2023-11-13

[EU]RASFF 2023(1105-1111)

警報通知(Alert Notifications)

フルーツバーのオクラトキシンA、スペイン産有機パプリカのベンゾ(a)ピレン及び多環芳香族炭化水素(PAHs) 、ハンガリー及びイタリア産米のカドミウム、ボスニア・ヘルツェゴビナ産トウモロコシ粉末のアフラトキシン及びオクラトキシンA、スペイン産イノシシステーキの鉛高含有、フランス産ケールのラムダシハロトリン、インドネシア産ココア粉末のベンゾ(a)ピレン及びPAH高含有、イタリア産サプリメントの水酸化カリウム(KOH)高含有、ベルギー産粉末フェンネルのクロルピリホス、レバノン産クミンのピロリジジンアルカロイド超過、フランス産乾燥ショウガ粉末のクロルピリホス・カルボフラン及びフィプロニル、

注意喚起情報(information for attention)

中国産紙皿のフタル酸エステル類、ドイツ産ラベージ全葉のピロリジジンアルカロイド、中国産紙皿のフタル酸エステル類の溶出、米国産きれいな大きさのピーナッツのアフラトキシンB1、エジプト産酢漬けのカブの着色料アゾルビン(E122)の未承認使用、中国産シリコーン製ヘラの揮発性成分高含有、米国産ピスタチオカーネルのオクラトキシンA、トルコ産ポピー種子のアヘンアルカロイド(モルヒネ及びコデイン)、アルバニア産ゼニアオイの葉のクロルピリホス、トルコ産白ブドウのイプロジオン、エジプト産マンゴーのクロルピリホス、インド産冷凍赤唐辛子のカドミウム、ウクライナ産飼料用醸造用穀物のクロチアニジン及びテフルトリン、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA(複数あり) 、米国産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホスメチル、インド産コリアンダー種子のイミダクロプリド及びクロルピリホス、インド産クミン種子のアセタミプリド・カルベンダジム・クロルピリホス・クロチアニジン・イミダクロプリド・ピコキシストロビン・チアメトキサム及びトリシクラゾール、インド産クミン種子のスピロテトラマト・アセタミプリド・カルベンダジム・クロルピリホス・クロチアニジン・ジノテフラン・イミダクロプリド・クレソキシムメチル・メタラキシル・ピコキシストロビン・プロピコナゾール・チアメトキサム・チオファネートメチル・トルフェンピラド及びトリシクラゾール、インド産カルダモンのアントラキノン、インド産カルダモンのイミダクロプリド・メタラキシル・キナルホス・テブコナゾール及びチアメトキサム、ベトナム産ティラピアの(ロイコ)マラカイトグリーン、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、中国産個別急速冷凍(IQF)角切りタマネギのチアメトキサム、トルコ産生鮮ペッパーのシフルメトフェン・ホルメタネート・クロルピリホスメチル及びマラチオン、パキスタン産米のクロルピリホス(複数あり)、中国産鶏肉製品の塩素酸塩(複数あり)、中国産ウーロン茶のジメトモルフ、ウガンダ産トウガラシのプロフェノホス、エジプト産バンレイシのクロルピリホスエチル及びイミダクロプリド、ブラジル産ココナッツ飲料の安息香酸ナトリウム(E211)及びピロ亜硫酸ナトリウム(E223)未承認、ケニア産粉末コーヒーのオクラトキシンA高含有、トルコ産乾燥オレガノのピロリジジンアルカロイド、エジプト産バンレイシのクロチアニジン・メソミル及びチアメトキサム、香港産ヒマワリ種子スナックの未承認添加物(E 952)、ブラジル産肉軟化剤の未承認添加物(E100)、ブラジル産キャッサバのファロファとタピオカビスケットの未承認添加物(E 150d, E 320, E 321;及び E 110)、ブラジル産ジロ缶詰の未承認新規食品、スリランカ産ササゲのフェノブカルブ、

 

[EU] SCCS予備的意見に意見募集

サリチル酸ヘキシル

Hexyl Salicylate (CAS/EC No. 6259-76-3/228-408-6)

9 November 2023

https://health.ec.europa.eu/publications/hexyl-salicylate-casec-no-6259-76-3228-408-6_en

