2023-01-18

[FDA]ジュース中のヒ素及び鉛の検査結果

FDAは、果実・野菜ジュース中のヒ素と鉛について定期的に汚染実態調査を実施し、その結果を公表している。

リンゴジュース中のヒ素

Analytical Results for Total Arsenic in Single-Strength Apple Juice Sampled Under the FDA’s Toxic Elements in Food and Foodware, and Radionuclides in Food – Import and Domestic Compliance Program (FY2013-FY2022)

Posted December 2022

https://www.fda.gov/media/164093/download

FDAの食品及び食品用具中の有害元素、食品中の放射性核種のコンプライアンスプログラムの一環として、2013-2022会計年度にFDAが分析したリンゴジュース(ストレート)における総ヒ素の検査結果。

Speciation Results for Arsenic Analysis in Single-Strength Apple Juice Sampled Under the FDA’s Toxic Elements in Food and Foodware, and Radionuclides in Food – Import and Domestic Compliance Program (FY2013-FY2022)

Posted December 2022

https://www.fda.gov/media/164091/download

リンゴジュース(ストレート)に関する上記検査結果のうち、選択されたヒ素の種類(総ヒ素、無機ヒ素、モノメチルアルソン酸、ジメチルアルシン酸)について分析した結果。

ジュース中の鉛

Analytical Results for Lead in Juice Sampled Under the FDA’s Toxic Elements in Food and Foodware, and Radionuclides in Food – Import and Domestic Compliance Program

(FY2005-FY2018)

Posted April 2022

https://www.fda.gov/media/157533/download

FDAの食品及び食品用具中の有害元素、食品中の放射性物質のコンプライアンスプログラムの一環として、FDAが分析を行った2005-2018会計年度のジュースサンプル1,643件の鉛の検査結果。

 

*ヒ素に関する専用サイト

Arsenic in Food and Dietary Supplements

https://www.fda.gov/food/environmental-contaminants-food/arsenic-food-and-dietary-supplements

 

*鉛に関する専用サイト

Lead in Food, Foodwares, and Dietary Supplements

https://www.fda.gov/food/environmental-contaminants-food/lead-food-foodwares-and-dietary-supplements

 

・そのまま喫食可能なベビーフード中の有害元素に関するUS市場調査2021年

A survey of toxic elements in ready to eat baby foods in the US market 2021

Food Addit Contam Part B Surveill. 2022 Dec 20;1-7. (Online ahead of print)

doi: 10.1080/19393210.2022.2146209.

・米国で市販される海藻中のヒ素の種類

Arsenic Species in Seaweeds Commercially Available in the United States

ACS Food Sci. Technol. 2021, 1, 4, 511–523

doi: 10.1021/acsfoodscitech.0c00120

・FDAの「Closer to Zero」行動計画を支援するため食事からの鉛の暫定参照値の更新

Updated interim reference levels for dietary lead to support FDA's Closer to Zero action plan

Regul Toxicol Pharmacol. 2022 Aug;133:105202.

doi: 10.1016/j.yrtph.2022.105202.

 

[Codex]プレスリリース

-コーデックス食品衛生部会Emilio Esteban議長が米国の新しい食品安全担当農務次官に就任

CCFH Chairperson Emilio Esteban is new USA Under Secretary of Agriculture for Food Safety

13/01/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1628563/

コーデックス食品衛生部会(CCFH)議長のJose Emilio Esteban氏が、米国の新しい食品安全担当農務次官に就任することが決定した。Emilio Esteban氏は、2008年の第40回CCFHから議長を務めている。Tom Heilandt事務局長は、「食品安全に関する国際協力と合意形成への彼の取り組みは卓越しており、コーデックスへの彼の貢献は食品衛生分野の仕事をはるかに超えている。彼が次官として並外れた仕事をすることを確信し、新しい職務が許す限り、コーデックスに積極的に参加してくれることを期待している」と祝辞を述べた。コーデックス議長のSteve Wearne氏(英国)もまた、CCFHでの長年の議長職を含むコーデックスにおける彼の全ての活動に感謝の意を述べた。

 

-Emilio Esteban / 新たな視点、しかし同じ価値

Emilio Esteban / a new perspective, but the same values

15/01/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1628602/

コーデックス食品衛生部会(CCFH)議長であるEmilio Esteban氏が、米国農務省食品安全担当の新次官として承認された後、コーデックス事務局に送ったメッセージ:

「コーデックスに在籍している間、私は非常に幸運なことに、共通の目標を持った素晴らしい頭脳と優しい心を持った人々と共に働くことができた。彼らは科学の価値を理解し、世界中の家庭に存在する現実とのバランスを取ろうとする専門家たちである。この就任によって、私は地域社会へ戻り、安全な食品と公正な取引という我々の中心となる価値を説明するための、異なるレベルのプラットフォームを得ることになる。食品は、国境と地域社会の境界を越える必然的な力で、我々すべてを結びつけている。この新しい役割は、私に新しい視点を与えてくれるが、私がこれまでと同じ価値観を持った人間であることに変わりはない。より大きな貢献をし、可能であれば、その過程で他の人々を助けることができる機会と考えている。」

