2023-09-05

[EU]RASFF 2023(0827-0902)

警報通知(Alert Notifications)

バングラデシュ産ブラックタイガーエビの未承認物質マラカイトグリーン及びロイコマラカイトグリーン、米国産スロバキア経由フードサプリメントの未承認物質デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)及びアンドロステンジオン、フィリピン原産オランダ産バナナチップスのクロルピリホス、中国産オランダ経由ナイロン製ヘラからの一級芳香族アミンの溶出、パキスタン産バスマティ米の未承認残留農薬(臭化物)、エジプト産オランダ経由飼料用白いヒマワリ種子のアフラトキシンB1、トルコ産桑の実のオクラトキシンA、ポーランド産プラムの未承認物質クロルピリホス、イタリア産オリーブオイル漬けアンチョビフィレのヒスタミン、中国産ピーナッツオイルのグリシジルエステル類、オランダ産オイルの3-MCPD、オランダ産パーム油の3-MCPD、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産キハダマグロの水銀、ベトナム産冷凍エビのマラカイトグリーン及びロイコマラカイトグリーン、トルコ産グレープフルーツの塩化ベンザルコニウム、スリランカ産ササゲの未承認物質カルボフラン・クロロタロニル及びプロフェノホス、コロンビア産チョコレート飲料のカドミウム、イタリア産ヨーロッパヘダイ(Sparus aurata)の水銀、トルコ産レモンの塩化ベンザルコニウム及びイマザリル、モロッコ産マグロの水銀、モロッコ産ヨーロッパマダイの水銀、米国産HHCグミの未承認新規食品成分ヘキサヒドロカンナビノール(HHC)及びテトラヒドロカンナビノール(THC) 高含有、ポーランド産家禽肉のドキシサイクリン、ポーランド産パセリの根のリニュロン、イタリア産ジャガイモのホスチアゼート、ポルトガル産サボイキャベツの塩化ベンザルコニウム、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシンB1、米国産未殺菌アーモンドカーネルのアフラトキシン、ガーナ産燻製魚のベンゾ(a)ピレン及び多環芳香族炭化水素(PAHs) 、スパイス調理品のオクラトキシンA、パラグアイ産ピーナッツカーネルのアフラトキシンB1、パプリカ粉末のオクラトキシンA、ポーランド産セロリのリニュロン、ベトナム産冷凍カエル (Hoplobatrachus rugulosus)の脚の未承認照射、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産バスマティ米のトリシクラゾール及びチアメトキサム(複数あり)、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホスメチル、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート、エジプト産ブドウの葉のアゾキシストロビン・アセタミプリド・ビフェントリン・カルベンダジム・クロルピリホス・ジフェノコナゾール・ジニコナゾール・エマメクチン・イミダクロプリド・インドキサカルブ・ラムダシハロトリン・ルフェヌロン・プロピコナゾール及びチオファネートメチル、香港産ポリアミド製台所用品の一級芳香族アミンの溶出(複数あり)、パキスタン産米のアセタミプリド及びイミダクロプリド、ウクライナ産挽き割り小麦(ブルグル)の未承認物質クロルピリホス、パキスタン産バスマティ米のアセタミプリド、バングラデシュ産チリパウダーのクロルピリホス・フィプロニル・イミダクロプリド・ピリプロキシフェン・テブコナゾール及びトルフェンピラド、インドネシア産ナツメグのアフラトキシン、中国産新規食品ヒカゲノツルニンジン(Codonopsis pilosula)、中国原産香港産イタリアに輸入された新規食品カラトウキ(Angelica sinensis)、セルビア産プラムのクロルピリホス、中国産ポリアミド製台所用品の一級芳香族アミンの溶出、米国産ピーナッツのアフラトキシン、中国産新規食品カワラタケ(TRAMETES VERSICOLOR)、バングラデシュ産未承認新規食品ビンロウジュ(Areca catechu) (複数あり)、

 

[FSA]FSAは食物アレルゲン表示に関するベストプラクティスガイダンスの更新情報を公開する

FSA publishes updates to best practice guidance on food allergen labelling

4 September 2023

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-publishes-updates-to-best-practice-guidance-on-food-allergen-labelling