2024年1月12日まで

各種消費者製品の香料成分

ECHAが生殖毒性カテゴリー2(胎児への傷害性疑い)および皮膚感作カテゴリー1に分類している。(サリチル酸が生殖毒性カテゴリー2なので)

問題は内分泌攪乱物質かどうか、でデンマーク内分泌攪乱センターが2017年にサリチル酸がEUの内分泌攪乱物質の定義にあうと報告しているが根拠は弱い。この申請で申請者はサリチル酸が内分泌攪乱作用機序により有害影響を誘発する決定的データはないと結論していてSCCSはそれに同意している

 

[FSA] Our Food 2022:英国全体の食品基準に関する年次レビュー

Our Food 2022: An annual review of food standards across the UK

8 November 2023

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/FS%20AnnualReport2022-accessible_for_web.pdf

英国食品基準庁(FSA)とスコットランド食品基準庁(FSS)は、食品基準の詳細なレビューである「Our Food 2022:英国全体の食品基準に関する年次レビュー」を発表した。本報告書では、2022年の英国の食品基準が改善、低下あるいは現状維持かについて調べている。本報告書では、以下の基準について考慮している。

食品と飼料の安全性(アレルゲン管理を含む)-製品が安全に消費できること、飼料の場合はフードチェーンへの導入が安全であることを保証することである。安全基準の提案には、FSAやFSSのリスク評価者やより広範な専門家からの助言、消費者がリスクを受け入れられるかどうかを決定する原則など、多くの要素が考慮される。

消費者を支援し、保証するその他の基準-産地と信頼性、生産基準(例えば、動物福祉と持続可能性)、組成と栄養成分、食品の表示と広告、消費者が自分にとって重要な価値観に基づいて情報に基づいて選択することを可能にするその他の情報が含まれる。

本報告書は4章で構成され、フードシステムに影響を与える要因に焦点を当てている。

The nation’s plateでは、食品価格のインフレやその他の生活費の圧力が消費者の選択と行動に影響を与えた可能性について調べた。2022年は、食料品価格が上昇し、消費者の家庭の食料支出全体は、パンデミック時の支出増を反映している可能性もあるが、より多くの生活費負担により食費を圧迫している可能性も高く、2021年と比較して6.9%減少した。

Going globalでは、2022年の食品輸入のパターンの変化を調査した。フードシステムは、EU域外からの商品の安全性に変化があることを示していないが、英国は、特定の国からの製品の残留農薬やその他の毒素についての懸念に対応するため、国境での検査を強化している。又、FSAとFSSは、新たな自由貿易協定(FTA)の法的な食品安全保護について、政府に助言を続ける。

Keeping it cleanでは、様々な食品及び飼料事業における食品衛生基準に関する最新の入手可能なデータを考慮する。食品事業者においてもコストの上昇はあるが、最新の検査データでは、食品衛生基準の遵守の低下にはつながっていない。2022年末の最新の検査データでは、大多数の食品事業者が、食品衛生基準を満たしていた。しかし、英国全土で食品基準や食品法担当官のポストが削減されており、食品の信頼性、成分、情報基準に関する重要なチェックを実施するための地方当局の能力が更に課題である。

Safe and soundでは、FSAとFSSが収集したデータと情報をまとめ、購入する食品の安全性と真正性を評価する。報告書の食品事故と食品由来疾患のアウトブレイクの分析、FSA、FSS、Defraが実施した全国サンプリング調査の結果及び食品犯罪に関する入手可能な情報は、2022年の食品の安全性と信頼性の基準の大きな変化を示唆していない。しかし、アレルゲンに関連した食品成分表示の違反が続いていることを懸念している。対処するためには、地方自治体や食品企業との更なる協力が必要である。

 

[FDA]リコール

-WanaBana社は高濃度の鉛のため、WanaBana、Weis及びSchnucksのApple Cinnamon Fruit Purée Pouches & Cinnamon Apple Sauceをリコールする

WanaBana Recalls WanaBana, Weis, and Schnucks Apple Cinnamon Fruit Purée Pouches & Cinnamon Apple Sauce Due to Elevated Lead Levels

