2022-05-31

[FSAI]セカンドエキスパートオピニオンを受ける権利に関するガイダンス

Guidance on a Right to a Second Expert Opinion

Tuesday, 24 May 2022

https://www.fsai.ie/Guidance_SecondExpertOpinion_240522.html

FSAIは、公的管理規則(EU) 2017/625第35条で、セカンドエキスパートオピニオンを受ける権利について、保健局の環境衛生官(EHOs)が監督した食品事業者向けの新しいガイダンスノートを発表した。セカンドエキスパートオピニオンは以下の権利を食品事業者に(自費で)提供している:

・認証され適切な資格を持つ専門家によるサンプリング、分析、検査、分析結果の書類レビュー。

・関連性があり、適切で、技術的に実現可能であれば、サンプリング時に、異議がある場合に必要であれば、食品事業者による2回目の分析や別の公的研究所による別の分析、試験、診断ができるほど十分な量のサンプルの採取。

・異議がある場合には、最初の分析、試験、診断の書類レビューと、必要に応じて別の公的研究所による別の公的分析、試験、診断が実施される。

 

ガイダンスノート39:セカンドエキスパートオピニオンに関して保健局が監督した食品事業者向けガイダンス

Guidance Note 39: Guidance for Food Business Operators Supervised by the Health Service Executive on their Right to Second Expert Opinion.

file:///C:/Users/ichie/Downloads/GN%2039%20Guidance%20for%20Food%20Business%20Operators%20Supervised%20by%20the%20Health%20Service%20Executive%20on%20their%20Right%20to%20Second%20Expert%20Opinion.pdf

 

[SFA]肉のラクトパミン

Ractopamine in Meat

Monday, May 23, 2022

https://www.sfa.gov.sg/food-information/risk-at-a-glance/ractopamine-in-meat

ラクトパミンとは?

ラクトパミンは、豚と牛の商用農場で肉の成長を促すために動物の飼料に添加される動物用医薬品である。この記事ではラクトパミンとその健康影響、シンガポールで供給される肉が安全に摂取できることをSFAはどのように確保しているかについて詳しい情報を提供する。

なぜラクトパミンは食品に含まれるのか?

ラクトパミンは同じ資源量でより多くの赤肉を生産できるよう、筋肉の成長を刺激する。農業従事者は飼料効率や赤身(肉の脂肪が少ない)を改善するために牛や豚の飼料にラクトパミンを添加する可能性がある。よい飼料効率とは、少ない飼料で動物が生産できる肉の量を増やすことである。

ラクトパミンは「仕上げ」の飼料サプリメントで、一般に枝肉の重さを最大にするために動物が屠殺される最後の数週間にのみ使用される。動物が屠殺されるまでラクトパミンを含む飼料を摂取すると、生産肉に残留したラクトパミンが検出される可能性がある。

ラクトパミンは有害健康影響を引き起こす?

ラクトパミンは、動物用医薬品、食品添加物及び食品汚染物質の国際食品安全リスク評価団体であるFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会に評価されている。この委員会はヒトの許容一日摂取量 0 -1 マイクログラム (μg)/kg体重を設定している。

体重60kgの人では、彼/彼女は、有害健康影響(心拍数の増加、頭痛、筋肉の震え、高血圧など)なく残りの人生で毎日、最大許容量のラクトパミンを含む6kgの肉、0.67 kgの腎臓、1.5 kgの肝臓を摂取できるということを意味する。従って、肉や内臓を長期間にわたって摂取したとしても、少量のラクトパミンの摂取は健康リスクを引き起こすことはない。

シンガポールの肉中のラクトパミンの残留基準は?肉にラクトパミンを使用している国からの肉を禁止していない理由は?

SFAは消費者の健康を守り、食品企業の変化するニーズを満たすために、規制基準を定期的にレビューしている。この工程において、SFAは科学的根拠やデータ、シンガポール国民の摂取パターンに関する情報を用いてリスク評価を行っている。SFAは国際団体や先進国が設定したリスク評価や規制基準も考慮している。国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)がそれぞれ設立・運営しているコーデックス委員会(CAC)とFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)が例としてあげられる。

ラクトパミンのケースでは、SFAは、食品生産に使用するラクトパミンについてJECFAが実施した安全性評価を注意深く考慮している。SFAはJECFAが設定したラクトパミンの許容一日摂取量に対してシンガポールの肉と臓器の摂取を評価した後、CACが規制基準として設定した、肉や他の臓器に許容されるラクトパミンの最大量を採用することを決定した。牛と豚の筋肉、腎臓、肝臓に許容されるラクトパミンの最大量はそれぞれ、10 μg/kg、90 μg/kg、40 μg/kgである。オーストラリア、日本、カナダ、米国など他の先進国も同様のラクトパミンの規制基準を採用している。

肉が安全に食べられることを保証するために何が行われている?

