2023-11-10

[EFSA]意見等

-EFSAの一般的な科学的評価のためのプロトコル作成に関するガイダンス

Guidance on protocol development for EFSA generic scientific assessments

EFSA Journal 2023;21(10):8312 30 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8312

(ガイダンス)

EFSAの科学委員会ガイダンス文書は、EFSAの一般的な評価のためのプロトコルを作成する統一した柔軟な枠組みを提供することで、この必要性に対処するのに役立つ。このガイダンスは、2020年に発表された「EFSAの科学的評価のためのプロトコル作成の枠組み案」に置き替わるものである。

 

-多年及び一年生作物のための土壌中の植物保護製品(PPP)の予測環境濃度(PEC)を算出するソフトウェアツール‐ バグ修正と更新報告書

Software tool for calculating the predicted environmental concentrations (PEC) of plant protection products (PPP) in soil for permanent and annual crops ‐ Bug fixing & update report

EFSA Journal 2023;20(10):EN-8310 27 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8310

(外部科学報告書)

PERSAMはEFSAに委託された土壌中の植物保護製品(PPPs)の環境濃度予測のためのソフトウェアツールである。このPERSAMツールは2013年に最初に発表された。土壌中のPPPsの環境濃度予測のためのEFSAのガイダンス文書(2017年)を支持して、このPERSAMソフトウェアツールは土壌中のPPPsの環境濃度予測を算出するために更新された。この報告書はPERSAM 3.0.2 から3.0.9で対処した問題や実施した解決策を記述している。

 

-住宅環境でのPPPsの暴露評価におけるデータと方法論の概要及びデータのギャップの特定

Overview of data and methodologies and data gap identification in exposure assessment for PPPs in residential settings

EFSA Journal 2023;20(10):EN-8385  27 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8385

(外部科学報告書)

非業務用/家庭園芸用植物保護製品(PPPs)のリスク評価のための統一したアプローチがまだ合意されていないため、EU加盟国(MS)間でかなりの違いが存在する。本プロジェクトは、PPPsの非業務用使用のために暴露シナリオと決定要因の特徴を明確にし、食事以外の暴露評価に対処するために、関連する入手可能な全ての方法論やアプローチを集めた。データと方法論は適切性を評価され、室内や温室での暴露を評価するためのデータのギャップが特定された。

 

-(農薬の結論)

3件とも、情報不足と懸念が確認された。

メタラキシル-Mの農薬リスク評価ピアレビュー(認可条件の変更)

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance metalaxyl‐M (amendment of approval conditions)

EFSA Journal 2023;21(10):8373 31 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8373

 

ジモキシストロビンの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance dimoxystrobin

EFSA Journal 2023;21(10):8329 30 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8329

 

有効成分メコプロップ-Pの農薬リスク評価ピアレビューについての更新された結論

Updated conclusion on the peer review of the pesticide risk assessment of the active substance mecoprop‐P

EFSA Journal 2023;21(10):8344 27 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8344

 

-飼料添加物

すべて(科学的意見)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Weizmannia faecalis DSM 32016 (TechnoSpore50®) for poultry for fattening, poultry reared for laying/breeding, ornamental birds and suckling and weaned Suidae piglets (Biochem Zusatzstoffe Handels‐ und Produktionsgesellschaft GmbH)

EFSA Journal 2023;21(11):8355 3 November 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8355

 

Safety and efficacy of feed additives consisting of essential oils from the fruit and stems of Foeniculum vulgare Mill. ssp. vulgare: Bitter fennel oil for use in all animal species and sweet fennel oil for use in dogs and cats (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2023;21(10):8348 3 November 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8348

 

Safety and efficacy of the feed additive consisting of Enterococcus lactis NCIMB 10415 (Cylactin®) for all poultry for fattening or reared for laying/breeding and ornamental birds, all Suidae, calves and other ruminant species for fattening or rearing (DSM Nutritional products Ltd)

EFSA Journal 2023;21(10):8347 30 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8347

 

Efficacy of the feed additive consisting of 6‐phytase (produced by Komagataella phaffii CGMCC 7.19) (Nutrase P) for chickens for fattening, other poultry for fattening or reared for laying and ornamental birds (Nutrex N.V.)

