2019-02-21

[EU]食品と飼料の危機管理:委員会はその計画と方法を更新

Management of food and feed crises : Commission updates its plan and procedures

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?archtype=specific&newsletter_service_id=327&newsletter_issue_id=13560&page=1&fullDate=Tue%2019%20Feb%202019&lang=default

本日欧州委員会は食品と飼料の安全性分野での危機管理手法と計画を更新する決定を採択した。2011年の大腸菌や2017年のフィプロニル危機で学んだことを含む。

 

[HK] 法令違反

さやえんどうのサンプルに超過残留農薬が検出される

Excessive pesticide residues found in a Snow pea sample

Monday, Feb 18, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190218_7338.html

食品安全センターが検査したところ、さやえんどうのサンプルにおいて、ピラクロストロビンが最大残留基準0.02 ppmのところ、0.04 ppm検出であった。

 

[TGA]安全性警告

-Boxy Indelarカプセル

18 February 2019

https://www.tga.gov.au/alert/boxy-indelar-capsules

TGA検査により、Boxy Indelarカプセルに表示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。

 

-Mang Luk Power Slim カプセル

18 February 2019

https://www.tga.gov.au/alert/mang-luk-power-slim-capsules

TGA検査により、Mang Luk Power Slim カプセルに表示されない成分シブトラミンを検出した。

 

[ヘルスカナダ] 更新情報提供:ヘルスカナダは子供や幼児にオピオイドを含む咳及び風邪用製品を使用しないよう勧める

Health Canada recommends that children and youth not use cough and cold products that contain opioids

2019-02-18

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69080a-eng.php

カナダ政府はオピオイドを含む健康製品のリスクについて市民により良い情報提供を約束している。オピオイドを含む咳及び風邪用製品の安全性レビューにより、ヘルスカナダは予防措置として18歳以下の子供や青年はコデイン、ヒドロコドン及びノルメサドンを含む咳及び風邪用製品を使用しないよう呼びかけている。

 

[FDA]リコール。Kingston Pharma, LLCは溶解されない成分のシトラスフラボノイドのため、“DG™ Baby Gripe Waterすべての自主回収を発表する

Kingston Pharma, LLC Issues Voluntary Recall of All Lots of “DG™ Baby Gripe Water Due to Undissolved Ingredient, Citrus Flavonoid

February 15, 2019

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm631500.htm

McDaniel Life-Line LLCは溶解されない成分のシトラスフラボノイドのため、オーガニックジンジャー及びフェンネル抽出物入り“DG™ Baby Gripe Waterハーブのサプリメントすべてを自主回収。製品写真あり。

 

[FDA]根拠のない各種病気治療法として宣伝されている若い人の血漿を輸血しないよう消費者に注意を呼びかける、Scott Gottlieb FDA 長官とPeter Marks生物製剤評価研究部長からの声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., and Director of FDA’s Center for Biologics Evaluation and Research Peter Marks, M.D., Ph.D., cautioning consumers against receiving young donor plasma infusions that are promoted as unproven treatment for varying conditions

February 19, 2019

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm631568.htm

(本文略。現代に蘇った吸血鬼)

 

[IARC]世界から子宮頸がんを無くす可能性:2020から2099年まで181ヶ国でHPV予防接種と子宮頸検診を拡大することの影響についてのモデル予想

Potential for global elimination of cervical cancer: modelled projections of the impact of scaled-up HPV vaccination and cervical screening in 181 countries from 2020 to 2099

20 February 2019

https://www.iarc.fr/news-events/potential-for-global-elimination-of-cervical-cancer-modelled-projections-of-the-impact-of-scaled-up-hpv-vaccination-and-cervical-screening-in-181-countries-from-2020-to-2099/

IARCの研究者らと共同研究者らがLancet Oncol, に発表した論文

 

[BfR]豚での生まれたときから屠殺までの大腸菌の抗生物質耐性とその抗生物質治療との関連

Antibiotic resistance in Escherichia coli from pigs from birth to slaughter and its association with antibiotic treatment

19.02.2019

https://www.bfr.bund.de/en/antibiotic_resistance_in_escherichia_coli_from_pigs_from_birth_to_slaughter_and_its_association_with_antibiotic_treatment-239866.html

Preventive Veterinary Medicineに発表された論文の紹介

 

[AVA]日本産食品の輸入要求事項変更

CHANGES IN IMPORT REQUIREMENTS OF FOOD PRODUCTS FROM JAPAN

18 Feb 2019

https://www.ava.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/changes-in-import-requirements-of-food-products-from-japan-19-feb-2019.pdf

福島県から輸入が認められている食品の地域サーベイランス証明書と、群馬、茨城、栃木県産シーフードと森林産物についての輸出前検査証明書の要求を止める。

さらに産地証明の代用として英語での積荷の全ての構成製品に産地県名と量を記述した商業用送り状でも認める。これは201931日から履行する。

福島県の特定の地域からのある種の食品についてはまだ輸入は認められていない

i.福島の閉鎖されている地域と原子力発電所近く産の全ての食品

ii福島県産シーフードと森林製品(野生のベリー類やキノコ)

 

論文

-調査:食品日付表示の誤解は食品廃棄の多さと関連

Survey: Misunderstanding food date labels linked with higher food discards

19-Feb-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-02/jhub-smf021919.php

食品の安全性について心配すべきなのは何時かについての誤解が多い

Waste Managementに発表された米国の消費者の態度と行動調査。半分以上が包装に記載されている日付はそれを超えると安全でないあるいは連邦政府が規制していると間違って考えていた。表示の日付が政府の規制している安全表示だと考えている人ほど食品を捨てる可能性が高い。

 

-前立腺がんソーシャルメディア:YouTubeは信頼する?

