[EFSA]意見等
-ブルーベリー、クランベリー、スグリ、グーズベリーのシプロジニルの既存MRLsの改訂
Modification of the existing maximum residue levels for cyprodinil in blueberries, cranberries, currants and gooseberries
EFSA Journal 2021;19(19):6499 23 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6499
妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の作物のシプロジニルの残留物を管理するための適切な執行のための分析手段が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは、報告された農業規範によるブルーベリー、クランベリー、スグリ、グーズベリーのシプロジニルの使用は毒性学的参照値を超える消費者暴露にはならず、そのため消費者の健康へのリスクになりそうもないと結論した。
-すべての動物種用Ligilactobacillus animalis ATCC PTA‐6750株 (以前は Lactobacillus animalis)からなる飼料添加物(Chr. Hansen A/S)の安全性と有効性
Safety and efficacy of a feed additive consisting on Ligilactobacillus animalis ATCC PTA‐6750 (formerly Lactobacillus animalis) for all animal species (Chr. Hansen A/S)
EFSA Journal 2021;19(19):6469 23 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6469
-γ-シハロトリンの野生哺乳類へのリスクに関するリスク評価更新
Updated risk assessment concerning the risk to wild mammals for the active substance gamma‐cyhalothrin
EFSA Journal 2021;19(19):6489 23 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6489
確証データを踏まえたγ-シハロトリンのリスク評価は、提案されたγ-シハロトリンの代表的な使用による野生の哺乳類への長期リスクが完全に対処されていないと結論された。意思決定プロセス中にさらに検討した後、欧州委員会はEFSAに野生の哺乳類へのリスク評価を更新し、提案された優良農業規範 (GAP)の制限を検討するよう依頼した。野生の哺乳類のリスク評価の更新されたピアレビュー結果が提示されている。
-すべての動物種用Eremothecium ashbyi CCTCCM 2019833株で生産したビタミンB2/リボフラビンからなる飼料添加物の安全性と有効性
Safety and efficacy of the feed additive consisting of Vitamin B2/Riboflavin produced by Eremothecium ashbyi CCTCCM 2019833 for all animal species (Hubei Guangji Pharmaceutical Co., Ltd)
EFSA Journal 2021;19(19):6462 22 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6462
-すべての動物種用エチレンジアミンのマンガンキレートからなる飼料添加物(Zinpro Animal Nutrition (Europe), Inc.)の安全性と有効性
Safety and efficacy of a feed additive consisting of manganese chelate of ethylenediamine for all animal species (Zinpro Animal Nutrition (Europe), Inc.)
EFSA Journal 2021;19(19):6468 22 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6468
-すべての動物種用Propionibacterium freudenreichii ssp. shermanii ATCC PTA‐6752株からなる飼料添加物(Chr. Hansen A/S)の安全性と有効性
Safety and efficacy of a feed additive consisting on Propionibacterium freudenreichii ssp. shermanii ATCC PTA‐6752 for all animal species (Chr. Hansen A/S)
EFSA Journal 2021;19(19):6470 22 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6470
-鶏肥育用ラサロシドAナトリウムとナイカルバジンからなる飼料添加物(Zoetis Belgium SA)の安全性と有効性
Safety and efficacy of a feed additive consisting of lasalocid A sodium and nicarbazin (Nilablend™ 200G) for chickens for fattening (Zoetis Belgium SA)
