2023-11-09

[Codex]コーデックスと国際酪農連盟(IDF)が乳製品用語の使用に関する一般規格の使用と影響について話し合うウェビナーを開催

Codex and IDF webinar to discuss use and impact of the General Standard for the Use of Dairy Terms

31/10/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1657284/

国際酪農連盟(IDF)120周年とコーデックス委員会(CAC)60周年を祝う一環として、IDFの同一性保持及び表示基準常任委員会(SCSIL)とコーデックス事務局は、ウェビナー「コーデックス基準の実施:乳製品用語の使用に関する一般規格(GSUDT)に関するケーススタディ」を開催する。IDFは2022年、会員を対象に、GSUDTが国や地域レベルでどのように実施されてきたかについての調査を開始した。このウェビナーでは、これらのデータを収集するためにIDFが行った作業を紹介し、異なるアプローチや法的枠組みへの適応手段を通じてGSUDTを実施した国々の3つのケーススタディを紹介する。

 

[WHO]食物アレルゲンのリスク評価:パート 5:特定の木の実(ブラジルナッツ、マカデミアナッツ又はクイーンズランドナッツ、松の実)、大豆、セロリ、ルーピン、マスタード、ソバ、オート麦の閾値の見直しと設定:会合報告

Risk Assessment of Food Allergens – Part 5: Review and establish threshold levels for specific tree nuts (Brazil nut, macadamia nut or Queensland nut, pine nut), soy, celery, lupin, mustard, buckwheat and oats:Meeting Report

2023

https://www.fao.org/documents/card/en?details=cc8387en

食物アレルゲンのリスク評価に関するFAO/WHO合同特別専門家会合パート2では、世界的な優先アレルゲンであるクルミ(及びピーカン)、カシューナッツ(及びピスタチオ)、アーモンド、ピーナッツ、卵、ヘーゼルナッツ、小麦、魚、エビ、乳、ゴマについて参照用量(RfD)が助言された。しかし、多くの地域又は国で優先される他のアレルゲンは、世界的な優先アレルゲンとなる規準を満たしていなかったことから、RfDは勧告されなかった。コーデックス食品表示部会(CCFL)は、追加要請として、以下の特定の食物アレルゲンに対するRfD導出の可能性に言及した:特定の木の実(ブラジルナッツ、マカデミアナッツ又はクイーンズランドナッツ、松の実)、大豆、セロリ、ルーピン、マスタード、ソバ、オート麦。これらの特定の食物アレルゲンについて、推奨されるRfDを以下に示す。これらのRfDは、FAO/WHO合同特別専門家会合パート2に記載されたガイドラインに従って導出された。RfDは、アレルゲンとなる食品の閾値(食物アレルギーのある消費者の大半に有害な反応が生じないアレルゲンの量)として総タンパク質量(mg)とした。入手可能なデータの詳細及び専門家会合の議論を本報告書に記載している。また、下記の食品のうち、特殊な木の実、セロリ、ルーピン、マスタード、ソバについては、データの質が低いため、正式なRfDを科学的に導き出すことができなかった。専門会合は、リスク評価に基づくものではなく、リスク管理のための値と考えるべきであり、追加的な臨床研究の必要性を強調し、よりよい量又は質のデータが得られた場合には変更される可能性があることを強調した。

大豆

専門家会合は最近、大豆は世界的な優先アレルゲンの基準を満たしていないと結論付けた。大豆の個別又は累積ED05*推定値のより低い値は10.0 mg総タンパク質であった。大豆のRfDは、大豆由来の総タンパク質10 mgとした。

 *ED05:アレルギー集団の5%に反応を引き起こすと予測される誘発量

セロリ/セロリアック

セロリ/セロリアックの個別又は累積ED05推定値のより低い値は総タンパク質1.3 mgである。パート2での原則に従って値を丸めてRfDはセロリ/セロリアックからの総タンパク質1 mgとした。

特殊な木の実

パート2と同様の保守性から、ブラジルナッツ、マカダミアナッツ(クイーンズランドナッツ)及び松の実のリスク管理の推奨値はアレルゲンとなる食品の総タンパク質1 mgとした。さらに、他の木の実であるカシューナッツ/ピスタチオ、クルミ/ピーカン、アーモンドとグループ化することとした。

