2020-12-14

[EU]RASFF Week50-2020

警報通知(Alert Notifications)

スペイン産陶製調理ポットからのヒ素(0.193 mg/l)及び鉛(0.6 mg/l)の溶出、ベトナム産スウェーデン経由冷凍シルバーバブル(Barbonymus altus)の未承認物質ロイコマラカイトグリーン(8.5 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

北マケドニア共和国産ビスケットのアクリルアミド高含有(503 µg/kg)、ウクライナ産クッキーのアクリルアミド高含有(1173 µg/kg)、バングラディシュ産マンゴードリンクの亜硫酸塩(85 mg/kg)未承認、エジプト産ブドウの葉のチオファネート-メチル(2.9 mg/kg)及び未承認物質クロルピリホス(0.06 mg/kg)、米国産ピスタチオのオクラトキシンA (32.8 µg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ポーランド産鳥餌の未承認物質クロルピリホス(0,039 mg/kg)、ドイツ産野生の茶色のキビ粉末のアトロピン(36 µg/kg)及びスコポラミン(22,4 µg/kg)、ラトビア産ガーリック入りクラッカーのアクリルアミド高含有(1167 µg/kg)、コロンビア産ポルトガル経由ボロホ(borojo)ゼリーのソルビン酸(E200)高含有(1207 mg/kg)、スペイン産冷凍ガーリックキューブのカドミウム(0.124 mg/kg)、エジプト産オランダ経由ブドウの葉のペンコナゾール(0.13 mg/kg)・ルフェヌロン(0.075 mg/kg)・プロピコナゾール(0.033 mg/kg)・ラムダ-シハロトリン(0.066 mg/kg)及び未承認物質クロルピリホス(0.14 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.336 mg/kg;0.175 mg/kg;0.164 mg/kg)、トルコ産ザクロのブプロフェジン(0.064 mg/kg)・アセタミプリド(0.16 mg/kg)・デルタメトリン(0.065 mg/kg)・チオファネート-メチル(0.369 mg/kg)・エスフェンバレレート(0.190 mg/kg)・アゾキシストロビン(0.095 mg/kg)・ボスカリド(0.340 mg/kg)・ピラクロストロビン(0.146 mg/kg)及び未承認物質カルベンダジム(0.476 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 10.3; Tot. = 24.4 µg/kg;B1 = 13.4; Tot. = 16.7 µg/kg)、トルコ産殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 37.5; Tot. = 43.2 µg/kg;B1 = 25; Tot. = 26.4 µg/kg)、ベトナム産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 38.1; Tot. = 44.9 µg/kg)、トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス(0.046 mg/kg)及びクロルピリホス-メチル(0.125 mg/kg)、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 15.3; Tot. = 16.4 µg/kg;B1 = 143.5; Tot. = 152.3 µg/kg)、ボスニアヘルツェゴビナ産キノコの高濃度の放射線量(セシウム137:1566 BQ/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのフロニカミド(0.650 mg/kg)、ガーナ産バンクーミックスのアフラトキシン(B1 = 106; Tot. = 119 µg/kg)、インド産砕いたトウガラシのアフラトキシン(B1 = 10.3; Tot. = 11.5 µg/kg)、香港産メラミン皿からのメラミンの溶出(3.81 mg/kg)、中国産香港から発送したメラミン製マグからのメラミンの溶出(3.94 mg/kg)、米国産トルコ経由ピスタチオのアフラトキシン(Tot. = 26.3 mg/kg)、カメルーン産緑コーヒー豆の未承認物質クロルピリホス(0.45 mg/kg)、トルコ産パプリカの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.240 mg/kg)、

 

エチレンオキシドの検出

件数が多いため、インド産ゴマのほとんどは省略

警報通知(Alert Notifications)

ドイツ産ゴマドレッシングの2-クロロエタノール (0.32 mg/kg)及び未承認物質エチレンオキシド(0.175 mg/kg)、ボスニアヘルツェゴビナ産ブレッドスティックの2-クロロエタノール (5.5 mg/kg)及び未承認物質エチレンオキシド(3 mg/kg)、イタリア産有機ゴマ油の2-クロロエタノール(15.2 mg/kg)及び未承認物質エチレンオキシド(8.3 mg/kg)、チェコ共和国産冷凍雑穀パンの未承認物質エチレンオキシド(0.062; 0.072 mg/kg)、ルクセンブルク産パンに使用したゴマの未承認物質エチレンオキシド、