EFSA Journal 2021;19(19):6466 22 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6466
-シプロコナゾールの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for cyproconazole according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2021;19(19):6483 22 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6483
さらなる検討が必要。
-プラスチック製の食品と接触する物質に使用する物質の申請書作成のための行政ガイダンス
Administrative guidance for the preparation of applications on substances to be used in plastic food contact materials
EFSA Journal 2021;18(18):EN-6514 22 March 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6514
この文書は、EFSAが評価することになる食品と接触することを意図したプラスチックの原料や成分に使用する物質の申請書を提出する申請者へのガイダンスを提供する。
[EU]RASFF Week 13-2021
警報通知(Alert Notifications)
ブラジル産オーストリア経由パパイヤの未承認物質クロロタロニル(1.7 mg/kg)、スペイン産スモークパプリカパウダーのオクラトキシンA (35 µg/kg)、フランス産オランダ経由飼料用グルテンコーンのアフラトキシン(B1 = 0.025 mg/kg)、チェコ共和国産ハーブティーのピロリジンアルカロイド(2928.10 µg/kg)、スペイン産乾燥イチジクのオクラトキシンA(80.2 µg/kg)、イタリア産有機レモンとショウガバーの未承認物質エチレンオキシド(2.0 mg/kg)、スウェーデン産ラトビア経由タバコを含まないニコチンポーチの未承認新規食品成分ニコチン、タイ産オランダ経由ゼリーミニカップの摂取による窒息リスク及びカラギーナン(E407)とコンニャク(E425)未承認、
注意喚起情報(information for attention)
インド産有機食品サプリメントの未承認物質エチレンオキシド(最大 722 mg/kg)、レバノン産酢漬けの株の亜硫酸塩非表示(574 mg/kg)、スペイン産フランス経由チルドメカジキの水銀(4.27 mg/kg)、ブラジル産ステンレススチール製キッチンナイフからのクロムの溶出(0.21 mg/dm²)、ホンジュラス産ナスの未承認物質フィプロニル(0.018 mg/kg)、エジプト産グアバの未承認物質ジメトエート(0.031 mg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
スロベニア産オランダ経由食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、フランス産セロリ塩に使用されたセロリの未承認物質エチレンオキシド(0.44 mg/kg)、モーリタニア産コシオレガニ(オオエンコウガニ)の亜硫酸塩高含有(134 mg/kg)、オランダ産タンパク質分解酵素の未承認遺伝子組換え微生物のDNA、フランス産そば粉の未承認物質エチレンオキシド(0.3 mg/kg)、オランダ産バスマティ米の未承認物質トリシクラゾール(0.018 mg/kg)、ハンガリー産マスタードオイルのエルカ酸高含有(293.87 g/100g)、
通関拒否通知(Border Rejections)
ウガンダ産ペッパーの未承認物質エチレンオキシド(0.97 mg/kg)、トルコ産ペッパーのピリダベン(2.085 mg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質エチレンオキシド(0.33 mg/kg)及びフィプロニル(0.014 mg/kg)、中国産コーティングされたラビオリとバーベキュー風味のピーナッツのアフラトキシン(B1 = 8; Tot. = 9.7 µg/kg)、スリランカ産英国経由有機緑茶の未承認物質アントラキノン(0.15 mg/kg)、ウガンダ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス(0.072 mg/kg)及びエチレンオキシド(0.29 mg/kg)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 37.6; Tot. = 45.9 µg/kg)、中国産ウーロン茶の未承認物質クロルピリホス(0.091 mg/kg)・トルフェンピラド(0.068 mg/kg)及びアントラキノン(0.18 mg/kg)、インド産ペッパーの未承認物質エチレンオキシド(0.34 mg/kg)、香港産緑茶のブプロフェジン(0.18 mg/kg)及び未承認物質クロルピリホス(0.024 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 31; Tot. = 34 µg/kg;B1 = 68; Tot. = 152 µg/kg;B1 = 15.7; Tot. = 28.0 µg/kg;B1 = 31; Tot. = 76 µg/kg;B1 = 41; Tot. = 140 µg/kg)、スリランカ産英国から発送した有機ハーブティーの未承認物質アントラキノン(0.16 