2021-03-08

[EFSA]意見等

-規制対象製品の申請手続きのための行政ガイダンス (更新2021年)

Administrative guidance for the processing of applications for regulated products (update 2021)

EFSA Journal 2021;18(18):EN-6471 3 March 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6471

EFSAは継続的に、規制対象製品分野の支援の強化の追求、顧客指向アプローチの強化、規制対象製品ライフサイクル中の申請の支援を行っている。EFSAは34以上の様々なEU指令や規則とそれに続く39のワークフローで規制された毎年の規制対象製品の申請に関する約500の委任を登録している。これに関連してEFSAは、透明性と理解を高め、また各部門別の法律に準拠して、わかりやすい、理にかなった、体系立てられた、効率的な手続きが実行されることを確実にするために、規制対象製品の申請を処理する時に従う原則に関するこの行政ガイダンスを開発した。

この発表は以下のEFSA支援公表文書に関連している。

https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2903/sp.efsa.2021.EN-6472

https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2903/sp.efsa.2021.EN-6464

 

-すべての動物種用トラガカントガムからなる飼料添加物の安全性と有効性に関する声明

Statement on the safety and efficacy of the feed additive consisting on tragacanth gum for all animal species (Association for International Promotion of Gums)

EFSA Journal 2021;19(19):6447 2 March 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6447

添加物トラガカントガムはすべての動物種用技術的添加物(分類:技術的添加物;機能グループ:乳化剤、安定剤、増粘剤、ゲル化剤)としての使用を意図している。動物用飼料に使用される添加物および製剤あるいは物質に関するパネル(FEEDAP)は、この技術的文書の中で申請者が提出したデータを評価した。この評価の過程で、この添加物の安全性と有効性に関する意見を述べられるようにするための追加情報の必要性が確認され、申請者に通知された。要求された情報には、キャラクタリゼーションと同定、対象種での安全性、この添加物の有効性が含まれていた。申請者はこの追加情報を提出できなかった。そのため、元の文書で提出されたデータと、EFSAからの要請に対する申請者の答えがないことを考慮して、FEEDAPパネルは、すべての動物種用技術的添加物としての添加物トラガカントガムの安全性と有効性に関する意見を述べる立場にない。

 

[EU]RASFF Week 09-2021

警報通知(Alert Notifications)

イタリア産缶入り水煮ヒヨコマメの亜硫酸塩非表示(83 mg/kg)、エジプト産すりあわせたディル葉先の未承認物質クロルピリホス(0.26 mg/kg)、パキスタン産有機バスマティ玄米のアフラトキシン(B1 = 9.1 µg/kg)、中国産ナイロン製台所用品からの一級芳香族アミンの溶出(0.0348 mg/kg)、イタリア産缶入りオイル漬ツナの水銀(1.85 mg/kg)、トルコ産粉末ウルシの未承認物質エチレンオキシド(0.45 mg/kg)、トルコ産ラトビア経由レッドグレープフルーツのプロクロラズ(0.35 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.088 mg/kg)、ベトナム産オランダ経由冷凍キハダマグロロインのヒスタミン(280 mg/kg)が原因の食中毒、トルコ産マンダリンの未承認物質フェンバレレート(最大 0.091 mg/kg)およびクロルピリホス-メチル(最大 0.093 mg/kg)、トルコ酸純正ベジタブルギーのグリシジルエステル類(2950 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