ルーピン

ルーピンの個別または累積ED05推定値のより低い値は、ルーピン由来の総タンパク質15.3 mgであった。ルーピンのリスク管理値はルーピン由来の総タンパク質15 mgとなる。しかし、大きな不確実性があるため保守的にしてルーピン由来の総タンパク質10 mgをリスク管理の値とすることが推奨される。

マスタード

リスク管理の観点から、最も低いRfDと同じ1 mgの値が推奨される。

ソバ

ソバはアレルゲンのポテンシーデータで他の優先アレルゲンの食品よりも大豆により近いことから、大豆RfDと同じ10 mgの値がリスク管理の観点から推奨される。

オート麦

オート麦に対するIgE介在性反応が報告されている。しかし、入手可能なデータによると非常に希であり、オート麦に対するRfDの設定を妨げている。オート麦特異的RfDの根拠はなく、それを推奨することは適切ではない。

 

[RIVM]殺生物剤の安全な使用には、より一層の注意が必要

More attention needed for safe use of biocides

18-10-2023

https://www.rivm.nl/en/news/more-attention-needed-for-safe-use-of-biocides

殺生物剤は一般的に、またしばしば必然的に使用される農薬である。病院や家畜輸送中に病気が広がるのを防ぐための殺菌剤として使用され、また殺生物剤はネズミや他の有害生物管理にも不可欠である。しかし、同時に、殺生物剤は、ヒト、動物及び環境に有害である可能性がある。そのため、殺生物剤は正しく、意図した目的のために使用することが重要である。オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は殺生物剤の使用に関与するリスク要因をまとめた。この報告書の勧告は、執行機関、政策立案者及び研究者が殺生物剤の使用中にリスクにつながる可能性のある要因を排除するのに役立つ。

ほとんどどこでも使用されている殺生物剤

殺生物剤はほとんどどこでも使用されている農薬である。よく知られるタイプの農薬は殺菌剤で、有害生物(ネズミや昆虫など)を管理するために使用する。さらに、殺生物剤は材料(木材など)、液体(塗料など)、組織の防腐剤としても使用され、敷石や船舶の藻類の繁殖を抑制する。さまざまな執行機関は、殺生物剤が正しく使用されているかどうかをチェックしている。

殺生物剤は有害な場合もある

殺生物剤には、ヒトや植物、動物に有害な物質が含まれていることがある。そのため、認可された殺生物剤のみが販売及び使用できる。殺生物剤は、規定通りに使用すれば安全である。最も有害な物質を含む殺生物剤は、有害生物駆除製品や木材防腐剤に含まれている。

必ず使用指示に従うこと

有害生物の駆除及び防腐には、殺生物剤を使用しない方法が望ましい。それが不可能な場合は、殺生物剤の使用に関する指示に厳密に従うことが重要である。これにより、殺生物剤が有害な影響を及ぼすことを防ぐことができる。例をあげると、猫が藻類駆除に使用される殺生物剤を舐めると火傷を負う可能性があり、水質浄化剤は間違った使い方をすると特に子供に害を及ぼす可能性がある。後者は主に、民間のプールの所有者が使用する場合に発生する。ネズミの集団を駆除するために使用される殺生物剤は、他の哺乳類や鳥類に有害である可能性があるため、厳格な条件下で作業する専門家のみが使用できる。

本報告書の勧告

オランダで使用されている殺生物剤の量に関する知識がまだ不足しているため、リスクを評価することは困難である。したがって、RIVMはどの殺生物剤が食品、飲料水、環境などに混入する可能性があるかについてまとめることを推奨する。RIVMはまた、執行機関が最も有害な物質を含む殺生物剤に関する検査の実施に集中することを推奨する。さらに、RIVMは、特に個人的使用のための指示の明確さに注意を払うことを推奨する。RIVMは、殺生物剤の使用の専門家が必須の訓練コースに参加することが不可欠であると強調する。

 

-殺生物剤使用のリスク要因探索。執行、研究、政策のための助言

Exploration of the risk factors for biocidal use. Recommendations for enforcement, research and policy

18-10-2023

https://www.rivm.nl/publicaties/verkenning-risicofactoren-biocidegebruik-aanbevelingen-voor-toezicht-onderzoek-en

