[EU]RASFF Week 02-2021
警報通知(Alert Notifications)
ナイジェリア産ドイツ経由ゴマの未承認物質クロルピリホス(0.024 mg/kg)、英国産ルーマニア経由食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル(25 mg/kg)、オーストリア産コロイド銀の銀(1.24 mg/kg;24 mg/kg)未承認、インド産黒ゴマの未承認物質クロルピリホス(0.054 mg/kg)、スペイン産冷凍殻をとったイガイの下痢性貝毒(DSP)オカダ酸(96.5 µg/kg)、トルコ産ドイツ経由ココアウェハースの3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (2926 µg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
パキスタン産ゼラチンのセミカルバジド(SEM) (3.72 µg/kg)、エジプト産酢漬けのブドウの葉のチオファネート-メチル(0.68 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス(0.255 mg/kg)、トルコ産赤いグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.1 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA (131 µg/kg)、スペイン産解凍真空パックキハダマグロロインのアスコルビン酸(E300)高含有(2146 mg/kg)、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.033 mg/kg)、中国産月見草オイルのグリシジルエステル類(40600 µg/kg)、中国産冷凍チリペッパーの未承認物質クロルピリホス(0.031 mg/kg)、中国産英国から発送した竹繊維製旅行用マグからのメラミンの溶出(2.83; 2.93; 2.97 mg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ベルギー産スペルト小麦の未承認物質クロルピリホス-メチル(0.016 mg/kg)、ギリシャ産エクストラバージンオイルのミネラルオイル(MOSH: 100 ppm , MOAH: 14 ppm)、オランダおよび英国産ポーランドとルーマニアで包装したエネルギードリンクのプロピレングリコール(E1520)高含有(3254 mg/l)、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.102 mg/kg)、トルコ産マンダリンの未承認物質クロルピリホス(0.070 mg/kg;0.080 mg/kg)、トルコ産マンダリンのプロクロラズ(0.782 mg/kg)およびエスフェンバレレート(0.104 mg/kg)、ウガンダ産ペッパーのシペルメトリン(1.6 mg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 8; Tot. = 38.7 µg/kg)、バングラデシュ産米の未承認物質カルベンダジム(0.016 mg/kg)、トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.088 mg/kg)、ベトナム産ネクターの安息香酸(E210) (99~188 mg/kg)および安息香酸ナトリウム(E211) (117~222 mg/kg)、ベトナム産未承認新規食品塩漬け海ぶどう、ベトナム産冷凍ナマズの未承認照射、米国産アーモンドのアフラトキシン(B1 = 10; Tot. = 23 µg/kg)、トルコ産レモンのプロクロラズ(1.118 mg/kg)・ブプロフェジン(0.139 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.094 mg/kg)、トルコ産マンダリンのプロクロラズ(1.362 mg/kg)、中国産未承認新規食品冷凍シナグリ穀粒、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 15.6; Tot. = 22 µg/kg)、トルコ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.504 mg/kg)、トルコ産有機ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 110; Tot. = 120 µg/kg)、トルコ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.114 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド(0.645 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.470 mg/kg)、トルコ産オレンジの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.108 mg/kg)、トルコ産マンダリンのプロクロラズ(0.226 mg/kg)およびイマザリル(10.503 mg/kg)、
エチレンオキシドの検出は省略(Alert Notifications 14件、information for attention 4件、 information for follow-up 1件)
[EU]査察報告
-オランダ―オーガニック生産とオーガニック製品の表示
Netherlands 2019-6712―Organic production and labelling of organic products
20/11/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4324
