[EFSA]意見等
-マンガンの耐容上限摂取量に関する科学的意見
Scientific opinion on the tolerable upper intake level for manganese
EFSA Journal 2023;21(12):8413 8 December 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8413
(科学的意見)
欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDA)は、マンガンの耐容上限摂取量(UL)に関する科学的意見を出すよう求められた。過剰なマンガン摂取量(認可されているマンガン塩を含む)と優先される健康有害影響、すなわちマンガン誘発性神経毒性に関する根拠を評価するために、ヒトと動物のデータの文献に関する系統的レビューが実施された。入手可能なヒトと動物の実験では、神経毒性を重大な影響として裏付けているが、データは不十分で、用量反応関係の特徴を明らかにし、マンガン誘発性神経毒性の基準点を特定するには適していない。ULを設定するための十分なデータがないため、高摂取者(95パーセンタイル)で観察された推定バックグラウンド食事摂取量(すなわち、自然な食事源からのマンガン摂取量のみ)を用いて、有害影響がないことを合理的に信頼できる、最大レベルの摂取量の指標とするのに用いられた。安全な摂取量は、18歳以上の成人(妊婦と授乳中の女性を含む)には8 mg/日、その他の集団には2~7 mg/日の範囲で設定された。有害影響のリスクが増加し始める摂取レベルは定められていないため、安全な摂取量の適用はULよりも制限される。
-非遺伝子組換えBacillus amyloliquefaciens NZYM‐WR株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価
Safety evaluation of the food enzyme α‐amylase from the non‐genetically modified Bacillus amyloliquefaciens strain NZYM‐WR
EFSA Journal 2023;21(12):8394 7 December 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8394
(科学的意見)
この食品用酵素α-アミラーゼ(4‐α‐d‐グルカン グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)は、Novozymes A/S社が非遺伝子組換えBacillus amyloliquefaciens NZYM‐WR株で生産した。この生産株は安全性適格推定(QPS)アプローチの要件を満たしている。この食品用酵素は9つの食品製造工程で使用することを意図している:焼成製品、焼成以外のシリアルベース製品、グルコースシロップとその他のデンプン加水分解物、蒸留アルコール及び醸造製品の生産のためのシリアルとその他の穀物の加工;精製及び未精製砂糖の生産、植物ベースの乳及び乳製品類似物の生産、ジュースの生産及びジュース以外の果物・野菜製品用の果物と野菜の加工。総有機固形物(TOS)の残留量は2つの工程中に除去されるため、食事暴露は残りの7つの食品製造工程にのみ算出された。暴露は欧州人で最大0.450 mg TOS/kg体重/日と推定された。この生産株はQPSアプローチの資格を満たしており、この食品用酵素の生産工程から懸念となる問題は生じないため、パネルは、毒性学的試験は必要ないと判断した。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、呼吸器系アレルゲンで1件の一致が見つかった。パネルは、この食品用酵素への食事暴露によるアレルギー反応リスクは除外できない(蒸留アルコール生産以外)が、その可能性は低いと判断した。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。
-EUにおける遺伝子組換えトウモロコシMON 810の栽培に関する2021年市販後環境モニタリング報告書の評価
Assessment of the 2021 post‐market environmental monitoring report on the cultivation of genetically modified maize MON 810 in the EU
EFSA Journal 2023;21(12):8411 6 December 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8411
(声明)
欧州委員会からの要請を受けて、欧州食品安全機関(EFSA)は、Cry1Ab発現トウモロコシイベントMON 810の栽培に関する2021年市販後環境モニタリング(PMEM)報告書を評価した。PMEM報告書に提出された根拠から、スペインではトウモロコシMON 810を栽培する農家は避難要件を部分的にしか遵守していないが、ポルトガルでは完全な遵守が達成されていたことが示されている。2021年にスペインの北東部で収集した欧州と地中海沿岸のアワノメイガ個体数で実施したCry1Ab感受性検査は、トウモロコシMON 810に対する抵抗性進化の兆候を示さなかった。だが、ジローナ県(スペイン北東部)の野外試験でトウモロコシMON 810植物に予期せぬ被害が観察され、この地域に抵抗性対立遺伝子が存在する可能性が示された。農家へのアンケートから回収した情報や科学的文献から、トウモロコシMON 810の栽培から生じるヒトや動物の健康や環境への予期せぬ有害影響はないことが明らかになった。