Prostate Cancer Social Media: In YouTube We Trust?

Benedito Carneiro, Don S. Dizon

European Urology

https://www.europeanurology.com/article/S0302-2838(19)30005-3/abstract

 

YouTubeでの前立腺がんについての間違った情報とバイアスのある情報の拡散

Dissemination of misinformative and biased information about prostate cancer on YouTube.

Stacy Loeb et al.,

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0302283818308546?via%3Dihub

前立腺がんについての人気のあるYouTube動画の多くはバイアスがあるあるいは質の低い情報を含む。視聴者やいいねの数が多いことはその情報が信頼できることを意味しない

 

その他

-閉経期症状への鍼の研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study on acupuncture for symptoms of menopause

February 19, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-acupuncture-for-symptoms-of-menopause/

BMJ Openに発表された研究が簡単な鍼治療で閉経期症状が減ることを示した

University College London (UCL)薬理学教授David Colquhoun教授

少なくとも70年以上、盲検が臨床試験で絶対的に重要であることが確立されているのに、BMJ Openが患者がどの群かわかっている試験を掲載することに大きなショックを受けた。

(以下長い指摘略)

Imperial College London & Hammersmith病院生殖内分泌学臨床上級講師&コンサルタントで内分泌学会会員Channa Jayasena博士

ホルモン補充療法が優れているができない人もいる。著者は鍼がフラッシュ症状を減らせることを示したがプラセボでもフラッシュは半分になる。私は鍼の影響のほとんどはプラセボだと疑っているが、HRTが使えない場合、安全で利用可能なら何でも役にたつだろう

Imperial College London内分泌学臨床上級講師で内分泌学会会員Ali Abbara博士

ホットフラッシュには認知行動療法のような心理的治療が役にたつことがわかっているのでこの知見はありそうであるがこの研究のやりかたでは鍼がどのくらい有効なのかについてしっかりした結論は出せない。薬ではないが鍼にもコストが伴うため実際に効果があることを確実にしなければ薦められない。この研究は盲検ではないため観察された影響はプラセボかもしれない

退職した臨床研究科学者でCharity HealthWatchの役員Les Rose

この研究は盲検ではない。

Intensive Care National Audit and Research Centre (ICNARC)上級統計学者James Doidge博士

Exeter大学補完医療名誉教授Edzard Ernst教授

多くの鍼研究同様、これは非常に貧弱な研究である。強力なプラセボ効果を考慮できていない。何故BMJ Openがこんな研究を掲載したのか困惑する

(イギリス鍼好きだよね)

 

-オークランドでのミバエの検出-専門家のQ&A

NZ SMC

Fruit fly detections in Auckland – Expert Q&A

20 February 2019

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/02/20/invasive-fruit-flies-expert-qa/

先週オークランドで二つの異なる種類の外来ミバエが見つかった。どちらもニュージーランドの園芸産業にリスクとなり、その脅威は消えそうにない

SMCはバイオセキュリティの専門家とのQ&Aを用意した

(略)

世界ではチリとニュージーランドだけが商用果物を攻撃するミバエがいない園芸作物生産国である。従ってどのような種類であろうとミバエが住みついたらニュージーランドの害虫のいない国という地位は消失する

 

-「無責任な」反ワクチンの親が病院で赤ちゃんにはしかを暴露させた可能性について母親が怒り

Mom furious at 'reckless' anti-vax parents after baby's possible measles exposure in hospital

https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/measles-bc-children-s-hospital-emergency-room-exposure-baby-max-1.5023725

まだ予防接種できる年齢でない赤ちゃんが子ども病院に行ったときにはしかに暴露された可能性があると自宅で外出禁止になり恐怖の中で過ごした母親が、感染源の反ワクチンの親に怒り

 

ブリティッシュコロンビアで予防接種を義務化するよう求めるオンライン署名が25000人以上集まった

Online petition calling for mandatory vaccinations in B.C. collects more than 25,000 names

February 18th, 2019

https://www.straight.com/life/1202371/online-petition-calling-mandatory-vaccinations-bc-collects-ore-25000-names

(最近のはしかの件では欧米メディアが今まで煽ってきた反ワクチンを逆に追い詰める方向に報道している。ワクチン反対派に対して推奨派が感情をゆさぶる情報戦略で負けているという人もいるけれど、感情対感情で情報戦を展開したら後に残るのは無惨な荒野だけだろう。科学はいつだって感情に負けるだろう、それでも理性に訴えるしかないだろう。)