肉はSFAの食品安全及び動物の健康基準を満たす認定国の承認された供給源から輸入されなければならない。SFAは認定プロセス中に輸出国と農場/食品施設の両方を評価している。サプライチェーンの上流で食品安全を確保するために、国のシステムや個別の輸出農場や施設の基準を認証するための視察旅行が行われる場合がある。

認定された供給源からの輸入肉は食品中に含まれる物質に許容できる最大限度を含むSFAの輸入条件の対象である。輸入肉もSFAの食品安全監視、検査、サンプリング、テストプログラムの対象である。今までのところラクトパミンは、調べた肉サンプルに検出されなかったか、無視できるレベルで検出された。私達の調査や食品安全検査に失敗した肉は販売を許可されない。

肉のラクトパミンへの暴露を減らすために何ができるのか?

現在、肉の供給においてラクトパミンで食品安全上の懸念はないが、更なる安心のために次のヒントに従ってほしい。

信頼のできるSFAが認定した小売店から肉を購入すること。

熱は残留したラクトパミンを分解するのに役立つ可能性があるため、食べる前に肉を完全に調理すること。

ラクトパミンがより多く含まれる可能性のある、肝臓や肺などの臓器の摂取を減らすこと。

 

参照:

FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(2006)

食品中の特定の動物用医薬品残留物の評価:FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会第66回報告書(WHO 技術的報告書シリーズ: no. 939)

Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives. (2006). Evaluation of certain veterinary drug residues in food: sixty-sixth report of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives. (WHO technical report series: no. 939)

 

[HSA]HSAの警告:‘Prime Kopi Pejuang 3 In 1’は消費者への有害影響につながる強力な医薬品成分を含むことがわかった

HSA Alert: ‘Prime Kopi Pejuang 3 In 1’ Found to Contain a Potent Medicinal Ingredient Which Led to Adverse Effects in Consumers

26 May 2022

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/hsa-alert-prime-kopi-pejuang-3-in-1

保健科学庁(HSA)は、男性の性の健康を増進する「高品質のハーブ成分」を含む天然製品としてオンラインで販売されている‘Prime Kopi Pejuang 3 in 1’の購入や摂取をしないよう一般の人々に警告している。

2件の有害影響事例報告を受け取った後、HSAはそのコーヒー製品の検査を開始し、広告の主張に対して天然でもハーブでもない、高濃度の表示されていない合成強力医薬品成分が含まれていることがわかった。

‘Prime Kopi Pejuang 3 in 1’を服用した消費者の1人は、体の痛み、寒気、偏頭痛、顎の周りの緊張などの有害影響を経験した後、救急病院に入院した。別の消費者はその製品を服用した後、約4時間の持続勃起症(長時間の勃起)を経験した。持続勃起症は深刻な症状で、すぐに治療しなければ陰茎組織の損傷や効力の永久的な損失につながる可能性がある。

表示されている取扱説明書(1日1袋)に従ってその製品を摂取した消費者は、通常の処方量の10倍以上のタダラフィルを過剰摂取した可能性がある。タダラフィルは医学的監督の下でのみ与えられるべき、勃起不全を治療するために使用される処方薬である。タダラフィルの不適切な使用は危険で、心臓発作、脳卒中、動悸、不整脈、持続勃起症などの深刻な有害影響リスクを高める可能性がある。タダラフィルは、心臓関連の問題のある人など、特定の人に深刻な健康リスクを引き起こす可能性もある。心臓病の薬、特に硝酸塩を含む薬を服用している人に命を脅かす低血圧を引き起こす可能性がある。

‘Prime Kopi Pejuang 3 in 1’は地域の電子取引(Shopee、Lazada、Qoo10、Carousell)やソーシャルメディアプラットフォーム(Facebook)で販売された。HSAはプラットフォーム管理者と共にリストを削除し、販売業者に警告を発した。

