2022-03-15

[EFSA]意見等

-食品と接触する物質に使用するための漂白セルロースパルプの安全性評価

Safety assessment of bleached cellulose pulp for use in plastic food contact materials

EFSA Journal 2022;20(3):7171  9 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7171

(科学的意見)

食品と接触する物質・酵素および加工助剤に関するEFSAのパネルは、マツとトウヒの木から得たセルロース繊維(70–92%)とヘミセルロース(8–30%)からなる漂白セルロースパルプの安全性を評価した。この物質はポリエチレンとポリプロピレンの食品と接触する物質の■■■■■に使用することを意図している。最終製品は、ホットフィルなどの高温で短時間を含む又は含まない、室温で長期保存する全ての種類の食品に使用することを意図している。この物質の■■■■■を含む低密度ポリエチレンのサンプルは、広範な一連の食品模擬物質での溶出検査やジクロロメタンでの抽出試験の対象だった。検出限界の範囲は■■■■■(指定された場合)。パネルは、それらがヒトの毒性学的懸念値を超える暴露となる濃度での遺伝毒性物質の検出を保証しないことに留意した。さらに、移行する可能性のある物質が全て同定されたわけではなく、適用された分析手段を受け入れたわけでもない。食品への移行が予想されないため、この物質自体の毒性学的データは提供されなかった。検出された移行する可能性のある低分子量物質の安全性は個別に対処され、適切と見なされた。だが、パネルはかなりの割合で未確認成分があるため、このアプローチは不十分だと考えた。パネルは、申請者が提出した情報では、食品に溶出する可能性のあるプラスチック製の食品と接触する物質に使用するマツとトウヒの木由来漂白セルロースパルプによる1,000 Da未満のこの物質の安全性評価ができないと結論した。そのため、パネルはプラスチック添加物としてのマツとトウヒの木由来漂白セルロースパルプの使用の安全性を結論できなかった。

 

-国の規制機関とEFSAとの間のデータの接続のための概念実証

Proof of Concept for Data Connection between a national regulatory authority and EFSA

EFSA Journal 2022;19(3):EN-7185 9 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7185

(外部科学報告書)

この報告書は、EFSAと加盟国データシステム間の自動データ接続の実現可能性を探るためにスウェーデン食品庁(SLV)で行われた概念実証(POC) 活動を説明している。

 

-デジタル時代のEFSAのオンラインコミュニケーションの多言語使用拡大

Widening the multilingualism of EFSA online communications in the digital age

9 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/news/widening-multilingualism-efsa-online-communications-digital-age

ウェブサイトのスペイン語バージョン開始から2年たち、EFSAは、オンラインコミュニケーションにEUの5カ国の公用語―ギリシャ語、オランダ語、ポーランド語、ポルトガル語、スウェーデン語―を追加して提供することで言語の多様性を拡大している。

この画期的出来事はEFSAのウェブコミュニケーションにEU-24完全多言語使用を段階的に導入する大がかりなプロジェクトの第二段階を示している。このプロジェクトは、一般人とコミュニケーションする際にできるだけ明確で利用しやすいようEFSAに要求する、近年の欧州透明性規制の導入に答えて着想した。

人工知能や自動ニューラル翻訳などの翻訳サービスを提供するのに用いられる技術の大幅な進歩は、一連の内部翻訳作業の範囲や有効性を改善する機会をEFSAに与えている。EFSAは、より多くの欧州市民にデジタルコンテンツを利用しやすくするために、欧州委員会の情報総局(DGIT)、通信ネットワーク総局、コンテンツとテクノロジー、翻訳総局と手を携えて作業することで、欧州委員会の優れた機械翻訳ツール、eトランスレーションをウェブサイトに組み入れることにした。

eトランスレーションとは?

eトランスレーションは、本文の抜粋や完成書類を翻訳する無料の自動ツールである。翻訳能力を組み込むためにデジタルシステムに統合される可能性がある。eトランスレーションは言語の壁を越えて欧州や国の公共団体が意見交換するのに役立つ。

機械翻訳

eトランスレーションは、EU翻訳者による何十年もの作業を活用して、公衆衛生分野などの様々な文脈や分野に、適切な専門用語やスタイルを適用している。EU24カ国の公用語の10億以上の文章を含むEU最大の翻訳メモリであるEuramisで定期的に供給されている。

実際にはどのように機能する?

