2020-12-11

[Tukes]殺鼠剤はペットに有害

Rodenticides are hazardous to pets

19.11.2020

https://tukes.fi/en/-/rodenticides-are-hazardous-to-pets

今年の秋、フィンランド安全化学品庁(Tukes)は、中毒を起こしたネズミを食べた後にネコの臓器系に入った殺鼠剤によるネコの中毒について多くの報告を受け取っている。Tukesは殺鼠剤を使用する際には使用説明書に従わなければならないと指摘している。殺鼠剤使用中にペットをひもでつないでおけるように、近所の人に殺鼠剤の使用を警告しなければならない。Tukesは主に機械式ネズミ捕りを使用するよう助言する。

人々はコテージの冬支度をしていて、齧歯類は屋内に紛れ込もうとしているため、齧歯類の管理は注目の話題である。だが、αクロラロースを含む殺鼠剤は、その毒が対象とするネズミ以外の動物にも害を及ぼす。11月中にネコ中毒に関する報告が明らかに増えた。中毒を起こしたネズミはネズミを食べる野生動物にも危険である。

「ネコの中毒事例では、ネコは屋外で自由に動き、ネズミを捕っている。場合によっては、近所の人が殺鼠剤を使用していても、ネコがどこで毒を摂取したかはたいていわからない。イヌの中毒の典型的な事例では、使用説明書に従わず、イヌが食器棚の毒を入手できたり、毒が屋外に散布されたりしている」とTukes の相談役であるSanna Koivisto氏は述べている。

中毒をおこしたネコはネズミを食べた後およそ30分で症状が出始める。ネコの体温は下がり、平衡障害、痙攣、意識不明になる。中毒をおこしたネコは暖かくして獣医に連れていかなければならない。このネコがいつどこでネズミを食べたか、どの殺鼠剤が使用されているか知っていたら、獣医に伝えよう。

コケマキ(Kokemäki)の地方自治体の獣医であるPauliina Koponen氏は、αクロラロースによる中毒は、大抵、電話の会話ですでに疑われる可能性があると言う。

「一般的に患畜は、平衡障害、知覚過敏、筋肉のけいれんになっている。時には、ネコは病院に運ばれた時に意識不明で低体温症になっている。私が治療した事例では、飼い主はネズミに中毒を起こす殺鼠剤を使用していないが、ネコはおそらく家の近くのどこかで中毒を起こしたネズミを捕まえていた。

「ネコはその症状に応じて治療される。水分補給され、状態を監視される。ネコに意識があれば嘔吐させることができる。嘔吐の際には、ネコは大抵消化されていないネズミを吐き戻す。αクロラロースの解毒剤はないので、動物を治療するのはより難しい。幸いなことに、ほとんどのネコ患畜は中毒後1~3日で回復するが、予後不良のため殺処分されるネコもいる。」とKoponen氏は言う。

殺鼠剤には選択肢がある

殺鼠剤はイヌやネコを飼っている家庭で使用してはならない。殺鼠剤には利用できる選択肢がある。Tukesは主に機械式ネズミ捕りの使用を推奨する。その利点の1つは死んだネズミが機械の中で腐敗するため残らないことである。全てを清潔に保つこと、5 mm以上の隙間をカバーすること、確実にネズミのとる栄養がないようにすることによって、ネズミの発生を防ぐことができる。

αクロラロースを含まない殺鼠剤はイヌやネコに危険が少ない。これらの殺鼠剤には解毒剤があるので、中毒事例を治療するのはより簡単である。殺鼠剤の有効成分はパッケージに記載されている。

使用説明書に従い、近所の人に警告すること

それでもネズミ管理に殺鼠剤を使用することにした場合、パッケージに記載されている指示に従うこと。子供と動物から毒を遠ざけておくこと。ペットが中毒になるリスクがあることを示すために、イヌやネコを飼っている近所の人に殺鼠剤の使用を知らせよう。死んだネズミを見つけて取り除き、混合廃棄物として処分しよう。

中毒事例を防ぐために、殺鼠剤は事前に詰めた餌ステーションでのみ販売できる、前述の使用説明書がパッケージに印刷されている、といった手段が取られている。化学物質法によると、殺鼠剤の使用者はパッケージに記載されている使用説明書に従う義務がある。

Tukesは疑わしい中毒事例に関する報告を要請している。Tukesは中毒事例を防ぐ手段を考慮するのに報告された情報を用いることにしている。

 

