2023-05-22

[EFSA]ハチ類と農薬:リスク評価のためのガイダンス更新

Bees and pesticides: updated guidance for assessing risks

11 May 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/news/bees-and-pesticides-updated-guidance-assessing-risks

欧州食品安全機関(EFSA)は、ミツバチ、マルハナバチ、単独性のハチへの植物保護製品によるリスクの評価方法に関するガイダンス文書を見直した。この改訂されたガイダンス文書は、最新の科学的知見を考慮し、この分野のリスク評価を実施するための最新の方法論が含まれている。

Domenica Auteri氏がこのガイダンスのレビューを主導する作業グループの議長である。

改訂されたガイダンスの主な特徴は何か?

この文書は農業分野の植物保護製品に暴露するハチ類のリスクの評価方法を説明している。農薬へのハチ類の暴露(直接や食事を通して)や結果として生じる影響の両方を評価するための段階的アプローチに従うことで実施している。このガイダンス文書は、初期評価中に高いリスクが除外できない場合に申請者が作成する必要のある研究の概要も説明している。

この文書には、リスク評価に関連するさまざまなシナリオや側面が含まれている。様々な影響の時間スケール(急性・慢性)や、様々なハチ類のライフステージ(成虫・幼虫)が含まれている。ミツバチでは、低用量の長期影響の可能性や亜致死効果による潜在的な懸念を考慮している。文書では、植物保護製品の代謝物質や混合物によるリスクの助言も提供している。

段階的アプローチとは何か?

暴露推定量と影響評価はどちらも、保守的な評価からより現実的な評価へ移行する段階的アプローチに従って実施されることがある。段階的アプローチの概念は、標準的なデータに基づくスクリーニングなどの簡単な評価で開始し、リスクを精緻化する必要があれば、次に複雑性を加える。これは低い段階で高いリスクを除外できない場合で、実地調査や準実地調査のデータを含む場合がある。

なぜ、どのようにレビューを実施したのか?

EU法に従って、リスク評価によりハチ類など非対象種を含む環境への許容できない影響がないことが示される場合にのみ、植物保護製品は承認される。2013年にEFSAは、ハチ類(ミツバチ、マルハナバチ、単独性のハチ)に関する植物保護製品のリスク評価についての最初のガイダンスを発表し、欧州委員会はこれを2019年に改訂するよう要請した。

この要請にこたえて、我々はEFSAの職員と外部の専門家からなる作業グループを設立し、指示に従って、2013年以降明らかになった最新の科学的知見を考慮した根拠に基づくレビューを実施した。ハチ類の死亡率についてのデータを収集し、実地調査の要件を改訂し、リスク評価に使用される方法論を更新した。

改訂の背景にある科学を透明性をもって文書化するために、ガイダンス文書とその付録と添付書類には補足文書がつき、それにはすべての背景となる情報、データ収集、分析が含まれている。

加盟国と利害関係者はどのように関与したのか?

レビュープロセスを通して、EFSAは熱心な関係者グループを介して、農薬運営連絡会や関係者によって加盟国と協議した。EFSAは、加盟国の代表や利害関係者のために欧州委員会(EC)が主催する一連の作業グループや説明会にも参加した。

EFSAはさらに、ECと緊密に連携し、植物保護製品や殺生物性製品に基づきハチ類の評価リスクのアプローチを統一するため、欧州化学庁(ECHA)と協力した。

2022年7月~10月の間に、EFSAはガイダンス文書案、加盟国や利害関係者グループとの専門ワークショップで議論した意見、最終意見に情報提供した意見についてパブリックコメント募集を行った。

特別な課題はありましたか?