mg/kg)、インド産冷凍ケンサキイカ下足のカドミウム(3.6 mg/kg)、トルコ産ペッパーのピリダベン(0.858 mg/kg)、ロシア産未承認炭酸天然ミネラルウォーター、トルコ産有機乾燥刻んだイチジクのアフラトキシン(B1 = 13.84; Tot. = 15.77 µg/kg)、ボスニア・ヘルツェゴビナ産ピーナッツとキャラメルアイスクリームペーストのアフラトキシン(B1 = 3.6; Tot. = 4.3 µg/kg)、中国産プラスチックカップの竹の未承認使用、トルコ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.367 mg/kg)、トルコ産ペッパーのテブフェンピラド(0.394 mg/kg)、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(0.652 mg/kg)、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス(0.132 mg/kg)、
ゴマ製品のエチレンオキシドの検出:警報通知 1件、
[COT]ダイオキシンポジションペーパー(2021)
Dioxin position paper (2021)
March 2021
https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2021-03/Dioxin%20interim%20position%20statement_0.pdf
食品、消費者製品及び環境中の化学物質の毒性に関する委員会
ダイオキシンについてのポジションペーパー
COTはダイオキシンの新しいEFSAの耐用週間摂取量(TWI)の科学的根拠とリスク管理への影響をレビューし、TWIの導出にかなりの不確実性や、動物とヒトのデータ間で矛盾している可能性があると考えた。リスク管理への影響を考えて、COTは、重要な研究の選択の根拠が発表された意見では十分明確ではなく、そのことが根拠の強さを評価するのを困難にしていると感じる。これらの懸念により、COTはEFSAの意見を支持できず、根拠の基盤を再考し、独自の耐用摂取量を設定する必要があると考えた。
EFSAは新しいTWI 2 pg/TEQ/kg bwを設定した。これは以前の耐用摂取量の7分の1で、クリティカルエフェクトとして出生前及び出生後に暴露を受けたロシアの子供研究で確認された精液の質のデータを基にしている。COTはこの研究が2番目の研究の知見と矛盾しているように思われることに留意し、ロシアの研究は説得力の弱いデータセットしか提供していないと考えた。EFSAの評価に含まれる実験動物(齧歯類)での研究は、以前のリスク評価の基礎として用いられたものと同程度の体負荷で発達への影響があることを確認している。だが、COTはEFSAの意見で示された動物のデータには矛盾があり、特に重要な体負荷を評価する試験の選定の根拠は不明瞭だと考えた。COTは2001年にその信頼性について特に懸念を提起し、その後FSAはこれらの懸念に対処するための研究を委託した。その結果特定の知見を再現できなかったが、同様の体負荷で他の生殖影響は見られた。概して、EFSAの意見で示されたデータは、ヒトはラットよりもダイオキシンへの感受性がより高いことをほのめかしている。だが、これはダイオキシンに関する既存のデータや、ヒトとラットの多環芳香族受容体(AHR)の相対感度に関する知識と矛盾する。これらの不確実性により、COTは新たに設定したTWIや、データベース全体として保守的すぎるように見えるTWIの7分の1の削減に同意しない。COTは食事暴露や、それらを新しいTWIと比較する必要があるかどうかについてコメントできない。
欧州委員会(EC)は、WHO毒性等価係数(TEFs)の基礎と価値を見直すための国際レベルで進行中の作業により、EFSAの新しいTWIをまだ採択していない。TEFsのレビューやECの評価最終化は、早くても2022年まで期待されない。COTは、懸念影響がAHRを介しておこると前提されていることを注記する。
COTは、さらなるダイオキシンのレビューは大規模で時間のかかる作業になると認めている。しかし、現在のHBGVがすぐに減らされたとしても、人々の体負荷を減らすには、ダイオキシンの性質により、特にヒト半減期が長いため、数十年かかるだろう。現在のCOTの TDIは、動物実験の最も感受性の高いエンドポイントに基づいており、最も感受性の高い集団グループを守ることを意図し、従って、すべての集団グループや他の感受性の低い影響からも保護するだろう。
従って、ダイオキシンの再評価は必要で今後進めるべき重要な作業である一方で、COTは、その間ダイオキシンに関する既存の助言を変更する必要はないと考える。COTは、現在のTDI 2 pg/kg bw /日は発育中の男性胎児への影響を防ぎ、このエンドポイントに関するその後の研究で支持されており、WHO-TEFの概念に関する考察とも一致していると考える。
[CODEX] 抗菌剤耐性のサーベイランスとモニタリングには協力がカギ
Collaboration key to success with surveillance and monitoring on antimicrobial resistance
18/03/2021
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1382111/
2021年3月16日火曜日、抗菌剤耐性(AMR)に関して、各国がサーベイランスとモニタリングシステムを設け実施する支援としてFAOとWHOが提供するツールやリソースについて学ぼうと500人以上の参加者が、オンラインに集合した。参加者の1人は「非常に明確ですべての計画を立てるのに非常に役立った。3つの異なる組織が役割分担され、よく機能していた。」と述べた。
