[NHS] 地中海式食事が高齢のフレイルを減少させるという証拠はない
No proof that the Mediterranean diet reduces frailty in older age
Tuesday 18 February 2020
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/no-proof-mediterranean-diet-reduces-frailty-older-age/
Mail Onlineは地中海式の食事を「ほんの1年間することにより、フレイルを減らし、高齢の頭は冴える」と報道し、Expressも同様のメッセージを伝えた。
肯定的な報道であるが、問題になっている研究では、地中海式食事がフレイルを減らし、記憶を改善するという証拠は何もない。
研究者は数年前に行われた試験の2度目の分析を行っていた。最初の試験はNU-AGEプロジェクトと言われた。欧州5か国からの1,294人の高齢者(平均71歳)が対象となり、彼らは1年間かけて地中海式食事をとった。この最初の試験は主に地中海式食事が炎症とフレイル(骨ミネラル濃度)に影響があるかどうか確かめることを目的とした。研究者は影響がないことがわかった。
今回の研究は、1年にわたる研究の開始時と終了時に便のサンプルを提供した612人(最初の試験サンプルの半数)を調べた。研究者は、腸内の細菌(微生物叢)の種類を調べるためにこれらのサンプルを試験した。
研究者は地中海式食事がより多くの「善玉」細菌に関連するということが分かった。これらの細菌は他の研究で健康効果と関連している。研究者はまた、フレイルが少ない人はこれら「善玉」の腸内細菌の濃度が高い傾向にあることがわかった。
この研究は興味深い結果もいくつかあるが、地中海式食事が直接「善玉」の腸内細菌を増殖させ、あるいは直接フレイルを減らすということを示さない。研究は異なる効果を調べたこれまでの研究からの結果に基づいており、そのため、結果は信頼性が低い。
しかし、果物や野菜が多く、飽和脂肪の少ない、地中海式食事のような食事の効果は確立されている。
地中海式食事について
(https://www.nhs.uk/live-well/eat-well/what-is-a-mediterranean-diet/)
[FDA]動物における意図的なゲノム改変の理解を前進させるFDAの専門知識
FDA Expertise Advancing the Understanding of Intentional Genomic Alterations in Animals
February 07, 2020
(FDA長官Stephen M. Hahn氏の声明)
ゲノム編集は、とてつもなくワクワクする分野である。我々はこの分野を発展させようとするとともに、監視にはリスクに基づいた取り組みを行う。我々は、動物における意図的なゲノム改変が、動物にとっても、その動物由来の食品を食べるヒトにとっても安全であることを確保したい。
FDA CVM(Center for Veterinary Medicine)を統括するSteven M. Solomon氏は次のように述べる。本日、ゲノム編集された雄牛でこれまで報告されていない、非意図的な改変を検知できるバイオインフォマティクスに関する論文「Template plasmid integration in germline genome-edited cattle」をFDAの科学者がNature Biotechnologyに公表した。そのような非意図的な改変は、必ずしも安全でないことを意味するわけではないが、科学者や規制者にとってはそのようなことが起こりうることを警戒する必要があることを示す。さらに、動物のゲノム編集に関するFDAの考えを説明する「Genome editing in animals: why FDA regulation matters」も同時に公表した。FDAがリスクベースのアプローチで公衆衛生保護とのバランスをとりつつ、どのように革新的科学アプローチを支援しようとしているのかも記している。
*Template plasmid integration in germline genome-edited cattle
Alexis L. Norris et al.
