2023-10-16

[TGA]TGAはニューサウスウェールズ州で7万個の電子タバコを押収

TGA seizes 70,000 vapes in NSW

9 October 2023

https://www.tga.gov.au/news/media-releases/tga-seizes-70000-vapes-nsw

2023年9月28日、オーストラリア保健省薬品・医薬品行政局(TGA)は、シドニーの2つの保管庫に令状を執行し、推定末端価格210万ドル以上の7万個以上の電子タバコ製品を押収した。

TGAの令状は、未承認のニコチン電子タバコ製品の輸入疑惑に対する現在進行中の調査の一環で執行された。押収製品は、オーストラリア薬品・医薬品登録制度(ARTG)に登録されていない、あるいは登録が免除されている処方薬であると主張されている。

オーストラリア国境警備隊(ABF)は令状活動とTGAの進行中の調査を支援した。

この製品は指定されたその他の危険な成分をTGAの研究所で検査される。TGAが承認した経路で輸入または供給されていないニコチン電子タバコ製品は、TGAの研究所による多くの検査で、危険な表示されていない化学物質を含むことがわかり、重大な公衆衛生リスクをもたらしている。

虚偽または承認されていない薬品・医薬品の違法な輸入や供給に対する罰則は、5年以下の懲役及び/又は125万ドル以下の罰金である。

2023年5月2日、保健・高齢者介護大臣は、オーストラリア政府は違法電子タバコ製品の供給と戦うために強硬措置を講じると発表した。2023年8月と9月に、TGAは、ニューウェールズ州とクイーンランド州の複数の施設から、合計末端価格390万ドルとなる13万個以上の電子タバコ製品を押収した。

TGAは違法ニコチン電子タバコ製品の輸入を阻止するために、ABFと引き続き協力していく。

消費者は、ニコチン電子タバコ製品は処方箋のみの医薬品であることを再認識すること。

処方薬などの適切な治療の選択肢は、医師と患者の間で相談してのみ決めるべきである。これらの製品はあなたに合わないかもしれず、それらの違法購入した製品は、偽装品あるいは表示されていない危険な有効成分が含まれる可能性がある。

薬品・医薬品に関して違反を疑う場合、違法または疑わしい行為や違反を疑う広告をオンラインでTGAに報告することができる。

 

[EU]RASFF 2023(1008-1014)

警報通知(Alert Notifications)

フランス産飼料用モロコシのブタクサの種子高含有、フランス産乳児用ミルクの3-MCPD、英国産ダイエタリーサプリメントのビタミンB6高含有、ホンジュラス産有機コーヒー生豆のクロルピリホス、ドイツ産飼料用炭酸カルシウムの鉛及びヒ素、サウジアラビア産ベジタブルギーのグリシジル脂肪酸エステル、中国産細長いゼリーの未承認食品添加物 (E407、E410、E415)、台湾産細長いゼリーの未承認食品添加物 (E407、E410)、アルゼンチン産煎りゴマ種子のアフラトキシン、ポーランド産冷凍赤ピーマン角切りのカドミウム、イタリア産紙皿の光開始剤(1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)の溶出、チェコ共和国産ポピー種子のアヘンアルカロイド高含有、スロバキア産ポピー種子のモルヒネ高含有、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産生鮮蟠桃のジフェノコナゾール・ラムダシハロトリン及びテブコナゾール、中国産海藻サラダのヨウ素高含有、エジプト産濃縮トマトのクロルフェナピル・クロルピリホス及びジフルベンズロン、米国産ピーナッツのアフラトキシンB1、中国産冷凍海藻サラダのヨウ素高含有、トルコ産ピザボックスの光開始剤(1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)・4-メチルベンゾフェノン・鉛・フタル酸ジブチル・フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)・フタル酸ジイソブチル・フタル酸ジイソデシル及びフタル酸ジイソノニルの溶出、ベルギー産乳幼児用餅の多環芳香族炭化水素、スペイン産桃のフェンチオン、スペイン産土鍋のヒ素・リチウム及びマンガン、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産バスマティ玄米のクロルピリホスエチル及びトリシクラゾール、トルコ産生鮮ザクロのシペルメトリン、中国産コーヒーカップの未承認物質(天然もみ殻繊維及びBPAフリーポリプロピレン)、トルコ産クミン粉末のピロリジジンアルカロイド、トルコ産菓子のE171の未承認使用、インド産米のイミダクロプリド・チアメトキサム及びトリシクラゾール、フィリピン産ピーナッツバターのアフラトキシンB1、中国産卵の銅、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、中国産茶のマトリン、パラグアイ産マテ茶のアントラキノン、米国産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、エジプト産冷凍ピーマンのクロルフェナピル・クロルピリホス・フェナミホス・メソミル・プロフェノホス・プロパルギット及びテトラメトリン、中国産新規食品調理済みタケノコ(ダイサンチク)、米国産殻付きピスタチオのアフラトキシン、インド産殻付きピーナッツのアフラトキシン、エチオピア産アラビカ天然コーヒーの2,4-D 、台湾産風味付き飲料の未承認添加物、インド産解凍塩漬け牛のケーシングの禁止物質ニトロフラン(代謝物質)ニトロフラゾン(SEM)、インド産フレーク状シリアル入り調理食品の未承認新規食品ヤママツゴケ(parmotrema perlatum) 、トルコ産レモンのブプロフェジン、