関連するEU規則は「許容できない影響」を定量的に定義していないため、この一般的な保護目標を特定保護目標(SPGs)に変える必要があり、そうするとガイダンス文書で説明したリスク評価構想に透明性のある方法で関連付けられるようになる。SPGsの定義はリスク評価者としてのEFSAの権限ではないが、我々は複数の協議を通してこの任務におけるリスク管理者―欧州委員会と加盟国を支援した。

この対話を受けてEFSAが提供した科学的情報に基づき、リスク管理者はミツバチのSPGを10%にすると同意した。これは農薬暴露後のコロニーサイズ縮小の最大許容レベルである。マルハナバチと単独性のハチには十分強固な根拠がないため、大多数の加盟国はさらなるデータが入手可能になるまで、定義されていない閾値アプローチを支持した。より頻繁により高い段階の試験を必要とすることも定められた。このことは将来より堅固なデータを得るのに寄与するだろう。

次の段階は?

EFSAのガイダンスが発表されたので、欧州委員会は、植物、動物、食品および飼料の常任委員会の文書の承認に向けて加盟国と協力する予定である。

ハチ類への植物保護製品のリスク評価に関するEFSAのガイダンスについてもっと学びたい人は、2023年6月13日の公開オンライン情報セッションに参加してください。

 

科学へのリンク

ハチ類(ミツバチ、マルハナバチ、単独性のハチ)への植物保護製品のリスク評価に関するガイダンスの改訂

https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/2023-05/2930-7989-bees-pls.pdf

簡単な言葉での概要

ハチ類(ミツバチ、マルハナバチ、単独性のハチ)への植物保護製品のリスク評価に関するガイダンス改訂

Revised guidance on the risk assessment of plant protection products on bees (Apis mellifera, Bombus spp. and solitary bees)

EFSA Journal 2023;21(5):7989  11 May 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7989

(ガイダンス)

ハチ類(ミツバチ、マルハナバチ、単独性のハチ)への植物保護製品のリスク評価について改訂したガイダンスへの補足情報

Supplementary information to the revised guidance on the risk assessment of plant protection products on bees (Apis mellifera, Bombus spp. and solitary bees)

EFSA Journal 2023;20(5):EN-7982  11 May 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7982

(技術的報告書)

ハチ類へのリスク評価に関する改訂したガイダンス文書についてのパブリックコメント募集

Public consultation on the reviewed guidance document on risk assessment to bees

EFSA Journal 2023;20(5):EN-7981 11 May 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7981

(パブリックコメント募集結果)

 

[EFSA]意見等

農薬の地下水暴露評価を支持する地下水モニタリング研究のデザインと実施に関する植物保護製品およびその残留物に関する科学的パネル(PPR パネル)の声明

Statement of the Scientific Panel on Plant Protection Products and their Residues (PPR Panel) on the design and conduct of groundwater monitoring studies supporting groundwater exposure assessments of pesticides

EFSA Journal 2023;21(5):7990  15 May 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7990

(声明)

地下水モニタリングはEUの植物保護製品の浸出評価の最高段階である。欧州委員会はEFSAに、地下水モニタリング研究のデザインと実施に関するGimsingらの科学的論文(2019)のPPRパネルによるレビューを要請した。パネルはこの論文は多くの助言を提供していると結論した。だが、規制目的で地下水モニタリング研究をどのようにデザイン、実施、評価するかについての特定のガイダンスはない。パネルは、EUレベルで合意された特定保護目標(SPG)がないことに注目した。また、SPGは合意した暴露評価目標(ExAG)でまだ運用されていない。ExAGはどの地下水を、どこで、いつ保護する必要があるかを説明している。モニタリング研究のデザインと解釈はExAGによるため、統一したガイダンスの開発はまだできない。そのため、合意したExAGの開発が優先されなければならない。地下水モニタリング研究のデザインと解釈における中心的な課題は、地下水の脆弱性である。申請者は、選択したモニタリングサイトがExAGで特定された現実的な最悪の状態を代表していることを論証しなければならない。ガイダンスとモデルはこの段階を支持するのに必要である。規制上のモニタリングデータ使用の必須条件は、それぞれの有効成分を含む製品の使用歴に関する完全データが入手可能なことである。申請者は、モニタリングの井戸が有効成分を散布した田畑に水理学的につながっていることをさらに論証しなければならない。(疑似の)トレーサー実験と結びつけたモデルは優先的な選択肢となる。パネルは、十分実施されたモニタリング研究はより現実的な暴露評価を提供するため、より下の段階の研究結果を覆す可能性があると結論している。地下水モニタリング研究には、規制者と申請者双方に高い作業負荷がかかる。標準化された手順とモニタリングのネットワークがこの作業負荷を低減させる可能性がある。

