2020-01-06

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

[EFSA]意見等

-RiskBenefit4EU –全体的アプローチを用いてEU内のリスクベネフィット評価を強化するための提携

RiskBenefit4EU – Partnering to strengthen Risk‐Benefit Assessment within the EU using a holistic approach

20 December 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1768

「RiskBenefit4EU –全体的アプローチを用いてEU内のリスクベネフィット評価を強化するための提携」は、ポルトガル、デンマーク、フランスの分野を横断するチームをまとめた、欧州食品安全機関(EFSA)が資金提供する知識伝達プロジェクトである。このプロジェクトは、毒性物学、微生物学、栄養学の分野を考慮し、ヒトの食品摂取に関連するリスクと利益を評価するためにEUの能力強化を目的とした。リスクベネフィット評価(RBA)についてポルトガルの資金提供を受けるパートナーを教育するために、3つの主な活動、つまりRBA概念に関する理論トレーニング、表示提示されたる方法とツールを用いたケーススタディへの概念を適用する実地訓練、RBAの特定のドメインでの上級訓練高度な教育を提供する科学的なミッション目標、を含む能力育成プログラムが実行された。開発された作成したRBA戦略はポルトガルの幼児のシリアルベース製品の摂取のRBAに焦点を当てたケーススタディに適用された。アフラトキシン、セレウス菌、ナトリウム、遊離糖によるリスクが繊維摂取の利益と同様に評価された。乳児のシリアルおよび/または朝食用シリアルの5つの異なるシナリオが検討され、現在の摂取から検討された代替シナリオに移ると健康的な生活年数の増加につながることがその評価で示された。このRiskBenefit4EUプロジェクトは、食品のRBAsを行うために新しいチームを教育し、様々な分野の専門家間の協力の課題に直面するのに協調手法を採用共同手段を適用した。能力開発の過程で、行動に向けた概念的知識から行動への移行がによる活動はパフォーマンスを効果的に向上させるための重要なステップだった。作成した枠組みはケーススタディの達成成果を促進し、共有し統一したRBAの取り組みや文化を構築するのに貢献した。提案された戦略は現在RBAの他のチームに能力を与えるために再利用でき、今後の基づく基礎として考えられている。

 

-ブドウ樹疾病の予防として植物保護に使用拡大するための粘土状炭の承認のための基本物質申請に関する加盟国とEFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of clayed charcoal for the extension of use in plant protection as a protectant against grapevine trunk diseases

19 December 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1752

EFSAが協議結果をまとめ、個別に受け取ったコメントに関するEFSAの科学的見解を提示した。

 

[EU]RASFF Week1-2020

警報通知(Alert Notifications)

英国産有機ピーナッツバターのアフラトキシン(B1 = 9.9; Tot. = 11.7 µg/kg)、中国産竹製マグからのホルムアルデヒドの溶出(188.2 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン、オランダ産ピーナッツバターのアフラトキシン(B1 = 9.4; Tot. = 11.3 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ロシア産ほうろうポットからのアルミニウムの溶出(0.80 mg/l)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

香港産オランダ経由ハーブシロップの未承認新規食品(ツマグロヒョウモン、ツリガネニンジン、キキョウ、カラスビシャク)、中国産生物を原料とした使い捨て食器からの高濃度の総溶出量、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 8.86 µg/kg;Tot. = 54.1 / µg/kg;B1 = 7.6; Tot. = 15.2 µg/kg)、インドネシア産乾燥すりおろしココナッツの亜硫酸塩高含有(108.9+-10.9 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのホスチアゼート(0.125+/-0.063 mg/kg)、中国産全粒粉ビスケットの未承認遺伝子組換えトウモロコシ、パキスタン産着色バーミセリの着色料タートラジン(E102)・着色料サンセットイエローFCF(E110)・着色料アルラレッドAC(E129)及び着色料ブリリアントブルーFCF(E133)の未承認使用、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 42; Tot. = 61 / B1 = 140; Tot. = 160 µg/kg;B1 = 18; Tot. = 21 µg/kg;B1 = 24; Tot. = 30 µg/kg)、マダガスカル産ササゲのクロルピリホスメチル(0.040 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(Tot. = 13 µg/kg)、

 

[EU]RASFF Week52-2019

警報通知(Alert Notifications)

中国産圧力鍋からのアルミニウムの溶出(47, 33, 33 mg/kg)、インド産米ぬか油のグリシジルエステル(3173 +/- 920 µg/kg)、中国産台湾経由メラミン製プラスチック皿からのメラミンの溶出(3.86; 3.91 mg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 12; Tot. = 13 µg/kg)、フランス産原料中国・ドイツ・ハンガリー・リトアニア・オランダ・米国産スペインで包装した未承認新規食品クソニンジン(Artemisia annua stems)葉と種子及びトゲバンレイシ(Annona muricat)・ナガバクコ(Lycium barbarum)・アフリカバオバブ(Adansonia digitate)の葉、

