2023-07-20

[Codex]プレスリリース

-「私は変化を起こせると確信している」Evelyne Mbandi氏がコーデックス食品衛生部会の新議長に就任

“I know I can make a difference” - Evelyne Mbandi is named new Chair of the Codex Committee on Food Hygiene

03/07/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1643708/

米国農務省(USDA)は、コーデックス食品衛生部会(CCFH)の新しい議長にEvelyne Mbandi博士を指名した。新しい職務に就くにあたり、Mbandi博士が担当するCCFHの作業の多くは、特に特定の微生物的ハザードに対する食品衛生の一般原則の適用に関するガイドラインなど、更新が必要な文書の改訂である。これには、彼女がコーデックス関連業務に携わるようになった2007年に初めて採択された「食品中のリステリア菌の制御への食品衛生の一般原則の適用に関するガイドライン」の改訂も含まれる。

志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の管理に関する長年の作業が最終段階に近づき、伝統的な食品市場における食品衛生管理対策のガイドライン策定に関する新規作業を開始する提案もあり、Mbandi博士はCCFH議長として多忙な時間を過ごすことになるだろう。

 

-食品安全をリードする 韓国食品医薬品安全処長官Yu-Kyoung Oh博士インタビュー

Leading the way in food safety: Interview with Dr. Yu-Kyoung Oh, Minister of Food and Drug Safety, Korea

30/06/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1642779/

韓国は先ごろ、第22回「韓国食品安全の日」を成功裏に祝った。この達成を記念して、韓国食品医薬品安全処(MFDS)のYu-Kyoung Oh長官にインタビューする機会を得た。長官は見識を披露し、韓国において食品安全が最重要事項であり続けるための計画を概説した。

2002年以来、MFDSは毎年5月14日を「食品安全の日」と定めている。式典では、重要な食品安全政策と管理システムに焦点を当てるとともに、食品安全に貴重な貢献をした人々を称えた。このイベントは、政府、業界、消費者が一体となり、食品供給の安全を最優先し、維持することを誓う場として役立つ。今年は、MFDSは、アジア太平洋食品規制当局サミット(APFRAS)を開催し、画期的な一歩を踏み出した。このサミットには、オーストラリア、中国、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、ベトナムなど、アジア太平洋地域の食品規制当局が一堂に会した。さらに、世界保健機関(WHO)やコーデックス委員会(Codex)といった主要な利害関係者もこの重要なイベントに参加した。今回のサミットは、規制の収束に取り組み、域内の戦略的協力を促進する貴重な機会となった。

 

-Ngā mihi nui(Te Reo Māori語でありがとうございますの意味):コーデックスでニュージーランドを祝う-過去・現在・未来

Ngā mihi nui: Celebrating New Zealand at Codex – Past, Present and Future

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1643872/

2023年6月中旬、世界食品安全デーの数週間後、ニュージーランドはコーデックス60周年をニュージーランド国会議事堂のビーハイブで祝った。「この60周年記念行事は、食品規格に関するニュージーランドの国際的な取り組みにおいて、重要な節目となった」とコーデックスの副議長のRajasekar氏は述べた。ビデオでは、コーデックスにおけるニュージーランドのこれまでの貢献を紹介し、コーデックスが消費者保護と食品貿易における公正な慣行を確保する上で重要な役割を果たしていることを認めた。

 

-北京の残留農薬部会におけるコーデックスからの声

Voices from Codex at Pesticide Residues Committee in Beijing

06/07/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1644098/

コーデックス60周年記念行事の一環として、コーデックス事務局は2023年の部会に出席する代表団の思い出やエピソードを集めた。2023年6月26日から7月1日まで中国の北京で開催されたコーデックス残留農薬部会において、事務局は3人の異なるコーデックスメンバーと貴重な通訳チームのメンバーの意見を把握することができた。YouTubeにて公開している。3人のコーデックスメンバーは、ドイツのKarsten Hohgardt氏、ニュージーランドのWarren Hughes氏、ハンガリーのNoemi Kiss氏と通訳チームはSteven Mines氏である。

 

-Ailan Li, WHO:各国政府は食品が安全規格を満たすよう保証しなければならない

Ailan Li, WHO: governments must ensure that food meets safety standards

10/07/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1644321/

WHOのAilan Li事務局長補佐は、2023年7月10日から14日までスイスのジュネーブで開催されるコーデックス執行委員会の冒頭で、安全で栄養価が高く、健康的な食品へのアクセスを享受するという人々の基本的人権を保証するため、食品が安全規格を満たすよう各国政府に呼びかけた。コーデックスは、FAOとWHOの支援のもと、厳格かつ包括的な科学的プロセスに基づいて規格を策定している。Li氏は「食品規格はいのちを救う。食品規格が実施されれば、人々は食品が害を及ぼすことはないと確信することができる」と述べた。進化する食品安全の課題に直面する必要性について、Li氏は、強固で、オープンで、透明性があり、包括的で、タイムリーな科学的助言とリスク評価が強く求められていると述べた。

 

[FDA]警告文書

-Eden’s Answers, Inc.