消費者への助言

すぐに‘Prime Kopi Pejuang 3 in 1’の服用を止め、気分が悪かったり健康に懸念があれば医師に相談すること。迅速な効果や誇張された主張の製品に注意。どこでどのように作られているか、有害成分が混入されているかどうか特定できないため、そのような製品をオンラインで購入する際には注意すること。評判のよい薬局や小売店のウェブサイト、あるいはシンガポールに実在する小売店からのみ購入すること。

異物混入製品は品質管理されていない劣悪な条件で製造されていることが多く、同じ製品の異なるバッチに異なる量の成分が含まれているおよび/または異なる種類の異物が含まれる可能性がある。

販売業者や供給業者への助言

‘Prime Kopi Pejuang 3 in 1’の販売や供給をすぐに中止しなければならない。‘Prime Kopi Pejuang 3 in 1’を販売・供給する業者は起訴される可能性があり、有罪になれば、最大2年の懲役および/または最大1万ドルの罰金が科される可能性がある。

 

[ヘルスカナダ]新規食品の安全性評価ガイドライン

Guidelines for the Safety Assessment of Novel Foods

Updated: May 2022

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/legislation-guidelines/guidance-documents/guidelines-safety-assessment-novel-foods-derived-plants-microorganisms/guidelines-safety-assessment-novel-foods-2006.html#a5

更新部分

補遺1:植物交配産物の新規制解釈についてのヘルスカナダガイダンス

Appendix 1: Health Canada Guidance on the Novelty Interpretation of Products of Plant Breeding

 2006年の最後の更新以降、技術的な進歩によって、新しい植物品種を開発できる遺伝子改変の新しいツールが開発されてきた(例:ゲノム編集技術)。その結果、開発者から、これらの新しい改変ツールを使用して開発されたものも含めて、植物育種に関して新規食品規則を、より予測可能で、そしてより透明性のあるものにする必要性があるとの意向が示された。

この新しいガイダンスは、規則に記された衛生と安全性を考慮し、施行後に進展した新しい科学分野での規制当局の経験が用いられている。新しいガイダンスは、植物育種の技術への理解を深め、国際的な規制パートナーと協調することのベネフィットを反映させて、現時点での科学的知見、基礎的なスキーム、規則の目的(つまり、消費者にリスクがある可能性のある新規食品の市販前評価を要求する)を考慮しつつ、新規食品規則を説明している。

 

植物交配産物である新規食品規則に関する新ガイダンスについての懸念への回答

Response to concerns about the new guidance on Novel Food Regulations, products of plant breeding

2022-05-18

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/legislation-guidelines/guidance-documents/guidelines-safety-assessment-novel-foods-derived-plants-microorganisms/response-concerns.html

懸念事項 #1

ヘルスカナダは、外来DNAを含まない限り、遺伝子組換え (GM) 植物から生産された食品の規制や安全性評価の実施を行わなくなった。

ヘルスカナダの回答#1

ヘルスカナダは、カナダの食品供給に使用する前に、全ての新規食品の規制と安全性評価の実施を継続していく。

新規食品規則は製品に基づき、製品の規制状況は、その製品の特性に基づく。製品の開発過程に基づくわけではない。アレルゲンや毒素を含むかどうかといった製品の特性により、食べて安全かどうか決まるので、この規制アプローチは科学的に裏付けされる。

新しいガイダンスはこのアプローチを変更しない。ガイダンスでは、カナダの食品供給に使用する前に、安全性評価を必要とする植物がもつ可能性のある5つの特性を分類した。外来DNAの存在はこれらの分類の1つにすぎない。新しいガイドラインでは、以下の方法で開発されたかどうかにかかわらず、分類された特性のいずれかをもつ植物から生産された食品を「新規食品」とみなす:

・従来の育種法

・ゲノム編集

・他の遺伝子改変法

懸念事項#2

ヘルスカナダは、遺伝子組換え植物から生産された食品が新規食品規則の下で規制されるかどうかを業界開発者自ら決定できるようにしている。

ヘルスカナダの回答#2

すべての食品生産者は、食品医薬品法及びその規則の規定を確実に遵守する責任がある。生産者の製品が「新規食品」の定義を満たすかどうかの判断やカナダで販売される前にヘルスカナダへの市販前評価の届出の提出が含まれる。新しいガイダンスもこの責任を変更することはない。