Nature Biotechnology volume 38, pages163–164(2020)
https://www.nature.com/articles/s41587-019-0394-6
*Genome editing in animals: why FDA regulation matters
Steven M. Solomon
Nature Biotechnology volume 38, pages142–143(2020)
https://www.nature.com/articles/s41587-020-0413-7
[HK] 法令違反
基準値超過の残留農薬が中国ケールサンプルに検出された
Excessive pesticide residues found in a Chinese kale sample
Monday, Feb 17, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200217_7835.html
食品安全センターが検査したところ、中国ケール(カイラン)において、ピラクロストロビンが最大残留基準値0.1ppmのところ、1.3ppm検出であった。
[HK]CFSは肉の二酸化硫黄の使用に関するサーベイランスの結果を発表する
CFS announces test results of targeted surveillance on use of sulphur dioxide in meat
Monday, February 17, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200217_7832.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、肉の二酸化硫黄の使用に関する的を絞った食品サーベイランスの結果を公表した。600サンプル中12サンプルが二酸化硫黄を含んでいた。全体として98%が合格であった。
[FSA] FSAは北アイルランドの市民に食品項目の「ラベル確認」をするよう新たなキャンペーンを開始する
Food Standards Agency launches new campaign to encourage NI people to ‘Check the Label’ on food items
17 February 2020
FSAは北アイルランドの市民に「ラベル確認」を促進する統一マーケティングキャンペーンを開始した。情報を与えられた上で、より健康的な選択をするよう消費者に教育、動機付けをするものである。
-キャンペーンサイト
Check the label
https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/check-the-label
[FSA] Co-op は電子レンジで加熱した場合、ガラス製ラミキンが破損する恐れがあるため、Gro Sticky Toffee Puddingを回収措置
Co-op recalls Gro Sticky Toffee Puddings because the glass ramekins may break when heated in the microwave
17 February 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-12-2020
Co-op は電子レンジで加熱した場合、ガラス製ラミキンが破損する恐れがあるため、安全性リスクの可能性があり、Gro Sticky Toffee Puddingを回収措置
[ヘルスカナダ] リコール: Ultra 03 (2020-02-14)
Ultra 03 (2020-02-14)
February 14, 2020
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2020/72361r-eng.php
ナチュラルヘルス製品。Adiposlim含有と表示誤りのため、回収措置。
[FDA]警告文書
- Mission LLC
February 06, 2020
FSVP違反の問題。
- R-Garden LLC
February 05, 2020
CGMP規則違反、ダイエタリーサプリメントの不正表示、不良品の問題。
- Apia Export Fish Packers LTD
January 08, 2020
水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品の問題
- Fujian Guangyang Egg Industry Company Limited
December 26, 2019
酸性化食品基準、不純品の問題。
[USDA]APHISはオンライン動物福祉法記録を復元
APHIS Restores Online Animal Welfare Act Records
Feb 18, 2020
https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2020/sa-02/awa-records
2019年12月20日に成立した法にもとづいてウェブサイトの記録を復元
[EU]新規食品統一リスト
Union list of novel foods
https://ec.europa.eu/food/safety/novel_food/authorisations/union-list-novel-foods_en
更新
[EU]委員会は殺生物活性物質ヨウ素、PVPヨウ素、ジネブの認可レビューを行っている
