[FSA]健康的で持続可能な食事の促進：効果的にエビデンスを作成し説明する方法
Promoting healthy and sustainable diets: How to effectively generate and translate evidence
16 November 2022
主要報告：現実世界の人々のための食生活変更に関するエビデンスを説明するための指針
（https://www.food.gov.uk/research/guiding-principles-executive-summary）
技術報告書：政策と実践におけるエビデンス活用の最適化：健康的で持続可能な食事への移行
（https://www.food.gov.uk/research/general-guidance-on-the-technical-report）
[FSAI]シリカビーズ混入の可能性によるAero Hot Choc飲料のリコール
Recall of Various Aero Hot Choc Drinks Due to Possible Presence of Silica Beads
Monday, 28 November 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/nestle_aero_hot_choc.html
Nestléは、食品等級の小さな (最大3 mm) シリカビーズが混入している可能性があるため、3種類のAero Hot Choc飲料の全ロットをリコールしている。
[FDA] FDA は食品表示上の「ヘルシー」の定義の更新を提案する
FDA Proposes to Update Definition for “Healthy” Claim on Food Labels
November 28, 2022
米国食品医薬品局 (FDA) は2022年9月29日に連邦官報に掲載された食品表示：栄養素含有表示；「ヘルシー」用語の定義と題する規則案の意見募集期間を延長している。新たな期限は2023年2月16日となっている。
-消費者向け情報
食品包装の「ヘルシー」とは何かを再確認する
A Fresh Take on What "Healthy" Means on Food Packages
11/28/2022
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/fresh-take-what-healthy-means-food-packages
FDAは再度、食品包装に関する「ヘルシー」の更新した定義、定義の機能、メリットについて情報提供する。
[ヘルスカナダ]更新情報等
-化学物質の暴露と健康への影響
Exposure and health effects of chemicals
2022-11-21
https://www.canada.ca/en/health-canada/services/health-effects-chemical-exposure.html
暴露の種類、健康へのリスクに影響する要因、化学物質への暴露の影響について情報提供する。
-Placote社のMy First Words cubeを有害化学物質によりリコールする
My First Words cube by Placote recalled due to chemical hazard
2022-11-25
Placote社のMy First Words cubeのリコール対象玩具製品に鉛の規制基準値を超える鉛が含まれている可能性がある。
-栄養表示と題する参照文書によって組み込まれたものを更新する修正通知-食品の参照量の表
Notice of modification to update the incorporated by reference document entitled nutrition labelling – Table of reference amounts for food
November 24, 2022
ヘルスカナダは、新しい消費データと市場動向に基づいて、特定の食品カテゴリーで確認されたギャップに対処するために、2022年11月24日に食品の参照量表を改訂した。
[HK]法令違反等
-包装済み冷凍エビのサンプルからニトロフラン代謝物が検出される
Nitrofuran metabolite found in prepackaged frozen shrimp sample
Monday, November 28, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20221128_9968.html
食品安全センター (CFS) は、中国産包装済み冷凍エビのサンプルから、許可されていない動物用医薬品であるフラゾリドン (ニトロフランの一種) の微量の代謝物 (AOZ) が6.6 ppb検出されたと発表した。
-包装済み海藻のサンプルが栄養表示規則に違反
Prepackaged seaweed sample not in compliance with nutrition label rules
November, 28 2022 (Monday)
-https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221128_9965.html
韓国産包装済み海藻のサンプルの総脂肪1.4 g/4.5 g(31.1 g/100 g)という表示において、48.7g/100 gの検出であった。
-https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221128_9966.html
日本産包装済み海藻のサンプルがエネルギーとナトリウムがそれぞれ188 kcal/100 g、530 mg/100 gという表示のところ、261 kcal/100 g、860 mg/100 gの検出であった。
