[FDA]プレスリリース
-FDAは米国における乳児用調製乳の供給、市場競争及び規則に関する全米アカデミーの研究を発表する
FDA Announces National Academies Study of Supply, Market Competition, and Regulation of Infant Formula in the U.S.
May 19, 2023
米国食品医薬品局(FDA)は、全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)が米国における乳児用調製乳の供給、市場競争及び規則における課題について独立した調査を実施すると発表した。
-FDAは遺伝子改変動物の研究段階食品使用許可に関するウェビナーを発表する
FDA Announces Webinar on Investigational Food Use Authorizations for Genetically Altered Animals
May 16, 2023
FDAは研究段階の意図的なゲノム改変(IGA)を施した動物に対する研究段階食品使用許可(IFUA)の申請プロセスについて録画済みのウェビナーを提供することを発表する。
[CFIA]カナダ食品検査庁が環境中の永遠の化学物質に対処するため対策を講じる
The Canadian Food Inspection Agency takes action to address forever chemicals in the environment
May 19, 2023
カナダ食品検査庁(CFIA)は、市販の肥料としてカナダで販売されているPFAS汚染された国産及び輸入バイオソリッド(biosolid)の暫定基準(PFOS 50 ppb未満)を履行する手続きを開始している。
[HK]法令違反等
-包装済みパンケーキミックスのサンプルに許可されない保存料が検出される
Prepackaged pancake mix sample detected with non-permitted preservative
Friday, May 19, 2023
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20230519_10327.html
日本産のパンケーキミックスに許可されない保存料パラヒドロキシ安息香酸メチルが216.4 ppm検出。
(森永北海道ホットケーキミックス。本当?)
[EPA]EPAは花火イベントの後の過塩素酸塩を評価する研究に約250万ドルを与える
EPA Awards Nearly $2.5M for Research to Assess Perchlorate after Firework Events
May 22, 2023
水源近くで花火イベントがあった後の過塩素酸塩の挙動について研究するためにテキサス工科大学に$2,499,579の研究費を提供することを発表
[COT]COTの声明
口腔ニコチンパウチの使用由来ニコチンの生物学的利用度と使用者への毒性学的リスクの可能性評価についての声明
Statement on the bioavailability of nicotine from the use of oral nicotine pouches and assessment of the potential toxicological risk to users
17 April 2023
健康増進と格差オフィス(OHID)タバコチームから、一つあたり約120mgのニコチンを含む口腔ニコチンパウチの使用による毒性学的リスクを検討するするよう依頼された。
・規制の枠組み
・口腔ニコチンパウチの内容物
・口腔ニコチンパウチから放出されるニコチンのトキシコキネティクス
・ニコチン毒性
・ニコチン参照値
・COTの議論と結論
・全体的結論
ニコチンパウチを推奨通りに使うことは、喫煙の代わりとしてなら有害健康影響リスク削減になる可能性が高い。削減の程度は問題とする影響による。ニコチン経験のない使用者の使用は有害影響に関連する可能性が高い。喫煙やその他ニコチン製品とニコチンパウチの同時使用はニコチン曝露量と時間を増やす可能性がある。
ニコチンパウチの使用は頬の粘膜に長時間の香料やその他物質を暴露させることになるがその影響は調べられていない。ヒトでのニコチンパウチ使用による暴露データは大きく不足していて喫煙や他の無煙製品と詳細な比較ができない。現時点ではニコチンの多い製品の長期使用による有害健康影響を予測できない
[NASEM]5月24日、デマに対抗し科学への信頼を構築するノーベル賞サミットキックオフ
Nobel Prize Summit on Countering Misinformation and Building Trust in Science Kicks Off May 24
Feature Story | May 19, 2023
-NASEM ISSUES
汚染された情報生態系を航海することについての議論
A DISCUSSION OF
Navigating a Polluted Information Ecosystem
BY TRISTAN HARRIS, SARA FRUEH
https://issues.org/tristan-harris-humane-technology-misinformation-ai-democracy/
「技術の結果の複雑さは指数関数的に増加している、しかし我々の知恵と注意はそうではない」
TRISTAN HARRIS(技術倫理学者)がオンラインデマの課題、人工知能の管理法、民主主義を強化するテクノロジーの展望について語る
2023年5月24-26日のNASEMの2023ノーベル賞サミット:真実、信頼、希望で話をするTristan Harrisとのインタビュー
[MFDS]輸入「コウタケ」真偽確認検査の結果、偽コウタケ3製品を摘発措置
輸入流通安全課 2023-05-02
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47222
食品医薬品安全処は、輸入コウタケの真偽確認のために企画収去検査を実施した結果、3件で食品原料として使用できないScaly tooth(Sarcodon squamosus)キノコの遺伝子が確認されたため、輸入・販売業者を「輸入食品安全管理特別法」違反で行政処分し回収・廃棄措置する。
食薬処は、一部の輸入業者が食用として使用できないケロウジ(S.scabrosus)とScaly tooth(S. squamosus)をコウタケとして輸入・販売しているという情報を入手し、最近6ヶ月以内に輸入されたコウタケ38件を対象に真偽確認検査を実施した。
収去検査した結果、Scaly tooth遺伝子が確認された3製品は回収・廃棄措置し、当該製品を輸入した営業者は虚偽の輸入申告行為と、食品として使用できない原料販売行為で行政処分(営業停止20日)する予定である。
食薬処は肉眼では真偽区別が難しい点を利用して偽装販売する輸入食品の流通防止と、消費者を保護するために、昨年から「偽装憂慮輸入食品企画検査」を実施している。
*❶食品・韓薬材として使用できないインドナツメをサネブトナツメと偽り販売9件の検査結果、7件摘発、❷ナイルティラピアを鯛と表示して販売した行為44件を点検結果、1件摘発
一方、食薬処は輸入段階から偽キノコの輸入を阻止するために、輸入されたキノコに対して毎輸入申告時に真偽確認検査を実施し、国民が安心して輸入食品を消費できるように、肉眼で真偽判別が難しい品目に対する真偽判別法を持続的に開発して取締まりを強化していく。
<添付> 回収対象製品
[MFDS] [報道参考] 消費期限、気になる点を解消します!