概して、EFSAは、2021年PMEM報告書で報告された根拠から、トウモロコシMON 810の安全性に関する以前の結論を取り消さないと結論している。ジローナでトウモロコシMON 810に被害を与える頻度でCry1Ab抵抗性対立遺伝子が存在する可能性があるため、2つの行動が必要である:(1)この地域でのモニタリング活動を増やす;(2)耐性の進化や広まりの疑いを抑制するための改善策を実施する。例年同様、EFSAは改正を必要とする耐性モニタリングの欠点を確認した。特に、スペインでは避難の完全な遵守を達成しなければならない。さらに、モニタリング計画の感度を高めなければならないが、これは現在の感受性試験法を定期的なF2スクリーニングに置き換えることで達成できる。EFSAはまた、スペインのトウモロコシMON 810栽培地域の有害な農業雑草であるブタモロコシの出現を説明するために、農家アンケートを修正するよう同意者に推奨している。
-飼料添加物
Safety and efficacy of a feed additive consisting of benzoic acid (Kalama® Animal Feed Grade Benzoic acid) for weaned piglets and pigs for fattening (Emerald Kalama Chemical, B.V)
EFSA Journal 2023;21(12):8454 7 December 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8454
(科学的意見)
-EU加盟候補国からの食品安全のさらなる洞察
More food safety insights from EU pre-accession countries
6 December 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/news/more-food-safety-insights-eu-pre-accession-countries
我々は最近、食品安全に関するユーロバロメーターを、今後EUへの加盟を目指す加盟候補国7ヵ国全てに拡大し、ボスニアヘルツェゴビナとコソボ*の国民の意見を初めて提供した。その他の加盟候補5ヵ国-アルバニア、モンテネグロ、北マケドニア、セルビア、トルコ-は2019年の前回調査に参加した。
「食品安全に関する2022年ユーロバロメーターのフォローアップ調査に、初めて、加盟候補7ヵ国全てが含まれたことは非常に喜ばしい」とEFSAのコミュニケーション・パートナーシップ部門長であるBarbara Gallani氏は述べた。
この調査は、2023年5月31日から6月25日まで実施され、様々な社会的・人口統計上のグループから6,600人以上の回答者が、母国語で、家庭での対面式やオンラインでインタビューを受けた。
英語や各国全ての言語でのファクトシートだけでなく、加盟候補国のコミュニケーションの専門家は、EFSAのデータダッシュボードを用いて、国民の食品安全の意識、懸念、情報源などの調査結果を選別できる。
Gallani氏は述べた:「EU加盟国と加盟候補国のパートナーと共に、コミュニケーションに関する協力は、ユーロバロメーターなどの社会調査から得た洞察から利益を得ている。我々は聴衆の懸念やニーズをより良く理解でき、コミュニケーションをより影響力のあるものにすることができる。
「この協力はすでに、共同で実施するキャンペーンでの利用や、各国パートナーが自国民と直接コミュニケーションを取る必要がある場合の意見として実を結んでいる。」
加盟候補国の国家機関のコミュニケーション専門家は、EFSAのコミュニケーション専門家ネットワークでオブザーバーとして参加する。ユーロバロメーターは、欧州委員会のコミュニケーション総局と協力して加盟候補7ヵ国で実施された。
EUの食品安全に関する2022年ユーロバロメーター
https://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/eurobarometer22
*この指定は地位に関する立場に影響を与えることなく、UNSCR 1244/99及びコソボの独立宣言に関するICJの意見に従ったものである。
[EFSA]欧州のセリアック病患者を守る
Safeguarding celiac disease patients in Europe
7 December 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/news/safeguarding-celiac-disease-patients-europe
EFSAの科学専門家は、セリアック病の原因を調査し、患者の症状の原因となる可能性のある食品や食品成分中のタンパク質をスクリーニングするためのツールを開発した。このようなツールは様々な食品安全分野で使用できる可能性がある。
セリアック病は、小麦、大麦、ライ麦を含む食品に含まれるタンパク質、グルテンが引き起こす免疫反応によって起こる。症状は多岐にわたり、腹痛、下痢、栄養失調、鉄欠乏症(貧血)及び/又は骨粗鬆症などである。唯一の治療は、生涯にわたるグルテンフリー食である。
EU市民の約0.7%がセリアック病を発症しているが、多くの事例が報告されていないことが研究から示されている。
優れた国際的専門知識
自身の研究でセリアック病がどのように発症・反応するかを調査しているFrits Koning教授は、EFSAの作業グループのメンバーで、遺伝子組換え(GM)植物のアレルギー誘発性の評価を支援している。
Koning教授は説明した:「セリアック病患者は全員、HLA-DQ2 やHLA-DQ8と呼ばれる1~2つの分子を共有している。これらはグルテンタンパク質の断片を効率的に結合する受容体である。この結合で免疫系によるグルテンの断片を認識させ、セリアック病を引き起こす。」