EFSA Journal 2023;21(10):8345 30 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8345

 

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil obtained from the fruit of Coriandrum sativum L. (coriander oil) (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2023;21(10):8349 30 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8349

 

Assessment of a feed additive consisting of Lentilactobacillus buchneri DSM 19455 for all animal species for the renewal of its authorisation (Biomin GmbH)

EFSA Journal 2023;21(10):8352  27 October 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8352

 

-食品接触物質の製造に天然由来混合物を使用する際の安全性評価に適用できる原則

Principles that could be applicable to the safety assessment of the use of mixtures of natural origin to manufacture food contact materials

EFSA Journal 2023;20(11):EN-8409  3 November 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8409

(技術的報告書)

本報告書は、食品接触物質(FCM)の製造に天然由来の混合物を使用する際の安全性評価に適用できる原則や手順を確立するための作業を説明している。再生可能な生物資源(非化石燃料)から得た物質を、食品接触用の素材を製造するために使用することへの関心が高まっている。それらは単一の物質または単純でよく定義された混合物かもしれないが、より一般的には、かなりの割合で特徴を明記されていない複雑な混合物である。原材料は植物バイオマスと(程度は低いが)動物のバイオマスである。天然化合物及び/又は複雑な混合物は、新規食品、食品用酵素、植物、食品及び飼料添加物、食品香料、FCMなど、規制されている化学物質を扱うEFSAの権限下の複数の分野で評価されている。これらの分野は経験から学ぶために助言を求められている。食用の食品源に由来する物質(食品そのもの、食べない部分、食品成分など)のデータ要件の一部放棄は許容できるようだ。移行したり、(化学的、物理的、または毒性学的特性に基づいて)懸念を生じるが、すでに食事中に存在する物質は、(再)評価するべきではなく、むしろ、FCMs由来暴露を食事由来暴露と比較するべきである。混合物中の他の全ての化合物や不純物は、確立されたFCMガイドラインやEFSAの組織横断的なガイダンス文書を用いて評価するべきである。報告書では組織横断的な特徴を持ち、EFSAの科学委員会による更なる検討や開発による利益を受ける可能性のある複数のトピックスの助言で結論している。

 

-花粉媒介昆虫のための化学物質の環境リスク評価に関する行動のロードマップ(IPol‐ERA)

Roadmap for action on the environmental risk assessment of chemicals for insect pollinators (IPol‐ERA)

EFSA Journal 2023;20(11):EN-8431 3 November 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/en-8431

多くの政策構想では、より総合的なアプローチが採用されている。花粉媒介昆虫はワンヘルスの概念の優れた例で、EUの花粉媒介者構想を通して新たに焦点を当てられている。花粉媒介昆虫のためのERA方法論やツールを進歩させるために必要な段階と行動を決めるためにロードマップが作成された。このロードマップでは、現在のERAの枠組みないの方法論やツールを前進させるのに必要な知識を集めるために、最初は化学物質PPPsだが、その他の規制化学物質に拡張できる、いくつかの行動を提案している。

 

[HSA]HSAは監視強化週間中に4,600以上のオンライン品目を削除し、60,000個以上の違法な健康製品を押収した

HSA Removes Over 4,600 Online Listings and Seized More Than 60,000 Units of Illegal Health Products in Week of Intensified Surveillance

31 Oct 2023

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/hsa-opspangea2023

シンガポール保健科学庁(HSA)は、パンゲア作戦中に、地元の電子商取引及びソーシャルメディアプラットフォームから違法な健康製品4,681品目を削除し、検問所で違法な健康製品60,372個を押収した。これは、2023年10月3~10日にインターポールが調整したインターネットベースの執行措置である。今年の作戦には89ヵ国が参加した。