November 09, 2023

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/wanabana-recalls-wanabana-weis-and-schnucks-apple-cinnamon-fruit-puree-pouches-cinnamon-apple-sauce

情報更新。WanaBana USAは、製品の特定のユニットで検出された高濃度の鉛のため、WanaBana Apple Cinnamon Fruit Pureeパウチのすべてのロットを自主的にリコールする。

 

- Grandy Organics Cancelsは、Gluten Free Honey Oat Granolaのリコールを中止する。第三者機関のココナッツの存在識別検査に誤りがあった。

Grandy Organics Cancels Recall of Gluten Free Honey Oat Granola. Third Party Laboratory Error Resulted in Falsley Identifying Presence of Coconut

November 09, 2023

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/grandy-organics-cancels-recall-gluten-free-honey-oat-granola-third-party-laboratory-error-resulted

リコールの訂正。Grandy Organicsは、FDAと協力して、検査の不備と結果に誤りが生じ、Gluten Free Honey Oat Granolaのリコールを取り消した。製品は安全に消費できると判断された。

 

[ヘルスカナダ]助言

-まとめ買い用のラベルのないHerbalandブランドのグミビタミン及びサプリメントは、深刻な健康リスクをもたらす可能性がある

Unlabelled Herbaland brand gummy vitamins and supplements sold in bulk may pose serious health risks

2023-11-10

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unlabelled-herbaland-brand-gummy-vitamins-and-supplements-sold-bulk-may-pose-serious

 Herbaland Naturals Inc.は、まとめ売りで販売しているHerbalandブランドのグミビタミン及びサプリメントを誤って摂取(例えば、過剰摂取)すると、特に子供や妊娠中の人に深刻な健康リスクをもたらす可能性があるため、すべてリコールする。製品は、必要な表示がほとんど又は全くない状態で販売されている。

 

[MPI]公衆衛生警告:Northland及びEast Capeの貝類バイオトキシン警告

Public health warning: shellfish biotoxin alert for Northland and East Cape

10 November 2023

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/public-health-warning-shellfish-biotoxin-alert-for-northland-and-east-cape/

ニュージーランド食品安全はNorthland東海岸で貝類の採取や採れた貝類の消費を控えるよう公衆衛生警告を発した。採取したイガイのサンプルで、麻痺性貝毒のレベルが安全基準値を超えた。

 

[TGA]リコール

Recall: BioCeuticals Zinc Drops

10 November 2023

https://www.tga.gov.au/safety/product-recalls/recall-bioceuticals-zinc-drops

FIT-BioCeuticals Pty Ltdは、製品中の液体から亜鉛が分離され、一貫性のない用量が服用される可能性があるため、BioCeuticalsの液体亜鉛の2バッチをリコールしている。

 

[HK]CFSは包装済み及び非包装食品中の工業的に生産されたトランス脂肪酸含有量に関するリスク評価研究結果を発表する

CFS announces risk assessment study results on industrially produced trans fatty acids content in prepackaged and non-prepackaged food

Thursday, November 9, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20231109_10612.html

食品安全センター(CFS)は包装済み及び非包装食品中のトランス脂肪酸(IP-TFA)含有量に関するリスク評価研究結果を発表した。結果は、149食品サンプルのうち143サンプル(96%)のIP-TFAレベルが、世界保健機関(WHO)のガイダンス基準の総脂肪2 g/100 g未満であり、6サンプル(4%)が基準を上回った。

 

[HK]CFSは食品安全命令に違反した疑いのある日本から輸入された水産物及び果物製品を調査する

CFS investigates suspected cases of breaching Food Safety Order on aquatic product and fruit imported from Japan

Friday, November 10, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20231110_10618.html

CFSは日本から輸入された食品を検査した際に規制対象都道府県からの水産物及び果物製品が発見され、当該輸入業者に関連する食品安全命令の違反の疑いがあると発表した。

 

[CCDC]China CDC Weekly, Vol 5, No. 45, 2023

https://weekly.chinacdc.cn/fileCCDCW/journal/img/cover/c6516f8f-d97f-497c-82dd-ed2a4ca3ce98.pdf

糖尿病特集

プレスリリース

Media Briefings for China CDC Weekly, Vol 5, No. 45, 2023

https://weekly.chinacdc.cn/news/media-briefing/a74ba54f-0c4e-4a17-8013-2d58388d3bfc_en.htm