イラン産グリーンレーズンの亜硫酸塩(99 mg/kg)非表示、米国産食品サプリメントの未承認成分(セレングリシン塩酸・ノコギリヤシ抽出物)、ラオス産チェコ共和国経由生鮮バジルの葉のキントゼン(0.22 mg/kg)・未承認物質クロルピリホス(0.10 mg/kg)・イプロジオン(8.4 mg/kg)・クロロタロニル(0.043 mg/kg)およびトリアゾホス(11 mg/kg)、インド産バスマティ米のチアメトキサム(0.025 mg/kg)および未承認物質トリシクラゾール(0.022 mg/kg)、オランダ産有機キャラウェイシードのビンクロゾリン(0.086 mg/kg)・ブロモプロピレート(0.058 mg/kg)および未承認物質アントラキノン(0.109 mg/kg)、トルコ産食品サプリメントのヨウ素高含有(47800 mg/kg)、エジプト産オレンジの未承認物質ジメトエート(0.056 mg/kg)、スリランカ産ササゲの未承認物質カルボフラン(0.49 mg/kg)、タイ産梅粉末入り砂糖漬マンゴーの亜硫酸塩(140 mg/kg)非表示、イタリアで解体されたポーランド産チルド馬肉のカドミウム(0.27 mg/kg)、イラン産オランダ経由毒性の可能性のあるペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、モロッコ産ポルトガル経由チルドメカジキの水銀(1.5 mg/kg)、オランダ産チルド鶏肉のドキシサイクリン(138 µg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

エストニア産有機ライ麦パンのオクラトキシンA (<0.15 to 19.07 µg/kg)、トルコ産オランダ経由塩水入りブドウの葉のシペルメトリン(0.16 mg/kg)・メタラキシル(0.083 mg/kg)・ラムダ-シハロトリン(0.14 mg/kg)・未承認物質ジチオカルバメート(3.8 mg/kg)およびイプロジオン(0.038 mg/kg)、フランス産ペット用飼料の未承認飼料添加物カンナビジオール(CBD)、オンライン販売されている食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、香港産オンライン販売されているCBDオイルの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産フェンネルシードの未承認物質クロルピリホス(0.027 mg/kg)、スリランカ産未承認新規食品シャタバリ(asparagus racemosus)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 23.7; Tot. = 25.9 / B1 = 6.3; Tot. = 7.1 µg/kg;B1 = 52.4; Tot. = 64.2 µg/kg)、インド産揚げピーナッツのアフラトキシン(B1 = 2.82 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.789 mg/kg)、エクアドル産バナナのイマザリル(0.094 mg/kg)、スリランカ産ノンアルコール飲料の未承認新規食品成分セロリ種子、中国産香港から発送したメラミン製ボウルと皿からのメラミンの溶出(5.03 mg/kg)、トルコ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.221 mg/kg)、パキスタン産チキンマサラスパイスミックスのアフラトキシン(B1 = 19.1; Tot. = 19.8 µg/kg)、パキスタン産マサラスパイスミックスのアフラトキシン(B1 = 10.6 µg/kg)、トルコ産殻付き煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 14.1; Tot. = 14.8 µg/kg)、イラン産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 20.9; Tot. = 13.4 µg/kg;B1 = 18; Tot. = 21.3 µg/kg)、トルコ産マンダリンの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.096 mg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = > 2 µg/kg)、インド産オクラの未承認物質エチレンオキシド(0.34 mg/kg;0.94 mg/kg)、イラン産香港経由殻をとったピスタチオのアフラトキシン(B1 = 34.2 mg/kg)、中国産メラミン製皿からのホルムアルデヒドの溶出(54.15; 61.88; 89.09 mg/kg)、トルコ産グレープフルーツのブプロフェジン(0.046 mg/kg)・未承認物質クロルピリホス(0.091 mg/kg)およびクロルピリホス-メチル(0.032 mg/kg)、トルコ産レッドグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.21 mg/kg)、タイ産缶入りツナのヒスタミン(1071 mg/kg)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 5.4; Tot. = 6.4 µg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 16.4; Tot. = 17.3 µg/kg)、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(0.698 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 20; Tot. = 23 µg/kg)、トルコ産ペッパーのテブフェンピラド(0.439 mg/kg)、イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 64.7; Tot. = 69.2 µg/kg)、

 

ゴマ製品のエチレンオキシドの検出:警報通知 5件、注意喚起情報 2件、フォローアップ用情報 1件

 

[HK] 法令違反サンプル結果。菜心のサンプルに基準値超過の残留農薬

Pesticide residue exceeds legal limit in Choisum sample

Thursday March 4, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210304_8550.html

菜心サンプルにクロルピリホスが1.4ppm検出された。

 