殺生物剤は多くの場合、さまざまな分野で使用される便利で必要な製品である。消毒剤、材料や液体、組織の防腐剤、ネズミや昆虫に対する農薬、船舶の藻類や貝類の繁殖を防ぐ製品などである。医療や食品など、消毒剤なしでは運営できない分野もある。殺生物剤は、人体や動植物に有害な物質を含むことがあるため、殺生物剤は、安全性が評価され、特定の用途について認可されている場合にのみ販売することができる。

<RIVMの主な助言>

・執行機関は検査を実施する際、最も危険な物質を含む殺生物剤に重点を置く。

・殺生物剤の使用に関する情報が非常に限られている分野に注意を払う。

・化学組成を分析する(例えば消毒液や材料中の防腐剤)。

・執行機関は、特定の殺生物剤の使用者に対し、これらの殺生物剤の正しい使用方法について義務研修を修了するよう、引き続きに徹底する。

・殺生物剤の正しい使用を確実にするために、使用説明書にどのような明確化が必要かを決定する。

・食品、飲料水、環境に含まれる可能性のある殺生物剤とその量を特定する。

・微生物による消毒剤に対する耐性の発達と耐性菌の出現に注意を払う。

 

[FDA]食品への臭素化植物油(BVO)の使用を認める規則の取り下げをFDAが提案

FDA Proposes Rule to Revoke Regulation Allowing the Use of Brominated Vegetable Oil (BVO) in Food

November 2, 2023

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-proposes-rule-revoke-regulation-allowing-use-brominated-vegetable-oil-bvo-food

本日、米国食品医薬品局(FDA)は、食品への臭素化植物油(BVO)の使用を認可している規則を取り消すことを提案した。本提案について2024年1月17日まで意見を受け付ける。この措置は、以前に評価された食品成分の再評価と安全性の懸念への対処を含む、食品に添加される成分に対する規制上の権限の一部である。BVOは、臭素で改質した植物油であり、一部の飲料では柑橘系の香料が浮上しないようにするため、少量の使用が認可されている。

FDAが本提案を発表しているのは、FDAが実施した研究から得られた最近のデータで、動物における健康への有害影響の濃度が実際のヒトの暴露に近いことが示されたためである。これらのデータと未解決の安全性の問題に基づいて、FDAはもはや食品へのBVOの使用が安全であると結論付けることはできない。これらの研究の結果は、臭素の生物蓄積と甲状腺への毒性作用を示している。甲状腺は、血圧、体温、心拍数、代謝及び他のホルモンに対する体の反応を調節する上で重要な役割を果たすホルモンを分泌する腺である。

これらの研究は、未解決の毒性学的な問題を評価するために、米国国立環境衛生科学研究所のトランスレーショナル毒性学部(旧米国国家毒性プログラム部門)と共同で実施された。

FDAは、BVOを1970年に一般的に安全と認められる「GRAS」物質のリストから削除して以来、食品添加物規則の下で、食品添加物として規制していた。

長年にわたり、多くの飲料製造業者は、BVOを代替成分で置き換えるために製品を組成変更してきた。今日、米国ではBVOを含む飲料はほとんどない。臭素化植物油を含む製品を避けたい消費者は、成分表の名称で探すことができる。

新しい関連データが利用可能になるに伴い、食品成分の安全性を再評価することは、FDAの優先事項であり、食品安全使命の重要な部分である。

FDAは、カリフォルニア州が最近、BVOを含む4つの食品成分の使用を禁止する措置を講じたことを認識している。FDAは、科学と法律が食品への安全な使用を確実に支持するよう、この件を含め、食品中の様々な化学物質の安全性を継続的に見直し、再評価している。実際、FDAは現在、FD&C Red No.3(着色料)を経口摂取する医薬品及び食品(ダイエタリーサプリメントを含む)に使用することを許可する着色添加物規則をレビュー中である。

現在進行中の提案されたヒト食品プログラム(HFP)変革の重要な理由の1つは、食品化学物質安全性審査の強化である。提案されたHFPには、食品化学物質安全、ダイエタリーサプリメント及びイノベーション局の創設が含まれ、フードサプライにおける化学物質評価のためのより迅速で機敏なプロセスを開発することを目的としている。

-Sprague Dawley系ラットにおける臭素化植物油の毒性評価

Toxicological evaluation of brominated vegetable oil in Sprague Dawley rats

K A. Woodling et al.

Food Chem Toxicol. 2022 Jul:165:113137. doi: 10.1016/j.fct.2022.113137.