Codex母体と国際獣疫事務局(OIE)からの発表では、小規模な活動から国及び世界的な実施活動にわたるサーベイランスのための新たな協力やデータ収集システムに関する詳しい情報を提供した。Codex加盟国は現在作成中であるCodexガイドラインが柔軟な選択肢を揃えたものとなり、国が必要とするものに的を絞ったものになることを保証するために、示された情報を反映することを勧められた。
(中略)
Codex事務局のGracia Briscoは次のように述べた:
「Codexガイドラインが国や地域の状況に応じた、しかし、Codexにより提供される国際的に正式な枠組みの下で、その国のモニタリング及びサーベイランス計画を作成する基礎となることをを期待したいと思う。」
[CODEX] コーデックスの水の使用に関する仕事は世界水の日に価値ある貢献
Codex work on water use a valuable contribution on World Water Day
22/03/2021
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1382779/
水は世界的に減少しつつある資源である。2021年世界水の日、「水を大切にする」の国連世界水開発報告書2021が公表され、農業における水使用の評価の中で「食糧生産のための水の多様な価値を最大化する」管理戦略の実施が求められた;効率的な水使用の改善を含め食品の需要やその結果として生じる水使用を減らす;すべての食糧生産者が安全な水資源を得られるわけではなく、一方安全な水を手に入れる事と廃水は、財政的にも環境的にも多大な費用がかかる、食品のための水使用の知識や理解の改善。
2020年9月、コーデックス委員会は、安全な水資源へのガイドラインを作成する新たな任務に同意した。リスクベースのアプローチを使用しfit-for-purpose(目的に合っている)の原則の適用による食品チェーン全体にわたる食品に直接及び間接的に接触する水の使用及び再利用に関するものである。
この新たなガイドラインは状況に応じた食品チェーンの水使用を考慮し、気候変動の影響や水の再利用やリサイクル水の必要性にも対応するものである。食品事業者にとって実用的なガイダンスやツールは、リスクと利用できる介入を理解するために有効であるだろう。この仕事は2023年に完了する予定である。
(中略)
新たなガイダンスはCodexの基礎文書の1つである食品衛生の一般的原則を基とすることになる。この一般原則が食糧生産における水が目的にあっていることを保証する必要性を述べる部分では、どのように食品事業者が食品生産のそれぞれの部分で水の必要性の種類を評価する必要があるかについて、新たなガイドラインがより詳細を示すだろう。
[HK] 法令違反
-包装ガムのサンプルが食品医薬品規則に違反
Prepackaged Gum sample not in compliance with Food and Drugs (Composition and Labelling) Regulations
Thursday, April 1, 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210401_8592.html
アップルライム味のガムから表示にない抗酸化物質ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA) 15 ppm が検出された。
-チョコビスケットが栄養表示規則に違反
Choco Biscuit not in compliance with nutrition label rules
Thursday, April 1, 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210401_8591.html
韓国産チョコビスケットがタンパク質1g/8.5g (i.e. 12g/100g)という申告のところ、7.6g/100gの検出であった。
[SFA]環境、水及び食品の統合された情報とサービスを提供する新たなmyENVモバイル用アプリケーションが開始される
Launch of new myENV mobile app to provide integrated information and services for the environment, water and food
31 March 2021
シンガポール環境庁、水資源庁、食品庁は、新たなmyENVアプリケーションの開始を共同声明で発表する。
環境情報統合ダッシュボード、自宅やオフィスなどの個人にとって重要な場所でおこっている環境問題、アプリを開かずに情報にアクセスできるウィジェット、食品のリコールや食品店の営業停止や格付け引き下げなどのプッシュ通知、等の機能をもつ
[CFIA]蜂蜜の検査
Putting honey to the test
2021-03-30
2019年及び2020年に検査した蜂蜜サンプルは93%が本物であった。それ以外は糖分が添加され、法的要件を満たさなかった。近年の取り組みによりCFIAは不純な蜂蜜8万3キログラム以上がカナダで販売されるのを阻止した。
[CFIA] 食品回収警告更新- Earth NotionsブランドのRaw Bitter Apricot Kernels製品の消費はシアン化物中毒を引き起こす可能性がある
Updated Food Recall Warning - Consumption of Earth Notions brand Raw Bitter Apricot Kernels may cause cyanide poisoning
March 30, 2021
Earth Notions Inc.は自然毒アミグダリンのため、Raw Bitter Apricot Kernels製品を回収措置。製品写真あり。