[TGA] ウェビナー:TGO110:未承認の吸入ニコチンの基準

Webinar presentation: TGO 110: Standard for unapproved vaporiser nicotine products, 4 March 2021

5 March 2021

https://www.tga.gov.au/webinar-presentation-tgo-110-standard-unapproved-vaporiser-nicotine-products-4-march-2021

TGAの未承認のニコチン吸入器製品の安全性と品質基準の提案概要について。

 

[SFA] Picard Rolled Yule Logチョコレートトンカ豆ケーキに禁止されている香料としてのトンカ豆が検出され回収措置

Recall of Picard Rolled Yule Log Chocolate Tonka Bean Cake due to presence of prohibited flavouring agent Tonka bean

4 March 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-picard-rolled-yule-log-chocolate-tonka-bean-cake-due-to-presence-of-prohibited-flavouring-agent-tonka-bean.pdf

SFAはフランス産Picard Rolled Yule Log チョコレートトンカ豆ケーキに禁止されている香料トンカ豆(高濃度のクマリン)が含まれるため回収措置。製品写真あり。

(クマリンは桜餅の香り)

 

[ヘルスカナダ] 男性用精力剤の「Harmony」は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Male sexual enhancement product “Harmony” may pose serious health risks

March 5, 2021

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75075a-eng.php

ヘルスカナダは男性用精力剤のハーブ製品「Harmony」は深刻な健康リスクを引き起こす可能性があると消費者に警告している。検査で成分に高濃度のタダラフィルが検出された。

 

[FSA] 市民科学と食品

Citizen science and food

5 March 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/citizen-science-and-food

市民科学と食品は、地域社会との関わり方を調査する新たな取り組みのプログラムの一環で、市民科学がどのように応用されているかFSAの研究分野とどう関連するか手がける。

 

[FDA]公示

-2 Own The Knight Silver 4000は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: 2 Own The Knight Silver 4000 contains hidden drug ingredients

3-5-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-2-own-knight-silver-4000-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは精力剤として販売されている2 Own The Knight Silver 4000はシルデナフィル、タダラフィルを含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-Rhino SE7EN2は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Rhino SE7EN2 contains hidden drug ingredients

3-5-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-rhino-se7en2-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは精力剤として販売されているRhino SE7EN2はシルデナフィル、タダラフィルを含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-Stiff Roxは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Stiff Rox contains hidden drug ingredients

3-5-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-stiff-rox-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは精力剤として販売されているStiff Roxはシルデナフィル、タダラフィルを含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-Titanium 18Kは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Titanium 18K contains hidden drug ingredients

3-5-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-titanium-18k-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは精力剤として販売されているTitanium 18Kはシルデナフィル、タダラフィルを含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

- SafaLab, Inc.

FEBRUARY 18, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/safalab-inc-611233-02182021

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正表示の問題。ビタミンC、アセチルグルタチオン、メラトニン、ビタミンD、セレン、ヨウ素、亜鉛、ビタミンA等の成分の製品を含む。

 

- B4B Corp.

FEBRUARY 18, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/b4b-corp-609521-02182021

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正表示の問題。茶製品を含む。

 

- Mercola.com, LLC

FEBRUARY 18, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/mercolacom-llc-607133-02182021

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正表示の問題。ビタミンC、ビタミンD、ケルセチン成分の製品を含む。

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新

Coronavirus (COVID-19) Update: March 5, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-march-5-2021

(一部)

・COVID-19関連の不正表示の未承認製品の販売のためSafaLab, Inc. 及びB4B Corp、Mercola.com, LLCに警告文書を発した。

 

[FDA]連邦裁判所はニューヨークのダイエタリーサプリメント製造業者に対し、恒久的差し止め命令に入る

Federal judge enters permanent injunction against New York-based dietary supplement manufacturer

March 04, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/federal-judge-enters-permanent-injunction-against-new-york-based-dietary-supplement-manufacturer

連邦裁判所は、CGMP違反のためニューヨークのダイエタリーサプリメント製造業者Confidence USA Inc.に対し、FD&C法違反で恒久的差し止め命令を出した。