-https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221128_9963.html
韓国産包装済み海藻のサンプルが炭水化物1 g/5 g (20 g/100 g)という表示のところ、検出されなかった。
-https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221128_9964.html
韓国産包装済み海藻のサンプルが総脂肪0.09 g/1.8 g (5 g/100 g) という表示のところ、35.1 g/100 gの検出であった。
[SFA]リコール
「Lemon Square」チーズケーキ(オリジナル)のリコール
Recall of ‘Lemon Square’ Cheese Cake (Original)
25 Nov 2022
「Lemon Square」チーズケーキ (オリジナル) のソルビン酸濃度が、シンガポール食品規則に記載されている基準値を超えているためリコール。
[EU]SCHEER
パブリックコメント募集のための予備的意見
Preliminary Opinions open for comments / public consultation
25 November 2022
水枠組み指令優先物質の環境基準案についての科学的意見
・トリクロサン
・HBCDD
2023年1月3日までコメント受け付け
[IARC]欧州の国の間と中でのがん死亡率の社会経済的不平等：集団ベースの研究
Socioeconomic inequalities in cancer mortality between and within countries in Europe: a population-based study
28 November 2022
Lancet Reg Health Eurに発表された研究
インフォグラフィクス
欧州では、男性のがん死亡の3人中1人、女性では6人中1人が教育の不平等に関連する
[FAO]新しいデータツールが「食品のお金food dollar」がどこにいくかを探る
New data tool explores where the “food dollar” goes
28/11/2022
https://www.fao.org/newsroom/detail/new-data-tool-explores-where-the-food-dollar-goes/en
FAOSTATの新しいフードバリューチェーンFood Value Chainドメインは農業部門を超えて農業食料システム全体のリソースの流れを探る
このドメインはUSDAのERSの開発したアプローチに従って、消費者が支出したお金を農業食料システムバリューチェーンの各段階に分解する。加工や保存、輸送、卸売りなどの収穫後の食品のバリューチェーンの役割の大きさをより良く理解することを目指す。
2005年から2015年までの65カ国の情報をもとに、家庭での食品への支出の約20%が農家に、約1/4が加工、約半分が小売りと卸売りの取引で獲得されていることが示された。
一方で外食の場合は消費者の支出のうち農家に行くのはわずか6.7%である。この数字は一貫して減り続けていて、食品のバリューチェーンにおいては農場を出てからの次元への注目が必要であることを強調する。
農家のシェアは国により異なり、シンガポールは0.5%以下、インドは25%である。通常豊かになると農家と比べてスーパーマーケットや食品加工業者の力が大きくなる
[WHO]WHOはサル痘に新しい名前を助言
WHO recommends new name for monkeypox disease
28 November 2022
https://www.who.int/news/item/28-11-2022-who-recommends-new-name-for-monkeypox-disease
世界の専門家との一連の協議を経て、WHOはサル痘の同義語として“mpox”を使い始める。
移行期間は1年。
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 221-22
29 November 2022
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20221-22.aspx
新規申請と提案
・遺伝子組換え昆虫耐性トウモロコシ系統MON95275由来食品
[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査管理課
2022.11.11〜2022.11.17
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43289
2022.11.4〜2022.11.10
https：//www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43288
[MFDS]受験生を惑わす食・医薬品の不法販売に注意してください！
サイバー調査チーム 2022-11-10
https：//www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46813
□ 食品医薬品安全処は大学修学能力試験を控え、親と受験生の不安心理を利用して食品・医薬品をオンラインで不法に広告したり販売する行為に対して、オープンマーケットなどオンライン販売サイトやカフェ、インターネットコミュニケーション網（SNS）を集中点検した。
○ 点検の結果、食品・医薬品を「受験生記憶力改善」、「勉強ができる薬」などのように、不法・不当広告・販売したホームページ297件を摘発し、放送通信審議委員会などに直ちに接続停止を要請し担当行政機関に行政処分を依頼した。
□ 主な摘発事例は次のとおり。
○（食品）健康機能食品を食薬処長が認めていない「不眠症」、「睡眠改善」、「記憶力栄養剤」などの機能があると表示したり、一般食品を健康機能食品または医薬品と誤認・混同させる広告など。