ヘルスカナダは、自社製品の規制状況が不明な場合は、開発者からの新規性判定相談を引き続き奨励していく。

懸念事項#3

カナダの食品供給における遺伝子組換え植物から生産された食品の存在について、透明性が欠如している。

ヘルスカナダの回答#3

ヘルスカナダは、遺伝子組換え生物から生産される食品に関する透明性がカナダの人々にとって重要と認識する。ヘルスカナダは、遺伝子組換え生物 (GMO) から製造されたものを含め、全ての新規食品安全性評価の技術的かつわかりやすい表現の要約を公表している。ヘルスカナダは、全ての新規食品に関するこれらの要約を引き続き公表していく。

ヘルスカナダは特定の植物交配産物が「新規食品」の定義を満たさないと認める。特定の遺伝子組換え植物が示す特性により、GM食品が含まれる可能性がある。

ヘルスカナダには、新規でない製品の届出を義務付ける規制権限はない。しかし、ヘルスカナダは、新規でない製品に関する透明性を高める方法を模索してきた。現在、生産者が新規性判断に関する確認を求めている製品のリストを保持している。

ゲノム編集製品への関心の高さを考慮して、ヘルスカナダは新たな透明性戦略も導入した。この戦略は、カナダの人々が植物育種における非新規のゲノム編集製品に関する情報を得るのに役立つ。ヘルスカナダは、提出された全ての非新規植物交配産物のリストを保持し、公表する。この戦略は任意であるが、これまで存在しなかったこれらの非新規性製品の透明性を高める。

さらに、保健省大臣は、このプロセスに全面的に参加することを表明する業界の開発者からの書面を受け取った。これらの文書は開放性と透明性のページで閲覧できる。

懸念事項#4

ヘルスカナダは、新しいガイダンスの策定にあたり、ゲノム編集技術の安全性や植物育種の新製品開発への利用に関する最新の科学文献を考慮していない。

ヘルスカナダの回答#4

ヘルスカナダは、植物育種におけるゲノム編集技術の利用に関して入手可能なすべての科学文献と、以下の専門家の意見を考慮した:

・産業界

・学界

・政府

ゲノム編集技術の使用は、植物育種の他のより一般的な方法と比較して、特有の安全性の懸念は何ももたらさないというコンセンサスがある。したがって、ヘルスカナダは、新しいガイダンスに記載されているように、他のすべての植物交配産物と同様に、ゲノム編集された植物交配産物を規制する必要がある。

ヘルスカナダはまた、新規食品規則に関連した遺伝子組換え植物製品の規則に関する科学的意見も発表した。ゲノム編集技術により、植物に意図しない遺伝的変化が起こりうるという科学的見解がある。しかし、これらの変化はゲノム編集に特有のものではなく、植物育種のあらゆる方法で起こりうることが、科学文献や植物交配分野の専門家の意見によって確認されている。また、これらの変化は標準的な植物育種手法によって植物から取り除くことができる。この意見の主な結論の1つは、ゲノム編集された植物は、従来の交配方法で育てられた植物と同じくらい安全であるということである。

懸念事項#5

ヘルスカナダは透明性なく新しいガイダンスを作成し、国民に適切な相談がなかった。

ヘルスカナダの回答#5

遺伝子組換え食品への関心の高さを考慮し、ヘルスカナダは開放的で透明性のある方法で新しいガイダンスを策定した。新ガイダンスの作成意図を表明して以降、利害関係者とのすべての会議の要約がこのプロジェクトの開放性と透明性のページから入手でき、すべての共有文書と関係者とのやりとりが含まれている。ヘルスカナダは、利害関係者からの新しいガイダンスの作成に関する発表と議論の招待をすべて受け、GMOに関心のある団体と新しいガイダンスについて話し合った。

ヘルスカナダは、2021年3月から5月に、提案された新しいガイダンスに関する60日間の公開協議を行った。4, 600件以上の意見を受け、レビューが行われ、提出された新しい科学情報もレビューした。エビデンスに基づく意見を新しいガイダンスに反映した。また、期間終了後のフィードバックを受け入れ、すべての利害関係者が意見をする機会の要請に応じ、追加期間を設けた。意見の要約を「What we heard」報告書として公表した。

