2023-05-24

[Codex]プレスリリース

-第1回アジア太平洋食品規制当局サミットがソウルで開催

First Asia Pacific Food Regulatory Authority Summit takes place in Seoul

12/05/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1639356/

アジア太平洋食品規制当局サミット(APFRAS)が、2023年5月10~11日に韓国ソウルで、7か国の大臣及び代表者が参加して開催された。APFRASは、食品政策、新興食品技術、安全貿易など食品セクターにおける共通の課題に対処するために開催された。オーストラリア、中国、ニュージーランド、シンガポール、フィリピン、ベトナム、韓国は、食品安全に関する国際規格の必要性について合意に達した。韓国のOh You-kyung食品医薬品安全処長官が3年間の議長に選出され、APFRASソウル宣言が採択され、この地域における戦略的リーダーシップの強化と、新興技術や新規食品を含む食品部門における共通の機会と課題に取り組むことを約束した。サミットは毎年開催され、次回の会議は2024年にソウルで開催される。

 

-CCFL /消費者が食品ラベルで必要な情報を確実に入手できるようにする

CCFL / Codex ensures consumers have the information they need on food labels

15/05/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1639517/

カナダ保健省の科学顧問であるCara Tannenbaum氏は、2023年5月15~19日にカナダのオタワ州ガティノーで開催される第47回食品表示部会(CCFL)に代表者らを歓迎した。「コーデックスは国際社会によく役立っており、可能な限り最高の科学と根拠を活用して国際規格策定をサポートすることができる」と彼女は述べ、各国が市民のために独自の食品表示規制と政策を策定する際に委員会によって作成された国際表示規格をどのように検討するかを強調した。

食品表示は、買い手と売り手の間のコミュニケーションの主要な手段である。それは複雑な情報を取得し、ラベル上の非常に限られたスペースで消費者にとって理解できるものに変え、非常に短い時間で購入決定が下される。「今週議論しているトピックは、世界の複雑さの増大、健康と消費者保護の重要性、そして消費者が必要な情報を確実に入手できるようにするためのイノベーションとテクノロジーの活用に対する創造的な対応を示す」とTannenbaum氏は述べた。

今次会合の議題には、食物アレルゲン表示に関する作業や、緊急時における例外の表示などが含まれている。

*CCFL47

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/meetings/detail/en/?meeting=CCFL&session=47

 

-Codex60 / 食品の非小売容器の表示に関する規格の出版

Codex60 / Launch of standard for labelling of non-retail containers of foods

17/05/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1639714/

2022年、コーデックス事務局は、一貫性を確保し、FAOおよび国際的な出版基準を満たし、読みやすさを向上させるために、コーデックス文書のフォーマットとレイアウトの見直しに着手した。デジタルオブジェクト識別子(DOI)も公開時に標準追加され、各テキストの追跡と引用をサポートできる一意の参照を提供する。

食品の非小売容器の表示に関する一般規格(CXS 346-2021)は、このプロセスを経た食品表示に関する最初の文書で、2023年5月16日、カナダのガティノーで開催された食品表示部会(CCFL)のセッション中に、作業を主導したインド、カナダ、コスタリカ、アメリカ合衆国チームに紹介された。作業部会の議長を務めたインドのAditya Jain氏は、「コーデックスは進化し続けており、そのアクセシビリティもそうあるべきである。フォーマットの一貫性の確保、統一された参照、DOIの導入はすべて、より良い読書経験、ニーモニック、永続的なアイデンティティを提供し、それによってすべてのコーデックステキストへの迅速かつ容易なアクセスを提供するステップである。」と述べた。

*General standard for the labelling of non-retail containers of foods

https://www.fao.org/documents/card/en/c/cc5988en

 

-第22回韓国食品安全デー祝賀会

The 22nd Korean Food Safety Day Celebration

18/05/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1639827/

「食品安全のために一緒に、健康な韓国」というスローガンの下、第22回韓国食品安全デーが2023年5月12日に韓国のソウルで開催された。2002年以来、この日は食品安全についての意識を高めるための日とされ、ラジオ、ソーシャルメディア、オンサイトの食品安全政策に関するイベントなどを使用したキャンペーンが2週間にわたって行われる。キックオフイベントでは、QRコードを使用したデジタル食品安全プラットフォーム、IoTスマートセンサーを使用したスマートHACCPシステム、自動輸入食品電子文書評価システム(SAFE 24 –スマート、自動、高速、評価)など、食品安全の技術とイノベーションが紹介された。

 

[EU]持続可能で、食用にでき、栄養価も高い‐虫についてもう一度考えよう!