注意喚起情報(information for attention)

ロシア産ほうろうボウルからのアルミニウムの溶出(0.55 mg/l)、中国産スピルリナ粉末の多環芳香族炭化水素(84.4 µg/kg)、アルバニア産オリーブオイル漬けアンチョビフィレのヒスタミン(1969.8 ±295.5 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

バングラディシュ産カッティングボードからの高濃度の総溶出量(61.3+/-6.1 mg/dm²)、ポーランド産カップからのホルムアルデヒドの溶出(43 mg/dm²)及び高濃度の総溶出量(14.2 mg/dm²)、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産イチジクのオクラトキシンA (32 µg/kg)、トルコ産アプリコットカーネルのシアン化物高含有(310 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのブプロフェジン(0.059 mg/kg)及びホルメタネート(0.086 mg/kg)、トルコ産ペッパーのピリミホスメチル(0.026 mg/kg)・ピリダベン(0,028 mg/kg)及びラムダシハロトリン(0.265 mg/kg)、中国産エビせんべいの未承認遺伝子組換え(17 %)トウモロコシ、米国産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 11; Tot. = 11 µg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 6.8; Tot. = 6.8 / B1 = 16; Tot. = 18 µg/kg;B1 = 4.1; Tot. = 4.1 / B1 = 10; Tot. = 13 µg/kg;B1 = 80; Tot. = 92 µg/kg)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 55; Tot. = 69 µg/kg)、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(Tot. = 91.2 µg/kg)、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 20; Tot. = 21 µg/kg)、ウクライナ産マグからのカドミウムの溶出(3.0, 2.9 mg/dm²)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 11; Tot. = 13 µg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン(0.059+/-0.030 mg/kg及びホルメタネート(0.094+/-0.047 mg/kg)、

 

[EU]RASFF Week51-2019

警報通知(Alert Notifications)

ボリビア産オランダ経由有機ブラジルナッツのアフラトキシン(B1 = 36.6; Tot. = 77.2 µg/kg)、米国産英国経由食品サプリメントの多環芳香族炭化水素(PAH4の合計: 152.4 µg/kg)、ドイツ産カプセル入り食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン(粉末)、フランス産緑色粘土の鉛(23 mg/kg)、インド産リトアニア経由クミンシードの未承認物質酸化エチレン(0.9 mg/kg)、産出国不明ドイツ経由煎った塩味ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 15.6; Tot. = 18.5 µg/kg)、ドイツ産野生ニンニクみじん切りの多環芳香族炭化水素(67.5; 146.06 µg/kg)、レバノン産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB (12.18 mg/kg)、レバノン産ドイツ経由酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB (>1000 µg/kg;1800 µg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン、

注意喚起情報(information for attention)

中国産冷凍シーフードカクテルのカドミウム(1.25 mg/kg)、ロシア産ハーブティーの照射非表示、エクアドル産冷凍バナメイエビの尾の亜硫酸塩高含有(260 mg/kg)、ギリシャ産オランダ経由クレメンタイン(訳注:みかん)のクロルピリホス(0.054 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン及び未承認新規食品成分イカリソウ、イタリア産レタスの未承認物質オメトエート(0.11 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 23.96; Tot. = 26.42 µg/kg)、スペイン産クレメンタインのクロルピリホス-メチル(0.025 mg/l;0.08 mg/kg)、中国産メラミン製子供用食器からのホルムアルデヒドの溶出(18.6 mg/kg)、米国産醤油の3-モノクロール-1,2-プロパンジオール(3-MCPD) (100 µg/kg)、ベトナム産冷凍パンガシウスフィレのイベルメクチン未承認(98.5 µg/kg)、ポルトガル産CBD製品の未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、英国で製造しベルギーから発送した乳児用粉ミルクのミネラルオイル(3.5 mg/kg)、スリランカ産煎った赤米粉のアフラトキシン(B1 = 6.8; Tot. = 8.2 µg/kg)、米国産キャンディの着色料サンセットイエローFCF(E110)高含有(171.5 mg/kg)、2,4-ジニトロフェノール (DNP)のオンライン販売、スペイン産ドイツ経由クレメンタインのクロルピリホス(0.031 mg/kg)、英国産チルド女王ホタテ(Aequipecten opercularis)のカドミウム(1.19 mg/kg)、コスタリカ産ドイツ経由バナナのクロルピリホス(0.032 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

オランダ産食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、ポーランド産食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、中国産オランダ経由プラスチックカップからのメラミンの溶出(4.33; 4.79; 4.9 mg/l)、ハンガリー産有機乾燥トウモロコシのチオファネートメチル(0.033 mg/kg)・イミダクロプリド(0.028 mg/kg)及び未承認物質カルベンダジム(0.033 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