 

[ヘルスカナダ] リコール

N-Largカプセル:表示ラベルがヘルスカナダの要件を満たしていないためリコールする。

N-Larg Capsules: Label does not meet Health Canada requirements

2022-05-27

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/n-larg-capsules-label-does-not-meet-health-canada-requirements

 

[FSA]FSAが追加のNFCUの調査権限に関する意見募集を開始する

FSA launches consultation on additional NFCU investigatory powers

26 May 2022

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-launches-consultation-on-additional-nfcu-investigatory-powers

英国食品基準庁(FSA)は本日、国家食品犯罪ユニット(NFCU)の調査権限の強化案について、一般市民、公衆衛生専門家、食品部門のパートナーからの意見募集を開始した。

 

[FSS] ストリートパーティーを台無しにしないために - 食の安全を守る

Don’t spoil the street party – bring a side of food safety

30 MAY 2022

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/dont-spoil-the-street-party-bring-a-side-of-food-safety

 ストリートパーティを計画したり参加したりする人に役立つ、ガイダンスに概説された実践的なヒントを紹介する。

 

[FDA]プレスリリース

-FDAの柔軟な対応と協力により、今後数ヶ月で数百万本の医療用乳児用特殊調製乳の生産を増加させる

FDA Flexibilities, Collaboration to Yield Millions of Bottles of Specialized Medical Infant Formula in Coming Months to Increase U.S. Supply

May 26, 2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-flexibilities-collaboration-yield-millions-bottles-specialized-medical-infant-formula-coming

 米国食品医薬品局(FDA)は、特定のアレルギーや重篤な健康状態を有する乳児の緊急のニーズに対応するために、数百万本の特殊な医療用乳児用調製乳につながる措置についての最新情報を提供する。

 

-FDAの取り組みにより、乳児用調製乳のボトルが数百万本追加され、米国での供給がさらに増加する

FDA Efforts to Result in Millions of Additional Bottles of Infant Formula to Further Increase U.S. Supply

May 27, 2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-efforts-result-millions-additional-bottles-infant-formula-further-increase-us-supply

FDAは、今後数週間から数カ月で米国の店頭に並ぶ乳児用調製乳の製品増加につながる追加措置についての最新情報を提供する。

 

-乳児用調製乳の供給量増加のための製造業者への執行裁量について

Enforcement Discretion to Manufacturers to Increase Infant Formula Supplies

May 27, 2022

https://www.fda.gov/food/infant-formula-guidance-documents-regulatory-information/enforcement-discretion-manufacturers-increase-infant-formula-supplies

 FDAは、米国における乳児用調製乳の供給を拡大するため、特定の乳児用調製乳に関して執行裁量を行使することを発表し、施行裁量を受ける企業のリストを更新する。

 

[FDA]FDAは食料生産動物への使用を意図したCBD製品を違法に販売したとして4社に警告する

FDA Warns Four Companies for Illegally Selling CBD Products Intended for Use in Food-Producing Animals

May 26, 2022

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-warns-four-companies-illegally-selling-cbd-products-intended-use-food-producing-animals

 FDAは、食料生産動物への使用を目的としたカンナビジオール(CBD)を含む未承認の動物用医薬品を違法に販売している4社に警告文書を発した。

 

警告文書

-Haniel Concepts, Inc. DBA Free State Oils, LLC

MAY 26, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/haniel-concepts-inc-dba-free-state-oils-llc-623510-05262022

CBD製品の未承認の医薬品、不正表示、不純品の問題。ダイエタリーサプリメント表示の問題。食料生産動物用に販売される製品を含む。

(以下、同様)

 

-Plantacea, LLC dba Kahm

MAY 26, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/plantacea-llc-dba-kahm-623508-05262022

 

-Hope Botanicals, LLC

MAY 26, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/hope-botanicals-llc-623509-05262022

 

[HK]法令違反

-春菊のサンプルに基準値超過の残留農薬

Pesticide residue exceeds legal limit in Garland chrysanthemum sample

Friday May 27, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220527_9510.html

春菊のサンプルに基準値0.2 ppmを超える0.52 ppmのシハロトリンが検出された。

 