[FDA] 急性非ウイルス性肝炎調査-「リアルウォーター」ブランドのアルカリ水
Investigation of Acute Non-viral Hepatitis Illnesses – “Real Water” Brand Alkaline Water (March 2021)
03/31/2021
(更新)
FDAはCDCとネバダ州南部保健地区とともにネバダ州の数多くの「リアルウォーター」関連の急性非ウイルス性肝炎報告を調査している。
FDAは「リアルウォーター」ブランドのアルカリ水がいまだにオンラインの販売業者を介して販売されていることに気づいた。FDAは消費者が入手しないよう保証するため残りの製品の所在を確認しているところである。FDAは回収製品が販売されていることを確認しているので、引き続きこの状況を注意深く監視し販売業者を追跡する。
加えて、FDAはリアルウォーター社が開始した自主回収の有効性を評価するために監査を実施している。2021年3月31日、監査によると、FDAの接触以前に、数多くの流通業者は回収についてリアルウォーター社から直接通知は受け取らなかったということがわかった。さらに、2021年3月31日、リアルウォーター社は回収措置の発表にもかかわらず、ソーシャルメディアを介し製品を販売している。
そのため、FDAは、消費者、レストラン業者、流通業者及び販売業者は「リアルウォーター」のアルカリ水の飲用、調理、販売しないことが重要であると再三述べている。
企業の協力が欠如しており、FDAはネバダ州ヘンダーソン及びアリゾナ州メサの「リアルウォーター」社の施設の調査を完了することができず、要求した記録も提供されていない。結果として、3月23日と3月25日にFDAは連邦食品・医薬品・化粧品法の第414条に基づき記録の要求を発令した。
「リアルウォーター」ブランドのアルカリ水の消費のみがこれまでこれらの症例すべてで確認された共通点である。このブランドのアルカリ水はアリゾナ州メサに本社のあるリアルウォーター社の所有である。
この調査は継続中であるが、疫学情報は現在アルカリ水製品がこの疾患の原因の可能性があることを示す。
このアウトブレイク調査は継続中のため、FDAは詳細情報を入手次第、この助言を追加更新する予定である。
助言
消費者、レストラン業者及び販売業者は疾患の原因について詳細がわかるまで、「リアルウォーター」のアルカリ水の飲用、調理、販売あるいは提供をすべきでない。さらにFDAはペットにもこのアルカリ水を与えるべきでないと助言する。これらの製品は以下を含むがそれだけではない:5ガロン及び3ガロン容器(家庭用宅配/定期利用販売)、様々なサイズのボトル(オンラインや店舗販売)、及び「リアルウォーター」濃縮(オンライン販売)。
市民に販売されている製品を地域のFDA消費者苦情コーディネーターに報告するよう勧める。(https://www.fda.gov/safety/report-problem-fda/consumer-complaint-coordinators)
会社のプレスリリースによると、回収対象のアルカリ水製品は全国で販売されているが、5-ガロン容器は以下の地域で販売されていた:ネバダ州ラスベガス広域圏、中央カリフォルニア沿岸地域(カリフォルニア州ロサンゼルス北部及びサンタバーバラ以南)、アリゾナ州フェニックス。
また、会社のプレスリリースによると、1.5リットル、1リットル、500 ミリリットル及び1ガロンのそのまま飲めるアルカリ水ボトル類と4オンスの濃縮製品を含む。
非ウィルス性肝炎を含めすべての種類の肝炎の症状は類似しており、発熱、倦怠感、食欲減退、吐気、嘔吐、腹痛、暗色尿、粘土色あるいは灰色の排便、関節痛、黄色い目及び黄疸がある可能性がある。これらの症状は医師に相談すべきである。
(略)
[FDA]着色添加物認証に関する報告:2021会計年度第2四半期、January 1-March 31
Report on the Certification of Color Additives: 2nd Quarter, Fiscal Year 2021, January 1-March 31
04/01/2021
[FDA]FDAは食品施設登録の固有の施設識別番号要件に対し2022年12月まで柔軟に延長する
FDA Extends Flexibility for Unique Facility Identifier Requirement for Food Facility Registration through December 2022
March 30, 2021
FDAは2年ごとの更新の食品施設登録の固有の施設識別番号(UFI)の獲得と申請期限を2022年12月31日までさらに延長する。DUNSナンバーを期間内に獲得できない場合のガイダンスは以下。
[FDA]警告文書
- Anna Health, LLC
MARCH 16, 2021
未承認の医薬品、不正表示の問題。フコダイン、ビタミン成分等のダイエタリーサプリメント製品を含む。
- Duoc Thao Tre Xanh, LLC
MARCH 16, 2021
未承認の医薬品、不正表示の問題。パパイヤリーフ抽出物、フコダイン成分を含む。
-Trippo International LLC
MARCH 10, 2021
ダイエタリーサプリメント、不純品の問題。カフェイン成分を含む。
[FDA]リコール
-Bit & Bet LLCは表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルのためThumbs Up 7 Blue 69Kの全国的な自主回収を発表する
Bit & Bet LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of Thumbs Up 7 Blue 69K Due to Presence of Undeclared Sildenafil and Tadalafil