 

[EU]RASFF 2023(0514-0520)

警報通知(Alert Notifications)

中国産ドイツ経由焼海苔のヨウ素高含有、チェコ共和国産原料フランス産フードサプリメント緑色粘土(Green Clay)の鉛、スイス産CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール (THC)及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、トルコ産塩水入りブドウの葉の二酸化硫黄非表示、オランダ産ゼリーミックスの未承認食品添加物(E407及びE410)、トルコ産カイエンヌペッパーのエチレンオキシド、ポーランド産冷凍ブロッコリー小房のクロルピリホス、フランス産有機金の亜麻仁のシアン化水素酸高含有、ポルトガル産冷凍メカジキステーキの水銀、ベトナム産マグロステーキのヒスタミン高含有、

注意喚起情報(information for attention)

オーストリア産有機ヘンプフレーバーオイルの未承認新規食品、英国産犬猫用補完飼料の未承認飼料添加物/飼料原料、フランス産フードサプリメントの多環芳香族炭化水素、英国産メラミン製プラスチックイースターカップのホルムアルデヒドの溶出、ウクライナ産菓子のトランス脂肪酸高含有、オランダ産養殖魚用飼料の2種類のEU未承認農薬の検出、アフガニスタン産グリーンレーズンのクロルピリホス、ポーランド産ウェブショップのフードサプリメントの未承認物質(ヨヒンベ・エフェドラ・DMAA)、米国産ウェブショップのフードサプリメントの未承認物質(ヨヒンベ/エフェドラ/ DMAA)(複数あり)、インド産飼料用米粉プロテインの未承認GMO、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産バナメイエビのフラゾリドン(aoz)、トルコ産生鮮ペッパーのテブフェンピラド、ウクライナ産大豆油のクロルピリホス及びフルオピラム、ロシア産甘酸っぱいソースの未承認着色料スーダン1及びスーダン3、パキスタン産ペッパーのエチレンオキシド、インド産米のチアメトキサム、イラン産ピスタチオのアフラトキシン、トルコ産有機スライスドライイチジクのアフラトキシン、タイ産置き換え食のエチレンオキシド、インド産カレー粉の未承認着色料オレンジⅡ、ベトナム産バナメイエビのフラゾリドン(aoz)、米国産ピーナッツのアフラトキシン、インド産未承認新規食品フェヌグリークの葉、トルコ産生鮮ペッパーのフロニカミド及びアセタミプリド、中国産竹製バーガーボックスのメラミン、英国産フードサプリメントの未承認食品添加物 Nu-flow 米濃縮物、レバノン産インスタント飲料の未承認添加物着色料E171、ケニア産緑豆のアセフェート、米国産アーモンドのアフラトキシン、

 

[WHO]健康関連SDGsの進捗停滞に取り組むために緊急対応が必要

Urgent action needed to tackle stalled progress on health-related Sustainable Development Goals

19 May 2023

https://www.who.int/news/item/19-05-2023-urgent-action-needed-to-tackle-stalled-progress-on-health-related-sustainable-development-goals

WHOは世界保健統計2023を発表した。

2022年までのデータは、近年の重要な健康指標の進歩が2000-2015年の傾向に比べて停滞していることを強調する。また非伝染性疾患と気候変動の脅威の高まりも警告する。

World health statistics 2023: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals

https://www.who.int/publications/i/item/9789240074323

 