EFSAのウェブサイト上の言語スイッチから利用できる言語バージョンにアクセスできる。

全てのページがどの言語にも翻訳されるわけではない。そのような場合、そのページは最初英語で読み込まれ、自動翻訳はクリックで要請できる;数秒後にそのページは翻訳されたバージョンで再読込される。

最後に、コメント欄など、ミニ調査を通してすぐに匿名のフィードバックを提供できる。結果は組織内で収集され分析される。

次の段階

ウェブサイト上でのeトランスレーションプログラムの開始後、EFSAは機械翻訳されたページの品質を体系的に監視する予定である。正確さ、流ちょうさ、専門用語を微調整するために、加盟国の関係者からの支援も重要である。

このプロジェクトの次の段階で、EFSAはさらに5つのEU言語を追加する予定である。

 

[ANSES]布と履き物中の化学物質:より保護するための規制案

Chemicals in textiles and footwear: a proposal for regulations that offer more protection

09/03/2022

https://www.anses.fr/en/content/chemicals-textiles-and-footwear-proposal-regulations-offer-more-protection

衣服や靴には多くの化学物質が含まれている。それらのいくつかはすでに規制の対象となっているが、まだ特定や規制する必要のあるものもある。ANSESは実施した研究結果に基づき、消費者の安全性を改善するために欧州レベルで1000以上の化学物質に規制を提案した。

衣服や靴には何十、何百もの化学物質が含まれている。染料など、化学物質によっては製造時に意図的に使用されている。他に異なる濃度で生じる残留物や不純物もある。現在の欧州の規制は、皮膚のアレルゲンとして知られているクロムVI やニッケルなど、12の化学物質や化学物質クラスを対象としている。

2016年から2018年まで、ANSESは皮膚科医-アレルギー専門医の疑いに従って、50人の患者の皮膚アレルギーの原因となった化学物質を特定することを目的とした生物医学研究を実施した。その後2つの研究所が、患者が身につけていた衣服や靴を分析することで、これらの化学物質の存在を確認した。

その後ANSESはこの研究結果に基づき、“REACH”規則に従って、スウェーデンと協力して1000以上の皮膚感作物質の規制を提案した。採用されると、この広範な規制の枠組みは以下により消費者をよりよく保護することになる。

アレルギーの可能性があることが知られているが規制の対象になっていない物質の量を制限する

特に合成繊維用の全ての「分散」染料の使用を禁止する。これらの染料は確かに皮膚アレルギーの事例によく関与している。

ニッケルとクロムVIの規制値を下げる;これらはアレルギーの原因であり続けるため、十分な保護を提供しない。

最後に、ANSESは消費者に、初めて袖を通す前に、製造業者の洗濯の推奨事項に従って皮膚と接触する可能性のある衣服を洗濯することの重要性を再認識させている。

知っていましたか?

生物医学研究は通常行われないヒトへの治療や検査介入を伴う。そのため、保健機関や倫理委員会の事前の同意が必要である。

 

[FDA] FDAは安全性レビューの結果、ゲノム編集肉牛由来製品の販売は低リスクであると決定

FDA Makes Low-Risk Determination for Marketing of Products from Genome-Edited Beef Cattle After Safety Review

March 07, 2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-makes-low-risk-determination-marketing-products-genome-edited-beef-cattle-after-safety-review

本日、米国食品医薬品局(FDA)は、2頭のゲノム編集肉牛とその子孫からの食品を含む製品の販売について、意図的なゲノム改変(IGA)による安全性の懸念はないと判断し、低リスク決定を行ったと発表した(Low-risk determination)。このIGAにより、従来の繁殖牛の一部と同等の遺伝子型(遺伝子構造)とスリック毛として知られる短毛の毛質が得られた。これは食用動物のIGAの自由裁量について、FDAの初めての低リスクの決定である。