2019年11月19~27日にオランダで実施した、オーガニック生産とオーガニック製品の表示の管理を評価するための査察。オランダには、オーガニック生産分野の検査と認証の権限を与えられた、管轄機関と管理機関SKAL Biocontrole (SKAL)のの責任が明確に分配された、よく構築された管理システムがある。概して、管轄機関とSKALの間には協力とコミュニケーション手段があるが、体系的に行われておらず、違法の適切なフォローアップを妨げている。2014年に査察が行われて以来、職員を含むSKALの援助は大幅に増加しているが、検査の効果は適切な計画、準備、実行の不足で害されている。
[EU]ニュースレターから
-英国のEU離脱:DG SANTEは英国との新しい関係に備える
Brexit: DG SANTE prepared for a new relationship with the UK / Key arrangements put in place ahead of Brexit
https://ec.europa.eu/newsroom/sante/item-detail.cfm
-Daily News 14 / 12 / 2020
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/MEX_20_2414#5
マンコゼブ認可取り消し
タトゥーインクと永久化粧品に新しい規則
-欧州統計
一日おきに肉、チキン、魚(あるいはベジタリアンの相当品)を入手できない人
Inability to afford a meal with meat, chicken, fish (or vegetarian equivalent) every second day - EU-SILC survey
https://appsso.eurostat.ec.europa.eu/nui/show.do?dataset=ilc_mdes03&lang=en
2019年は約7%の人が入手できなかった
[EFSA]意見等
新規食品としてのカンカ(Cistanche tubulosa)の茎の水抽出物の安全性
Safety of water extract of Cistanche tubulosa stems as a Novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
EFSA Journal 2021;19(1):6346 15 January 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6346
欧州委員会の要請を受けて、栄養・新規食品および食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は食品サプリメント(FS)や特別医療目的用食品(FSMP)に使用する新規食品(NF)として、カンカの茎(生薬としては ニクジュヨウ)の水抽出物に関する意見を出すよう求められた。対象集団は妊婦と授乳中の女性を除く一般成人である。申請者はFSに最大一日摂取量2g、FSMPの最大使用量10%を提案している。この抽出物の特徴的な成分はフェニルエタノイド配糖体(少なくともこのNFの70%)、具体的には、エキナコシド(このNFの25–45%)である。このNFは血管性認知症の治療のために2005年に中国の処方薬として承認されている。パネルは、一日用量1,800 mgで提案されたNFで治療した1,076人の血管性認知症患者を含む3つの研究の総合分析が、12の有害事象(AEs)がこのNFの暴露に「疑いない」、「可能性が高い」、「おそらく関連する」に分類された、と報告したことに注目している。これらのAEの2つは深刻と分類された(脳出血とてんかん)。パネルは報告されたAEsは安全上の懸念を生じると考えた。パネルは、提出された毒性試験の欠陥、特に遺伝毒性試験戦略に関するEFSAのアプローチに従っていない、反復投与毒性試験の優良試験所規範(GLP)や個別のOECDガイダンス文書への不適合も指摘した。ヒトの研究のAEsを考慮して、パネルは、試験ガイドラインに従った追加毒性試験はヒトの試験から生じた懸念を克服できないだろうと考えている。パネルは、このNFの安全性は立証されないと結論した。
[CFIA]食品安全検査報告
-バレンタインデー用のキャンディーとチョコレート製品中の非表示のアレルゲンおよびグルテン2018年から 2019年
Undeclared Allergens and Gluten in Valentine's Day-Themed Candy and Chocolate Products 2018 to 2019
2021-01-13
この調査の主な目的は、バレンタインデー用のキャンディーとチョコレート製品中の非表示のアレルゲンとグルテンの存在と量に関する基本的情報を得ることだった。検査した345サンプルのうち10に、β-ラクトグロブリン(BLG)、ピーナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツなどの非表示のグルテンやアレルゲンが含まれていることがわかった。
この調査中に得たすべての陽性結果は、見つかった量がアレルギーのある人に健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるためにCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。CFIAがとったフォローアップ活動の範囲は、汚染量と健康リスク評価が定めた結果として生じる健康上の懸念に基づいている。グルテンを含む1つのキャンディー製品とヘーゼルナッツやアーモンドを含む1つのチョコレート製品が健康リスクを示すと見なされ、リコールされた。
-多成分肉製品中の非表示のアレルゲン2017年~2018年
Undeclared Allergens in Multi-Ingredient Meat Products 2017 to 2018
2021-01-13
この調査の主な目的は、多成分肉製品中の非表示のアレルゲンの存在と量に関する追加情報を得ることだった。359サンプルが検査され、13サンプルに、卵、グルテン、大豆、乳タンパク質β-ラクトグロブリン(BLG)やカゼインなど、少なくとも1つの非表示のアレルゲンが含まれていることがわかった。非表示のアレルゲンの存在の最多の陽性結果はソーセージとホットドッグ製品にあった。
