[EFSA]意見等
-新規食品としてのYarrowia lipolytica酵母バイオマスの使用拡大の安全性
Safety of an extension of use of Yarrowia lipolytica yeast biomass as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
EFSA Journal 2023;19(7):e8416 29 November 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8416
(科学的意見)
欧州委員会からの要請を受けて、EFSAの栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に従って、新規食品(NF)としてYarrowia (Y.) lipolytica酵母バイオマスの使用拡大の安全性に関する意見を出すよう求められた。この使用の拡大は、多くの食品分類、特別医療目的用食品、体重管理用総合食事代替食品における食品成分としてのこのNFの使用に関連するものである。2018年に、Y. lipolyticaは、バイオマスに基づく食品・飼料製品を含む生産目的で安全性適格推定(QPS)のステータスに帰した。パネルは、データから、食品成分として使用する際にも、このNFの安定性に関する十分な情報が提供されたと判断した。分析された加工汚染物質の濃度は安全上の懸念を生じない。パネルはまた、このNFの摂取は、提案された使用条件下で栄養的に不利ではないと判断している。パネルは、このNFであるY. lipolytica酵母バイオマスは、提案された使用条件下で安全だと結論している。
-輪作作物の残留農薬の評価に関するガイダンス
Guidance on the assessment of pesticide residues in rotational crops
EFSA Journal 2023;21(10):8225 29 November 2023
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8225
(ガイダンス)
EFSAは規則(EU) No 283/2013付属書類第6章6項に定義されているように、輪作作物試験における残留農薬の性質と大きさに関する試験の評価に関するガイダンス文書を作成した。評価における不確実性の原因が特定され、将来の作業のための助言が提供された。
[BfR]食品中のヘキサヒドロカンナビノール(HHC):精神活性作用の兆候
Hexahydrocannabinol (HHC) in foodstuffs: Indications of psychoactive effects
Opinion 044/2023
28.11.2023
ヘキサヒドロカンナビノール(HHC)はカンナビノイド物質群に属する。その化学構造は、アサ(Cannabis sativa L;大麻草)の主な精神活性物質カンナビノイドである、テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)の構造と類似している。しかしながら、Δ9-THCとは異なり、この植物には少量しか含まれず、主に人工的(合成的)に生産される。2021年末に米国の薬物市場に初めて現れた。欧州では、2022年5月に初めて発見が報告された。2022年12月までに、EU加盟国の70%でHHC製品が見つかっている。
とりわけ、HHCは電子タバコのリキッドに使用されたり、HHCオイルの形で提供されたりしている。だが、ワインガムのような製品など、消費者が食品として認識する可能性のある製品やフードサプリメントにも発見されている。ヘキサヒドロカンナビノールは、現在、ドイツ麻薬法、新向精神薬法(NpSG)、あるいは関連する国際的な薬物管理協定の対象外であるため、大麻やΔ9-THCの「合法的代替品」として提供されている。だがEUでは、HHCは現在、新しい向精神薬として欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)に監視されている。
HHCの科学的データは、毒性(有毒性)やヒトに関するその他の影響について、どちらもまだ不十分である。だが、動物実験や細胞培養研究による知見や、HCCを摂取した人の証言がある。これらのことから、HHCは、特にβ-HHC形態では、Δ9-THCと同様の影響を誘発する可能性があることが示唆されている。しかし、おそらく、やや高用量が必要である。従って、現在の知見によると、食品として認識される製品中のHHC含有量(例、ワインガム1個当たりHHC 25 mg)は、摂取する人の陶酔状態を誘発するのに十分な可能性がある。過剰摂取の健康影響(子供が誤って摂取した場合でも)は、まだ確実に評価できない。それでも、食品と混同したリスクによる重篤な中毒の発生は考慮しなければならない。
<BfRリスクプロファイル:食品中のヘキサヒドロカンナビノール(HHC)>
影響を受ける人々:一般人、子供
HHCを含む食品の摂取による健康障害の可能性:高い、5段階の上から2番目
HHCを含む食品を摂取による健康障害の程度:軽度の障害(回復可)、中程度の障害(回復可)、4段階の上から2、3番目
既存データの信頼性:低い(いくつかの重要なデータが欠落または一貫性がない)、3段階の一番下
消費者がコントロール可能か:回避することでコントロール可能、4段階の上から2番目
説明
このリスクプロファイルはBfRの意見の中で説明されているリスクを可視化することを意図している。このプロファイルはリスクを比較するために使用することを意図していない。このリスクプロファイルは対応する意見と組み合わせてのみ読むべきである。
結果
ヘキサヒドロカンナビノール(HHC)は、2022年以降、欧州市場の様々な製品で見つかっている。これには、消費者が食品と認識する可能性のある製品が含まれている(例、ワインガムのような製品)。このプロセスで使用されるHHCは、おそらくカンナビジオール(CBD)から半合成的に生産されている。