「本日の決定は、リスクと科学に基づいたデータ駆動型のプロセスを用いて、意図的なゲノム改変を含む動物の安全性と、これらの動物が生産する食料を食べる人々の安全性に焦点を当てるというFDAの約束を強調するものである。また、食料生産に使用される場合、安全性に懸念を引き起こさない低リスクのIGAを同定するFDAの能力を実証する。今回の決定により、他の開発者がこの急速に発展している分野におけるFDAのリスク決定のために動物バイオテクノロジー製品を持ち込むことを促進し、低リスクのIGAを含む動物がより効率的に市場に出回る道が開かれることを期待する。」と、FDA動物用医薬品センター長のSteven M. Solomon, D.V.M., M.P.H. は述べた。

FDAは、科学的データのレビューに基づき、その製品は低リスクで安全性の懸念はないと決定し、IGAの製品開発者が販売前にFDAの承認を求めることはない(自由裁量)。現在までに、FDAは、非食品用動物における他の多くのIGAについて、自由裁量として低リスクの決定を行っており、また、ヤギ、鶏、サケ、ウサギ及び最近ではブタの分野におけるIGAの5件の申請を承認した。

IGAとは、動物のゲノムに変更を加える分子技術を使用し行われる改変である。PRLR-SLICK牛として知られるこれらの牛のIGAは、CRISPRとして知られるゲノム編集技術を使用して導入された。IGAは子孫に受け継がれるため、従来の交配で形質を共有することができる。従来から飼育されている牛の中には、同じように極端に短いスリック毛の毛並みになる自然発生的な突然変異を持つ牛が存在する。科学文献によると、この極端に短いスリック毛の牛は、暑い気候により耐えることができる可能性があると報告されている。このような環境下で快適に過ごすことができる牛は、気温に関連するストレスを受けにくく、食料生産の向上につながる可能性がある。PRLR-SLICK牛は、自然界に存在する短毛種の牛と同等の形質を持っているが、現在、商業目的で利用されていない。製品開発者は、この2頭からの遺伝子産物を近々世界市場の一部の顧客と使用することを計画しており、早ければ2年後には一般消費者が購入できる食肉製品が発売されるものと見込んでいる。

FDAは、ゲノム編集PRLR-SLICK牛のIGAが、熱帯または亜熱帯の環境での飼育の適応として、いくつかの品種の牛で生じた自然発生突然変異と同等であることを確認した、という製品開発企業が提出したゲノムデータ及びその他の情報をレビューした。また、IGAの結果、従来の農業の牛と同じスリック毛の形質をもつことが確認された。さらに、この牛由来食品は同じスリック毛の形質を持つ従来の牛から得られる食品と同じであることも確認された。

FDAは、この低リスクのPRLR-SLICK牛を従来の飼育技術で生産及び飼育している開発者が所有又は運営していない農場又は施設のFDAへの登録を予定していない。低リスクの決定はAcceligen社に提供された。

 

[FDA]プレスリリース

-FDAは特定のFSMA規則の自由裁量方針に関するガイダンスを発行する

FDA Issues Guidance on Enforcement Discretion Policies for Certain FSMA Regulations

March 11, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-guidance-enforcement-discretion-policies-certain-fsma-regulations

 米国食品医薬品局(FDA)は、ヒト及び動物用食品の適正製造基準及び予防管理、外国供給業者検証プログラム(FSVP)、意図的異物混入(IA)及び農産物安全規則(PSR)のうち特定の条項を施行しない意向示すガイダンスを発表した。

 

-意図的異物混入から食品を保護するための緩和策に関するFSMA最終規則

FSMA Final Rule for Mitigation Strategies to Protect Food Against Intentional Adulteration

03/11/2022

https://www.fda.gov/food/food-safety-modernization-act-fsma/fsma-final-rule-mitigation-strategies-protect-food-against-intentional-adulteration

 最終規則は、ステークホルダーへ情報をより多く提供すること、緩和策について変更が加えられた。

 

-FDAはスコンブロトキシン(ヒスタミン)を産生する魚と水産物の腐敗とヒスタミンに関するコンプライアンス方針ガイドの草案を発行する

FDA Issues Draft Compliance Policy Guide for Decomposition and Histamine in Scombrotoxin (Histamine)-forming Fish and Fishery Products