Sustainable, edible and nutritious – think about insects again!

17/05/2023

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/787829/en

2021年、欧州委員会が新規食品としてミールワームをEU初の昆虫種として承認することを決定して以来、ヨーロッパの食生活にどんな変化があったのか、どのような状況が記録されているのか、DG SANTEで新規食品担当チームリーダーであるRafael Perez Berbejal氏にインタビューした。

EUが新規食品として最初にミールワームを承認してからの2年間で、どのような変化が見られたか

2年前(2021年6月1日)、加盟国は、昆虫種(ミールワーム)を新規食品として初めて認可することを承認した。この画期的な決定を受けて、欧州委員会は、この認可を申請した食品事業者が製品をEU市場に投入することを認める法律案を採択した。

それ以来、欧州委員会は、トノサマバッタ(migratory locust)、ヨーロッパイエコオロギ(house cricket)、レッサー・ミールワームなど、さらにいくつかの昆虫を新規食品として市場に出すことを許可している。将来、もちろん明確に定義された使用条件のもとで、他の事業者が同様の昆虫種をEU市場に出すことを申請する可能性もある。

これは昆虫が徐々にフードチェーンに入ってくることを意味するか

スーパーマーケットの棚に昆虫由来の食品が増えることは予想されるが、市民は不意打ちを食らうことはなく、食品に昆虫が含まれているかどうかを正確に把握できるだろう。EUは透明性を重視しており、シリアルやプロテインパウダーに昆虫が“入り込む”心配はない。

EUは法律で、昆虫を含む食品にはその旨を表示することを義務付けている。これは、食品表示規則に基づく現行ルールに追加されたもので、新規食品を含むことになる食品に対する表示要件を定めている。この要件は、表示規制要件に追加される。これらの法律により、市民は自らが購入し消費する食品について、引き続き自分自身で決断できるようになる。

つまり、消費者は、これらの製品がスーパーマーケットの棚に並ぶとき、明確な表示がされていると確信できる。

なぜ昆虫が食品として認可されるのか

農場から食卓まで(Farm to Fork)戦略で強調されているように、昆虫は代替タンパク質の入手と調達を増やす上で、より重要な役割を果たす可能性がある。これはつまり、将来的に昆虫のタンパク質の利点を享受するために、今日の重要な研究分野であることを意味する。

新規食品規制は、こうした製品がEU市場に出る前に認可を要求している。認可された昆虫については、入手可能なすべての科学的根拠を考慮した厳しい科学的評価が欧州食品安全機関(EFSA)によって実施されており、また加盟国は、認可を申請した食品事業者が製品をEU市場に出すことを認める意思を欧州委員会に伝えている。

もちろん、昆虫を食べるか食べないかは消費者の自由であるが、昆虫はすでに世界の多くの地域で何億人もの人々の食生活に取り入れられており、昆虫を食べることは何も新しいことではない。

この分野における次のステップは何か

欧州委員会は、ミツバチのdrone blood(オスの幼虫)(Apis mellifera male pupae)やアメリカミズアブ(Hermetia illucens)の幼虫など、他の昆虫種の認可申請をいくつか受けている。

現在、さまざまな形態での上市を目的とした昆虫の申請が8件あり、欧州食品安全機関(EFSA)の評価を受けているところである。EFSAから肯定的な意見が出されれば、欧州委員会は認可の手続きを進め、加盟国と協議することになる。

我々は、今後を見据えて、この種の製品の市販前承認に関して、強固な規制の枠組みを持っていると言っていいだろう。こうした枠組みが、食品の安全性を保証し、国内市場を促進しながら、食品のイノベーションを可能にする。

したがって、新規食品規制の下で認可された昆虫種は、我々の食生活において、代替タンパク質源としてますます存在感を増し、重要なものとなることが予想される。

 

[BfR]多くの人々がマイクロプラスチックについて懸念している

Many people concerned about microplastics

08.05.2023

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2023/08/many_people_concerned_about_microplastics-311133.html