[ECHA]グリホサート:ハザード分類に変更なしを提案

Glyphosate: no change proposed to hazard classification

Helsinki, 30 May 2022

https://apigateway.agilitypr.com/distributions/history/433299eb-0ee9-4922-86e1-91ad09b27c25

ECHAのリスク評価委員会(RAC)はグリホサートの現行分類、目の傷害と水生生物への有害性、を維持することで合意した。科学的根拠の広範なレビューに基づき、RACは再びグリホサートを発がん物質と分類することは正当化されないと結論した。

 

[RIVM]若い人の5人中1人以上が最後のロックダウン中に自殺願望を抱いた

More than 1 in 5 young people had suicidal thoughts during last lockdown

05/30/2022

https://www.rivm.nl/en/news/more-than-1-in-5-young-people-had-suicidal-thoughts-during-last-lockdown

2021年12月から2022年2月の間に12から25才の22%が自殺を考えた。当時オランダはロックダウン中だった。この期間、総合診療医は若い人の自殺関連症例(願望や試みを含む)が37%増加したことを記録している。一方成人では同時期に改善していた。GORネットワークの第三四半期報告書。

 

[IARC]HEAPシンポジウム:ヒトエクスポソーム研究のフロンティア

HEAP symposium: Frontiers in Human Exposome Research

30 May 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/heap-symposium-frontiers-in-human-exposome-research/

6月1日ハイブリッド開催、参加無料

 

[WHO]WHOはタバコ企業の環境影響に警鐘を鳴らす

WHO raises alarm on tobacco industry environmental impact

31 May 2022

https://www.who.int/news/item/31-05-2022-who-raises-alarm-on-tobacco-industry-environmental-impact

WHOは本日タバコが環境とヒト健康両方に与えるダメージの広がりについての新しい情報を明らかにし、企業にその破壊についての説明責任を要求した。

毎年タバコ企業は世界に対して800万人以上の人命、6億本の木、20万ヘクタールの土地、220億トンの水と8400万トンのCOのコストを負担させている。

報告書「タバコ:地球を毒している」

Tobacco: poisoning our planet

29 May 2022

https://www.who.int/publications/i/item/9789240051287

 

論文

100万人の若者が毎日喫煙者になった、ほとんどはjuul電子タバコ

1 million youth became daily tobacco users, most used juul e-cigarettes

30-MAY-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/953771

2017年に14-17才だった米国人のうち100万人以上が2年以内に新たな毎日喫煙者になった。1019年の若者の喫煙者の3/4以上が電子タバコを毎日吸う。Pediatrics

 

その他

-TikTokのトレンドが2型糖尿病に必須の薬の適用外使用を煽る

TikTok trend fuels off-label use of essential type 2 diabetes drug

May 31, 2022  Hamish Spence

https://www.news.com.au/technology/online/social/tiktok-trend-fuels-offlabel-use-of-essential-type-2-diabetes-drug/news-story/0e8c1ebe6f64fbecb0f9027547d4e24c

オーストラリア全国で医薬品不足になり、最も必要な人に被害を与えている

Ozempic (セマグルチド)不足。2型糖尿病の患者に対して、食事改善と運動と一緒に処方することが認可されている週一回の注射薬だが、全国の医師が何千人もの痩せたい人に処方してきた。彼らがその成功をTikTokにハッシュタグ#ozempicjourneyとともに投稿している。

2週間前にTGAがOzempic不足について厳しい声明を出し、医師らに認可された使用法でのみ処方するよう語った。製造業者であるオランダの製薬企業Novo Nordiskは、Ozempicは認可された使用法に対しては十分量が供給されているが、最近の肥満管理目的での処方急増のために不足になっているという

 

-SMC UK

甘くしたおよび甘くしないコーヒーの摂取と死亡率を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at sweetened and unsweetened coffee consumption and mortality

MAY 30, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sweetened-and-unsweetened-coffee-consumption-and-mortality/

Annals of Internal Medicineに発表された研究が砂糖で甘くした、人工甘味料で甘くした、及び甘くしないコーヒーの摂取を調べた

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

これはこの種のものでは注意深く行われた研究であるがコーヒーと健康についての我々の知識に進歩をもたらすとは思えない。あなたがコーヒーを飲むときに砂糖を入れようが人工甘味料を入れようが数年間の死亡の可能性についてのコーヒー摂取との関連に差はないようにみえる、安心できる結果のようにみえる。しかし私はこの研究がそれを示せたと確信できない。全体的な問題としては観察研究であること。調整しても完全ではない。また主に茶を飲む英国人での研究であること。平均するとお茶を多く飲む人はコーヒーを飲む量が少ない。また参加者が17万人以上と大規模に思われるかもしれないがフォローアップ危難の死亡はわずか3177で、推定の統計的不確実性は大きい。