 

フィンランド食品局

竹の繊維や未承認植物繊維を含むプラスチックの食品と接触する物質の輸入あるいは販売は認められていない 

The import or sale of plastic food contact materials containing bamboo fibre or unauthorised vegetable fibres is not allowed

November 25/2020

https://www.ruokavirasto.fi/en/companies/food-sector/uutiset-elintarvikealalta/the-import-or-sale-of-plastic-food-contact-materials-containing-bamboo-fibre-or-unauthorised-vegetable-fibres-is-not-allowed/

フィンランド食品局は、輸入業者と販売業者は違反にあたるので未承認植物繊維を含むプラスチック食品接触物質の輸入を差し止めなければならないと通知する。販売されてしまったこれらの製品は販売回収しなければならない。地方自治体の食品規制チームが回収を監視する。

例えば竹の粉末あるいは米粉のような未承認植物繊維を含むプラスチック食品接触物質の輸入及び販売は禁止されている。これらの物質は例えば、様々な持ち帰り用容器、子供用の食器類の製造に充填材として使用されてきた。これらの製品は食品接触物質法に違反し、その安全性が確認できない。この禁止は竹のみから製造され、プラスチックを含まない食品接触物質には適用されない。

未承認植物繊維の安全性は評価されていない

欧州ではプラスチック食品接触物質製造において、すべての植物繊維が物質として使用認可されているわけではない。例えば、メラミンやホルムアルデヒドの移行は、植物繊維を含むプラスチック食品接触物質において基準値を超えることがよくある。製品中に使用される植物繊維のもともとの純度に関しても疑問がある。植物繊維を含む製品はプラスチックに代わる環境にやさしい代替物として、また、生物分解されるとして誤って流通している。しかし、それらはプラスチック製品で、自然に生物分解されない。

欧州食品安全局(EFSA)の評価によると、植物繊維はプラスチック食品接触物質の製造上の物質として一般的には使用認可されず、しかも、その安全性はケースバイケースで評価されなければならない。プラスチック食品接触物質の製造における植物繊維を使用する事業者が使用認可を申請したかどうかわからない。欧州委員会によると、植物繊維を含む製品は食品接触物質法に違反である。

以下詳細:

・竹繊維やその他の未承認植物繊維を含むプラスチック食品接触物質に関する欧州委員会の話し合いのサマリー

https://ec.europa.eu/food/sites/food/files/safety/docs/cs_fcm_meeting-ind_20200623.pdf

・プラスチック規則10/2011(別添Ⅰ認可物質リスト)

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:02011R0010-20200923&qid=1605100110163&from=EN

・竹繊維やその他の未承認植物繊維を含むプラスチック製品

https://www.ruokavirasto.fi/en/companies/food-sector/production/packages-and-other-food-contact-materials/question-and-answers/plastic-products-containing-bamboo/

・製品回収に関するフィンランド食品局のガイドライン

https://www.ruokavirasto.fi/en/companies/food-sector/common-requirements-in-the-food-sector/valvonta/guidelines-on-withdrawal-of-products/

・食品と日用品に関するフィンランドの税関輸入規制

https://tulli.fi/en/businesses/import/controls-of-food-and-consumer-goods

・EFSAの評価

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5902

 

[HK] 法令違反

-米粉巻きのサンプルに基準値超過の保存料の安息香酸を検出した

Rice roll sample detected with preservative benzoic acid exceeding legal limit

Friday, December 11, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20201211_8350.html

米粉巻きのサンプルに保存料の安息香酸1540ppmが検出された。

 

-さつまいものサンプルに重金属汚染が基準値を超過するMetallic Contamination exceeds legal limit in Sweet potato sample

Thursday December 10, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20201210_8345.html

さつまいものサンプルにカドミウムが0.24ppm検出された。

 

[FSS] Aunty Mayのクリスマスキッチン

Aunty May’s Christmas Kitchen

10 December 2020

https://www.foodstandards.gov.scot/consumers/food-safety/aunty-may

クリスマスを前にFSSは食品安全のヒントを呼び掛ける。

 