JUNE 28, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/edens-answers-inc-648182-06282023

ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不純品の問題。ハーブ製品を含む。

 

[ヘルスカナダ]Facebook Marketplaceの販売業者2社、Pinas-Sabay CanadaとY&Y Online Retailから未承認の健康製品を押収する

Unauthorized health products seized from two Facebook Marketplace sellers, Pinas-Sabay Canada and Y&Y Online Retail

2023-07-18

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-health-products-seized-two-facebook-marketplace-sellers-pinas-sabay

ヘルスカナダは、Pinas-Sabay Canadaと、Y&Y Online RetailのFacebook Marketplaceの販売業者から、さまざまな未承認の健康製品を押収した。製品には処方薬を含むラベル表示があり、深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある。成分にカルボシステイン、レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオール、メフェナム酸、トレチノインを含む。

 

[ヘルスカナダ]カルガリーの男性、「ミラクルミネラルソリューション」という未承認の医薬品を販売し、12,000ドルの罰金と2年間の保護観察命令となる

FCalgary man receives $12,000 fine and two-year probation order for selling “Miracle Mineral Solution”, an unauthorized drug

July 19, 2023

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2023/07/calgary-man-receives-12000-fine-and-two-year-probation-order-for-selling-miracle-mineral-solution-an-unauthorized-drug.html

Primordial Beauty Inc社のPedro Acuna Saavedra氏は、ミラクルミネラルソリューション(MMS)として知られる亜塩素酸ナトリウムを含む未承認医薬品を販売した。罰金と保護観察命令を言い渡され、亜塩素酸ナトリウムの所持、医薬品や自然健康製品を含む未承認の健康製品の広告、販売、販売目的の製造を禁止された。

 

[FTC]FTCはニセの推薦に基づいてアルコール離脱症状を減らすと詐欺的に宣伝していたSobrenixサプリメントの製造業者に措置をとる

FTC Takes Action Against Makers of Sobrenix Supplement That Deceptively Claimed to Reduce Alcohol Cravings, Relied on Fake Endorsements

Date July 19, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/07/ftc-takes-action-against-makers-sobrenix-supplement-deceptively-claimed-reduce-alcohol-cravings

禁止命令案では事業者に根拠のない薬物乱用クレーム禁止と消費者への返金のための65万ドルの支払い

FTCの申し立てによるとRejuvicaという会社とそのオーナーKyle Armstrongと Kyle Dilgerは葛根と各種ハーブやミネラルの混合物であるチンキ液のSobrenixについて無数の根拠のない虚偽の宣伝を行い、詐欺的広告のためにお金を払って推薦してもらっていた。

 

[英国議会]子どもの使用を制限するために、使い捨て電子タバコにより厳しく制限するように、委員会が強く求める

Impose heavier restrictions on disposable vapes to limit child use, urges Committee

19 July 2023

https://committees.parliament.uk/committee/81/health-and-social-care-committee/news/196579/impose-heavier-restrictions-on-disposable-vapes-to-limit-child-use-urges-committee/

政府は、電子タバコを禁煙補助ツールとしながら子どもの手の届きにくいものにすることができる

 

[RIVM]火災からの測定結果。2008-2021環境インシデントサービス測定データの解析

Measurement results from fires. Analysis of Environmental Incident Service measurement data from 2008–2021

2023-07-18

https://www.rivm.nl/publicaties/meetresultaten-bij-branden-analyse-van-mod-incidentmeetgegevens-2008-2021

火災は人々が吸入したり接触したりすると有害な多数の物質を作り出す。それらの物質は周辺地域に拡大する可能性がある。生じる物質の種類や量、そしてその広がり方は焼けたもの、天候、火災の進展状況による。

煤や微細粒子のようなものはヒト健康に有害である。あるものは特定の素材が焼けたときだけ生じる。例えばある種のプラスチックが燃えるとダイオキシンが、スクラップからは金属が生じる。

RIVMは2008年から2021年の間に132件の火災で空気中に放出された有害物質を測定した。主に炎の300m以内で検出された。火災の1km以上遠くでは有害物質の検出は希である。

 