パラグアイ産ピーナッツ粉末のアフラトキシン(B1 = 9.6; Tot. = 11 µg/kg)、中国産香港から発送したハーブティーの未承認新規食品成分キク(Chrysanthemum morifolium Ramat.)、米国産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 18.9 µg/kg)、トルコ産アプリコットカーネルのシアン化物高含有(1705 mg/kg)、トルコ産イチジクのアフラトキシン(B1 = 3.4; Tot. = 11.4 / B1 = 12.0; Tot. = 14.6 µg/kg)、中国産レーズンのオクラトキシンA (25.26 µg/kg)、ベトナム産フルーツジュースの亜硫酸塩未承認(75 mg/kg)、産出国不明菓子の着色料タートラジン(E102) (1263 mg/kg)・着色料サンセットイエローFCF(E110) (1992 mg/kg)高含有及び未承認着色料オレンジⅡ(>2000 µg/kg)、中国産緑茶のアセタミプリド(0.44 mg/kg)・プロピコナゾール(0.11 mg/kg)及び未承認物質カルベンダジム(1.1 mg/kg)・トルフェンピラド(0.5 mg/kg)、台湾産高麗人参ウーロン茶の未承認物質トルフェンピラド(0.77 mg/kg)及びジノテフラン(0.25 mg/kg)、バングラディシュ産ポン菓子の未承認物質トリシクラゾール(0.026 mg/kg)、トルコ産煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 32.77; Tot. = 36.15 µg/kg;B1 = 22.47; Tot. = 25.48 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクジャムのアフラトキシン(B1 = 12.32; Tot. = 20.78 / B1 = 15.76; Tot. = 27.15 µg/kg)、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 18.85; Tot. = 19.92 µg/kg)、アルゼンチン産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(Tot. = 20.4 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 11; Tot. = 12 / B1 = 9.7; Tot. = 24 µg/kg)、ナイジェリア産カスタード粉末の着色料タートラジン(E102)及び着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、中国産紅茶の未承認物質マトリン(0,29 mg/kg)、アルバニア産レッドペッパーのクロルピリホス(0.71 mg/kg)、

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課 

-2019-12-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43102

2019.12.13〜2019.12.19

 

-2019-12-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43101

2019.12.20〜2019.12.13

 

[MFDS] [報道参考] 赤色3号など食用色素4種、コーヒーラテに使用可能 

添加物基準課  2019-12-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43883

食品医薬品安全処は、コーヒーラテの表面に様々な色で写真や絵などのイメージを表現できるように、コーヒーに食用色素(着色料)の使用を可能にする内容で「食品添加物の基準及び規格」告示改正案を12月24日に行政予告すると発表した。

○ 今回の改正案は、昨年7月の産業融合規制のサンドボックスで「ラテアート3D プリンタ」が一時的許可を受け、コーヒーの摂取量・食用色素の使用量などをもとに安全性の評価を経て、コーヒーに赤色第3号などの食用色素4 種を使用できるようにしたもの。

* ラテアート3Dプリンタ:コーヒーラテのミルクの泡の上に絵を描くこと

○ 告示改正が完了すると、コーヒー専門店などで食用色素を使用して消費者が好む色とイメージをコーヒーの表面に印刷してラテアートコーヒーとして販売することができるようにる。

□ 食薬処は、今後も、食品産業の活性化のために安全なレベルで食品添加物の基準・規格を合理的に改善していく予定。

(注:規制のサンドボックス制度:革新的技術・サービスを事業化する目的で、地域限定や期間限定で現行法の規制を一時的に停止する制度)

 

[MFDS]国民請願安全検査制、「プロテインサプリメント」の調査結果 

健康機能食品政策課 2019-12-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43880

食品医薬品安全処は、筋肉量を増やすことを目的として摂取する「プロテインサプリメント」195個の製品を直接回収して検査した結果、国内の正式流通製品はすべて適合したが、海外からの個人輸入の1つの製品で蛋白同化ステロイド成分である「テストステロン」が検出され関税庁に通管遮断を要請した。

* テストステロン:牛、馬、豚などの精巣から抽出するステロイド系の男性ホルモン

○ 今回の発表は、9月「国民請願安全検査制」対象に選定された「プロテインサプリメント」製品の安全性を確認するために、国内生産(110) 、輸入(65個)、個人輸入(20個)など計195個の製品についてタンパク質含有量(粗タンパク質)とタンパク同化ステロイド成分28 種と大腸菌群などを検査した結果である。

○ また、安全性の検査に加えて、オンライン販売サイト2,046社を対象に過大・誇大広告行為を点検して、「免疫に良いタンパク質」という虚偽・誇大広告と審議結果に従わない不当広告など計63件を摘発した。