地元の電子商取引及びソーシャルメディアプラットフォームから削除された製品リストの大半は生活健康関連製品だった。

・性欲増強あるいは男性活力製品– 30%

・審美向上製品(皮膚充填剤、ボツリヌス毒素、縫合糸、プラセンタ注射)– 14%

・避妊薬– 8%

・皮膚アレルギー用局所クリームや軟膏– 8%

・痩身製品– 8%

強制執行週間中、HSAも地元の施行機関と協力して、性的強化製品、鎮静剤、ハーブサプリメント、痛み止め製品など、様々な違法・異物混入健康製品からなる60,372個の違法健康製品を押収した。

ある注目すべき事例で、HSAは、SingPostセンターで32箱の「プラセンタ製品」ブランドが出入国管理局により検出されたという通報を受けた。箱にはプラセンタ注入物質を含むと表記されており、美容目的で販売されていた。この製品の宣伝文句には、「アンチエイジング、しわを取り除き細胞が若返る」と「スイス製」が含まれていた。だが、調査により、製品も製造会社もスイスで登録されていないことが明らかになった。HSAは、関連する海外機関とのフォローアップのため、インターポールにこの事例を照会し海外の関係当局に追跡調査を依頼した。

これらの違法な製品はオンラインで販売されたり検問所で検出されたりしているが、HSAによる評価及び/又は承認を受けていない。それらには強力な医薬品成分が混入している可能性もある。従って、その安全性、品質、有効性の保証はない。さらに一部の製品は、患者のために医師が処方するべき、あるいは資格のある医師だけが投与するべきものである。正しく使用・投与されない場合、重篤な有害影響を引き起こす可能性がある。削除した製品リストやHSA.が押収した製品の例は、pdf版の添付書類Aを参照してください。

定期的な監視

HSAは、年間を通して電子商取引やソーシャルメディアプラットフォームの活動を監視し、市民からのフィードバックに基づいて行動している。HSAは違法な健康製品のリストへの掲載を阻止し、健康製品の規制管理について販売業者を教育するために、独自の事前スクリーニング対策を実施するプラットフォームの管理者とも緊密に連携している。

HSAはその他の地方の執行機関との緊密な連携を継続し、共同作戦を通して違法な健康製品のシンガポールへの輸入を阻止している。HSAはまた、海外の規制当局やインターポールと情報交換し、世界レベルで健康製品の違法販売に取り組むための共同作戦を実施している。

消費者への助言

市民への助言:

勃起不全治療薬や減量薬などの処方箋のみの医薬品をオンラインで購入しないこと。これらの医薬品は、監視されずに服用した場合、重篤な有害影響をもたらす可能性のある強力な成分を含んでいるため、医師の処方箋のある医師または薬剤師からしか入手できない。他のところから入手すると、その医薬品や包装が同じに見えても偽物の可能性がある。汚染されている、誤った成分や誤った成分量が含まれている、あるいは有効成分が含まれていない可能性がある。その結果、症状は治療されず悪化する可能性がある。勃起不全や肥満などの慢性疾患は医師に相談すること。医師は適切な治療の助言をしてくれる。

自分で行う審美美容注射キットを購入・使用しないこと。皮膚充填剤やボツリヌス毒素注射は、適用前にHSAの承認が必要な健康製品で、資格のある医師が投与する必要がある。これらの自分で行うキットは、HSAによる安全性、品質、有効性の評価を受けていない。検証されていない有害な可能性のある成分や有毒な化学物質を含んでいたり、感染性微生物を保有する可能性がある。

健康サプリメントや化粧品などの健康製品をオンラインで購入する際には注意すること。より安くより良い価値を提供しているように見えるかもしれないが、価格の安さは、安全ではない劣悪な成分、粗悪な製造方法や品質不良、不衛生な保管条件による可能性がある。ステロイドなどの有害成分や禁止成分が混入している可能性もある。