見つかった量がアレルギーのあるヒトに健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるために、すべての陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。CFIAがとったフォローアップ活動の範囲は、汚染量と健康リスク評価が定めた結果として生じる健康上の懸念に基づいている。この調査では4製品が健康リスクを示すと見なされ、リコールされた。
-グルテンフリーのすぐに喫食可能な調理済ベーカリー製品中の非表示のグルテン2017年2018年
Undeclared Gluten in Gluten-Free Prepackaged Ready-to-Eat Bakery Products 2017 to 2018
2021-01-13
この調査の主な目的は、グルテンフリーのすぐに喫食可能な(RTE)調理済ベーカリー製品中の非表示のグルテンの存在と量に関する基本的情報を得ることだった。検査した300サンプルのうち、5に非表示のグルテンが含まれていることがわかった。非表示のアレルゲンの存在の最多の陽性結果はデザート製品にあった。
見つかった量がアレルギーのあるヒトに健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるために、20 ppm以上のグルテンの2つの陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。健康リスクを示すと見なされる製品やリコールはなかった。
[FSS]FSS理事会‐1月21日
FSS Board Meeting - 21 January
14 January 2021
https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/fss-board-meeting-21-january
FSS理事会が2021年1月21日、ビデオ会議で開催される。直接販売食品のアレルゲン情報の改善、輸出衛生証明書に関して。
[SFA] コーヒーショップ職員向け単回COVID-19拭取検査
One-off COVID-19 Swab Test for Coffeeshop Personnel
Monday, January 11, 2021
https://www.sfa.gov.sg/covid-19/one-off-covid-19-swab-test-for-coffeeshop-personnel
食品配達及び屋台センター、市場及びコーヒーショップの関係者のような集団にCOVID-19 検査体制が拡大される。
[SFA] 安全な距離対策
Safe Distancing Measures
Friday, January 15, 2021
https://www.sfa.gov.sg/covid-19/SDM
段階的な商業活動再開の第3段階を開始する。集団活動人数制限の緩和、食品及び飲料提供施設の再開第三段階に関する助言をだす。
[MPI]更新情報
-食品及び妊娠
Food and pregnancy
18 Jan 2021
https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/food-pregnancy/
妊娠中の食品由来疾病、食中毒の予防に関する情報更新。
-免疫が低下している人向けの食品
Food for people with low immunity
18 Jan 2021
https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/people-low-immunity/
免疫が低い人向けに食品由来疾病の予防、食品が自分にとって安全であるかの確認に関する情報更新。
-家庭で安全に食品を調理し保管する
Preparing and storing food safely at home
18 Jan 2021
https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/preparing-and-storing-food-safely-at-home/
家庭で食品由来の疾病を予防するための手洗い方法や食品の安全な取り扱いに関する情報更新。
[FSA] 公的飼料と食品管理ラボ
Official feed and food control laboratories
15 January 2021
https://www.food.gov.uk/about-us/official-feed-and-food-control-laboratories
サンプル分析任務を開始するために設定される英国公的飼料食品管理ラボの詳細に関する情報。
[FSA] Mars Petcare UK は高濃度のビタミンDのため、犬用食品を回収
Mars Petcare UK recalls a range of dog food products because of high levels of Vitamin D
15 January 2021
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-04-2021
Mars Petcare UK は最大許容量を超える高濃度のビタミンDを含む可能性があるため、犬用食品を一部回収。
[FSAI]高濃度のヨウ素のためShantou Wanjiaxiang Food Co LTDの乾燥のりの回収措置
Withdrawal of Shantou Wanjiaxiang Food Co LTD Dried Seaweed Due to Elevated Iodine Level
Friday, 15 January 2021
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/dried_seaweed.html
Shantou Wanjiaxiang Food Co LTDは高濃度のヨウ素のため、乾燥のりを一部回収措置。製品写真あり。
(謎の日本語?が書いてあるが中国の会社の製品のようだ)
[FSAI] りんごの果梗混入の可能性ためCow and Gate及びAptamil Muesli一部を回収措置
Recall of Certain Batches of Cow and Gate and Aptamil Muesli Range due to the Possible Presence of Apple Stalks