The Commission is carrying out an early review of the approval of the biocidal active substances iodine, PVP iodine and zineb
https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/biocides/docs/iodine_pvpiodine_zineb_en.pdf
殺生物剤規制(BPR)ではヒトに有害影響を与える可能性のある内分泌攪乱性のある有効成分は認可されないと定めており、ヨウ素、PVPヨウ素、ジネブについては内分泌攪乱作用の疑いがあることからレビューをしている
(ヨウ素は甲状腺ホルモンに影響するのは確実だろう。だからといって昆布は内分泌攪乱作用があるから危険だとは騒がないと思うけど。EUの規則も農薬や殺生物剤に分類されるものだけ禁止。天然物なら毒でも規制対象ではない(できない)ので、個人として注意すべきなのはどちらなのかは明白だと思うのだが)
論文
-減量用ハーブ医薬品の根拠は不十分
Insufficient evidence backing herbal medicines for weight loss
17-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uos-ieb021720.php
シドニー大学の研究者らが減量用ハーブ医薬品の世界的レビューを行った。Diabetes, Obesity & Metabolismに発表された系統的レビューでは4000人以上の参加者となる54のRCTの知見を解析した。一部のハーブ医薬品でプラセボより統計学的に有意な減量が報告されているが2.5kg以下で臨床的な意味はなかった。減量用ハーブサプリメントによく使われている成分は緑茶、ガルシニア、白インゲン豆、アフリカマンゴなど。オーストラリアでは1996年から2006年の間に減量用ダイエタリーサプリメントがARTGに1000登録されているが有効性は評価されていない
-The Lancet:世界は子どもたちに健康的な生活と将来のための適した気候を提供するのに失敗している:WHO-UNICEF-Lancet
The Lancet: World failing to provide children with a healthy life and a climate fit for their future: WHO-UNICEF-Lancet
18-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/tl-pss021320.php
WHOとUNICEFとLancetの招集した委員会による画期的報告が、世界中の全ての子どもや青少年が生態学的崩壊、気候変動、ファストフード・砂糖入り飲料・アルコール・タバコの搾取的マーケティングの脅威にさらされていることを発見した。どの国も子どもたちを守れていない。しかし米国は最悪の国の一つ
A future for the world's children? A WHO–UNICEF–Lancet Commission https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(19)32540-1/fulltext
WHOのプレスリリース
World failing to provide children with a healthy life and a climate fit for their future: WHO-UNICEF-Lancet
19 February 2020
気候と商業の脅威が強まる中、WHO-UNICEF-Lancet委員会は子どもの健康について徹底的な見直しを迫る
(ファストフードがタバコと並べられているなどいろんなものをごちゃ混ぜにしている。子どもの繁栄指数トップ10に韓国と日本が入っているのはイヤミなのかと。持続可能性指数トップは貧しい国が多く、持続可能でないトップは豊かな国が多い。カタールやクエートUAE、あるいは豪州のような資源輸出国。これらの資源が無ければ今の世界はできていないわけだけれど最悪だと非難)
-伝統的リスク要因は遺伝子検査と同等に心疾患を予測する
Traditional risk factors predict heart disease as well as genetic test
18-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/usmc-trf021720.php
個人のDNAの数百万の変異を評価しても実証済みの方法による心疾患リスク決定を改善しない
JAMA。
伝統的リスク計算はHeart Risk Calculator http://www.cvriskcalculator.com/
年齢、性、人種、コレステロールと血圧と糖尿病と喫煙。
-人生の最初の3ヶ月にクリーニング製品に暴露されると子どもの喘息リスクが増える
Exposure to cleaning products in first 3 months of life increases risk of childhood asthma
18-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/sfu-etc021820.php
Canadian Medical Association Journal
クリーニング製品として例示されているのはエアフレッシュナー、プラグイン脱臭剤、埃取りスプレー、抗菌ハンドサニタイザー、オーブンクリーナー