March 14, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-draft-compliance-policy-guide-decomposition-and-histamine-scombrotoxin-histamine-forming

2021年12月27日(86 FR 73295)に公表された「Compliance Policy Guide Sec.540.525 Scombrotoxin (Histamine) -forming Fish and Fishery Products - Decomposition and Histamine」と題する案について、意見募集を再開。

 

[FDA]警告文書

-Soda Pharm

MARCH 10, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/soda-pharm-626261-03102022

新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する未承認の医薬品、不正表示。

 

-Kemal Balikcilik Ihracat

JANUARY 12, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/kemal-balikcilik-ihracat-618729-01122022

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題。

 

-All Good Foods, Inc.

FEBRUARY 07, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/all-good-foods-inc-624303-02072022

「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。

 

-Sergio Carranza dba MR CHESCOS

FEBRUARY 03, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/sergio-carranza-dba-mr-chescos-619398-02032022

FSVP違反の問題。

 

-Bea Lydecker’s Naturals, Inc.

FEBRUARY 09, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/bea-lydeckers-naturals-inc-616439-02092022

未承認の医薬品、不正表示の問題。ハーブ、サプリメント、CBD製品を含む。

 

-Viraldine, LLC

MARCH 07, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/viraldine-llc-625675-03072022

新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する未承認の医薬品、不正表示。鼻腔殺菌製品や口内洗浄液製品を含む。

 

[USDA]遺伝子組換えを用いて開発した大豆の規制解除

Deregulation of Soybean Developed Using Genetic Engineering

Mar 14, 2022

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2022/basf-soybean-deregulation

BASF社による大豆シスト線虫と除草剤耐性品種GMB 151

 

[FSAI]乳幼児にライスミルクを使わないよう警告

Warning Against Using Rice Milk for Infants and Young Children

Thursday, 10 March 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/rice_milk_warning_10032022.html

アイルランド食品安全局(FSAI)は本日、4歳半までの乳幼児は、牛乳、母乳、乳児用調製乳の代用としてライスミルクを摂取しないよう、改めて助言する。ライスミルクには低レベルの無機ヒ素が含まれていることが判明したため、FSAIは以前、こうした製品の危険性について警告を発していた。この度、米ベースの乳児用及びフォローアップ調製乳「Prémibio Prémiriz」がco.ukのウェブサイトを通じてオンラインで購入できることがわかり、FSAIの注意を喚起することになった。このような乳児用調製乳は、乳児のための法的な組成及び栄養要件を満たしていないため、欧州市場での販売は法的に許可されていない。FSAIはこのウェブサイトからの欧州での販売を中止するよう英国及び他の加盟国の当局と連絡を取っている。FSAIは、こうしたオンライン販売について周知するため、関連する病院や公衆衛生専門家に連絡を取っている。

FSAI最高責任者のPamela Byrne博士によれば、この製品は欧州市場に出すべきではないという。「米ベースの乳児用及びフォローアップ調製乳は、乳児の栄養要件を満たさず、欧州市場での販売は法的に許可されない。また、FSAIは、過去に発表された研究から、ライスミルクから低濃度の無機ヒ素が検出されたことを認識しており、4歳半までの乳幼児がこれらの製品に暴露しないことを推奨する。ヒ素は環境中に存在するため、米を含む様々な食品に低濃度で含まれる可能性がある。ヒ素の毒性は、ヒ素の形態、有機か無機か、によって異なる。無機物の方がより毒性が強く、FSAIは無機物への暴露を合理的に実行可能な限り低く抑えるべきとしている。無機ヒ素への暴露を減らすための予防措置として、保護者は4歳半までの乳幼児にこれらの食品(ライスミルク)を与えないようにすべきである。」とByrne博士は述べた。

 

[FSAI]リコール等

Culinea Paellaが調理方法に関する英語表記不備により一部リコール

Recall of a Batch of Culinea Paella due to Cooking Instructions Not being Labelled in English

Monday, 14 March 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/lidl_culinea_paella_recall.html

Lidl Irelandはベルギー産Culinea Paellaの調理方法が英語で表示されていないため、一部リコール。製品写真あり。

 