- 放送通信審議委員会などに該当サイトの遮断を要求し、違反業者に対しては行政処分措置する予定。

○ 食薬処は、消費者が「プロテインサプリメント」を購入する際に、安全性の確認を終えた国内製造又は正規輸入・通関製品を選択することと虚偽・誇大広告に惑わされないよう呼びかけた。

 

[MFDS] [報道参考] 市販流通の味噌・コチュジャン・醤油など保存料は使用安全なレベル 

添加物包装課 2019-12-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43879

食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、市中に流通している加工食品を対象に、食品添加物、保存料の使用実態を調査して評価した結果、安全なレベルだと発表した。

* 保存料は、国際食品添加物専門委員会(JECFA)と欧州食品安全機関(EFSA)などで安全性が確認されたものでCODEX、EU、日本など全世界的に広く使用

○ 今回の調査は、加工食品に含まれている保存料(9 種)の含有量を調査し国民健康栄養調査をもとに摂取レベルを評価し、国民の健康に与える影響を確認するために実施した。

* 保存料(9種):微生物による品質の低下を防止して、食品の保存期間を延長させる目的で使用され、加工食品に多く使用されているソルビン酸、ソルビン酸カルシウム/カリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム/カルシウム/カリウム、パラオキシ安息香酸メチル/エチル

○ 調査方法は、保存料を使用できる漬物・炭酸飲料類・ソース類など40個の食品タイプ別1260製品を対象に安息香酸などを中心に保存料9種の含有量を分析した。

調査の結果、回収・検査したすべての製品で保存料が使用基準に適していることが確認され、検出量に基づいて実施した評価結果からも人体に懸念がないレベルであることが確認された。

○ 保存料は、主にソルビン酸、安息香酸、パラオキシ安息香酸エチルが漬物、炭酸飲料、ソース類などの食品製造に使用されており、国民は主に漬物、炭酸飲料類、ソース類などを介して保存料を摂取していることがわかった。

* 国民健康栄養調査を通じた食品の摂取量と、それぞれの食品の種類ごとの保存料の平均含有量を適用して、全体の人口集団に対する食品のタイプ別摂取寄与率(%)調査

- ソルビン酸は漬物・魚肉加工品類・ハム類などを通じ、安息香酸は炭酸飲料類・果物野菜飲料などを通じ、パラオキシ安息香酸エチルは、ソース類・混合醤油などを介して、主に摂取すると評価された。

○ 一日推定暴露量を評価した結果ソルビン酸、安息香酸、パラオキシ安息香酸エチルすべて一日摂取許容量と比較した場合、安全なレベルだったた。

- 他の保存料に比べて、一日推定暴露量が高く評価された安息香酸の場合でも、一日摂取許容量(5 mg/kg bw/day)と比べ2%(0.1 mg/kg bw/day)程度で安全なレベルだった。

* 一日摂取許容量(Acceptable Daily Intake、ADI):人が一生摂取しても有害な影響が現れない、1人当たり1日最大摂取量(単位:mg/kg bw/day)

<参考>

1.保存料の含有量調査結果

2.保存料の食品タイプ摂取寄与率(%)

3.保存料の摂取レベル

4.保存料カードニュース

 

(安息香酸は天然物由来があるので注意)

 

[MFDS] [報道参考] 不正乱用動物用医薬品153種を一度の検査で取り除く

 残留物質課 2019-12-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43877

食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は畜・水産物に使用された動物用医薬品153種を一度に検査することができる「動物用医薬品の同時多成分試験法」を設けて、食品安全管理に活用する計画である。

* 動物用医薬品:家畜や魚類の飼育・養殖の過程で病気の治療と予防のために使用

○ 今回の試験法は、畜・水産物に使用が許可されていないか残留量が制限されている動物用医薬品を同時に分析できるように、畜産物と水産物それぞれに適用して試験法を統合して定量分析動物用医薬品を72種から153種に拡大した。

- ただし、今回開発された試験法は、専門家の検討過程などを経て「食品の基準及び規格」の改正・告示後、安全管理に活用する予定。

* 定量試験:試料中の各成分の物質の量を確認する試験

 

[MFDS]小型カートリッジ型の亜酸化窒素は購入できない

 添加物基準課 2019-12-19

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43873

□ 食品医薬品安全処は、食品添加物である亜酸化窒素が幻覚目的のために悪用される事例を根本的に遮断するために、小型容器(カートリッジ、8 g)形態での製造・販売を全面禁止する「食品添加物の基準及び規格」を改正・告示し、来る2021年1月1日から施行する。

○ 今回の措置で、食品添加物として販売される亜酸化窒素は2.5 L以上の高圧金属製容器に充填して流通する必要があり、小型のカートリッジ形態の亜酸化窒素は、製造・販売できなくなる。