(掃除すればするほどアレルギーになりやすいとか、衛生仮説支持っぽくなってるような)
-研究:母乳濃度の差が5才までの成長に影響する
Study: Difference in breast milk concentrations impacts growth up to age 5
18-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uoc--sdi021820.php
The American Journal of Clinical Nutritionに発表された母乳中ヒトミルクオリゴ糖(HMOs )濃度と子どもの体重の関連についての研究。2'-フコシルラクトース (2'FL)濃度の高さとラクト-N-ネオテトラオース (LNnT)の低さが乳幼児期の体重と関連した
(母親は最適の母乳を出すためと何か要求されそう)
-記憶ゲーム:覚えるための良い食事
Memory games: Eating well to remember
17-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uots-mge021720.php
シドニー工科大学の研究者らが139000人のオーストラリアの高齢者のデータを調べ、ある種の食品群と記憶障害と併発している心疾患や糖尿病の強い関連を発見した。年齢が異なると関連も異なる。International Journal of Public Health
-世界の気候枠組みは食品についての「大局」を失っている、科学者が言う
Global climate frameworks miss the 'big picture' on food, say scientists
18-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/imaw-gcf021820.php
Nature Food。作物や家畜の生産、食品加工、輸送、消費など食料生産の異なる部分を別々に扱っているので包括的なシステムアプローチが必要。
-全てのBPAフリー製品は安全だと思う?そうはいかない、科学者が警告
Think all BPA-free products are safe? Not so fast, scientists warn
18-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uom-tab021820.php
BPA代用品のBPSは母親の胎盤と赤ちゃんの発達中の脳に影響する可能性がある
PNAsに発表されたマウス実験
(別にBPAは問題ないのでわざわざデータの少ない「BPAフリー」を選ぶ必要は無いのだけれど。この手の科学者は何でも危険だと言うのが仕事だから。リスク評価は別の科学の仕事)
-ダイエタリーサプリメントは患者にリアルな危険となる
Dietary Supplements Pose Real Dangers to Patients
White CM
Annals of Pharmacotherapy
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1060028019900504
DSHEAにより市場に質の悪いダイエタリーサプリメントが氾濫しFDAの安全でない製品を排除する権限が限定されている。患者に害が出てからでないと監視はほとんどない。微生物や重金属の汚染、合成医薬品の混入、別のハーブでの代用、表示が中身と違う、などがおこっている。臨床医は規制の変更をみんなで主張し、患者にリスクを教育すべきだ。
その他
-DSHEAは如何にしてFDAを弱体化したか
How the Dietary Supplement Health and Education Act of 1994 Weakened the FDA
Stephen Barrett, M.D. revised on February 16, 2020.
https://www.quackwatch.org/02ConsumerProtection/dshea.html
背景、消費者への危険性、「栄養サポート」表示、FTC等
現在FTCが消費者保護のために行っている対応もできないようにしようと動いている議員がいる
(日本もそう)
-突然変異誘発技術はGMO規制対象でなければならない、とフランスの裁判所が言う
Mutagenesis techniques must be subject to GMO regulation, says French court
2020年2月12日
フランス政府はある種の新しい植物交配技術、主にゲノム編集とin vitro突然変異誘発を使って開発された植物への政策により厳しいGMO規則を採用すべきと命令されている、とフランスの裁判所が2月7日に判断した
フランスの最高行政裁判所Conseil d’Etatがin vitro突然変異誘発技術はGMO規制対象だと判断した。裁判所は政府に6ヶ月以内にそれらを含めるよう規制を更新することを命令した、その中にはこのような技術で作られた農業用品種の同定とそれらをGMO申請させることを含む。さらに裁判所は当局はこの方法で作られた除草剤耐性作物に関連するリスクを評価し、除草剤の使用を制限する意図で栽培条件を定義すべきとも述べた。
この決定は9つの団体が首相Édouard Philippeに突然変異誘発で得られた生物もGMO規制の対象にして除草剤耐性品種の使用にはモラトリアムを宣言すべきとお願いしたが却下された後のものである。首相が拒否したのでConseil d’Etatに持ち込まれた
この判断の根拠になったのは欧州裁判所の2018年の判断である