Friday, 15 January 2021
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/aptamil_cow_and_gate_muesli.html
Nutricia社はりんごの果梗混入の可能性ためCow and Gate及びAptamil Muesli一部を回収措置。製品写真あり。
[FDA] Lake Champlain Chocolatesは異物混入の可能性のため、ミルクチョコレート製品の自主的商品回収を発表する
Potential Foreign Object Recall Lake Champlain Chocolates Issues Voluntary Recall on Selected Milk Chocolate Products
January 16, 2021
消費者からの最終製品にもろいプラスチック混入の報告があったため、Lake Champlain Chocolates (LCC)は消費者に警告を出し、自主回収をしている。製品リストあり。
[FDA]連邦裁判所はワシントン州ジュース加工者に対し、同意判決に入る
Federal judge enters consent decree against Washington state juice processor
January 15, 2021
米国地方裁判所はFDAとValley Processing, Inc.の不純なジュース製品販売の差し止めに関する同意判決に入った。製品は消費者に健康リスクを引き起こす可能性のある毒性濃度の無機ヒ素及びパツリンを含む。
学校給食に提供している製品も含む。食品安全性基準を満たさない製品を使わないと約束したにも関わらずその後のFDAの査察で古い製品を新しいものに混ぜて出荷していたことがわかった
[FDA]FDA は期限までに市販前申請を提出しなかった製造業者に未承認の電子たばこ製品を販売撤収するように初めて企業に警告文書を発した
FDA Warns Firms to Remove Unauthorized E-liquid Products from Market in First Letters Issued to Manufacturers that Did Not Submit Premarket Applications by Deadline
January 15, 2021
本日FDAは10企業、電子ニコチン送達システム(ENDS)特に電子たばこリキッド製品を販売する製造業者及びウェブサイト運営業者に警告文書を発した。市販前認可を受けていないこれらの製品販売は違法であり、米国で販売、流通できないと助言する。
[Defra]食品飲料業界への環境大臣の公開文書
Environment Secretary's letter to the food and drink industry
14 January 2021
https://www.gov.uk/government/news/environment-secretarys-letter-to-the-food-and-drink-industry
この国を食べさせ続けている人たちへ
我が国がCovid-19に直面する現在進行中の課題を鑑み、私は再びこの困難な状況で国民を食べさせ続けるために働く食品飲料サプライチェーンの皆様に敬意を表したい。あなたがたのおかげだ。
これまでの12ヶ月間は困難だったことを知っている、そして多くの人が家族や友人に会えない辛いクリスマス期間を過ごしただろう。友人や愛する人を亡くした人もいるだろう。だからこそかつてなく農場から食卓までのフードチェーン全体で働く人々が安全だと感じられるように我々全てが役割を果たすことが重要である。
多くの人々が社会的距離やマスクなどのガイダンスに従ってNHSやその他の重要労働者を守っているものの、一部に規則に従わない人たちがいる。これは全く許容できず、あなたがそれを心配しているのか理解できる。あなたは働くときに安全だと感じる権利があり私はそれを確保するよう対応する。ウイルスの拡大を防ぎお互いを守るために全ての人に役割があり、政府はそれを人々に明確に伝え続ける。
食品事業は労働環境をCovidから守り可能な限り安全にするために店舗のキャパを管理したり顧客に規制やガイダンスを守るよう勧めたり途方もなく多くのことをしてきた。ここ数日で、スーパーマーケットは再びステップアップしてさらに対策を強化した。
私はその達成を誇りに思う、そしてお互いに、全ての人に感謝する。あなた方はこれまでも、これからも、このパンデミックの隠れた英雄である。
George Eustice
[DHSC]リバプールCOVID-19地域検査予備試験:中間評価報告書要約
Liverpool COVID-19 community testing pilot: interim evaluation report summary
ublished 14 January 2021
2020年11月の検査計画の結果の公式発表。
(リバプール大学が既に公表)
[FAO]2021:農業食糧システムを転換するための効果的で戦略的思考の年
2021: a year of effectiveness and strategic thinking to transform agri-food systems
15/01/2021
http://www.fao.org/director-general/news/news-article/en/c/1369685/
QU Dongyu FAO事務局長はFAOの2021年の優先課題を提示するため、国連機関上級管理者と会合を開いた(以下見出しのみ)
効率性と有効性
戦略的に考える
農業食糧システム転換にとって決定的な年
管理者の参加
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 147-21
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/147-21.aspx
意見募集
除草剤耐性キャノーラ由来食品に意見募集
Call for comment for food from herbicide-tolerant canola
18/01/2021