 

[ProMED]毒クラゲ-オーストラリア:(北部特別地域)ヒト事例、致死

Toxic jellyfish - Australia: (NT) human case, fatal

2021-03-06

https://promedmail.org/promed-post/?id=8232326

Date: Fri 5 Mar 2021 Source: RTL Today [edited]

オーストラリアの10代が毒クラゲに刺されて死亡したと3月4日に当局が言う。ここ15年で初めてのケース。17才は2月22日にBamagaで泳いでいて刺され、病院に空輸され、3月1日に死亡した。オーストラリアウンバチクラゲChironex fleckeriは世界で最も毒性の高い生き物の一つである。2006年もBamagaでハコクラゲに刺されて死亡している

 

[HAS]フェンタニル200バイアル押収;薬物活動疑いで3人逮捕

200 Vials of Fentanyl Seized; Three Arrested for Suspected Drug Activities

6 MARCH 2021

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/jointcnb_fentanyl

2021年3月1日の朝、チャンギ航空貨物センターの出入国管理検疫当局がベトナムから来た「医薬品」と表示されている荷物のスキャン画像に異常を検出し、担当官が調べたところ約20mg入りのフェンタニルのバイアル200本を発見した。他にジアゼパムと表示されている錠剤3990錠、リン酸コデインと表示されている錠剤400錠、ミダゾラムと表示されているバイアル40がその荷物に入っていた。同日午後中央麻薬局がこの荷物の受取人を含む3人を逮捕した。彼らの隠れ家には約16リットルの咳止めシロップ、表示されていない4500ユニット以上の錠剤などの他の違法薬物があった。このアパートでは薬物の違法製造が行われていた

添付ファイルに写真あり

 

[USDA]USDAは遺伝子組換えを用いて開発したある種の動物の規制監視の可能性について意見募集

USDA Seeks Input on Potential Regulatory Oversight for Certain Animals Developed Using Genetic Engineering

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/stakeholder-messages/biotechnology-news/ge-animal

2020年12月28日から2021年2月26日まで行われた意見募集をさらに60日間

 

[EPA]EPAはフッ素化容器からのPFAS汚染を示す試験データを発表

EPA Releases Testing Data Showing PFAS Contamination from Fluorinated Containers

03/05/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-releases-testing-data-showing-pfas-contamination-fluorinated-containers

蚊コントロール製品が包装・販売されている容器のPFAS関連データを公表。さらにこの汚染源の可能性のある問題の性質を明らかにして対応するための次のステップを発表。

フッ素化HDPE(高密度ポリエチレン)コンテナ

Per- and Polyfluoroalkyl Substances (PFAS) in Pesticide Packaging

https://www.epa.gov/pesticides/pfas-packaging

容器の安定性向上目的で内側と外側をフッ素処理しているとのこと

容器の容量は2.5ガロン、30ガロン、55ガロン

リンス液から8種類のPFASが20-50 ppb

 

[FTC]FTCは詐欺的に宣伝していたCBD製品の販売業者に最終行政同意命令を承認

FTC Approves Final Administrative Consent Orders against Sellers of Deceptively Marketed CBD Products

March 5, 2021

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2021/03/ftc-approves-final-administrative-consent-orders-against-sellers

パブリックコメントを経て、FTCは全国にカンナビジオール(CBD)製品を販売していた6業者に最終行政同意命令を承認した。

1) Bionatrol Health, LLC; 2) Epichouse LLC (First Class Herbalist CBD); 3) CBD Meds, Inc.; 4) HempmeCBD; 5) Reef Industries, Inc.; および 6) Steves Distributing, LLC

がんや心疾患、高血圧、アルツハイマー病などを治療できると根拠の無い宣伝をしていた

 

[NASEM]世界を持続可能に食べさせるための課題

The Challenge of Feeding the World Sustainably

(2021)

https://www.nap.edu/catalog/26007/the-challenge-of-feeding-the-world-sustainably-summary-of-the