* 2.5 L以上の高圧金属製の容器は「高圧ガス安全管理法」が適用されて、高圧ガス販売者はコーヒー専門店などの企業に直接訪問して設置しなければならない。

○ ただし、今回の改正・告示は、高圧ガス亜酸化窒素の供給システムが構築されなければならない状況とコーヒー専門店の準備期間などを考慮して1年程度の猶予期間を経た後、2021年1月1日に施行される。

- 現在、いくつかのコーヒー専門店で2.5 Lの高圧金属製容器の亜酸化窒素を設置して試験的に使用しているが、実施までに営業現場で発生する可能性がある現実的な問題などを継続的に探り改善していく予定。

添付

  1. 亜酸化窒素関連Q&A
  2. 亜酸化窒素の製造基準の新設に関連「食品添加物の基準及び規格」改正告示内容

(ニトロコーヒーとかいうのに使うらしい。)

 

[MFDS] [報道参考] 健康機能食品GMP遵守の有無も不意に調査・評価 

健康機能食品政策課 2019-12-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43869

□ 食品医薬品安全処は、安全で優れた健康機能食品を製造するために、営業者が守らなければならない「優良健康機能食品製造基準(GMP)」の評価方法・施設基準等を改正して、12 月 18 日に施行する。

□ 主な改正内容は、 ▲ GMP尊守の有無を不意に調査・評価し、現場の技術指導導入▲ GMP評価にHACCP評価結果を反映▲空調設備と作業場の明るさなどの施設基準の明確化など。

○ GMP 制度の信頼性と実効性を確保するために、営業者に評価日程を事前に通知せずに調査・評価できるように不意の評価方式に改善した。

- また、GMP制度の信頼性を向上するためGMP評価結果不適合の項目をすぐに改善できるように、現場の技術指導を導入しました。

○ また、食品専門企業の健康機能食品製造業参入をサポートする施設の評価、製造衛生基準書等の食品安全管理の認証(HACCP)評価結果を連携してGMP調査・評価に反映できるように改訂した。

※ 2017年4月から新規の健康機能食品製造業許可時にGMP尊守可否評価が義務化

○ 他にも製造工程の特性に応じて、空気浄化及び温度・湿度調節方式を別に定めることができるよう空調設備の設置基準を柔軟に付与する一方、照明の明るさにも明確な基準*を設けるなど合理的に改善した。

※ 液状・シロップ・ゲルなど温度・湿度に影響を大きく受けない製品の剤形、加熱など微生物を制御することができる製造工程、タンク及び配管等に接続されて内容物が外部に露出しない製造環境の場合には、適正に温度・湿度及び空気を管理することができる装置を空調設備に代える

* 作業が容易になるように220ルクス以上(選別・検査エリアは540ルクス以上)

□ 食薬処は、今後も国内の健康機能食品産業が品質競争力を備え、消費者に安全で優れた機能性を持つ健康機能食品を提供することできるように継続的にGMP制度を改善していくと発表した。

○ 改定の詳細については、食薬処のホームページ(www.mfds.go.kr) → 法令/資料→ 法令情報 → 制.改正告示などを確認

 

[MFDS] [報道参考] 栄養表示従えば難しくない 

食品表示の広告政策TF 2019-12-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43864

□ 食品医薬品安全処は、食品産業が有効活用できるように栄養成分表示方法などを分かりやすく説明した「目で見る栄養表示ガイドライン」を配布する。

○ 今回のガイドラインは、栄養成分表示を合計10 段階* に分け、各段階別に確認しなければならない事項、よくある質問、例示などを入れて営業者が容易に表示できるように内容を構成した。

* ①栄養成分表示の対象かどうかを確認②表示する栄養成分を決定③栄養成分の含有量を求める④表示単位決定⑤表示単位による栄養成分の含有量算出⑥1日の栄養成分基準値に対する割合(%)の算出⑦表示図案の選択⑧表示図案に栄養成分の表示値を適用⑨栄養成分の強調表示をするかどうか決定⑩最終検討

○ 特に、製品の総内容量、包装方法(バラ包装)などにより栄養成分表示単位(基準)*が決定されるように意思決定樹(Decision Tree)を提示して、営業者が難なく判断できるようにした。

*総内容量、100g(ml)を、単位内容量、1回の摂取参考量など4つの基準で栄養表示

- また、栄養成分表示に必要な 1 日の栄養成分の基準値、韓国人の栄養摂取基準など参考資料も一緒に提供する。

 

[MFDS]フタル酸ジブチルが基準を超過した輸入マグカップの回収措置 

輸入流通安全課 2019-12-12

違反内容簡単に

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43860

 食品医薬品安全処は、輸入食品販売チェーンイケアコリア有限会社が輸入・販売したインド産「マグカップ」からフタル酸ジブチルが基準(0.3 mg / Lで以下)を超過して検出(1.6〜1.8 mg / L)され、製品の販売中止及び回収措置します。

○ 回収対象は「TROLIGTVIS(色3 種)」マグカップ

 