Aston大学医学部登録栄養士で上級教育助手Duane Mellor博士

この研究は全体で50万人以上の英国バイオバンクのデータのうち17万人分程度を使ったものである。1-3.5杯のコーヒーを飲むことと7年にわたる死亡リスクの低さが関連することを示唆する。また人工甘味料で甘くしたコーヒーには同じ関連はない可能性を示唆する。コーヒーに砂糖や甘味料を入れる人は砂糖も甘味料も入れない人より少なく、コーヒーを甘くしないで飲む人は他の甘い飲料を多く飲むようであることなどから解釈が困難である。この種の研究には限界があり因果関係を示すことはできない

Reading大学栄養と食品科学教授Gunter Kuhnle教授

これは英国バイオバンクに基づく大規模観察研究である。アウトカムに関するデータは質が高いが食事に関するデータは限界がある-この場合コーヒーの種類についての詳細情報はない。しかしこの研究の全体的結論は既存の研究と同様で、コーヒーは健康に悪影響はなく幾分かの利点がある可能性がある。

砂糖と甘味料については?この研究はそれを調べようとしたが結果は明確とはほど遠い。甘味料を使う人は過体重や肥満及び/又は糖尿病の可能性が高いが、それは因果関係が逆で彼らには甘味料を使う理由がある。砂糖の量の推定は非常に難しい。まとめると、この研究は興味深いが行動変容助言を正当化するものではない

 

-ソーシャルメディアの危険なDIY乳児用調整乳の背景

Behind the Dangerous DIY Baby Formula Recipes on Social Media

ByDavey Alba 2022年5月23日 19:45 JST

https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2022-05-23/behind-the-dangerous-diy-baby-formula-recipes-on-social-media

米国の乳児用調整乳不足は危機レベルに達した。連邦政府はそれが乳児のカルシウム不足の引き金となることを警告し、先週メンフィスとテネシーで2人の幼い患者が必要な特別調整乳が入手できないために入院した。アメリカの両親は情報と援助を絶望的に必要としている。

これはソーシャルメディアの代替医療インフルエンサーにとっては魅力的な危機である。私はこれまでTwitter, TikTok, YouTube および Facebookで自家製乳児用調整乳レシピと称するものを提供する投稿が増加していることを報告してきた。しかし手作りの乳児用ミルクは深刻な健康影響があることには広範な医学的合意がある。FDAと米国小児科学会はともに乳児用調整乳を手作りしないように警告している。正しい栄養を十分提供しないからだ。FDAは手作りミルクによる栄養欠乏は既に病院データから伺えると言う。

有害なコンテンツを流通させるソーシャルメディア企業の責任は常に話題になる。しかし私がこの話を報道するにあたって驚いたのはオンラインで調整乳のレシピを見つけるのがどれほど簡単か、である。「手作り赤ちゃん用ミルク」で検索するだけで全てのプラットフォームで何十もの動画や投稿が出てくる。赤ちゃんに食べ物を与える方法についてどうしても知りたい人がオンラインで見たやり方に従っているのは明らかだ。

地球平面論や月面着陸陰謀論と違って、ソーシャルメディアでの虚偽や誤解を招く健康情報の害は理論だけのものではない。突然の不足のような事態に、対応チームを作るのはしばしば遅い。

別の問題は、既に疑わしい代替医療を売ってきたウエルネスインフルエンサーの膨大なネットワークがミルク危機のニュースにすぐさま反応した。ある大量に出回っている、反ワクチンコンテンツを広めているWeston A. Price財団の未殺菌乳ミルクのレシピはインターネット中に溢れている。多くの州で未殺菌乳は違法であり特に子どもにリスクとなる。

ソーシャルメディアの酷い健康情報は何度も繰り返し世界中の悪夢となっている

(危機の前から菜食とか市販品は悪いとかの理由で手作りミルクを宣伝する人たち、結構いた。)