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0278691522003350

90日間0、0.002%、0.02%、0.1%、0.5%混餌投与試験。最高用量で血清中臭素濃度の増加と雄で0.1%と0.5%、雌で0.5%の群で甲状腺濾胞細胞肥大の発生率増加が観察された。

-臭素化植物油

Brominated Vegetable Oil (BVO)

Content current as of: 11/02/2023

https://www.fda.gov/food/food-additives-petitions/brominated-vegetable-oil-bvo

 

[FDA]FDAは高濃度の鉛のために親や保育者に対し、WanaBana Apple Cinnamon Fruit Pureeのパウチを乳幼児に購入及び提供しないよう助言する

FDA Advises Parents and Caregivers Not to Buy or Feed WanaBana Apple Cinnamon Fruit Puree Pouches to Toddlers and Young Children Because of Elevated Lead Levels

10/28/2023

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-advises-parents-and-caregivers-not-buy-or-feed-wanabana-apple-cinnamon-fruit-puree-pouches

対象製品はWanaBanaのapple cinnamon fruit pureeパウチのすべてのロットと有効期限の製品で、本製品は全国で販売されてる。WanaBana社は、期限に関係なく、すべての本製品を自主的リコールすることに同意した。

FDAはWanaBanaのapple cinnamon fruit pureeパウチが高濃度の鉛を含む可能性があるため、この製品を子供に購入したり、食べさせたりしないよう勧告する。製品を最近購入し、乳幼児や子供に摂取させた可能性のある両親及び保育者は、血液検査について子供の医療従事者に相談する必要がある。

鉛はヒトに対して毒性があり、年齢や健康状態にかかわらず影響を受ける可能性がある。子供たちを鉛の暴露から保護することは、生涯にわたる健康にとって重要である。子供の鉛暴露は、しばしば目に見えにくく、ほとんどの子供は、直ちに明らかな症状を示さない。子供が鉛に暴露された疑いがある場合、親は子供の血液検査を医療従事者に相談すべきである。鉛は臨床検査によってのみ診断でき、鉛中毒の徴候と症状は暴露量よって異なる。鉛への短期暴露は、頭痛、腹痛/仙痛、嘔吐、貧血の症状を引き起こす可能性がある。長期的暴露は、イライラ、無気力、疲労、筋肉痛又は筋肉のチクチク/灼熱感、時折の腹部不快感、便秘、集中力低下/筋肉疲労、頭痛、振戦、体重減少の症状が追加される可能性がある。

FDAは最近、急性鉛中毒の可能性を示す4人の子供に関するノースカロライナ州保健社会福祉局(NCDHHS)及びノースカロライナ州農業消費者サービス局(NCDA&CS)による調査が進行中であることを知った。NCDHHSの調査では、WanaBana apple cinnamon fruit pureeパウチが潜在的な共通暴露源であることが同定され、複数のロットから非常に高濃度の鉛を検出した。FDAはNCDHHSの分析結果をレビューした結果、彼らの判断を支持し、このレベルの分析結果は急性毒性をもたらす可能性があると判断した。

FDAは、親や保育者に対し、本製品を乳幼児に購入したり食べさせたりしないよう、この公衆衛生上の警告を発信する。FDAは引き続き州当局及び企業と協力し、追加情報を収集し、すべての汚染製品を市場から取り除くための措置を講じる。

*関連記事

NCDHHS Urges Caution After Reportable Lead Found in WanaBana Brand Apple Cinnamon Puree

https://www.ncdhhs.gov/news/press-releases/2023/10/28/ncdhhs-urges-caution-after-reportable-lead-found-wanabana-brand-apple-cinnamon-puree

 

-更新情報

非常に高い鉛濃度の調査: アップルソースパウチ(2023年11月):最新情報

Investigation of Elevated Lead Levels: Applesauce Pouches (November 2023):Current Update

November 3, 2023

https://www.fda.gov/food/outbreaks-foodborne-illness/investigation-elevated-lead-levels-applesauce-pouches-november-2023

最初の警告が発出されて以来、この調査はFDAの「調製されたアウトブレイク対応と評価(Coordinated Outbreak Response & Evaluation :CORE)」ネットワークに移管され、疾病対策予防センター(CDC)および州や地域のパートナーと協力して、さらなるフォローアップが行われている。追加で2つのブランドの製品もリコールの対象となっている:Schnucks社のcinnamon-flavored applesauce pouchesとバラエティパック、及びWeis社のcinnamon applesauce pouchesである。