・糖尿病患者と糖尿病ではない人の運動の比較と影響要因-中国2020-2021

糖尿病の人の多くは推奨される運動量を満たさず、糖尿病の人の方が運動量が少ない。運動量が少ない可能性が高いのは、田舎に住む、教育レベルが中程度、被雇用者、睡眠時間がない

・高齢者での糖尿病管理と合併症に与える歩数の影響-江蘇省、中国2020-2022

毎日の歩く歩数の増加は糖尿病管理と合併症に良い影響を与える

・赤肉と加工肉摂取に関連する糖尿病リスクの用量反応メタ解析-アジア人集団、2006-2021

加工肉摂取と糖尿病リスク増加に直接関連がある。また非加工の赤肉の摂取と糖尿病にはU字型の関連があった

(赤肉1日50gくらいのところが底に見える、日本人の平均摂取量そのくらいでは)

・中国人における糖尿病と心血管系合併症のリスク要因

白人集団ではインスリン抵抗性が主な糖尿病誘因であるのに対して東アジア人ではβ細胞機能不全がより重要であることが示唆されている。また肥満も重要なリスク要因であるが、他に加齢に伴うリスク要因と遺伝子環境相互作用も重要

 

[VKM]飼い猫:生物多様性へのリスクと動物福祉

Domestic cats: the risk to biodiversity and animal welfare

10.11.2023

https://vkm.no/english/riskassessments/allpublications/domesticcatstherisktobiodiversityandanimalwelfare.4.33a2fb6d17781c2a9c8b3f46.html

重要なメッセージ

猫を飼うことは、ノルウェーの生物多様性に負の影響を与えるリスクが高い

ノルウェーには69万から87万頭の家猫がいると推定されている。そのリスクを評価した。

猫は鳥類や哺乳類を年に2100万から6800万殺していると推定した。そのため結論は猫を飼うことはリスクが高い。

リスク削減対策としては戸外の猫囲いを使う、あるいは猫はつなぐ。

(そもそも動物の福祉として猫に戸外で狩りをさせる必要があると規定していることがおかしい。完全屋内飼いでいいのに。それはともかく報告書に野生生物をくわえたやたら毛並みのいい猫の写真が複数。猫のおかげで農家は殺鼠剤の使用が減る、とか嘘だと思うし家畜飼ってるところに猫を自由に出入りさせるのは良くないはず。いろいろ疑問が多く、欧州の動物福祉のおかしなところが如実に出ている印象。)

 

論文

-消費者に直接販売されるテストステロン療法プラットホームでの、ガイドラインに従わないケア

Guideline-discordant care among direct-to-consumer testosterone therapy platforms.

Dubin JM,et al.,

JAMA Internal Medicine 182:1321-1323, 2022

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2799297

勃起不全、男性型脱毛症、男性不妊のような健康問題は男性が対面で医師に相談したがらないためオンラインで消費者に直接販売されるプラットホームが拡大している。近年はテストステロン療法が急増している。しかしテストステロン療法にはリスクもあるため、これらがガイドラインを順守しているかどうか調べた

(ほんの僅かでもホルモン活性があれば禁止されるものがある一方で、自由診療で強力なホルモンそのものが販売されている現状。)

 

-パンデミック予防、準備、対応への信頼性の危機

A crisis of trust in pandemic prevention, preparedness, and response

Kolinda Grabar-Kitarović Joy Phumaphi

THE LANCET COMMENT| VOLUME 402, ISSUE 10414, P1730-1732, NOVEMBER 11, 2023

COVID-19パンデミックによって包括的システム改革の必要性が強調されたが、人々の不信への対応を欠いては効果的にならない。信頼構築には簡単な解決法はない。

 

-研究を再現性あるものにする方法:心理学プロトールが86%の成功率

Natureニュース

How to make research reproducible: psychology protocol gives 86% success rate

09 November 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-03486-5

実験心理学の4つのグループが、優良規範に従うことでお互いの結果を再現できた

Nature Human Behaviourに発表された結果は社会科学の全てがゴミではないことを示す政治的メッセージである

 