2020年3月5-6日に開催された持続可能な農業に関するUS-UK科学フォーラムの概要

精密農業、作物の回復力、生物多様性保持、廃棄削減、食生活の多様性のために現在のアプローチはどうなっているかを示す。悲観論と楽観論の両方があり、今のまま続けることはできないことでは一致した。解決法は明確なのに実施されていない、良い結果を出せるかどうか対策のバランスをとるのが難しい、など立場によっていろいろ。全体として、持続可能な解決方法は文脈依存的で、資源の利用可能性などによる。

(土を耕すことが肥料と農薬に並び明確な害として指摘されている。有効な解決策の一つが肉を食べる量を減らすことと廃棄を減らすこと)

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update March 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

女性の歴史月間、環境発がん要因、臓器チップ、計算機毒性学、等

 

論文

-食糧安全保障:穀物処理に照射とエッセンシャルオイル燻蒸

Food security: Irradiation and essential oil vapors for cereal treatment

5-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/indl-fsi030421.php

Radiation Physics and Chemistryに発表された研究によると保存されているコメに影響する昆虫を殺すのにユーカリとティーツリーエッセンシャルオイルを加えると放射線の有効性が向上する

(それってエッセンシャルオイルを使っているヒトは自然放射線の悪影響が強く出るということ?)

 

-研究が持続可能な燃料と食品としての干ばつ耐性作物のオプンティアを示す

Study shows cactus pear as drought-tolerant crop for sustainable fuel and food

5-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/uonr-ssc030521.php

暑さに強く少ない水で育つOpuntia spp.の野外試験の結果をGCB Bioenergyに発表

 

-COVID-19死亡には、高齢に次いで知的障害が大きなリスク要因である

After old age, intellectual disability is greatest risk factor for death from COVID-19

5-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/tju-aoa030521.php

New England Journal of Medicine (NEJM) Catalystに発表された米国の研究。

 

-腸内菌類相が加工食品の代謝に影響する

The gut mycobiome influences the metabolism of processed foods

5-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/uoaa-tgm030521.php

ヒトマイクロバイオーム研究は主に細菌に集中していて、ウイルス、原生生物、古細菌、真菌は概ね無視されている。Communications Biologyに発表された新しいマウス研究は、小腸の真菌コミュニティー代謝への役割を示した。

 

-新しいLancetシリーズは過去10年の母子栄養不良の進捗状況がミックスしていることを示す

New Lancet series shows mixed progress on maternal and child undernutrition in last decade

7-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/g-nls030521.php

Lancet母子栄養不良対策進行状況シリーズ

COVID-19の悪影響を取り返すために対応を呼びかける

 

-微量の幻覚剤は気分が良くなる、しかしプラセボでも、普通でない「自己盲検」試験が発見

Scienceニュース

Traces of psychedelics make you feel good, but so does placebo, finds unusual ‘self-blinding’ study

By Cathleen O’GradyMar. 5, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/03/traces-psychedelics-make-you-feel-good-so-does-placebo-finds-unusual-self-blinding

LSDやマジックマッシュルームなどを極微量使用すると、創造性があがったり精神的健康状態が良くなったりすると報告する人々がいる。しかしこれらのマイクロドーズ(微量)-通常有効量の10%以下-は本当に精神に利益があるのか?この質問に答えようとしても規制対象薬物でのRCTは難しい。そこで研究者らは次善策としてマイクロドーズが効くと主張している人たちにその薬物をカプセルに入れて隠し、空っぽのカプセルと混ぜて与える「自己盲検」試験を行った。その結果心理学的幸福は明確に上がった-薬物でもプラセボでも。「利益は現実にある。ただしそれは薬理学的影響では無い」

eLife

(幻覚剤を一般人に投与するような試験計画は普通は倫理委員会が通さないだろう)

 

-2011東北災害:それから10年

The 2011 Tōhoku disaster: 10 years on

Justin McCurry

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10277, P866-867, MARCH 06, 2021

地震と津波が日本の東北海岸を襲ってから10年経ったが、健康の専門家はまだ健康影響を評価中である。Justin McCurryが報告する。

Masaharu Tsubokuraによる避難による健康影響の話。甲状腺がんについてはIAEAとグリーンピースを併記。中京大学Masatsugu Tsujii。災害後の自殺者240人と紹介

(なんでグリーンピースのスクリーニングを続けるべきという主張なんかをIAEAと同格に扱うんだろう)

 

-淡水性ラン藻Aphanizomenon flos-aquae含有ハーブサプリメント使用後の落葉状天疱瘡

Pemphigus foliaceus following use of herbal supplement containing Aphanizomenon flos-aquae.