March 30, 2021
Bit & Bet LLCは表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルのため、すべてのThumbs Up 7 Blue 69Kを自主回収している。製品写真あり。
-Nuri Trading LLCは表示されない成分シルデナフィル、タダラフィル及びバルデナフィルのためShogun-X 7000、Thumbs Up 7 (Black) 25K、Thumbs Up 7 (White) 11K、69MODE Blue 69の全国的な自主回収を発表する
Nuri Trading LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of Shogun-X 7000, Thumbs Up 7 (Black) 25K, Thumbs Up 7 (White) 11K, 69MODE Blue 69, Due to the Presence of Undeclared Tadalafil, Sildenafil, and/ or Vardenafil
March 31, 2021
Nuri Trading LLCは表示されない成分シルデナフィル、タダラフィル及びバルデナフィルのため、すべてのShogun-X 7000、Thumbs Up 7 (Black) 25K、Thumbs Up 7 (White) 11K、69MODE Blue 69の自主回収をしている。製品写真あり。
-Ummzy LLCは表示されない成分シルデナフィル、タダラフィル及びバルデナフィルのため、Thumbs up 7 Red 70K、Shogun-X 15000mg及びKrazy Nightの全国的な自主回収を発表する
Ummzy LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of Thumbs up 7 Red 70K, Shogun-X 15000mg, and Krazy Night Due to the Presence of Undeclared Tadalafil Sildenafil & Vardenafil
March 31, 2021
Bit & Bet LLCは表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルのため、Thumbs up 7 Red 70K、Shogun-X 15000mg及びKrazy Nightの自主回収をしている。製品写真あり。
-NANA Collection LLCは表示されない医薬品成分タダラフィル及びシルデナフィルのためPremierZen Platinum 5000 とTriple SupremeZen Gold 3500の全国的な自主回収を発表する
NANA Collection LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of PremierZen Platinum 5000 & Triple SupremeZen Gold 3500 Due to Presence of Undeclared Drug Tadalafil and Sildenafil
April 01, 2021
NANA Collection LLCは表示されない医薬品成分タダラフィル及びシルデナフィルのためPremierZen Platinum 5000 とTriple SupremeZen Gold 3500を自主回収している。製品写真あり。
[ODS] Mary Frances Picciano ダイエタリーサプリメント研究演習
Mary Frances Picciano Dietary Supplement Research Practicum
30 Mar 2021
https://odspracticum.od.nih.gov/
2021年 5月25~27日に、2021 年研究演習バーチャル会議が行われる。無料、申し込み受付開始。
[FSA] 更新:Nestle UK はSMA Wysoy乳幼児用調整粉乳は青いプラスチック片の混入のため一部回収措置
Update: Nestle UK recalls SMA Wysoy Infant Formula because it contains pieces of plastic
30 March 2021
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-19-2021-update-1
Nestlé UK and Irelandは、青いプラスチック片の混入のため米国産SMA 大豆タンパク質ベースのWysoy乳幼児用調整粉乳の回収しているが、対象製品を追加した。製品写真あり。
[FSAI] リコール情報
-Dunnes Storesは重量表示が違い調理方法指示の誤りによりIrish Turkey Breast Crown with Prime Wingsを一部回収措置
Recall of a Batch of Dunnes Stores Irish Turkey Breast Crown with Prime Wings Due to Incorrect Weight Declaration which Invalidates Cooking Instructions
1 April 2021
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/dunnes_stores_turkey_crown.htm