論文

ベーコンは本当に悪い?西オーストラリアの研究者が硝酸議論に加わる

Is bacon actually bad for you? WA Researcher weighs in on controversial Nitrate debate

Megan French The West Australian Mon, 22 May 2023

https://thewest.com.au/lifestyle/food/is-bacon-actually-bad-for-you-wa-researcher-weighs-in-on-controversial-nitrate-debate-c-10726464

Catherine Bondonno博士がベーコンは本当に我々が信じているほど悪いのかを探った。

ヒト試験では確認されていない。硝酸の主な摂取源は肉、水、野菜で、よくがんに関連付けられる。健康に悪いという評判は1970年代からで、理由はN-ニトロソアミンを生じる可能性があるから。N-ニトロソアミンは実験動物で高い発がん性を示す。それから半世紀が経った。硝酸とその摂取源については相当な混乱があり、人々の認識に広く影響している。

濃い緑の葉物野菜に硝酸が多く硝酸ががんと関連するという話を聞いたら人々は野菜を多く食べようという話に耳を傾けないだろう。加工肉を食べる量を制限しようということはよく知られているがそれが硝酸が理由なのかはわからない。

硝酸:ヒト健康のジキル博士とハイド氏?

Nitrate: The Dr. Jekyll and Mr. Hyde of human health?

Catherine P. Bondonno et al.,

Trends in Food Science & Technology Volume 135, May 2023, Pages 57-73

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924224423000894

 

-魚は淡水中より海水中でより多くのマイクロプラスチックを飲む

2023年3月10日 東京大学

https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2023/20230310.html

「海水魚は一般に、水を補給するために海水を活発に飲む

一方、体液より浸透圧が低い淡水中では、浸透圧差により鰓や体表から常に水が浸入するため、淡水魚は水をほとんど飲まず、浸入した不要な水は、尿として排出します」

 

その他

-農場から研究室まで、常に革新が必要

Innovation always needed from the farm and the lab

By: Laura Rance  May. 6, 2023

https://www.winnipegfreepress.com/business/2023/05/06/innovation-always-needed-from-the-farm-and-the-lab

ゲノム編集作物の規則は品種開発のための前進

ゲノム編集作物の規制を明確にするカナダの新しいガイドラインは一部の例外を除き農業団体や農家から歓迎された。ゲノム編集は普通の交配と変わらない結果をより短時間で、より意図せぬ影響が少なく得られる。昨年連邦機関はゲノム編集で作った品種はGMOほどの長期の徹底した評価と認可は必要ないと判断した。しかしどんなものでも人為的遺伝子操作には反対するという団体は納得しない。有機農家は遺伝子工学で作った製品を使うと認証を失う。しかし現在有機種子が入手できない場合普通の種子を買うことが許されている。これがたまたまゲノム編集だと有機認証が危うくなると恐れている。そこで種子の開発中にゲノム編集技術を使ったかどうかを種子企業に開示することを要求している。今週の発表はそうではなくてこの周辺の問題に対話を続けるための常設委員会をつくること、公共にアクセスできるSeeds Canadaが運営する種子データベースを作るとした。

GMO展開の失敗は透明性の欠如と消費者が遺伝子操作については気にしないだろうと想定したことだと一部の業界リーダーは考えている。「遺伝子組換え」のような一般の人には理解しにくい学術用語は恐怖を扇動する反バイテク活動家によって「フランケンフード」のような用語に簡単に変えられてしまった。食品や新しい技術への恐怖がカナダの有機農業部門生存の理由であってはならない。有機農業はカナダ経済全体では存在感は薄いがそれでもまだ93億5000万ドルの輸出産業である。

 

-乳がん検診はどのくらい早いと早すぎるのか?

How soon is too soon for breast-cancer screening?