今のところHHCはその毒性学的特性に関して十分特徴付けられていない。特に、この物質の急性あるいは慢性毒性に関するデータはない。ヒトにおけるHHCの影響に関する信頼できる知見もない。動物実験やin vitro試験からの知見や、インターネット上のHHC使用者の裏付けに乏しい報告から以下の結論が導き出された:
入手可能なデータから、特にβ-HHCは精神活性の可能性があると示されている。
一方、α-HHCの大麻模倣活性はかなり低いようだ。
β-HHCの影響はテトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)の影響と類似しているという根拠がある;だが、この効力はやや低い。これは、Δ9-THCの摂取に匹敵する影響に達するには、わずかに多い用量が必要であることを意味する。
現在の知見の現状によると、消費者が食品として認識する可能性のある製品中のHHC含有量(例、ワインガム1個に25 mg)は、消費者の陶酔状態を誘発するのに十分である。
β-HHCとα-HHCの大麻模倣活性の違いにより、エピマー含有量が異なるHHC含有製品の摂取後の影響は異なる可能性があることが予想される。
過剰摂取の影響(子供による誤った摂取の場合も)は確信を持って評価できない。しかし、食品との混同リスクによる重篤な中毒の発生を考慮しなければならない。
HHCを含む製品は、原則として、抽出による残留物、合成副産物、その他の植物性カンナビノイド、合成に使用される触媒の残留物で汚染される可能性もある。だが、これが健康リスクを起こすかどうかは、特定の個別のケースでしか評価できない。
[FSA]FSAは病気になる「Cali-Gold」チョコレートバーについて警告する
FSA warns about ‘Cali-Gold’ chocolate bars making people ill
27 November 2023
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-warns-about-cali-gold-chocolate-bars-making-people-ill
英国食品基準庁(FSA)は、NottinghamshireのMansfield Marketで購入した「Cali-Gold」ドチョコレートを消費しないよう呼び掛けている。この製品を食べた後に病気になったという報告を受けて、FSAは事件を調査している。
[FSA]2023年12月のFSA理事会ペーパーが公表される
FSA Board meeting papers published for December 2023
30 November 2023
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-papers-published-for-december-2023
FSA理事会ペーパーが発表された。議題は、食物過敏症、国家食品犯罪対策ユニットの年次レビュー、リスク分析プロセスと規制製品サービスの更新、ビジネスコンプライアンスプログラムの達成等に関して。
[FSA]かび毒に関するキャットフード製品調査
Product Survey of Cat Food for Mycotoxins
28 November 2023
2021年の夏に英国でネコ汎血球減少症の増加が報告された件をうけて、FSAは、20個の乾燥キャットフードと20個の湿ったキャットフードサンプル中の様々なかび毒の発生データを2つのサンプリング時点で取得するための調査を依頼した。結果としてドライキャットフードからはしばしばカビ毒が検出されることを報告。
[FDA]プレスリリース
-FDAは特定のNAC製品の執行裁量に関する最終ガイダンスを発表する
FDA Releases Final Guidance on Enforcement Discretion for Certain NAC Products
November 29, 2023
更新情報。FDAは、N-アセチル-L-システイン(NAC)に関する文献の系統的レビューをピアレビューの議題に追加した。FDAは、NACがダイエタリーサプリメントの定義から除外されないことを規定する規則策定をFDAに求める市民請願の評価の一環として、このレビューを行った。
-FDAはステークホルダーを支援する食品トレーサビリティ規則に関する3回目の新しいFAQとツールを展開する
FDA Rolls Out Third Wave of New FAQs and Tools for the Food Traceability Rule to Assist Stakeholders
November 30, 2023
FSAは食品トレーサビリティ規則についてステークホルダーに引き続き情報を提供し、対象事業体の遵守を支援する新しいツールとよくある質問を公開した。
-全米消費者連盟健康諮問委員会冬季会合におけるRobert Califf長官の発言
Remarks by Commissioner Robert Califf to the National Consumer League Health Advisory Council Winter Meeting
November 29, 2023
FDA Robert Califf長官は、全米消費者連盟健康諮問委員会冬季会合で、今日の公衆衛生にとって最も深刻な脅威のひとつである、健康の誤報と偽情報の継続的かつ増大する課題について話す。
(特に反ワクチンデマの健康影響は大きい。デマは反政府のフレームを使うことが多いため、NGOの役割が期待される)
[FDA]リコール
-Meta Herbalは表示されない成分シルデナフィルのため、Magnum XXL 9800を全国的に自主的リコールする
Meta Herbal Issues Voluntary Nationwide Recall of Magnum XXL 9800 Capsules Due to Presence of Undeclared Sildenafil
November 29, 2023
Meta Herbalは性的強化製品として販売するMagnum XXL 9800を消費者レベルで自主的にリコールしている。製品がシルデナフィルで汚染されていることが判明した。
[ODS]ファクトシート更新
Dietary Supplements in the Time of COVID-19 - Change History