[MFDS] [報道参考] 卵の殻の安全情報、「私の手の中(安)」アプリで確認してください 

統合食品情報サービス課 2019-12-12

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43858

□ 食品医薬品安全処は、去る8 月23 日「卵の殻の産卵日表示制」の全面施行により、卵の殻の安全情報*を消費者が直接確認できるように、「卵の殻の表示事項照会サービス」を実施する。

* 卵の殻の表示事項:産卵日4桁、生産者固有番号5桁、飼育環境番号1桁のex)1212 M3FDS 1

○ 今回のサービスは、スマートホンで「私の手の中(安)食品安全情報」モバイルアプリ(卵情報検索)* を使用して、卵の殻の表示内容を直接入力するか、写真を撮ると飼育環境・農家の情報などと一緒に農家の位置を地図上で確認できる。

* 「私の手の中(安)食品安全情報」のモバイルアプリ:「私の周りの食品メーカー」、「全国食品メーカー」、「国内生産製品」、「輸入食品」を検索することができ、不正・不良食品の「消費者申告」も可能

○ 「私の手の中(安)アプリ」は、GoogleのApp Store > プレイストアに登録して「私の手の中」で検索すると、ダウンロードすることができます。

(注(安)はMFDSサイトでもこの字)

 

[ProMED]電子タバコ関連疾患-北米:カナダ(アルバータ)

Vaping-related illness - North America: Canada (AB)

2020-01-05

https://promedmail.org/promed-post/?id=6872241

Date: 2 Jan 2020 Source: Global News [edited]

アルバータの保健医務主任が2020年1月2日、重症電子タバコ関連肺疾患のこの地方で最初の症例を確認した。患者は入院したが詳細は開示しない。このアルバータの症例はカナダに報告された電子タバコ関連疾患の15症例目で、残り14のうち3はブリティッシュコロンビア、2はニューブランズウィック、4はオンタリオ、5はケベックとされている

 

[FSSAI]迅速食品検査機器とキットが2020年の食品安全性を再定義する

Rapid Food Testing Devices and Kits set to redefine Food Safety in 2020

New Delhi, December 31, 2019

https://fssai.gov.in/upload/press_release/2019/12/5e0aef7e1cb3ePress_Release_Rapid_Kits_31_12_2019.pdf

FSSAIは2019年に食品の検査において速やかな進歩をした。いくつかの新しい機器/キットが食中毒病原体や毒素に対して導入された。これらは食品の「より速い、より良い、より安価な」リアルタイム検査を保証する。

認可リストあり

(日水製薬のコンパクトドライが入っている。

ミルクの異物混入検出キットはインド国内開発品しかない。日本では調べる必要が無いことは歓迎すべきだろう)

 

[FSIS]肉や家禽や卵の生産に生命工学あるいは遺伝子組換えで作成した成分あるいは動物飼料を使っていないという表示についての更新ガイドライン

Updated Labeling Guideline on Statements That Bioengineered or Genetically Modified Ingredients or Animal Feed Were Not Used in the Production of Meat, Poultry, or Egg Products

December 2019

https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/547972e6-cd56-4f0a-a5d5-d066ac12651b/labeling-guideline-bioengineered.pdf?MOD=AJPERES

ネガティブクレームの立証には第三者認証とどうやってそれを確認するのかについての文書が必要。事前にFSISの表示認可が必要

 

[FSIS]表示提出のための動物の飼養強調表示を立証するために必要な文書についてのFSIS表示ガイダンス

Food Safety and Inspection Service Labeling Guideline on Documentation Needed to Substantiate Animal Raising Claims for Label Submission

Federal Register Volume 84, Number 248 (Friday, December 27, 2019)

https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/84463454-d652-4d25-bd16-abbb24cc354d/2016-0021.htm?MOD=AJPERES

家禽のフリーレンジ(放し飼い)表示について

誤解を招かないものであることを立証する文書の要求。

(動物福祉団体や消費者活動家、オーガニック団体が各種意見提出キャンペーンを行っている。動物の育て方を規制する要求が出されているがUSDAは定義が必要だとは考えていない、等)

 

関連

動物の法的防御基金(ALDF)から提出された請願へのFSIS最終回答

FSIS Final Response to Petition Submitted by Animal Legal Defense Fund (Jun 3, 2013): Petition submitted requesting that FSIS require mandatory labeling to disclose routine antibiotic use in animals used to produce meat and poultry products, and to clarify the standard for "antibiotic free" labeling claims

https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/f160b646-2f2e-4b2d-a2d8-ef45e8cda583/13-03-final-response-123019.pdf?MOD=AJPERES