即効性や奇跡的な結果を約束したり、「100%安全」「副作用なし」「即効性」「科学的に証明されている」といった誇張した宣伝文句をうたう健康製品を警戒すること。健康を害する可能性のある強力な医薬品成分が含まれている可能性がある。通常、証言は検証できないため、オンライン製品のレビューを信用しないこと。

オンラインで健康製品を購入する際には、信頼できる小売店のウェブサイト、あるいはシンガポールに実在する小売店のウェブサイトから購入すること。

販売業者と供給業者への助言

地元の電子商取引プラットフォームで処方箋薬や医療機器、粗悪な健康製品を販売することは違法である。HSAはこれらの製品の違法な販売・供給に従事する人を重大視し、そのような人には強力な執行措置を取ることにしている。そのような健康製品を供給する者は起訴される可能性があり、有罪判決を受けた場合、3年以下の懲役及び/又は10万ドル以下の罰金が科せられる。

2023年1月、HSAは、コデイン錠及びシロップ(処方箋のみの咳止め薬)やシルデナフィル錠(処方箋のみの勃起不全治療薬)など19種類の未登録医薬品をインスタグラムやテレグラムで密売した27歳男性を起訴した。彼は有罪判決を受け、7週間の懲役刑を言い渡された。

2023年5月、免許を持たずに未登録製品を美容施術として人に販売・投与したとして、23歳女性が法定で起訴され、2万3千ドルの罰金が科された。彼女がインスタグラムで販売していた製品「Di Sai Mi Song Ling Suan Na Zhu She Ye」 (地塞米松磷酸钠注射液)は、HSAが検査したところ、資格のある医師だけが投与できる処方箋のみのステロイド、リン酸デキサメタゾンを含んでいた。

違法、偽物、その他の疑わしい健康製品に遭遇した一般市民は、HSA執行部に連絡することを奨励する。

 

[MHRA]15年間のパンゲア作戦:8400万ポンド相当超の違法に取引された医薬品及び医療機器2500万以上が英国で押収された

15 years of Op Pangea: over 25 million illegally traded medicines and devices seized in the UK valued at more than £84m

31 October 2023

https://www.gov.uk/government/news/15-years-of-op-pangea-over-25-million-illegally-traded-medicines-and-devices-seized-in-the-uk-valued-at-more-than-84m

今年これまでに、約500万ポンド相当の違法に取引された医薬品200万投与分以上が押収された。

医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が医薬品犯罪を取り締まる取り組みであるパンゲア作戦を開始して今年で15周年となる。パンゲアは現在インターポールで調整されており、MHRAの犯罪取締局は今年の作戦に89ヵ国と参加した。CEUは今年、法執行パートナーと協力して、約500万ポンドに相当する医薬品200万投与分以上を押収した。英国で押収された製品には、抗うつ剤、鎮痛薬、ヒト成長ホルモンなど処方箋のみの医薬品が複数含まれていた。

処方箋薬は医療従事者が処方した場合にのみ薬局から購入すること。その他の供給先から強力な医薬品を購入すると、我々の厳しい品質・安全基準を満たさないため、健康に直接危害を及ぼす。健康に懸念がある人は、かかりつけ医や薬剤師を訪れて正しい診断を受け、薬が処方される場合は、正しい供給先から入手すること。

MHRAの医薬品購入時の安全上の助言

・オンラインで医薬品を購入する際には注意すること。

医薬品や医療機器は通常の消費者製品ではなく、販売・供給が厳しく管理されている。処方箋薬が処方箋なしで提供されるなど、法のサプライチェーンの外で運営されているウェブサイトは魅力的に見えるかもしれない。これらのサイトは法律を犯しているだけでなく、健康をリスクにさらしている。オンラインを含むグレートブリテンの全ての薬局は、薬事評議会(GPhC)に登録し、登録薬局の基準を満たさなければならない。