Fact Sheet for Consumers
November 17, 2023
https://ods.od.nih.gov/factsheets/DietarySupplementsInTheTimeOfCOVID19-Consumer/
プロバイオティクスの安全性セクションを更新し、早産児におけるプロバイオティクスの使用に関するFDAの警告を追加。
https://ods.od.nih.gov/factsheets/DietarySupplementsInTheTimeOfCOVID19-Consumer/#change
[ヘルスカナダ]意見募集:特別用途食及び乳児用食品の規制の最新化について
Consultation: Regulatory modernization of foods for special dietary use and infant foods
2023-11-30
ヘルスカナダは食品医薬品規則(FDR)の第24条及び第25条に基づいて規制されている、特別食用食品及び乳児用食品の規則を最新化する提案について意見を募集する。
[USDA] USDAは遺伝子組換えを用いて開発されたトウモロコシを規制解除
USDA Deregulates Corn Developed Using Genetic Engineering
Published: Nov 30, 2023
https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2023/deregulated-ge-corn
Pioneer Hi-Bred International社による根切り虫とグルホシネート耐性DP23211トウモロコシ
[WHO]出版物
-韓国の化学事故の公衆衛生影響管理:ケーススタディ
Managing the public health impact of chemical incidents in the Republic of Korea : case study
30 November 2023
https://www.who.int/publications/i/item/WPR-2023-ACE-002
韓国は化学事故対応をWHOガイドラインと国際保健規則に従って強化している
-日本の効果的感染予防及びコントロールシステムの構築:歴史的レビュー
Building an effective infection prevention and control system in Japan: a historical review
30 November 2023
https://www.who.int/publications/i/item/9789290620051
1990年以前の開拓期、1990-2010年の発展期、2010年以降の現在、の三つの期間に分けられる
[EPA]Biden-Harris政権は、アメリカの全てのコミュニティを飲料水中の鉛から守るため、鉛と銅の規則を強化する提案
Biden-Harris Administration Proposes to Strengthen the Lead and Copper Rule to Protect All Communities in America from Lead in Drinking Water
November 30, 2023
鉛の水道管を100%除去する目標達成を加速
提案の重要な項目には以下が含まれる
・10年以内に鉛の水道管を100%置き換える
・過去の鉛の水道管を探す
・水道検査改善
・鉛のアクションレベルを引き下げる 15 µg/Lから 10 µg/Lへ
(10 µg/LはWHOやEU、日本と同じで15が少し高かった。)
[EU]プレスリリース等
-農業漁業委員会でのStella Kyriakidesコミッショナーのスピーチ- NGT's
Speech by Commissioner Stella Kyriakides at the Agrifish Council Meeting - NGT's
20 November 2023
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/speech_23_5906
新しいゲノム技術(NGT)はGMOとは異なる規制にという提案について
(これまでの技術で作ったものと区別できないNGT植物の、「意図せぬ存在」を避ける対策なんてあるのだろうか?)
-欧州議会でのStella Kyriakidesコミッショナーの開会挨拶-植物保護製品の持続可能な使用
Opening Remarks by Commissioner Stella Kyriakides at the European Plenary Debate - Sustainable use of Plant Protection Products
21 November 2023
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/speech_23_5942
(苦しい訴え。)
-EU新規食品状態カタログ改訂版
EU Novel Food status Catalogue
https://ec.europa.eu/food/food-feed-portal/screen/novel-food-catalogue/search
-SCCS化粧品成分についての作業委員会の2023年11月21-22日の会合の議事録
SCCS - Minutes of the Working Group meeting on Cosmetic Ingredients of 21-22 November 2023
https://health.ec.europa.eu/system/files/2023-11/sccs2022_miwg_041.pdf
化粧品由来の二酸化チタンの経口と吸入についての科学的助言について議論されている。予備的助言案はSCHEERとEFSAに情報提供され、EFSAの代表がこの会合に来てEFSAの評価について説明した。その結果幾分かの改訂を行いSCCSで採択後12月初めにパブリックコメントのために公表される予定。
他の案件は事務的に進行中