請願の日付は(Jun 3, 2013)、回答は2019年12月30日

肉用動物に抗生物質を使用したかどうかを表示義務とするよう要求されていたがFSISはこの情報が必須とは考えない。動物を育てるのに「抗生物質不使用」のような表示は任意のマーケティングクレームであり肉そのものの特徴や成分に関する情報ではない。残留抗生物質についてはFSISは検査をしていて近視薬物が含まれないことを確認している。表示についてはケースバイケースで誤解を招くものでないことを確保するための認可制となっている。

 

[FDA]FDAはサービングサイズ、二重カラム表示についての最終ガイダンスを発行

FDA Issues Final Guidance on Serving Sizes, Dual-Column Labeling

December 30, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-final-guidance-serving-sizes-dual-column-labeling

食品の栄養成分表示に関する最終ガイダンス

新しい栄養成分表示規制への遵守日は年商1000万ドル以上の食品製造業者は2020年1月1日、それ以下の事業者はその1年後。2020年1月1日から最初の6ヶ月間はFDAは新しい規則に従うことに企業と協力して対応し取り締まりには注力しない。

 

[FDA]FDAはある種のチーズに限外濾過乳を使うことについて意見募集を再開

FDA Reopens Comment Period on Use of Ultrafiltered Milk in Certain Cheeses

December 27, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-reopens-comment-period-use-ultrafiltered-milk-certain-cheeses

2005年10月19日に提案した規則で2017年にガイダンスを発行しているがその後の市場の進化から意見提出機会を提供するのが適切だと判断した。90日間意見を受け付ける。

 

論文

-研究:全乳を飲む子どもは肥満または過体重リスクが低い

Study: Children who drank whole milk had lower risk of being overweight or obese

30-DEC-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-12/smh-scw123019.php

約21000人の子どものデータを解析したレビューは全乳を飲む子どもは肥満または過体重である可能性が低いことを示唆

The American Journal of Clinical Nutritionに発表された7カ国28研究のメタ解析

(子どもにスキムミルクを推奨しているのは肥満の多いところなのでなんとも)

 

-肥満手術後の悪性黒色腫リスク低下

Lower risk for malignant melanoma after bariatric surgery

2-JAN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-01/uog-lrf010220.php

肥満手術が皮膚がんリスクの明確な低下に関連する。この知見は減量と悪性皮膚がんの関連を立証する根拠の一端になる。JAMA Dermatology

 

-食事は精神衛生にどう影響するか――根拠は?

How diet affects mental health -- what's the evidence?

3-JAN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-01/econ-hda010320.php

新しい専門家レビューは、食事が精神衛生と福祉に有意に影響することを確認したが、多くの食事に関する根拠は比較的弱いものであることに注意した。European Neuropsychopharmacology

 

-ピレスロイド殺虫剤をより詳細に吟味する時

Time for a closer look at Pyrethroid insecticides

3-JAN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-01/cums-tfa010320.php

JAMA Internal Medicineに発表されたコロンビア大学Mailman公衆衛生大学院のSteven Stellman疫学教授とJeanne Mager Stellman保健政策教授の研究によると、ピレスロイド殺虫剤の代謝物である3-PBAの尿中濃度が高い人の総死亡率が50%、心疾患による死亡率が3倍高かった。3-PBAは半減期が短く5.7時間である。解釈には注意が必要。

 

-新しい報告書は脳の健康のためのサプリメントを酷評

New Report Pans Supplements for Brain Health

https://www.aarp.org/health/brain-health/global-council-on-brain-health/

脳の健康に関する世界委員会Global Council on Brain Health (GCBH)は脳の健康のためにはどんなサプリメントも勧めない

Global Council on Brain Health (2019). "The Real Deal on Brain Health Supplements: GCBH Recommendations on Vitamins, Minerals, and Other Dietary Supplements."

https://www.aarp.org/health/brain-health/global-council-on-brain-health/supplements/

報告書本文

https://www.aarp.org/content/dam/aarp/health/brain_health/2019/06/gcbh-supplements-report-english.doi.10.26419-2Fpia.00094.001.pdf

コンセンサス声明

  • ほとんどの人にとって脳の健康のために最良の栄養摂取方法は健康的な食事である
  • 我々はあなたが特定の栄養素の不足であると診断されていない限りどんな製品も成分も脳の健康に良いと保証しない
  • 消費者は医療従事者への相談無しにどんなサプリメントも取り始めるべきではない
  • ビタミンやミネラルは健康のために少量は必須であるが過剰だと害になるかもしれない。多ければ多いほど良いとは限らない
  • 一般的に、マルチビタミンが脳の健康を改善するという根拠は不十分である。マルチビタミンは健康的な食事の代わりにはならない
  • 脳の健康について中深く研究されているサプリメントはごくわずかである。研究があるわずかなものでは正常な栄養の人に利益は見られなかった

以下15まで

 