・自己処方をしないこと。

自己診断や自己投薬は非常に危険である。健康に懸念がある場合は、かかりつけ医を訪問して正しい診断を受け、薬が処方される場合は正規の供給先から購入すること。オンラインで安全に医薬品や医療機器の購入するためのツールや供給先は、#FakeMedsのウェブサイトを閲覧すること。

編集注記

イ・ンターポールのプレスリリースを読むこと。

パンゲア作戦は医薬品の違法なインターネット取引を対象とした国際的な戦略である。2006年4月にMHRAが働きかけ、英国のインターネット行動日(IDA)として開始した。

・処方箋薬は医師やその他の認可された医療従事者が処方し、薬局や別の特別に認可された場所で調剤販売されなければならない。処方箋のみの医薬品を一般に宣伝することは違法である。規制薬物とは、薬物乱用法に指定された薬物で、最も一般的なものは規制薬物リストに載っている。完全リストは薬物乱用法1971年と薬物乱用規制(MDR) 2001年のスケジュール1~5に掲載されている。

・MHRAは英国に偽の医薬品が入ることを防ぐために、国内外のパートナーとの協力を継続している。その#FakeMedsキャンペーンでは、一般人に偽物や規格外の医薬品を避けるための素早く簡単なツールを提供している。

・イエローカード制度によりMHRAはヘルスケア製品が関与する副作用の疑いや有害インシデントなどの安全上の懸念を監視できるようになった。これには、医薬品、ワクチン、血液因子、免疫グロブリン製品、医療機器、電子タバコ、ホメオパシーなどの補完療法が含まれる。この制度では、欠陥のある、偽造された、偽のヘルスケア製品など、安全性の懸念が疑われる情報も照合する。誰でも、イエローカード制度のウェブサイトやアプリを通してイエローカード制度に欠陥のある、あるいは偽のヘルスケア製品を報告できる。

・医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、英国の全ての医薬品・医療機器が機能し、十分に安全であることを保証することによって、その規制を担当している。我々の作業は全て、堅固で事実に基づいた判断に支えられ、その利益があらゆるリスクを正当化することを保証している。

MHRAは保健省の行政機関である。

 

[INTERPOL]インターポールの作戦が対象とする世界的な違法医薬品

Global illicit medicines targeted by INTERPOL operation

31 October 2023

https://www.interpol.int/News-and-Events/News/2023/Global-illicit-medicines-targeted-by-INTERPOL-operation

年次キャンペーンは、偽造医薬品や合法的及び規制されたサプライチェーンから流用された医薬品など、消費者の安全性に重要な脅威をもたらす違法薬物を対象としている。国際的な組織犯罪集団の主な収入源でもあり、その他の犯罪活動も支えている。

第16回パンゲア作戦は10月3~10日に行われ、全世界で逮捕者72人、700万米ドル以上相当の潜在的に危険な医薬品の押収、新たな捜査325件、1300件以上の犯罪ウェブサイトの閉鎖につながった。依然として勃起不全治療薬は世界的に最も多く押収された医薬品で、作戦中に押収の22%を占めた。抗うつ薬、抗不安薬、覚醒剤などの精神治療薬は19%で僅差で2位、続いて性ホルモン、胃腸薬がそれぞれ12%だった。

追加で押収されたものは:

モザンビークでは、製品のラベルと公的文書の間に矛盾が発見された後、咳止めシロップ偽造疑いで9,000本のビンが押収された。

オーストラリアの機関は、COVID-19規格外検査キットを11,000個押収し、パンデミックの犯罪利用が継続していると述べた。

カタールの税関職員は、インドからの飛行機の乗客から、穀物の箱に隠されていた2,500個の処方箋鎮痛剤を押収した。

ペルーとエクアドル間のバスの車庫で、調査中に偽造及び/又は期限切れの鎮痛剤13,000個が押収された。

偽造医薬品や規制薬物の乱用は世界中の公共の安全性への重大な脅威である。第16回パンゲア作戦では、大量の違法な命を脅かす可能性のある製品を街から排除し、そのような製品を密買する犯罪ネットワークを解体した。この作戦は、違法な医薬品や国際犯罪組織集団がもたらす脅威に対して、調整された世界的な対応を継続する必要性を強調している。インターポールは更なる分析や調査を行うため、加盟国の支援を継続する。