[FSAI]未承認の農薬エチレンオキシドのためClearspring’s Organic Sesame Oil 及び Organic Toasted Sesame Oilを回収措置

Recall of Batches of Clearspring’s Organic Sesame Oil and Organic Toasted Sesame Oil due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Friday, 11 December 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/clearspring_sesame_oil.html

製品に未承認の農薬エチレンオキシドが検出され、イタリア産Clearspring’s Organic Sesame Oil 及び Organic Toasted Sesame Oilを回収措置。製品写真あり。

 

[FSAI] EFSAの透明性規則実施―トレーニングプログラム

EFSA's Transparency Regulation Implementation – Training Programme

Friday, 11 December 2020

https://www.fsai.ie/EFSA_Training_Programme.html

透明性規則により導入される新たな過程やツールに関する次回のEFSAトレーニングプログラムがEFSAホームページに公表された。

 

[FSAI] 食品供給と食品安全を保証するための危機管理計画に関する欧州委員会からの意見募集

EU Commission consultation on contingency plan for ensuring food supply and food security

Friday, 11 December 2020

https://www.fsai.ie/farm_to_fork_strategy.html

欧州委員会は将来的な危機における欧州の食品供給と食品安全を保証する危機管理計画の作成を含む「農場から食卓まで」の戦略を作成した。2021年1月13日まで意見募集。

 

[ODS] ファクトシート更新

-ボタニカルダイエタリーサプリメント情報

Botanical Dietary Supplements - Background Information

Fact Sheet for Consumers

December 11, 2020

https://ods.od.nih.gov/factsheets/BotanicalBackground-Consumer/

文書が追加され、Consortium for Advancing Research on Botanical and Other Natural Products (CARBON)へリンクが貼られた。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/BotanicalBackground-Consumer/#change

 

[FDA]警告文書

- Indigenous Products

December 10, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/indigenous-products-610588-12102020

未承認の医薬品、不正製品の問題。ミネラル製品を含む。

 

- iThrive.health

December 10, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/ithrivehealth-611790-12102020

未承認の医薬品、不正製品の問題。ビタミン、ケルセチン、亜鉛及びオメガ-3製品を含む。

 

-Health & Wellness Center International One, L.L.C. dba Hotze Vitamins

December 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/health-wellness-center-international-one-llc-dba-hotze-vitamins-607276-12022020

未承認の医薬品、不正製品の問題。ビタミンA、B、C、D、亜鉛及びプロバイオティクス製品を含む。

 

-Heavenly Natural Products

December 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/heavenly-natural-products-607470-12022020

未承認の医薬品、不正製品の問題。C60やコロイド銀製品を含む。

 

[FDA]FDAは動物用製品の輸出に役立つ新たなオンラインポータルを開始する

FDA Launches New Online Portal to Assist Industry with Exporting Animal Products

Updated December 11, 2020

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-launches-new-online-portal-assist-industry-exporting-animal-products

更新。FDAは金色のシール付きのCVM書類の証明書を廃止する。今後は輸出業者自身でオンラインの証明書を入手できる。

 

[FDA]FDAは動物用食品添加物申請及びGRAS通知のレビュー過程を改善し、迅速にするためのガイダンスを最終化する

FDA Finalizes Guidance to Help Improve and Expedite Animal Food Additive Petition and GRAS Notice Review Processes

December 10, 2020

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-finalizes-guidance-help-improve-and-expedite-animal-food-additive-petition-and-gras-notice

FDAは動物用食品の添加物申請(FAP)または一般に安全と認識される物質(GRAS)を含めた通知の提出前にFDAとステークホルダーの協議を促進しガイダンスを最終化した。

 

[DHSC]英国医務主任の自主隔離期間についての声明

UK Chief Medical Officers' statement on the self-isolation period: 11 December 2020

https://www.gov.uk/government/news/uk-chief-medical-officers-statement-on-the-self-isolation-period-11-december-2020

COVIDの自主隔離期間を14日間から10日間に変更すると発表

12月14日から、隔離期間を変更

症状が出てから、あるいは無症状で検査陽性になったポイントから10日に

 