BfR消費者モニター:日常生活の中でリスクについて人々が考えていること。

日常生活でどのような健康リスクが特に深刻に受け止められているのか?これが、ドイツBfRによる代表的な定期調査の消費者モニターで扱う問題である。既定の健康と消費者の話題に関する調査で、マイクロプラスチックは懸念リストのトップである(非常に関心がある66%、「やや」関心がある20%)。2位は抗菌剤耐性(58%、20%)、3位は食品中の残留農薬(57%、19%)が挙げられている。マイクロプラスチックはBfRの自然及び社会科学研究の話題でもある。

「消費者モニターは、マイクロプラスチックに関する調査やインタビューの結果を確認するものである」とBfRのリスクコミュニケーション部門のRobin Janzik博士は述べた。「国民は大きな知識のギャップに直面している―リスクコミュニケーションはその不確実性を減らすのに役立つ可能性がある。」現在の知見によると、食品中のプラスチック粒子による人々の健康リスクは起こりそうもない。

*消費者モニターへのリンク:

https://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-consumer-monitor-02-2023.pdf

食品、パーソナルケア製品、衣服、おもちゃ:ここで最大の健康リスクは何だと思いますか?この質問に対して最も多い答えは、望ましくない物質(「農薬」、「化学物質」27%、複数回答可)である。2番目はプラスチック(12%)、続いて、不十分なあるいは誤った消費者情報(10%)、砂糖、塩、脂質などの特定の栄養素(9%)である。

 

[FDA]疾病調査:アミガサタケ(2023年5月)

Investigation of Illnesses: Morel Mushrooms (May 2023)

https://www.fda.gov/food/outbreaks-foodborne-illness/investigation-illnesses-morel-mushrooms-may-2023

 アミガサタケは、通常は野生のものを採取する食用可能なキノコの一つであり、商用に栽培されることもある。アミガサタケは一般的には食べても安全だと考えられているが、健康に問題となり得る毒素を含む可能性もある。病気を誘発する可能性のある成分が完全に解明されているわけではないが、加熱調理などの適切に処理することが毒素の濃度を減らすのに役立つ可能性がある。

 FDAと米国疾病予防管理センター(CDC)は、モンタナ州の1件のレストランで発生した疾病の調査について、ギャラティン郡衛生局(Gallatin City-County Health Department)とモンタナ州保健福祉局(Montana Department of Public Health and Human Services:DPHHS)に協力している。当該レストランは一時的に閉店しており、さらなるリスクはありそうにない。

 2023年5月15日時点で、当該レストランで同年3月28日から4月17日の間に食事をした50名の患者が特定され、うち44名がアミガサタケを食べたと報告している。3名が入院し、2名が死亡した。レストランに残されていたキノコを回収し、試験所でアミガサタケ(true morels)と鑑定した。

 現時点で、病原菌、毒素、農薬、重金属は同定されておらず、州・地方当局は原因について調査と検査を継続中である。入手できた疫学的根拠によると、モンタナ州の1件のレストランで消費された輸入品の栽培アミガサタケが原因の可能性が高いが、キノコ中毒は毒素の化学的特性が未解明のものもあるため原因究明が難しい。

関連店舗

モンタナ州のレストランで提供されたアミガサタケは複数の州に流通しているが、現時点では、問題は局地的であり、この1件のレストラン以外での発生は特定されていない。

勧告

この調査に関連する進行中のリスクはなさそうだが、アミガサタケ及びその他の野生キノコに関する一般的な安全上の注意を喚起する。キノコ中毒のほとんどは野生キノコを食べたことによる。食用にできるキノコの種類を同定するのは専門家でさえ難しい。野生キノコを採取する際は、安全に食べられる種類を適切に同定できる知識のある専門家に相談することが重要である。

 見た目がよく似ているためアミガサタケ(true morels)と誤認する可能性のある「シャグマアミガサタケ(false morels)」というキノコがある。シャグマアミガサタケの種類にはギロミトリン(gyromitrin)という毒素が含まれ、中毒の原因となり、比較的少量でも致死的となる可能性がある。

(訳注:注意喚起としてアミガサタケとシャグマアミガサタケの誤認に言及しているが、現時点で、今回の原因がシャグマアミガサタケであると特定しているわけではない)

 