 

[DHSC]政府の、喫煙を段階的に廃止し若者の電子タバコ使用対策に取り組む意欲に大きな反応

Government drive to phase out smoking and tackle youth vaping attracts large response

8 November 2023

https://www.gov.uk/government/news/government-drive-to-phase-out-smoking-and-tackle-youth-vaping-attracts-large-response

「無煙世代」を作る提案に、意見募集期間のまだ半分なのに、これまで12000以上のコメントが寄せられている

 

[CDC]Biden-Harris政権は山火事リスクに対処し人々を煙から守るために機関協力合意に署名

Biden-Harris Administration Agencies Sign Interagency Agreement to Address Wildfire Risk and Protect Communities from Smoke

November 9, 2023

https://www.cdc.gov/media/releases/2023/s1109-wildfire-risk-agreement.html

EPAとUSDAと内務省とCDC

 

[FAO]日本の愛と雑穀

Love and millets in Japan

09/11/2023

https://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1660710/

徳島の剣山でシコクビエを育てている夫婦

(農業というより観光業のような)

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News - November 2023

https://mailchi.mp/foodstandards.gov.au/food-standards-news-november2023-iss222?e=21527ddb09

・FSANZ 2022-23年次報告書発表

https://www.foodstandards.gov.au/publications/Pages/Annual-Report-2022-23.aspx

2022-23ハイライトとして

培養ウズラとGMバナナの二つの新規食品の申請を評価した、カバ基準を再確認した、二酸化チタンの安全性をレビューした、93食品リコールと2の国際食品インシデントに対応した、などが含まれる

・新しい食品安全管理基準発効

・FSANZ 2023関係者満足度調査実施中

・イベント、パブコメ等

 

[FSA]研究

労働力不足が英国の食料入手可能性と安全性に及ぼす影響

The impact of labour shortages on UK food availability and safety

8 November 2023

https://www.food.gov.uk/research/impact-of-labour-shortages-executive-summary

研究では、食料システムのアプローチを使用して、労働力供給不足が食料システムの主要な側面に及ぼす影響を調査した。又、食品の入手可能性と食品の安全性に対する消費者の認識も調査した。

 

[FSA]英国で食品や飼料に使用される精密育種生物の規則に関する新たな枠組みの提案に関して意見募集を開始する

Consultation launched on proposals for a new framework in England for the regulation of precision bred organisms used for food and animal feed

8 November 2023

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/consultation-launched-on-proposals-for-a-new-framework-in-england-for-the-regulation-of-precision-bred-organisms-used-for-food-0

FSAは、食品及び動物飼料へのPB(精密育種)生物(PBO)の使用を規制する新しい枠組みの提案について意見を求めている。2024年1月8日まで。

 

[FSA]リコール

窒息の可能性があるため、Cocco Candy及びKGR DistributionはCocco Candy Rolling Candy数種類をリコール

Cocco Candy and KGR Distribution recall varieties of Cocco Candy Rolling Candy because of a choking hazard

8 November 2023

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-40-2023

Cocco Candy社及びKGR Distribution社は、容器の球形部分が外れて窒息の危険を引き起こす可能性があるため、数種類のCocco Candy Rolling Candy(液状キャンディ)をリコール。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

-ADM Animal Nutrition

OCTOBER 23, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/adm-animal-nutrition-657846-10232023

動物食品のCGMP、不純品の問題。高濃度のビタミンDの問題。

 

-InnoMark, Inc.