ジカンバ耐性キャノーラMON94100
2021年3月1日まで
[USDA]USDAは遺伝子組換えにより開発した綿の規制解除を発表
USDA Announces Deregulation of Cotton Developed Using Genetic Engineering
Jan 15, 2021
https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2021/sa-01/ge-cotton
MON 88702。パブリックコメントを経て決定
[ヘルスカナダ]COVID-19専門家委員会が、カナダにおける検査とスクリーニングの最適化について科学に基づいた助言を提供
COVID-19 Expert Panel provides science-based advice on optimizing testing and screening in Canada
January 15, 2021
カナダにおけるCOVID-19の検査とスクリーニングの最適化のための優先順位付け戦略:報告書
Priority strategies to optimize testing and screening for COVID-19 in Canada: Report
January 2021
優先的に行動すべき4つの分野
1.実験室でのPCR検査による診断能力の最適化
2.スクリーニング目的での迅速検査の活用
3.検査とスクリーニングの公平性の検討
4.コミュニケーション戦略の改善
(今更のように思われるかもしれないが、診断検査とスクリーニング検査の違いを明確にして何のために何をしているのかをきちんと説明できなければ不満が募る。キャパは無限ではないのだから優先順位付けは必要。)
論文
-米国の水産とシーフード業界が昨年の夏COVID-19により広範に低迷
US fishing and seafood industries saw broad declines last summer due to COVID-19
15-JAN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/nh-ufa011521.php
NOAA水産業解析
地域別スナップショットがある
-サスカチュワン大学の研究が、COVID隔離で学生の食事、運動不足、飲酒が悪化したことを発見
USask study finds COVID isolation worsens student diets, inactivity, and alcohol intake
15-JAN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/uos-usf011521.php
Applied Physiology, Nutrition and Metabolismに発表されたオンライン調査
-運動量が減ったのでは無く食生活の変化が子どもの肥満危機を最もよく説明する
Changing diets -- not less physical activity -- may best explain childhood obesity crisis
17-JAN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/bu-cd-011321.php
アマゾンのエクアドルの子どもたちでの研究が肥満増加における食事と運動の相対的重要性についての知見を提供する。The Journal of Nutrition
-ノビチョク神経剤中毒
Novichok nerve agent poisoning
David Steindl, et al.
Show all authors
THE LANCET CASE REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10270, P249-252, JANUARY 16, 2021
症例報告。2020年8月20日にロシア国内の飛行機で発症、8月22日にベルリンの病院に移って治療。
(アレクサンドル・ナワリヌイ氏の件)
-COVID-19はカナダの介護施設の危機を強調する
COVID-19 highlights Canada's care home crisis
Paul Webster
THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10270, P183, JANUARY 16, 2021
長期介護私設でのCOVID-19死をカナダの不名誉と呼び、専門家は介入をよびかける
カナダは豊かな国の中では高齢者の長期介護施設でのCOVID-19関連死が最悪であり、これを多くの観察者が「国の不名誉」と呼ぶ。第一波ではCOVID-19関連死の約80%が高齢者施設だった。6ヶ月後の第二波でもあまり変わっていない。
カナダの長期介護施設を約30年研究しているトロントのYork大学の社会学者Pat Armstrongはこの原因の根幹は長期ケア施設をカナダの13地域の公衆衛生システムネットワークから除外した歴史的決定にあると信じる。それが質の低下を招いた。特に民間の営利目的の介護施設で質が悪い。アウトブレイクがおこった施設では、営利目的の施設の全住人の6.5%が死亡し、公的施設では5.5%、地方のホームでは1.7%である
(カナダの疫学報告でやたら施設が多いと思っていたけれど)
その他
-Scienceニュース
Bidenは遺伝学者Eric Landerを科学アドバイザーに指名
Biden appoints geneticist Eric Lander as science adviser
By Jeffrey Mervis, Jocelyn KaiserJan. 15, 2021
https://www.sciencemag.org/news/2021/01/biden-appoints-geneticist-eric-lander-science-advisor
インドネシアでCOVID-19患者が急増している、新しい保健大臣は反転させられるか?
COVID-19 cases are soaring in Indonesia. Can a new health minister turn things around?