 

[BfR]皮膚アレルギー:非動物実験法の開発に役立つ新しいデータベース

Skin allergies: New database helps develop non-animal test methods

10 October 2023

https://www.bfr.bund.de/cm/349/skin-allergies-new-database-helps-develop-non-animal-test-methods.pdf

市販される前に、化学物質は健康への有害影響の可能性がないか検査しなければならない。理想的には、使用される検査方法は動物実験を伴うべきではない。これは、ある物質が皮膚アレルギーを引き起こす可能性があるかどうかという問題にも当てはまる。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)とUS NICEATM(NTP代替毒性試験法評価センター)の研究者チームが、米国の他の研究者とともに、アレルギー性皮膚反応に関する包括的なデータベースを発表した。このデータベースには、ヒト被験に対応する試験の結果が含まれている。この情報をベンチマークとして、新しい非動物実験法の正確性(精度)を確認し、向上することが可能である。研究者らはこれを科学雑誌「Archives of Toxicology」(https://link.springer.com/article/10.1007/s00204-023-03530-3)で報告している。

データベースに関して、研究者らは皮膚試験に関する合計1,555の文献と報告書を評価した。また、数十年前の研究の科学的な質を確認し、分類する必要があった。現在、1,366種類の化学物質がリスト化されているが、試験方法にもよるが、そのうちの3分の1から4分の1が試験でアレルギー反応を引き起こした。物質の同定と化学構造に関する情報も含まれる。以下、データベースは自由に入手できる: (https://ntp.niehs.nih.gov/whatwestudy/niceatm/test-method-evaluations/skin-sens/hppt)

化学物質によるアレルギー性皮膚反応(アレルギー性接触皮膚炎)の特徴は、かゆみ、ときに痛みを伴う炎症である。この反応の前には必ず、患者を感作させ、アレルギーの引き金となった物質との以前の接触がある。このような物質を遅れずに認識するために、伝統的にマウスやモルモットで実験が行われている。ヒトでの対応する試験では、まず皮膚の小さな部分を化学化合物に繰り返し暴露させる。より長い時間をあけて、その物質を再び塗布し、アレルギーが誘発されるかどうかを調べる。

科学的及び倫理的な懸念により、マウス及びヒトに対するこのような実験(in vivo)から移行する傾向が強まっている。代替法としては、例えば、細胞及び組織培養の実験(in vitro)及びコンピュータ計算(in silico)がある。これらの方法の組み合わせも可能である(defined approaches(確定方式))。それらの信頼性を証明するためには、既に実施されているin vivo研究の情報と比較しなければならない。目標は、非動物実験が同等の精度で化学物質の可能性のある有害影響を予測できることである。ここに示された広範で独立してレビューされ維持される参照データベースは、この点で重要な役割を果たす。

詳細:

https://factor.niehs.nih.gov/2023/10/science-highlights/chemical-safety-testing-database

 

[FSS]保護者向けグリセロールとスラッシュアイス飲料に関する5つの事実

Five facts about glycerol and slush ice drinks for parents

9 OCTOBER 2023

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/five-facts-about-glycerol-and-slush-ice-drinks-for-parents

スラッシュアイス飲料は消費者に広く販売されているが、スコットランド食品基準庁(FSS)と英国食品基準庁(FSA)は最近、4歳以下の子どもに販売すべきではないという新しい自主的なガイダンスを業界向けに発行した。

1.子どもがスラッシュアイス飲料を飲んでも安全か?

4歳以上の子どもは、スラッシュ飲料を飲んでも有害影響を受ける可能性は低いと考えられている。これは、グリセロールの影響が体重に関係しているからである。

2.FSSはグリセロールスラッシュアイス飲料について子供に関し何を助言しているか?

