2023-01-19

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 226-22

​​19 January 2023

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular226-22.aspx

新規申請と提案

・乳児用調整乳製品の栄養物質としての2’-フコシルラクトースとジフコシルラクトースの混合物(2'-FL /DFL)、ラクト-N-テトラオース(LNT)、6’-シアリルラクトース(6'-SL)ナトリウム塩および3’-シアリルラクトース(3'-SL)ナトリウム塩​​

・基準のメンテナンス

間違いの修正や引用文献の更新等

 

[WHO]発展途上小島嶼国は最大の死因への取り組みを加速する

Small Island Developing States accelerate action to tackle biggest killers

18 January 2023

https://www.who.int/news/item/18-01-2023-small-island-developing-states-accelerate-action-to-tackle-biggest-killers

WHOと汎米保健機構は発展途上小島嶼国(SIDS)の非伝染性疾患(NCDs)と精神衛生についてのハイレベル技術会議を開催した。それにあわせてWHOはSIDSのNCDsについてのデータポータル(https://sids.ncdportal.org/)を発表した。SIDSの人々の半分以上がNCDsで早期に死亡し高血圧はほとんどの国で30%以上である。世界で最も肥満率の高い国10が小島嶼国である。成人の糖尿病率もそうなるだろう。カリブ海地域と太平洋では精神疾患も15%と高い。

(「南の島」は幸福そうなイメージなのに)

 

[NASEM]報告書発表ウェビナー:地域の下水をもとにした感染症サーベイランス

Report Release Webinar: Community Wastewater-based Infectious Disease Surveillance

Jan 19, 2023

https://www.nationalacademies.org/event/01-19-2023/report-release-webinar-community-wastewater-based-infectious-disease-surveillance

 

論文

-インド都市部での全国食品安全リコールへの消費者の長く続く反応

Persistent consumer response to a nationwide food safety recall in urban India

Cherry Law, Laura Cornelsen

Q Open, Volume 2, Issue 2, 2022, qoac025,

https://academic.oup.com/qopen/article/2/2/qoac025/6706861?

インドでの2015年のマギーのインスタント麺の全国回収の直後とその後の長期にわたる購入の変化を検討した。

2015年に鉛とMSG無添加と表示してあるにも関わらずグルタミン酸が検出されたことがメディアで大きく報道されリコール及び販売一時禁止になった。1ヶ月以内にマギーヌードルの販売は90%落ち込んだ。再販売は2015年11月。スキャンダル期間は全ての麺の購入が劇的に減ったが、その後他のブランドの麺は回復したがマギーヌードルは少なくとも2年後も負の影響が残る

(参考:マギーヌードルについて消費者向けのさらなる情報

20150608

https://uneyama.hatenadiary.jp/entry/20150608/p11

 

-科学者が米国とカナダの化学物質管理の大きなシフトを助言

Scientists advise a major shift in chemicals management in the U.S. and Canada

19-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977072

Environmental Science & Technologyに発表された論文によると新しいアプローチが政府や事業者に日常の使用や暴露から有害化合物を排除するのに役立つ。それはシンプルな概念であるが現状の管理からの劇的な変更である。最近一部の州でPFASについて勢いが増している「必須使用アプローチ」である

広範なハザード特徴で懸念となる化合物を定義する

三つの質問で使用を決定する

 その化合物の機能は製品に必要か?

 その化合物の使用は可能な選択肢の中で最も安全か?

 その化合物の使用は健康、安全、社会機能上の必要性から正当化できるか?

開発初期に必須使用アプローチを採用する

多様な専門家が参加し情報を共有して意思決定を支援する

(一見もっともなのに、上述の「化合物」を食品成分で想定すると悲惨なことになる不思議。)

 

-Natureエディトリアル

PhD訓練は最早目的に適さない-今改革が必要

PhD training is no longer fit for purpose — it needs reform now

18 January 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00084-3

研究者が社会の期待に応えようとするなら、そのトレーニングと先輩による指導教育は19世紀から脱しなければならない

 

-Natureニュース

論文の著作者の数百万ドル売買が出版社を警戒させる

Multimillion-dollar trade in paper authorships alarms publishers

18 January 2023  Holly Else

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00062-9

雑誌が著作者売買サイトに関連する疑いのある論文を取り下げ始めた

研究の完全性探偵が、お金で有名雑誌に載った論文の著者になれるという数百のオンライン宣伝を発見した。出版社はその宣伝を調査し、研究に参加していないのに著者として名前を入れるためにお金を払った疑いのある人々の数十の論文を取り下げている。完全性の専門家は問題が大きくなっていることを警告し、さらなる取り下げがある可能性が高いという。

 

その他

-FDAが有害健康影響と子どもへの暴露をもとに赤色3号を食品に禁止することを請願される

FDA is Petitioned to Ban Red Dye 3 in Food Based on Harmful Health Effects, Children’s Exposure

January 17, 2023

https://www.food-safety.com/articles/8277-fda-is-petitioned-to-ban-red-dye-3-in-food-based-on-harmful-health-effects-childrens-exposure

消費者団体がエリスロシンを食品に使うことを禁止するよう求めている。赤色3号は30年前に化粧品への使用が禁止されたのに食品へは認められている。EWGによると2900以上の製品に存在している。最近CSPIとConsumer ReportsなどがFDAに請願文書を送付した。一方業界は人々が通常摂取する量では安全だとする。

 

-フランス馬肉裁判の判決が下った

Sentences handed out in French horse meat trial

By News Desk on January 17, 2023

https://www.foodsafetynews.com/2023/01/sentences-handed-out-in-french-horse-meat-trial/

フランスのメディアによると、2022年6月に始まった裁判で、フランス、ベルギー、オランダの合計15人が食用に適さない馬肉販売ネットワークに関与したことで有罪。

馬肉が絡む別の裁判も始まっている。欧州では数年にわたって馬肉と偽装文書の関与する食品偽装が問題になっている。