[NASEM]米国はプラスチックの収集とリサイクルの標準化を拡大し、インフラへの使用の可能性を研究すべき、新しい報告書はいう

U.S. Should Expand and Standardize Plastics Collection and Recycling, Study Potential Uses in Infrastructure, Says New Report

News Release | July 18, 2023

https://www.nationalacademies.org/news/2023/07/u-s-should-expand-and-standardize-plastics-collection-and-recycling-study-potential-uses-in-infrastructure-says-new-report

 

その他

-死亡を伴うアウトブレイクの背景は生のアミガサタケの可能性が高い

Raw morel mushrooms found to be most likely cause behind deadly outbreak

By Coral Beach on July 19, 2023

https://www.foodsafetynews.com/2023/07/raw-morel-mushrooms-found-to-be-most-likely-cause-behind-deadly-outbreak/

公衆衛生当局はモンタナのアウトブレイク調査を終了し、2人を殺し数十人を病気にした原因はアミガサタケの可能性が高いと言う。

調査結果からはレストランでのアミガサタケの喫食が消化器疾患発症と強く関連することが示された。さらにアミガサタケを含む寿司を多く食べた人のほうが少ない量食べた人より病気になりやすかった。レストランの提供した文書によると、2023年3月から4月の間に提供されたアミガサタケは生あるいは軽く調理したものであった。キノコはDNA配列から本物のアミガサタケで、重金属や農薬、毒素などはみつかっていない

軽い調理、とは熱いソースで和える。4月17日に提供されたキノコは無調理で、このレストランで病気になったと報告した人の多くが4月17日に食事をしている。

同時期同じサプライヤーからアミガサタケを受け取った他のレストランではしっかり調理していて病気は報告されていない。

実際に食べたものがないことと病気の原因が同定されていないという限界はあるが、適切に調理されなかったアミガサタケが原因であることと一致する。

助言としてはキノコは類似の毒キノコと間違えないように確実に同定すること、しっかり調理してから食べること。

 

-EUのCRISPR編集作物についての提案は歓迎する-しかし十分ではない

Nature

EU proposal on CRISPR-edited crops is welcome — but not enough

Devang Mehta 18 July 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-02328-8

もっとドアは開くべきだ:CRISPRには病原体や気候変動に直面して食料安全保障を強化するポテンシャルがある

5年前、私は欧州のGMOを巡る会話にすっかり幻滅して大西洋を渡って研究を続けることにした。インドで育ち、欧州で僅かに残ったスイスのバイオテクノロジーラボ(そこで革新的ゴールデンライスが開発された)で学位をとった私にとって、欧州の植物バイオテクノロジー拒否は第一世界の特権の一例だった。

有機農業が全てのNGTを排除することが問題点の一つ、有機農業団体の全てがNGT反対ではない。EUは世界の食料安全保障により大きく貢献できるしすべきだ。

 

-培養食品のリスク評価

ILSI

Risk Assessment of Cultivated Food Products

https://ilsiuscanada.org/wp-content/uploads/sites/37/2023/07/Flyer-CellAg-Cell-Media-July-16-2023.pdf

優先分野

「細胞農業の製造成分のカテゴリー分類:安全性評価のための三部作」白書を作成中

検討されているのは培地。

・どのような培地が使われているのか、アレルゲンへの影響は?

・共通培地成分データベースを作る

・培地の成分が培養で作った食品に存在・蓄積し生物活性を有するのかを理解する

 

-我々はミツバチを救うために最善を尽くしてきた-しかし今、驚くべき事実がある

We've been doing our best to save the honeybees - but now there's a sting in the tail

Tom Heap  Saturday 20 May 2023 英国

https://news.sky.com/story/weve-been-doing-our-best-to-save-the-honeybees-but-now-theres-a-sting-in-the-tail-12884668

近年ミツバチが脅かされているという噂話がたくさんされてきた。しかし科学は進み、驚くべき事実がわかった

ロンドンはおそらく世界で一番ミツバチが密集している市で、ここしばらく「ミツバチを救え」のスローガンにハイジャックされてきて、現在世界のミツバチ数は過去最高になっている。このミツバチの増加のせいで他の受粉媒介者、特に野生のハチが脅かされている

ミツバチが増えすぎて持続不可能になっている

ロンドンの一部では1平方キロメートルあたり400のミツバチ巣箱があり彼らの餌が必要である。

最大の問題は受粉媒介者を救おうとして人々がミツバチを飼っていることである。それは野生の鳥を救うために鶏を飼うようなものである。

じゃあどうすればいい?

ミツバチを飼うのではなく受粉媒介者の住処を提供すること