[EFSA]意見等
-非遺伝子組換えAspergillus niger NZYM‐BO株由来食品用酵素グルカン 1,4‐α‐グルコシダーゼの安全性評価
Safety evaluation of the food enzyme glucan 1,4‐α‐glucosidase from the non‐genetically modified Aspergillus niger strain NZYM‐BO
EFSA Journal 2023;21(3):7911 30 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7911
(科学的意見)
この食品用酵素グルカン 1,4‐α‐グルコシダーゼ(4‐α‐d‐グルカン α‐グルコヒドロラーゼ; EC 3.2.1.3)は、Novozymes A/S社が非遺伝子組換えAspergillus niger NZYM‐BO株で生産した。この生産菌の生きた細胞はないと考えられた。7つの製造工程に使用されることを意図している:焼成工程、醸造工程、シリアルベースの工程、蒸留アルコール生産、ジュース生産用果物と野菜の加工、乳製品類似物の生産、グルコースシロップや他のデンプン加水分解物生産用のデンプン加工。総有機固形物(TOS)の残留量は蒸留やデンプン加工中に除去されるため、これらの2つの食品製造工程に食事暴露は算出されなかった。残りの5つの食品製造工程には、この食品用酵素への食事暴露―TOSは、欧州人で最大2.97 mg TOS/kg体重/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を調べた最大容用量1,920 mg TOS/kg体重/日とし、推定した食事暴露と比べて、暴露マージンは少なくとも646となった。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、呼吸器アレルゲンで1件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件下で、この食品用酵素に対する食事暴露によるアレルギー反応リスクは除外できない(蒸留アルコール生産を除く)が、その可能性は低いと判断した。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。
-生態毒性学的試験の評価のための重要な評価ツールの提案
Proposal of critical appraisal tools for the evaluation of ecotoxicology studies
EFSA Journal 2023;20(3):EN-7787 29 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7787
(外部科学報告書)
規則(EC) No 1107/2009により、承認される農薬有効成分はヒトの健康・動物の健康及び環境に許容できない影響を引き起こしてはならない。そのため、申請者は、EUデータ要件に則して生態毒性学的試験などのデータパッケージを含む文書を提出しなければならない。この報告書で、7種類の非標準高次生態毒性学的試験(水生・陸生両方のリスク評価:水生生物、ミツバチ、ミツバチ以外の非標的節足動物、鳥類、哺乳類)の評価を支援するための批判的吟味ツール(CATs)の開発が報告された。
-PET 4件とも同じ
使用済PETを食品接触物質へとリサイクルするために使用するStarlinger iV+テクノロジーに基づくGeneral Plasticプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process General Plastic, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2023;21(3):7926 30 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7926
(科学的意見)
使用済PETを食品接触物質へとリサイクルするために使用するStarlinger iV+テクノロジーに基づくGreen PET Recyclingプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Green PET Recycling, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2023;21(3):7928 30 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7928
(科学的意見)
使用済PETを食品接触物質へとリサイクルするために使用するStarlinger iV+テクノロジーに基づくAkmert İplikプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Akmert İplik, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2023;21(3):7924 29 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7924
(科学的意見)
使用済PETを食品接触物質へとリサイクルするために使用するStarlinger iV+テクノロジーに基づくRoyce Universalプロセスの安全性評価
Safety assessment of the process Royce Universal, based on the Starlinger iV+ technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2023;21(3):7927 29 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7927
(科学的意見)
このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水を含む全ての種類の食品接触物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような利用はこの評価の対象外である。
[EFSA]食品中のニトロソアミンは健康上の懸念を引き起こす
Nitrosamines in food raise a health concern
28 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/news/nitrosamines-food-raise-health-concern
ニトロソアミンは調理・加工中に食品に形成される可能性のある化合物で、その消費者暴露は健康上の懸念を引き起こす。
これは、食品中のニトロソアミンの存在に関する公衆衛生リスクについてのEFSAの評価結果である。食品中に存在する10種類のニトロソアミン類は、発がん性(がんの原因となり得る)や遺伝毒性(DNAを損傷する可能性がある)がある。
EFSAは意見案の中で外部利害関係者の意見を聞き、最終化する際に受け取った多数のコメントを検討した。
潜在的な健康リスク
EFSAはニトロソアミンが引き起こすヒトや動物への潜在的なハザードや消費者暴露を評価することで評価を実施した。
フードチェーンの汚染物質に関するパネルの議長であるDieter Schrenk博士は述べた、「我々の評価から、EU全人口の全ての年齢集団で、食品中のニトロソアミンへの暴露量は健康上の懸念を生じると結論した。動物実験に基づき、齧歯類の肝臓の腫瘍の兆候を最も重要な健康影響として考慮した。高水準の消費者保護を確保するために、我々はリスク評価で最悪のシナリオを作った。食品中に存在する全てのニトロソアミン類は、ヒトにがんを引き起こす可能性が最も有害なニトロソアミンと同じと仮定したが、その可能性は少ない。」
ニトロソアミンはどの食品に含まれる?