Dunnes Storesは製品が包装表示の重量が正しくないため、充分な調理ができない可能性があるとしてIrish Turkey Breast Crown with Prime Wingsを一部回収している。製品写真有。
-表示されない二酸化硫黄のためHeera Golden Sultanasの一部回収措置
Recall of a Batch of Heera Golden Sultanas Due to Undeclared Sulphur Dioxide
1 April 2021
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/heera_golden_sultanas.html
英国産スルタナのHeera Golden Sultanas は成分に表示のない二酸化硫黄が検出されたため一部回収している。
[NTP]ニュースレター
NTP Update April 2021
https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html
NIOSH 50周年、SOT、マイクロバイオームワークショップ、等
[ヘルスカナダ]グラフェンを含むフェイスマスクは健康リスクとなる可能性がある
Face masks that contain graphene may pose health risks
April 2, 2021
https://www.healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75309a-eng.php
ヘルスカナダが科学的評価を完了し安全性と有効性を確立するまで予防的アプローチをとってグラフェンを含むマスクを市場から排除する。ヘルスカナダは販売業者、製造業者、輸入業者に問題の製品の販売中止と回収を指導する
(グラフェンマスクって宣伝しているの、あるような。グラフェンに限らず、妙な抗菌成分と称するものはマスクには使わないほうがいいと思うけれど。)
参考
グラフェン入りマスクを避けるように
Avoid masks with graphene
Amandalina Letterio - Apr 2, 2021
ヘルスカナダが人々に対してグランフェンあるいはバイオマスグラフェンを含むと表示してあるフェイスマスクについて警告している
一部のマスクからグラフェンを吸入する可能性がある。グラフェンは新規ナノ物質である。ヘルスカナダの予備的評価により動物での肺毒性の可能性が同定されている
[ヘルスカナダ]リッチモンドのトーキョービューティー &ヘルスケアで重大な健康リスクとなる可能性のある未承認健康製品が押収された
Unauthorized health products seized from Tokyo Beauty & Health Care in Richmond, B.C., may pose serious health risks
March 31, 2021
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75279a-eng.php
小林製薬のアイボンや参天目薬など。英語表示がない
(写真あり、日本の商品そのままのようだ)
[FAO]スパイシーな農業遺産:わさびには目に映る以上のものがある
A spicy agricultural heritage: there’s more to wasabi than meets the eye
01/04/2021
http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1391113/
日本の農家がこの愛される調味料を育てるのにどう伝統的方法を使っているか
静岡のわさび栽培を紹介
(温暖化が心配とのことだが、変わる環境の中で変わらないことを至上命令にするのを持続可能、というのだろうか。FAOはそういうのを薦めてどこまで責任持てるのか)
[RIVM]アストラゼネカのワクチン接種新たに60才以下に一時停止
New hold on vaccination with AstraZeneca for people under 60 years
04/02/2021
https://www.rivm.nl/en/news/new-hold-on-vaccination-with-astrazeneca-for-people-under-60-years
保健福祉スポーツ省はアストラゼネカ製のCOVID-19ワクチンの60才以下への接種を水曜日まで中止することに決めた。オランダのファーマコビジランスセンターに5例の血栓と血小板数の現象が報告されたため。EMAのPRACが調査中で結果は水曜日を予定している。60才以上に関してはCOVID-19のリスクが相当高いため計画通り進める。
[ProMED]有毒物質流出-米国:(フロリダ)リン石こう、避難
Toxic spill - USA: (FL) phosphogypsum, evacuations
2021-04-04
https://promedmail.org/promed-post/?id=8288425
Date: 4 Apr 2021 Source: BBC [edited]
フロリダで有害廃棄物の大きな池からTampa湾への流出があり緊急事態が宣言された。地域の300軒以上の家が避難を命令されPiney Point貯水池近くの道路が閉鎖された。当局によるとこの31ヘクタールの貯水池には古いリン工場由来のリン酸と窒素を含む数百万ガロンの水が溜められていた。漏れが見つかった池には、肥料製造放射性廃棄物であるリン石こうが貯まっていた。水には微量の天然ラジウムとウランが含まれ、堆積物からはラドンガスが放出されている可能性がある。2021年4月2日に漏れを石などで塞ごうとしたが失敗した。フロリダ州政府は4月3日に緊急事態を宣言した。Scott Hopesは記者会見で水が周辺地域に溢れる懸念があると語った。ほとんどが農地である