FDAはさらなる疾病の報告を受けており、これらの苦情の評価に取り組んでいる。FDAの調査は、鉛の汚染源を特定するため、また他の製品が病気に関連しているかどうかを特定するために進行中である。FDAは情報が入り次第、この勧告を更新する。

リコール製品(全てのロットと有効期限が含まれる)

WanaBana apple cinnamon fruit puree pouches

Schnucks brand cinnamon-flavored applesauce pouches 及び variety pack

Weis brand cinnamon applesauce pouches (i.e., 特定ロット:UPC 041497216123)

 

[WHO]太陽の下で働くことが悪性黒色腫以外の皮膚がんによる死亡の3人中1人の原因である、WHOとILOがいう

Working under the sun causes 1 in 3 deaths from non-melanoma skin cancer, say WHO and ILO

8 November 2023

https://www.who.int/news/item/08-11-2023-working-under-the-sun-causes-1-in-3-deaths-from-non-melanoma-skin-cancer--say-who-and-ilo

Environment Internationalに発表

2019年には15才以上の労働年齢の16億人(全労働年齢人口の28%に相当する)が戸外で働いている間に太陽の紫外線に暴露された。2019年だけで183カ国の19000人が戸外で働いて日光に当たったことにより悪性黒色腫以外の皮膚がんで死亡した。その65%は男性である。

しかし労働者を日光から守る方法はある。

(世界中で農作業のための季節労働に安価でかり出されている人達が、原子力発電所労働者よりリスクが高いのに危険手当が出ない!出せ!って主張したらどうなるかな。特に有機農業部門。農薬や大規模機械化のほうが遙かに人道的)

 

[EU]科学的意見の読みやすい要約

Easy to read summaries of scientific opinions

https://health.ec.europa.eu/scientific-committees/easy-read-summaries-scientific-opinions_en

以下の二つを新たに追加

-化粧品中ナノ物質の安全性評価についてのSCCSガイダンス二回明の更新

The SCCS Guidance on the safety assessment of nanomaterials in cosmetics gets second update

NOVEMBER 2023

https://health.ec.europa.eu/system/files/2023-11/factsheet_nano_en.pdf

 

-化粧品成分の試験と安全性評価のためのSCCSガイダンスノート-第12改訂

The SCCS Notes of Guidance for the Testing of Cosmetic Ingredients and their Safety Evaluation - 12th Revision (SCCS/1647/22)

NOVEMBER 2023

https://health.ec.europa.eu/system/files/2023-11/factsheet_NoG_en.pdf

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 269-23

8 November 2023

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20269-23.aspx

意見募集

・新規食品としてのD-アルロース

アルロース-3-エピメラーゼを含むMicrobacterium foliorum SYG27B-MFを使って果糖をアルロースに酵素変換して製造したアルロース

Call for comment on D-allulose as a novel food

8/11/2023

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-D-allulose-as-a-novel-food-.aspx

 

[CDC]米国の高校生の電子タバコ使用は2023年に減少

E-cigarette Use Down Among U.S. High School Students in 2023

Thursday, November 2, 2023

https://www.cdc.gov/media/releases/2023/s1102-e-cigarettes-down.html

しかし電子タバコを吸ってみたことのある若者の半分は現在も使用していると報告

 

その他

-王立学会(英)政策説明

食料安全保証のために遺伝子技術を利用可能にする

Enabling genetic technologies for food security

October 2023

https://royalsociety.org/-/media/policy/projects/gene-tech/genetically-modified-organisms-regulation-policy-briefing.pdf

EUを離脱して、英国は最早科学的に正当化できないGM技術は本質的にリスクがあるという考えにもとづいたアプローチに縛られることはない

 

[MHRA]MHRAは糖尿病薬Mounjaro (チルゼパチド)を体重管理と減量目的で認可

MHRA authorises diabetes drug Mounjaro (tirzepatide) for weight management and weight loss

8 November 2023

https://www.gov.uk/government/news/mhra-authorises-diabetes-drug-mounjaro-tirzepatide-for-weight-management-and-weight-loss

 

[FDA]FDAは長期的体重管理のために新しい医薬品を認可

FDA Approves New Medication for Chronic Weight Management

November 08, 2023

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-approves-new-medication-chronic-weight-management

肥満(BMI 30以上)または過体重(BMI 27以上)で少なくとも一つの体重関連症状(高血圧や糖尿病、高コレステロールなど)のある成人の体重管理に、カロリー削減食と運動に加えて、Zepbound (チルゼパチド)注射を認可。

(英米は薬以外の肥満対策には悉く失敗した、ということでもある。日本は薬を使わなくてもそこそこやってきたのに、英米の「失敗した栄養政策」を真似する必要があるのか?結果として失敗していても論文がたくさんあるから学者としては偉い、でいいのか?)