ペプチド結合予測のためのツール
「我々の作業グループでは、食品由来グルテンをこれらの受容体と結合させる方法(『ペプチド結合』として知られている)を予測する数学的モデルとアプリを開発した。」このツールにより、我々は、食事に供される前に、食事に使用される植物、動物、あるいは微生物由来のタンパク質を評価できる。
EFSAのツールは「preDQ」と呼ばれている。食事用のあらゆるタンパク質に使用できる。
Koning教授は述べた:「タンパク質の断片が結合するかどうか予測するために、タンパク質の一次アミノ酸配列をスクリーニングするためのツールを使用する。結合が予測される場合、そのタンパク質はセリアック病患者にリスクをもたらす可能性がある。」
その他の食品安全分野での利用可能性
EFSAの専門家は現在、GM植物の評価にpreDQを用いているが、新規食品、食品/飼料用酵素、汚染物質、GM食品・飼料など、あらゆるタンパク質のスクリーニングに使用できる可能性がある。このツールは、EFSA以外でも、植物育種技術によって作り出された農作物を事前にスクリーニングするために生産者に使用される可能性がある。
Koning教授は述べた:「10年以上たって、私の研究や科学コミュニティの活動が、欧州のセリアック病患者を有害な食品への暴露から守るのに役立っていることをうれしく思う。」
科学へのリンク
preDQ-HLA‐DQ2 及び HLA‐DQ8へのペプチド結合予測のためのソフトウェアツール
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8108
遺伝子組換え植物のアレルギー誘発性評価に関するガイダンス
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4862
参照
HLA‐DQ2 及び/又は HLA‐DQ8へのペプチド結合予測のためのpreDQツール
[FSA]Consumer Insights Tracker
12 December 2023
食料不足、食料の入手可能性、消費者の懸念、フードチェーンに対する信頼に対する行動と態度に関する毎月の調査と消費者の洞察。全体として、ここ数カ月間安定している。11月の報告の詳細は以下。
[FSA]2023年12月のFSA理事会
December 2023 FSA Board Meeting
13 December 2023
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/december-2023-fsa-board-meeting
FSA理事会が開催される。議題は、食物過敏症、国家食品犯罪対策ユニットの年次レビュー、リスク分析プロセスと規制製品サービスの更新、ビジネスコンプライアンスプログラムの達成等に関して。
[FSA]リコール
-蛾の混入可能性があるため、Tesco 社はTesco Finest Apple & Cranberry Stuffing Mixをリコールする
Tesco recalls Tesco Finest Apple & Cranberry Stuffing Mix because of the possible presence of moths
13 December 2023
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-45-2023
製品に昆虫(蛾)の混入があり、食べて安全でない可能性がある。
[FSAI]リコール
-蛾の混入の可能性があるため、Tesco Finest Cranberry and Apple Stuffing Mix のリコール
Recall of a batch of Tesco Finest Cranberry and Apple Stuffing Mix due to the possible presence of moths
WEDNESDAY, 13 DECEMBER 2023
https://www.fsai.ie/news-and-alerts/food-alerts/recall-of-a-batch-of-tesco-finest-apple-and-cranbe
[FDA]プレスリリース
-FDAは統合したヒト用食品プログラム、現場運営及び更なる近代化の取組みに向けた再編提案を推進する
FDA Advances Reorganization Proposal for Unified Human Foods Program, Field Operations and Additional Modernization Efforts
December 13, 2023
米国食品医薬品局(FDA)は、統合したヒト用食品プログラム(HFP)と新しい規制局(ORA)モデルを構築するための取組みに関する最新情報を提供する。FDAのHFP及び製品センターの役割、ORAをOffice of Inspections and Investigations (OII)(検査調査局)に名称変更、その他オフィスの創設が提案されている。
-FDAは乳児用調製乳の安全性とサプライチェーンの回復力を強化するための措置に関する最新情報を提供する
FDA Provides Update on Actions to Strengthen the Safety and Supply Chain Resiliency of Infant Formula
December 13, 2023
更新は、FDAによる乳児用調製乳への対応の評価における推奨事項を満たすために、FDAが講じた措置に特化した進捗報告書を含む。
-FDAはメニュー表示に関する補足ガイダンス案について発表する