 

[NASEM]エネルギーの食事摂取基準

Dietary Reference Intakes for Energy(2023)

https://nap.nationalacademies.org/catalog/26818/dietary-reference-intakes-for-energy

 

[EU]SCHEER  水枠組み指令優先物質の環境基準案についての最終意見

-トリクロサン

Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" – Triclosan

17 January 2023

https://health.ec.europa.eu/publications/scheer-scientific-opinion-draft-environmental-quality-standards-priority-substances-under-water-15_en

 

-HBCDD

Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" – HBCDD

17 January 2023

https://health.ec.europa.eu/publications/scheer-scientific-opinion-draft-environmental-quality-standards-priority-substances-under-water-14_en

 

[RIVM]循環経済:寿命が尽きた乗り物由来のプラスチックのリサイクルは4倍多くできる

Circular economy: plastics recycling from end-of-life vehicles could be four times higher

01/17/2023

https://www.rivm.nl/en/news/circular-economy-plastics-recycling-from-end-of-life-vehicles-could-be-four-times-higher

現時点では、寿命が尽きた乗り物由来のプラスチックの85%が焼却され、15%のみが減量として再利用されている。RIVMの行った調査で、2030年までに回収を4倍にできる可能性があり、さらに技術が進歩すれば65%のプラスチックがリサイクル可能になる。しかしそれには新しい法律や経済的インセンティブが重要である

報告書オランダ語

Chemische recycling van kunststoffen van voertuigen: Naar een veilige en circulaire economie

Publicatiedatum 13-01-2023

https://www.rivm.nl/documenten/chemische-recycling-van-kunststoffen-van-voertuigen

 

Achtergronddocument bij ‘Chemische recycling van kunststoffen van voertuigen; naar een veilige en circulaire economie’

Publicatiedatum 13-01-2023

https://www.rivm.nl/documenten/chemische-recycling-van-kunststoffen-van-de-automotive-sector

 

[RIVM]COVID-19パンデミック中の高齢者の経験とニーズ。ウイルスコントロールの先を思い描く

Experiences and needs of seniors during the COVID-19 pandemic. Looking beyond virus control

16-01-2023

https://www.rivm.nl/publicaties/ervaringen-en-behoeften-van-ouderen-tijdens-corona-epidemie-verder-kijken-dan

COVID-19パンデミック中にオランダ政府は高齢者のような脆弱集団を守る対策を実施した。これらの政策は彼らの日常生活に相当な影響を与えた。RIVMはこの集団の経験と特有のニーズを研究した。国の政府や地方公共団体は高齢者のための団体はこの情報を次のパンデミックの波あるいは新しい流行時に利用できる。

RIVMは26人の高齢者と彼らと頻繁に歯垂らしている専門家にインタビューを行った。高齢者によると、コロナウイルス期間は、身体の健康をあまりにも重視しすぎて人的要因を犠牲にした。例えば、社会的相互作用、活動への参加や健康上の選択における個人の自主性が十分考慮されなかった。この研究はいくつかの注目すべき問題をみつけた。高齢者は、ウイルスや対策についてのいくつかのコミュニケーションは明確ではなかったという。例えば、なぜそのような対策になるのかを理解できなかった。さらに高齢者は社会的相互作用の喪失を訴えた。対策は人的要因を無視していると感じた。同時に諦めも感じ、そのような状況をあるがままに受け入れることができたともいう。

本文オランダ語

 

その他

-ガスで調理する

Cooking With Gas

By Chuck Dinerstein, MD, MBA — January 17, 2023

https://www.acsh.org/news/2023/01/17/cooking-gas-16809

CPSCが最近ガスコンロが我々の家の中を汚染していると結論した。汚染のせいで「米国の現在の小児喘息の12%以上がガスコンロの使用による可能性がある」。本当か?数字のマジックを信じるなら。

その根拠となる論文を見よう。

Population Attributable Fraction of Gas Stoves and Childhood Asthma in the United States

https://www.mdpi.com/1660-4601/20/1/75

研究自体は単純なもので、国勢調査データを使って米国の家庭のガスコンロ保有率を求め、それに子どもの人口寄与割合(PAF)を掛け、数学のマジックを使って約13%の小児喘息がガスコンロのせいだと決定した。国勢調査のデータは信頼できるので、魔法があるのはPAFである。

PAFは特定のアウトカム、この場合は喘息、の全症例のうち特定の暴露、この場合はガスコンロ、に原因があると「推定される」割合のことである。喘息とガスコンロの関係を直接調べた研究はないので、PAFはガスコンロの保有率と喘息の相対リスクについての情報がある観察研究から近似した。この研究ではこの想定が極めて脆弱である

(詳細略)