SEPTEMBER 01, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/innomark-inc-657518-09012023

ダイエタリーサプリメントのCGMP、不正表示の問題。

 

-Biorica International Corp.

AUGUST 04, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/biorica-international-corp-659194-08042023

未承認の医薬品、不正表示の問題。

 

[FDA]新規食品規約定義:「殻付き製品」

New Food Code Definition: “In-Shell Product”

November, 2023

https://www.fda.gov/media/173652/download?attachment

FDAは2022年の食品規約に、「殻付き製品」を、「1つ又は両方の殻付きの活きていない加工された貝類」と定義する新しい用語を含めた。

 

[ODS]ファクトシート更新

-プロバイオティクス

Probiotics

・Fact Sheet for Consumer

November 3, 2023

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-Consumer/

 「Can probiotics be harmful?(プロバイオティクスは有害か?)」を更新。本項目には、早産児におけるプロバイオティクスの使用に関するFDAの警告が含まれる。https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-Consumer/#change

 

・Fact Sheet for Health Professionals

November 3, 2023

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/

 「Safety Considerations(安全性に関する考慮事項)」の項目を更新し、このトピックに関する2023年のFDAの警告を含む、早産児におけるプロバイオティクスの使用に関する新しい研究を追加した。https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/#change

 

[ヘルスカナダ]助言

-未承認の性的強化剤は深刻な健康リスクをひきおこす可能性がある

Unauthorized sexual enhancement products may pose serious health risks

2023-11-08

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-sexual-enhancement-products-may-pose-serious-health-risks

 ヘルスカナダは深刻な健康上のリスクをもたらす可能性のある未承認の性的強化製品について助言する。対象製品の写真あり。製品にアセトアミノフェン、レボドパ、プラステロン、シルデナフィル、タダラフィル、ヨヒンビンを含む。

 

[TGA]オーストラリアにおけるスポーツサプリメント規則:輸入業者及び販売者向け情報

Regulation of sport supplements in Australia: information for importers and sellers

8 November 2023

https://www.tga.gov.au/resources/resource/guidance/regulation-sport-supplements-australia-information-importers-and-sellers

スポーツサプリメントに関する情報の更新。

 

[TGA]医療用品の広告に違反はないか?

Is your advertising for therapeutic goods compliant?

8 November 2023

https://www.tga.gov.au/resources/resource/forms/your-advertising-therapeutic-goods-compliant

医療用品の広告が広告法的要件に準拠していることを確認するチェックリストを紹介する。

 

[HK]法令違反等

-包装済みアーモンドミルクが栄養表示規則に違反する(更新)

Prepackaged almond milk not in compliance with nutrition label rules (Updated)

November, 7 2023 (Tuesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20231107_10601.html

タイ産アーモンドミルクがナトリウム6 mg/100 ml、カルシウム111 mg/100 ml、飽和脂肪酸0.3 g/100 ml、ビタミンB2 0.5 mg/100 mlという表示のところそれぞれ32 mg/100 ml、30 mg/100 ml、0.95 g/100 ml、未検出であった。

 

-包装済みの乾燥ユリ根3個のサンプルで金属汚染物質が法的基準値を超える

Metallic contaminant exceeds legal limit in three prepackaged dried lily bulb samples

Wednesday, November 8, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20231108_10606.html

ユリ根のサンプルから基準値0.05 ppmを超過するカドミウムが検出され、それぞれ0.53 ppm、0.80 ppm、0.58 ppmであった。

た。

 

-ベルギー連邦フードチェーン安全庁は、基準値超過の残留農薬(クロルピリホス)のため、ベルギーにおけるTropical Sun ブランドの黒目豆製品のリコールに関して通知する

The Federal Agency for the Safety of the Food Chain of Belgium –A notice regarding a recall of Tropical Sun brand Black Eye Beans product in Belgium due to the presence of excessive level of pesticide residue (chlorpyrifos).