Conseil d’Etatのウェブサイトによると、予防原則によれば首相は「除草剤耐性品種の使用に予防措置をとることを拒否できない」。
政府は現在裁判所の判断をどう履行するかを調査している。
この決定は新規植物交配技術を「新しいGMO」と呼んで強く反対していた環境NGOと反GMO活動家の勝利である。彼らは農業食料企業も非難しEUから追い出そうとしている。
フランスはEU最大の農業生産国でGMOの栽培は禁止している。今回の決定に影響を受ける作物には除草剤耐性ひまわりや菜種が含まれ、それらは9ヶ月以内に撤退しなければならない。他にも禁止される作物があるだろう。除草剤耐性品種はひまわりの約20-30%、菜種の2-5%
-欧州の反科学疫病がアフリカを襲う
Europe’s anti-science plague descends on Africa
By James Njoroge - 17.02.2020
https://www.europeanscientist.com/en/features/europes-anti-science-plague-descends-on-africa/
欧州の活動家が西アフリカの生命をリスクに晒している、昆虫による害を現実の飢饉に変えて。サバクトビバッタがケニア、ソマリア、エチオピアに侵入し緊急事態になっている。タンザニアとウガンダも襲っった。FAOによるとここ25年で最悪である。
この昆虫は通過する場所の全ての植物を食べ、荒廃した耕作地や牧場を残し一日に150kmも進む。既にケニアの百万ヘクタールを襲い減る兆候がない。人への負担は膨大で2500万人が飢えると予想される。それなのにEUがお金を出しているNGOがケニア政府に殺虫剤禁止を要求している。専門家によるとアフリカ諸国でのサバクトビバッタ対策にはフェニトロチオンのような殺虫剤が重要な役割を果たす。適切に使用することによって群れを阻止できる。しかしケニアには絶望的に必要なものが供給されていない。北ケニアバッタコントロール協調チーム長Salad Tutanaは」フェニトロチオンはとても有効で、散布して40分から6時間でバッタを殺す」という。現在不足していて新たなものが日本から届いたばかり、という。散布には飛行機が必要だが5機しかなくもっと必要。アフリカではもう一つのたちの悪い害虫Fall Army Wormにも苦しんでいる。そしてNGOの活動家が、200以上の農薬の禁止を要求している。反GMO団体Route to Foodはドイツ緑の党のHeinrich Boll財団から資金を得て2016年にアフリカに作られた。この団体は欧州で現在流行している全てのアイディアを広めている-オーガニック食品を義務化し現代の作物技術に反対など。欧州の人達は効率の悪いオーガニックにかかる余分な費用を払えるほど豊かだが、アフリカではそれはできない。
(以下略)
-CDC
日本のダイヤモンドプリンセスクルーズ船について更新
Update on the Diamond Princess Cruise Ship in Japan
Tuesday, February 18, 2020
https://www.cdc.gov/media/releases/2020/s0218-update-diamond-princess.html
我々はダイヤモンドプリンセス船上での検疫対策への日本政府による途方もない努力を賞賛する。この対策が伝染を遅らせる公衆衛生上の意味を持つ可能性はあるが、CDCはそれは船にいる人の間での伝染を予防するのに十分ではないだろうと評価している。従ってアメリカ公衆を守るために全ての乗客とクルーに下船後14日間の移動制限をする
(「We commend the extraordinary efforts by the Government of Japan to institute quarantine measures onboard the Diamond Princess. 」)
-SMC UK
コロナウイルス、クルーズ船、検疫についての専門家のコメント
メディアがコロナウイルスと海外の複数のクルーズ船の検疫努力を報道している
expert comments on coronavirus, cruise ships and quarantine
FEBRUARY 18, 2020
https://www.sciencemediacentre.org/expert-comments-on-coronavirus-cruise-ships-and-quarantine/
Reading大学細胞微生物学准教授Simon Clarke博士
ダイヤモンドプリンセスの乗客を降ろして14日間近くの地上に住ませるのがベターだったかもしれないが約3700人もの人に適切な場所を提供して彼らを世話する十分な医療スタッフを配置するには相当な困難があるだろう。さらにもしこれらの旅行客が日本の人々にウイルスを拡散したら深刻な兵站と政治的問題になるだろう
Queen Mary University of Londonウイルス学教授John Oxford教授
船の上での検疫は適切な検疫ほど厳密では無く、実際のところ船上の人々を適切に検疫するのは不可能である.
UEA医学教授Paul Hunter
検疫の主な目的は旅行客が旅行を続けあるいは帰国して世界中に感染を広げることを止めることだ。この点ではこれまで検疫は成功しているといえる。
(一部のみ。世界中が日本を批判しているとか言っている人がいるけどそんなことはない。地方も国も日頃から人員増やして欲しいとお願いしていたのにひたすら削られてきたのは国民がそれを望んだからだし。結局のところ安全対策にかけるリソースが安全性レベルを決めるのだから安全を望むならリソースを配分して欲しい。)