英国食品基準庁(FSA)は食物アレルゲン表示と情報技術ガイダンスの最新情報を発表した。FSAの技術ガイダンスは、食品企業が予防的アレルゲン表示(PAL)を使用する方法に関して多くの変更を推奨し、助言している。

 

[TGA]医薬品形態におけるスポーツサプリメントの規則の変更

Changes to the regulation of sports supplements in medicinal dosage forms

https://www.tga.gov.au/news/news/changes-regulation-sports-supplements-medicinal-dosage-forms

2023年11月30日より、スポーツ、運動、またはレクリエーション活動のパフォーマンスに関する表示を行い、医薬品形態(錠剤、カプセル、丸薬など)のスポーツサプリメントは治療用品として規制される。

 

[HK]プレスリリース

-CFSはアフラトキシンに汚染されている疑いのある英国から輸入されたベビー用スナックを消費しないよう消費者によびかける

CFS urges public not to consume kind of baby snack imported from UK suspected to be contaminated with aflatoxin

Monday, September 4, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20230904_10476.html

食品安全センター(CFS)はアフラトキシン汚染の可能性があるため、英国から輸入されたベビースナックの一種を摂取しないよう国民に呼び掛けた。検査の結果、基準値0.1 µg/kgを上回る0.14 µg/kgのアフラトキシンB1が含まれていることが示された。

 

-輸入冷蔵ダックのサンプルから基準値を超えるスルホンアミドが検出された

Imported chilled duck sample detected with sulfonamides exceeding legal limit

Monday, September 4, 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20230904_10474.html

食品安全センター(CFS)は輸入冷蔵ダックのサンプルから動物用医薬品の残留物であるスルホンアミドが過剰に検出されたと発表した。検査の結果、基準値100 ppbを上回る210 ppbのスルホンアミドが含まれていることが示された。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2023.8.18〜2023.8.24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43338

2023.8.11〜2023.8.17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43337

 

[MFDS]<福島原子力発電所汚染水海洋放出関連>

-水産物の放射能検査このようにしています。

農水産物安全政策課 2023-08-25

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47579

食品医薬品安全処は、水産物など食品放射能検査に対する疑問を解消し正しい情報を提供するために、小・中・高校生、消費者食品衛生監視員、給食従事者、マムカフェ会員など約260人余りを対象として、「食品放射能検査現場体験プログラム」を運営する。

今回のプログラムは、水産物放射能安全管理に対する国民の懸念が高まっている状況において、放射能安全管理体系に対する国民の理解度を高め、不安感を解消するために設けた。

体験プログラムの主な内容は、▲魚介類など検体採取および前処理、▲放射能物質測定および結果の読み取り、▲放射能安全管理体系に対する映像資料の視聴などである。

 

- [報道参考] 食薬処、日本産輸入水産物は3段階で細心の注意を払って安全に管理します。

輸入食品政策課 2023-08-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47575

食品医薬品安全処は、日本産水産物に対する放射能安全管理を徹底し、微量でも放射能に汚染された日本産水産物の国内輸入を停止している。

食薬処は2013年9月から福島を含む原発周辺8県*で生産された全ての水産物の輸入を禁止し、8県以外の地域の産水産物も輸入ごとに放射能検査を行っている。

*福島、青森、岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、千葉

  日本産輸入水産物の検査方法は3段階であり、❶書類検査、❷現場検査、❸精密検査の順番で行われる。

❶書類検査は輸入者が輸入申告書を作成して食薬処に提出すると、検査官は申告書と具備書類が適正かどうかを検討する段階

 

この時、最も重要に確認するのは、輸入禁止地域である8県で生産された水産物ではないか、そうでなければ他のどの地域で生産されたかを確認する。 輸入申告書に記載されている魚種、漁獲地域、加工・包装地域などの情報が、日本政府が発行した生産地証明書*に記載されている情報と一致するかどうかも慎重に確認する。もし生産地証明書の真偽が疑われる場合、駐韓日本大使館を通じて日本政府の正常発給可否を再確認する。