8 November 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20231108_2.pdf

 

-Rappel Conso of France-基準値超過の残留農薬(クロルデン)のため、フランスにおけるBIO VILLAGEブランドのCOURGE BUTTERNUT-PIECE-BIO VILLAGE Butternut 製品のリコールに関する通知。

Rappel Conso of France – A notice regarding a recall of BIO VILLAGE brand COURGE BUTTERNUT - PIECE - BIO VILLAGE Butternut squash product in France due to excessive level of pesticide residue chlordane.

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20231107_1.pdf

 

論文

-多国研究が、若い人のCTスキャンとがんリスクの増加の関連を確認

Multinational Study Confirms Association Between CT Scans in Young People and Increased Risk of Cancer

09.11.2023

https://www.isglobal.org/en/-/tac-y-riesgo-de-cancer

約100万人が参加するEPI-CT研究は、CT画像解析は、概ね利益になるものの可能な鍵路最小化すべき小さなリスクがあることを確認

Nature Medicineに発表

 

-殺虫剤、除草剤、防かび剤がニューヨーク州の蜜蝋から検出された

Pesticides, herbicides, fungicides detected in New York state beeswax

9-NOV-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/1007574

Journal of Veterinary Diagnostic Investigationに発表された研究によればニューヨークの管理されているミツバチの巣の蜜蝋を分析したところ多様な農薬が検出された。ミツバチは蜜蝋を何年も再利用するので化合物は蓄積し、最早使用されていない農薬も蜜蝋には残っている。

 

-健康:友人や家族の訪問がないことは死亡リスク増加と関連する

Health: Lack of friend or family visits is associated with increased risk of dying

9-NOV-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/1007250

BMC Medicineに発表されたUK Biobankの458146人の成人のデータを使った研究

 

-WHOはCOVID-19治療ガイダンスを更新

WHO updates its guidance on treatments for COVID-19

9-NOV-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/1007402

The BMJに発表

イベルメクチンを使わないように強く助言する、が含まれる。

(北里、イベルメクチンのニュース更新するのやめてしばらくたつが)

 

その他

-SMC NZ

Fonterraが農場からの排出目標を設定-専門家の反応

Fonterra sets on-farm emissions targets – Expert Reaction

09 November 2023

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2023/11/09/fonterra-sets-on-farm-emissions-targets-expert-reaction/

Fonterraが2030年までに農場での排出強度を30%削減する計画を発表した

この乳業大企業はニュージーランド最大の温室効果ガス排出者で、約86%が農場由来である。

専門家のコメント略(歓迎するが達成可能かどうかはやや疑問といったところ)

Fonterraの発表

Fonterra announces climate plans for the future

NOVEMBER 09, 2023

https://www.fonterra.com/sea/en/our-stories/media/fonterra-announces-climate-plans-for-the-future.html

 

-Nature Volume 623 Issue 7986, 9 November 2023

エディトリアル

脳と身体は我々が知っている以上に結びついている

Brain and body are more intertwined than we knew

かつて脳とは関係ないと考えられていたたくさんの病気が,実は神経系の活動と強く結びついている

脳と身体の関係するリストは長く、増加し続けていて、関係は双方向である。

 

-水晶の夜の日に、イスラエルとハマスの戦争が激化し、ユダヤ人の23andMe顧客のDNAデータがリークされ、現代版ユダヤ人イエローバッジの恐れ

On the anniversary of Kristallnacht, as the Israel-Hamas War rages, a DNA data leak of Jewish 23andMe customers raises fears of modern-day Jewish yellow badges

Ricki Lewis | November 9, 2023

https://geneticliteracyproject.org/2023/11/09/on-the-anniversary-of-kristallnacht-as-the-israel-hamas-war-rages-a-dna-data-leak-of-jewish-23andme-customers-raises-fears-of-modern-day-jewish-yellow-badges/

10月に23andMeのユダヤ人のDNAデータが盗まれ、その後ハッカーがユダヤ人のDNAのデータとするものを売り始めた