ニトロソアミンは、塩漬け肉製品、加工魚、ココア、ビール及び他のアルコール飲料など、様々な種類の食品に含まれている。ニトロソアミン暴露に寄与する最も重要な食品グループは、肉・肉製品である。
ニトロソアミンは、加工野菜類、穀物類、牛乳・乳製品類、あるいは発酵食品、漬物、スパイス食品など他の食品にも存在する可能性がある。
現在、特定の食品分類のニトロソアミンの存在についていくつかの知見のギャップがある。消費者は、広く多様な食品でバランスのとれた食事をすることでニトロソアミンの摂取を減らすことができる。
次はどうなる?
EFSAの意見は欧州委員会と共有され、どのようなリスク管理対策が必要かを各国当局と議論する。
科学へのリンク
・食品中のN-ニトロソアミンのリスク評価
EFSA Journal 2023;21(3):7884 28 March 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7884
(科学的意見)
EFSAは食品中のN‐ニトロソアミン(N‐NAs)の存在に関連する公衆衛生へのリスクについての科学的意見を求められた。リスク評価は、食品中に存在する10種類の発がん性のあるN‐NAs(TCNAs)、すなわちNDMA, NMEA, NDEA, NDPA, NDBA, NMA, NSAR, NMOR, NPIP及びNPYRに限定されている。N‐NAsは遺伝毒性で齧歯類の肝臓の腫瘍を誘発する。効力係数を導出するのに得られるin vivoデータは限られているため、TCNAsと等しい効力が想定された。ベンチマーク用量10%(BMDL10)の信頼限界の下限値は10 μg/kg体重/日で、NDEAが誘発したラットの肝臓の腫瘍(良性と悪性)の発生率から導出され、暴露マージン(MOE)アプローチで使用された。N‐NAsの発生に関する分析結果は、EFSAの存在量データベース(n = 2,817)や科学的文献(n = 4,003)から抽出された。TCNAs全体で5つの食品分類の存在量データが得られた。調理済みの未加工の肉と魚の除外 (シナリオ1)、及び含有 (シナリオ2)の、2つのシナリオで食事暴露が評価された。TCNAsの暴露範囲は、調査、年齢集団、シナリオ全体で0 ~208.9 ng/kg体重/日だった。「肉及び肉製品」はTCNA暴露に寄与する主な食品分類である。MOEsの範囲は、95パーセンタイルが0に等しい一部の乳児の調査を除き、95パーセンタイルで3,337~48だった。2つの主な不確実性は、(i)左側打ち切りデータの数の多さと、(ii)重要な食品分類に関するデータ不足だった。CONTAMパネルは、95パーセンタイルでTCNAsのMOEは、全ての年齢集団で10,000未満である可能性が高く(98–100%の確実性)、健康上の懸念を生じると結論した。
RASFF 2023(0326-0401)
警報通知(Alert Notifications)
ドイツ産原料オランダ産有機黒いテフ粉末のアトロピン及びスコポラミン、有機ココナッツシュガーの亜硫酸塩非表示、ポーランド産乾燥オレガノのピロリジジンアルカロイド、ギリシャ産擦った有機オレガノのピロリジジンアルカロイド、トルコ産ポップコーンのアフラトキシン、フランス産有機トウモロコシのトロパンアルカロイド類、アラブ首長国連邦産英国及びドイツ経由黒目豆の未承認農薬クロルピリホス、スペイン産ポップコーン生産用トウモロコシのクロルピリホス、スペイン産有機赤ブドウの葉のエチレンオキシド、フランス産乳児用調整乳に使用された未承認タンパク質、イタリア産飼料用有機太陽餅のアフラトキシン、中国産平鍋からのヒ素・ニッケル及びコバルトの溶出、イタリア産子供用シリアルバーのオクラトキシンA、
注意喚起情報(information for attention)
フードサプリメントの未承認新規食品成分、コスタリカ産オランダ経由メロンの未承認物質クロロタロニル、コロンビア産パッションフルーツのカドミウム、タンザニア産ニガウリのクロルピリホス、ナイジェリア産ペッパースープスパイスのアフラトキシン、アルゼンチン産茹でピーナッツカーネルのアフラトキシン、米国産ベルギーに送るフードサプリメントの未承認新規食品(トンカットアリ及びイカリソウ)、カンボジア産生鮮チリペッパーのシペルメトリン・クロルピリホスメチル・未承認物質カルベンダジム及びベノミル、ベトナム産冷凍カエルの脚の禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ)、トルコ産トマトの未承認物質クロロタロニル、ジョージア産ヘーゼルナッツカーネルのアフラトキシン、米国産フードサプリメントグリシン酸の新規食品(ムク果実濃縮物-ラカンカ)、ナイジェリア産