*日本政府(水産庁)および自治体(47都道府県)発行

❷現場検査は水産物を保管している倉庫で、検査官が保管された水産物の状態を直接確認する段階

  国際食品規格委員会(CODEX)が勧告している乱数表方式により水産物検体を採取*し、外観、色、活力度(鮮度)、類似水産物混入の有無などを五感を用いて検査する。

*検体採取基準:検査対象が450個の場合、採取数CODEX 8個、韓国13個

❸精密検査は水産物の中に放射性物質があるか、あればどれくらい含まれているかを分析する段階

  現場で採取した水産物を小さく切り粉砕機に入れて均等に粉砕する。続いて、高純度ゲルマニウム検出器を用いて2時間47分(1万秒)の間、放射性物質を測定する。分析の結果、基準値(セシウム100 Bq/Kg)以下の微量(0.5 Bq/Kg以上)でも放射性物質が検出されると、国際食品規格委員会が推奨する17種の追加核種証明書を輸入者に要求しており、事実上国内に持ち込まれない。ちなみに韓国は国際基準より10倍以上強化された放射能基準*を設定している。

* 米国1,200ベクレル、CODEX(国際食品規格委員会)1,000ベクレル、EU 1,250ベクレル

一方、食薬処長は、輸入水産物検査担当員に、日本の汚染水放出により国民の心配が大きいだけに、一見の隙間もないよう細心に点検し、徹底的に検査業務を遂行してほしいと要請した。

 

- [報道参考] 食薬処、日本産食品輸入規制に変化なく維持

輸入食品政策課 2023-08-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47571

食品医薬品安全処は、福島原発汚染水放出に関係なく、現在取っている日本産食品輸入規制措置を継続していく計画である。

食薬処は、2011年の福島原発事故により毎日数百トンの汚染水が流出したことを受け、韓国国民の健康と安全を守るために、2013年9月から福島を含む8県*水産物および15県*27農産物に対して輸入を禁止してきている。

* 青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉

** 8県+神奈川、長野、埼玉、山梨、静岡、新潟、山形

このように韓国の輸入規制措置は日本政府が汚染水処理計画の下で施行する今回の汚染水放出とは別の事案で、韓国の福島水産物輸入禁止措置に関連した世界貿易機関(WTO)韓日紛争で2019年4月に最終勝訴し、国際法的な正当性*がすでに確保されている。

* 福島原発事故による日本の特殊な環境を考慮し、できるだけ低い水準で安全管理が必要であることを認める

ちなみに、食薬処は輸入禁止地域以外から輸入される日本産食品は輸入ごとに放射能検査を行い、微量(0.5 Bq/Kg以上)でも検出されれば、輸入者に三重水素を含む17個の追加核種検査証明書を要求しており、放射能が微量でも検出された日本産食品は事実上国内に持ち込まれない。

※ 日本産輸入食品放射能検査結果は「輸入食品放射能安全情報」ホームページ(radsafe.mfds.go.kr)で毎日公開

また、これまで国際基準より10倍以上強化されたセシウム基準*を設定し、放射能検査時間を1万秒に強化して検査結果の精度も高めるなど厳しく管理している。

* 米国1,200ベクレル、CODEX(国際食品規格委員会)1,000ベクレル、EU 1,250ベクレル

  食薬処は、今後も国民の健康と安全を最優先原則として、日本産食品放射能安全管理に必要なすべての措置を講じる計画である。

 

[MFDS]「あまり塩辛くない」海苔巻、「あまり甘くない」ヨーグルト、消費者の選択が拡がります

食生活栄養安全政策課 2023-08-25

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47580

食品医薬品安全処は、ナトリウム・糖類を減らした製品の生産を拡大して、「あまり塩辛くない」、「あまり甘くない」製品を好む消費者選択権を確保するために、「ナトリウム・糖類低減表示基準」の一部改正案を 8月25日行政予告する。

  主な改正内容は、▲ナトリウム低減表示対象拡大、▲加工乳、発酵乳など糖類低減表示対象の新設。

今回の改正で、海苔巻、おにぎり、冷凍ご飯、餃子にも「あまり塩辛くない」、「ナトリウムを減らした」などの表示*ができるようになる。 従来はインスタントラーメン、おにぎり、スープ・汁などに限ってナトリウムの含量を下げた製品であることを表示できたが、家庭簡便食の消費増加**でナトリウムなどの栄養成分管理の必要性が提起されることにより、ナトリウム低減表示対象を拡大する。

