2022-12-20

[FSA]ステークホルダー更新情報:科学と研究(December 2022)

Stakeholder update: science and research (December 2022)

16 December 2022

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/stakeholder-update-science-and-research-december-2022

英国食品基準庁(FSA)の科学とエビデンスに関する最新情報。四半期ごとのこの更新情報では、現在の資金調達、最新の研究出版物、研究の関心分野に関する情報を提供する。

 

[FDA] プレスリリース等

-Something South African LLCは健康リスクの可能性のためPeppercorn Collection Gift Setをリコールする

Something South African LLC Recalls the Peppercorn Collection Gift Set Because of Possible Health Risk

DECEMBER 15, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/something-south-african-llc-recalls-peppercorn-collection-gift-set-because-possible-health-risk

 Something South African LLCはPeppercorn Collection Gift Set(コショウギフトセット)のマレーシア産ロングペッパー(ヒハツ)に、カビ(Aspergillus brasiliensis)とオクラトキシン A が検出されたため、リコール。

 

-FDAと政府のパートナーはバイオテクノロジーの規則に関しての情報を求める

FDA and Federal Partners Issue Request for Information on the Regulation of Biotechnology

DECEMBER 19, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-and-federal-partners-issue-request-information-regulation-biotechnology

 ホワイトハウス科学技術政策局(OSTP)は、米国食品医薬品局(FDA)、米国環境保護庁 (EPA)及び米国農務省(USDA)と連携して、バイオテクノロジーの規則における規制のあいまいさ、ギャップ、非効率性、または不確実性を特定するのに役立つ、新規及び新興のバイオテクノロジー製品に関連するデータの情報を求める。

 

-一部の輸入サプリメントと非処方約製品はあなたを害する可能性がある

Some Imported Dietary Supplements and Nonprescription Drug Products May Harm You

04/10/2020

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/some-imported-dietary-supplements-and-nonprescription-drug-products-may-harm-you

(記事そのものは前からあるがFDAのメーリングリストで注意喚起があった)

 

[ヘルスカナダ]非処方医薬品行動計画

Non-prescription Drug Action Plan

2022-12-08

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/self-care-framework/non-prescription-drug-action-plan.html

ヘルスカナダは、非処方医薬品の市場アクセスを簡素化することに取り組んでおり、最初のステップとして、非処方薬行動計画を作成した。

(ナチュラルヘルス製品も対象)

 

[ヘルスカナダ]リコール

Flourimax suspension:規格外

Flourimax suspension: Out of specification

2022-12-15

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/flourimax-suspension-out-specification

Flourimax suspensionデンタル製品の薬効成分であるフッ化ナトリウムの濃度が規格外であるため、リコール。

 

[NSW]ホウレンソウリコール最新情報

Spinach recall update

19 December 2022

https://www.health.nsw.gov.au/news/Pages/20221219_00.aspx

 いくつかのベビーホウレンソウ製品は、食品関連の毒性反応の可能性があるため、全国的なリコールに続いて、消費しないように注意を呼びかけている。

(以下、リコール。)

-Riviera Farmsベビーホウレンソウ

Riviera Farms Baby Spinach

16 Dec 2022

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/riviera-farms-baby-spinach

Riviera Fresh Pty Ltd は、安全でない植物材料による汚染の可能性のため、Riviera Farms ベビーホウレンソウ350 gと1 kgのリコールを実施している。https://www.health.nsw.gov.au/news/Pages/20221215_00.aspx

 

-Woolworths チキンコブサラダとひよこ豆のファラフェルサラダ

Woolworths Chicken Cobb Salad and Chickpea Falafel Salad

16 Dec 2022

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/woolworths-chicken-cobb-salad-and-chickpea-falafel-salad

Woolworths Group は、安全でない植物材料による汚染の可能性のため、Chicken Cobb Salad(チキンコブサラダ)とChickpea Falafel Salad(ひよこ豆のファラフェルサラダ)をリコール。

 

- Coles ホウレンソウ製品

Coles Spinach Products

17 Dec 2022

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/coles-spinach-products

Coles Supermarketsは、安全でない植物材料による汚染の可能性のため、複数のホウレンソウ製品のリコールを実施している。

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News December 2022

https://mailchi.mp/f272cfdbd6b6/food-standard-news-1300536?e=21527ddb09

・CEOから年末の挨拶

・ホリデーシーズンに食品を安全に

・食品事業者に食品安全管理のための新しい基準

・パブコメ、新規認可、リコール等

 