*DPHHSの報告(May 03 2023)

https://dphhs.mt.gov/News/2023/May/GallatinCity-CountyHealthDepartment,DPHHSContinuetoInvestigateFoodborneOutbreak

 モンタナ州のレストランDave’s Sushiで発生。2名が死亡しており、その死因は解剖と毒性学的検査の結果が出るまで保留される。患者は喫食後30分から4時間半で発症しており、予備的な調査結果でアミガサタケを含む食品が暴露源の可能性が示唆されている。提供されたものと同じキノコは、モンタナ州内の他のレストランや事業者には流通していない。中国で栽培され、カリフォルニア州へ船で輸送され、複数の州に発送されている。現時点で他の州で関連の疾病は確認されていない。

*Gallatin City-County Health Departmentの報告(May 17, 2023)

http://gallatinmedia.org/wp-content/uploads/2023/05/Press-Release_-Daves-Sushi-Update-May-17-2023.pdf

 

[HAS]警告:3製品にステロイドと多量の禁止物質シブトラミンなどの強力な医薬成分が含まれていることが判明;消費者2名が有害影響を発症

HSA Alert: Three Products Found To Contain Potent Medicinal Ingredients, Including Steroids And High Levels Of Banned Substance Sibutramine; Two Consumers Developed Adverse Effects

16 May 2023

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/hsa-alert-three-products-found-to-contain-potent-medicinal-ingredients-including-steroids-and-high-levels-of-banned-substance-sibutramine

シンガポール健康科学庁(HSA)は、「LORENXO DELICIOUS PURE CHOCOLATE SUPPLEMENT」、「DND Rx9」、「MOFA COFFEE」を購入・消費しないよう国民に警告している。HSAの製品分析により、タダラフィル(勃起不全薬)、ステロイド、シブトラミン(禁止されている減量薬)などの強力な医薬成分が含まれていることが判明した。この製品の摂取後、消費者2名が有害影響を被った。

「LORENXO DELICIOUS PURE CHOCOLATE SUPPLEMENT」

この製品はダイエタリーサプリメントとしてオンラインで販売され、天然成分だけを含むと誤って表示されていた。30代男性が、国内のe-コマースプラットフォームから購入したこの製品を摂取後、激しい頭痛になった。HSAが検査したところ、医師の監督下でのみ投与されるべき勃起不全の治療に使用する処方薬、タダラフィルが含まれていた。適切な医師の指示なくタダラフィルを使用することは危険で、心臓発作、脳卒中、頭痛、片頭痛、不整脈、持続勃起症(痛みと非常に長い勃起)など、重篤な有害影響のリスクが高まる可能性がある。

「DND Rx9」

30代男性が、痛風のため数ヶ月間「DND Rx9」を服用した後、クッシング症候群(丸顔または「ムーンフェース」のような容姿を特徴としたステロイド誘発性の重篤な状態)を発症した。彼は販売者のウェブサイトを通してマレーシアから宅配便でこの製品を入手した。ステロイドの混入が疑われたため、HSAが「DND Rx9」を検査したところ、強力なステロイドであるデキサメタゾンとプレドニゾロン、鎮痛剤ジクロフェナクが含まれていることが判明した。そのようなステロイドを監視なく長期間使用すると、糖尿病や、他の重大な有害影響の可能性のある血糖値上昇の原因にもなりうる。ジクロフェナクを監視なく使用すると、胃が損傷・出血することがある。

「MOFA COFFEE」

チャンギ航空貨物センターのシンガポール入国管理庁(ICA)の役人が、スキャン画像の異常に気づいてマレーシアからの2つの荷物を検査した結果、「MOFA COFFEE」と記載された荷物を発見した。「MOFA COFFEE」は、食欲抑制を助け、コーヒー抽出物、インゲンマメ抽出物、ガルシニア・カンボジアなどの天然成分を含むと表示されていた。更に調査するためにその荷物をHSAに委ね、HSAが検査したところ、「MOFA COFFEE」には摂取すると重篤な有害影響を引き起こす可能性のあるシブトラミンが高濃度含まれていた。シブトラミンは処方箋のみの体重減少薬であったが、心臓発作や脳卒中のリスクが高まるため2010年以降シンガポールでは禁止されている。他にも、心臓障害や中枢神経系障害(精神病や幻覚など)といった重大な健康影響がある。