[EFSA]農薬:EFSAはネオニコチノイドの緊急使用を検討

Pesticides: EFSA to examine emergency use of neonicotinoids

8 December 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/news/pesticides-efsa-examine-emergency-use-neonicotinoids

EFSAは、2020年に加盟国がサトウダイコンのネオニコチノイド使用に承諾した多くの緊急認可を評価することにしている。

欧州委員会からの要請は、オーストリア、ベルギー、クロアチア、デンマーク、スペイン、フィンランド、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキアが付与したクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム、チアクロプリドの21の緊急認可についてである。

イミダクロプリド、チアメトキサム、クロチアニジンの屋外使用は2018年5月に禁止され、チアクロプリドの認可更新申請は2020年1月に欧州委員会に却下された。この決定はEFSAが実施した科学的評価に従って下された。

EFSAは各加盟国の特定の状況やサトウダイコンを保護する代替手段の有用性を踏まえてこの認可の正当化を検討することにしている。この評価は2021年の後半に最終化する必要がある。

EFSAはこの機会に欧州委員会の「農場から食卓まで」や生物多様性戦略―特に農薬の使用を削減する対象や農薬の代替手段の促進を考慮して、この評価に使用される方法論をレビューする予定である。

EU加盟国で農薬の使用統一を支援するこの新しい方法論は、2022年末までに利用可能にする必要がある。

 

[EFSA]意見等

-Collariella gracilis ATCC‐16153株由来食品酵素デキストラナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme dextranase from Collariella gracilis strain ATCC‐16153

EFSA Journal 2020;18(12):6309 9 December 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6309

この食品酵素デキストラナーゼ(6‐α‐d‐glucan 6‐glucanohydrolase, EC 3.2.1.11)は、三菱ケミカルフーズ社が非遺伝子組換えCollariella gracilis ATCC‐16153株を用いて生産した。この食品酵素に生産生物の生きた細胞はない。この食品酵素は砂糖生産及び加工での使用を意図している。総有機固形物(TOS)の残留量は精製糖の生産中に除去されるため、食事暴露は未精製の砂糖製品にのみ算出された。最大使用量に基づき、この食品酵素への食事暴露TOSは欧州人で最大15 μg TOS/kg 体重 (bw) /日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量(NOAEL)を調べた最大用量110 mg TOS/kg bw /日とし、推定される食事暴露と比較して、少なくとも7,300の十分高い暴露マージン(MoE)となった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、そのような可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-ハンガリーの幼児及びその他の子供の全国食品摂取調査

Hungarian national food consumption survey on toddlers and other children

9 December 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1982

ハンガリーの幼児及び子供たちの全国食品摂取調査が2018-2020年にEFSAのEUメニュー方法論に従って実施された。全参加者1072人(全回答率75%)、1歳以上3歳未満の幼児535人(回答率女児82%、男児74%)、3~9歳の子供537人(回答率女児70%、男児74%)から有効なデータが収集された。この調査のサンプリングの枠組みは、ハンガリーの家計調査の実施に使用されたハンガリー中央統計局の全国的な代表サンプルだった。調査の参加者は層化抽出法を用いてランダムに選出された。参加者は、少なくとも10日間隔で、連続しない2日間の食品摂取に関する情報を提供するよう依頼された。摂取は24時間食品日記で記録され、その後コンピューター補助による電話調査と思い出し個人面談が実施された。実地調査は、方法論に従って改訂された食事ソフトウェアを用いて契約栄養士が行った。面接担当者の作業を支援するために国の手続きと関連する教材が作成された。全国のデータ収集に先立って、文書の利用可能性と食事ソフトウェアを試すためにパイロットスタディが実施された。ハンガリーの調査は、四季と全ての曜日を網羅して、国の全ての地域に拡張された。定期的に消費される食品を含み、旬の果物、野菜、休暇シーズンに注意を払って、通年の食事パターンが示された。

 