煎ったピーナッツのアフラトキシンB1、ジョージア産飼料用酸化マンガンのヒ素、トルコ産フードサプリメントの未承認物質シブトラミン、英国産ベルギーに送るフードサプリメントの未承認新規食品(トンカットアリ及びアジュガツルケスタニカ)、米国産フードサプリメントの金属型の未承認物質マグネシウム、ノルウェー産デンマークの消費者向けのマカとハマビシを含むフードサプリメント、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA、米国産朝食用シリアルの着色料タートラジン(E102)の未承認使用、米国産アーモンドのアフラトキシンB1、トルコ産オーブンの焼き網からのニッケルの溶出(複数あり)、エジプト産オレンジのクロルピリホスエチル、ブラジル産肉軟化剤の未承認添加物(E100)、ジョージア産殻付きヘーゼルナッツのアフラトキシン、トルコ産ザクロのクロルピリホス・スルホキサフロル及びブプロフェジン、米国産トルコ経由ピスタチオのアフラトキシン、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホスメチル、タイ産乾燥ザボンの皮スライスグリーンの未承認食品添加物タートラジン(E102)の使用、
[EU]農業食料チェーンの偽装と詐欺的行為に取り組む
Fighting fraudulent and deceptive practices in the agri-food chain
https://publications.jrc.ec.europa.eu/repository/handle/JRC131525
JRCテクニカルレポート
チャンス+動機-対策=脆弱性
偽装のカテゴリー
・異物混入や製品の改ざん:代用・希釈・除去・隠蔽や開示しない強化や処置
・偽物
・文書偽造
・灰色市場活動
・不正商標表示/誤表示
等
(インチキ健康食品もfraudなんだ)
[NTP]Wistar Han [Crl:WI(Han)] ラットと B6C3F1/N マウスに吸入投与したアセトインと2,3-ペンタジオンの毒性試験
Toxicity Studies of Acetoin and 2,3-Pentanedione Administered by Inhalation to Wistar Han [Crl:WI(Han)] Rats and B6C3F1/N Mice
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tox/000s/tox098/index.html
合成バター香料の揮発性成分。職業暴露による閉塞性肺気管支炎との関連が懸念されている。2,3-ペンタジオンは2,3-ブタンジオン(ジアセチル)の代用品として使われている
(ポップコーン肺の件)
[FSA]研究プロジェクト
乳生産及び繁殖用全反芻動物の飼料添加物としての3-ニトロオキシプロパノール「3-NOP」の評価結果
Outcome of assessment of 3-Nitrooxypropanol “3-NOP” as a feed additive for all ruminants for milk production and reproduction
31 March 2023
https://www.food.gov.uk/research/outcome-of-assessment-of-3-nitrooxypropanol-3-nop-summary
牛乳生産用のすべての反芻動物の飼料添加物としての「3-NOP」(3-ニトロオキシプロパノール(3-nitrooxypropanol))の安全性評価結果に関する報告書。
環境に好ましい影響(メタン削減)がある動物技術添加物。ADI 0.3 mg/kg bw
[FDA]プレスリリース
-米国のフードサプライは世界で最も安全な1つである
The U.S. has One of the Safest Food Supplies in the World
03/27/2023
https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/us-has-one-safest-food-supplies-world
米国食品医薬品局(FDA)長官の世界で最も安全なフードサプライのひとつである米国のフードサプライに関しての発言。
-FDAとStop Foodborne Illnessは食品安全文化の評価についてのウェビナーを共同開催する
FDA and Stop Foodborne Illness to Co-Host Webinar on Assessing Food Safety Culture
03/28/2023