幼児が過剰な量のグリセロールに暴露されるのを防ぐために、FSSは次のように助言している:

スラッシュアイス飲料は、4歳以下の子どもに販売すべきではない。

無料おかわりキャンペーンは、10歳未満に提供すべきではない。

3.グリセロール中毒の症状は何か?

FSSとFSAは、2021年と2022年に、スラッシュアイス飲料の過剰摂取によるグリセロール中毒のために子どもが入院した2つの事例を認識している。

非常に高レベルの暴露(典型的には、これらの製品のいくつかを子どもが短時間に飲む場合)では、グリセロール中毒はショック、低血糖、意識喪失を起こす可能性がある。

4.グリセロールとは何か?

グリセロール(E422)は、液体の凍結を防ぐために、スラッシュ特性を維持する機能を持つ、スラッシュアイス飲料の製造に使用される重要な成分である。

グリセロールは一般的に低毒性であるが、短期間に大量に摂取した場合、幼児への影響が懸念される。

5.FSSは食品添加物の安全性をどのように確認するか?

食品に添加物を使用する前に、安全性を評価する必要がある。

また、以下のことを保証する:

添加物に関する科学を厳しくレビューする

法律を厳格に施行する

問題が発見された場合、措置を講じる

FSSは、添加物の安全性に合理的な疑問を抱かせるあらゆる情報を調査する。

 

[FSAI]窒息の可能性があるため、Toxic Waste Slime Licker Sour Rolling Liquid Candyのすべてのバッチをリコール

Recall of all batches of Toxic Waste Slime Licker Sour Rolling Liquid Candy due to possible choking hazard.

THURSDAY, 12 OCTOBER 2023

https://www.fsai.ie/news-and-alerts/food-alerts/recall-of-a-batch-of-toxic-waste-slime-licker

アイルランド食品安全局(FSAI)は米国産Toxic Waste Slime Licker Sour Rolling 液状キャンディをリコール。キャンディ容器の球形部分が外れ、窒息につながる可能性がある。製品写真あり。

 

[FDA]事業者向けガイダンス:輸入食品の事前通知に関するQ&A(第4版)

Guidance for Industry: Prior Notice of Imported Food Questions and Answers (Edition 4)

10/13/2023

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/guidance-industry-prior-notice-imported-food-questions-and-answers-edition-4

米国へ輸入される食品(動物用も含む)についてFDAへの提出が必要な事前通知につい

てよく聞かれることをQ&Aでまとめたガイダンス。第1版、第2版及び第3版は、それぞれ2003年12月16日、2004年5月3日及び2016年6月16日に発行された。本ガイダンス文書には、事前通知ルールの要件に関してよくある質問とその回答が記載されている。

 

[ODS]ファクトシート更新

-ヨウ素

Iodine

Fact Sheet for Health Professionals

October 13, 2023

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iodine-HealthProfessional/

 一般的な食品のヨウ素含有量に関するUSDA、FDA及びODS-NIHデータベースのリリース3.0を反映するために、「食品」サブセクションの値と表 2:特定食品のヨウ素含量を更新した。それに応じて参考資料8も更新した。https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iodine-HealthProfessional/#change

 

[MPI]公衆衛生警告:East Cape地域の貝類バイオトキシン警告

Public health warning: shellfish biotoxin alert for East Cape region

12 October 2023

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/public-health-warning-shellfish-biotoxin-alert-for-east-cape-region/

ニュージーランド食品安全はTolaga Bay地域で貝類の採取や採れた貝類の消費を控えるよう公衆衛生警告を発した。Tolaga Bayから採取したイガイのサンプルで、麻痺性貝毒のレベルが安全基準値を超えた。

 

[NSW]リコール

-Naz Pan Masala

13 Oct 2023

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/naz-pan-masala

Exim Marketing PTY LTDはパキスタン産Naz Pan Masala(パンマサラ)に禁止植物(ビンロウジ)が含まれており、リコール。製品写真あり。

 

[HK]法令違反等

-インド産の包装済み粉末白コショウから農薬を検出する

Pesticide found in prepackaged white pepper powder sample from India

13 Oct 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fa/2023_532.html

インドから輸入した包装済み白コショウ粉末のサンプルからエチレンオキシドが別の小売店から追加で検出された。食品安全センター(CFS)は小売業者に製品リコールを指示。

 

-包装済みチーズのサンプルから基準値を超える保存料を検出する

Preservative exceeds legal limit in prepackaged cheese sample

Friday, October 13, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20231013_10554.html

イタリアから輸入した包装済みチーズのサンプルから亜硝酸ナトリウムが基準値10 ppmを超え、16 ppm検出される。

 

-Rappel Conso of France-フランスにおけるConnétableブランドのエキストラバージンオリーブオイルのアンチョビフィレの塩漬け製品のヒスタミン汚染によるリコールに関する通知。

Rappel Conso of France – A notice regarding a recall of Connétable brand Filets d'anchois salés à l'huile d'olive vierge extra anchovy fillet in France due to histamine contamination.

