品やワクチンの副作用疑い経験の報告を勧める

 

[BfR]コロナモニター

BfR-Corona-Monitor - as to 26 - 27 October 2021

29.10.2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/211026-bfr-corona-monitor-en.pdf

マスク支持率は高いまま、人に会う、外出する、が増えて検査を受ける、は減る傾向は変わらず。

(26 – 27日は1日3万人ほどと感染報告数は増加傾向のようだが)

 

論文

-禁煙キャンペーンに基づく対抗マーケティングは子ども向け砂糖入り「フルーツ」ドリンクの購入を減らす

Countermarketing based on anti-smoking campaigns reduces buying of sugary ‘fruit’ drinks for children

https://www.eurekalert.org/news-releases/933046

ワシントン大学とペンシルベニア大学の研究者らの研究で、「砂糖の多いフルーツドリンクは「ナチュラルに」あなたの子どもの歯を虫歯にする」といった公衆衛生メッセージは、相当な割合の保護者をこうした飲料を買わないように説得する

American Journal of Public Healthに発表。

フルーツドリンクの真実

https://www.truthaboutfruitdrinks.com/

(わりとひどい。食品はタバコじゃない。これが「公衆衛生の専門家が公衆衛生の専門誌に掲載」した最新の成果、であることにアメリカのこの分野の頽廃を感じる)

 

-気候変動:我々は行動している、しかし効果はでているか?

Climate change: We're acting, but are we making a difference?

29-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933172

Nature Climate Changeに報告された研究は、人々が気候変動対策に多様な行動をしていることを示すが、それらが実際に気候変動リスクを減らしているかどうかについて探る研究が遙かに少ないことを明らかにした

 

-大麻の関係する交通事故死が増加している、そしてアルコールの関与している可能性がさらに高い

Car crash deaths involving cannabis increasing and more likely to involve alcohol

29-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933225

American Journal of Public Healthに発表されたアメリカの研究。2000年から2018年の間に米国の交通事故死のうち大麻の関与する割合が2倍になり、大麻とアルコールの両方が関与しているものは2倍以上になった。大麻の関係する交通事故での死亡者は50%以上がアルコールも検出される。この結果は大麻の政策を緩和した州では、運転中に大麻とアルコールの同時使用が増加したことを示唆する。

 

-強力な温室効果ガスへの対応を強化するためにメタン観測所開始(UNEP/欧州委員会)

Methane Observatory launched to boost action on powerful climate-warming gas (UNEP / European Commission)

31-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933012

EUの支援でUNEPは国際メタン排出観測所(IMEO)を運営開始した

 

-よくある抗うつ剤がCOVID死リスクを減らす

Common antidepressant slashes risk of COVID death

29 October 2021  Saima May Sidik

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02988-4

フルボキサミンが軽症COVIDが重症になるのを予防するのに安価で極めて有効

(また微妙な…SSRIの副作用としての自殺念慮で騒いだのは何時だったか。なおサイエントロジーに注意)

 

その他

-SMC NZ

Covid患者過去最高-専門家の反応

Covid cases reach highest yet – Expert Reaction

31 October 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/10/31/covid-cases-reach-highest-yet-expert-reaction/

土曜日に過去最高の160になった。金曜日にトンガで報告されたクライストチャーチからの旅行者2人の陽性についてトンガ当局と協力している

3人のコメント

特に懸念されているのは

2回目のファイザーの予防接種を10月15日に受けていて出発前に検査陰性でトンガで陽性になったこの事例は、クライストチャーチには現在報告されている数に反映されていない感染流行があることを示唆する

入院患者は多くがワクチン接種していないあるいは一部のみの人。

 

-Sense about science

議員は一般人よりも根拠が覆ることに懸念する

MPs more worried than the public about evidence U-turns

29th October 2021

https://senseaboutscience.org/activities/mps-more-worried-than-the-public-about-evidence-u-turns/

議会エビデンス週間を前にIpsos MORIがSense about Scienceと一緒に行った調査によると、多くの議員が、政府が対応を変えると人々が根拠の使用に信頼を失うと考えていることがわかった。一方人々の方はそのような変更は信頼を失うよりさらに信頼を増すという人の方が多い。

また対応する前に全ての根拠が入手可能になるまで待った方がいいかどうかについても議員と一般人では違いがあった。しかし危機の際に政府が使った根拠を見えるようにすることの重要性についてはどちらの態度も同様であった

 

-イベルメクチン列車は止められない

The Ivermectin Train Cannot Stop

Jonathan Jarry M.Sc. | 30 Oct 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19/ivermectin-train-cannot-stop

イベルメクチンがCOVID-19に役立つという根拠が砕け散ったのに、有名な宣伝者はさらに宣伝を強化する。何故?