-ハンガリーの全国成人食品摂取調査

Hungarian national food consumption survey on adults

9 December 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1981

ハンガリーの全国成人食品摂取調査(青年と高齢者を含む)が2018-2020年にEFSAのEUメニュー方法論に従って実施された。全参加者1585人 (全回答率67%)、10~17歳の青年528人(回答率女性68%、男性75%)、18~64歳の成人529人(回答率女性64%、男性61%)、65~74歳の高齢者528人(回答率女性62%、男性73%)から有効なデータが収集された。この調査のサンプリングの枠組みは、ハンガリーの家計調査の実施に使用されたハンガリー中央統計局の全国的な代表サンプルだった。調査の参加者は層化抽出法を用いてランダムに選出された。参加者は、少なくとも10日間隔で、連続しない2日間の食品摂取に関する情報を提供するよう依頼された。この情報を収集するのに、コンピューター補助による電話調査が実施された。思い出しインタビューはアンケートで補完された。実地調査は、方法論に従って改訂された食事ソフトウェアを用いて契約栄養士が行った。面接担当者の作業を支援するために国の手続きと関連する教材が作成された。全国のデータ収集に先立って、文書の利用可能性と食事ソフトウェアを試すためにパイロットスタディが実施された。ハンガリーの調査は、四季と全ての曜日を網羅して、国の全ての地域に拡張された。定期的に消費される食品を含み、旬の果物、野菜、休暇シーズンに注意を払って、通年の食事パターンが示された。

 

[ANSES] タバコと電子タバコ製品:ANSESはフランスで販売されている製品の前例のない概要を発表

Tobacco and vaping products: ANSES is publishing an unprecedented overview of products sold in France

News of 28/10/2020

https://www.anses.fr/en/content/tobacco-and-vaping-products-anses-publishing-unprecedented-overview-products-sold-france

本日、ANSESはフランスで販売されるタバコと電子タバコ製品の評価を初めて公表する。3,000種以上のタバコ製品、主に紙巻タバコ、葉巻タバコ及びシガリロ及び33,000種以上の電子タバコ製品、主に詰め替え容器やカートリッジに入ったリキッドに関する情報が分析された。この分析では報告された情報に矛盾や不適合が確認され、製造業者は適切な是正措置を行うよう通知された。この最初の概要に基づき、ANSESは欧州全土にわたる報告プロセスを改善するよう推奨している。

これまでフランスが新たな欧州規則のもと、市場の製品に関する詳細情報を発表する初めての加盟国である。

タバコやそれに関連する製品の製造、表示及び販売に関する指令2014/40/EUが2016年5月に施行された。タバコと電子タバコ製品の製造業者は、以来、製品の市販前に製品の組成、放出、毒性及び販売量に関する報告が求められてきた。その指令はニコチンを含む電子タバコやリキッドに対する固有の規制の枠組みも設定した。フランスでは、ANSESが製造業者からのすべての情報を収集し、分析するよう任命され、このために保健省とともにロードマップを作成した。製造業者は魅力度、中毒性及び毒性を評価し、それらの製品の使用に関連するヒトの健康へのリスクの知識を向上させるために、タバコ製品や電子タバコと一緒に使用する製品に含まれる成分、放出について包括的な情報を提供しなければならない。

ANSESはフランスで販売される製品の種類と組成の前例のない全体把握を行った

2016年5月以降に提出された情報もレビューされた。2019年5月から2020年6月の間に、3173のタバコ製品と33813の電子タバコ製品が、フランスで販売中あるいは販売予定と報告された。

これらは、主に紙巻タバコ、葉巻タバコ及びシガリロ、また、詰め替え容器あるいはカートリッジに入ったリキッドである。このレビューにより、ANSESは製品中の報告された物質のリストを作成することができた。850以上の添加物がタバコ製品への参照となり、1,200近くの物質を含む電子タバコ製品の参照リストが初めて作成された。

フランス市場で報告されたタバコ製品は様々な数の添加物を含んだ。葉巻タバコの添加物が1つだけであるのに対し、紙巻タバコでは平均で30、パイプ用タバコではそれ以上であった。この添加物の多くは香りや味をよくするために使用された。その天然の辛味を消すことでタバコの開始を促進し、喫煙習慣に影響を与える可能性もある。欧州指令に基づき、製造業者は毒性あるいは中毒性の増加、ニコチン吸入の増加、発がん性物質、変異原物質及び生殖毒性物質の形成という観点から影響を立証しつつ、紙巻タバコ及び手作りのタバコに含まれる15の添加物に関する詳細な研究を提供しなければならない。