12 October 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20231012_3.pdf

 

[DEFRA]プラスチックを含むウェットティッシュを禁止するための意見募集開始

Consultation launched to ban wet wipes containing plastic

14 October 2023

https://www.gov.uk/government/news/consultation-launched-to-ban-wet-wipes-containing-plastic

代用品は既に入手可能で、Boots, Tesco ,Aldiなどの大手小売店はプラスチックを含むウェットティッシュの販売を止めている

-プラスチックを含むウェットティッシュ:製造、供給、販売禁止の提案

Wet wipes containing plastic: proposed ban on the manufacture, supply and sale

14 October 2023

https://www.gov.uk/government/consultations/wet-wipes-containing-plastic-proposed-ban-on-the-manufacture-supply-and-sale

特に水の、プラスチックやマイクロプラスチック汚染を減らす目的で提案

2023年11月25日まで

(代用品は洗って何度も使う布、紙のトイレットペーパーに使うスプレー、竹繊維でできたウェットティッシュなど、だそう)

 

[RIVM]RIVMとEFSAは混合物リスク評価の新しい計算モデルを最適化

RIVM and EFSA optimise new calculation model for mixture risk assessment

13-10-2023

https://www.rivm.nl/en/news/rivm-and-efsa-optimise-new-calculation-model-for-mixture-risk-assessment

植物保護製品の「累積影響」あるいは「混合物毒性」の計算モデル(モンテカルロリスク評価)を開発した

報告書は以下(EFSAのサイト)

The MCRA platform for EU regulatory actions: governance, user guidance and FAIRification

https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2903/sp.efsa.2023.EN-8251

 

[COT]2023年10月17日の会合

COT Meeting: 17th October 2023

Last updated: 13 October 2023

https://cot.food.gov.uk/COT%20Meeting%3A%2017th%20October%202023

資料追加

・ビスフェノールAについての第三次暫定ポジションペーパー案

https://cot.food.gov.uk/Third%20draft%20interim%20position%20statement%20on%20bisphenol%20A

BPAについては各国が異なるHBGVを用いていて、COTは独自のBPA評価を完了するまでどれかを採用するか?

 

[USDA]APHISは遺伝子組換えを用いて開発した微生物の認可申請のためのガイド案改訂版と最初のガイド案のコメントへの対応を発表

APHIS Announces Revised Draft Guide For Submitting Permit Applications For Microorganisms Developed Using Genetic Engineering and Response to Comments on the First Draft Guide

Oct 13, 2023

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/stakeholder-messages/biotechnology-news/brs-revised-micro-organism-draftguide

改訂版

GUIDE FOR SUBMITTING PERMIT APPLICATIONS FOR MICROORGANISMS DEVELOPED USING GENETIC ENGINEERING UNDER 7 CFR PART 340

https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/draft-brs-microbe-permit-guide.pdf

コメントへの対応

RESPONSE TO COMMENTS

https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/microbe-guide-rtc.pdf

2023年3月23日からのパブリックコメントに24の個人と団体から意見が寄せられた。

 

[CCDC]中毒コントロールコレクション(2020–2023)

Poisoning Control Collection (2020–2023)

https://weekly.chinacdc.cn/fileCCDCW/cms/news/info/upload//9d4d6149-3a70-4b58-8718-d880fc13bdc8.pdf

これまでのCCDC週報の中毒報告をまとめたもの

キノコ中毒多数

他ボンクレキン酸、Millettia Pachycarpa(マメ科植物)、Anisodus tanguticus(ナス科植物)など

 

[WHO]6-23ヶ月の乳幼児の補完食のためのWHOガイドライン

WHO Guideline for complementary feeding of infants and young children 6-23 months of age