[SFA]マレーシア産小白菜の輸入制限について

IMPORT RESTRICTION OF XIAO BAI CAI FROM MALAYSIA

19 December 2022

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/circular-on-import-of-xiao-bai-cai-from-malaysia-_19-dec-2022.pdf

マレーシアから出荷された小白菜から、急性毒性が懸念される濃度のカルボフラン残留が検出された。

 

[SFA]移動する食品安全

Food Safety on the Go

16 December 2022

https://www.sfa.gov.sg/food-for-thought/article/detail/food-safety-on-the-go

 シンガポール食品庁(SFA)の検査、診断機器に新たに加わった、食品安全の緊急事態や食中毒の発生に迅速に対応することが可能になる、移動式ラボ車両の紹介。

 

論文

-無料のホットドリンクとビスケットはどれくらいがとりすぎ?

How many free hot drinks and biscuits are excessive?

19-DEC-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/974727

BMJクリスマス号

1874人の医療従事者と大学人に、病院の図書館での無料提供について尋ねた。ドリンクは平均3.32杯、ビスケットは2.25パック

 

-中国のCOVID波は100万人を殺す可能性がある、モデルが予想

Natureニュース

China COVID wave could kill one million people, models predict

19 December 2022  Smriti Mallapaty

https://www.nature.com/articles/d41586-022-04502-w

政府が厳しいゼロコロナ対策の多くを解除してから最初の予想のいくつかによると。

しかしワクチン接種とマスクと一時的制限再執行で死亡を減らせる可能性がある

 

その他

-マックス・ゲルソン:彼の他の発明

Max Gerson: his other inventions

Tuesday 13 December 2022  Edzard Ernst

https://edzardernst.com/2022/12/max-gerson-his-other-inventions/

マックス・ゲルソンはいわゆる代替医療の有名人で、著名ながんの代替療法ゲルソン療法を発明した。この治療法は効果がないだけではなく危険だったがチャールズ3世国王のような有名人が推進した。ゲルソンは他にも発明した。

彼は1881年10月18日に当時ドイツ領だったポーランドで生まれた。28歳の時にBreslauで開業医になり1916年にGretchen Hopeと結婚し3人の娘をもうけた。1918年にドイツBielefeldに移り内科医・神経科医を専門とした。この間抗炎症薬の組み合わせであるQuadronalを開発し地元の製薬会社‘ASTA Medica’に接触した。ASTAはゲルソン一家を騙して一銭も支払わず讃えることもなかった。私(Ernst教授)が小さい頃ドイツではQuadronalはまだ人気で私も何度も処方された。今ではほぼ使われない。

私はこの話がマックス・ゲルソンの歴史にとって恐らく意味があると考える。彼のBielefeld時代はナチスに追われることで終わり、彼の親族の多くはホロコーストで殺された。マックスと妻と三人の娘はニューヨークにたどり着きそこで抗がん処方を開発する。彼は製薬会社を激しく憎み、彼のフォローワーはゲルソン療法の成功により仕事がなくなることを恐れた製薬-医療エスタブリッシュメントが毒を盛ってマックス・ゲルソンを殺したとすら主張する。ゲルソンが製薬会社を嫌いな理由はASTAの仕打ちと関係するだろうと考えたくなる。私の知識は不完全なのでもっと知っている人から聞きたい。

(Quadronalはアスピリンとカフェインを含む処方で、新薬ではなく、他に類似の処方がたくさんあった。ゲルソンはこの組み合わせの最初の特許の申請者のうちの一人だったようだ)

 

-PLOSが議論の多いフランスのCOVID研究者の約50論文に倫理的懸念を示す

PLOS flags nearly 50 papers by controversial French COVID researcher for ethics concerns

December 13, 2022Author

https://retractionwatch.com/2022/12/13/plos-flags-nearly-50-papers-by-controversial-french-covid-researcher-for-ethics-concerns/

学術出版社PLOSが、COVID-19の治療薬としてヒドロキシクロロキンを推していたことで議論の多いフランスの科学者Didier Raoultによる論文約50に研究倫理上の懸念があるとマークした。PLOSはRaoult の100以上の論文を調査していたが、49論文にさらなる調査に値する懸念を表明した。