その他
-SCIENCE VOLUME 382|ISSUE 6674|1 DEC 2023
ニュースを一目で
News at a glance:
・アルゼンチンの大統領は科学を標的に
Javier Milei次期大統領は科学技術研究評議会(CONICET)の閉鎖または劇的改変を約束している。彼は気候変動を「社会主義者のホラ話」とみていて約12000人の研究者を雇っているCONICETを「非生産的」とし、「馬鹿馬鹿しいことを書く科学者で汚されたものを掃除する」と誓っている
・ニュージーランドが禁煙規則を無に帰す
ニュージーランドの新しい連立政権は、科学者や公衆衛生担当者が賞賛した禁煙法を破棄する計画
・バイオバンクが貴重な配列を
英国バイオバンクが50万人の全ゲノム配列を今週公開した
科学者はトウモロコシの起源を理解したと考えていた。彼らは大きなものを見逃していた
Scientists thought they understood maize’s origins. They were missing something big
遠い昔に失われた野生の親近種由来遺伝子がアメリカでの農業の発明の契機となった可能性
世界で最も重要な作物の一つであるトウモロコシの起源は、長く科学者を悩ませてきた。約9000年前にメキシコ低地で野生の草parviglumisから栽培が始まったと考えられるようになるまで1世紀以上かかった。今回この歴史がさらに複雑になった。Scienceに二番目の野生の祖先が報告された。Mexicanaという高地の品種が、栽培開始後4000年後くらいにトウモロコシに混成した。
新たな進化史は現在の消費が古代の農家のおかげでどれだけの恩恵を受けているかを再確認する。「トウモロコシは何千年にも渡るたくさんの人の仕事の集大成である。トウモロコシがあって良かった」
-SMC NZ
新しい禁煙法が破棄される-ニュースから
New smokefree laws to be scrapped – In the News
01 December 2023
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2023/12/01/new-smokefree-laws-to-be-scrapped-in-the-news/
政府が世界初の禁煙法を破棄するつもりだというニュースが今週ニュージーランドと世界を駆け巡った。
財政担当大臣はそれが減税財源のためだという。ニュージーランドと世界の公衆衛生専門家はこれを厳しく批判した
以下リンク
-事実と科学的帰結
Truth And Scientific Consequences
By Susan Goldhaber MPH — November 30, 2023
https://www.acsh.org/news/2023/11/30/truth-and-scientific-consequences-17495
インディアナ大学公衆衛生大学院教授のDr. Shaoのメールによると、EPAのベンチマーク用量ソフトウェア(BMDS)の現在のバージョンが「極めてミスリーディングで科学的に正当化できない」という。EPAのリスク評価モデル開発に深く関わってきた科学者がEPAを公に批判するのは極めて異例のことなので、この問題をより深く探る必要がある。
以下BMDS のBayesianモデリング関数の問題
(EPAはモデルの科学的妥当性よりできるだけ小さい値を出すことを優先してるように見えている。)
-幼児用「調整乳」
Older Infant-Young Child “Formulas”
George J. Fuchs, III, et al., Pediatrics (2023) 152 (5): e2023064050.
ここ数年6-36ヶ月の乳幼児向けの「調整乳」が増加しているが名称や組成に標準はなく疑問のあるマーケティングが行われている。こうした飲料が子ども栄養に果たす役割は不確実で誤認がある。この臨床報告ではこれらについて報告、助言する
(フォローアップミルク、移行ミルク、離乳ミルク、幼児ミルク、グローアップミルク、等の名称の製品群について。基本的に1才までは乳児用調整乳で、それ以降は牛乳で良くてこの手のものは特に必要ないとされている)
-コンシューマーラボ
製品レビュー
L-シトルリンサプリメントレビュー
L-Citrulline Supplements Review
November 30, 2023
https://www.consumerlab.com/reviews/l-citrulline-supplements/l-citrulline/
非必須アミノ酸。誇大な宣伝がされているがそれほど明確な根拠はない
-SMC UK
雑食と菜食の心代謝影響を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at the cardiometabolic effects of omnivorous vs vegan diets
NOVEMBER 30, 2023
JAMA Network Openに発表された研究が、一卵性双生児で雑食と菜食の影響を調べた。
Surrey大学栄養医学部共同部長Margaret Rayman博士
要約によると完全菜食群はLDLコレステロール、空腹時インスリン濃度、体重が減った。これは予測された結果である。
この研究の弱点はサンプルサイズが小さいことであるが言及されている。言及されていない重要な論文がいくつかあるので紹介。
King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授
この8週間の研究は22組の一卵性双生児で完全菜食と雑食の心代謝リスク要因への影響を比べたものであるLDLコレステロールは予想通り完全菜食で下がったが少しで、他の試験で報告されている差より小さかった。またTMAO濃度に有意差はなかった。
Aston大学医学部登録栄養士で上級講師Duane Mellor博士
これは興味深い研究だが論文本文に参加者の食べたものや栄養についての情報がほとんどない。補遺情報を探ると菜食群は1日平均200kcal少なく食べていて、これがLDLコレステロール低下の一部を説明できる。また菜食群は食事の満足度が低い。