それはアフリカミドリザル腎臓細胞での実験室での研究から始まった。使用した用量は医師の処方量よりずっと高かったが、結果は期待できるものだった。イベルメクチンはコロナウイルスの複製を抑制した。

イベルメクチンは一部の界隈で政治色を帯びた。信仰を示す合言葉になった。

イベルメクチンのヒト試験の多くは不正の兆候がありバイアスのあるリスクが高い。それでもイベルメクチンの推薦者は気持ちを変えない、理由は個人の体験談、サンクコストの誤謬、そして製薬業界への不信。

(長い記事。科学者は「君子豹変」すべき。)

 

-農家が化学肥料を求めてハンガーストライキ

Farmers on hunger strike demanding chemical fertiliser

OCTOBER 24, 2021 BY NEWS ADMIN

https://www.themorning.lk/farmers-on-hunger-strike-demanding-chemical-fertiliser/

Mahaの栽培シーズンに必要な化学肥料、殺虫剤、除草剤を直ちに供給するよう求めて、Elahera地域の41の農業団体がハンガーストライキを行った

(スリランカ)

 

-我々はスリランカの人為的有機農業災害から学ばなければならない

WE MUST LEARN FROM SRI LANKA’S MAN-MADE ORGANIC AGRICULTURE DISASTER

RAVICHANDRANOCTOBER 21, 2021

https://globalfarmernetwork.org/2021/10/we-must-learn-from-sri-lankas-man-made-organic-agriculture-disaster/

スリランカが農業の実験をする早まった決定の一部を取りやめたが、この国と市民は既にこの間違いの対価を食糧危機の形で支払っている

政府が反科学の考えを農家や消費者に押しつけると何が起こるかの例になっている

 

-オーガニッシュ食品とカルト栽培問題

Organish Food and the Problem of Cult Cultivation

Posted by RISKMONGER on OCTOBER 28, 2021

https://risk-monger.com/2021/10/28/organish-food-and-the-problem-of-cult-cultivation/

そう遠くないディストピア

私はしばしば学生に最悪のキャリア選択は専門性を生かせず情熱に従うことができないところ、という話をする。そういう仕事は家賃を払うためだけの仕事になる。活動家の恐怖のキャンペーンにより有機農業を増やせと政治的市場的圧力をかけられている欧州の農家が感じていることだ。安全でもなく収量が少なく病害虫が多く収入が減る選択である。自分たちは世界を変えているとカルト信仰を声高に叫ぶ有機活動家農家とは違って、強制的にオーガニックに変更させられる普通の農家は、単に法令遵守と表示を心配する。病害虫が流行し収量が減るたびに彼らの魂は少しずつ死ぬ。

オーガニッシュ(オーガニックのような)はオーガニック農業基準を規制上のつじつま合わせで官僚が徐々に薄めたもので、恐怖と嘘から生まれたものである。

(例外規定を活用して合成農薬を使っても有機だと主張するだろう、どんな技術でも「有機で使用できる」に変えてしまえば何でも使える。農水と同じことやっててどこでもそうなんだな。消費者を馬鹿にしていることこの上もない。)

 

-Covid患者数とともにサプリメントの販売が急増し安全性におそれ

Safety fears as supplement sales soar along with Covid cases

11:29 am today

https://www.rnz.co.nz/news/in-depth/454640/safety-fears-as-supplement-sales-soar-along-with-covid-cases

Covidの時期にナチュラルヘルスサプリメントの販売が急増したが、中には命に関わる反応を引き起こすものもある。専門家は医薬品と同じように注意して扱うべきという。

Naomi Arnoldが報告する

Andrographis paniculata(センシンレン)強力錠剤でアナフィラキシーをおこして死にそうになったHeather Burgher氏のエピソードから始まる長い記事

ニュージーランドのサプリメント使用率のグラフがある

ラジオニュージーランドの質問に答えて、NZ保健省と一次産業省は「ナチュラルヘルス製品の規制選択肢についての作業を続けている」という。

 

-やあおばかちゃん、科学は人気コンテストではない

Hey Goofballs, Science is Not a Popularity Contest

October 25, 2021  Kevin M. Folta

https://kfolta.blogspot.com/2021/10/hey-goofballs-science-is-not-popularity.html

数週間前に欧州委員会がゲノム編集作物の意見募集を始めた。EUは遺伝子組換えに過剰に厳しい制限を課してきた。活動家は新しい植物の遺伝子改良技術にも同じような過剰規制を望む。

EUの農家と科学者は新しい技術が利益がありEUで使えるようにすべきだとほぼ満場一致で考えている。

そして欧州委員会が意見募集を始めると、ほぼ同一の、反バイオテクノロジー団体が拡散したコメントの雪崩れに埋め尽くされた。何も考えず、ただコピペしただけの。

反バイテク団体が忘れていることは、科学は人気コンテストではない、ということだ。どんなにたくさんのコピペが届こうと、それは意見としては一つである。データも引用も無い。

私はここしばらく様子を見ていた。反バイテク団体は欧州委員会では誰一人説得することはできないだろうが勝利宣言をする。何千ものコメントが規制緩和反対だからだ。

(スクリーンショット) 世界中の69000以上が欧州委員会に「新しいGMO」反対と言った

新しい技術についての情報を求める呼びかけに対してスパムを送って勝利宣言する反バイテク団体は驚きである。

(いつものこと)