FDA Announces Availability of Draft Supplemental Guidance on Menu Labeling
December 13, 2023
FDAは、Menu Labeling: Supplemental Guide for Industry (Edition 2)という事業者向けガイドライン案が入手可能になったことを発表した。文書による栄養情報の一部として、添加糖類を含めることを対象施設に推奨し、メニュー表示要件の自主的な使用について説明している。
*事業者向けガイダンス案:Menu Labeling Supplemental Guidance (Edition 2)
-FDAは食品中の部分水素添加油に対する最終行政措置を完了する
FDA Completes Final Administrative Actions on Partially Hydrogenated Oils in Foods
December 13, 2023
FDAは、食品への部分水素添加油(PHO)の使用の取り消しに関する直接最終規則の発効日を2023年12月22日と発表した。以下、官報通知情報。
-2025会計年度(FY)用VQIP申請ポータルの開設
VQIP Application Portal Opens for FY2025
12/13/2023
https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/vqip-application-portal-opens-fy2025
2025会計年度(FY)用任意適格輸入者計画(VQIP)申請ポータルを開設する。今期申請のポータル開設は2024年5月31日まで。
-FDAはマサチューセッツ州の禁止区域で捕獲され、Red’s Best社が流通したとみられる特定の刻んだハマグリをレストランや小売店に提供販売しないよう、又、消費者に食べないよう勧告する
FDA Advises Restaurants and Retailers Not to Serve or Sell and Consumers Not to Eat Certain Chopped Clams Likely Harvested from a Prohibited Area in Massachusetts and Distributed by Red’s Best
12/13/2023
2023年12月11日、マサチューセッツ州公衆衛生局は、禁止区域から採取され、汚染された可能性があるRed’s Best社の刻んだハマグリ2ロットのリコールをFDAに通知した。
[FDA]リコール
-WS Global Issuesは表示されない医薬品成分、ジクロフェナクとデキサメタゾンのため、Himalayan Pain Relief Teaを全国的に自主的リコールする
WS Global Issues Nationwide Recall of Himalayan Pain Relief Tea Due to the Presence of Hidden Drug Ingredients, Diclofenac and Dexamethasone
December 13, 2023
WS Global Issuesはオンライン販売のHimalayan Pain Relief Tea(痛み緩和のための茶)を全国的に消費者レベルでリコールしている。ジクロフェナクとデキサメタゾンを含む。
[FDA]警告文書
-Nutra Blend, LLC subsidiary of Land O’Lakes
MAY 22, 2023
動物用医療用飼料のCGMP違反、不純物の問題。高濃度のモネンシンが検出される。
[FDA]鉛濃度上昇の調査:シナモンアップルソースパウチ(2023年11月)
Investigation of Elevated Lead Levels: Cinnamon Applesauce Pouches (November 2023)
December 12, 2023
更新情報。FDAはエクアドルのAustrofoods施設の現地査察を実施している。シナモンの検体を集め検査する予定。分析が終了したら更新する。
2023年12月11日の時点で、FDAはリコール製品に関連する可能性のある有害事象の報告を65件受け取った。現在までに、確認された苦情申し立て人、又は有害事象が報告された人は6歳未満である。以下、CDCの情報。
[ヘルスカナダ]助言
-未承認の性的強化剤は深刻な健康リスクをひきおこす可能性がある
Unauthorized sexual enhancement products may pose serious health risks
2023-12-13
ヘルスカナダは深刻な健康上のリスクをもたらす可能性のある未承認の性的強化製品について助言する。対象製品の写真あり。製品にアセトアミノフェン、レボドパ、プラステロン、シルデナフィル、タダラフィル、ヨヒンビンを含む。
[NSW]2023夏のFoodwiseニュースレター
Foodwise issue 66, Summer 2023
https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/edition66/index.html
本号のハイライトは、Food Standards Codeの新要件Standard 3.2.2Aの開始、夏の食品安全、温暖な気候と害虫駆除、新ガイド:免疫力が低い時の食事、貝類の湿った状態で保管するための要件、添加糖類を定義するために提案された変更、アレルゲンラベルの変更移行期間の終了等について紹介する。
[RIVM]オランダ人のヨウ素摂取量はギリギリ十分、塩の摂取量はまだ高すぎる
Dutch population’s iodine intake just about sufficient, salt intake still too high