FDAと非営利の公衆衛生団体であるStop Foodborne Illnessは、「Live from the Food Safety Summit: Measure What You Treasure」と題した第7回ウェビナーを開催する。組織内の食品安全文化を評価することの重要性に焦点を当てる。
[ヘルスカナダ]改定通知
-サワークリームの食品添加物の使用条件を修正するための許可された乳化剤、ゲル化剤、安定剤または増粘剤のリストの修正通知
Notice of Modification to the List of Permitted Emulsifying, Gelling, Stabilizing or Thickening Agents to Correct Conditions of Use for Food Additives in Sour Cream
2023-03-31
ヘルスカナダは、リン酸二ナトリウムに許可されていたのと同じ食品及び同じ最大基準値で、リン酸二カリウムの使用を拡大した。リン酸二カリウムの新しい用途の1つは、許可された乳化剤、ゲル化剤、安定化剤または増粘剤のリストでリン酸二ナトリウムに設定されているように、サワークリームに使用された。
[HK]法令違反
-包装済みポテトフライのサンプルが栄養表示規則に違反
Prepackaged potato fries sample not in compliance with nutrition label rules
March, 29 2023 (Wednesday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20230329_10256.html
日本産包装済みポテトフライのサンプルにおいて飽和脂肪酸が4.4 g/100 gという表示のところ、16.1 g/100 gの検出であった。
[SFA]Eu Yan Sang’s Brown Rice Si Shen powderはアフラトキシンとヒ素が許容基準を超過したためリコール
Recall of Eu Yan Sang’s Brown Rice Si Shen powder due to aflatoxin and arsenic exceeding permissible levels
29 March 2023
シンガポール食品庁(SFA)は、Eu Yan Sangの玄米粉Si Shen powder(四神粉)のサンプルから、シンガポール食品規則で定められた上限を超えるレベルのアフラトキシンB1とヒ素を検出した。
[CDC]環境ハザード暴露を評価する新しい資金提供発表
New Funding Announced to Evaluate Exposure to Environmental Hazards
March 31, 2023
https://www.cdc.gov/media/releases/2023/p0331-environmental-funding.html
環境暴露を減らす地域の努力を促進するためのATSDRパートナーシップ(APPLETREE)合意計画が30の州保健当局に1395万ドルを提供する。ATDSRは地域特有の環境中有害物質暴露を評価し対応するための資源とガイダンスを提供する。以下のような活動が含まれる
・特定地域の暴露経路同定
・暴露による健康リスクの可能性を同定
・暴露を減らすための助言
・影響を受ける地域の人々や専門家の教育
[RIVM]報告書
-2030年の飲料水不足を予防するために迅速な対応が必要
Quick action needed to prevent drinking water shortage in 2030
03-04-2023
https://www.rivm.nl/en/news/quick-action-needed-to-prevent-drinking-water-shortage-in-2030
少なくとも2030年までは飲料水の需要が増加し続けるだろう。既往変動と汚染により供給が厳しくなっている。もし対策をとらなければ、2030年に飲料水不足がおこるだろう。予防法となる可能性のある方法は多数ある
-夜勤労働者はワークライフバランスが良くない可能性が高い
Night shift workers more likely to have poor work-life balance
31-03-2023
https://www.rivm.nl/en/news/night-shift-workers-more-likely-to-have-poor-work-life-balance
夜勤の人は日勤のみの人に比べてワークライフバランスがわるい可能性が2.5倍。