-未承認農薬であるエチレンオキシド検出のためNongshim 辛キムチインスタントラーメンの一部リコール

Recall of a Batch of Nongshim Shin Kimchi Instant Noodle Soup due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Wednesday, 9 March 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/recall_nongshim_shin_kimchi.html

韓国産Nongshim 辛キムチインスタントラーメンに、未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、リコール。製品写真あり。

 

-未承認農薬である塩素酸塩検出のためAsian Choice Premium Pangasius Filletsの一部リコール

Recall of a Batch of Asian Choice Premium Pangasius Fillets due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Chlorate

Thursday, 10 March 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/pangasius_fillets_recall.html

ベトナム産Asian Choice Premium パンガシウスフィレに、未承認の農薬である塩素酸塩が含まれていたため、リコール。許容できない量の塩素酸塩(通常、消毒副産物)がパンガシウス(魚)の切り身から検出された。製品写真あり。

 

-Breakfast Bite イベント3月30日:セーフケータリングパック - 食品安全管理システム

Breakfast Bite on the 30 March: The Safe Catering Pack – Your Food Safety Management System

Thursday, 10 March 2022

https://www.fsai.ie/News_SafeCatering_10_03_22/

オンラインウェビナー。セーフケータリングパックの使用方法とアレルゲン及びアクリルアミド管理に関する新しい分野について説明する。

https://www.fsai.ie/safecatering/

 

-EFSAの意見書:二酸化チタン(E171)が食品添加物として安全とみなさない

EFSA Opinion: “Titanium dioxide (E171) no longer considered safe when used as a food additive

9/3/2022

https://www.fsai.ie/faq/efsa_opinion_titanium_dioxide.html

食品添加物としての二酸化チタン(E171)の使用についての情報一部更新。

 

[FSA]FSA理事会はバーミンガムで会合しコモンウェルスゲームズ(国際スポーツ競技大会)のための準備を支援

FSA Board meets in Birmingham and supports the city to get ready for the Commonwealth Games

14 March 2022

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meets-in-birmingham-and-supports-the-city-to-get-ready-for-the-commonwealth-games

Susan Jebb議長はこの夏の大会を前に食品衛生水準を引き上げるための追加資金提供を発表

(大会関係略)

福島からの輸入

また理事会は、2011年の原子力発電所事故から11年経って、福島からの魚や野菜の輸入禁止は今や解除すべきだという助言に公式に合意した。

この件はFSAが英国のEU離脱後に規制管理の責任を負ってから初めての禁止見直しで、会議のペーパーで提示された科学的根拠をレビューした理事会メンバーは、禁止を解除すべきことに合意した。

この助言は今後イングランド、ウェールズ、北アイルランドの閣僚に提示され、合意されれば今年後半に制限は解除されるだろう。

(議事録と動画はまだ)

 

[FSA]食品廃棄行動週間における食品安全

Food safety in Food Waste Action Week

Allan Shivembe, Foodborne Disease Control Policy Adviser, Posted on:11 March 2022

https://food.blog.gov.uk/2022/03/11/food-safety-in-food-waste-action-week/

我々は皆捨てる食品を減らすことに役割があるがそれによってリスクの高い行動をすべきではない。食品廃棄を減らすことと食品安全はともに行える。

食品廃棄を減らすことは食品の安全性を減らすことではない

 

[FSA]研究プロジェクト

-第7回Eating Well Choosing Better(EWCB)追跡調査報告書

Eating Well Choosing Better Tracking Survey Wave 7 full report

7 March 2022

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/eating-well-choosing-better-tracking-survey-wave-7-full-report

 2021年8月から10月にかけて実施された第7回のEating Well Choosing Better(EWCB)追跡調査に関する報告書。1日の推奨摂取カロリーに関する消費者の理解と知識、トラフィックライト表示の使用、組成変更及びカロリー情報に対する見解、北アイルランド食品基準庁(FSA)のキャンペーンに対する認知度についてのモニタリング等を含む。

 

-2019-20年における食に関するTwitter上での傾向

Trends in Twitter conversations about food during 2019-20

10 March 2022

https://www.food.gov.uk/research/behaviour-and-perception/trends-in-twitter-conversations-about-food-during-2019-20