[ProMED]COVID-19更新(第535報):デンマーク、動物、ミンク、人獣共通伝染病、猫、情報求む

COVID-19 update (535): Denmark, animal, mink, zoonotic, cat, RFI

2020-12-13

https://promedmail.org/promed-post/?id=8015149

[1] Denmark, COVID-19, mink-to-human 略

[2] Denmark, COVID-19, cats  Date: Wed 9 Dec 2020 Source: Firstvet [デンマーク語; 機械翻訳. 編集]

Jutland北西のミンク農場でデンマーク獣医食品局が殺したのはミンクだけではない。少なくとも一つの感染ミンク農場で猫も何頭か殺した。地域の野良猫の検体を調べ、抗体は検出されなかった。農場外で感染動物は見つかっていない

(農場内の猫は感染が検出されているらしい。というか何故ミンク農場に猫がいるの?)

 

[USDA]ケンタッキーの動物園のユキヒョウにCOVID-19確認

Confirmation of COVID-19 in a Snow Leopard at a Kentucky Zoo

Washington, D.C., December 11, 2020

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2020/sa-12/ky-snow-leopard-covid

動物園の職員から感染した模様

ユキヒョウの写真

 

論文

フードシステムのハイテク解決法は意図せぬ帰結になる可能性がある

High-tech fixes for the food system could have unintended consequences

11-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/icft-hff121120.php

我々の失敗しているフードシステムは新しい技術を必要としている;しかし管理できない新たな問題を生まないようにトレードオフを見越すことが必須である

The Lancet Planetary Health

・有機廃棄物由来タンパク質を家畜飼料に使うことで大豆ミールの需要が減らせる。しかし大豆生産を減らすとパーム油の需要が増えて森林が減る可能性がある

・土壌に窒素を補充するために穀物を使うと化学肥料使用を減らせるが既に食べ過ぎの食品を増やして慢性疾患をさらに増やす可能性がある

・個別栄養は慢性疾患を減らす可能性があるがメキシコのアボカドのような健康的とされる食品の需要を増やし、経済的に多くの人には届かない

・自動化やロボットでの精細農業は食糧の安定化や農薬や水の過剰使用防止の利益があるが技術の無い労働力の必要性を減らして不安定な小規模農家を脅かし移民を増やす可能性がある

 

その他

-コンシューマーラボ 

製品レビュー シナモンサプリメントとスパイス

Cinnamon Supplements and Spices Review

12/11/2020

https://www.consumerlab.com/reviews/cinnamon-supplements-review/cinnamon/

注意:シナモン製品の中には毒素濃度が高いものがある

プロアントシアニジン量は一日使用量あたり5mg以下から40mg以上。最も高価なものが最も少なかった

天然肝毒性物質クマリンや鉛が多いものもあった

 

-運転と大麻を混ぜることのリスク

The Risks of Mixing Driving and Cannabis

Christopher Labos MD, MSc | 10 Dec 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/health/risks-mixing-driving-and-cannabis

THCは運転能力に障害を与える、そしてその影響は一部の人が主張するようなCBDで回復することはない

交通事故の際に検出される薬物でアルコールに次いで多いのが大麻である、そしてその頻度は増えているように見える。大麻と交通事故の関連付けの問題は、交通事故後に大麻が検出される場合しばしば他の薬物も一緒に検出されることで、それが関連を混乱させる。またTHCの血中濃度はアルコールほど直線的に中毒の深刻さと関連しない

(いかにもカナダ)

 

-あなたはこのハロウィーンに子どものキャンディを消毒、X線にかける、検査する必要は無い(でもマスクはする必要がある)

You Don’t Need To Bleach, X-Ray, Or Inspect Your Kids’ Candy This Halloween (But You Do Need To Wear A Mask)

Ada McVean B.Sc. | 9 Dec 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/critical-thinking-health/you-dont-need-bleach-x-ray-or-inspect-your-kids-candy-halloween-you-do-need-wear-mask

ハロウィーンサディズムは、知らない人はトリックオアトリートのキャンディに毒や尖ったものを入れて傷つけようとするだろうと考えることである。この考えはどこから来てその中に真実はあるか?