[CPSC]Laundressは化学ハザードのため衣類コンディショナーをリコール、先にリコールされたユニットも含む
The Laundress Recalls Fabric Conditioners Due to Chemical Hazard, Including Previously Recalled Units
March 31, 2023
不純物エチレンオキシドを含む
2022年の12月の(細菌感染リスク)リコールで返金された消費者は再び返金を要求できない
(内容物を空けずに、蓋を閉めたまま捨てろとある。植物成分から作っていると宣伝している高級ブランド製品。何故エチレンオキシドが?)
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 236-23
3 April 2023
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20236-23.aspx
意見募集
・昆虫耐性トウモロコシ系統MON95275由来食品
その他 申請取り下げ
・スポーツ食品用栄養物質としてのアデノシン5’三リン酸
論文
-それは効果があるのか?研究者らが母乳クッキーの母乳生産への有効性を調べた
But do they work? Researchers investigate effectiveness of lactation cookies on human milk production
31-MAR-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/984750
RCTの結果は、消費者は科学的根拠なく健康上の利益を謳う製品に注意すべきであることを示す
製造業者が母乳を増やすと宣伝して世界中で売っている、2オンスの一袋2.5ドル以上の母乳クッキー(lactation cookies)のRCTを行った。The American Journal of Clinical Nutritionに発表された結果は有効性の根拠は無い、というものである。
母乳クッキーはMunchkin 社のオートミールレーズンミルクメーカー母乳クッキーOatmeal Raisin Milkmakers Lactation Cookie Bites, Munchkin Inc
対照はFamous Amos チョコチップクッキー
(日本ではあまり聞いたことがなくメジャーではなさそうで「海外ママ」が宣伝しているくらい。普通にちゃんとした食事と水分を十分摂りましょうというまっとうな助言が主流のようで大変よろしい。)
-デンマークの研究者が神経毒を含む羽をもつ鳥を発見
Danish researchers discover birds with neurotoxin-laden feathers
31-MAR-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/984652
ニューギニアのジャングルで新種の毒鳥2つを発見
いずれも毒のある食品を食べてそれを羽に貯蔵する
カエルで有名なバトラコトキシン
-人工甘味料はマウスで病気への免疫反応を抑える可能性がある
Artificial sweetener could dampen immune response to disease in mice –
31-MAR-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/984689
自己免疫疾患患者の新しい治療法につながる可能性
Nature のスクラロース論文
-毎日の飲酒と全原因による死亡リスクの関連 系統的レビューとメタ解析
Association Between Daily Alcohol Intake and Risk of All-Cause Mortality
A Systematic Review and Meta-analyses
Jinhui Zhao et al.,JAMA Netw Open. 2023;6(3):e236185.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2802963
毎日の少量から中程度(24g未満)の飲酒は全原因の死亡リスクと関連しなかったが高摂取量ではリスクの増加が明白で、女性の方が男性よりより少ない量で増加し始める。
-クレアチンサプリメント誘発性腎不全を葬送するとき?逸話的レビュー
Is It Time for a Requiem for Creatine Supplementation-Induced Kidney Failure? A Narrative Review.