 食に関する一般の人々の見解や懸念についての理解をするために、主要なカテゴリー別に分けたソーシャルメディア分析を要約した報告書。

 

[MPI]食品を安全に長持ちさせるヒント

Tips to safely make food last longer

09 March 2022

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/tips-to-safely-make-food-last-longer/

「使用期限」「賞味期限」の表示について、食べ残しの処理についての情報提供。

 

[HK]法令違反

2つのパパイヤのサンプルから基準値超過の残留農薬を検出

Pesticide residue exceeds legal limit in two papaya samples

Wednesday, March 9, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220309_9351.html

2つのパパイヤのサンプルから、基準値0.01 ppmを超える0.06 ppm及び0.1 ppmのチアメトキサムが検出された。

 

[SFA]SFAは安息香酸が含まれているため地元製造業者2社のクエ製品をリコール

SFA recalls kueh products by 2 local manufacturers due to presence of benzoic acid

10 March 2022

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---sfa-recalls-kueh-products-by-2-local-manufacturers.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、K & B Nonya Kueh Manufacture Pte. Ltd.が製造したクエ製品から、クエ製品への使用が認められていない食品添加物である安息香酸を検出したことを発表した。 

 

[Defra]食品基準:表示と組成

Food standards: labelling and composition

Last updated 14 March 2022

https://www.gov.uk/guidance/food-standards-labelling-durability-and-composition

ボトル入り水、ミルク、肉製品のような食品の表示と組成に関する法的基準

食品の組成基準は一般的に以下のようなものに採用される

・消費者が一定の質を期待する

・質の低い代用品が使われるリスクがある

このガイドは英国の食品組成基準をカバーする

このガイドが扱う「特別な説明のある」食品は以下である:

・ボトル入り水

・パンと小麦粉

・ココアとチョコレート製品

・油脂

・フルーツジュースとネクター

・蜂蜜

・ジャムと類似品

・肉を含む製品

・乳と乳製品

・可溶性コーヒーとチコリ抽出物

・ショ糖やグルコースシロップのような特定の糖製品

 

[DHSC]英国では全てのCOVID-19旅行制限は解除

All COVID-19 travel restrictions removed in the UK

14 March 2022

https://www.gov.uk/government/news/all-covid-19-travel-restrictions-removed-in-the-uk

政府は全ての旅行者の残存する国際旅行制限を3月18日金曜日から解除する

3月18日午前4時から、英国に入国する人は誰も検査や旅行者位置情報用紙記入を要求されない。英国は全てのCOVID-19国際旅行規則を止める最初の主要経済域になる。

 

[RIVM]2018年以降、過体重、喫煙、飲酒がほとんど減っていない

Hardly any decrease in overweight, smoking and alcohol use since 2018

03/14/2022

https://www.rivm.nl/en/news/hardly-any-decrease-in-overweight-smoking-and-alcohol-use-since-2018

2021年、全ての成人の約半分が過体重で、21%は時々喫煙し、7%は過剰飲酒し8%はヘビードリンカーである。喫煙者や過体重及び肥満者の数は福祉や教育レベルの低い集団で多い。

これがオランダ統計局がRIVM、 Trimbos研究所及び Pharosと協力して行った健康調査/ライフスタイルモニター2021の情報である。過体重50%肥満14%は2018年から減っていない。喫煙者は僅かに減って2018年の22%から2021年は21%だった。

(報告書等はオランダ語)

 

[IARC]IARCはがん研究における女性のためのIARC賞を設定

IARC establishes the IARC Award for Women in Cancer Research

14 March 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-establishes-the-iarc-award-for-women-in-cancer-research/

 

[ヘルスカナダ]ニュース

-カナダ政府はパートナーとともにメンタルヘルスと薬物使用サービス全国基準について作業を始める

Government of Canada Begins Work with Partners on National Standards for Mental Health and Substance Use Services

March 14, 2022

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/03/government-of-canada-begins-work-with-partners-on-national-standards-for-mental-health-and-substance-use-services.html

カナダ人が必要なメンタルヘルスと薬物使用サービスを受けられるように資金提供や対策を行う

 