High replicability of newly discovered social-behavioural findings is achievable

Nature Human Behaviour (2023)

https://www.nature.com/articles/s41562-023-01749-9

厳密さを増すために:確認試験、大きなサンプルサイズ、事前登録と方法論の透明性

 

その他

-保存料は真菌との戦いにおける我々の仲間

The Right Chemistry: Preservatives are our ally in the war against fungi

Joe Schwarcz  Published Nov 10, 2023

https://montrealgazette.com/opinion/columnists/the-right-chemistry-preservatives-are-our-ally-in-the-war-against-fungi

一部に保存料のリスクが微生物汚染のリスクより大きいと考える人がいる。それは間違っている

動画つき

 

-心疾患にゴキブリ、蠍、テレピン抽出物?

Cockroach, scorpion and turpentine extract for heart disease?

Joe Schwarcz PhD | 10 Nov 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking/cockroach-scorpion-and-turpentine-extract-heart-disease

最近メディアが、奇妙な動植物の抽出物混合物が心臓発作犠牲者に有用かもという中国での研究に夢中になった

心臓発作の後、医者がニンジン・蠍・ゴキブリ・蛭・シャクヤク・白檀・テレピン抽出物のカプセル(Tongxinluo)を処方したらどう思う?あなたは疑わしく思うだろうが、1899年の中国の心発作の患者はさらなる合併症を予防するためそれを処方された。そしてそれを再現しようとした実験が行われ幾分かの利益があると有名雑誌(JAMA)に報告された。

マラリアの薬アルテミシニンが伝統薬の中から発見されたように、この混合物からいつか有効成分が同定されるだろうか。

 

-ノー、中国伝統薬は科学的に支持されてはいない

No, Traditional Chinese Medicine Has Not Been Vindicated by Science

Jonathan Jarry M.Sc. | 10 Nov 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking-health-and-nutrition/no-traditional-chinese-medicine-has-not-been-vindicated-science

TCMが科学的かどうかをみるためにビッグデータが使われたが、その研究結果はTCMの信じがたさを忘れさせるものであってはならない

South China Morning Postが11月3日に「中国伝統薬は、現代科学の始まる3000年前からの、複雑なタンパク質のネットワークに基づくことを科学者が発見した」という黙しの記事を出した

以下Science Advancesに発表された論文の解説

(問題の論文でアリストロキア酸を含む植物を腹部膨満に有効としていて多くの被害者が出ていることは無視しているあたりがいかにも)

重要なメッセージ

-新しい研究を行った人達はTCMの科学的基礎を発見したと主張している

-膨大なデータを使って、彼らは症状とタンパク質とTCMで使われる薬草の処方に、偶然以上の関連があるかどうかを調べた

-この理論的検討はTCMのあり得なさでバランスをとる必要がある:そのハーブは多様な混合物でその医療はつじつまが合わず、20世紀半ばに毛沢東によって医療の一部の組み入れられた。毛沢東自身は個人的にその妥当性を信じていなかったにも拘わらず。

 

-メキシコのGMトウモロコシ禁止の迷路を航行する

Navigating the Ma(i)ze of Mexico’s GM Corn Ban

By Gabriella Beaumont‐Smith  OCTOBER 20, 2023

https://www.cato.org/blog/navigating-maize-mexicos-gm-corn-ban

 

-SMC NZ

Siouxsie Wiles裁判に-ニュースから

Siouxsie Wiles goes to court – In The News

10 November 2023

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2023/11/10/siouxsie-wiles-goes-to-court-in-the-news/

Siouxsie Wiles准教授とオークランド大学の裁判が始まった

この裁判はメディアの注目を集めている。

Wiles准教授は、Covid-19パンデミック中の彼女の発言に対して膨大な脅迫をうけていたが大学が彼女を守らなかったと主張している

各種メディア報道へのリンク

(反ワクチン勢からの攻撃に対して、大学がやったことは彼女を守ることではなく黙らせることだった、といった感じ。ただ過激な人達から守るためにあまり目立つなという助言もありかもしれないのでよくわからない。反ワクチンがやたら過激なのは日本からは想像困難。NZは政府の対応も厳しかったから反発も強いのかもしれない。何が正解なのかはほんとうに難しい)