16 October 2023

https://www.who.int/publications/i/item/9789240081864

助言

1.母乳について

最大2才あるいはそれ以降まで母乳を継続

2.ミルクについて

6-11ヶ月で母乳以外のミルクを与える場合、乳児用調整乳あるいは動物の乳を与える

12-23ヶ月は動物のミルクを与えるべきでフォローアップミルクは勧めない。

3.離乳食開始時期

6ヶ月以降

4.食事の多様性

 6-23ヶ月の乳幼児は多様な食事を摂取すべき

5.不健康な食事と飲料

砂糖・塩・トランス脂肪の多い食品、砂糖入り飲料、砂糖代用甘味料は食べるべきでない、100%ジュースは制限すべき

6.サプリメントや栄養強化

 状況により強化が推奨される

7.レスポンシブフィーディング(子ども主体)

(相変わらずアレルギー関連は無視。2才以下の子どものRCTなんてそんなにないので根拠は貧弱。1才以上の子どもに母乳を継続すると虫歯の問題がありそうだというのは無視してメリットは特にない長期授乳を推奨とか、鉄欠乏へのビタミン補充の有効性は認めつつフォローアップミルクは拒否するとか、文献レビューを素直に反映していない。)

 

その他

-Natureニュース

抗肥満薬の副作用:これまでわかっていること

Anti-obesity drugs’ side effects: what we know so far

Mariana Lenharo 13 October 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-03183-3

消化管の問題

筋量への影響

リスクを計算する

ほとんどの肥満のヒトにとってベネフィットが上回る

(お金の話は除いて)

 

オーストラリアの野生のウマは「緊急」コントロールが必要:科学者は最新報告を歓迎

Australia’s feral horses need ‘urgent’ control: scientists welcome latest report

Dyani Lewis  13 October 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-03030-5

生態学者は政府の助言を称賛、しかし一部の人は殺処分を含むより堅固な対応が必要だという

(ある生態系が「自然に」壊滅しそうなときに、人間はどうするのか?何を守り何を守らないのかは結局人間の都合なので)

 

-クルクミンの問題を一掃する

Rooting Out Curcumin Problems

oe Schwarcz PhD | 11 Oct 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking/rooting-out-curcumin-problems

ターメリックに含まれる化合物クルクミンにはベネフィットがある可能性がある。しかしその使用、特に静注には、疑問がある

高コレステロール食を与えたウサギの実験で、クルクミンが血中コレステロール濃度を下げたとして、それを根拠に人間がクルクミンをとりはじめるべきだろうか?そうはならない。実験室での試験管内実験や動物実験でクルクミンサプリメントにさらなる研究の可能性が示唆されているがいまだヒトでの実証はされていない。

しかし「代替」あるいは「ホリスティック」プラクティショナー達は全く気にせず魔法の効果を宣伝し、静注まで行い、結果的に死者をだした。2017年の3月に、湿疹に悩む若い女性がクルクミン静注で心停止に至った。この悲劇は「代替」あるいは「ホリスティック」プラクティショナーがしばしば有効性の根拠のない治療を行っている事実を強調する。有効性だけではなく厳密な品質管理が行われていない懸念もある。医学の最も重要な格言「まず何よりも、害を与えてはならない」を思い出すべき。

 

-フェンタニルに触って死ぬことはないだろう

You Won’t Die from Touching Fentanyl

Jonathan Jarry M.Sc. | 13 Oct 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-critical-thinking/you-wont-die-touching-fentanyl

フェンタニルを巡る恐怖から、人々は事故で過剰摂取しているとと考えるようになっている。問題は、その症状が間違っていることだけ。

架空の警察ドラマで、フェンタニルはモルヒネの50-100倍強力な合成オピオイドで、少し暴露されただけで過剰摂取になる、と主張され、数百万人がみた。法の執行部門の人達の間で、フェンタニルは触っただけで死ぬと広く信じられている。しかしそれは本当か?

(以下長い解説)

重要メッセージ

-偶然フェンタニルに暴露されて中毒になったと立証された事例はない

-偶然フェンタニルに触ってしまったと思い込んだファーストレスポンダーの症状はフェンタニル中毒とは反対の症状である過剰興奮反応を示す。その症状はパニック発作のほうによく一致する。

-フェンタニルに触っただけで死ぬという神話には害がある:それはファーストレスポンダーがオーバードーズ患者を助けるのを遅らせ、警察官に不必要で高価な保護具を買わせ、警察官をフェンタニルに暴露させたという想像上の罪に対する厳しい判決につながる。

 

-動画

タッパーウェアの魔法を称賛

Appreciating the magic of Tupperware | The Right Chemistry

https://www.youtube.com/watch?v=4FqC9wCUNPs

第二次世界大戦中に軍事目的で重要だったポリエチレンが戦後台所用品に転用された。タッパーウェアが広く使われるようになったのはタッパーウェアパーティによる