Christopher Labos MD, MSc | 19 May 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-you-asked/how-soon-too-soon-breast-cancer-screening

検診年齢50才か40才かは微妙な問題で、医療介入が多いことは必ずしも良いことではない

(乳がん検診の開始年齢と毎年か隔年かの議論を例にがん検診の有効性の考え方と偽陽性と過剰診断を説明)

 

-フライング?

Jumping the Gun?

Joe Schwarcz PhD | 17 May 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking/jumping-gun

セマグルチド(Ozempic)が糖尿病治療にとって大きな進歩であることに疑いはない。しかしそのようなGLP-1作動薬を減量用に使うことには長引く問題がある

テレビ広告がひっきりなしにさあオゼンピックを使おう、と言う。そしてオゼンピックの需要が急増し不足が生じている。

現時点ではオゼンピックは2型糖尿病治療用に認可されていて体重管理用ではない。しかし医師は適用外処方が可能で、現在これがおこっている。しかし最近より高用量で体重管理用にWegovyが認可されたため販売が急増している。同時に一部の医師や科学者の懸念も増加している

(一部のみ)

 

-十代のイライラにサフロン?根拠は未熟

Saffron for Teenage Moodiness? The Evidence Is Immature

Jonathan Jarry M.Sc. | 19 May 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking/saffron-teenage-moodiness-evidence-immature

世界で最も高価なスパイスが若者の気分や不安や鬱に魔法の作用があると言われているが、臨床試験は信頼できる重みがない

「臨床試験で証明された」という表現は極めて展性の高いもので真の意味は捉えがたい。ダイエタリーサプリメントの世界ではこの表現の意味は見る人次第である。

「十代の気分を安定させることが臨床的に証明されている」と宣伝しているサフロンカプセルについて見てみよう。オンラインでざっと見てみるとサフロンの効果は明らかなように見えるが、臨床試験の内容をよく見ると疑わしい。

(以下サフロン文献の解説。小規模試験がたくさん行われていて負の結果が報告されない出版バイアスの他に、有効だという結果を出しているのはサフランの最大輸出国であるイランの特定研究室からの報告が大半を占めることなど)

重要なメッセージ

・世界で最も高価なスパイスであるサフロンは十代の気分を安定させ不安や鬱のコントロールに役立つと主張されている

・この根拠はせいぜい2ヶ月の極めて小規模の臨床試験である

・これらの試験の大多数はサフロンの主要生産国であるイランで行われていて、サフロンが有効でなかった

 

-動画

サイケデリックについて

Dr. Joe Schwarcz on psychedelics

2023/05/18

https://www.youtube.com/watch?v=RgSs6hgTe14

1969年にモントリオールで行われたジョン・レノンとオノ・ヨーコによるベッド・インの時のレコーディングの写真にハーバード大学を解雇されたTimothy Leary教授が写っている。彼はマジックマッシュルームに魅せられ、シロシビンやLSDで脳を開発することを提唱し、カウンターカルチャーのアイコンとなった。現在シロシビンが再び注目されている。

 

紫の尿バッグ症候群

Cup o'Joe-Purple Urine bag Syndrome

2023/05/16

https://www.youtube.com/watch?v=tWe2exL5qzA

カテーテルでの採尿は面白い経験ではないが、集めた尿が紫だったときには特に。それはインディゴの紫であるが、由来は食品中のトリプトファンが腸内細菌でインドールに変換され、血流に入って肝臓でインドキシル硫酸になって尿中に排泄される。これは無職。しかしここに細菌が存在するとインドキシル硫酸がインディゴチンindigotin(青) とインディルビンindirubin(赤)に変換されて尿中の黄色のウロビリンと混ざると紫になる。

 

WHOがノンシュガー甘味料にノーという

Cup o'Joe-WHO say NO to non-sugar sweeteners

https://www.youtube.com/watch?v=pGgetXVuTDA

理想はソフトドリンクを一切排除すること。全ての研究が一致しているわけではなくこの助言の根拠の確からしさは低く、甘味料製造者からの反論があるだろう。