Longobardi I, et al. Nutrients. 2023. Mar 18;15(6):1466.
クレアチンは健康な及び病気のある広範な人々の間で最も人気のあるサプリメントの一つになったが、腎臓への有害影響の可能性が懸念のままである。この逸話的レビューでは腎機能への影響を記す
-ポリフェノールの副作用の可能性とその医薬品との相互作用
Possible Side Effects of Polyphenols and Their Interactions with Medicines.
Duda-Chodak A, et al. Molecules. 2023 Mar 10;28(6):2536.
現状のレビュー
-代替医療による大量ビタミンC処方による末期腎疾患:症例研究と文献レビュー
Megadose Vitamin C Prescription Through Alternative Medicine Leading to End-Stage Renal Disease: Case Study and Literature Review.
Roy S, et al. J Investig Med High Impact Case Rep. 2023. 2023 Jan-Dec;11:23247096231158954
内膜がんの代替医療で100gのビタミンC静注を毎週6週間受けて腎障害になった74才白人女性の症例
その他
米大統領行政命令
米国のバイオテクノロジーとバイオマニュファクチャリングの大胆な目標
将来の社会目標のために研究と開発を利用する
BOLD GOALS FOR U.S. BIOTECHNOLOGY AND BIOMANUFACTURING
HARNESSING RESEARCH AND DEVELOPMENT TO FURTHER SOCIETAL GOALS
MARCH 2023
生物学のパワーで可能になる大胆な目標
例えば
・現在のプラスチックを代用できる費用対効果の高い持続可能なバイオベースのポリマー
・農業からのメタン排出量削減
・化学物質を持続可能な費用対効果の高いバイオマニュファクチャリングで生産
・製造スケール拡大により細胞ベースの医薬品へのアクセス課題
・5年以内に100万の微生物のゲノム配列を決定し新しく発見された遺伝子の機能を理解する
-コンシューマーラボ
エキストラバージンオリーブオイルレビュー
Extra Virgin Olive Oil Review
Last Updated: 03/30/2023
https://www.consumerlab.com/reviews/extra-virgin-olive-oil-review/evoo/
対象製品拡大:多くが基準に達していない
13製品の全てが化学検査には合格したが、専門家による風味の検査には9製品に疑問が提示された-エキストラバージンではない、ヒト摂取に適さないlampanteとすら。
-シリカゲルを食べたらどうなる?
What happens when you eat silica gel?
Cat Wang, B.Sc. | 31 Mar 2023
https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-you-asked/what-happens-when-you-eat-silica-gel
シリカゲルには「食べないように」という表示があるが、食べたらどうなる?
ビーフジャーキーのパックや新しい靴の箱に「食べられません」「捨てること」と明確に記載されている小さな袋の中身は恐ろしい毒なのだろうか?もし食べたらどうなる?簡単な答えは何もおこらない。それは毒ではない。通常ただ人体を通り過ぎる。
-動画
走るアヒル
Cup o'Joe-Runner Ducks!
https://www.youtube.com/watch?v=lhFBjUOrUaw
インドのアヒル農法について。葡萄園の草と虫をアヒルの行列にとらせる農法
そのブドウで作ったワインはRunner Duck ワイン
ノー、大豆バーガーで男性が女性になったりしない
Cup o'Joe-No, a soy burger will not turn a man into a woman!
https://www.youtube.com/watch?v=-C0LoyJEM4g
大豆で作ったImpossible Burgerを食べると女性化したり、女性ホルモンが攪乱されたりしない。大豆イソフラボンの女性ホルモン活性は女性ホルモンのエストロゲンほど強くない