2018年中期に製造業者により提出されたこの研究は、現在欧州全体の専門家グループにより特別に評価をされているところである。

フランス市場で報告された多くの電子タバコ用リキッドは、プロピレン・グリコール(PG)及びグリセロール(植物野菜グリセリン[VG])のような賦形剤を含み、ニコチンの平均含有値は6 mg/ml、香料は15に上る。最も一般的なものはバニリン、メタノール、メントール及びフルーティーな香りのエステル誘導体であった。砂糖や甘味料(例グルコース/フルクトース及びスクラロース)、ニコチン塩に使用される酸及び植物性抽出物もまたよくみられた。

この分析によりANSESは矛盾と不適合を確認でき、報告企業へ通知することができた

製品組成及び特に販売量の情報がなく、提出された情報の矛盾もいくつか見られた。報告された情報に基づき、ANSESにより確認された稀ないくつかの不適合には、特定の紙巻きたばこの規制値を超える放出や電子タバコ製品のいくつかにニコチンの過剰含有が含まれた。ビタミン類、発がん性物質、変異原物質及び生殖毒性物質のような禁止物質の報告を含む事例も希に確認された。

ANSESは不整合点が確認されたすべての報告企業に通知し、製品に対する対策あるいは欧州のプロセスに従い報告する情報によりこの問題に対応するよう求めた。違反製品は、販売できないことを確実にするため当局による特別な注意が必要となる。

専門家の助言を参考に、ANSESは報告プロセスを改善するために、特にタバコ規制に関する共同行動(JATC)のパートナーとしての貢献として、欧州委員会と欧州連合加盟国に推奨を共有する予定である。これは例えば、報告されている成分あるいは放出に関する矛盾する情報を防ぐために、物質の妥当性を検証されたリストの作成を含む。

消費者に周知するためデータが公表された

市民に周知するという使命の一環として、それらの特性や組成、提出された情報で確認された相違と共に、ANSESNはウェブサイト上で(タバコデータ:https://www.anses.fr/node/133031、電子タバコデータ:https://www.anses.fr/node/146484)またdata.gouv.fr.(https://www.data.gouv.fr/fr/datasets/produits-du-tabac-et-produits-connexes-declares-sur-le-marche-francais/ )で報告のあった製品リストを公表している。今までで、欧州加盟国の中でフランスはこれらの市販製品に関する詳細情報を公表する初めての加盟国である。

規制の遵守要件を超えて、現在の懸念は、電子タバコ製品や新たな加熱式タバコ製品中に含まれる化学物質の吸引に関連する健康リスクの評価である。これはいかなるリスク評価プロセスにおいても必要条件であるので、問題となっている物質のとりまとめが進行中である。

 

[Defra]ガイダンス

-2021年1月1日から複合食品をEUあるいは北アイルランドに輸出あるいは移動させる

Export or move composite food products to the EU or Northern Ireland from 1 January 2021

https://www.gov.uk/guidance/export-composite-food-products-to-the-eu-from-1-january-2021

 

-2021年1月1日から生きた動物や動物製品をEUあるいは北アイルランドに輸出あるいは移動させる

Export or move live animals and animal products to the EU or Northern Ireland from 1 January 2021

https://www.gov.uk/guidance/exporting-animals-and-animal-products-to-the-eu-from-1-january-2021

 

[FAO]食品:それは人権である

Food: it’s a human right

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1333853/

12月10日は人権デー

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 144-20

11 December 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/144-20.aspx

意見募集

全ての生鮮野菜果物の植物検疫対策としての照射申請への意見募集期間を12月24日までに延長

 

[ProMED]原因不明の疾患-インド(第7報):(アンドラプラデシ)致死、調査継続

Undiagnosed illness - India (07): (AP) fatal, investigation continues

2020-12-10

https://promedmail.org/promed-post/?id=8006691

Date: Wed 9 Dec 2020 Source: Business World [edited]

ハイデラーバード(アンドラプラデシ州の州都)の国立栄養研究所(NIH)の9人のチームがEluru での未知の病気による大量の人々が病気になったあと2020年12月8日に水、ミルク、コメ、野菜、患者の血液と尿検体を集めた。

予備的検査結果は金曜日か土曜日に出るだろう。患者数は減っている。現時点で入院しているのは77人で20人は朝までに退院するだろう。人々のパニックも収まりつつある

 

[NASEM]新しい報告書は海外米国大使館の政府職員とその家族の病気を評価する

New Report Assesses Illnesses Among U.S. Government Personnel and Their Families at Overseas Embassies