12-12-2023
RIVMの研究が、オランダ人のヨウ素摂取量は辛うじて足りていることを示した。この摂取を、特に出産年齢の女性で、将来減らさないことが重要である。またオランダ人の塩の摂取量を減らし続けることも重要である。
報告書本文オランダ語、要約英語
Sodium, potassium and iodine research in the Netherlands: current status of policy measures and monitoring
12-12-2023
[RIVM]報告書
R-IVMによる栄養状態研究。長期、広範な計画と優先順位付け
Nutritional status studies by RIVM. A guide for long-term, broader programming and prioritization
12-12-2023
-2023年9月12日にNRG(核研究コンサルタントグループ)境界で測定したガンマ線量率と中性子線量率
Gamma dose rate and neutron dose rate measurements at the boundary of NRG on 12 September 2023
13-12-2023
[EU]動物の福祉を向上させる
Improving the welfare of animals
7 December 2023
https://commission.europa.eu/news/improving-welfare-animals-2023-12-07_en
欧州委員会はEUの犬猫の福祉と動物を輸送するときの状態を良くする新しい規則を提案した。
(リンク先に文書がないのがある)
[FAO]1.5C閾値を破ることなくSDGsを達成する:グローバルロードマップ
Achieving SDG2 without breaching the 1.5C threshold: A Global Roadmap
https://www.fao.org/interactive/sdg2-roadmap/en/
各分野で効率をあげることと世界のバランスを取り戻すこと
・畜産
・食生活
・漁業と水産養殖
・土壌と水
・森林と湿地
・食品ロスと廃棄
・作物
・クリーンエネルギー
[ASA]「あまり健康的でない」食品や飲料の広告の新しい規則
New rules on ads for "less healthy" food and drink products
13 Dec 2023
https://www.asa.org.uk/news/new-rules-on-ads-for-less-healthy-food-and-drink-products.html
本日、子ども向けにTVやオンデマンドサービスや有料オンライン広告メディア上での食品や飲料の広告をさらに制限する新しい規則の実施について意見募集を行う。
2022年に英国政府は、子どもの食の選択に与える広告の影響をさらに緩和する目的で「あまり健康的でないless healthy」食品や飲料の広告にさらなる制限を課す規制を導入した。この新しい制限の法廷責任組織はOfcomでASAは前線の規制者とされた。新たな制限を反映した規則は英国の広告基準に組み入れられる。
新たな規則は2025年10月から発効予定で、あまり健康的でないと同定された製品はOfcom規制対象のTVやオンラインメディアでの午前5:30から午後9:00まで禁止される。あまり健康的でない食品は、高脂肪・塩・砂糖(HFSS)に分類される製品の一部である。
今回の意見募集は実施に伴う技術的な部分で、新たな規制の背景となる政策や既に設定された条項についてではない。
2024年2月7日まで
[ASA]ASA裁定
-ASA Ruling on Golden Tanning Salon Ltd t/a Golden Tanning Salon
13 December 2023
https://www.asa.org.uk/rulings/golden-tanning-salon-ltd-a23-1198240-golden-tanning-salon.html
サンベッド(日焼けマシン)を使うことで健康にベネフィット(ビタミンD増加、抗炎症、コラーゲン再構築、血流を促す等)があるかのような宣伝に根拠がない。NHSはサンベッドを使うことには注意するよう助言している。
-ASA Ruling on Person(s) unknown
13 December 2023
https://www.asa.org.uk/rulings/person-s--unknown-a23-1198241-person-s--unknown.html
サンベッドのベネフィットという投稿者不明(アカウント名houseofbeautykent )のTikTokの投稿が基準違反
[NASEM]低出生体重児と障害
Low Birth Weight Babies and Disability
(2023)
https://nap.nationalacademies.org/catalog/27375/low-birth-weight-babies-and-disability
出生体重が2500g以下と定義される低出生体重児は米国では8-9%。低出生体重児のほとんどは重い発達障害や複数の病気のような影響はないが、研究によると軽度から中程度の慢性の健康問題を経験することがしばしばある。
[NASEM]ソーシャルメディアの青少年の健康への有害影響を最小化しベネフィットを最大化するために、新しい報告書は業界全体での基準、新たなハラスメント予防策を設定することを薦める