消費者への助言

自ら、あるいは家族が強力なステロイドが含まれる「DND Rx9」を服用している場合、できるだけ早く医師の診察を受けること。長期にわたるステロイドの使用は体内のステロイドの生成を抑制する可能性がある。医師の監視なくその製品を急に止めると、基礎疾患の悪化や副腎不全などの他の重篤な離脱症状の状態になる可能性がある。

気分が悪い、または健康に懸念がある場合は、直ちに「LORENXO DELICIOUS PURE CHOCOLATE SUPPLEMENT」と「MOFA COFFEE」の服用を止め、医師に相談すること。

知らない・慣れていないオンラインサイトから製品を購入する際は、これらの製品がどこでどのように作られたか、有害成分が混入されているかどうかわからないため、注意すること。評判の良い薬局や小売店のウェブサイト、あるいはシンガポールに小売店が実在する店からだけ購入すること。不純物混入製品は、品質管理されていない悪条件で製造されることが多く、同じ製品でもバッチが違うと、成分量及び/又は異なる種類の混入物が様々含まれる可能性がある。

「ハーブ」や「天然」を主張する製品に気をつけること。表示上の主張とは異なり、深刻に健康を害する可能性のある強力な成分が含まれることがある。

慢性症状を管理する必要があれば、いつでも医師や薬剤師に相談すること。

販売業者や卸売業者への助言

全ての販売業者と卸売業者はこれらの製品の販売を直ちに止めなければならない。HSAは禁止物質や強力な成分が混入されていることがわかった製品を販売・供給する人に対して躊躇なく厳しい執行措置を講じる。販売業者や卸売業者は起訴される可能性があり、有罪判決を受けると、2年以下の懲役及び/又は10,000ドル以下の罰金が科される可能性がある。

違法製品の販売・供給に関する情報がある方は、HSAの執行部に連絡すること。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 243-23

24 May 2023

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20243-23.aspx

意見募集

・加工助剤としてのGM Trichoderma reesei由来エンド-1,4-βキシラナーゼ

2023年7月10日まで

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on ASEA LLC

24 May 2023

https://www.asa.org.uk/rulings/asea-llc-a22-1177357-asea-global-llc.html

登録されている健康強調表示にないサプリメントの宣伝(免疫応答を調節する、運動パフォーマンス改善、ホルモンバランスを回復、ウイルスや細菌を殺す、遺伝子発現の引き金をひく、等)。企業はネットワークビジネスのディストリビューターの一人がやったことで今後対策すると回答。

(MLMの宣伝は個人相手のトークでは相当ひどいような)

 

論文

原子力の烙印をクリティカルシンキングで克服する

Overcoming nuke stigma through critical thinking

23-MAY-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/990157

福島後のリスク認識には地域差がある

京都大学

時間とともに理由は強化され記憶は薄れ恐怖は弱まる

2011年の福島原子力発電所事故後の食品の汚染は国内外に広範な恐怖を引き起こした。残念ながら理性的な意思決定より情動的反応の方がはるかに多かった。今回京都大学の9年に渡る研究で、食品を避けることと不安の交換傾向が示された。

Attitudes toward possible food radiation contamination following the Fukushima nuclear accident: a nine-year, ten-wave panel survey

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13669877.2023.2181856

被災地、東京都市部、関西の3地域で事故後6ヶ月から9年後まで1752人の市民に10回の調査を行った。放射能汚染への不安、積極的な情報収集、被災地の食品を避ける傾向は時間とともに減った。情報を探すことと放射線の知識は被災地が高い。逆に被災地の方が関西より被災地食品を避けることは少ない。

被災地産食品を避けることは、放射能汚染関連の不安によって促され、クリティカルシンキングによって抑制されることが示された

 

その他

-SMC UK

公会計委員会のアルコールの害についての報告書への専門家の反応

expert reaction to Public Accounts Committee report on alcohol harms

MAY 24, 2023

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-public-accounts-committee-report-on-alcohol-harms/