* 市販されている海苔巻(即席摂取食品)などの平均ナトリウム含量対比10%以上下げたり、同じメーカーの類似製品に比べ25%以上ナトリウム・糖類含量を下げた製品に表示

** 家庭簡便食生産実績:(’20年)3兆3,454億ウォン→(’21年)3兆9,097億ウォン→(’22年)4兆4,616億ウォン(出典:食品医薬品安全処)

また、カルシウムなどの摂取のために日常生活で頻繁に摂取する加工乳、発酵乳、濃厚発酵乳に「少ない」、「糖類を減らした」などを表示できる根拠を設け、消費者の好みに応じて様々な製品を選択することができる。

 

[MFDS]青少年のビタミンA・カルシウム摂取不足、ラーメンを食べる時は牛乳も一緒に取ってください!

栄養機能研究課 2023-08-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47574

食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は、私たちの体に必ず必要な微量栄養成分であるビタミン・ミネラルの適正な摂取に役立つ、食生活ガイド「食品中の微量栄養成分、ビタミン・ミネラルガイド」を発刊* する。

*食品安全国ホームページ(www.foodsafetykorea.go.kr)>健康・栄養>健康栄養情報>健康食生活ガイド

今回のガイドは、加工食品や簡便食摂取の増加などでビタミン・ミネラル摂取が不足している青少年*と全年齢層のうち、果物・野菜摂取量が最も多く減少した中高年層**のバランスの取れた食生活実践に役立つために用意した。

* 青少年栄養成分推奨摂取量未満 摂取者比率(%):ビタミンA 91.5、ビタミンC 83.8、カルシウム 91.2、鉄79.5(19~20年国民健康栄養調査)

** 年齢別の果物・野菜摂取変化量(g/日):1~2歳-7(196.4→189.4)、3~5歳-55.7(260.9→205.2)、6~11歳-59.1(316.2→257.1)、12~18歳-72.6(371.6→299.0)、19~29歳-113.1(389.6→276.5)、30~49歳-142.4(530.1→387.7)、50~64歳-58.9(579.5→520.6)、65歳以上 29.2(444.4→473.6)(2012年、2021年国民健康栄養調査)

ビタミン・ミネラルは身体機能の維持と調節に必須の成分で、身体成長が活発な青少年時期に必ず必要であり、体内で生成されないため食品などで必ず摂取しなければならない。特に月経で鉄*が不足する可能性のある女子学生は、肉、卵、緑色野菜などを多く摂取し、鉄の吸収を助けるビタミンCが豊富なオレンジなどの果物を一緒に摂取することを勧める。

* 鉄推奨摂取量未満の摂取者割合(%):全体79.5、男子学生72.2、女子学生88.2(19〜20年国民健康栄養調査)

** 鉄の一日推奨摂取量は、男子学生14 mg、女子学生14~16 mgで、牛肉(150 g)3.3 mg、卵1個(60 g)1 mg含有 

また、カフェインは成長に必要なカルシウム、鉄の吸収を妨げ、体外への排出を増加させ、カルシウムなどの欠乏を招く可能性があるため、エネルギー飲料*などを摂取するときは表示事項を確認し、カフェインの一日摂取勧告量(150 mg)を超えないように注意する必要がある。

* エネルギードリンク1缶(250 mL):カフェイン約80 mg含有

青少年がコンビニエンスストアでラーメン・おにぎり、トッポッキなどで簡単に食事をする場合、ビタミンA、カルシウム*などを補充できる牛乳などを一緒に摂取することが望ましい。また、加工食品を購入する際は栄養表示を確認しナトリウムの摂取量を減らすと健康的な食生活に役立つ。

* カルシウムの一日推奨摂取量は、男子学生900~1,000 mg、女子学生 800~900 mgで、牛乳1パック(200 mL)に約226 mgのカルシウム含有   

中高年層は慢性疾患予防管理のために様々な野菜や果物、雑穀などをバランスよく摂取し、適切な運動と規則的な食事をすることを勧める。ただし、過度に多くの健康機能食品やサプリメントの摂取で特定栄養成分だけ多量摂取しないように、表示事項などを確認する。

* 一日に果物・野菜500 g以上摂取推奨(例:りんご3切れ100 g、オレンジ1/2個100 g、バナナ1個100 g、もやし1皿70 g、キムチ1皿40 g、サラダ1皿100 g