食品基準課 2023-05-02
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47218
食品医薬品安全処は、2023年1月1日に施行された消費期限表示制*の安定的な定着のため、食品業者を対象に6月13日まで「消費期限全国巡回説明会」を開催する。
*食品等の日付表示に「賞味期限」ではなく「消費期限」を表示する内容として、「食品等の表示・広告に関する法律」の改正(’21.8.17改正、’23.1.1施行、ただし乳類(冷蔵保管製品)については’31.1.1施行)
ちなみに食薬処は、消費期限表示制の円滑な導入を支援するために、「食品等の消費期限設定実験ガイドライン」を作成し、消費期限設定実験を自主的に行うことが困難な営業者が、消費期限参考値を活用して設定できるように、現在まで34種類の食品タイプ430品目に対する消費期限の参考値を提供している。
その他
-メキシコの新しい科学法に数千人が抗議
Natureニュース
Thousands protest Mexico’s new science law
Myriam Vidal Valero 19 May 2023
https://www.nature.com/articles/d41586-023-01665-y
研究者らは基礎科学を害するとされる法に反対する行進を準備している
メキシコで4月29日に認められた新しい科学法に反対する文書に14000人以上が署名した。研究者らは今月後半に抗議の行進を組織していてストライキの呼びかけすら行っている。問題の法-人道・科学・技術・革新についての一般法-は科学を政府が統治し研究コミュニティの意思を無視しているという。またAndrés Manuel López Obrador大統領の法の認可は通常の議会のプロセスに従っていない。
科学者全員が反対しているわけではなく賛同者もいる
(左派で遺伝子組換え反対のイデオロギー主導の「科学」といえばソ連や共産党を連想する。ベネズエラもそうだったかな。)
-大麻と統合失調症、どっちが先?
Which Came First, The Cannabis Or The Schizophrenia?
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — May 22, 2023
https://www.acsh.org/news/2023/05/22/which-came-first-cannabis-or-schizophrenia-17077
娯楽用大麻の合法化と時期を同じくして大麻使用疾患と統合失調症の診断が増加した。どっちが先か鶏と卵問題になっている。新しい研究は大麻は入り口になっていて、毎年新規統合失調症患者の15%を生み出していると示唆している。
大麻は世界で最も頻繁に使われている精神活性物質で、米国では16%が使っているという調査がある。比較のためにあげると、喫煙は12.5%、飲酒は63%である。
問題はタバコや酒と違って、大麻中の精神活性物質であるTHCが1960年代から一貫して増加してきたことである。2009年は10%だったが2019年には14%になった。そして大麻使用疾患も最もアクティブな使用者である18-25才の人の4.9%から5.9%に増加した。この年代は統合失調症発症リスクが最も高い年齢集団である
-私たちの身体は食品に異なる反応をする。新しい研究はそれがどのようなものかを見つけようとする
Our bodies respond differently to food. A new study aims to find out how
May 19, 2023 Allison Aubrey
NIHは今週研究者が参加者を登録し始めた精密健康のための影響研究Nutrition for Precision Health studyで個人の反応の違いをもっと知りたい。これは我々の生物学、ライフスタイル、環境が健康にどう影響するのかを理解するために100万人の参加者のデータを使おうとするAll of Us研究イニシアチブの一環である。
この研究の一部では、一部の参加者は寮のようなところに2週間住んで3種類の異なる食生活をローテーションし、各種検査を行う。
医療に食と栄養を統合する動きが大きくなってきていて、例えば果物や野菜を処方することで食生活が改善し体重や血糖値がよりよく管理できる根拠が増えている。精密栄養はそれをさらに進めて医療の主力になると予想する。