-最初の年次安全な睡眠週間2022についてのカナダ保健大臣の声明

Statement from the Minister of Health on Canada’s First Annual Safe Sleep Week 2022

March 14, 2022

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/03/statement-from-the-minister-of-health-on-canadas-first-annual-safe-sleep-week-2022.html

「安全な睡眠-昼も夜も」をテーマに乳児突然死予防をよびかける

仰向けに寝かせる、禁煙、きっちりフィットしたシーツと硬い表面の寝床、ベッドマットと側面に隙間をつくらない、柔らかい寝具や枕やおもちゃはおかない、など

 

[FAO]G7臨時農業大臣会議

Extraordinary Meeting of the G7 Agriculture Ministers

11 March 2022

「世界の食料市場と価格」QU Dongyu事務局長のプレゼン

“GLOBAL FOOD MARKETS AND PRICES”

Presentation by Director-General QU Dongyu

https://www.fao.org/3/cb9014en/cb9014en.pdf

(農水のプレスリリース

G7臨時農業大臣会合の結果概要について

https://www.maff.go.jp/j/press/y_kokusai/kikou/220311_6.html)

 

[EPA]EPAはAllied BioScience社とSurfaceWise2製品とSARS-CoV-2ウイルスの宣伝に関して合意

EPA Settlement with Allied BioScience Addresses Alleged Claims of SurfaceWise2 Product and SARS-CoV-2 Viruses

March 10, 2022

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-settlement-allied-bioscience-addresses-alleged-claims-surfacewise2-product-and

残留性抗菌表面コーティング製品SurfaceWise2のSARS-CoV-2ウイルスに関するマーケティング、販売、配布は連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法と緊急認可除外の条件違反である。

$253,032の民事制裁金の支払いで合意

(アメリカン航空が採用したことで話題になった、らしい。表面殺菌剤だが殺菌効果が持続して使った後の表面にウイルスが付着しても効果があると、何と通常7日間最大90日間!-宣伝していた。有効成分は1-Octadecanaminium,N,N-dimethyl-N-[3-(trihydroxysilyl)propyl],chloride 0.75%。緊急認可当初から、化学物質と感染症の両方の専門家からは疑問が提示されていた。これを信じたら害の方が大きいだろうと)

 

[NASEM]搾取的雑誌と学会と戦う

Combatting Predatory Academic Journals and Conferences

https://www.interacademies.org/project/predatorypublishing

要約

https://www.interacademies.org/sites/default/files/2022-03/2.%20Summary%20report%20-%20English.pdf

スペクトラムアプローチをとる:定義を更新し新しいツールを導入

全くの詐欺から疑問がある倫理的に問題のあるものまで、全く許せないものから悪意のない質の低さまで多様な一連の雑誌や学会をPredatoryと定義する(図有り)

結論と助言

1.現在のいわゆる搾取的雑誌や会議の定義は不適切

2.搾取的行為への理解は一般的に乏しい

3.搾取側のやりかたはますます洗練されてきている

4.搾取的雑誌や会議は増加していて一般の人々の研究や研究の厳密さへの信頼が毀損されるリスクがあり、研究資源の相当な無駄になっている

5.搾取的雑誌や会議が研究文化に根付きつつある

6.学術研究成果がお金になることが搾取的行動を促す

7.現代の研究評価ステムが搾取的行為の主要駆動要因である

8.搾取的行為はピアレビューシステムの弱点を悪用する:ピアレビュープロセスの透明性の欠如、ピアレビュー者の訓練、能力、認識の欠如

各項目毎に改善のための助言あり

(質の低い研究がお金になる典型が健康食品やウェルネス業界な訳で)

 

論文

-母親の鉛暴露は子どもの性比に関連

Maternal lead exposures correlated with sex ratios of offspring

14-MAR-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/946260

Science of the Total Environmentに発表された東北大学の研究(エコチル)

一般的に女の子100人に対して男の子104-107人が生まれるが近年この性比は世界中で低下していて男の子の生まれる数が減っている。この研究では妊娠中期から後期の85171人の血中鉛濃度を分析し、鉛濃度が高いほうが男の子の生まれる可能性が高かった。(最低濃度で48.3%から最高濃度で53.4%まで)