□ 食薬処が運営する民間広告検証団*は、受験生は安定を保つために機能性が検証されていない食品や健康を脅かす薬物に頼らず、栄養が豊富な食品を摂取して、規則正しい生活習慣が必要だと助言した。
* 民間広告検証団：食品、医療製品の不当な表示・広告を検証するために医師・教授など専門家90人で構成（個人衛生、健康増進、病気治療、美容管理、体形管理など5分科）
＜添付＞ 物品別主な摘発事例
[MFDS] [報道参考] アフラトキシンが超過検出された「チリシーズニング」の回収措置
食品管理総括課 2022-11-04
https：//www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46798
食品医薬品安全処は食品小分業者が小分・販売した「チリシーズニング（食品類型：複合調味食品）」からアフラトキシンが基準値（アフラトキシンB1は10.0 μg/kg以下）より超過検出（13.2 μg/kg）されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。
[MFDS] [報道参考] アフラトキシンが超過検出された「ピーナッツ粉」の回収措置
食品管理総括課 2022-11-04
https：//www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46797
□ 食品医薬品安全処は食品小分け業者が小分・販売した「ピーナッツ粉（食品類型：ナッツおよび堅果類加工品）」からアフラトキシンが基準値（総アフラトキシン（B1、B2、G1、G2 の合計）15.0 μg/kg 以下（ただし、B1は10.0 μg/kg 以下））より超過検出（29.9 μg/kg（23.0 μg/kg））されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。
[MFDS] [報道参考] 食薬処、ベトナム国際開発協力（ODA）事業で実を結ぶ
情報化担当官 2022-11-04
https：//www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46794
□ 食品医薬品安全処はベトナムに食品安全電子政府構築の経験を伝授する国際開発協力（ODA）事業を推進してきた結果、ベトナム食品庁は11月から「食品安全情報システム」を開通して食品安全管理業務に本格活用すると明らかにした。
ベトナム食品庁（Vietnam Food Administration）：ベトナム保健省傘下行政機関として食品安全管理業務を担当
[MFDS] [報道参考] カドミウムが超過検出された「のり巻用海苔」の回収措置
食品管理総括課 2022-11-01
違反内容簡単に
https：//www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46787
□ 食品医薬品安全処は食品製造・加工業者が製造・販売した「のり巻用海苔（食品類型：調味海苔）」からカドミウムが基準値（0.3 mg/kg以下）より超過検出（0.4 mg/kg）されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。
論文
-鶏肉を塩漬けにする：化学で料理する、あるいはホットなナンセンスで？（動画）
Brining poultry: Cooking with chemistry or hot nonsense? (video)
28-NOV-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/972366
ACS動画シリーズ
チキンを塩漬けにした場合としない場合で肉がどう変わるか
-ビタミンD欠乏の多い地域での学童の成長、体組成、思春期発達へのビタミンDサプリメントの影響
Influence of Vitamin D Supplementation on Growth, Body Composition, and Pubertal Development Among School-aged Children in an Area With a High Prevalence of Vitamin D Deficiency
A Randomized Clinical Trial
Davaasambuu Ganmaa et al., JAMA Pediatr.
November 28, 2022
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2798998
モンゴルウランバートルで2016年から2019年に行われた8851 人の子どもたちでのRCTの二次解析。3年間毎週ビタミンD 14 000 IUを経口投与。ビタミンDの影響はなかった
-大麻研究は治療効果にかかわらずポジティブに報道される
Positive media coverage of cannabis studies regardless of therapeutic effect
28-NOV-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/972401
JAMA Network Openに発表されたスウェーデンのカロリンスカ研究所の研究。
痛みに対するカンナビノイドの効果を調べる研究で、プラセボ群はカンナビノイド群と同じレベルの痛みの緩和を報告したが、それでもこの研究は相当メディアでポジティブに報道された。
-食卓で塩をかける量が少ないと心疾患リスクを減らす可能性がある
Shaking less salt on your food at the table could reduce heart disease risk
28-NOV-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/972196