December 5, 2020

https://www.nationalacademies.org/news/2020/12/new-report-assesses-illnesses-among-us-government-personnel-and-their-families-at-overseas-embassies

2016年のキューバのハバナ大使館と中国広州の領事館で米国政府職員とその家族が一連の異常を報告した件についてのレビュー。

検討したメカニズムの中で最もありそうなのが方向性をもったパルス無線周波数エネルギー放射で、二番目が前庭、神経あるいは医学的心理学的病態により引き起こされた機能性前庭障害

(不穏な)

 

[WHO]行動を求める:インフォデミックを管理する宣言

Call for Action: Managing the Infodemic Manifesto

11 December 2020

https://www.who.int/news/item/11-12-2020-call-for-action-managing-the-infodemic-manifesto

健康情報へのアクセスを促し、オンラインとオフラインの健康デマによる害を緩和するための世界的動き

以下の行動を求める

・インフォデミックは正確不正確両方の情報の津波である、それは排除できないが管理できることを認識する

・インフォデミック管理により健康への直接的間接的害を減らすことができることを知る

・全ての人が役割をもつことを強調

・全社会的アプローチを支援

・解決法やツールを探ることにコミットする

・科学をよりアクセス可能に、透明に、わかりやすく、信頼される努力をする

・インフォデミック管理の実際を学び経験を共有

 

-第三回バーチャル世界WHOインフォデミック管理学会

3rd virtual global WHO Infodemic Management conference

https://www.who.int/teams/risk-communication/infodemic-management/3rd-virtual-global-who-infodemic-management-conference

11 December 2020

 

-COVID-19ワクチンについてプロの報道のためのコツ

Tips for professional reporting on COVID-19 vaccines

7 December 2020

https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/tips-for-professional-reporting-on-covid-19-vaccines

見出しだけを報道しない

自動的にデータを信用しない

信頼できる情報源を使う

情報源は明示する

用語を定義する

明確な言葉を使う

段階を説明する

数を報告する

副作用を開示

適切な画像を選ぶ

人口構成を忘れない

全ての人にワクチンのベネフィットを再確認

 

論文

-COVID-19の時代の科学的厳密さ

Scientific Rigor in the Age of COVID-19

Yu Shyr et al.,

https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/fullarticle/10.1001/jamaoncol.2020.6639

JAMAの視点

COVID-19が出現してから1年も経たないうちに、2020年9月30日時点でsars-cov-2でPubMedを検索すると34000もの関連論文が発表されている。にもかかわらず治療法に関するRCTは僅かしかない(約50)。一方で薄弱な根拠による治療方法となる可能性について宣伝されている-例えばヒドロキシクロロキンの適用外使用。科学者そして臨床家として、我々は患者の治療が根拠に基づくものであることを確保するために、出版されている観察研究の結果に対して賢い消費者でなければならない

(ゴミ論文多過ぎ問題。コロナを論文数稼ぎとしか考えていない学者がいる。)

 

-犬と飼い主は糖尿病発症リスクを共有する

Dogs and their owners share a risk of developing diabetes

10-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/b-dat120920.php

BMJクリスマス特集

(今年はやらないのかと思ってたけどクリスマスは欠かせないんだ)

 

-執刀医の誕生日には患者の死亡率が高い

Patient death rates higher on surgeons' birthdays

10-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/b-pdr120920.php

BMJクリスマス特集

(不穏だ・・英国式ジョークってこういうのがあるから)

 

-将来の食品のための解決法を提供するロードマップ、世界的農業革新

Roadmap offers solutions for future of food, global ag innovation

10-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/cu-ros121020.php

Nature SustainabilityウェブサイトにNature Foodと共同で発表されたコーネル持続可能性Atkinsonセンターの資金提供による報告書「農業食糧システムのための社会-技術革新」。170ページ余の報告書で7つの主要な提言を説明している

Bundling agri-food innovations

https://www.nature.com/articles/s41893-020-00672-5

 

Science

-生態学者はより信頼性のある研究を推進

Ecologists push for more reliable research

Cathleen O'Grady

Science  11 Dec 2020:Vol. 370, Issue 6522, pp. 1260-1261

心理学における再現性の危機は、同様の問題を抱える生態学にもあてはまる。しかし心理学と違って生態学では有名な研究を再現しようとしていない。

(薄弱な根拠で強力な農薬使用禁止などの措置を要求している。)

 