Kim J, , et al.

Int J Dermatol. 2020 May;59(5):e171-e173.

テキサス

 

-中国淮南ハイリスク地域でのトウモロコシ粉摂取、アフラトキシンB(1)暴露、食道前がん病変:症例-対照研究

Corn Flour Intake, Aflatoxin B(1) Exposure, and Risk of Esophageal Precancerous Lesions in a High-Risk Area of Huai'an, China: A Case-Control Study.

Wang S, et al.

Toxins (Basel). 2020 May 6;12(5):299.

食品中のAFB1の濃度と血清AFB1-アルブミン付加体を定量。トウモロコシ粉の摂取は血清AFB1-Alb濃度と関連し、食道前がん病変リスク増加とも関連した。

 

-ラテンアメリカでのハーブおよびダイエタリーサプリメント誘発性肝障害のプロフィール:公表されている報告のレビュー

Profile of herbal and dietary supplements induced liver injury in Latin America: A systematic review of published reports.

Santos G, , et al.

Phytother Res. 2021 Jan;35(1):6-19.

1976-2020年に17記録23症例が同定された。最も多く原因として報告されているのはツボクサCentella asiatica, ベニバナCarthamus tinctorius, およびHerbalife®だった。使用理由としては減量。

 

-ナッツと種子の過剰摂取による食事誘発性シュウ酸腎症

Diet-induced oxalate nephropathy from excessive nut and seed consumption.

Garland V, et al.,

BMJ Case Rep. 2020 Nov 30;13(11):e237212.

過敏性腸症候群を治療しようとしてテーブルスプーン6杯のチアシードと手に5杯のアーモンドを毎日食べてシュウ酸腎症になった59才女性の症例報告。米国。

 

-クロレラChlorella vulgarisへの経腸暴露によるアナフィラキシー

Anaphylaxis following enteral exposure to Chlorella vulgaris.

Abasszade JH, et al.,

BMJ Case Rep. 2020 Nov 2;13(11):e237054.

クロレラサプリメントの経口摂取後にアナフィラキシーでICU入院した75才の男性の症例。オーストラリア

 

-COVID-19パンデミック中の食品の入手・利用可能性と食事の実情:多国調査

Food availability, accessibility, and dietary practices during the COVID-19 pandemic: A multi-country survey

Ali Jafri et al., Public Health Nutr. 2021 Mar 5;1-23.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33663623/

2020年5-7月の調査。82カ国1075人の成人が調査に回答

ロックダウンに備えて62.7%が食品を備蓄し、穀物や豆の値段が上がった。そのため32.7%の人の食品入手の障害になった。地域により差があるが食品の種類や質や量が減ったと報告されている。適切な食品入手に苦労する集団は慢性疾患がある、高齢者、子ども。こうした状況に適応するため多くの人があまり好きでない食品に頼った、食べる量や回数を減らした

 

-Natureコメント

核エネルギー、福島から10年後

Nuclear energy, ten years after Fukushima

05 MARCH 2021 Aditi Verma, Ali Ahmad & Francesca Giovannini

https://www.nature.com/articles/d41586-021-00580-4

脱炭素を急がなければならない中、世界の電力の1/10を提供する業界は反応炉の研究、デザイン、規制、場所、廃棄物について一般の意見を求めなければならない

福島第一原子力発電所自己から10年が経った。気候危機が迫る中新しい原子力技術への疑問がなかなか消えない。多くの学者は原子力は地球温暖化を制限するために避けられない選択肢だと考えているが、環境と社会への懸念から慎重あるいは反対のままの人もいる

(以下原子力の話)