Journal of the American College of Cardiologyに発表された英国バイオバンクのデータを使った研究。
（食卓で料理に塩をふりかける人を最近見たことないのだが、英国ではまだよくあるのだろうか？）
-アルコールに関する義務情報はオンラインでは実質的に見えない
Mandatory alcohol information virtually invisible online
28-NOV-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/972620
オンラインでのアルコール販売の研究が、アルコールに関する義務健康情報と警告の入手可能性に関しては重大な不適切さを明らかにした
Drug and Alcohol Reviewに発表された英国とニュージーランドで販売されているアルコールの研究
-米国の大麻合法化州での妊婦の大麻使用はスクリーニングの呼びかけを生む
Pregnant women’s cannabis usage in legalized US states raises calls for screening
29-NOV-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/972101
The American Journal of Drug and Alcohol Abuseに発表された研究によると、大麻合法化州の妊婦は、CBDしか認められていない州の妊婦の約4.6倍大麻使用を報告する可能性が高い。科学者は母子の健康のために大麻スクリーニングを要請。妊娠時の症状緩和に大麻が有効だと示唆する「根拠が増えているため」。
その他
-Natureニュース
プラスチック汚染：国際協定が解決できる三つの問題
Plastic pollution: Three problems that a global treaty could solve
28 November 2022 Tosin Thompson
https://www.nature.com/articles/d41586-022-03835-w
専門家がプラスチックの環境汚染を止められる戦略を議論
（プラスチック製造を前面禁止にしたい人が多いようだ。写真からはインフラが整備されていないことが問題だろうと思われるのに。プラスチックを燃やすと大気汚染で人が死ぬ、という主張も野焼きが前提なのだろうか。）
-スポーツ科学の懐疑的ガイド
スポーツは疑似科学の温床か？
Is Sport A Breeding Ground for Pseudoscience?
Nick Tiller
November 10, 2022
https://skepticalinquirer.org/exclusive/is-sport-a-breeding-ground-for-pseudoscience/
Novak Djokovic、Tom Brady 、Michael Phelpsなど有名人のエピソードからはじめてプラセボのパワーの解説
-バンクーバーのナチュロパスが何度も訪問した患者の腫瘍を見落とし活動停止
Vancouver naturopath suspended after patient says he failed to notice tumour during repeat visits
Nov 21, 2022
https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/vancouver-naturopath-suspended-1.6659799
患者が痔の治療に4ヶ月通っていた間に大腸がんに気がつかなかったと訴え、バンクーバーのナチュロパスが5000ドルの支払いと16日間の免許停止
（母乳マッサージで乳がんを医師に照会しなかった事例とかある。患者は診てもらってるから大丈夫、と思う分たちが悪い）
-SMC UK
母親の食事とオスの子どもの神経疾患のマウス/ヒト組織研究への専門家の反応
expert reaction to mice/human tissue study of maternal diet and neurological disorders in male offspring
NOVEMBER 28, 2022
Nature Metabolismに発表された研究が母親の食事と子どもの神経行動影響を調べた
Aston大学医学部登録栄養士で上級教育助手Duane Mellor博士
この論文はマウスに高脂肪食を与えそれから行動パターンと5-HT（神経伝達物質）を調べ、そしてそのデータをヒト胎盤中とヒト胎児脳のトリグリセリド濃度の関連を調べたデータと比較した。これらの研究はマウスに脂肪を与えることとヒト胎盤を通過する脂肪が細胞の5-HT合成に影響する可能性を示唆する。5-HTは鬱や不安などの精神衛生の悪さと関連付けられきた神経伝達物質である。しかし問題になるのは5-HTの濃度より脳の環境への応答であることを示唆する研究もあり、この研究は胎盤を通過する脂肪が精神衛生や福祉と関連する決定的根拠にはならない。又この研究ではヒトの食事が精神衛生にどう影響するのかについてのデータは無く、母親の食事データも無い。この研究は中絶胎児で行われているため子どもの発達や成長の情報は無く、従って観察されたことの影響は不明である。論文は要旨で母親の体重に言及しているが、母親の体重と子どもの福祉と精神衛生の関連についてのデータは無い。体重が重い人に汚名を着せないことが重要である
Imperial College London新生児医療教授Neena Modi FMedSci教授
疫学者は長い間母親の食事と子どもの特徴に強い関連があると指摘してきた。しかし因果関係を示すのは困難で、妊娠中の貧強い食生活のダメージを抑制する効果的政策を行うにはそれが必要である。医薬品の標的候補を同定するには生物学的メカニズムの同定も必須である。このマウス実験では母親の高脂肪食と子どもの神経行動影響の因果関係を示唆しその生物学的経路も同定した