論文
-藻類の膜から毒素が空気中に放出されていることを研究が発見
Study finds airborne release of toxin from algal scum
2-APR-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/tfg-ndt032921.php
Lake and Reservoir Managementに発表。2019年7月から10月の間、マサチューセッツのNantucket島のCapaum池の周辺の空気を定期的に集めて分析した。池の水からアナトキシンを検出したが空気検体からも検出した。それは9月の霧の出た日で、夜の間風が強かった。おそらくアナトキシンが水面から吹き上げられ霧で守られたのだろう。
その他
-一ダースほどの間違ったインフルエンサーが、ソーシャルメディアの反ワクチンコンテンツのほとんどを拡散している
A Dozen Misguided Influencers Spread Most of the Anti-Vaccination Content on Social Media
Jonathan Jarry M.Sc. | 31 Mar 2021
The Center for Countering Digital Hate (CCDH)が最近発表した報告書「デマ12傑The Disinformation Dozen」によると、2021年2がち1日から3月16日の間にフェイスブックとツイッターでシェアあるいは投稿された反ワクチンコンテンツの2/3がたった12人に起因する。そしてCCDHによると、ソーシャルメディアプラットフォームは通知されたワクチン関連デマの95%に対応しない。
(各インフルエンサー紹介等略。)
-人間はしばしば科学の妨げになる
Humans Sometimes Get in the Way of Science
Jonathan Jarry M.Sc. | 2 Apr 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health-general-science/humans-sometimes-get-way-science
COVID-19検査やワクチンのような科学的革新は、堅固なものでありうるが、プレッシャーのかかったヒトが関与すると、間違いはおこる
BBCの記事に“glooped(べとべとした、やばい?)”のような単語が出てくるとは思わなかった。最近のPanoramaの番組で英国のCOVID-19検査ラボの一部のテクニシャンの問題のある行動が暴露された。覆面リポーターがコンタミリスクのある、つまり間違った結果を出す可能性のある行為を報告している。そうした行為はやってはいけないことで、英国の臨床生化学と実験医学協会は「リーダーシップと専門的厳格さの欠如」を指摘し、生命医学研究所はラボのスタッフのリクルートや訓練に登録生命医学科学者の必要性に言及している。臨床診断ラボで数年働いたことのある私は、録画を見て愕然とした。写された行動は許容できない。それは間違った結果を返す可能性があり、検査への信頼に波及する。結局のところPCR検査は自動的に結果が出るものではなく、人間の手が必要である。PCRそのものは正確である。我々が認識しなければならないことは理想的科学が人間の現実的行動と出会った時のことである。
(以下略)
-世界のどこでバイオテクノロジー作物が育てられているか知っている?
Do You Know where Biotech Crops are Grown in the World?
By Clement Dionglay January 27, 2021
https://www.isaaa.org/blog/entry/default.asp?BlogDate=1/27/2021
ISAAAの更新されたインフォグラフィクス紹介
他のインフォグラフィクス&イラストレーション
InfoGraphics & Illustrations
https://www.isaaa.org/resources/infographics/default.asp
-意見:ドイツはCOVID-19で私をがっかりさせた
Opinion: Germany has let me down on COVID-19
04.04.2021 Elliot Douglas
https://www.dw.com/en/opinion-germany-has-let-me-down-on-covid-19/a-57064000
ドイツではコロナウイルス症例が指数関数的増加でパンデミックコントロール対策は混乱している。一年前のうぬぼれは過去のものになった
昨年5月、最初のロックダウン制限を徐々に緩和していた頃、ドイツは米国や英国より患者と死者が少なくて、私は母国スコットランドの友人に「ドイツに住んで良かった!」とメッセージを送った。メルケル首相は科学者で、髪の毛を振り乱した英国や米国のトップより信頼できるように見えた。しかし冬が来ると事態は徐々に悪化した。10月に患者が増え始めた時、それでもまだ私は信頼していた。私は世界で最も安全な国にいると確信していた。しかし2021年4月初め現在、それらは遠い思い出である。ドイツは規制でもワクチン展開でも失敗続きである。スコットランドの私の両親は、65才未満で健康であるがもうすぐ二回目のワクチンを受けられると安心している。一方ドイツでは予防接種が遅れているにも関わらずワクチン接種が中断している。米国では1億回も接種した-ドイツ全人口より多い。何故こうなったのだろうか。理由はいろいろあるが私は本当にがっかりしている。
(昨年の賞賛もよくわからなかったし、良いとか悪いとか簡単に言えるものではないだろうに。それぞれの国がそれぞれの事情を抱えて苦闘している。)