私が6才くらいの時、ママが初めてベッドでハロウィーンのリンゴにカミソリの刃が入っているというハロウィーンサディズムについて話してくれた。私はすぐに怖くなり、ママはそれをたんなるお話でそんなことはおこらないと宥めようとした。

Delaware大学の社会学と犯罪正義の教授Joel Best博士の35年の探索によると、トリックオアトリートに混入されたもので子どもが殺されたり重症を負ったりする事例は1例も見つからなかった。

この神話に真実味を与える事件はある。例えば1974年に8才のTimothy O’Bryanがシアン化合物入りハロウィーンキャンディを食べて死亡した。しかし彼にキャンディを与えたのは父親で、父親は息子に高額の生命保険を要求した。1964年にはHelen Pfeilがスチールウールや犬用ビスケットや昆虫罠(全てそう表示してある)を含むバッグを年齢が高すぎると思う子どもに与えたが子どもに傷害はなく彼女は逮捕された。1959年にはWillliam V. Shyneが下剤入りキャンディを与え、30人が病気になったが重症はない。

これらがハロウィーンサディズムの恐怖をかき立てたが、見知らぬ人がどうやって子どもたちを傷つけようとするかはそのときの文化的不安を反映する

(以下略。ハロウィーンキャンディのX線検査サービスとかあるんだ。そんなに怖いのに止めようとはしないのが不思議だけど)

 

-CPD: COVIDキロと消えた脳卒中の謎

CPD: The COVID kilos and the mystery of the disappearing strokes

03 Dec 2020

https://www.adviservoice.com.au/2020/12/cpd-the-covid-kilos-and-the-mystery-of-the-disappearing-strokes/

COVIDの遺産を語り始めるには早すぎるしおそらく空想になるが、経済的、精神的、身体的健康に相当な長く続く影響を与えるだろうことに疑いはない。

ウイルスそのものの影響は置いておいて、最も迅速な、そして見て明らかな影響は我々のウエストラインである。恐ろしい‘COVID kilos’( COVID関連体重増加)は間違いなく問題だ。最近のCSIROの調査ではCOVID期間に体重が増えたと40%が回答した。ある医療業務ではその定量を試み、平均体重増加は3-5キロだという。原因は?

運動不足を非難したくなるが、再考すべきである。ジムの閉鎖は多くの人にとって習慣の撹乱につながっただろうが運動への関心は急増した。散歩やワークアウトが増え自宅用フィットネス機器と自転車の売り上げが急増した。

飲酒開始時間は早くなった。これまで午後6時だったのが午後4時になった。

食生活はさらに変わった。食品庫やお菓子をあさる回数が増えジャンクフードを多く食べた。これらがオーストラリアの肥満増加を加速するだろう

COVIDの波及影響として多くの医療従事者が最も心配しているのは人々が病院に行かなくなったことである。病気は発見されず治療されないでいる。

メルボルンの主要病院の脳卒中のためのCTスキャンは8月は108で、4月の73より増えたが例年の160より少ない。血栓除去手術は例年の半分である。

(COVIDキロという言葉ができたらしいオーストラリア、COVID患者は少ないのに波及影響は大きい)

 

-NGOと財団はアフリカ農業の運命を決定したい

NGOs & Foundations Want to Dictate Africa’s Agricultural Destiny

By James Njoroge - 28.10.2020

https://www.europeanscientist.com/en/features/ngos-foundations-want-to-dictate-africas-agricultural-destiny/

アフリカでは政府や農家が増加する人口を食べさせるのに苦労している。現在進行中の恐るべきサバクトビバッタとFall Armywormの蔓延、発がん性カビ毒、作物の病気と悪天候が何百万人もを飢餓に追いやろうとしている。同時に収量を増やし自然環境を守り飢餓から救うのに役立つ農業技術は、国際的な詐欺的反テクノロジーキャンペーンで毀損されている。欧州政府の資金を得たNGOと有機農業のユートピアを夢見る金持ち財団からお金をもらった活動家がアフリカの食糧と農業をコントロールしようとしている。

(本文略。だから中国に負けるのに)

 