妊娠中の母親の血中鉛濃度のガイドラインは50 ng/gであるがこの研究では1ng/g以下で性比への影響の可能性が示唆された。著者は子どもの性をコントロールするために鉛を使ってはならないと警告する

 

-減量は妊娠機会に役立たない、研究が発見

Weight loss doesn't help pregnancy chances, study finds

14-MAR-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/946273

肥満で妊娠に苦労している女性はしばしば減量するよう助言されるが、新しい研究では減量の妊娠へのベネフィットが見られなかった。PLOS Medicineに発表された379人の肥満女性出の研究。半数の介入群は平均7%の減量で、健康上のメリットはあったが出産に影響は見られなかった

 

-4つの異なるCOVID-19ワクチン後の母乳抗体応答比較

Comparing Human Milk Antibody Response After 4 Different Vaccines for COVID-19

Hannah G. Juncker et al., JAMA Pediatr. Published online March 14, 2022.

https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2789947

オランダで授乳中にワクチン接種した女性の母乳中IgAとIgGの分析。ベースラインで既にSARS-CoV-2特異的抗体があったり感染が確認されている人を除外した124人のデータ。mRNAワクチンは早期に高い割合で母乳中にIgAとIgGが検出された。

4種類のワクチン:ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセン

 

-2000年から2020年の思春期前の子どもの自殺目的の摂取の変化

Changes in Suicidal Ingestion Among Preadolescent Children From 2000 to 2020

David C. Sheridan et. al., JAMA Pediatr. Published online March 14, 2022

https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2789948

中毒コントロールセンターが維持しているデータベースを使った研究。誤用や濫用は20年間比較的一定なのに対して自殺目的の飲み込みは増加していて特に10-12才が約4.5倍。

 

-EBウイルスに感染しアフラトキシンB1暴露されたB細胞のがん関連遺伝子TGFBIのエピジェネティック変化

Epigenetic alteration of the cancer-related gene TGFBI in B cells infected with Epstein–Barr virus and exposed to aflatoxin B1: potential role in Burkitt lymphoma development

14 March 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/epigenetic-alteration-of-the-cancer-related-gene-tgfbi-in-b-cells-infected-with-epstein-barr-virus-and-exposed-to-aflatoxin-b1-potential-role-in-burkitt-lymphoma-development/

Cancersに発表

 

その他

-食品安全会議が対面に戻る

Food safety conference returns to in-person status

By News Desk on March 14, 2022

https://www.foodsafetynews.com/2022/03/food-safety-conference-returns-to-in-person-status/

3月末にスペインで開催される大規模食品安全学会Global Food Safety Initiative (GFSI)年次会合は対面で開催。50カ国以上900人が集まる予定。WHOやCodex、各国規制機関代表も参加。COVID-19パンデミックのためイベント参加には健康パスポートが必要。

(鎖国状態の国はおいていかれるんだろう)

 

-米国司法省

地方裁判所はシカゴ郊外の会社に異物混入で不正表示の栄養サプリメントの販売を止めるよう命令

U.S. District Court Orders Suburban Chicago Company to Stop Distribution of Adulterated and Misbranded Nutritional Supplements

Tuesday, March 8, 2022

https://www.justice.gov/opa/pr/us-district-court-orders-suburban-chicago-company-stop-distribution-adulterated-and

Salud Natural Entrepreneur, Inc. (Salud)社とそのオーナーはがんや糖尿病、高血圧、心疾患などの様な病気の予防、治療、緩和、治癒を宣伝して不正表示ダイエタリーサプリメントと未承認新規医薬品を販売し、連邦食品医薬品化粧品法違反。またSaludはサルモネラ陽性の成分を製造に使っていた

(例によって宣伝内容はナチュラル、ノンGMO、伝統文化、ホリスティック)

 

-Sense about science

MADDOX賞推薦

MADDOX PRIZE NOMINATIONS

https://senseaboutscience.org/john-maddox-prize/maddox-prize-nominations/

https://senseaboutscience.org/john-maddox-prize/

2022年5月16日まで

2021年は33カ国136人が推薦された