英国下院公会計委員会がアルコール治療サービスについてのSession 2022–23’の第44報告書を発表した

Sheffield大学アルコール政策教授John Holmes教授

公会計委員会の報告書はイングランドにおけるアルコールの害と政府の対応の現状の良いまとめである。

2000年代初期から、飲酒が減少しているにもかかわらずアルコールによる死亡が徐々に増加している。これは飲酒の減少が主にあまり飲まない若者によるもので、一方中高年は同僚あるいはそれ以上に飲み続け、この集団が死亡の増加を駆動している。2019年以降の増加の最大部分は広い意味でのパンデミックの影響である。現時点では正確な理由は不明だが、ロックダウン中に飲酒量が増加しその後元に戻らない、医療へのアクセスが減った、飲酒と他の問題がパンデミックによって悪化し病状がさらに重くなった、が含まれるだろう。

社会に与えるアルコールのコスト年210億ポンドという推定は更新すべきである。

飲酒の害を予防するための介入についての根拠も明白で、特にスコットランドの最小ユニット価格は明確に飲酒を減らした。

 

-Natureニュース

画期的肥満薬が主流に:科学者が学んでいること

Game-changing obesity drugs go mainstream: what scientists are learning

23 May 2023  Mariana Lenharo

https://www.nature.com/articles/d41586-023-01712-8

研究は、新世代抗肥満薬で減量する可能性が高いのは誰かに取り組んでいる

医薬品への反応は、彼らの肥満の原因によることが観察されている。肥満の人を「満腹するのにたくさん食べなければならない人(空腹脳)」「普通に満腹になるがすぐに空腹になる人(空腹腸)」「情動につきあうために食べる人(情動的空腹)」「代謝が遅い人(低燃)」の4つに分類すると、新薬への反応は空腹腸の人が最もよいように見える

またどのくらい長く投与を続けるのが良いかも知りたい。

 

科学をメンタルヘルス危機が捕まえている-有害な研究環境が原因

A mental-health crisis is gripping science — toxic research culture is to blame

23 May 2023  Shannon Hall

https://www.nature.com/articles/d41586-023-01708-4

研究者の不安や鬱の報告率が高い

 

-コンシューマーラボ

製品レビュー

プロテインパウダー、シェイク、食事代用品レビュー

Protein Powders, Shakes, and Meal Replacements Review

Updated May 22, 2023 Published June 23, 2022

https://www.consumerlab.com/reviews/protein-powders-shakes-drinks-sports/nutritiondrinks/#toppick-mealreplacement

 

マルチビタミンとマルチミネラルサプリメントレビュー

Multivitamin and Multimineral Supplements Review

Updated May 13, 2023 Published May 11, 2023

https://www.consumerlab.com/reviews/multivitamin-review-comparisons/multivitamins/

表示より内容が多い/少ない、耐容上限量に近い/超過などの問題があるものがある

 

-雑誌Natureが自閉症疑似科学にはまる

The Journal Nature Falls for Autism Pseudoscience

Stuart Vyse May 16, 2023

https://skepticalinquirer.org/exclusive/the-journal-nature-falls-for-autism-pseudoscience/

2023年5月10日、Natureは自閉症ワールドで最も蔓延る疑似科学のひとつであるファシリテイテッド・コミュニケーションを軽率に特集に取り上げたことで過去最低のレベルにおちた。

 

この記事

‘I am not a broken version of normal’ — autistic people argue for a stronger voice in research

Emiliano Rodríguez Mega  10 May 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-01549-1

 

-「公衆衛生は政争の具にするにはあまりに重要」:CFIはフロリダの公衆衛生長官の倫理調査を求める

“Public health is too important to become a political football”: CFI Calls for Ethics Investigation into FL Surgeon General

May 4, 2023

https://centerforinquiry.org/press_releases/cfi-calls-for-ethics-investigation-into-fl-surgeon-general/

本日CFIはフロリダ医療委員会にフロリダの公衆衛生長官Joseph LadapoがCOVID-19ワクチンの安全性試験の重要な知見を不適切に変更したという最近の報道に関して倫理調査を行うよう公式に要請した。またカリフォルニアとニューヨークの医療委員会、及びLadapo博士が教授を務めているフロリダ大学にも要求した。

(Ladapo博士は著書Transcend Fear: A Blueprint for Mindful Leadership in Public Healthで中国の経絡と気の理論を学んでスピリチュアルに覚醒したと書いている。さらにBen Carson共和党議員とのインタビューで、Covid対策に反対するのは神の計画で、彼の妻もそれを薦めていると話している。妻のBrianna Ladapoはスピリチュアルヒーラーで陰謀論者。)