-EUのブドウの苦境

The European Union's Wine Grape Quandary

Wednesday, November 25, 2020 

https://appliedmythology.blogspot.com/

EUは最近農業部門に野心的目標を掲げた長大な「農場から食卓まで戦略」を公表した。その一部が農薬使用削減で、使用法を制限したり更新を停止することによる。こうした制限は世界中の規制機関の安全性評価と対立して行われる。もう一つは有機農業の推進で、これらにより欧州の農家は深刻な問題に直面するだろう。そしてEUに食品や飼料を輸出している世界中の農家にとって問題になるだろう。

多くの農作物が影響を受けると考えられるが特に興味深いケーススタディがワイン用ブドウである。EUの農地のうちワイン用ブドウはわずか3%であるがEUで使用される農薬の20%を使っている。理由はいくつかあるが、一つはブドウが高付加価値作物であり、農家は収量と品質を最適化するために植物保護製品を多く使えることである。もう一つは欧州のブドウ産業にとって特定の病害虫が特に大きな問題になっている歴史的遺伝子的理由がある。その地域に適した極めて特殊な旧世界ブドウ品種のみを長く栽培し、しばしば「テロワール」と呼んで変えようとしなかった。しかし1870年代に欧州ブドウの遺伝子に劇的な変化がおこる。Phylloxeraという根を食べる昆虫が侵入しアメリカ産根茎との接ぎ木で生き延びるしかなかった。そして1800年代に2つの深刻な葉の病気が北米からやってきた。Powdery Mildewへの解決法は古くから使われている硫黄を大量に散布することだった。硫黄は眼や皮膚に刺激性が強く、そのためブドウ畑で働くことは極めて不快な作業になる。より新しくて効果のある、少量で済む抗真菌剤があるがオーガニック栽培では使えない。

一方downy mildewへの対策は硫酸銅で、これは水生生物に極めて毒性が高く銅は決して分解されないので環境に永遠に残る。この病気にも安全で有効な合成農薬があるが有機では使えない

(以下他の病気、品種改良技術が使えないことなど)

 

-あなたが受け入れなければならない任務は宇宙を爆破すること

Your mission, should you choose to accept it, is to blow up the universe

by Michael Cook | 22 Nov 2020

https://www.bioedge.org/bioethics/your-mission-should-you-choose-to-accept-it-is-to-blow-up-the-universe/13621

安楽死は通常個人の経験と見なされているが、人類がそうすべきと信じる哲学者や運動がある。例えば南アフリカの哲学者David Benatarは人類の存在は常に有害だと主張する。そして自主的人類絶滅運動Voluntary Human Extinction Movementは人類は徐々に消滅すべきだと主張する。しかしオックスフォード大学のThomas MoynihanがThe Conversationに書いたところによると彼らは忘れ去られたドイツの哲学者Eduard von Hartmann (1842-1906)に比べればひよっこだという。ショーペンハウアーの後継者であるvon Hartmannは、全ての人生は苦しみで全ての存在は痛みだという。従って生命は少ない方が良い。もし人類が絶滅できたとしても、進化はやがて別の知的生命体を生み出しその種もまた苦しみ、存在の悲惨さを永遠に繰り返すだろう。従って人類は宇宙を滅ぼすのが義務である、とvon Hartmannは考える。つまり宇宙の安楽死が人類の倫理的義務である。Von Hartmannはどうすればその仕事ができるのかはわからなかったが、遅かれ早かれ技術が進歩すると信じた。

Moynihanはvon Hartmannは間違っていると考える。苦しみの根絶を苦しんでいる者の根絶と一緒にしている。苦しみを取り除くのに苦しんでいる人を排除すべきではない

Moynihanは書籍「X-Risk HOW HUMANITY DISCOVERED ITS OWN EXTINCTION」を発表した

(過激な環境保護主義の背景となる思想について参考になるかなぁ)

 

-SMC UK

リバプール予備試験でのInnovaラテラルフローSARS-CoV-2抗原検査の正確性についての予備的データを提示したペーパーへの専門家の反応

expert reaction to paper presenting preliminary data on accuracy of the Innova Lateral Flow SARS-CoV-2 Antigen test in the Liverpool pilot

DECEMBER 11, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-paper-presenting-preliminary-data-on-accuracy-of-the-innova-lateral-flow-sars-cov-2-antigen-test-in-the-liverpool-pilot/