By Dyna Rochmyaningsih Jan. 15, 2021
2020年12月22日の閣僚再編でJoko Widodoインドネシア大統領は、自分で開発した根拠のない脳卒中治療法を推進していた軍医であるTerawan Agus Putrantoに代わって核物理学者のBudi Gunadi Sadikinを保健大臣に任命した。医師会等は概ね歓迎の様子。
インドネシアは公式のパンデミックの負担は比較的少なく、患者85万人と死亡25000人だけで人口当たりは米国の1/10以下だが現場の状況は違う。問題は検査の少なさと地方と国の報告データに矛盾があることなど
(一部のみ)
-CCDH (The Center for Countering Digital Hate)
反ワクチンの脚本集
THE ANTI-VAXX PLAYBOOK
反ワクチン団体の集会に参加したりしてソーシャルメデイアを使ったワクチンへの不信の拡散や支持者を集める作戦を明らかにした。反ワクチン活動家はCovidがより多くの仲間を集めるまたとない機会とみていて、洗練された脚本を準備してワクチンに疑問がある人を反ワクチン確信者に変えようとしている。「マスターナラティブ(主導的物語)」は「Covidは危険ではない、ワクチンは危険、ワクチンを薦める人たちは信用できない」である。この物語に影響されないよう人々に「免疫をつける」必要がある。
-コンシューマーラボ
製品レビュー レスベラトロールサプリメントレビュー(赤ワイン、タデ、その他由来)
Resveratrol Supplements Review (From Red Wine, Knotweed, and Other Sources)
01/16/2021
https://www.consumerlab.com/reviews/resveratrol-review/resveratrol-red-wine/
レスベラトロールが役に立つかどうかは不明。安全性と有効性について確立された量はないが製品は一回あたり106から618mg。女性や子ども、血液凝固抑制剤使用者は摂るべきではない。
-レスベラトロールについての疑い
Reservations About Resveratrol
Joe Schwarcz PhD | 14 Jan 2021
レスベラトロールは赤ワインに含まれるほとんど魔法の成分として宣伝されてきた。しかし誇大広告を鵜呑みにするよりワインを飲む方が簡単
1940年に日本の研究者Michio Takaokaが民間薬として使われてきた植物の研究に関する卒業論文を提出した。それはバイケイソウの根から抽出したものでレスベラトロールと名付けた。Takaokaはこの化合物に特別な性質があるとはしておらず、それがその後2万以上の論文になったり健康食品店で健康長寿を約束する錠剤になるとは思わなかっただろう。
レスベラトロールの研究が注目されるようになったのは1997年のイリノイ薬科大学のJohn Pezzutoらによる「ブドウ由来天然製品レスベラトロールのがん化学予防作用」という論文以降である。それから研究が増え、赤ブドウとワインに含まれることがわかるとさらに増加した。そしてハーバードの遺伝学者David Sinclairが酵母、線虫、ショウジョウバエ、そしてマウスで寿命を長くすることを発見してさらに増えた。マウス実験はサプリメント業界にとって大きな援護射撃になった。そのような高用量のレスベラトロールは食品やワインからは摂れなかったからである。そして日本のタデにレスベラトロールが多いことを発見して原材料を安くできたのでサプリメント業者の儲けは膨らんだ。しかしそれは化学とは並行しなかった。2万以上の論文にも関わらず、レスベラトロールサプリメントを使用することの是非を明確に言うことがいまだにできない。
一方グラス一杯のワインを飲む理由はある、美味しくて気分が良くなる。
-「血液型」ダイエットが再び嘘を暴かれる
The 'Blood Type' Diet Debunked Again
By Hank Campbell | December 7th 2020
https://www.science20.com/hank_campbell/the_blood_type_diet_debunked_again-252133
ニューヨークタイムスのベストセラーリストにはあらゆる種類のダイエット法があり、全てが科学的根拠があると主張する。マスクや社会的距離についての疫学統計を人々が信じない理由の幾分かは、疫学があらゆる食品や化学物質の害あるいは寿命とを統計学的関連があると言ってきたからだろう。
疫学は科学の場合もあるがそうでない場合もある。占星学の栄養版のように、血液型で肉を食べると太るかどうかわかると主張する。常識的にこんな主張はクレージーだがWebMDは律儀にそう主張する論文を紹介する。
この血液型ダイエットは1996年に自称「ドクター」のナチュロパスPeter D'Adamoが有名にしたものである。彼の本はベストセラーになり効果があったと主張する人がたくさん現れた。それから何度も科学的根拠がないと否定されてきた。
菜食主義を推進するPhysicians Committee for Responsible Medicineが新しい研究を発表した。
Blood Type Is Not Associated with Changes in Cardiometabolic Outcomes in Response to a Plant-Based Dietary Intervention
https://jandonline.org/article/S2212-2672(20)31197-7/fulltext
著者はPCRMの創設者で医師で、牛乳にはモルヒネが含まれると主張する精神科医である。彼はPETAの所有する車に乗ってPETAの内部にあるPCRMに通い、PCRMのスタッフの給料はPETAが支払っている。彼らの意図はO型の人に菜食主義になってもらうことである。論文自体に問題は無い-他の自己申告による論文同様に。
(いろいろ略。PCRMの背景情報)