-香港:長い市民の不安は長期影響がある

THE LANCET Oncology

Hong Kong: long civil unrest with long-term consequences

EDITORIAL| VOLUME 21, ISSUE 1, P1, JANUARY 01, 2020

長期間の抗議活動による医療サービスへの影響の他に、警察の使用している催涙ガスと抗議する側が使っている爆弾による大気汚染によるがんの増加も懸念している

 

-大幅な遅延:EUのアルコールと健康政策の再スタート

THE LANCET

Long overdue: a fresh start for EU policy on alcohol and health

Pieter de Coninck Ian Gilmore

COMMENT| VOLUME 395, ISSUE 10217, P10-13, JANUARY 04, 2020

2006年に欧州委員会が初めてで唯一の欧州アルコール戦略を発表し、それは2012年末に期限切れになった。それ以降、加盟国、欧州議会や保健団体からの要請にも関わらず、欧州委員会は新しいEUアルコール戦略を準備していない。その結果として欧州のアルコール政策は行き詰まっている。欧州は世界でも最も飲酒の多い大陸で、アルコールによる害は相当であるにも関わらず、この事態は残念である。新しいEU健康食品安全コミッショナーStella Kyriakidesにはこの問題への対策を期待。

 

-THE LANCET EDITORIAL

栄養不良に取り組む将来の方向性

A future direction for tackling malnutrition

VOLUME 395, ISSUE 10217, P2, JANUARY 04, 2020

栄養不良の二重負荷に関するWHOシリーズ発表

2019年の1年間、Lancet各誌は栄養と栄養不良について多面的アプローチが必要であることを明確にしてきた。栄養不良の二重負荷は栄養不足と栄養の取り過ぎが同時に存在することである。本日発表された4つのシリーズ論文とコメントはこの共存が中から低所得国にどう影響しているかを探った。

・Dynamics of the double burden of malnutrition and the changing nutrition reality

VOLUME 395, ISSUE 10217, P65-74, JANUARY 04, 2020

・The double burden of malnutrition: aetiological pathways and consequences for health

VOLUME 395, ISSUE 10217, P75-88, JANUARY 04, 2020

・Double-duty actions: seizing programme and policy opportunities to address malnutrition in all its forms

DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)32506-1

・Economic effects of the double burden of malnutrition

DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)32473-0

(途上国が国民みんな貧しい状態から抜け出しつつあるときに肥満が増えるのはある程度しょうがないのではないか、それを殊更問題にするより格差を減らす社会システム構築を目指すべきだと思うのに何故かフードシステムが悪いと言うLancet。フードシステムも社会の一部なので、より公平で平等な社会を目指そうよ?個人レベルで栄養不良と栄養不足が共存する、それがグローバルフードシステムのせいだ、などという主張は言葉遊びにしか聞こえない。だけどこの方向に進むのだろう。)

 

-持続可能開発目標を再び軌道に乗せよう

Natureエディトリアル

Get the Sustainable Development Goals back on track

01 JANUARY 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-019-03907-4

現在の速度では目標は達成できない。どうすれば2030年目標を正しい道のりに戻せるかを記す

SDGの17の目標を2015年に定めてから残り10年。達成できそうなのは新生児と5才以下の予防可能な死亡を減らすことと子どもたちを小学校に入れることの二つだけで残りはこのままでは達成できそうにない。最大の障害は先進国からの資金提供が足りないこと。

 

-WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 98, Number 1, January 2020, 1-76

https://www.who.int/bulletin/volumes/98/1/en/

WHOのオピオイド使用ガイダンス取り下げ

太平洋諸国のはしか流行

 

-残った餅:ユニークな胃腸異物:症例報告と文献レビュー

Retained Rice Cake: A Unique Upper Gastrointestinal Foreign Body: Case Report and a Literature Review.

Oka A, et al.,

Intern Med. 2019 Sep 1;58(17):2485-2494.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/58/17/58_2760-19/_pdf/-char/en

(餅を詰まらせたヒトの消化管内のカラー写真が生々しい。日本。餅危険)

 

-拒食症少女のヨウ素誘発性甲状腺機能低下症

Iodine-induced hypothyroidism in a girl with anorexia nervosa.

Kita Y, Mori J, Hosoi H.

Pediatr Int. 2019 May;61(5):528-529.

京都

 

-市販の健康サプリメントによる毒物性分散孤発性小脳浮腫

Toxic diffuse isolated cerebellar edema from over-the-counter health supplements.

Kim DD, et al.,

Neurology. 2019 May 14;92(20):965-966

カナダ

 

その他

-オーストラリアの山火事燃え続ける-専門家の反応

SMC NZ

Australian bushfires continue to blaze – Expert Reaction

Published: 06 January 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/01/06/australian-bushfires-continue-to-blaze-expert-reaction/

昨夜オークランドの空をオレンジ色に染めて、オーストラリア東部の山火事の煙はメルボルン全体を覆った。週末にかけて、キャンベラの空気の質は世界中で最悪だった。

以下各分野の専門家のコメント略