Liverpool大学の科学者が作成しSAGEが発表したペーパーがリバプールパイロットで使用されたInnovaラテラルフローSARS-CoV-2抗原検査の正確性についての予備的データを提示した

Imperial College London医療ウイルス学上級研究者Richard Tedder教授

定量PCRに比べて極めて感度が低く、陽性者の半分しか検出しない。ウイルス遺伝子コピー数が多い場合(PCR CT 20未満)でも5検体中2検体で検出しない。この検査で陰性でも感染していないとは言えない

Oxford大学Nuffieldプライマリーヘルス科学部上級統計学者Jason Oke博士

Reading大学薬学部生命医学技術准教授Alexander Edwards博士

製品の説明書には感度96%とあるが「現実世界」で使った場合にはPCRに比べて50%以下である。RT-PCRですら全ての感染者を検出できるわけではないので実際の感度はさらに低いだろう。

新しい診断検査を使う場合には正確さをチェックする試験が極めて重要であるがそれは非常に難しい。全ての検査でチェックできるわけではない。検査ツールを使用する場合には十分な注意が必要である

Cambridge大学MRC生物統計ユニットもとプログラムリーダーSheila Bird教授

(略)

(こういうことはよくあるので、検査に費やした膨大な費用を考えたら当然このキットを使うよう薦めた助言者の利益相反が気になるだろう。)

 

-スウェーデン政府は死者が増加したためこの国のロックダウン無し実験を導いた疫学者を主役から外す

Swedish government sidelines epidemiologist who steered country's no lockdown experiment as deaths rise

Richard Orange November 28, 2020

https://news.yahoo.com/swedish-government-sidelines-epidemiologist-steered-102636440.html

Anders Tegnellの二週間に一回の木曜日の記者会見はStefan Lofven首相の出席する公衆衛生庁の新しいシナリオの同時間帯の記者会見で陰になった

第二波の深刻さを予想できなかったことで信頼を失った。事態の悪化を受けて政府が主導して午後10時以降のアルコール販売禁止などの制限を導入し始めた。Stefan Lofven首相とAnders Tegnell博士の両方が信頼を無くしたことはないと否定した。「全ての噂は嘘である」。にもかかわらずスウェーデンの新聞が摩擦の増加を報じている

 

-Covid:衛生局は「警鐘となる」患者の増加を見る

Covid: Health board sees 'alarming' rise in cases

https://www.bbc.com/news/uk-wales-55288347

Aneurin Bevan衛生局は病院がCovid患者の増加で相当なプレッシャー下にあるという

既に外来の予約と緊急でない手術を月曜から中止すると発表している。ウェールズのMark Drakeford首相がNHSが国立コロナウイルス病院になる危険性があると述べて警告。ウェールズは土曜日にCovid-19陽性患者が10万人を超えた

 

-「ただではすまないだろう」:新年の死者増をおそれクリスマスコロナウイルス緩和は「間違い」

‘There will be consequences’: Christmas coronavirus easing a ‘mistake’ as fears of new year death toll grow

https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/covid-coronavirus-christmas-lockdown-b1771343.html

NHSの主導者が第三波を警告し、ある科学者は「我々は惨劇に向かっている」という

クリスマス期間にコロナウイルスの制限を緩和するのは「間違い」だとエジンバラ大学のLinda Bauld教授は言う。彼女は政府に休暇中の対策緩和を再考するよう呼びかけている科学者のうちの一人である

一方政府は160万人ほどへのラテラルフロー検査を実施し始める

 

-メモ

Wi-Fi電磁波で学力低下を懸念、市議ら意見交換会

2020年12月7日

https://www.kyoiku-press.com/post-223665/

このニュース、はてなでは総スカンだったけれど

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.kyoiku-press.com/post-223665/

カナダでは10年くらい前に学校でのWiFi禁止運動が盛り上がって実際いくつかの学校では禁止された。フランスの影響。

Could WiFi in schools be harming our kids?

https://www.theglobeandmail.com/life/health-and-fitness/health/is-there-such-a-thing-as-too-much-wifi/article18592972/

Why are Some Countries Removing Wi-Fi in Schools and Others Not?

https://www.wirelesseducation.org/1073-2/

フランスは電磁波嫌い。