-スペインの再生可能エネルギーが生物多様性を脅かしている

Renewables in Spain threaten biodiversity

David Serrano et al.,

Science  11 Dec 2020:Vol. 370, Issue 6522, pp. 1282-1283

(貴重な鳥の住処に設置された巨大風車)

 

-タスマニアデビルが絶滅の危機から復帰

Tasmanian devils claw their way back from extinction

By Elizabeth PennisiDec. 10, 2020 ,

https://www.sciencemag.org/news/2020/12/tasmanian-devils-claw-their-way-back-extinction

何十年にもわたって不気味な顔のがんがタスマニアデビルを殺してきた。お互いを咬むことで伝染するこのがんはタスマニア島のデビルを最大80%殺した。一部の科学者は絶滅は避けられないと予想した。しかしScienceに発表された新しい研究によると、残った15000のデビルはこのがんとの緊張緩和状態にある。最近までがんの拡大は指数関数的だったが、今は一頭あるいはそれ以下に感染させている。つまり時間とともに無くなることを意味する

 

その他

-オランダ政府

部分的ロックダウンは祭日期間中も続く

Partial lockdown continues to apply during festive season

08-12-2020

https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/news/2020/12/08/partial-lockdown-continues-to-apply-during-festive-season

COVID-19感染率はまだ高すぎるので祭日期間中も部分的ロックダウンを続ける以外の選択肢はない。そうならないことを望んだができなかった。

つまりあなたは1日に3人までの訪問者を受け入れることができる。レストランやカフェやバーは閉まったまま。成人がスポーツをする場合には1.5m離れる。可能な場合は自宅から働き、必須でない旅行は避ける。

(オランダ、部分ロックダウン後も増加しているから守ってないと思う)

 

-Covid:「私の足の写真が如何にして反ワクチンプロパガンダになったか」

Covid: 'How a picture of my foot became anti-vaccine propaganda'

By Marianna Spring

https://www.bbc.com/news/blogs-trending-55179300

紫と赤の傷、腫れて膿が滲んでいる足の写真がワクチン治験の参加者のものとしてSNSで拡散された。ワクチンでこんなふうになる、というメッセージとともに。

それはテキサス在住の30代の女性Patriciaの足で、彼女がワクチン治験の参加者であることは事実である。しかしパトリシアはプラセボの塩水を受けた。彼女の病気はそれとは関係ない。しかし活動家が自分の主張のために彼女の物語を歪めることを止められなかった。病気による痛みに加えて、彼女はオンラインで虐めに晒された。

(アメリカの莫大な医療費が払えないのでGoFundMeで募金を募ったことがきっかけのよう)

 

-Mark Drakefordがウェールズが英国で最もCovid感染率が多いのは人々が規則に従わないからだと非難

Mark Drakeford blames people not following rules for Wales having highest Covid rates in Britain

9 DEC 2020

https://www.walesonline.co.uk/news/wales-news/coronavirus-mark-drakeford-wales-christmas-19424161

ウェールズ首相Mark Drakefordはウェールズでのコロナウイルスの数字の急増は人々の疲労と規則違反の混合が原因だという。ウェールズ政府のコロナウイルス対策に助言している技術助言委員会は、人々にクリスマスを祝うのは止めるか延期するよう強く求めた。

必要な厳しい制限に従わないのは人々の疲労、将来への絶望があるという

(クリスマスに制限を緩和する予定だったのだが、という文脈)

 

-ストックホルムのICUが能力の99%に達した:報告

ICUs in Stockholm reach 99 percent capacity: report

BY MARINA PITOFSKY - 12/10/20

https://thehill.com/policy/international/europe/529606-icus-in-stockholm-reach-99-percent-capacity-report

ストックホルム地域のICUが今週このパンデミックで初めて収容能力の99%に達した。地域の保健部長Bjorn Erikssonが「助けを必要としている」という。Erikssonはストックホルム住民に「仕事帰りの一杯、クリスマスショッピング、家族以外の人に会う」を止めるよう呼びかけた。第二波にあるスウェーデンは水曜日の新規報告患者数が7000人で総感染者数が30万人を超えた。これまで少なくとも7296人が死亡している

(第一波では施設の高齢者を治療しないことでICUは余裕があると言っていたのだが今はどうしているんだろう。マスクはほとんどしていないようだが。ノーベル週間なので例年なら授賞式等のイベントで賑わうはずだった。)