韓国の40代の成人女性5人に1人が鉄欠乏による貧血があり、3人に2人はカルシウム摂取が不足しているので、鉄が豊富な肉類・魚、緑色野菜を十分に摂取し、牛乳など乳製品でカルシウムを摂取することを勧める。また、カルシウムの吸収に役立つビタミンD*が豊富なサーモン、卵などを一緒に摂取することを勧める。

* ビタミンDの一日の十分な摂取量は中高年の男女10 ugで、サーモン1切れ(60 g)に19.8 ug、卵1個(60 g)に12.5 ug含有

ちなみに食薬処は、韓国国民の健康的な食生活を支援するために、ナトリウム・糖類とビタミン・ミネラルの摂取量を分析・評価し、栄養成分の摂取が不均衡な階層を持続的にモニターしている。また、今回発刊した健康的な食生活ガイドを誰でも簡単に活用できるよう映像資料で制作し、食薬処のYouTubeチャンネルなどに公開する計画である。

  食薬処は、今後も国民の健康的な食生活実践に役立つ様々な情報を提供し、正しい食生活拡散のために最善を尽くす。

 

論文

-特定外来生物が自然、経済、食料安全保障、ヒト健康の大きな脅威:IPBES報告書: IPBES 報告書

Invasive Alien Species Pose Major Global Threats to Nature, Economies, Food Security and Human Health: IPBES report

4-SEP-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/1000413

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学―政策プラットフォームによる報告書

 

-THE LANCET PLANETARY HEALTH:専門家が高所得国の「緑の成長」はおこっていないことを警告し、パリ合意目標達成には「脱成長」気候政策を呼びかける

THE LANCET PLANETARY HEALTH: Experts warn 'green growth' in high income countries is not happening, call for 'post-growth' climate policies to meet Paris targets

4-SEP-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/1000308

11カ国(オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、オランダ、スウェーデン、英国)の現状の傾向ではパリ合意は達成できないため、経済成長を諦めるべきと主張

具体的には不必要な生産と消費(SUV、飛行機での旅行、肉や乳製品、ファストファッション、クルーズ、豪邸、プライベートジェット)を減らし富裕税や収入上限を設定し建物は新しく建てず再利用し植物メインの食事にして自家用車はやめて公共交通機関と自転車にする、など。

(LANCETはそういう思想なんだ?それとも欧州諸国は口先ばかりと読むべき?)

 

-特集

未来の食品:肉と乳製品の代用品

Food of the Future: Meat and Dairy Alternatives

https://www.frontiersin.org/research-topics/43749/food-of-the-future-meat-and-dairy-alternatives#articles

米国市販の植物及び乳製品ヨーグルトの栄養プロファイルと栄養密度の比較

A comparison of the nutritional profile and nutrient density of commercially available plant-based and dairy yogurts in the United States

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2023.1195045/full

普通のヨーグルトで、全乳(159)、低あるいは無脂肪(303)、ココナツ(61)、アーモンド(44)、カシュー(30)、オート(15)の比較

(乳製品は低脂肪が標準なのと結構植物由来製品が出てる。商品ラインアップとしては「健康意識高い」、でも肥満は増え続けていて「企業が悪い」んだよね?)

 

その他

ゴマアレルギー法がゴマを避けることを難しくした。何故?

A sesame allergy law has made it harder to avoid the seed. Here's why

August 30, 2023  Allison Aubrey

https://www.npr.org/sections/health-shots/2023/08/30/1196640997/a-sesame-allergy-law-has-made-it-harder-to-avoid-the-seed-heres-why

1月に発効したゴマを9番目の米国公式アレルゲンとする法により厳しい表示要件が課せられた。アレルゲンとしてゴマを表示していない製品から痕跡程度のゴマが検出された場合、製品の回収が求められる。ゴマアレルギーの人達は法の成立に感激していたが、皮肉なことに法のせいでゴマを避けることが難しくなった。それはパン屋がこれまでゴマを含まなかった製品にゴマを使うようになったからである。

パン屋にとって、ゴマを使わない製品のために別の製造ラインを作るより、全ての製品にゴマを入れる方が簡単だからである。しかも添加しているのはゴマの種子ではなくてゴマ粉末であるため、見た目やにおいからは全くわからない