To Minimize Harms and Maximize Benefits of Social Media to Adolescent Health, New Report Recommends Setting Industrywide Standards, New Protections Against Harassment
December 13, 2023
報告書本文
ソーシャルメディアと青少年の健康
Social Media and Adolescent Health
(2023)
https://nap.nationalacademies.org/catalog/27396/social-media-and-adolescent-health
[USDA]2025食事ガイドライン助言委員会第4回会合の登録開始
Registration Now Open for Fourth Meeting of the 2025 Dietary Guidelines Advisory Committee
Dec 12, 2023
2024年1月19日の公開会合の参加登録開始。
[FSANZ]食品基準ニュース
Food Standards News - December 2023
https://mailchi.mp/foodstandards.gov.au/food-standards-news-november2023-iss222-1301388
年末のご挨拶、新しいウェブサイト、食品安全管理法発効、等
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 274 – 23
13 December 2023
改訂224 強調表示のための添加糖の定義
Nature Volume 624 Issue 7991, 14 December 2023
-エディトリアル
COP28:科学は明白-化石燃料は去らなければならない
COP28: the science is clear — fossil fuels must go
-Natureニュース
この奇妙な腸内微生物グループは予期せぬほど複雑
This group of bizarre gut microbes is unexpectedly complex
By McKenzie Prillaman 13 December 2023
https://www.nature.com/articles/d41586-023-03990-8
原生生物の食の好みが細菌との相互作用を形作り宿主の免疫に影響する
写真はマウスの腸内のTritrichomonas musculisの電顕写真
Cellに12月13日に発表された論文の紹介
-ニュース特集
大麻は十代に悪い?ここにデータを示す
Is cannabis bad for teens? Here’s what the data say
11 December 2023 By Anil Oza
https://www.nature.com/articles/d41586-023-03860-3
成人の娯楽用に大麻が合法化されて10年、科学者は若い人へのリスクについて根拠に基づいた助言を提供しようと苦闘している
(量と強度と使用パターンが変わっていくので正確に把握するのが困難。明確になった時には手遅れかも、みたいな話)
-ニュース&ビューズ
家猫は捕まえられるものは何でも食べる
Domestic cats eat whatever they can catch
12 December 2023 By Andrew Mitchinson
https://www.nature.com/articles/d41586-023-03784-y
イエネコが食べているもののメタ解析がNature Communicationsに発表された
その他
-新しいSense about Scienceポッドキャスト:人々のためのエビデンス?
New Sense about Science podcast: Evidence for the people?
2023年12月12日
https://senseaboutscience.org/activities/new-sense-about-science-podcast-evidence-for-the-people/
Tracey Brownが人々にしっかりした科学を届ける活動の課題をふりかえる
過去20年以上にわたってSense about Scienceとともにキャンペーン活動をしてきた重要な友人達と、人々にエビデンスを確実に届ける活動の来し方行く末を議論する
47分
-IARC再び攻撃、見当外れに
IARC Strikes Again, Misguidedly
By Susan Goldhaber MPH — December 12, 2023
https://www.acsh.org/news/2023/12/12/iarc-strikes-again-misguidedly-17511
IARCが妥当な研究なしにPFOAを「ヒト発がん性」と分類しなおした。PFASの制限をさらに強化させるだろう。
グリホサートの場合でみたように、IARCの分類は、たとえ他の多くの政府機関と矛盾していても、化合物の禁止や数十億ドルにのぼる不必要な訴訟につながる。PFASについては欧州がゆがみの拡大の先陣で、ECHAがフッ素を含むほぼ全ての化合物を含む広範なPFASの定義で全てのPFASの禁止を提案している。
IARCは2014年にPFOAをグループ2Bに分類していた。
精巣癌についての限定的根拠はIARCワーキンググループの行った、イタリアのある地域での手術による精巣切除が「正の関連がある」というエコロジカル解析で、その解析は発表されておらず、データはレビューできない。このことはIARCモノグラフが未発表データは「最終版が公開場合のみ」使われる可能性があるという方針に反する。
(一部のみ)