 

-EUのゲノム編集作物の規制解除案を遅らせるあるいは妨げるのは何か?有機農業支持者に譲歩の余地はあるか?

What may delay or derail the European Union’s proposed deregulation of gene-edited crops? Is there room for compromise with organic opponents?

Steven Cerier | November 7, 2023

https://geneticliteracyproject.org/2023/11/07/what-may-delay-or-derail-the-european-unions-proposed-deregulation-of-gene-edited-crops-is-there-room-for-compromise-with-organic-opponents/

欧州委員会の7月の農業バイオテクノロジー規制の緩和提案は発効までには長く障害の多い道のりがある。最終案成立にはおそらく何年も、2030年までかかるだろう。どんな規制だろうと反遺伝子組換え活動家からの膨大なロビー活動に直面するだろう。彼らの活動はこれまで人々に疑いと恐怖を広めるのに成功してきた。EUはこの反バイオテクノロジープロパガンダを放置してきた20年の歴史の対価を支払っている。これを乗り越えるには相当な教育キャンペーンに資金を費やす必要があるだろう。

欧州の人々は世界中で採用されている革新を拒否したいとほんとうに思っているのだろうか?

 

-州議会による致命的な農薬規制

State Legislators' Pestilential Pesticide Regulation

By Henry I. Miller, MS, MD — November 7, 2023

https://www.acsh.org/news/2023/11/07/state-legislators-pestilential-pesticide-regulation-17396

政治家が重要な農薬クラス-ネオニコチノイド-を根拠なく禁止や制限することで攻撃している。これらの政策は農家にとって壊滅的で消費者にとっては金銭的負担になり環境には有害である

農業で使われる農薬は長い間デマと議論の対象で、政治家の関心になってきた。アメリカではEPAが継続的に農薬を評価し、現在ではより安全で環境に優しい農薬が使われるようになってきた。しかし州議会は反ネオニコ規制を成立させようとし続け、2023年には既に6つの州で「ミツバチを救う」規制として州内でのネオニコ禁止あるいは制限を導入した。

熱狂的環境活動家達が政治家をネオニコのせいで「ミツバチが破滅している」と信じ込ませることに成功したからである。これらの法案のうち最も影響が大きいのがニューヨークの鳥とミツバチ保護法で、もう一つはカリフォルニア。これらは農家に損害を与えより害が大きく高価な農薬の使用を増やすだろう。米国の農薬規制はEPAのみが法的権限がある。科学ではなく感情や地域の政治に基づいて決めるべきではない。

環境活動家による事実と異なるミツバチの絶滅恐怖扇動は、消費者が「ミツバチを救うために」趣味の養蜂を始めることによってかえって多様な受粉媒介者に悪影響を与える結果になっている

 

-どの絵にもそれぞれに物語がある:ワクチン不信

Every Picture Tells A Story: Mistrusting Vaccines

By Chuck Dinerstein, MD, MBA — November 7, 2023

https://www.acsh.org/news/2023/11/07/every-picture-tells-story-mistrusting-vaccines-17445

米国の現在のCOVIDワクチン接種率は約7%で、パンデミックを経て我々のワクチンへの信頼は最低になった。

Pennsylvania 大学Annenberg公共政策センターによる10月初めの500人の成人の調査結果は、良くない意味で驚きだった。20%以上がCOVIDのほうがワクチンより安全だと信じている。デマを信じる人が増えてワクチンへの信頼が低下している(経時変化のグラフあり)。現在は「新しい日常」かパンデミック前の日常かを尋ねるとほとんどがもとの日常に戻ったと考えている。これはPTSDの社会的形態なのかもしれない。パンデミックは我々に心理的外傷を残した。その影響はしばらく続くだろう。